縦割り組織はなぜAI時代の弱点になるのか:レッドハット北山晋吾氏が語る「価値提供基盤」としてのプラットフォーム
PIVOT 公式チャンネルAIで個人の生産性が上がっても、企業が出すアプリケーションやサービスの数が同じように増えるわけではない。その差を生むのは何か。PIVOTの番組「& questions」(レッドハット提供)のテーマは「縦割り組織からの脱却 AI時代のプラットフォームの在り方とは?」である。ゲストはレッドハット 技術営業本部 プリンシパルソリューションアーキテクトの北山晋吾氏。北山氏は、組織の壁が対応の遅れを生み、その遅れがAIを使った攻撃の前で致命的になると主張する。解決策としては、ツールではなく「価値提供基盤」としてのプラットフォームを、それを使いこなすためのプラクティスと一緒に整えることを挙げた。
ソフトウェア企業がなぜ組織論を語るのか
最初に北山氏は、レッドハットの事業を技術者以外の視聴者向けに説明した。Linuxはオープンソースで作られたOSの一つで、パソコンのWindowsのように一般の人が意識する存在ではない。しかし企業のサーバーでは広く使われている。レッドハットは、大企業がこのオープンソースを安心して使えるよう支援する会社であり、例としてレジやATMの中で動くOSに同社のサポートサービスが使われていることが多いという。最近はクラウド製品やAIも含めて、オープンソースのツールをエンタープライズ向けにサポートすることを同社のミッションとしている。
北山氏の肩書きであるソリューションアーキテクトの仕事は二つある。一つは技術を顧客に説明すること、もう一つは顧客が困っていることを聞き出すことだ。そのうえで、どのオープンソースツールを組み合わせればよいか、オープンソースでなくても連携してうまく使えるかを支援する。北山氏によれば、クラウドの時代からツールは多かったが、AIが登場した瞬間に加速度的に増え、企業は自力で道を切り開くのが難しくなった。そこでアドバイザーが必要になる。
聞き手は、ソフトを売る会社がなぜ組織論を掲げるのかを最初は疑問に思っていたと話した。北山氏は、同社はソフトウェアを売りながらも、企業のプロセスや課題を見極めてそこに適したツールを提供することを使命にしていると答えた。その過程で、縦割り組織の弊害が同社にとっても課題として浮かび上がってくるという。
個人の生産性と組織のスピードのずれ
AIで何が変わったかという問いに、聞き手は、個人の生産性は上がった一方で、会社側は管理や歯止め、導入が大変そうだと答えた。北山氏はこれに同意し、資料作成や議事録、話す内容のスクリプトなど、個人の作業はAIが担うようになったと述べた。一方で、企業として生産性が上がったのかと問われて、すぐに答えられる人は少ないという。
北山氏は企業の生産性の第一の尺度を、アプリケーションやサービスの提供に置く。半年に1回出していたアプリケーションが、AIで生産性が上がったからといって50個出せるようになったという話はない。組織としてのスピードが追いついていないことがいろいろなところで起きており、その大きな原因が組織の壁だと北山氏は見る。ただ、この壁を感じていない人が多い。自分がAIで効率的になったという感想で終わり、隣の事業部が何をしているか、どう生産性を上げているかを考えることはあまりない。北山氏は、これこそ最も立ち向かわなければならない組織の壁だと述べた。
「報告される前に悪用される」:マイナスに転じた期間
縦割りが続くとどんな弊害が起きるのか。その例として北山氏は、セキュリティ企業Sysdigが提供するグラフを示した。北山氏の説明では、脆弱性が見つかってから悪用されるまでの期間を平均化し、年ごとに並べたものである。2018年から2020年ごろは2年、あるいは1年半ほどあった。2021年ごろから2023年にかけては月単位に縮み、1か月もたてばその間に何らかの悪用がされてしまう状況になった。
そして2026年にはこの値がマイナスになっていると北山氏は指摘した。データの誤りではなく、脆弱性が報告される前にすでに悪用されているという意味で、AIがすでに見つけているのだという。
聞き手は、Claudeの「ミトス」が登場したときに多くの人がゼロデイという言葉を初めて聞いたと振り返った。そのうえで、ミトスだけが特別だからまだ大丈夫なのか、それとももうそういう段階ではないのかと尋ねた。北山氏は、優秀なのはミトスだけではないと答えた。さまざまな企業が同様のAIモデルを開発し、AIで攻撃したり脆弱性を見つけたりしている。それらを合わせると、実際に攻撃される数は圧倒的に増えているという。攻撃する側にとっては脆弱性が公になる前に攻撃するほうが都合がよく、組織が対応できていない企業ほど狙われる。AIが優秀であることの裏返しとして攻撃がしやすくなっており、それがこの期間が年々縮んでいる理由だと北山氏は考えている。
承認フローが時間に換算される
では組織としてどう対処するのか。北山氏は、開発部隊もインフラ部隊も、セキュリティに対して柔軟な組織でなければ、AIが開発したものやAIによる攻撃に対応できなくなると述べた。組織は明日から変えられないが、変化に柔軟な組織には一歩ずつ近づけられるという。
北山氏の議論の中心は、縦割りの承認作業や上申作業が、そのまま時間に換算されるという点にある。承認フローに1か月かかれば、対応も1か月遅れる。これが自動でできれば2日で済むかもしれず、AIに自己判断させれば数秒で済むかもしれない。そういう組織に変えていく必要があると北山氏は語った。
開発部と運用部はそれぞれ別のものを求めている。開発部は迅速で品質の高い開発をしたい。運用部は信頼できる安定した基盤を運用することが使命だと考える。開発部が早くリソースを出してほしいと言っても、運用部が安定したものを提供するには1か月かかる。ここに組織の壁が生まれ、両者は迅速さと安定をめぐってせめぎ合っている。
さらに北山氏は、分断は二つの組織の間だけではないと指摘した。開発部の中でも、サービスやビジネス側から新しい機能の依頼を受けた開発者が、開発委託先に頼んだり上申したりする。AIによる攻撃が見つかったときに委託先へ設計やアーキテクチャを確認すると、それだけで2〜3日かかる。数珠つなぎに確認を重ねると2〜3週間になり、運用部隊まで関わると1か月ほどかかってしまうという。聞き手はこれを、縦割りの中にさらに分断があるとまとめた。
部分最適とツールだけの横展開
企業の多くは、一部の部署で小さな改善を積み重ねている。それでは足りないのかという問いに、北山氏は、横展開まで進めば企業として大きな成果になると答えた。しかし部分最適にとどまると、その部署はよくても、企業としてそれでよいのかを誰も判断できなくなる。
北山氏によれば、実際には「できている部署」と「できていない部署」がはっきり分かれている。目立つのはできている部署だが、できていない部署もかなりの数ある。後者が前者をどう見るかがポイントで、特定の部署にだけ予算がつき、そこだけがうまく対応できるようになると、組織の亀裂はさらに深まっていく。
AIツール選びでも同じことが起きていると北山氏は言う。ある部署でうまくいったツールを横展開するとき、ツールだけが展開される。使い方も提供しているサービスも違う部署で同じツールを使ってよいのかという疑問を、誰も持たなくなる。結局、部署ごとに自分たちのノウハウで好きなように進めることになり、あまりうまくいかないという。
プラットフォームに何を込めるか
ツールではなくプラットフォームを共通化すればよいのか。北山氏は、共通のプラットフォームに何を込めるかが重要だと答えた。AIツールだけを配れば、個々のツールの細かな機能の話に陥る。それより、開発部隊がそもそも何を欲しかったのかという問いに答えられるプラットフォームになっているかが問われる。たとえば柔軟なリソースを持つクラウドを用意したとしても、それで本当に開発者がよかったのかを誰も聞いていない。
