50人の「伝説のユーチューバー」が登録者のための100万ドルを懸けて戦う:MrBeast登録者5億人記念企画

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概要

MrBeast(ジミー)は、チャンネル登録者5億人達成を記念して、かつてYouTubeを作り上げた50人のクリエイターを1か所に集めた。最後まで勝ち残った1人が、自分の登録者のために使う100万ドルを受け取る。ジミーは参加者を「10年前、いや15年前のスピードやカイ・セナットのような存在」と紹介し、「彼らがいなかったら今の俺は存在しない」と語る。企画の狙いは、自分に刺激を与えた先輩たちへの恩返しである。

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同窓会のような顔ぶれ

参加者たちはこの場を「同窓会みたい」「10年ぶりに会うヤツもいる」と表現した。ジミーは、17歳の頃に使っていたパソコンで登録チャンネルを確認したら、ここにいる人ばかりだったと話す。紹介された参加者には、YouTubeで初めて登録者100万人を達成したとされるフレッド、YouTube共同創業者の1人であるチャド、ローマン・アトウッド、デュード・パーフェクト、フィリップ・デフランコ、ケイシー、「エピック・ラップ・バトルズ・オブ・ヒストリー」、ヴァノスのエヴァン・フォンらがいる。かつて登録者数5位のチャンネルだった参加者は「この中で一番落ちぶれたのは俺だな」と自嘲していた。フレッドは、まだ登録を外していない人たちに100万ドルを渡したいと話した。

ジミー自身は「ユーチューブがなきゃウォルマートで働いていた」と言い、このプラットフォームへの思い入れを隠さない。

第1ゲーム:ケーキのランボルギーニを見抜く

最初のゲームでは、5台のランボルギーニのうち1台だけがケーキで作られている。本物を選べば勝ち進み、ケーキの車を選んだら脱落となる。参加者の意見は割れた。「5番がケーキ」「4番だ」「2番じゃないか」と声が飛び交い、実際にランボルギーニに乗っているという参加者も「作った人は完璧だ、分からない」と認めた。「ランボのことは何も知らないけど、ケーキは知ってる」と言って2番を「おいしそう」と評する人もいれば、4番の窓に光沢がなく光を反射していないことを根拠に4番を疑う人もいた。

話し合いの途中でニコが様子を見に離れた隙に、ある人物が走り出して車を選び、ローマン・アトウッド、デュード・パーフェクト、フィリップ・デフランコが続いた。結果、5番と2番は本物で、ケーキは4番だった。4番を疑いながら動けなかったという参加者もおり、4番を選んだ人たちが脱落した。残った参加者は、並んでいた列ごとに次のゲームのチームに分けられた。

第2ゲーム:ペットボトルフリップのリレー

次のテーマは「YouTubeを作ってきたトレンド」である。参加者はスライム、アイスバケツ、シナモンチャレンジなどを挙げたが、ジミーが選んだのはペットボトルフリップだった。ジミーによると、コビーのボトルフリップ動画は10億回以上再生されている。コビーはチームへの助言として「一番よくないのはボトルの回転が足りないこと」と話した。

ルールは、チームの1人ずつが前に出て成功するまで挑戦するというものだ。全員が成功した順に3チームまでが勝ち進み、最後の1チームは脱落する。序盤は青チームがリードしたが、オレンジチームがすぐに逆転した。ケイシーが苦戦していると、ジミーは「君のブイログで育った」「幼い頃の俺がガッカリしてる、ヒーローだったのに」とからかって集中を乱した。ヴァノスのエヴァン・フォンもかなり手間取った。

最初に全員が成功したのはオレンジチームで、続いて緑とピンクが接戦を演じた。最終的に青チームが脱落した。「せっかく筋トレしたのに反撃のチャンスもなかった」と悔しがる声も上がった。子どもの頃から見てきた人が負けるのはつらい、と漏らす参加者もいた。

第3ゲーム:「ハーレムシェイク」でマネキンに紛れた人間を探す

休憩を挟んだ次のゲームでは、カーテンの向こうにたくさんのマネキンが並んでいた。「ハーレムシェイク」を流し、ビートが落ちた瞬間に、マネキンに紛れた5人の人間が少しだけ動く。その5つの番号を入力して最初に正解した15人が進み、残りの15人は脱落する。思い出に浸れるようにとの趣向で、ジミーは著作権の許可も取ってあると説明した。

