Mr.オリンピア2026 メンズフィジーク日本人3選手はこの1年でどう変わったか

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概要

Mr.オリンピア2026のメンズフィジーク部門には、日本から田口純平、金子駿(カネキン)、石本ファルークの3選手が出場した。3人とも複数回のオリンピア出場経験を持つ。話者はHD写真を前年と並べ、3人の順位と1年間の体の変化を検証した。あわせて、出場人数が多すぎて審査が十分にできていないのではないかという問題も提起している。

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出場規模と日本人選手の順位

話者によると、今回のメンズフィジークには47人前後が出場した。出場国は18カ国で、最多はアメリカの12人、次いでブラジルの8人、日本は3人だった。

審査では8人ずつのコールアウトが6番目まで行われた。田口選手と金子選手はサードコールアウトに入っている。サードコールアウトは17位から24位に相当するため正式な順位はつかないが、話者は47人中の半数以上を上回った位置だと説明する。石本選手はその次のフォースコールアウトだった。

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50人規模の審査への疑問

話者は審査の進め方に強い疑問を示した。フィジークはポーズが2つしかないうえ、今回は審査時間そのものが短かった。8人ずつ呼ばれ、最初に位置を入れ替えて数回ポーズをしたら終わり、という流れだったという。人数を絞り込んだり、セカンドとファースト、サードとセカンドのコールアウト間で選手を入れ替えて比較したりする場面もほとんどなかった。そのため話者は、ゼッケン番号順で行った最初の比較審査と個人ポーズで、結果がほぼ決まったと見ている。

来年からは出場人数を少し絞る方針のようだが、話者はもっと減らしてもよいと考えている。ビキニは46人、クラシックも50人近くが出場し、全部門を合わせれば数百人になる。10人を審査するのと50人を審査するのでは話が違う、というのが話者の意見だ。決勝に進めるのは10人だけなので、初出場の選手や上位に入ったことのない選手は、ぶっちぎりに見えるほどの仕上がりを持ってこなければならない。そうでないと、後から有名選手や別の特徴が際立つ選手が出てきたときに印象が薄れてしまう。ポーズの少ないフィジークこそ、じっくり比較する必要があると話者は述べた。

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田口純平:腹筋を中心に仕上げた「自己ベスト」

3人の中で最も上位だったのが田口選手で、サードコールアウトの中でも比較的中央に立っていた。話者がまず注目したのはミッドセクション(腹回り)である。東京プロのときから縦のラインが常に浮き出ていた。本人もInstagramで「自己ベストのパッケージ」と語り、腹筋に集中しているという投稿をしていた。今年はアメリカのリージョン・スポーツフェストで優勝している。

HD写真で前年と比べると、今年は腹回りのラインが濃く、皮膚の張り付きも違う。膝回りや脚を見てもドライさが分かるという。前年は腹筋のブロックが一つひとつ大きく見え、胸にも張りがあった。話者はボリュームのあった前年も良かったと認めたうえで、今年を「シャープなバージョン」と表現した。それでもボリュームが落ちたようには見えない。特に腕の血管の出方から、コンディションの良さがうかがえるとする。サイズ感に目立った変化はないが、よりシャープな仕上がりで同じサイズに見えるなら、より優れたパッケージだと話者は評価した。

胸を締めるポーズでは、縦に長い胸に複数のラインがさまざまな方向に走り、特に胸の上部のラインが素晴らしいとした。話者はこの見せ方について、腹筋も含めて審査員がチェックを入れるのではないかと推測している。腰に手を添えるポーズでは、肩もサイズアップしたように見えるという。より絞れていながら腹斜筋周りまで皮膚が張り付いている点も挙げた。カラーやオイルの違いはあるが、ドライに見えると話者は判断している。

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田口純平:背中の大きな変化

背中を縮めるポーズでは、ハードさが明確に出ていた。話者は、今年は練習中の写真でも状態の良い時期が多かったとして、少なくとも前年より絞りのコツをつかんだのではないかと見ている。

最も変化が大きかったのがバックポーズである。話者は、1年の変化として目を見張るものがあると評した。前年の時点でも一昨年から成長したと言われていたが、そこから1段階か2段階厚みが増したという。僧帽筋のハードさや出し方も変わり、腰付近のラインも濃くなっている。皮膚が張り付いたことで光をよく捉え、背中の凹凸もわずかに濃く見える。一方で話者は、世界のトップ選手と比べれば大円筋や棘下筋のあたりはもっと大きくする必要があるだろうとも指摘した。そのうえで、しっかり進化していることが確認でき、安心できる材料になったとまとめている。

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金子駿:顔つき・腹直筋・胸の変化

金子選手は今年、カナダのトロントプロで24人中優勝している。話者によると、前年からの出場は5戦にのぼる。

話者がまず挙げたのは見た目の印象の変化だ。前年は短髪にひげで、どこか若く見えた。今年はひげがなく、カールの髪型で顔がはっきり見える。フロントポーズの笑顔も素晴らしかったという。代名詞である「和牛バック」については、トロントの方が厚みがあったように見えたかもしれないとしつつ、個人ポーズでは出し方も変えているはずなので分かりづらいと述べた。