脆弱性が見つかったときに素早く対応できるプラットフォームにしたいなら、最初から脆弱性を検知できる仕組みを持ち、プラットフォーム側でセキュリティを担保する実装が必要になる。そうなっていればAIにも対応できる。しかし、それを誰かがメリットとしてきちんと提供しているかというと、多くの企業ではできていないと北山氏は述べた。
こうした見直しを外部の専門家に任せるべきか、社内でできるのかという問いには、北山氏は社内でやってほしいというのが同社の思いだと答えた。ただ、社内に知見が蓄積されていないこともあるので、同社はそのプラクティスを提供する。それがオープンソースのあり方だと北山氏は位置づけた。
オープンソースウェイ:コラボレーションとフィードバック
二つ目のキーワード「オープンソースウェイ」は、レッドハットが会社のビジョンの一つとして掲げている考え方である。柱の一つはコラボレーションだ。北山氏の説明では、多くの人の意見を取り入れながらツールをみんなで作っていく。その相手は開発と運用のこともあれば、企画者と開発者のこともある。エンジニアが作りたいものを作るだけでなく、何が必要かを聞いて回り、そのリクエストに応える機能を作る。レッドハットはこれをコミュニティの中で実現しているという。
聞き手は、AIの文脈でオープンソースというと、無料で誰でもアクセスできるものというイメージにとどまっていたと話した。北山氏はさらに、フィードバックが大切だと補足した。ツールを使ったり作ったりすればバグや使えない機能が出てくる。それを改善すべきかというリクエストをコラボレーションの中で受け止め、ツールに反映する。このやり方とそのプラクティス自体をオープンソースウェイと呼んでいるという。
北山氏によれば、こうしたやり方で企業を変えると、チームが働きやすくなり成果を出せるようになる。それがプラクティスとして蓄積されていく。レッドハットはこれを体系化して「オープンプラクティスライブラリー」にまとめており、コンサルティング部隊とともに顧客に提供している。
メビウスループ:探索・選択・実行
ライブラリーに含まれるプラクティスの一つとして、北山氏は「メビウスループ」を紹介した。注目すべきは探索、選択、実行の三つの段階だという。
探索は、顧客が何を求めているかを可視化する段階である。例として挙げたのがアウトカムマッピングで、自分たちが提供しているプラットフォームやサービスが誰に向けたものか、その相手が何を求め、何を課題とし、何がブロッカーになっているかを見つけ出す。
北山氏はユーザー側の例として、モバイルでのログインを挙げた。一度ログインしたのに何度も認証を求められるのは、セキュリティ強化だと分かっていても使いづらい。ユーザーの声を聞けば、たとえば銀行なら振り込みのときだけ3回確認し、通常のログインは1回で済ませるといった判断ができる。やりたいことと仕組みを見極められるわけだ。北山氏は、プラットフォームの場合は使う人が開発者なので、開発者にこれを聞いているか、使いたい開発・運用ツールに応えているかが問われると述べた。
選択は優先順位をつける段階である。自分がやりたいものを選ぶ方法もあれば、全員にアンケートを取って投票で決める方法もあり、お金を基準にする方法もある。優先順位の付け方一つにもさまざまなやり方があり、そのプラクティスがライブラリーに詰まっているという。
実行はコーディングや開発・運用を行う段階だが、北山氏が重視したのはフィードバックだ。何が悪かったのかを分析すると優先順位が変わり、新たな優先順位で実施する。その結果が顧客や開発者にとってよいものかを再び探索する。これを回し続けるのがメビウスループだ。聞き手がPDCAを具体化したものかと尋ねると、北山氏は肯定した。そのうえで、各段階にプラクティスの要素と多様なやり方があり、それをオープンな形で提供していると説明した。
認知負荷を下げるとはどういうことか
三つ目のキーワードは「認知負荷を下げる」である。北山氏の定義では、自分がやりたいことに集中するための時間を作ること、たとえば新しいことを覚える時間を極力減らすことを指す。上から新しいプラットフォームを渡され、ゼロから勉強して使わなければならない状態は認知負荷が高い。その状態で新しいものを作ろうとしても進まない。北山氏は、これがAIでよく起きていると指摘した。新しいAIツールを使えと言われても分からない、という状態だ。この負荷を下げることが、開発者や運用者にとってのメリットになるという。
金融企業の事例:0から1ではなく0.1で聞き返す
具体例として北山氏は、ある大手金融企業の取り組みを紹介した。この企業は縦割り組織の中で開発を委託会社に任せきりにし、ウォーターフォール型の開発を続けてきた。しかし変わらなければならないと気づき、できる限り内製化し、自分たちのプロセスで回すことに取り組んだ。
課題は、自分たちが何を作り、何を提供しているのかを自分たちで把握できていないことだった。目の前のやるべきことに追われ、本来の仕事ができなくなり、新しいツールが来るとまたできなくなる。これを繰り返していたという。
大きな転換点は、自分たちへのリクエストをきちんと聞くようにしたことだ。事業部から新しいサービスや機能の企画が来たとき、それを作って本当に生産性が上がるのか、企業にとってよいのかを判断する仕組みを回すようにした。以前は委託企業に発注していたため、委託先は注文どおりに予算内で作ってくる。北山氏は、それが仕事なので当然だが、求めているものはそれではないと述べた。本当に作りたいものは聞かなければ分からない。0から1を作るのではなく、0.1ができた段階で見せて「これじゃない」と言われるほうが楽だという。一つひとつ「合っているか、間違っているか」を聞き返してフィードバックループを回す。北山氏は、このプロセスに変えたこと自体が変革だったと語った。
北山氏はさらに、内製化そのものを目的にしてしまう企業が多いと指摘した。本当に作りたかったものは何かに答えが出ていなければ、価値の提供は続けられないという。
「プラットフォーム」は囲い込みではなく価値提供基盤
一部のチームで変わっても会社全体に広がらないとき、何があれば広がるのか。北山氏はその答えとしてプラットフォームを挙げ、この言葉の意味を問い直した。聞き手は、大手企業による囲い込みのイメージがあると答えた。北山氏は、ポイントや購入履歴、レコメンデーションなどがプラットフォームだと思われがちだと認めたうえで、本来は「価値提供基盤」と呼ぶほうが正しいと述べた。
例に挙げたのは、AI以前からあるレコメンデーション機能だ。欲しいものを選んだときに「この商品もどうか」と勧められると買いたくなる。その機能を欲しがった人がいて、それを価値としてプラットフォームに組み込んでいる。だから価値提供基盤なのだという。
RHEL:互換性の価値から長期サポートの価値へ
北山氏は、レッドハット自身の価値も時代とともに変わってきたと説明した。主力のOSであるRed Hat Enterprise Linuxの価値として挙げたのは、信頼性、専門家のサポート、そして最もよく言われる高い互換性である。
かつては自動車やATMなど、異なる機能を持つさまざまなハードウェアがあり、同じアプリケーションを載せるのは難しかった。それを抽象化し、どのハードウェアでも同じ互換性を提供するのがOSの価値だった。北山氏は、スマートフォンのアプリをパソコンに移すには別途インストールが必要で、WindowsとAppleの間での移行には手間がかかるという例を挙げ、その手間をなくすことが同社OSの醍醐味だったと振り返った。
しかし今では、使いたいアプリケーションが携帯でもパソコンでも動くようになってきた。聞き手はクラウド化の進展を理由の一つに挙げた。北山氏は、クラウド以前には価値だったものがクラウドの登場で少しずつ薄れ、新たな価値を提供しなければならなくなったと述べ、OS自体にどう価値を持たせるかが同社の挑戦だと語った。
