地上30メートルで30日間:25万ドルを懸けた二人の空中生活と、最後の「倍か確定か」
MrBeast ミスタービースト初対面の二人を目隠しのまま地上30メートルの足場に連れていき、30日間生き延びれば賞金25万ドルを渡す。この動画の企画はそれだけだが、途中でチャレンジが課され、失敗するたびに足場の床が削られていく。参加者は建設作業員のアリソンと、イギリスのリアリティー番組に出演しているアンガスである。動画は、二人がどう脱落し、どう残り、最後に何を選んだかを追っている。
ルール:落ちたら終わり、残った一人が全額を取る
主催者は、落ちたら即アウトだと最初に念を押す。箱には30日間を過ごすための物資が入っているが、足場は狭く、枕が端から飛んでいけばそれで失われる。
二人は意図的に「正反対」の組み合わせとして選ばれた。アリソンは重機オペレーターとして解体作業などをしている。アンガスはデート番組に出ていて、デートが仕事だという。高さについて聞かれると、アリソンは平気だと答え、アンガスは心臓がバクバクだと答えた。
主催者は、これまでの動画との違いを強調する。今回は一人が降りても企画は終わらない。賞金は山分けではなく、最後まで残った一人が全額を受け取る。相手が降りたほうが自分は得をする構造である。
風雨にさらされた最初の数日
二人は24時間、屋外で過ごす。2日目の時点でアンガスは2時間しか眠れず、寒すぎて無理だとこぼしている。風で足場が揺れ、雨が降ると全部がびしょ濡れになった。
同じ条件でも二人の反応ははっきり分かれた。アリソンは「よく寝た」と言い、チキンブリトーボウルでおやつの時間を楽しむほど早く慣れた。アンガスはテントの中にいることに耐えられず、真夜中まで続いた雨の間は外を歩き回っていた。「危うく飛び降りそうになった」とも話している。雨の日には、テント以外で唯一屋根のある簡易トイレにずっと隠れていたという。
5日目:テニスボールで高級テントを懸ける
5日目に主催者が様子を見に来ると、二人のテントの評価は正反対だった。アリソンは今のテントを気に入っていたが、アンガスは「ぎゅうぎゅうで、じめじめして寒い」と交換を望んだ。主催者は地面から浮いた構造の新しいテントを二つ見せる。枕と毛布があり、広く、防水性も高い。それを見てアリソンも考えを変えた。
条件は、テント上に置いた的にテニスボールを当てることだった。一人3球を持ち、二人とも最低1回当てれば高級テントがもらえる。どちらかが外せばテントは没収され、セットの4分の1が取り外される。
アリソンは1球目で的に当てた。アンガスは自分の身長を195センチだと言い、主催者に「188だろ」と返されるなど余裕を見せていたが、3球すべてを外した。アリソンは「もう、あんたの愚痴も聞かないからね」と念を押し、アンガス自身も「重圧に負けた」「野球やっときゃよかった」と悔やんだ。新しいテントは下に落とされ、ガラス張りの床のタイルが外されていった。
床を失ったあとの二人と、お金に対する温度差
床が狭くなると、二人はすぐに影響を実感した。アリソンは「起きた瞬間、足場がない」と言い、気を抜けない状態が続いた。アンガスは失敗した自分に腹を立て、「ヘマして静かに落ち込んで反省モードに入る」のが今の自分だと話した。アリソンも「完全にあなたのせい」と言い、これ以上足場を失いたくないと訴えた。虫が出たり、食事が味気なかったりと、空中生活そのものの不快さも重なった。
二人の価値観の違いは、お金の話で表に出た。アンガスは、お金が十分にあっても自分は何も変わらず、むしろないほうがよかったくらいだと語った。アリソンは「それはお金のある人の考え方」だと返し、弟と会社を始めたい、貯金もしたいと話した。ナレーションによれば、アンガスのお金への無頓着さを知ったアリソンは、山分けでは惜しいと考えるようになった。アリソンは自撮りの動画で、過去の30日チャレンジで最後に相手から賞金を全部奪った人はいなかった、だから自分がやる、とそれまで口にしなかった戦略を語っている。
8日目にはキャッチボールをして仲を深める場面もあったが、長くは続かなかった。寒さと強風が戻り、アリソンも「このトルティーヤ嫌い、おいしいご飯が食べたい」と食事への不満を口にするようになった。
10日目:食料を吊るすロープとノコギリ
10日目のチャレンジは、24時間続く耐久戦だった。上空の台座には、今の非常食よりずっとおいしい30日分の食料が吊られている。そのロープに向かって、巨大なノコギリがランダムなタイミングで降りてくる。ロープが切れる前にボタンを押せばノコギリは上に戻るが、押し損ねれば台座は落下し、さらに床をもう1枚失う。
