「株は勝負ごとだ」――朝倉慶が語る、遊びで身につけた相場観とインフレ時代の投資
楽待 RAKUMACHI経済評論家の朝倉慶氏が、新著『勉強しなくてよかった』の刊行を受けて、楽待チャンネルの公開収録に出演した。聞き手はフリーアナウンサーの野沢春日氏で、会場には20〜30人ほどの観覧者が集まった。
話は大きく二つに分かれる。一つは、麻雀や競馬、恋愛や失恋といった「遊び」の経験がなぜ相場で役に立つのか、そしてエリートの経済学者やアナリストに何が欠けているのかという話である。もう一つは、日本がデフレから本格的なインフレへ移る局面にあるという時代認識と、その中で個人がどう資産を守るべきかという話だ。朝倉氏の立場ははっきりしている。「株の世界は勝負ごとであり、教科書だけでは絶対にだめだ」というものだ。
エリートに欠けているのは「遊び」だという問題意識
朝倉氏によれば、この本は昔から書きたかったもので、自分の人生そのものでもある。経済を語るアナリストや株の解説者は、朝倉氏にとってはライバルのような存在だ。ただ、彼らの多くは学生時代から社会人までエリートの道を歩み、留学も経験しているタイプだという。その彼らがやってこなかったことが「遊び」だ、と朝倉氏は言う。
朝倉氏自身は博打が好きで、学生時代から麻雀、競馬、さらには賭けゴルフまでやってきた。その中で勝負ごとの機微を身につけたという。朝倉氏の分析では、株の世界は基本的に勝負ごとである。どこで投げるか、投げずに持ち続けるかという判断は、勝負の呼吸や心理に左右される精神的なものだ。日銀の人も経済アナリストも、知識はあっても遊びを長く続けた経験がない。そのため、勝負ごとの機微を実感として分かっていないのではないか、と朝倉氏は見ている。
この違いが今の時代に特に効いてくる理由として、朝倉氏は金融の膨張を挙げる。デリバティブなども含めて金融が世界を動かすほど大きくなり、金融そのものが博打のようになっている。その感覚がないと、市場の動きを見極めるのは難しいという。だから「勉強しないで遊んでいたことが自分の強みになっている」というのが本のタイトルに込めた意味だと朝倉氏は説明した。
麻雀の卓で見た人間模様と「平常心」
学生時代の遊びから具体的に何を学んだのか。朝倉氏がまず挙げたのは人間模様である。麻雀では、負けが込むとカッカして掛け金を上げ、さらに負けていく人がいる。冷静な人、悲観的な人、楽観的な人、勝負どころで勝負をかける人もいる。こうした人間模様の機微が、相場をやるうえで非常に役に立っているという。
株を買えば値段は上がったり下がったりし、そのたびに人は精神のバランスを失っていく。朝倉氏は、このバランスの取り方がPERや経済を勉強することよりずっと大事だと言う。勝負ごとで常に注意すべきなのは平常心を保つことだ。
朝倉氏は、下手な人ほど損をすると熱くなって売れなくなると指摘する。「こんなに損しているのに売れるわけがない」という心理になるからだ。しかし100円の株が50円になったなら、売っても売らなくても損をしている事実は変わらない。本人がそれを認めたくないだけだ。この現実を冷静に見る訓練が必要で、ゴルフのメンタルと同じように心の面がとても大事なのに、誰もそこを教えてくれない。朝倉氏が普段から「株は腹でやらなければだめだ」と言っているのは、このことだという。
破滅的になっていく人の心理についても、朝倉氏は証券会社時代の顧客の例を挙げた。信用取引を最初は1000株単位でやっていた人が、損をすると頭に血が上って5000株単位に増やす。そこでまた損をすると、さらに単位を大きくする。勝負ごとの心理にはこうしたリズムがあり、朝倉氏はそれを徹底的に学んだことが自分の糧になっていると話す。
ツキとバイオリズム、そして「引く時」
朝倉氏がもう一つ強調したのが、人間にはバイオリズムがあるという実感だ。麻雀でも競馬でも、なぜこんなに悪い手ばかり来るのか、なぜ負け続けるのかと思う時期がある。逆に、運よくどんどん勝ってしまう時期もある。人生でも、一生懸命やっているのに報われない時と、なぜかうまくいく時がある。
負けている時の心の持ち方として朝倉氏が挙げるのは、「今は自分にツキがない」と認めて、押す時ではないと判断し、バタバタしないことだ。朝倉氏は戦国時代の戦にもたとえた。攻めてもうまくいかない時は、引く時が一番大事になる。こうしたタイミングの感覚が、株をやるうえで実は一番大きいのではないかと朝倉氏は考えている。
失恋もまた勝負ごとの訓練だった
本には朝倉氏の恋愛と失恋の話も書かれている。朝倉氏は本当に振られて泣いた経験があるという。恋愛は「フォール・イン・ラブ」、つまり恋に落ちることだ。両思いならいいが、恋愛の悲劇は必ずバランスが崩れたところで起きる。落ちてしまった側と冷静な側がいると、その不均衡が悲劇を生む。
朝倉氏は、失恋を経験したことでリズムやバランスを自分の中でコントロールできるようになったと話す。すると勝負ごとと同じように、今ここで自分がどうすべきかが見えてくる。恋愛にも一種の駆け引きがあり、計算ではないにせよ物事の駆け引きの感覚が身についた。遊ぶ、麻雀をする、恋愛をする、振られる、投資で損をする。朝倉氏によれば、こうした人間らしい部分は実践でしか覚えられない。「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉も、恋愛や投資を含めた経験全般に当てはまる、というのが朝倉氏の考えだ。
野沢氏が冗談めかして今でもそういうことがあるのかと尋ねると、朝倉氏は「今でもありますよ」と笑って応じた。
性格は直らない。だから自分を知ってから投資する
野沢氏は、本に出てくる「神経質に電話をかけてくる顧客」の例を挙げ、そうした状態では大きな勝負ができないのではないか、胆力を身につけることが大事なのかと尋ねた。朝倉氏の答えは、胆力は身につけようとして身につくものではない、というものだった。