そこで冒頭の攻撃の話につながる。AIによる攻撃が増えるとパッチを当てる必要があり、バージョンアップやサポートが必要な局面が増えている。ATMのようなものを毎回止めてOSをバージョンアップされては困る。長くサポートしてもらえれば安心だ。レッドハットはこれを価値と見なし、本来は10年ほどで終わるサポート期間を無期限に延長する、永続的なサポートを提供していると北山氏は説明した(字幕では「ロングライフサポート」と呼ばれている)。企業は永年サポートを受けられ、これが「AI時代の価値」だという。
聞き手が大変ではないか、採算が合うのかと尋ねると、北山氏は、人間だけでなくAIの力も借りながらサポートしていくが、それでも大変であり、せめぎ合いだと認めた。そのうえで、最も重視しているのはニーズであり、それに応えるために企業努力をしていると答えた。
OpenShift:コンテナと開発ポータル
OS以外のプラットフォームとして北山氏が紹介したのがRed Hat OpenShiftである。OSがハードウェアへの依存性をなくすものだとすれば、クラウドにも依存性がある。Google、Microsoft、AWSなどのクラウドを横断して使おうとすると、クラウドごとにメンテナンスやカスタマイズが必要になる。その負担を緩和するツールがOpenShiftだという。
中心となる技術はコンテナだ。北山氏は船のコンテナにたとえた。中に車が入っていても自動販売機が入っていても、決まったサイズと形になっていれば船でも飛行機でも運べる。同様に、言語や作りの違うアプリケーションでもコンテナにパッケージ化すれば、クラウド環境が違っても同じ開発スタイル、同じ運用スタイルを続けられる。
北山氏はOpenShiftの価値を二つ挙げた。一つはインフラを気にする必要がなくなるインフラリソースの抽象化である。もう一つは開発者向けの開発ポータルだ。クラウドごとにポータルの操作が異なり、オンプレミスではインフラ運用者に上申してリソースをもらう必要がある。それを毎回やるのはしんどいので、開発ポータルから選ぶだけでリソースが使えるようにするという。
日本と海外の違い:人とのやり取りに消える時間
こうした仕組みがない企業はどうしているのかと聞かれ、北山氏は、エンジニアが頑張っているのだろうと答えた。北山氏によれば、日本では手で動かすことや誰かに依頼すること自体が仕事として成り立っている。聞き手が属人化につながると指摘すると、北山氏は、細かい属人化がいろいろなところで起きていると応じた。一方、海外ではそうした発想の人は少なく、自分でやったほうが早ければ共通化し、共通の部品を自分のリソースとして取ってくることを繰り返している。欲しい分だけ代金を払えばよいというクラウドと同じような開発・運用の体系を持っており、これができるかどうかでビジネスの速度が大きく変わると北山氏は述べた。
北山氏はここで冒頭の論点に戻り、縦割り組織や組織の分断のメカニズムはほとんどが人とのやり取りであり、そこに多くの時間が使われていると述べた。それをいかになくすかがプラットフォームの価値であり、プラットフォームを価値提供基盤と呼んだのはまさにこの点だと説明した。
大手クラウドを使っていても、なぜ加えるのか
AWSやGoogle Cloudをすでに使っているから十分だと考える企業にとって、レッドハットの製品を加える意味は何か。北山氏は、ここでオープンソースウェイが効いてくると答えた。個々のクラウドを使いこなせる人は多い。しかし、価値を提供できているかという問いには別の答えが必要になる。開発者にとってより使いやすいか、AIの攻撃に早く対応できる組織形態・体制・プロセスが整っているか。その問いに答えられる基盤を、プラクティスと一緒に提供する必要があるという。各社が取り組んできたことを知見として集め、世界中で改善されてきたプラクティスに乗ったほうが明らかに早い。その「乗る」ことをサービスとして提供するのがレッドハットの価値だと北山氏は述べた。
最後に視聴者へのメッセージを求められ、北山氏は、明日から変えろと言われてできる企業はないと前置きした。そのうえで、まず周りを見て自分のお客さんが誰なのかを特定してほしいと語った。特定の方法や何を提供すべきかが分からないときは、どのように人を巻き込み、何をプラットフォームとして提供すべきかを一緒に考える支援ができるとし、一緒に新しい価値を作っていきたいと締めくくった。
縦割り組織からの脱却、どんな弊害が起きるのか。組織の壁っていうのが1つ大きな点。実はAIによって脆弱性が見つかった時から悪用されるまでの期間ですね。面白いのが2026年。これマイナスになってます。
マイナス。
報告される前に悪用されてるんですよ。実際には攻撃されている数っていうのが圧倒的に増えてるんですね。価値提供っていうものがどんどん時代によって変わってきてるんですよね。新たにバージョンアップをしたりとかサポートをしていかなければいけない局面っていうのが増えてきてるわけです。ATM止めてOSのバージョンアップされたら困っちゃいます。
困りますね。
長くサポートしてくれたら安心じゃないですか。
そうですね。
これをレッドハットは価値と見なしまして、永続的なサポートを提供しますということで新たな価値。これがAI時代の価値ですね。皆さんこんにちは。PIVOTの野の島です。
今回の& questionsは「縦割り組織からの脱却。AI時代のプラットフォームのあり方とは」、こちらをテーマにレッドハットの提供でお届けします。
ではゲストをご紹介します。レッドハット技術営業本部プリンシパルソリューションアーキテクトの北山さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
改めてなんですが、レッドハットといえばですね、Linuxという言葉がパッと出てくる方多いかなと思うんですけれども、文系の方もたくさん見てますと。改めてLinuxとは何ぞや?そしてレッドハットはそこからどういうものを提供している会社なのか。これもお願いできますか?
まず最初にですね、レッドハットといえばLinuxという言葉がまず嬉しいですね。
はい。
これLinuxという会社、なかなかこうパッと思いつかない。我々だとOSの会社ってよく言われるんですけども、Linuxって実はOSなんです。皆さんパソコンとかだとWindowsをよく使われてるかなと思うんですけども、企業だとサーバーとかそういったところにLinuxっていうものが入っていて、これが実はオープンソースで出来上がっているOSの1つになってます。エンタープライズって言われるいわゆる大企業の皆様がこのオープンソースを安心して使っていただく。これを支援しているのがこのレッドハットっていう会社なんですね。
例えばMacBook使ってる人いるとするじゃないですか。そうするとMacのOS、iPhoneのOSっていうのがあるのは多分皆さん知ってると思うんですよ。ただ会社で動いてるサーバーのOSって、何とか銀行でよく扱ってるあのサーバーの後ろって何使われてるのって多分知らないと思うんですね。で、そこにLinuxがいるなんて私は聞いたことがあるんですが、本当に世界中のサーバーの裏側にあるんですよね。
例えばレジであったりとかATMであったりとか、その中でOSが動いていて、我々のサポートサービスとかを使っていただいてるっていうのが多いですね。今だとやっぱりクラウドの製品であったりとか、AIであったりとか、そういったものを合わせて我々オープンソースのツールを我々がサポートとしてエンタープライズの皆様に使っていただく。これが我々のミッションになっていますね。
オープンソースってね、もうAIのいろんな進化の中でよく聞く言葉だなと思いつつ、一体それがどういう言葉として指してるのかというのも後ほど詳しくお伺いしたいなと思うのですが、北山さんがどんな方なのかというのをちょっとだけお伺いさせていただきたく。背景にはですね、元々EC事業の運用やSI事業なども経てですね、レッドハットに勤務されているということなんですが、現在はどんな立場でお仕事されてらっしゃるんですか?