最初のうち、二人は声を掛け合ってボタンを押し続けた。トイレもノコギリが上がってからのタイミングで行くと決め、パイやホットコーヒーを楽しみにしていた。ナレーションは、いつノコギリが来るか分からず常に気を抜けないことが一番きついと説明している。
夜は交代で眠ることになり、まずアリソンが寝た。その間、アンガスの注意力は次第に散漫になり、最後には完全に切れた。アンガスは「意識を失ったみたい」「気づいた時にはノコギリの音が聞こえて」と謝った。アリソンは「仕方ない、今さらどうしようもない」と受け止めたが、食料に加えて床の4分の1も撤去された。
アンガスの迷いと、13日目の飛行船
この失敗はアンガスに大きくこたえた。眠れず、あと何回失敗するのか、自分は状況を悪化させるだけだと考えるようになり、やめるつもりかと聞かれて「90%本気」と答えた。アリソンは、誰かと話していれば時間が早く過ぎるので、一人になるともっと厳しくなると心配していた。アンガスは「多分明日出ていく」「チャレンジのたびに君を失望させるリスクを負いたくない」と告げた。アリソンは「人間はミスをする」「残るほうが楽よ」と引き止めた。
13日目、主催者は飛行船で差し入れを届けた。スポンサーのジャックリンクスのビーフスティックで、二人はフックを使い、空中の釣りのように飛行船から吊り下げられた袋を回収した。味は4種類あり、アンガスは失った食料を「何があったか思い出せない」と言うほど気分が上向き、「今朝帰らなくてよかった」とも話した。
14日目のアンガスは、それまでより前向きだった。ここにいれば少なくとも挽回のチャンスはある、と考えられるようになり、「俺は帰らない」と宣言した。
15日目:平均台に挑んだアンガスの脱落
15日目のチャレンジは、地上30メートルに設置した長さ9メートルの平均台だった。一人が向こうまで渡って床に触れ、落ちずに戻ってくれば、アンガスが落としたテントの改良版と、10日目に落ちた食料の一部がもらえる。一人が落ちたら、もう一人が挑戦する機会はない。
アリソンは「今回は私が行ける気がする」と申し出た。アンガスは「自分の名誉を挽回したい、評判も懸かってる」と言って譲らず、アリソンは任せることにした。主催者は、アンガスが落ちれば床がまた狭くなり、アンガスにとっての25万ドルの挑戦もそこで終わると念を押した。
アンガスは慎重に進んだが、揺れが激しく、脚の震えが止まらなかった。「台が動く」と声を上げ、最後はアリソンに「ごめん」と言って挑戦を終えた。アンガスはここで企画から去った。その夜、アンガスは渡りきれなかったことと、あの場に残れなかったことへの悔しさを語っている。アリソンのほうも、アンガスのテントは嫌いだったが、ああなるのを見るのはつらいと話した。
一人になったアリソン
アンガスが去り、床は半分になった。アリソンは主催者に、チャンスをもらったのに失敗したのはアンガスだと言い、次の20日目に向けて見送った。
一人の最初の日を、アリソンは「ものすごく変な感じ」「すごく静かで退屈」と表現した。スペースを確保するためにアンガスの箱を捨て、これまでで一番寒い夜をテントに隠れて過ごした。やがて物に話しかけるようになり、ある物を「アンガス」と呼んで「座ってるだけ? 手伝うの?」と声をかける場面もある。チャレンジ前日には、これは多くの人の人生を変えられる金額で、床を失うのが怖いと語った。
20日目、主催者に「アンガスが戻るより自分のスペースが大事か」と聞かれ、アリソンは「そうね」と答えている。
20日目:トゲの床と風船を射る日々
新しいチャレンジでは、下の床が15センチの鋭いトゲで覆われる。毎日、赤い風船がトゲに向かって上がってくるので、アリソンはそれを矢で割らなければならない。外せば床のパネルを1枚失う。
初日、アリソンは1発で風船を割った。主催者は「ロビン・フッドか? カットニス・エヴァディーンか?」と冗談を言った。しかし翌日には、風船の悪夢を見たと話し、24時間いつ上がるか分からない風船を見張り続けるのが今回で一番難しいと語った。
ナレーションは、風船のタイミングがランダムではなく、アリソンが油断した時に上がっていたと明かしている。アリソンは初めて外し、残すパネルとして黄色い箱のそばを選んだ。これはただ風船を割るだけのチャレンジではなく、最後まで行くには床が必要だと本人は話している。
スターバックスの店舗と5万ドルのギフトカード
残り5日となった日、主催者は上空にアリソン専用のスターバックスを設けた。バリスタのジョサイアが、残りの期間中毎日来てコーヒーを出す。