仕事で多くの顧客を見てきた朝倉氏によれば、少し変化があるとすぐに売らないと気が済まない人と、「これはいいから任せる、勝負だ」と腹を括れる人の違いは性格によるもので、朝倉氏が見る限りなかなか直らない。だから大事なのは、自分の性格を知ったうえで投資することだという。
W氏とM氏――頭がいい人ほど儲からない理由
会場では、観覧者の一人が収録前の雑談で、自分は本に登場する「W氏」のタイプで、PERを細かく見て新聞もしっかり読んでいるが大きくは勝てない、と悩みを打ち明けていた。野沢氏がこれを紹介すると、朝倉氏はW氏とM氏について詳しく語った。
二人はともに朝倉氏の顧客で、相場が終わると一緒に酒を飲む仲間だった。W氏は高学歴で知識がとても豊富で、朝倉氏が何を言っても話が返ってくる人だった。一方のM氏は土建屋の経営者で、大雑把な性格だった。それでも、いつも儲かっていたのはM氏で、儲からないのはW氏だったという。
朝倉氏はその理由をこう説明する。相場の世界は、つまるところ分からないものだ。たとえば今なら、金利が上がっているから株が下がるかもしれない。一方で、朝倉氏が言うように企業業績がそれ以上に良いから上がっていく、という見方もある。見通しは常に不安定で不透明だ。そうした不安な時に人を動かしてしまうのが、意外にも株価そのものだという。不安な時に株価が下がると「やっぱり」と思って売り、上がると「上がったのだから買いでいいのだ」と思って買う。上がると買いたくなり、下がると売りたくなるという心理に陥りやすい。
頭のいい人は、金利上昇が株価にとってプラスになる理屈もマイナスになる理屈も、両方分かってしまう。だから値段が動いた方向に振られてしまい、儲からない。W氏も自分でそれを分かっていたが、分かっていても売らずにはいられない、買わずにはいられないという行動になってしまう。朝倉氏はそこに相場という勝負ごとの特有さがあると言う。
これに対して勝負のうまい人は、株は儲かるか損するかのどちらかだと腹を決めているので、下がっても耐えられる。ただし、判断そのものが大きく間違っていれば大損することもある。負けた時には「この決断は間違っていた」と認める判断も必要で、強気でいればいいという単純な話でもない。朝倉氏はこのバランスの難しさも認めていた。
朝倉氏の結論は、生まれ持った性格はなかなか直らないので、自分の性格に合った投資をするしかない、というものだ。自分の長所と短所をまず知ること。それは勉強以前の話で、本で書いたのはそういうことだという。
「半分になっても何とも思わない」耐性と、家康と小早川
朝倉氏は自分について、そういう勝負ごとに向いている人間だと話す。株が半分になって、自分の資金が半分になっても何とも思わない。以前、楽待の番組で「自分の金が全部なくなるどころか、保証人の金まで取られそうになったことがある」と話したように、人の何倍もの勝負をしてぎりぎりのところまで経験してきたので、耐性ができたのだという。
この耐性の話で、朝倉氏は徳川家康を例に挙げた。家康は武田信玄との戦いで負けそうになって漏らしてしまったという逸話があるほどの経験をしているし、信長に長男を切腹させるよう求められるなど、つらい思いを重ねてきた。朝倉氏は、だからこそ家康は勝負ごとの機微を分かっていたのだろうと見る。関ヶ原の戦いで小早川秀秋がどちらにも動かずにうろうろしていた時、家康は空鉄砲を撃たせた。朝倉氏の解釈では、これは小早川が気の弱い男で自分では決断できないと見抜き、恐怖を最大限に高めて寝返るきっかけを作ろうとしたものだ。慌てた小早川は、このままでは殺されかねないと徳川方に寝返った。
こうした判断は、生きるか死ぬかの体験をしてきた家康だからこそできた、と朝倉氏は言う。そして自分も、ひどい体験や厳しい体験をしてきたことで相場への耐性ができ、何が起きるか分からない相場の中で、あらゆることに冷静でいられるようになったと述べた。
耐える力は若いうちの経験でしか得られない
30〜50代の視聴者がこうした耐える力を持つにはどうすればいいか、という問いに対して、朝倉氏の答えは「経験するしかない」だった。朝倉氏のような無茶な体験をしろとは言わないが、人それぞれの体験があるはずだという。
朝倉氏は特に若いうちの経験を強調した。若い頃の失敗は必ず取り返せるが、年を取ると取り返しがきかない。相場での失敗も人生の失敗も恋愛の失敗も含めて、若いうちにどんどん挑戦するしかない。そのうえで、ここで終わらずにより高いものを次々に求めていけば、自然にレベルは上がっていく。朝倉氏は、もっと資金を張れと勧めているわけではないと断りつつ、積極的に逃げないこと、前に出ることが大事だと話した。前に出れば必ず反動があるが、その反動が糧になる。年を取ってからでは、そのバランスが取れないという。
「犬と尻尾」――なぜ経済学者はリスクを見落とすのか
後半の最初のテーマは、本の重要な論点である「経済学者はなぜリスクを見落とすのか」だった。朝倉氏は、本の冒頭に載せた漫画が大事だと言う。そこに描かれているのは犬と尻尾である。
朝倉氏によれば、経済学の世界では、まず経済があってその結果として株がある、という考え方が絶対的な前提になっている。景気が良くなれば株が上がる。だから日銀の委員もアナリストも、必ず消費者物価や春闘の賃上げ率を見る。朝倉氏はそれを「教科書」と呼ぶ。しかし、日経平均が4万円から7万円になったとしたら、その影響は消費者物価や賃上げ率よりずっと大きいかもしれない。それなのに、株価は彼らの変数の中心に入っていない。朝倉氏の見方では、経済学にとって株価は経済に従って動く従属変数にすぎない。もちろん株を見ていないはずはないが、それほど重視していないという。