プリンシパルソリューションアーキテクト。これなかなか難しい名前なんですけど、ソリューションアーキテクトだけをまずご紹介させていただくと、基本的には先ほど言った技術もしくはテクノロジーっていうものをお客様に説明する、これが1つ我々の仕事の1つになってますと。で、もう1つあって、お客さんが困っていること、課題ですよね。それを聞き出すっていうのが我々の仕事の1つになってますと。なので先ほど言った通り、エンタープライズの皆様にオープンソースを使っていただくためには、お客さんがまず困っていることを聞いてあげて、その困っていることに対してどのオープンソースのツールを組み合わせて、もしくはオープンソースじゃなかったとしてもそこと連携してうまく使えるのかっていうのをご支援させていただいてる。これがソリューションアーキテクト。
これだけ複雑化してきたそのバックサイドの環境において、正直会社の人たちも何に困ってるかわかんないみたいな人たちも多発してるってことですよね。
多いですね。もう実際にAIが出てきてからツールが山ほど増えちゃって。クラウドの時代から多かったんですけども、AIになった瞬間にこれが加速的に増えたんですよね。そうするとオープンソースっていうツール自体もいろんなものが使われてるようになって。どうやって道を切り開いてくのかって言うと、やっぱりアドバイザーが必要になってくる。そのアドバイザーとして我々はご支援させていただいてることが多いですね。
本日はですね、テーマとして縦割り組織からの脱却という言葉が大きく掲げられていて、正直ソフトを売る会社がなぜ組織論をというところで最初疑問に思ってたんですけど、ちょっと答えが出てきましたね。
そうですね。実際に我々は実はソフトウェアを売りつつも、どちらかというと企業のプロセスであったり課題っていうものをちゃんと見極めて、そこに適するツールを提供する、これが我々のミッションであるので、実際にはそこに縦割り組織の弊害であったりそういったものがやっぱり我々としても課題になってくるかなと思ってます。
そうですね。これもう技術者じゃない方々にこそ見て欲しい内容となっておりますので、是非そこ深掘りしていきましょう。では今回のキーワードを3つご用意しております。まずは1つ目のキーワードから参りましょう。
まずはですね、そもそもこのオープンソースを長く扱ってきてらっしゃると思うんですけれども、AIによって今どういう変化が起きているのか、ここからちょっと整理させていただいてもいいですか?
AIに変わった瞬間に皆さん何が変わったと思います?
何が変わった?個人としてはいろんなツールが出てきて、こう生産性が高まったなっていう認識はあるんですけど、会社側はその管理が大変そうだし、そのストッパーをかけるものも大変そうだし、AIを何か導入するのも大変そうっていうところで、難しい課題が増えてるなと思います。
まさにその通りで、実際には個人の生産性ってすごく上がってるんですよね。例えば資料を書くとか、例えば議事録を取るとか、もしくは自分がこう喋りたいなって思ってることのスクリプトを書いてくれる。こういったことって全部AIが最近はしてくれるんですよね。じゃあ実際に企業としてこれが生産性上がったのかって言われた時に、何が上がったんだろうってすぐに答えられる人って少ないんですよね。
これは何で測るのか。やっぱりアプリケーションを作っていたりとか、サービスを提供していたりっていうのが企業の第1の尺度かなと思っています。今まで半年に1回このアプリケーションを提供してました、もしくはサービスを新しく公開しましたっていうことがあった時に、じゃあAIによって生産性上がってこれが50個提供できるようになりました、こんなことないですよね。ここがやっぱり組織としてのハードル、スピード感が追いついてないのがいろんなところで起きてると思うんですよね。
組織の壁っていうのが1つ大きな点。この組織の壁をどうやって乗り越えるのかによって、そのスピードがある程度追いつくところにもなってきますと。ただこの組織の壁を感じてない人たちが結構多い。
確かに。
やっぱり自分でこう生産性が上がったから、AI使うと効率的になった。
そうですね。それの私の感想ですよね。
みたいな感じになるんですけども、ただそれだけじゃなくって、こう組織の壁を見た時に、隣の事業部何やってんだろうとか、どうやって生産性上げてるんだろうとかって考えることってあんまりなくないです?
ないですね。
これがやっぱり我々が最も立ち向かわないといけない組織の壁かなと思いますね。
そうか。じゃあ、その縦割り組織の壁があるというのを認識した上で、そういったものが続いてしまうとどんな弊害が起きるのかというところの1つの例として、こちらを見ていただきましょうか。これどういうものなんでしょう?
システィグさんと言われるセキュリティ会社さんが提供しているものなんですけども、これ何を示しているのかって言うと、実はAIによって脆弱性が見つかった時から悪用されるまでの期間ですね。これを平均化したもの。その毎年のグラフがこのグラフになっています。2018年から2020年までの間だと、2年とか1年半ぐらいですかね。これがですね、2021年ぐらいから23年までになってくると月単位に変わってくるんですね。1ヶ月経っているともうその間に何かしらの悪用がされてしまう。
で、面白いのが2026年、今ですね。これマイナスになってますと。
マイナス。
これデータが違ってるわけではなくて、この脆弱性見つかりましたよって報告される前にもう悪用されてるんですよ。
もう後手に回っちゃってるんだ。
もうすでにAIが見つけている。
でもAIによる勝手な攻撃がすでに起きている状態のことがあるの?正直、この脆弱性という言葉に関しても、クロードのミトスが出てきた時に、え、何というところでゼロデイという言葉を初めて聞いた方も多かったと思うんですけど、現状としてそのミトスだけがすごいものを作ったからまだ大丈夫だよの世界なのか、いやいや、もうその時期ではないのか。ここら辺の現場はどうなんですか?
もう世界中で言うと危ないに近いのかなと思います。これはもちろんミトスだけが優秀なわけではなくって、いろんな企業が同じようなAIのモデルっていうのを開発していって、同じようにAIでアタックをしたりとか、AIで脆弱性を見つけたりとか、そういったことをしています。その複合をすると、実際には攻撃されている数っていうのが圧倒的に増えてるんですね。で、攻撃するっていうのは、基本的にはこの脆弱性が見つかる前に攻撃することの方が便利じゃないですか?
そうですね。
で、悪用したい人たちはどんどんどんどん攻撃したいわけですよね。そうすると組織が対応できてない企業に対してどんどん攻撃したい。そうなってくると、どうしてもAIが優秀っていうことの反面として攻撃しやすくなっていっている。これが年々下がっている理由かなと思いますね。
そうか。そこまで聞くと、正直じゃあもう技術の部門の人たちだけの話じゃないよね、なんなら組織の課題だよねというところは、そろそろコンセンサスも取れてきたのかなと私は思ってしまったんですが、そこに対してじゃあどうアプローチをするのかの手法に関しては、何か確立されたものはあるんでしょうか?