あるチームは、全員で時計回りに確認して重複を防ぐ作戦を立てた。チームで散らばってマネキンを確かめ、「3体見つけた」「104番」「壁の後ろだ」と情報を集めた結果、答えはすぐに確定した。ただ、答えを共有していた相手はチームメイトだけではなかった。最後の1体が「42番」だと聞き取った別チームの参加者も、それを入力して正解した。「盗んだ」と本人たちも認めている。

このゲームで、史上最高のトリックショットの達人、史上最高のブイロガー、スマイル・モア、フェイズ・クラン、ヴァノスのクルーらが脱落した。ケイシーの脱落を惜しむ声も多く、ジミーは「5年後にまた会えるかな」と見送った。脱落したはずなのにこっそり戻って見つかった参加者もいた。

第4ゲーム:手錠でつながれた3人の「床は溶岩だ!」

残った15人のうち、次は9人が脱落する。ゲームは「床は溶岩だ!」で、参加者は自由に3人1組を作り、手錠でつながれる。各チームに円形の足場が2つ配られ、それを交互に置きながら向こう側へ渡る。1人でも溶岩に触れたらチーム全員が脱落し、先にたどり着いた2チームだけが進める。参加者の1人は、子どもの頃に床に机を並べてよく遊んだと振り返り、「床は溶岩だ」の動画は6〜7年前にはやったと話していた。

フィリップ・デフランコのチームは、1つの円に全員で乗り、次の円を置いてから移る作戦をとった。アリは仲間を1人背負って進み、マルケスのチームは慎重に進んだ。ジャックフィルムズのチームは遅れた。まず1チームが勝ち抜け、2つ目の枠をジェリーのチームとコビーのチームが争った。ほぼ同時のゴールだったため、iPadの映像で確認したところ、アリが先にゴールしており、チャドが溶岩に触れていた。こうしてYouTube共同創業者のチャドが脱落した。

去り際、チャドは「最高のプラットフォームをありがとう」と感謝された。これに対してチャドは、YouTubeがここにいるみんなの人生を変え、世界の何十億もの人とつなげてくれたとし、「君のおかげで俺たちは動画を作れている」と返した。

脱落者は待機用のラウンジに集められた。ジミーは彼らに、最終ゲームで優勝者を決める役割が残されていると伝えた。

第5ゲーム:サイドメンが選んだ激辛チップス当て

残り6人の次のゲームは、サイドメンに決めてもらったものだった。届いた映像にはサイドメンを脱退したKSIも映っていたが、ジミーは「どうしたらいいか分からないし、とりあえずそのまま使う」とそのまま流した。

ルールはこうだ。台の両側に1人ずつ立ち、1人がスコヴィル値200万超の激辛チップスか普通のチップスのどちらかを食べる。もう1人がどちらを食べたか当てれば当てた側が進み、外せば食べた側が進む。食べる役と当てる役は、YouTubeに早くから動画を投稿していた方が選ぶ。

1組目では、最古参のメイが食べる役を選び、「真ん中にいたから」という理由でアリを相手に指名した。アリは、メイがだまそうと必死になっているように見えると迷った末、「表情では分からないから論理的にいく」として普通のチップスと答えた。これが正解で、アリが勝ち抜け、メイが脱落した。

2組目では、キュート・ガールズ・ヘアスタイルズのミンディが「食べない」と当てる役を選び、辛いものは平気だというジェレを食べる役に指名した。ジェレはチップスを1枚丸ごと食べ、汗も涙も見せなかった。ミンディは「もし激辛で何の反応もないなら強い」と言いながら普通のチップスと答えたが、実際には激辛だった。ジェレは食べ終わると「これヤバい、牛乳いい?」と頼み、ポーカーフェイスを称えられて勝ち抜けた。

3組目は、動画内で初投稿が2017年と紹介されたフィリップ・デフランコと、2010年とされたジャスティンの対戦だった。ジャスティンは「ジェレみたいになりたくない」と言ってフィル(デフランコ)に食べさせた。ジャスティンは、口をずっと閉じている、目が潤んでいる、でも汗はかいていないと観察した。最終的には「1人目が普通で2人目が激辛だったから」という理由で普通のチップスと答えたが、フィルが食べたのは激辛だった。フィルは「ホット・ワンズに出たことがあるし楽勝」「もっと辛くていい」と言い、ミルクも断った。