ただし、これには仕掛けがあった。主催者はアンガスを呼び戻し、アリソンにヘッドホンを着けさせたうえで、スターバックスから贈られた5万ドルのギフトカードをセットの箱の奥に隠した。主催者はこれをスターバックスのギフトカードとして史上最高額だと説明している。アリソンが見つけられなければアンガスのものになり、カードのことを伝えるかどうかはアンガスに任された。アンガスはアリソンに「ステージに5万ドル分のカードが隠されている、見つからなければ俺がもらう」と正直に伝えた。アリソンは床が狭くなったおかげで探す場所がほとんどないと言い、すぐに見つけ出した。
追い詰められる最終盤
コーヒーで元気を取り戻したアリソンは、次の風船に意気込んだが、その後も外すことが続いた。風船が「トリッキーな動き」をすることがあると話し、残せるパネルの選択肢も減っていった。パネルがないのを忘れて後ろに下がればゲームオーバーだという状況になった。
ある日は、ぼんやりしていて矢を放つことすらできなかった。何時間も弓を構えて風船を見つめているとメンタルがやられる、とアリソンは語り、アンガスが失敗した時に自分が言ったことを撤回すると言った。「今はアンガスよりひどい、自分でパネルを捨ててる」とも口にしている。ナレーションは、この頃のアリソンは本当におかしくなりそうに見えたと振り返る。
最後の風船も、アリソンは外した。本人は風のせいだと言っている。
最終日:倍額に挑むか、25万ドルを確定させるか
最後の風船のあと、主催者はサプライズを用意していた。15日目にアンガスが落ちた平均台を再び設置し、24時間後に選択を迫る。渡って戻れば賞金は50万ドルに倍増するが、アンガスのように落ちれば全てを失う。アリソンは「予想はしてた」と言いつつ、終わったと思ったのにまたストレスだと話した。15日目に「簡単そう」と言っていたことも主催者に指摘された。
翌朝、アンガスが戻ってきた。追加の25万ドルの小切手はノーランが持っている。アンガスは難しさは身をもって知っていると伝えつつ、選択は指図したくないと言った。さらにアリソンの兄弟も呼ばれていた。兄弟は「できると思うならやってやれ」と背中を押し、アリソンは一度は平均台に行くと決めた。
しかし、下を見た後で迷いが戻り、アリソンは泣き出した。アンガスは、30日間いろいろあったのにアリソンは一度も泣かなかった、自分が落ちた時も泣かなかったと驚いている。アリソンは、手ぶらより何かを持って帰るほうが達成感がある、挑戦して落ちれば何も残らず失敗で終わると考えを口にした。アンガスは、世界中が見ている中で渡りきればとても格好いい瞬間になるとも言った。
主催者は、ノーランに小切手を落とせと言えば取引は不成立になり、持ち帰るのは25万ドルとギフトカード5万ドルだと確認した。アリソンは「ノーラン、小切手を落として」と答えた。小切手が落とされ、アリソンは25万ドルを手にしてチャレンジを終えた。
試しに渡ってみた結果
最後に、賞金とは関係のない遊びとしてアリソンが平均台を試した。成功しても追加の賞金はないという条件である。映像の中でアリソンは「ヤバい」「フラッシュバックだ」と言い、アンガスは「まいったわけだ」と納得していた。渡りきれたかどうかは映像ではっきりと示されない。
アリソン本人は、自分の選択は間違っていなかったと振り返った。プライドに振り回されてはいけない、今日は自分も危なかった、もし挑戦していたら大金を失って今頃泣いていたと思う、と語り、笑ってお金を持って帰れることを喜んだ。
目隠しを外して。初対面の2人を地上30メートルの場所に連れてきた。ここで30日間 無事に生き延びることができたら、賞金25万ドルが手に入るぞ。さあ 挨拶して。
アリソンよ。アンガスだ よろしく。高さにビビってる? ああ。私は全然 平気。心臓がバクバクだよ。
言うまでもないけど、落ちたら即アウトだ。俺はもう降りるけど いいな? 落ちたら終わり。分かった。肝に銘じるよ。
箱の中には30日間 過ごすのに必要な物が入ってる。考えてみて。枕が端から飛んでったらもう終わり。頼むから落ち着いてくれよ。突き落としていい? この話 もうやめよう。
今回のために正反対の2人を探し出した。アリソンは建設作業員だ。重機オペレーターなの。解体作業とかね。
アンガスはイギリスのリアリティー番組に出演している。デート番組なんだ。デートが仕事? そう。
正反対の2人だけど、まあ うまくいく。想像以上に過酷な挑戦だ。果たして2人は30日間 乗り切れるのか? 耐えきれずに落ちるのか? 君のテントを燃やす。テントを燃やす?