朝倉氏は、これはおかしいと主張する。アメリカでは株が高いから消費が好調なのではないか。1929年や1990年も、経済がおかしくなったから株が暴落したのではなく、株が暴落してから経済がおかしくなったのではないか。金融がとてつもなく大きくなり、尻尾である金融が犬である経済を振り回す時代になっているのに、経済学は昔のまま「経済が先で株が後」と考えている。
経済学者がそうした見方をしない理由について、朝倉氏は「経済学を勉強しすぎているからだ」と言う。勉強した枠の中でしか物事を考えないので、教科書に書いていないことが見えない。経済は生き物で、1+1が2になる数学の世界ではない。人間の心理や行動が表れるもので、公式では計算できない。朝倉氏は、人間の心理、相場の動き方、恐怖感、そして大きな時代の枠組みを見なければ分からない、という問題意識を持っていると述べた。
新聞は「記者のレベルまで」読み込む
朝倉氏のように未来を読む力を日常で養うには何を見ればいいのか。朝倉氏は、良い例かは分からないと前置きしたうえで、新聞記事の読み方を挙げた。
最近の記事に、東京都内のマンション価格が数か月続けて下がっている、というものがあった。一面の見出しは、これからマンション価格が下がっていくだろうという論調だ。しかし記事本文を読むと、下がっているのは中央区や千代田区で、埼玉・神奈川・千葉の価格はすごい勢いで上がっていると書かれている。朝倉氏はそこから、トレンドは全く変わっていないと読む。都心が上がりすぎたので周辺に波が移っているだけで、それが一服すればまた東京に戻ってくるのではないか、というのが朝倉氏の見立てだ。4億円になれば確かに買えないが、周辺が上がっている以上、全体として上昇する流れは変わっていないという。
朝倉氏は講演の準備で、重要な記事を暗記して言えるくらいまで、つまり記事を書いた人のレベルまで理解するようにしていた時期があったという。そうすると全体像が見えてくる。見出しだけでは断片的なことしか分からない。何度か読んで納得すると、今度は必ず疑問が出てくるので、別のところを調べてみようと話が広がっていく。
野沢氏が「連想ゲームと全体感」とまとめると、朝倉氏はそれを受け入れた。関ヶ原の空鉄砲の話も、事実は歴史書に書かれているが、家康がどういう心理を読んでいたかはどこにも書かれていない。それは朝倉氏の連想で、「おそらくそうなのではないか」と考えて話したものだと本人も認めている。司馬遼太郎の『坂の上の雲』などを読めば躍動する明治の日本が見えてくるように、小説、遊び、麻雀、経済学といったさまざまなものを結びつけて考えることで、自分なりの見方ができてきた、と朝倉氏は述べた。
苦しい時代に人々はばらまきを求める――高橋是清の教訓
50年以上相場を見てきた経験から、今の日本経済をどう見るか。朝倉氏は収録当日に自身のYouTubeで話した内容から始めた。
朝倉氏によれば、ベッセント氏と片山財務大臣は、中間選挙を控えたトランプ氏の給付(字幕上は「77万」)の方針に対して、内心ではだめだと思いながらも結局は協力する政策をとっていく。片山氏は財務官僚出身で内心は反対しているはずだが、高市氏の消費税減税も選挙公約だからと一生懸命進めることになる。なぜこうした話が出てくるのかといえば、選挙が苦しく、票を取らなければならないからだ、と朝倉氏は言う。
朝倉氏は、日本は歴史上初めて本格的なインフレに入ろうとしていると見る。会場に来ている投資に問題意識のある人はおそらく何とかなっているが、そうでない普通の人は苦しんでいるはずだ。なぜこんなに物価が高いのか、なぜ一生懸命働いても報われないのか、政府は何とかしてくれないのか。そう感じた人は消費税減税や給付にすがりたくなる。朝倉氏は、減税をしても結局インフレになるから同じだ、というところまで考える人は少なく、まずは「苦しいから何とかしてくれ」という自分の財布の話になると言う。苦しくなると人々は政治にそれを求め、政治家は応えるしかなく、ばらまきをする。朝倉氏はそれを「人類の歴史」だと述べた。
その例として挙げたのが1920〜30年代の日本である。高橋是清は財政を拡大したが、これはまずいと引き締めに転じようとした途端に暗殺された。朝倉氏は、苦しんでいる時に引き締めなどされては困るという世の中のムードがあり、その大きな流れは人間には止められず、結局日本は戦争へ突き進んでいった、と解釈している。
今回も同じだと朝倉氏は見る。トランプ氏の給付、高市氏の消費税減税に続いて、給付付き税額控除、さらにはベーシックインカムのような「お金を配れ」という話が必ず出てくる。それは、お金の価値が下がっていく大きな流れの中に自分たちがいるということだ、と朝倉氏は確信しているという。株高、円安、金利上昇が止まらないというのは、高市氏でも小泉氏でも林氏でも同じことだ。止める方法は引き締めしかないが、引き締めれば高橋是清は殺され、政治家は当選できない。実際、消費税をゼロにしろと主張する政党が次々に出てきている。
財政は本当に大丈夫なのか――朝倉氏が認める「分からなさ」
リフレ派は、財政赤字など心配ない、日本はG7の中で最も財政状態が良い、と朝倉氏を批判する。これについて朝倉氏は、結論ははっきり言って「よく分からない」と認めた。ただ、朝倉氏の見るところでは、インフレになってきたらおしまいで、すでに警報が鳴っている状態だという。
それでも「いくらでも大丈夫だ」という意見の方が大きくなりがちだ、と朝倉氏は言う。人々はそれを期待し、望んでいるからだ。その時代を背景に高市氏が当選したのであり、日銀が金利を上げるのはおかしい、もっと積極財政ができるという主張に国民はすがりたいのだ、と朝倉氏は見ている。だから同じ政策が続き、株が儲かり、インフレが進むだけだ。これは止められない時代の流れで、自分たちはそれに対応するしかない。朝倉氏は、この歴史観・時代観から導かれる結論は「想定を超えた株高」だと述べた。
株のリターンがインフレに負けたらどうするか