やっぱり開発部隊、もしくはインフラ部隊もそうですけども、セキュリティに対して柔軟な組織で開発ができないと、やっぱりAIが開発したもの、もしくはAIが攻撃したものに対して全然対応できなくなる。これが1つ大きなところかなと思ってますと。やっぱり組織を変えるって明日から変えられないんですけども、変化に柔軟な組織にするっていうのは1歩ずつできるわけですよね。
1つ1つの組織で縦割りがあると、どうしても承認作業、もしくは上申作業であったりとか、1つ1つ実際には時間に換算されていきますと。それが1ヶ月の承認フローなのであれば、1ヶ月分対応が遅れるわけですよね。
確かに。
これが自動的にできるようになったら2日で済むかもしれない。もしくはAIによって自己判断させたら数秒で済むかもしれない。そういう組織に変えてく必要性があるんですね。
確かに。
これができるようになると、もうちょっと早く対応できる。これ開発部と運用部それぞれに対して、それぞれのメリットっていうのがありますと。これ何がメリットかって言うと、開発部はですね、やっぱり迅速で品質の高い開発をしたいなと思うじゃないですか。
そうですね。
運用の人たちは信頼できる安心したプラットフォーム基盤、これを運用していくのが我々のミッションだと。もちろん両方できると素晴らしいんですけども、先ほど言った通り、開発部の人たちが早くリソースを提供してくれって言ってもですね、安心して安定したものを提供するにはやっぱり1ヶ月かかっちゃいますよ。
そうですね。
ここに組織の壁がどうしても生まれる。
確かに。だって迅速という言葉と安定運用というのが、どうしてもね、こうバッティングしちゃいますよね。
どうしても両方できるかどうかっていうせめぎ合いで皆さん戦っている。
なるほど。
これがですね、2つの組織間だったらいいんですけど、これ実はですね、開発部は開発部の中でこのやり取りっていうのが生じている。厳密に言うとですね、開発部の方々はサービスの人、これがもしくはビジネスの方かもしれないんですけども、そこから新しいツール、新しい機能を作ってくださいと。で、そうすると開発者さんはもちろん実際に自分たちで作ろうとするんですけども、自分たちだけじゃなくって開発委託の方に頼んだりとか、その中で上申したりとかするわけですよね。そうすると開発の中だけなのに、どうしてもそこで上申プロセスが発生してしまう。
で、先ほど言ったみたいに、AIでこれが攻撃されてきましたよって言われた時にどうなるのかって言うと、じゃあ開発委託の方に、ここの開発の設計、アーキテクチャどうなってますかって聞くわけですよね。で、そうしたらもうそれだけで2日3日経ちますよね。
確認しますっていうのがね、入りますよね。
で、その確認しますが2日3日で終わればまだいいんですけど、これ数珠つなぎにずっとやっていくと、ざらに2週間3週間経っていくわけですよね。で、それが開発の中だけで行ってるのに、これが運用部隊まで関わってくると、どうしてもこれ1ヶ月ぐらいかかっちゃうんですよ。
そうか。縦割りどころじゃないですね。縦割りの中にさらにこう分断があるんですね。
ありますね。
ここまで聞いちゃうと、これをもう1回組織としてやり直すっていうのがどれほど大変なのか、できるのかというのもちょっと疑問に思ってしまうところなんですが、だったらということで、多分企業の皆さんが言ってるのは、個別最適、ちっちゃいマイナーチェンジをこの一部ではやろうかっていうのは何とか頑張ってると思うんですけど、それじゃあ足りませんか?
それを横展開していってくれるまでやっていくと、企業として大きいものが作れていくんですけど、部分最適をしてしまうと、部分最適してる人たちはいいんだけども、企業としてそれがいいのかっていう判断が誰もできなくなる。
これ面白い話で、できている部署とできてない部署っていうのが圧倒的にこう分かれてるんですよね。キラキラ見えるのはやっぱりできている部署なんですよ。でも片やできてない部署って結構な数あるんですよ。結構な数ある人たちができている部署をどう見るのかっていうところがやっぱりポイントで、そこだけがなぜか予算がよく積まれたりとかで、そこだけがうまく対応できたりとかしてしまうと、どんどんどんどん余計に亀裂が走っていく。
そうですね。めちゃくちゃ今どの会社でも起きてるような気がしました。
これがAIのツール1つ選ぶにもそうなっていて、他のこの部署がうまくいったよ、じゃあこの部署が使っているツールを横展開していこうってなった時に、ツールだけを展開していくんですね。そうすると使い方が全然違う部署、もしくは違うサービスをしてる部署なのに、同じツールを使って本当にいいのですかっていう疑問を誰も持たなくなってく。で、そうするとやっぱり部署ごとに自分たちのノウハウで自分たちがやりたいようにやっていく。こうなってくると、あんまりうまくはいかないかな。
そうかですね。皮肉ですね。またそこで、じゃあおっしゃっていた、プラットフォームではなくツールを展開してしまっていたのを逆にすると、プラットフォームを一緒にすればいいじゃないか、展開すればいいじゃないかとも逆説的に取れるような気がするんですが、今回テーマとしてはAI時代のあり方とあるわけですよね。何を皆さんに提言されたいですか?
共通に何を込めるかだと思うんです。AIツールだけだと、もちろんAIの1つ1つのツールの細かな機能に陥ってしまうかなと思うんですけども、そもそも開発部隊が欲しかったものって何ですかって聞かれた時に、ちゃんと答えられるプラットフォームになっているのか。
なるほど。
例えばクラウドを用意しました、僕らのリソースは柔軟で、って言った時に、本当に開発者さんそれで良かったんでしたっけ?っていうことを誰も聞いていない。
確かに。
AIがもちろん、先ほど言ったみたいに脆弱性を見つけた時に素早く対応できるプラットフォームでありたいっていうのであれば、実際に脆弱性を最初から検知できるようなサービスになっていて、プラットフォームでそのセキュリティを担保してくれるような実装っていうのをしなければいけないです。それができてると、やっぱりAIにも対応できると。で、そうなってきているのを誰かこうちゃんとメリットとして提供していますか?これが多くの企業でできていない。
そうですね。なんなら何が我々に欠けているのかすら言語化できてない会社さんの方が多そうですよね。
多いと思いますね。
じゃあ、これはやはり専門家の人に任せる、または第三者が入って見た方がやりやすいのか、はたまた社内にいる人たちの中でもそれはできるものなのか、ここは何とおっしゃいますか?
実際に社内の中でやっていただきたいっていうのが我々の思いです。ただ実際にはなかなかうまくね、慣れとして溜まっていないってこともあるんで、我々はそのプラクティスを提供する。これがまさにオープンソースのあり方なのかなと思ってます。
ではそのオープンソースウェイという言葉をより深掘っていくために、2つ目のキーワードに参りましょう。
この言葉は一体どういうことなのか。先ほどおっしゃっていたオープンソースとはまた違った意味で言ってらっしゃるんですか?
ちょっと違った意味で言ってて、これオープンソースウェイって聞いたことありますか?