ねえ テント張ろうと思うんだけど。風 強いし。めちゃくちゃ狭い。空中キャンプね。これはキツいぞ。想像以上にね だって⋯
これまでの動画と違って、1人 降りても終わりじゃない。今回は25万ドル山分けじゃなく、残った1人が全額を手にする。つまり相手が降りたほうが得をするってことだ。
俺 2時間しか寝てないよ。寒かった。空中で24時間 自然にさらされることになる。まだ2日目なのに寒すぎて無理。
うわ 揺れてる。ちょっと風があるね。風は始まりにすぎない。押したらどうなる? やったら本気でキレるから。くつろげはしないわね。だな。
昨晩は ひどかった。風が強くて雨も。全部びしょぬれ。寝てないの? ほとんどね。私はよく寝た。アリソンはすぐ慣れた。おやつタイムの準備しよっと。チキンブリトーボウル おいしそう。
一方アンガスは⋯ もうテントは限界。中にいたくない。一見くつろげそうだけど違う。しばらく降らないといいけど。
ウソでしょ ヤバすぎ。風が吹き抜けてる。まさしく崖っぷちに座ってる。楽しいよね。どうかしてる。
雨はその後も⋯ このままずっとやまない気がして怖いよ。降り続けた。もう真夜中だけど まだやまない。アンガスは外を歩き回ってる。テントが嫌だって。眠れない。テントもびしょぬれ。危うく飛び降りそうになった。
ここが唯一 テント以外に安全な場所。他は全部 開けてるからね。まあ トイレだから。今 トイレ中。そういうこと 俺は見張り役。
いい天気だ。ここで太陽がまぶしいって感じたの初めてかも。5日も経つのに。5日目だ 調子は? 正直キツイ。すごい雨だったね。起きたらびしょぬれって日は、ずっと簡易トイレに隠れてた。最悪だよ。シェルターね。
このテントはどう? 気に入ってる 最高だよ。ぎゅうぎゅうなんだ。じめじめして寒い。かわいくて居心地もいい。もっといいテントが欲しいってこと? もちろん。私はこれが好き。ちゃんと使えるし。いや 俺は替えたい。持ってきて。
ストップ。止めてくれ。ここでいいよ。見てのとおり すぐそこに真新しいきれいなテントが2つある。今のとは比べものにならないぞ。枕まで! じめじめしないし超快適。気が変わったわ いいね。
テントをよく見てみると、地面から浮いてるのが分かる。だから保温性も高い。高いとこ最高。枕も毛布もある。広々して防水性も段違いだ。いいわね。やっぱりこれがいいわ。
テントの上に2つ的を設置した。テニスボールを3つ渡す。2人とも的に1回でも当てられたら成功だ。高級テントがもらえる。でも どちらか1人が外せばテントは没収のうえ、セットの4分の1を取り外す。君たちの世界の4分の1が消えるんだ。
責任重大ね。集中しないと。ガラス張りの床、この部分が消える。2人とも最低1発は的に命中させなきゃいけない。当てるぞ。俺は集中してる。当ててみせるよ。195あるけど余裕だ。188だろ? はあ?
いけそう? 1球 投げてみれば感覚はつかめるはず。テントが懸かってるぞ。2人とも外したら降りていいよ。動画も終わりだ。緊張する。
そよ風も吹いてないよ。ホント? 全然? 全く感じない。当ててみせる。じゃあいくよ 投げるから。いつでもかまわないよ。さっさといこう。
ウソだろ 1発目で! やったぞ! これはすごい。ギリギリだった。このあと やるのキツいな。よし 絶対 決めないと。プレッシャーえぐいよ。チャンスは3回ある。コツはある? 何も考えず投げて。1発で決めるか?
ダメだ 外した。もう! 全部 外したらマジでごめん。2日目に落とせばよかった。そうだ あおって あおって。でもマジで君1人なら もう成功してた。
マズいぞ! 残り1球。いいか 落ち着けよ。投げる前に彼に何かある? いい? 集中して。もし外せば またこのテントで寝るんだよ。もう あんたの愚痴も聞かないからね。
それだけじゃない。床の一部が消えるんだ。アンガスが外した瞬間に床のネジを外す。ここには もう立てないぞ。そんな⋯ 聞いたでしょ。当てるしかない。ここが生き残れるかどうかの分かれ目だ。がっかりさせるな。おい なんか めちゃくちゃ揺れてるぞ。いくよ。
ダメだ。ウソだろ 外した。信じられない。マジかよ。これはキツいだろうな。ホントにごめん。ウソでしょ やだやだ。ホント無理。重圧に負けた。野球やっときゃよかったな。
まさかだよ。なんてこった。じゃあテントを落としてくれ。もう⋯ ほら 手を振って。そんな! 流れが変わってたはずよ。ああ。そうだね。落ちても居心地よさそうだ。
さあ 次は床だ。ホント最悪。1つ目のタイルが消えた。もう! 続けるぞ。あーあ⋯
10日目は成功させてくれよ。もう失敗しないでね。床の4分の1を失い、足場が狭くなるとどうなるか、2人はすぐに気づいた。起きた瞬間 足場がないのよ。目覚めたら ずっと気を抜けない感じ。悪夢を見なかったのが不思議。わざわざ夢を見なくても これが悪夢だろ。悪夢そのもの。
アンガスは失敗した自分に腹を立てていた。あれがあったら どんなによかったか。ヒーローがよくやるやつだ。ヘマして静かに落ち込んで反省モードに入る。まさに今の俺。
アリソンも腹を立てていた。完全にあなたのせい。またチャンスが来るか分からない。あれが最後の機会だったかも。まあな。これ以上 足場を失うことは避けたいの。もう余裕がない。失ったら⋯ 失っちゃダメなの。
上空での生活にも苦戦していた。虫もいるし⋯ 羽をこすり合わせてる。こっち見た! 食事も味気ない。マズそう。さっきのはキャットフードだった。
正反対の2人は互いに歩み寄ることも難しかった。金と幸せは別。十分にあっても俺自身は何も変わらなかった。金がないほうがよかったくらいだ。お金じゃ幸せは買えないってやつね。でもそれは お金のある人の考え方。
人生 変わる人もいる。それはそうだ。私は弟と会社を始めたいの。貯金もしたいしね。君ならできると思うよ。