続いて、インフレが自分に100の打撃を与える一方で、株の儲けは50〜60にとどまるかもしれない、それでも株をやっていて大丈夫なのか、という視聴者の不安が紹介された。
朝倉氏の答えは「時間軸で考えろ」というものだった。株価は基本的にインフレに伴って上がっていくが、年によってはインフレ率に負ける年も、大きく上回る年もある。大まかに見ればインフレに沿って上がっていくので、ある一時点だけを見て「インフレに負けた」と慌てる必要はない。負けた年があっても、次にはインフレ率を上回るほど上がることもある。
個別銘柄についてはいろいろあるので分からないと断ったうえで、朝倉氏は、最終的にはインフレと同じか、それ以上に株が上がると考えている。理由は、上場企業が選ばれた優秀な企業だからだ。朝倉氏は、今年の決算で70%増益の企業もある一方、インフレ率は2%にも行っていないと述べ、全然大丈夫だと言った。そこで動揺しても仕方がない。中長期で見るしかないと腹を決めておくことが、冒頭で言った「腹」だという。
AIとロボットは人手不足を解決するが、仕事も奪う
朝倉氏が警戒する供給不足によるインフレは、AIやロボット、半導体関連の技術で改善できないのか、という質問もあった。朝倉氏の答えは「改善できる」だったが、そこには順番があるという。
最初に来ているのは頭脳の分野だ。ChatGPTのように、頭脳が安く誰でも手に入る時代になり、頭を使う仕事からなくなり始めている。朝倉氏によれば、アメリカではホワイトカラーの仕事が減っており、それが若者の失業率に表れている。企業が新卒を採らなくなり、AIが代わりを務めている段階だという。これはさらに加速し、コールセンターのような単純な頭脳労働は廃れていく、と朝倉氏は見る。
次に来るのがロボットだ。ファナックのロボットのような定型作業をこなすものに加えて、人型ロボットが出てくると状況は変わり、できる仕事が広がっていく。それでも最後まで残りにくいのは、対面の仕事、人間らしい仕事、配線を付け外ししたり中身を見たりする作業、大工仕事、コミュニケーションが必要な仕事だと朝倉氏は言う。人手不足がAIやロボットで改善されるのはいいが、改善で止まらず仕事そのものがなくなる流れまで行くことに注意すべきだ、というのが朝倉氏の指摘だった。
この2〜3年のポイントとして朝倉氏が挙げたのが自動運転である。自動運転が実際に機能し始めれば、タクシーより安いという問題が必ず出てくる。日本にすぐ来るわけではないが、世界的な動きになり、タクシー運転手が職を失うという問題が起き、そのあたりから「仕事がない」という問題が本格化するだろうと朝倉氏は見ている。そしてインフレは、避けられずに襲ってくるという。
30歳の会社員だったら、どう投資するか
「朝倉さんが今30歳の会社員なら、どんな投資をするか」という質問に、朝倉氏はまず「分からない」と答えた。そのうえで、自分の性格ならインデックス投資はやらないと言う。面白くないからだ。儲けるだけでなく刺激が欲しい、損をしても得をしてもいいが刺激がないとだめだ、人の何倍も儲けるのが刺激だ、と朝倉氏は話す。
始める時に銘柄を決めているのかと聞かれると、何も決めていないと答えた。魅力のあるものがあれば1分で決めて「バン」と行くかもしれないという。トヨタやソフトバンクのような大型株か、10倍・100倍になる株か、という質問には、10倍・100倍の方を見つけたいと答えた。10倍になる株を見つけると面白くてどうしようもなく、その快感を知ると麻薬のように逃れられなくなる。朝倉氏はそれを「自分の弱点」とも呼んだ。昔はレバレッジもかけ、空売りもやったという。毎日どんどん儲かって株価が上がっていく時の喜びは、大漁の漁師が喜ぶのと同じで、相場をやっていてあれほど面白いことはない、と朝倉氏は語った。
最後のメッセージ――「投資しないとやばい」、資本の側に乗れ
締めくくりに心構えを求められた朝倉氏は、「はっきり言って投資しないとやばい」と述べた。デフレからインフレへと時代が大きく動いている局面で、現金を持っているだけでは終わりだという。株に限らず金などもあるが、とにかく一歩踏み出さなければ沈む一方だと理解すべきだ、と朝倉氏は言う。時代の変化に文句を言っても仕方がない。朝倉氏はガザにいる人を例に挙げ、置かれた状況でなんとか頑張るしかないのだと話した。インフレ率を下回ったらどうしようという不安は必ずあるが、それでも踏み出すしかないという。
朝倉氏はさらに、ロボットの登場で仕事がなくなるような、人類がこれまで経験したことのない変化が起こると警告した。自動運転が100円、タクシーが1000円となれば、最初は国が何とか雇用を守ろうとするだろうが、いずれどうにもならなくなる。日本のように無理に1000円のタクシーを守ろうとすれば、かえってインフレになる、と朝倉氏は見る。想定外のことが次々に起こると覚悟しておくべきだという。
そのうえで朝倉氏が示した生き残り方が「資本に乗れ」である。働くだけでは足りない。ロボットの所有者がいて、勝っている企業がいる。その側に乗ることが投資だという。そうしなければ、「なぜ国はもっとお金をくれないのか」と文句を言うばかりになる。しかし国にも限界があり、みんなを助けたくても技術的にできない。だから自分で人生を切り開くしかない、と朝倉氏は言う。
朝倉氏は、今もAmazonやNetflixのような勝ち組がいるように、勝つ企業は必ず存在すると述べた。幸い日本にも、半導体、電力、水といった流れに乗る強い上場企業がたくさんある。勝ち組に乗ってこの流れを乗り越えることが、難しい時代だからこそ重要であり、「働いているだけではこの時代はもたない」と伝えたい、という言葉で朝倉氏は話を終えた。
不動産投資を学ぶなら楽待。