HD写真の比較では、顔の印象の違いがまず目につく。目に力があるという。腹直筋は横のラインが濃くなり、へその上、3段目の下にも濃いラインが入っている。コントロールの仕方によるものか、筋肉の土台によるものかは分からない。ライティングが良かったこともあるだろうが、確実に進化していると話者は見る。肩は左肩の張り出しがわずかに強くなったかもしれない程度だが、一番の違いは胸で、特に見て右側の胸で厚みの進化がはっきり分かるという。胸上部の発達については、写真1枚では判断しづらいと留保した。

腰に手を添えるポーズでは、ライブ配信ではやや暗く見えたカラーリングも、HD写真では良く見えると話者は訂正している。腹直筋は前年とほぼ同じで、腹斜筋の影が少し濃くなった程度だという。肩は相変わらず優秀で、この角度で大きく張り出す。ただ、胸の厚みは今回もまだ必要だと話者は感じた。それでも金子選手は単体での見栄えが非常に良く、個人ポーズや写真では顔や髪型も含めてパッケージとして完成度が高いと評価している。

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金子駿:背中とトロントプロとの比較

バックポーズでは、1年で広背筋に厚みがつき、ラインも強くなったと話者は見る。腰付近もより浮き出ており、血管も多く走っている。背中は広く、分厚くなった。

一方で話者は、背中のハードさでリージョンやトロントを超えられたかという点も検証し、トロントの写真と並べた。トロントでは厚みを強調する出し方をしており、そもそもポーズの出し方が違う。トロントの方がハードに見え、筋肉が内側から盛り上がっていてよりパワフルだという。ただし、それがメンズフィジークとして正解かは分からないとしている。ポーズの違いによるものか、トロント時の状態が本当に良かったのかも判断できないとした。いずれにせよ、前年からは相当進化していると話者は述べる。

前年と今年を並べた写真では、金子選手がいかに分厚くなったかが分かるという。胸は全く別物と言ってもいいほどで、腹直筋のラインも良くなっている。トップ10との壁はもちろんあるだろうが、進化はしっかりしていると話者は締めくくった。

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石本ファルーク:長身でも感じさせない厚み

石本選手は今年、台湾プロで優勝している。話者はその大会の出場人数は多くなかったと補足した。石本選手は身長がかなり高いが、前年11月頃から丸みのある厚みを感じる体になっており、背の高さを感じさせない。話者によると、実際の比較でも非常に大きく見えるという。

今回は下背部のクリスマスツリーがはっきり出ていた。下背部の立体感に加え、大円筋や棘下筋も表情を作っていた。胸にもストリエーションが入り、胸自体も分厚くなっている。話者は、以前は胸を広げるとフラットに見えることもあったと振り返り、そこからの変化を確実に言える点として挙げた。

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石本ファルーク:前面の見せ方と腹筋の見え方

フロントポーズで話者がまず評価したのは下半身だ。脚は硬く大きく、サーフパンツを履いても見栄えがする。話者はこれをトップ選手の共通点だとしている。今回は両手を腰に添えるポーズを取っていた。前年の予選のフリーポーズではやっていなかったと話者は記憶しており、出し方を変えて胸の厚みを強調したのではないかと推測する。表情も変わって見え、より小顔になったように見えるという。話者は縮尺は合っているはずだとしつつ、何による変化かは分からないと述べている。

近年の石本選手は腹斜筋と前鋸筋が武器で、必ず出ている。ここ1、2年はコンディションを大きく外すこともなく、輪郭も良くなっているという。ただし腹部自体は、それほどタイトに細いわけではない。台湾やアメリカでの2戦では腹筋まではっきり出ていたが、個人ポーズを何枚も見比べた話者の印象では、今回は前年や今年の台湾、アメリカほどバキバキには割れて見えづらかった。一方で、輪郭は一回り大きく、よりシャープになっているとも話者は述べる。審査員にどう見えたかは分からない、と話者は留保をつけている。

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石本ファルーク:背中の進化と順位の見立て

背中では下背部のラインが出ており、話者は前年をソフトに見せるほどだと評した。脚も今回の方が硬い。一番の違いは脇の下から肩周り、つまり棘下筋と大円筋のあたりのサイズアップだという。ドライになっただけでなく凹凸も強くなっている。腕を伸ばしたポーズでも表情がよく出ており、腕のラインや肩の丸みもきれいに発達していると話者は評価した。

順位について話者は、背が高く筋肉質で脚もどっしりしており、よりシャープに見えるタイプの選手が選ばれたのではないかと推測する。腹筋の見え方も含め、圧倒的なインパクトを残してセカンドやサードのコールアウトに入るには一歩及ばなかったのではないか、という見立てである。

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総評:3人とも進化、残る審査人数の問題

話者は、3人全員がしっかり進化していたことを朗報だとまとめた。順位がなかなかつかないことにもどかしさを感じるファンもいるだろうと認めている。ただし上位のトップ選手たちも大半が進化を続けているため、難しい戦いが続く可能性があるとも述べた。

最後に話者は再び審査人数の問題に触れた。選手たち自身がじっくり審査してもらえたと感じているのか、聞いてみたいという。例えばアーノルド・クラシック・オープンでは何周も入れ替えながら丁寧に比較していた。話者はそうなればよいと考えているが、出場枠が20数人になれば狭き門になるとも認める。また、出場人数の多さには利点もあると指摘した。今回のように日本人が3人出れば、それぞれのファンがMr.オリンピアを見る機会が増え、オリンピアにとってもプロリーグにとっても客を増やすという点では収穫になる。そのうえで話者は、それでももう少ししっかり審査される人数になってほしいと述べ、判断は難しいとして話を終えた。