アンガスのお金に対する無頓着さを知った彼女は、山分けでは惜しいと思うようになった。全額 手に入れる気だ。ちょっとブイログ撮るね。耳 塞いどく? うん 本音で話す。
これまで戦略は言わなかったけど、過去の30日チャレンジで最後に相手から賞金を全部 奪った人はいなかったでしょ。だから私がやる。
マジでもう、今日が何日目か分からなくなってくるだろ。そんな時用に。今日は8日目だ。きれいな夕日だね。2人は仲を深めた。キャッチボールね。運動神経いいはずだろ。缶1本 取るのに⋯
でも長くは続かなかった。また風が吹いてる。大丈夫 大丈夫。おはよう 寒すぎ。日光を浴びて暖まらないと。ホントに寒すぎ。問題は天気だけじゃない。このトルティーヤ嫌い。おいしいご飯が食べたい。
10日目だ 様子を見に行こう。元気だった? 悪くないよ。いつも こんな強風なの? そうね。このボタン 何だと思う? ギブアップ用? 押してやめたら賞金がもらえるとか? そう。違う 巨大ノコギリを止めるボタンだ。上げてくれ。
あそこには30日分の食料がそろってる。今 食べている物より はるかにおいしいやつだ。2人と食料の間にあるのは、ロープを切ろうとするノコギリだ。24時間ランダムにノコギリが突然 降りてくる。ロープが切れる前にボタンを押せば、ノコギリは上に戻る。
でも押し損ねたら台座は即落下して、食料はテントへと一直線だ。そんな⋯ さらに足場も1枚 失う。そっちのほうがヤバいよ。アンガスは もうヘマしないはず。大丈夫 押すだけだ。どうかな? だって あんな失敗したのに。
ゲーム開始! 24時間タイマースタート。じゃあね。またな。愛してる。諦めない。床を守ろう。リベンジよ 集中して。来るぞ。押せ 押せ。
トイレどうする? 下がってくるまで待って、余裕ができたタイミングで行こう。次は1時間後かな。今夜はキツいわよ。押して 押して。よし よし 戻ってく。既にヘトヘト。早くパイが食べたいな。
丸一日 ひと晩かけたチャレンジだ。いつ失敗してもおかしくない。非常食は もうこりごり。一番キツいのは、ノコギリがいつ降りてくるか分からないから、常に気が抜けないってことだ。うまくいけばホットコーヒーが飲める。
アンガス アンガス。危なかった。2人は交代で眠ることに。まずはアリソンからだ。おやすみ。アンガスがその間ボタンを押してくれると信じた。
これより下がっちゃうのは嫌だよな。よし これでちょっと気が休まる。でも次第に彼の注意力は散漫になり、ついには完全に切れてしまった。
アンガス 何してんの? マジでごめん。意識を失ったみたい。気づいた時にはノコギリの音が聞こえて、このザマ。ホントごめん。仕方ない。今さらどうしようもないよ。
あーあ やっちゃったね。何も分かんない。ぼんやりしちゃって。あれは俺が失敗した証拠だ。今回も食料を失うだけじゃない。床の4分の1も撤去しなきゃだ。最悪。ホントごめん。仕方ないよ。
15日目にまた会おう。楽しんで。10日目の失敗はアンガスに大打撃を与えた。生きてる? 眠れない。あと何回 失敗するのか。状況を悪化させるだけ。もうダメだ。本気? 90%本気。
アンガスは やめるってずっと言ってる。ホントにできない。俺には無理。正直 ちょっと心配。誰かと話せば、時間があっという間に過ぎていくの。だから一緒にいる人がいないと、もっと厳しくなると思う。
だけどアンガスは決心したようだった。念のため言っておくけど。何? 多分 明日 出てく。迷惑かけたくない。チャレンジの度に君を失望させるリスクを負いたくはない。今の床の狭さを見てみろよ。人間はミスをする。やめることなんてない。待って ダメ。残るほうが楽よ。
彼が自信をなくしている中、13日目に ちょっとしたサプライズを用意した。ここまでチャレンジを2つ失敗してる。そうだね。食料はモチベが下がったろ。ああ。そうね。サプライズがあるんだ。やった。
ここは空中だから航空支援を呼ばなきゃだ。飛行船だ。飛行船? ジャックリンクスがゲットできる。特別デリバリーだ。ビーフスティックを降ろすぞ。マジ? マジかよ。今朝 帰らなくてよかった。すげえ。
フックを用意した。どうも。ビーフスティック 降下。よし 頑張って。飛行船から取るんだ。ちょっと近づいた。いける いける。よし いけた いけた。照り焼き 降ろすぞ。欲しかったのはそれだ。からかわれてるみたい。いけるぞ よし。空中でやる釣りね。いいぞ。
アンガス、食料を逃した気分 少し晴れた? ああ もうあの時 何の食べ物があったか思い出せない。こっちがいいし。味は4種類。オリジナル、照り焼き、ターキー、ノンシュガー。ここに来て食べた中で一番いい。100%ね。別格だ。楽しんで。じゃあな カール。じゃあね。
世界一のビーフスティックを味わいたいなら、お近くのウォルマート、セブンイレブン、ターゲット、クローガーへ。試してみて。
いつもと違う食事が功を奏したのか、14日目には アンガスは今までより いい状態だった。今日の気分はどう? 新しい一日の始まりだ。ここでの経験は奇妙だしクレイジーだけど、チャンスがあるって昨日 思えた。少なくとも ここにいれば挽回のチャンスはある。チャレンジデーが来る。集中しよう。今日は14日目。俺は帰らない。
床が狭くなって5日 経つけどどう? やっぱり大変だったよ。ほら あの事件のあと。再生。アンガス! 俺のせいだ。
早速 始めようか。ああ。15日目のチャレンジは簡単だ。地上30メートルの高さに9メートルの平均台を設置した。どちらかにやってもらうのは、向こうまで渡り、あっちの床に触って、落ちずに戻ってくること。成功したら これをゲットできる。改良されたテント。君が落としたやつだ。そして10日目に落ちた食料の一部。
ちょっと質問が。どっちかが行って落ちたら、もう1人 行くチャンスは? いや 落ちたらおしまい。マジ!