楽待チャンネルをご覧の皆様どうもこんにちは。フリーアナウンサーの野沢春日です。さて今回は「マーケットだけが知る真実」をテーマにこの方にお話を伺いましょう。エコノミスト朝倉慶さんです。どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
公開収録でございます。そうですね。なんか感じ違いますよね。およそ20人、あの周りも含めて30人ほどが。素晴らしいですね。もう若い人ばかりで。固唾を飲んで朝倉さんの一挙手一投足を見ようという感じでございます。朝倉さん。
何なんだか分かりませんけど一生懸命やりますんでよろしくお願いします。
いや、ただ朝倉さん本当にまた素晴らしい最高のタイミングで。はい。新著が発表されてから1週間ですね。はい。改めてタイトル私から申し上げてよろしいですか?どうぞ。はい。めちゃくちゃたくさん勉強された朝倉さんが『勉強しなくてよかった』。
勉強しないと書けないですから。
そうですよ。本当にそうなんですけども。でもここに行きついたんですね、朝倉さん。
これ書きたかったんですね、昔から。自分の人生そのものっていうのもあるんだけども、結局分かってんですよ。自分の強みはこれなんですよ。
今色々、この経済アナリストっていうか株の話をする人とか経済のことを語る人いますよね。いわば朝倉にとっては皆さんライバル的な存在じゃないですか?ところが彼らがやってこなかったことがあるんですよ。それがこの本なんです。要するに経済学とか、どちらかっていうと経済を語る人ってエリートなんですよね。エリートで、学生時代もエリートで、社会人になってからエリートで、さらに留学してっていうようなタイプが多いんですよね。
で、彼らに欠けているものは何かって言うと、まさに遊びなんですよね、私から見ると。その遊びっていうのは何かって言うと、自分は博打ばっかり好きなんで勝負ばっかりやってたわけですよね。
そうすると、自分の分析では株の世界って勝負事なんですよ、基本が。どういうことかって言うと、朝倉は学生時代からなんか遊び方って麻雀だ競馬だ、株だ、ゴルフも賭けゴルフだみたいなことやってて、怒られちゃうけど、要するにその勝負事の機微をやってきたわけです。そうするとこの世界では勝負事の感性ってのがものすごく必要なんですよね。
要するに教科書だけじゃ絶対ダメなんですよ。勝負事の呼吸とか勝負の心理とかってそうじゃないですか?株って精神的なもんですよ、ものすごくやっぱり。投げるとか投げないとか、ここを持つとか、そういう意識っていうのは勝負の感覚なんですよね。そこがエリートさんにはないわけです。知識はあるんだけれども実践が足りてないわけです。
だから日銀の人も経済アナリストの人も、そういった遊びを長くやってたって期間がないので、いわばその勝負事の機微が実践として分かってないんです。多分自分の気持ちとして分かってないんですよ。
で、そこがこの本でも書いたんだけども、株が世界を動かすような、金融が膨張しちゃったんで、金融がバタバタバタバタ行っちゃうんで、その金融が博打的になってるわけです、デリバティブも含めて。そうするとその感覚がないとなかなか見極められないという点があるんですよ。だから自分は勉強しなくて遊んでた、そこが強みになってんです。
では、その学生時代、どういう風に遊びから学んできたのかというのをもう少し深掘りをしていただければと思ってるんですね。というのも会場にお越しの今日観覧の皆様の中で、新著をちょっと読まれたという方どのくらいいらっしゃいますか?新著もこれだけの方が読んでくださっております。はい。冒頭の1章、2章くらいまでですね。朝倉さんがいかに学生時代遊び、どんな恋愛をし、どうそこから立ち直り、そして証券会社でどういった働きをされてたのかというのが書いてあります。
ただ遊んでただけで。勝負事をやってると、麻雀とかやってると、どんどんどんどん負けてってカッカッカッカしちゃって、掛け金をどんどんどんどん倍掛けしようっつって、どんどんどんどん負けちゃうような連中がいるわけです。それと共に冷静なやつもいるし、それから悲観的なやつもいるし、楽観的なやつもいるし、勝負どころに勝負かけるやつもいるし、色々人間模様が出てくるわけですよ。その勝負事をやってると、そこの人間模様の機微みたいなものが、相場をやる上でものすごく役に立っているわけなんですよね。
要は株を買うじゃないですか。ところが上がったり下がったりするんで、精神のバランスを失ってくわけですよ。その辺のバランスの取り方っていうのが、これはPERとか経済を勉強することより全然大事なことなんですね。要するに勝負事をやる上で常に注意しなきゃいけないことは、平常心でいるってことなんですよ。
だから株を投資する云々って言うんだけども、損するじゃないですか。損して、ものすごくもうイライラして頭きちゃうじゃないですか。で、下手な人っていうのはもう熱くなっちゃって売れないわけですよ。こんな損するのに売れないっていう。こんな損して売ることなんかできるわけないじゃないかっていう、そういう心理面になってくんですよ。
だけど冷静に見れば、100円の株が50円になったんだったら、売って損なんだろうけども、売らなくても損なんですよ。損してるっていうのは事実なんですよ。それを認めたくないだけなんですよ。実際は損してるわけよ。その人は100円が50円になって、もうこんな損したら売りたくないっつってるけど、あなたの100円、50円になってるじゃんって。それが現実なんですよ。だからその現実を冷静に見とかなきゃダメなんだっていう、そういう訓練って言うんですかね。
平常心、ゴルフなんかでもそうかもしれませんけども、メンタルなスポーツって言いますけど、そのメンタル面っていうのがすごい大事であって、そこは誰も言ってくれないわけですよ。PERとか経済の動きとか云々は言うんだけども、実は1番大事なのはメンタル的なバランスを持つことで、だから言ってんです。株ってのは腹でやんなきゃダメですっていうことで、そういうのは実践でものすごく学んだわけです。