いや、ないです。
実際にはないですよね。で、我々は実際にはこのオープンソースウェイっていうのを、会社のビジョンの1つとして掲げています。
へえ。
これ何を言ってんのかって言うと、1つはコラボレーションすること。いろんな人の意見を取り入れながら、このツールっていうのをみんなで作っていく。それが開発と運用の時もあれば、もちろん企画者の方と開発者の方っていうこともあります。多くのエンジニアの人たちが、自分たちが作りたいものを作るだけではなくって、何が必要なのかっていうのを色々と聞いて回って、その聞いたリクエストに対して答える機能を作っている。我々はこれをコミュニティという中で実現している。これがオープンソースウェイの1つの柱であるコラボレーションと言われてる。
AIで言うオープンソースって聞くとですね、やっぱり無料で開かれていて誰でもアクセスできるものみたいなイメージでとどまっちゃっていたんですけれども、より高度な意味でのオープンソースってことですね。広義と言いますか。
そうですね。大切なのはフィードバック。1つのツールを使った時、もしくは作った時にも、何かしらのバグが出てくるかもしれないですし、使えない機能が出てくるかもしれない。それが必要なのか、もしくは改善した方がいいのかっていうリクエストがあるわけですよね。だからこのコラボレーションの中でそのリクエストを聞いて、それをツールに反映するっていうこのやり方、もしくはそれのプラクティスですね。これ自体をオープンソースウェイと呼んで。
まさにレッドハットさんは今までずっとその知見が溜まってきているからこそ、お客様にも同じように開くことができるということなんでしょうか?
まさにそうで、ツールに対して先ほど言ったみたいにコラボレーションで解決していくってこともあるんですけども、こういうやり方で企業を変えていくと、よりチームが働きやすくなる、成果を出せるようになる。これがプラクティスとして溜まっていきますと。これをもうちょっと体系化したものが、我々は実はOpen Practice Libraryという形でまとめられています。で、このまとめられたものを我々のコンサルティングの部隊と一緒にお客様に提供しています。
そのライブラリーにはどんなものがあるんですか?
いくつかプラクティスが詰め込まれてるんですけども、1つこれお持ちしたのが、このメビウスループと言われているものです。注目していただきたいのは、この左から探索、選択、実行というこの3つです。探索っていうのが、まさにお客さんが何を求めているのかっていうのを可視化する。このプラクティスっていうのが溜まっています。
1つのライブラリーとしては、アウトカムデリバリー、アウトカムマッピングと言われるものがあります。このアウトカムマッピングっていうのは何をしているのかって言うと、自分たちが提供しているプラットフォームであったりサービスであったり、これが誰に提供していて、その誰っていう人たちが何を求めていて、何を課題に持っているか、ブロッカーを見つけ出すっていうのがこのアウトカムマッピング。
企業側も結局何がダメなのか分からないよねとか、どこから手をつけたらいいか分からないよねってなってる中で、ピンポイントに何がダメなのかというところをここでできるってことなんですね。
そうですね。なのでプラクティスとしてはそういうのがいっぱい標準化されていて、これがユーザーの時もあれば、もちろん開発者の時もあります。よくあるのがモバイルとかで、自分のセキュリティログインをしたいですと言った時に、1回ログインしたはずなのに、またなんか改めて聞かれて、2回くらいで終わったらいいんですけど、3回ぐらい聞かれる時ありますよね。で、これユーザーにとってはすごいこう使いづらいものに。
使いづらいですね。
もちろんセキュリティを強化してくれてるのは分かるんですけども、実際にはそんなに入れたくないっていうのもありますよね。これをユーザーの声を聞くと、例えば銀行さんとかだと、振り込む時だけこれ3回聞きます。ただ普通のログインの時は1回ログインしたら入りますよと。そういう風にユーザーの声を聞くと、ある程度そのやりたいこととこの制度っていうのをちゃんと見極めることができる。
これはもちろんユーザーの時もあれば、先ほど言ったね、開発者の時もあります。このプラットフォームって誰が使ってんのかっていうと、開発者さんが使ってるんですよね。開発者さんにちゃんとこれを聞いてますか?使いたい開発もしくは運用ツールって答えてますか?
本当に使う人たちが使えるものになってるかのすり合わせまでできるかどうかっていうのがポイントなんですね。じゃあ、そこから選択をするというのはどういうことなんですか?
これは優先順位をつけるってことですね。要するに何個かパターンはあるわけです、やり方としては。僕がやりたいっていうパターンもあれば、もう全員のアンケートを取って全員から投票してもらってこれを決める。それも優先順位だと思います。もちろんお金に対して優先順位を決めることもあります。この優先順位の付け方1つとっても、いろんなやり方があるんで、そこのプラクティスっていうのが詰まってます。
で、実行の部分。
そうですね。実行自体は、もちろん普通にコーディングしたりとか運用開発したりとかするんですけども、この実行のタイミングで重要なのがフィードバックです。何が悪かったのかを分析していくわけですよね。そうすると優先順位ももちろん変わっていきますよね。そうするとまたこのメビウスループっていうのを回していくことになっていって、最終的にはまた新たな優先順位をつけて実施する。で、それがお客さんに対して、もしくは使ってる開発者さんにとってより良いものなのかどうかっていうのを探索する。これをずっと回していくっていうのが、このメビウスループと言われています。
だから、PDCAを回すなんてよくビジネス用語で言いますけれども、それをより具体化したらこれになるってことですね。
そうですね。この1つ1つにプラクティスの要素があって、いろんなやり方があるんですよね。で、それをオープンな形で提供している。これが我々レッドハットであったりとか、オープンソースウェイと言われている中で、プラクティスとして提供している1つになってます。
ここまで知った上で、次にキーワードとなるのが認知負荷。これを下げていくというのが重要であると伺ったんですが、これはどういう言葉なんですか?
認知負荷っていうところの根源から紐解いていきたいなと思うんですけど、基本的には自分がやりたいことにフォーカスする、実施するための時間を作る。これが認知負荷を下げるということになってきてます。例えば新しいことを覚えるとか、そういったことの時間を極力下げていきましょうというところなんですよね。
じゃあ、開発者の皆さんからしても、なんか急に上から出されたこのプラットフォーム、急に使ってね、で、それをゼロから勉強してやるのって、めちゃくちゃ認知負荷かかってるよねってことですよね。なるほど。
そう。なのでその認知負荷が高い状態で新たなものを作ろうとしても、なかなか進まない。
いや、生産性落ちそう。
で、これがAIでよく起きることなんですよ。改めて新しいAIツールを使いたいって言われても、やっぱりわからないんじゃないですか。
確かに。
これが認知負荷が高い状態なんですよね。ここをいかに下げていくのかっていうのが、やっぱり開発もしくは運用者さんの1つのメリットかなと思います。
今お話があった、この認知負荷を下げる、ここについての具体例って何かありますか?