それじゃあ始めよう。どちらが平均台を渡るのか。信じて。今回は私が行ける気がする。いや 自分の名誉を挽回したい。評判だって懸かってる。やるよ。やる? ああ 行く。任せるわ。
彼が落ちたら床がまた狭くなるぞ。ええ! 大きな賭けだ。もし落ちたら、25万ドルのチャレンジも ここで終わることになる。できる。行こう。そうだ ちょっと待った。足 戻して。みんな手伝って。カール 上げて。こっち側に落とそう。
実際の平均台だ。アンガス! ああ。すごく狭くなった。マジか。アンガス 行ける。ああ 前回も言ってた。リベンジだ。ヤバいな。頑張って。マジで難しい。
よし ヒーローになれ。鳥みたいに。いや 鳥はダメだ。飛ぶの見られるかも。出発したぞ。落ちたら終わりだ。ゆっくり 急ぐな。いける。マジか。いいよ。いいね 順調だ。
揺れが激しい。揺れてんのは自分だよ。足がすごく震えてる。45メートルの高さの宙づりだな。クソ 台が動く。安定させろ。安定だ。クソ。アリソン ごめん。いいよ。
15日目で⋯ アリソンよ。眠れない。マジでキツい。アンガスのチャレンジは終わった。いろんな感情でぐちゃぐちゃだ。渡りきれなかったことに腹が立つ。あそこに残れなかったことも悔しいし。
アンガスのテント 捨てちゃっていい? いいよ 必要ない。そろそろ俺の出番かって気がしたのに。あのテントは嫌いだけど、ああなるの見ちゃうとつらい。ああ もう!
新しい家だね。どうかな? 何もない。アンガスが去って、床の半分がなくなって。ええ。手伝えることは? できる限りのことしてくれたし、チャンスもくれたのに失敗した。それってアンガス? ええ。20日目は大丈夫 またね。また。まあ 落ちなきゃね。
その後 数日は相当 厳しかった。アンガスがいない最初の日。ものすごく変な感じ。すごく静かで すごく退屈。話し相手がいないんだもの。15日間がすごく長く感じられそう。
見てのとおり このセットは かなり狭くなった。ごめんね アンガス。スペースがどうしても必要なの。あなたの箱は捨てる。バイバイ アンガス。
風がすごく強くて寒い。外よりは ここのほうがマシ。今夜は今までで一番 寒い夜よ。マジでひどい。この風 最悪。テントに隠れなきゃ。
目を覚ますと新たな問題が。一緒に連れてこられた人が、まさか いなくなっちゃうなんて。退屈でおかしくなる。アリソンは気を紛らわせようとした。こう思われるかな。アンガスがいなくなって おかしくなったって。脚が痛いかも。大してやってないのに。そろそろ改装しようかな。ギリギリよ。
それでも やっぱり退屈で⋯ 正直 ずっとここに住んでるような気がする。辺り構わず話しかけ始めた。あらゆる物に。アンガスに挨拶して。似てるけど ちょっとクールね。分かる? アンガス 座ってるだけ? 手伝うの? そんなに見つめて どうかと思うけど。1人よりはいい。
目が覚めて真っ先に思ったのは、あと1日でチャレンジデーってこと。これは人生を変えられるほどの大金。はした金じゃない。多くの人の人生を変えられるお金よ。床を失うのは怖い。緊張する。できるかどうか限界に追い込まれてる。そして俺の思ったとおりになる。
遅いわよ。落ち着いて。20日目だ。5日間 ずっと1人か。スペースが足りないだろ。アンガスがいたら もっと足りなくなってた。アンガスが戻るより自分のスペースが大事? そうね。
それよりさらにスペースを削れる新しいチャレンジをしよう。いいね。あなたがやるの? トゲを上げて。この床は何百本もの15センチの鋭いトゲで覆われてる。毎日 赤い風船がトゲに向かって上がってくるから、矢を放って風船を割らなきゃいけない。もし矢を外してしまうと、床のパネルを1枚 失うことになるんだ。
風船を飛ばせ! 上がってきた。すごく早く飛んでくるわね。あそこだ。やった すごいぞ! やった ナイスショット。やった やった やった。
なあ 1発だぞ。ロビン・フッドか? カットニス・エヴァディーン? 1日1回だから今日はクリア。それ いい? 落とすなよ。落としたらヤバい。じゃあね。じゃあね。
彼女 疲れてる。ゆうべ 風船の悪夢を見た。昨日より今日のほうが緊張する。今回の中で一番 難しいと思う。24時間チャレンジだもの。ずっと気を張ってなきゃいけないし、風船がいつ上がるか見張ってなきゃいけない。
やだ マジ。やだ こっち来てる。よし よし。もう やだ。このストレス 耐えられない。アリソンは気づいてない。動いてる? もうやだ。風船のタイミングはランダムではないことに。やだ! 風船は彼女が油断した時に上がる。やだ やだ やだ やだ。
初めて外しちゃった。パネルの場所を選ばなきゃ。黄色い箱のそばにした。これ ただ風船を割るだけのチャレンジじゃない。最後まで行くには床が必要。これがなくなったら終わり。生きるか落ちるか、そんな感じ。マズい。パネルを取って。
毎日 風船は飛び続け、ヤバい、チャレンジ生活を脅かし続けた。やっとだ。これで一息つける。そうでもないか 明日もある。しかしアリソンは まだ知らない。実は⋯