それからやっぱり破滅的になってくっていう人がいるんですよね。これはお客さんでも色々見てきたんだけども、例えば信用取引やって、最初1000株でやってましたってことで1000株単位でやってたんだけども、損しましたって言うと、今度は頭にきちゃって5000株単位でやるようになるんですよ。それで損しちゃうとまた1万株でやるようになるじゃないけども、そういう勝負事の心理のリズムっていうのがあるんですよ。だからそういうことを徹底的に学んだ、その人間の心理とか、そういうのは自分にとってはものすごく糧になってると思うんですよね。
それから本当にお金を損するとか、それは言っちゃ怒られちゃうけどさ。だけどそういう勝負事やってどうにもならないで、なんでこんなに負けるんだろうとかっていうこともあるわけです。バイオリズムがあるから。人間っていうのは必ず、勝負事だけじゃなくてツキもそうなんですけれども、誰でもそうだと思うんですよね。なんでこんな一生懸命やってるのに自分の人生は報われないんだろうと思う時と、なんだかこれどんどんどんどんうまくいっちゃうなって時があると思うんですけども、そういうのはやっぱり1つのバイオリズムであるわけなんですよ。
勝負事をやってると、なんでこんな悪い手ばっかり来るんだろうとか、麻雀やってても、ある勝負事、競馬やってもそうなんですけど、なんでこんなに俺は負け続けるんだろうっていう風に思うこと、なんで俺は運が悪いなって、そういうことが続いてしまうことがあるんですね。反面ラッキーでどんどんどんどん勝っちゃう時もあるんですよ。
そうすると今言ったように負けた時の精神のバランスの持ち方。これはもう今自分はツキがないなっていうことで、ここはやっぱり勝負事として押す時ではないっていうか、今自分は負けている時なんでここでバタバタしない方がいい。戦国時代の戦がそうだと思うんですよね。攻めてくんだけども、うまくいかない時、引く時が1番大事なんだけども、そういう勝負事のコツっていうのがものすごく自分の中ではできてきたんで、分かってきたっていうか、タイミングか、そういうのが実は株をやる面では1番でかいことなんじゃないかなって思ってるんです。
で、先ほどの恋愛の話だけども、恋愛もこれ書いてある。本当に振られて泣いてたんです。本当に女に泣かされたじゃないけどさ。それはそん時にね、やっぱり恋愛っていうのも1つの、なんて言うのかな、試練っていうか、恋愛っていうのもフォールインラブじゃないですか?フォールインラブってことは恋に落ちてしまうわけですよ。はい。はい。精神が落ちてしまって、お互い両思いならいいですよ。両方思ってるっていう具合ならいいんだけども、恋愛の悲劇って必ずこのバランスが崩れるんですよ。フォールインラブだから落ちちゃったやつと冷静なやつがいると全然バランスが崩れるんです。
そのバランスが悲劇を生むわけですよね。そういうことを失恋を経験することによって、そのリズムとかバランスっていうのが自分の中でコントロールできるようになったんですよね。そうすると今の勝負事と一緒で、今ここで自分がどうすべきなのかっていう、そこが見えてくるようになるわけです。だから恋愛も一種の勝負事というか、フォールインラブですから1つの駆け引きみたいなとこがあるわけですけども、計算じゃないんだけど、そういう物事の駆け引きとか感覚っていうのが出てきたわけ。
それは勝負事も同じだし恋愛も同じなんだけども、そういうリズムとか人間の、まさに人間らしいところですよね。そういうところは、遊びました、麻雀しました、恋愛しました、振られました、投資で損しましたって、そういう中でものすごく覚えてきたんで、これは絶対実践じゃなければ覚えられないんですよ。そうするとそこで人間っていうのはバランスが取れるわけで、だから若い時の苦労は買ってでもしろっていうけれども、それは人間界の色々な苦労のことを言ってるんだろうけども、それは恋愛においてもそうだろうし、投資においてもそうなんで、そういうものを経験すること自体は悪くないんですよって。むしろそういうことを経験する方が大きくなれるんですよっていう、そういう話なんですよね。
荷文字あったんですね。明日電話したいな。明後日電話したいな。いやいや、今でもありますよ。こんな年で振られたらどうしよう。
あの、株の話で言いますと、著書にもありましたが、もうやっぱり神経質に電話をかけてくるお客様がいらっしゃったりとか、やっぱりそうやってるうちはなかなかやっぱり大きくは勝負できないというか、稼げないというか、そういった胆力を身につけることっていうのが、やっぱり今の話で言うと1つ大事になってくるところですか?
これは身につけて身につくもんじゃないんですよね。私はいろんなお客さんを見てきたんで、仕事だったわけじゃないですか、株を買ったり売ったりっていうのが。これだけはもう性格でどうにもならないとこがあるんですよね。だからもう急いですぐにでも売りたい人とか、変化があったら売らなければ気が済まない人っていうのと、もうこれいいからって任せて、どうだって勝負だっていう風に張れる人と、やっぱりこれ性格なんですよ。だからその性格っていうのは、なかなか私の見てる分には治らないんですね。その人特有のものなので。だから投資のお話に振り返ると、その自分の性格を知りながら投資してくっていうのが多分大事だと思うんですよね。
先ほど観覧者の方とちょっと雑談をしましたところですね、著書の中でW氏とM氏の2者が出てくるお話があったじゃないですか。あそこで、実は僕はどちらかというとWの方なんです。細かくPERも、新聞もしっかり読んでます。ただなかなか大きくは勝てないですっていう悩んでらっしゃる方も実際にこの中にいらっしゃってます。はい。はい。その方はMのようになりたいのかどうかまではちょっと分かりませんが、ここに関しては朝倉さんどんな風にお考えですか?