いっぱいあるんですけども、1つ大きな金融企業さんが取り組んだ一例としては、やっぱり縦割り組織の中で、今までどうしても他の委託会社さんに任せっきりになってしまってる。で、これがウォーターフォールの開発手法でずっと変わらない。これを続けてきた企業様が、やっぱり今変わらないといけないと気づいて、できる限り自分たちで内製化をし、自分たちのプロセスで回していくっていうことに取り組まれていて。
で、1つ課題があったのは、何を作っているのか、何を提供しているのかっていうところが、やっぱり自分たち自身で把握できてない。自分たちで何が必要なのかって分かりづらいんですよね。だから目の前にどうしてもやらなければいけないことがいっぱいあって、それから対応しちゃう。そうするとどんどんどんどん自分が本来やるべき仕事ができなくなっていく。最終的には新しいツールが来てまたできなくなっていく。これを繰り返すわけですね。
ここを大きく変えた1つが、やっぱり自分たちのリクエストをちゃんと聞こうと。要するに開発チームであれば、事業部の方々が何かしら企画してるわけですよね。新しいサービスを作るとか、新しい機能を作るとか。それが来た時に、本当にその機能を作って自分たちの生産性が高まるのか、もしくは企業にとっていいのかっていうのをジャッジする必要性があるんですね。これをちゃんと仕組みとして回すようにした。これが大きな転換で、今までは委託企業様にこれを作って投げてたわけですよ。で、そうすると委託さんは注文されてるから、もちろん予算の中でうまく作ってくるわけです。
そうですね。ある程度その通りになるようにね。
これが仕事なんで。でも求めてるのはそれじゃないんですよ。
なるほどな。
本当に作りたいものって聞かないとわかんないんですよね。で、それを0から1で作るんじゃなくって、0.1版できましたよって作った時に、あ、これじゃないって言われた方が楽なんですよ。で、この繰り返しに変えた。1個1個、この感じはどうですか?この感じはどうですか?合ってますか?間違ってますか?これを聞き返すことによってフィードバックループを回す。このプロセスに変えることそのものが変革だった。こういう風にやっていくと、チームとしての生産性もそうですし、チームとしての価値そのものが変わってくる。こういう作り方をすることによって大きく変革された企業さんっていうのがありました。
プラットフォームがなかったりとか、その基盤の作り方を知らないっていう人たちが結構多いんでしょうね。
そうですね。内製化することを目的にしてしまって、自分たちでやらないとってなっちゃうんですけど、別にそれ自体が目的ではなくって、本当に作りたかったものって何なのかって言われた時に答え出てますか?っていうのが次の時代。これに答えられなければ、多分価値の提供って続けられない。
そうですね。ではそこから、じゃああえてレッドハットさんがどんな製品でそれをサポートしてるのかというのも、より具体的にお伺いしていきたいなと思うのですが、キーワード3つ目に参りましょう。
じゃあ一部のチームで変われたけど、会社に広がっていかないとした時に、何があればちゃんと広がるのか、この整理からもう1度お願いできますか?
1つはプラットフォームですね。このプラットフォームの意味合いがあると思うんですよ。プラットフォームって聞いて何を思い出します?
うーん。なんか正直、最近だとビッグネームの会社さんがやっているもので、なんか囲い込まれるものっていうイメージがあります。
そうですよね。なんかある程度クラウド企業さんにこう丸め込まれたりとかもそうかもしれないんですけども、例えばポイントとか、自分が買っているものの履歴とか、そこからレコメンデーションとか全部されていくと、それ自体がプラットフォームって思うんですけども、本来彼らが提供したいものもプラットフォーム、その言葉のその通りなんですけども、どちらかというと価値提供基盤の方が正しいかなと。
先ほどメビウスループでご紹介した通り、どこかにお客さんはいるんですよね。そのお客さんに何の価値を提供しているのかっていうのを考えながら機能開発してるわけですよね。今となってはAIとかがレコメンデーションしてくれるかもしれないんですけど、結構前からレコメンデーション機能ってありましたよね。あれってお客様が実際に自分が買いたかったものをこう手に取った時、もしくは選択した時、その時にこの商品もどうですかって言われると、それ買いたくなりますよね。この機能が欲しかった、もしくはその機能を追加したかった人がいたわけですよね。だからそこをちゃんと価値提供としてプラットフォームに組み込んでいる。だからこれが価値提供基盤と言われてます。
で、レッドハットも一緒で、これはもちろん先ほど言った通り、OSの会社ですって言われた時に、OSの機能を提供しています。これは昔はそうでしたと。じゃあ、今となってもこのOSの基礎技術っていうのを提供していますっていうのが価値なのかって、そうではないんですよね。Red Hat Enterprise Linux、これが我々の主体となるビジネスのOSですと。これを提供する価値っていうのは、安心の信頼性、あとは専門家のサポートですね。で、1番多く言われてるのが高い互換性ですと。
へえ。
で、これ高い互換性って何なのかと多分思うんですけど、昔はいろんなサーバーがあったわけです。自動車であったりATMって、サーバーとは言わないんですけども、違う機能を持ったコンポーネントになってます。で、これらそれぞれが違うハードウェアで提供された時、同じアプリケーションがそこに乗っかるってなかなか難しいです。
そうですね。
これを抽象化したのがOSだったんですね。なのでどのハードウェアに対しても同じ価値を提供する、同じ互換性を持ってますよっていうのがOSの価値だったんです。
例えばパソコンみたいなところで言うと、ハードウェアがもちろんあるわけじゃないですか。その上にまず乗ってるのがOSみたいなイメージがあって、もちろんその間にも中間のものはあるんでしょうけど、そのオントップにアプリケーションがあるってイメージだったんですね。ということは、このアプリケーションが特定できたとしても、OSっていうのがなかなかこう横に行けないっていうのが今までのイメージとしてあったわけですよね。
そうですね。
それを変えたってことですか?
実際には皆さん携帯とかが分かりやすいと思うんですけども、じゃあ実際にAppleとかの携帯を使ってる時に、このアプリケーションを隣のパソコンに移してくださいって言われると、違うインストールしてますよね。
そうですね。
これは基本的にはOS間の互換性がある場合もあるんですけども、例えばWindowsとAppleでうまくこうアプリケーションを移行してくださいって言われると、一手間はかかります。
そうですね。
これをなくしていくっていうのが、我々のOSの1つの醍醐味になってました。
なるほど。それが互換性という意味なんですね。
そうですね。
じゃあどこにでも持っていけるってこと。ポータビリティがあるってことですよね。
そうですね。で、これ自体は、昔はちゃんとした価値だったんですよね。今ある程度持っていけなくないですか?別にOSがどうのこうのっていうよりかは、自分が使いたいアプリケーションが携帯に入っていても、それパソコンの方で動くようになってきてるじゃないですか。
クラウド化がやっぱり進んだりとかしたのは1つ理由としてあるのかなと思いつつ、やろうと思えばできることは増えたかなっていうイメージです。
そうですよね。なので価値提供っていうものがどんどん時代によって変わってきてるんですよね。
そうか。
これがクラウドじゃなかった時には価値だったのかもしれないんですけど、クラウドが出てくるとちょっとずつその価値が薄れていく。
なるほど。
そうすると新たな価値を提供しなければいけない。これがまさに我々の挑戦であって、OS自体にこの価値をどうやって持たせるのかっていうところが1つ我々の挑戦になってます。で、昨今だとAIによっていろんなアップデートっていうのがかかっていきます。先ほど冒頭で言った通り、攻撃を受けるわけですね。そうするとパッチを色々当てたりとかしていかないといけないですと。で、そうするとAIによって新たにこのバージョンアップをしたりとか、サポートをしていかなければいけない局面というのが増えてきてるわけですよ。ATMみたいなものを毎回毎回止めて、OSのバージョンアップされたら困っちゃいます。
困りますね。
で、これを長くサポートしてくれたら安心じゃないですか?
そうですね。
これをレッドハットは価値と見なしまして、実際には本当は10年ぐらいで終わるサポート期間を無期限に延長しますと。なので永続的なサポート期間を提供しますということで、我々はロングライフサポートというのを使っています。これを使うことによって、企業様が永年ですよね、サポートが受けられる。そういったものを提供するっていうのが新たな価値になってる。これがAI時代の価値ですね。
そう。なるほど。変わらないで欲しいんだけど、脆弱性の危機とかはどんどんあるから、そこはしっかりとカバーして欲しいっていう、無理なんだよと言われながらも、そこをちゃんとガードレールを引いてくれる、なんなら守ってくれるよというところの保証をずっとしてくれるわけなんですね。へえ。大変ですね。でもコストパフォーマンスに合います?