最後のチャレンジの時間だ。やあ 調子はどう? よかったり悪かったり。残り あと5日だ。どんな気分? ヤバい ウソみたい。下に何 見える? 風船がたくさんあるけど赤じゃない。赤じゃなきゃいいわ。
通勤途中の朝に楽しめそうなことを考えてみて。コーヒー。スターバックス マジで? 悪い冗談でしょ。上げてくれ。マジですごい。ホントに残念。こんな穴だらけ。全然ない。
そんなわけで空の上で君専用のスターバックスを提供する。ウソ! ホントさ。残りのチャレンジ期間中、アリソン専用スターバックスを楽しめる。バリスタも。バリスタ付き。やった すごく楽しみ。
バリスタのジョサイアだ。アリソンよ。このバリスタは残りのチャレンジ期間中 毎日 来てくれる。ここでの最初のひと口よ。いいね。ハイになるんじゃない? ありがとう。
みんなは ここまで来なくていい。おいしいコーヒーが飲みたいなら近所のスタバに行って。おいしいって知ってるよね。
でも裏がある。ちょっと待って。このヘッドホンを着けてほしい。ノーラン こっち来て。よし 彼女に俺の声が聞こえてしまわないように叫んで。やあ 元気だった? そのまま叫んで。
スタバがスポンサーになってくれて、上空にスタバの店舗を作ってみた。しかも俺たちに5万ドルのギフトカードをくれた。スターバックスのギフトカードで史上最高額だ。彼女が見つけたら渡す。失敗したら 代わりに君にあげよう。カードはここに隠すよ。この箱の奥だ。彼女はギフトカードのことを知らない。伝えるかは任せる。
おい ノーラン ストップ ストップ。さあ アリソン 外して。誰だと思う? ウソでしょ。元気だった? 終わったら話してあげる。でも 正直 あんまり元気じゃないよ。
1つ伝えたいことがあるんだ。何なの? このステージには5万ドル分のスタバのギフトカードが隠されているんだ。見つからなければ俺がもらう。やだ! でもあなたがステージを小さくしたおかげで簡単になった。言うね。このiPad貸して。ウソ! とにかく スタバ 楽しんで。
もう信じらんない。捜せる場所はほとんどないのに、カードがどこにあるのか分からない。私 ずっとここにいたのに、一体どこに隠してあるっていうの? ちょっと待って 見つけた。
ごめんね アンガス。さっき捜し始めて もう終わっちゃった。じゃあカードは私の。ホントにカードをもらって感謝してるし、すごくうれしい。
これで流れが変わった。アリソンはコーヒーで元気になって、次の風船を打ち落とす気満々になった。正直 ここまで来ると予想できる。風船が上がってくる間は、ずっと気を抜かないようにしないと。時々 風船がトリッキーな動きをしてくるの。
ちょっと待って ウソでしょ。最悪。マジで終わったって感じ。今 この中で選べるパネルの中では、これが一番マシかもね。焦ってないって言ったらウソになるかも。このパネルがなくなっちゃって、微妙な状況になってきた。こうしてパネルがないのを忘れて、後ろに下がっちゃったらゲームオーバーよ。
最終日まで厳しくなりそうだ。このまま割り損ね続けたらね。あと3日 ヤバいよね。朝の9時まで ここで待ってる。弓の腕はよくないけど、悪いわけでもない。
バリスタがコート着てくるといいけど。ここは寒いって言っといたから。
ちょっと待って。やだ 行かないで。やっちゃった。準備してなくて。ボーっとしてた。まさかよ。放たなかったのは今回が初めて。
何時間も弓を構えて風船を見つめてると、メンタルがやられちゃう。もっと自分に自信が持てればいいけど、なぜか風船には当たらないんじゃないかって。帰る頃にはきっと気持ちが強くなってる。
ヤバい 待ってよ。当てなきゃ。投げちゃえ。このぐらい床が減ってくると、29日目には うっかり落ちちゃうかも。矢をセットできたのに。そうね。私 でも⋯
この時の彼女は本当におかしくなりそうな感じだった。どんどん変になってる気がする。アンガスがチャレンジに失敗した時に私が言ったこと、撤回する。私は風船を撃ち落とすこともできない。前の私ならできた。でも今は うまくいかない。そうね。今はアンガスよりひどい。自分でパネルを捨ててるもん。
今日で風船から解放される。うれしいよ やっとだ。彼女は じっと風船を待つだけだった。また失敗すればチャレンジ達成が難しくなるし、今は風船を追うしかなかった。
明日になれば地面に触れられる。地球よ。外にいなくていいし、車にも乗れるし、おいしい料理だって。
アリソン。なんでいるの? 弓をこっちに向けないで。仕留める気か? もう全然スペースがないんだね。最後の風船を飛ばしたあと、サプライズがある。何かあると思った。おい ノーラン。はいよ。風船 飛ばして。
当たるかな。やだ! 風のせいよ。終わったし もう必要ないね。
15日目 覚えてる? アンガスが落ちた平均台だ。もちろん そういうこと? そのとおり。タイマーを24時間後にセットして、平均台の復活だ。平均台を渡って戻ったら賞金を倍にする。ウソ でも予想してた。でもアンガスみたいに落ちたら⋯ 君も全て失う。予想はしてたんだから!