はい。これはね、M氏っていうのは私の本当に年がら年中酒飲み友達みたいなお客さんだったんですよね。そこでいつも面白おかしく、相場が終わった後飲み仲間だったんですよ。それで飲みながらいろんな話をしてるわけなんだけど、そのWっていうのは本当に高学歴で、おそらく私が何言っても返ってくる人なんですよ。だから知識がものすごく豊富なんですよ。いろんなこと分かるって話は全部あるんだ。それでM氏っていうのはその土建屋さんだから、全然なんて言うの?大雑把なんですよね。で、いつも儲かんのはM氏で儲からないのがWだったんですけど、なんでかって言うとね。
この本にも書いたけど、いろんな可能性が見えてきてしまうんですよ、頭のいい人っていうのは。相場の世界ってのはとどのつまり分からないわけですよ。今だって金利が上がってるから株が下がるかもしれないけれども、朝倉が言ってるようにそれ以上に企業業績がいいんだから下がらなくて上がってくだろうっていう。その見方っていうのはいつも不安定で不透明なんですよ。で、1番危ないのは、その不安定な不透明な時に人をその気にさせて人を動かしてしまうのが、意外に株価なんですよ。
だから不安な時に株価が下がると、やっぱりなって気になっちゃうんですよ。そうすると不安だから株価が下がった、やっぱり売ろうっていう、そういう決断になってしまって。不安でわけがわかんないんだけど上がってきたってことは、上がったから買いでいいんだなっていう、そういうメンタルになってしまいがちなんですよね。だから上がると買いたくなって下がると売りたくなっちゃうっていうメンタルになりがちなんです。不安だから、どっちか分からないわけですよ。金利が上がりましたって、これは株を持ってていいのか、上げなのか下げなのかっていう、それがよくわからなくてみんな不安なわけですよ。その時に決断を迫るものが結構株価の動きなんですよ。そうすると上に行っちゃうと買わなきゃ、下に行っちゃうと売らなきゃっていう、そういう風になってしまいがちなんで。
で、頭のいい人っていうのは全部その可能性が見えてるわけです。その金利が上がったら上がるのか下がるのかっていうのの、どっちの理屈も分かってるわけです。どっちの理屈も分かるので、その方に動いてしまいがちで儲からないんです。ところが勝負がうまい人っていうのはどういうことかって言うと、はっきり腹を決めてしまってるわけです。もう株っていうのは勝負事なんで、儲かるか損するかのどっちかだっていう。もう腹が決まってるわけですよ。だからここは下がったら耐えるんだとか、上がったらこうだってのは決めてるのかもしれないけれども、そこはもう腹が決まってるので下がっても耐えられるわけです。
だけどそこの判断がめちゃくちゃ間違ってると大損してしまうっていうのが今度はあるんで、その辺のバランスの取り方、強気でいればいいのかって言うと、負けた時には先ほど言ったように、この勝負っていうかこの決断は間違ってたなっていう決断もしなければならないので、その辺のバランスも難しいわけです。だけども今言ったように、頭が良くて色々考えてる人はいろんな可能性が見えてしまうので、パラパラパラパラそっちの値段の動いた方に動きがちなんですよ。うん。その辺が大きく儲かんなかったりっていう、その自分の性格とのバランスっていうのが重要なんですよね。そこを自分で分かってないとダメなんですよ。
分かってても、そのWさんなんか分かってるんです。分かっててももう売らずにはいられない、買わずにはいられないっていう、そういう行動になってしまうのが相場特有の、その勝負事の世界なんですよ。だからものすごく性格が出るわけです。その性格をなんとか直したいとかって言っても、それはなかなか難しくて、元来の性格なので、だから自分の性格に合った投資をするしかないです。自分のいいとことか悪いとこは分かっていて、まずそこは分かっていて、だからこの本で書いてあるのは、そういうことをまず知ること、自分はどういう気質を持ってるかっていうのをまず。それは勉強以前の話で、勉強以前にそういうことを分かっていて投資すべきだっていう。
私は元々そういう、向いてるんだと思います。そういう勝負事には向いてるわけです。だからはっきり言いますと、株が半分になって、自分の金が半分になっても何とも思わないんですね。今何とも思わないっていうか、もう耐性ができちゃってるわけですよ。この楽待のあれで言ったことがあったけども、自分の金が全部吹っ飛ぶのは大したことない、保証人の金まで取られそうなとこになったってことを言ったことはあったけども、そういう、人の何倍の勝負をしてきたので、結局そこのギリギリの勝負までやってきて、そこに対しての耐性、体制ができたんです。
そういうことじゃないですか。結局徳川家康だって、武田信玄に、あん時に負けそうでね、漏らしちゃったって話もあるわけじゃないですか。そこまでのことをやったわけです。それで徳川家康だって信長に長男を切腹させろみたいなこともあって、それだけ色々辛い思いっていうのをもうしているわけですよ。そういう中を耐えてきたんで、多分家康は勝負事の機微が分かっていて、関ヶ原の戦いの時に小早川秀秋が動かないわけですよ。どっちにも動かないで、そのうろうろしてるわけですよ。
そん時家康が何言ったかって言ったら、鉄砲を撃てっつったんだから。空鉄砲を撃てってことは、空鉄砲を撃って恐怖を最大限にさせちゃって、それで寝返らせる、そのきっかけを作ろうとしたわけですよ。だからそこの決断っていうのは、人間が分かってないと。この小早川秀秋ってやつは気が弱いなと、こいつはな、決断できないと。じゃあこいつを決断させるにはどうしたらいいかって、脅かしちゃえって感じで。だから空鉄砲バンバンバンバン撃ったら、小早川秀秋はもう慌てちゃって、これじゃ大変だ、殺されちゃうかもしれないって徳川に寝返ったわけです。
だからそういうのは家康自身が、自分で生きるか死ぬかとか、そういう体験をしてきたからこそ、そこができたわけです。それと同じで、朝倉が色々やってる間で、いろんなことをやってる時で、ひどい体験も厳しい体験も色々したから、相場に対する耐性ができてきたんで、冷静にいられて。相場って何があるかわかんないんで、もうあらゆることに冷静でいられるという風になってきたんですよね。