最終ゲーム前:100万ドルの使い道

アリ、ジェレ、フィルの3人が最終ゲームに残った。3人はそれぞれ、100万ドルを勝ち取った場合の使い道を語った。支援を必要とする人たちにゲーム機や周辺機器を寄付して地域に貢献したいという案、50人で2万ドルずつ山分けするという案、この動画をゲーム内で再現してコミュニティーに挑戦してもらい、1回ごとに5万ドルを配るという案である。

最終ゲーム:マインクラフトで1時間の家づくり

ジミーは、思い出を振り返るならYouTube史上最大のゲームに触れないわけにはいかないとして、マインクラフトを最終ゲームに選んだ。ジミーはこれを「世界一売れている超人気ゲーム」「今のYouTubeを形作った作品」と呼び、自分の最初の動画でも取り上げたと語る。マイクラ動画の本数を尋ねられると、アリとジェレはそれぞれ2000本ほどと答えたが、フィルは「ゼロ」だった。ルールは、建築資材を好きなだけ使って1時間で最高の家を作るというもので、完成後に脱落者全員が投票し、最多票の人が100万ドルを獲得する。

ジェレはツリーハウスを作り、ユニークで目立つものにすることを意識した。アリは「気軽に入れる居心地のいい空間」を目指した。フィルは、ゲームではなく庭遊びが好きで「パパ」と言いながら自分の周りを走り回る息子を思い浮かべ、バラの生け垣を作った。ブロックを積むだけでこれほど時間がかかるとは甘く見ていた、とフィルは漏らしている。30分時点の様子は、アリが好調、フィルは要塞のような建物、ジェレは木を植えたらしいというもので、ジェレが何を作ろうとしているのかは周囲にも本人にもはっきりしなかった。途中ではジミーが自分でミツバチをテーマにした家を作る場面もあった。

建築中には、YouTubeのCEOであるニールがジミーに5億人突破記念のサプライズを届けた。ジミーは「俺たちの色だ」と喜び、登録者への感謝の言葉は最後に取っておくと話した。終盤、アリは「俺はフィルと似ていて、ジェレは個性的。結局は好みなんだろう」と予想していた。

投票と結果

最初の投票者は、ジミーが「世界で最も有名なマイクラ実況者」と紹介したキャプテン・スパークルだった。ジェリー(ジェレ)は、野生のキツネやリスも登って入れるよう玄関横にはしごを付けたツリーハウスを紹介した。アリは、両側に木を置いて植物を植え、夜にはドアを閉めてモンスターの侵入を防ぎ、朝になったら開けられる家を説明した。フィルはプレイ時間が40時間ほどだと明かし、間違った素材を使っていつも息子に怒られると話したうえで、この家は息子と一緒に作った最初の作品だと述べた。キャプテン・スパークルは「どれもすばらしい」と悩んだ末、構造が見事だとしてアリに投票した。

その後の投票は、ほぼアリとフィルの二択になった。アリに入れた人は世界観への合致を理由に挙げ、フィルに入れた人は、フィルと息子の絆や「ストーリー性があって感動した」ことを理由にした。紫の花を見て亡くなった飼い猫を思い出したという理由で票を投じた人もいれば、松明が燃え尽きそうで明かりのない部屋ではゾンビが湧くというマイクラ的な理由で家を選んだ人もいた。ジェリーの得票は31票中1票にとどまった。

結果発表で、ジミーはまずジェレではないと告げ、「どちらが勝ってもおかしくない」と前置きしたうえで、勝者をフィリップ・デフランコと発表した。デフランコは「夢みたいだ、ほとんど初めてだったのに」と驚き、100万ドルは50人に2万ドルずつプレゼントすると答えた。

ジミーの子供部屋から

動画の最後、ジミーは自分の子供部屋から語りかけた。登録者が増える前は、登録者がゼロの日もあったという。この部屋は昔さまざまなクリエイターの動画を見ていた「始まりの部屋」であり、歴代のユーチューバーを呼ぶこの企画を思いついたきっかけの場所でもある。ジミーは、その頃の体験をもう一度味わいたかったと話した。

ジミーは参加した50人の先輩と視聴者に感謝を述べた。見てくれる人がいなければ、世界中に井戸を作ることも食事を届けることもできなかったという。そして、たとえ視聴者がひと握りになり、この動画を見ているのが10人になったとしてもYouTubeを続けると語り、「みんなが思うよりこの仕事が大好きなんだ」と締めくくった。