確実に25万ドルもらうか。ええ。平均台に進むか。君は簡単そうって言ってた。成功で50万ドル もらえる。もう終わったと思ったのに。またストレスよ。しかも前よりヤバい。明日 教えて。挑戦するかどうか。いってらっしゃい。
聞いて。もう頭の中がパニックよ。自分の中の声は“成功する”って。人生で一番 手っ取り早く大金を稼ぐチャンスでもある。明日は決戦の日。大きな挑戦、大きな決断。だから もう寝るね。おやすみなさい。
アリソン 目を開けて。こっちだ。友達が来たよ。戻ってきた。ウソでしょ。会えてうれしいよ。もう1人分のスペースしかなくなっちゃった。ああ 超ピンチだね。来て びっくりした? 赤い服じゃなかったら気づかなかった。会えなくて寂しかったよ。
それから あっちを見て。あれが賞金に追加する25万ドル。10分後には賞金が倍になってるかも。さあ どっちにする? 正直 本当に分かんない。簡単だよ。渡って小切手つかんで戻ってくる。簡単じゃない。でも行ける気がして、それが怖いの。
言ったよね。彼が落ちた時。映像がある。行ける気がする。君は行けるって。ええ 確かに言った。難しそうに見えたんだもの。難しいんだって。信じて 本当だ。でも君がやるかどうかは指図したくない。簡単には決められないしね。
せっかく ここまで来たんだ。そっちに行ってもいいかな。もちろん。俺もこれは決めるの大変だと思う。てわけで 君の兄弟も連れてきたんだ。ウソ! なんで来てくれたの? 賞金を倍にするために平均台に挑戦したほうがいい? お前ができると思うならやってやれ! 分かった 平均台に行かせて。
おお。ホントに大丈夫か? 人がやるのを見ると簡単そうだ。今 下 見ちゃった。やるって決めたんなら やるしかない。もう⋯ アーモンドラテをもらえる? できると思ってるのが怖い。よし 私やるわ。やってやる。本当にやる?
なんで泣いてるんだろ。大丈夫 泣かないで。俺はどんな選択でも君を信じる。でも もしかしたら落ちるって可能性も考えなきゃ。分かんない。30日間 彼女はいろんな経験をしたけど、一度も泣かなかった。俺が落ちても泣かなかった。マジでショックだ。
ホントに決めらんない。どんな選択でも応援する。最初からずっと言ってた。全力を尽くして このチャレンジをやり遂げるんだって。そうでしょ? ああ。それに こうも思う。手ぶらよりも何かを持って帰れたほうが達成感を得られる。もし この平均台に挑戦したけど落ちて、何も持って帰れなかったら、それで終わり。失敗よ。
でもマジで かっこいいと思うよ。世界中が君を見てる。もし君が“やる”って言って挑戦して、端まで行って戻ってきたら、それは間違いなく最高の瞬間になると思う。めちゃくちゃクールだ。超最高さ。できるなんて思いたくない。ここで諦めたいよ。無理だって。
アリソン 決めて。賞金25万ドルとギフトカード5万ドルを確実に手に入れるか、それとも全てを賭けて、25万ドルを追加して2倍の賞金を持って帰るか。絶対 成功するよ。ノーラン 小切手を持って。了解。ノーランに小切手を落とせって言えば、この取引は不成立。小切手は落ちて、家に持って帰るのは25万ドルと5万ドルのギフトカードだ。でも それでおしまい。君の答えは?
ノーラン 小切手を落として。本当に? もちろん。ノーラン やっちゃって。じゃあ いくぞ。よし。25万ドルの小切手が落ちていった。これでアリソンは ついに25万ドルをゲットだ。チャレンジ達成 おめでとう。
でも みんな気になるよね。アリソンが平均台を渡れたのか。落ちてほしい。できるか試そう。ただの遊びだから成功しても、既にゲットした賞金以外は何もあげないよ。簡単そうにやってるね。どうかな。ヤバい。落ち着いて。フラッシュバックだ。アンガスが まいったわけだ。
私の選択は間違ってなかった。ホントによかった。断って正解だったんだ。これはプライドに振り回されちゃダメってこと。私も今日 危なかった。やってたら大金を失って、今頃 泣いてたと思う。でも今は笑って お金を持って帰れる。
これでアリソンは賞金⋯ 25万ドルをゲットしたぞ。やったね すごいよ。チャンネル登録もよろしく。最高だったよ。
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