それは我々も、人間だけじゃなくってAIの力を借りながらサポートはしていくんですけども、やはりそれでも大変かなと思いつつ、そこはせめぎ合いかなと思いますね。
で、それだけニーズがあるってことですもんね。
やっぱり我々が聞いてる1番はニーズなんで、そのニーズに答えられるよう企業努力をしているっていうところですね。
なるほど。そして今もう1つ、OS以外にも出しているプラットフォームがあるわけなんですよね。これは何でしょうか?
これはですね、Red Hat OpenShiftと言われているものです。OSってハードウェアに依存性があって、その依存性をなくしていくのがOSです。クラウド自体もその依存性ってあるんですよね。クラウドっていろんなところで使えるようなイメージがあるかもしれないんですけども、使ってるクラウドって例えばGoogleさんであったりとか、Microsoftさんであったりとか、あとはAWSさん。そういったところの企業のそれぞれの製品を横軸で使おうとするとですね、やっぱりそれぞれのクラウドごとにメンテナンスしたりカスタマイズしたりする必要性があります。そのカスタマイズすることをある程度緩和させるためのツールとして、このOpenShiftっていうのがあります。
へえ。
これ自体はですね、実はアプリケーションというよりかはコンテナって言われるんですけど、聞いたことあります?
聞いたことないです。
コンテナって面白い技術で、アプリケーションをパッケージ化する技術なんですね。なので、よく船とかに使われてるコンテナ、あのイメージなんですけど、あのコンテナって船でどこでも運べるじゃないですか。
そうですね。固まったものですもんね。
そう。で、あの中に車が入ってるかもしれないですし、あの中にもしかしたら自動販売機が入ってるかもしれない。あのコンテナっていうサイズと、あのコンテナっていう形になっていれば、船でも飛行機でも運べるわけですよね。それと同じ原理を求めているのが、このOpenShiftの中のコンテナと言われているものです。
へえ。なるほど。
例えばアプリケーションの言語が違っても、アプリケーションの作りが違っても、そのコンテナにパッケージ化してしまえば
もちろんクラウドの環境が違っても同じ開発スタイル、同じ運用スタイルを続けることができる。大きく2つバリューとしてはあって、先ほど言った通りインフラを気にする必要性がないので、インフラリソースの抽象化ができます。開発者さんにとってもう1個メリットがあるのは、開発ポータルを提供しています。
この開発ポータルって何なのかって思うと思うんですけど、例えばクラウド自体にもポータルってあるわけですよ。
うん。
そのポータル上からリソースを提供すると、自分の欲しいリソースがもらえます。でも違うクラウドを使うと、違う操作でそのリソースを提供しないといけないですよね。1個2個だったらいいんですけど、自分のオンプレミスの環境があった時、インフラの運用者さんに実際にこのリソースをくださいって申請しないといけないですよね。
うん。そうか。
そんなことを毎回やっていられるかっていうのはしんどいので。この開発ポータルの中から実際に選ぶだけで、そのリソースが使えるようになる。
なるほど。めちゃくちゃ便利になりますね。
便利ですね。これがOpenShiftの価値かなと思います。
逆にこれを使っていない人たちは、申請する以外に本当に他に手立てはないんですか?
実際にはエンジニアの方々が頑張っているんだと思いますね。やっぱり日本と海外で大きく違うって言われているところで、日本だとどうしても手で動かすとか、誰かにそれを依頼するとか、そういった作業そのものが仕事として成り立っているんですよね。
そうすると属人化になっちゃいますよね。
おっしゃる通り。
うん。
実際には属人化ってよく言われるんですけども、いろんなところで起きているんですよ、細かく。でも海外はそういったことを考えていない方が多い。
うん。
自分でやった方が早いんだったら、ある程度共通化してしまって、共通の部品を自分のリソースとしてもらってくる。これを繰り返しているんですよね。そうすると、コスパがいいわけですよね。
うーん。
自分たちが欲しい分だけ、欲しいリソースの代金を払えばいい。
そうですね。
まさにクラウドなんですけども、そのクラウドと同じような開発体系、運用体系を持っているんですよ。これができるかできないかで、いわゆるビジネスの速度が大きく変わって。
はあ。いや、生産性が遅いことの正体が、開発のところで言うとより濃く分かってきましたね。
そうですね。本当に最初は組織の分断、もしくは縦割り組織と言ってきましたけど、そのメカニズムってほとんどはこのやり取り。
なるほど。人とのやり取りで多くの時間を使っている。これをいかになくしていくのかっていうのがプラットフォームの価値だったりするんですね。
うん。
だからプラットフォームって何って言われた時に、価値提供基盤ですよって言ったのはまさにそこです。実際には我々はそこをご支援している。これがレッドハットの価値なのかなと思いますね。
なるほどな。じゃあ今ここに書いてあるような、ビッグネームがあるわけじゃないですか。AWSさんだったり、Google Cloudさんだったり、こういったところをもう使っているからいいやで終わっちゃっている会社さん、結構多いと思うんですよ。そこにあえてプラスでレッドハットさんの商品を入れるということがどういうことなのか、ここも整理していただけますでしょうか。
先ほど言ったオープンソースWAY、これが大きく効いてくるのがここになっています。
うん。
1つ1つのクラウドを使いこなせる人たちっていうのはやっぱりいっぱいいるんですよね。ただ、価値を提供できていますか?
うん。
っていう疑問を持った時に、
そうですね。
その開発者さんがより使いやすいもの、もしくはAIの攻撃に対して早く対応できる組織形態、もしくは体制やプロセスが整っていますかっていう疑問に答えられる基盤を提供しないといけない。
うん。
このプラットフォームをやっぱりプラクティスと一緒に提供させていただく。1つ1つの会社がやってきたことをナレッジとして集めてしまって、全世界で改善されてきたそのプラクティスっていうのがあるわけですよね。それに則った方が明らかに早いじゃないですか。
確かに。
則るっていうことを我々はサービスとして提供している。
はあ。
これがレッドハットの大きな価値ですね。
そうか。だからプラットフォームをただあげますよって言っているわけじゃなくって、後ろにある全ての知見と一緒にサポートしますと宣言されているわけなんですね。じゃあ改めて最後にですね、視聴者の皆さんに、自分は何をしたら良かったんだっけを持ち帰っていただくためにも、最後にメッセージをいただきたいなと思うのですが、アドバイスを一言いただけますでしょうか?
まず、明日からやってくださいって言われてできる企業はいないんですよ。
うん。
なので明日できるかどうかではなくって、まず周りを見た時に、自分のお客さんって誰なのかをまず特定して欲しいです。
うん。
その時に、特定する方法であったりとか、何を提供すればいいか分からないことっていっぱいあると思うんですよね。その時に我々に一声お声がけいただけると、我々がこういうやり方でいろんな人を巻き込むんですよっていうやり方から、じゃあ何をプラットフォームとして提供すべきですかっていうところのご支援をさせていただきます。
うん。
我々と一緒に新しい価値を作っていきませんかっていうことを、是非巻き込みながらやっていければなと思っています。
ありがとうございます。是非ね、気になる方はですね、概要欄の方にURLを貼っておりますので、そちらから是非チェックしてみてください。改めて日本の生産性に関わるところですから、是非皆さんにこの話を聞いて咀嚼していただいて、是非標準化もお願いしたいなというところで締めさせていただきます。またありましたら引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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