今見てらっしゃる方々が、その体力と言いますか、耐える力を、なんとか朝倉さんのように僕も持ちたいんだ、あの胆力の話すごい参考になりましたっていう方もいらっしゃったんですが、改めて今のこの時代に持つ方法ってありそうですか?今のこの視聴者さん、30代、40代、50代の投資家の方。
経験するしかないですよ。経験するしかない。だからそれは家康だって私だって、家康と比べて悪いですけど、だけどどんな人間だって大小はあるんだけども、体験するしかないと思いますよ。朝倉みたいなめちゃくちゃな体験しろとは言わないけど、だけどその人なりの体験っていうのがあると思うんですよ。で、若い頃は体験するしかないですね。なぜかって言うと、それが糧になるんですよね。で、若い頃だったら必ず取り返せるんですよね。取り返せるんです。ところが年取ると取り返しが効かないので、やっぱり体験っていうのは若い頃にするしかないんですね。
だから相場での失敗も、おそらく人生の失敗も、その恋愛の失敗も含めて、もう若い頃どんどんどんどん挑戦してくしかありません。そこでこの中で鍛えるっていうか、耐性を鍛えるしかないんですよね。その場合により高いものを次から次へと追求していけば、自然に自分のレベルが、ここで終わっちゃだめだけど、それ以上に高いものに行こう、それ以上に高いものに行こうってやれば、自然にそういう風になると思いますよ。うん。要は相場だって、もっと張ろうとか云々とか、もっとやろうとかってのは失敗する。それを勧めてるわけではないですけれども、要するに体験すれば。ないし、積極的に逃げないことですよ。だから前に行くことです。
前に行けば必ず反動があるんですよ。必ず反動があるんだけども、その反動が必ず糧になるっていうわけです。はい。はい。それが年取ってからそういう風になっちゃうと、取り返すバランスがないんですよ。だから若い頃は何でもやるべきなんです。はい。
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というところで、どなたかのきっとお答えにはなったという風に思っております。はい。そしてこの著書の中にもありました、経済学者はなぜこんなにリスクを見落としてしまうのかっていうお話。これも非常にこの本の1つポイントだったと思います。
そこがですから『勉強しなくてよかった』、ここで書いたことは、最初に漫画を描いてますよね、漫画を。この漫画が非常に重要で、犬の、要するに犬と尻尾ですね。犬と尻尾っていう、要するにこれが私の問題提起で、経済学の世界では経済があって株があるっていうのが、これが絶対的なことなんですよね。景気が良くなって株が上がる。経済が良くなって株が上がるっていうのが経済学の教えるところなので、だから日銀の委員もアナリストも必ず言うのが、見るところは消費者物価、それから必ず言いますよね、今年の春闘がどうなるか。はい。それは教科書なんですよ。教科書なんですよ。
だけど考えてください。日経平均がもし4万円から7万円になった時に、それは消費者物価とか賃上げ率よりも、もしかしたらそっちの影響力の方が全然大きいかもしれないわけですよ。だけども変数にないんですよ。だから彼らが見る上では株価は従属変数なんです。株価は経済に従って動くものなので、そういうもんだからって感じ。もちろん株は見てないはずはない。だけど株に対してそれほど経済の従属変数とは見ていないのが経済学の教えるところなんです。
でもおかしいだろって言ってるわけです。明らかにアメリカなんかずっと株が高いから消費がいいわけじゃないですか。1929年も1990年も、株が暴落してっから経済がおかしくなったろって。あれは経済がおかしくなったから株が暴落したんじゃなくて、株が暴落してからおかしくなったんじゃないかって。それが事実じゃないですか。でも経済学は昔と同じなんですが、経済があって株があるんだって考えで、私はだから間違ってるって言ってるわけです。違うじゃないかって。金融がめちゃくちゃ大きくなっちゃって、金融が経済を動かす時代になってるじゃないかって。
もちろん経済が良くて株が上がるってのもあるんだけど、今の時代はその金融がめちゃくちゃどんどんどんどん膨らんでいっちゃって、この犬と尻尾がどんどんでっかくなっちゃって、それで経済にフィードバックしてきたじゃないかっていう、それは誰だって知っている事実じゃないかってね。当然株のことを軽視するっていうことは、経済を理解してないんじゃないかっていうことなはずなんだけれども、そういう見方を必ずしないわけです。それはなぜかって言うと、経済学を勉強しすぎてるからなのよ。経済学を勉強しすぎてると、その勉強の枠内でしか物事を考えてないわけです。そこには書いてないんです。要は経済が良くなって株が良くなるって話しか書いてない。それ一例なんだけども。
ところが現実はどんどんどんどん違ってるところが出てきてるわけです。で、経済っていうのは生き物だから、算数、数学みたいに1+1は2っていう世界じゃないわけですよ。人間の心理とか人間の行動とか、そういうものが数字に現れて、それは数学で公式で出るもんじゃなくて、もっと複雑なわけですよ。人間心理を含めて、それは計算できないもんなんですよ。だからそういうところを全く見落としてるんじゃないですかって。だから私が見てるのは、人間の心理とか相場の動き方とか恐怖感とか、そういう中でいろんなものが動いてるじゃないかっていう、そういう大きな時代とかそういう枠を見ないと分からないんじゃないかっていう、そういう問題意識なんです。だからそれがおかしいだろうってつってんです。
朝倉さんのこの著書を読まれた方の中で、是非この朝倉さんの未来を読み解く力を日常から私も養いたいんです。朝倉さんはちなみに日常どんなところを見てらっしゃるのか。
これがいい例か分からないんだけれども、例えばこの新聞記事を読みますよね。そうすると今の例えば新聞記事ですと、東京都内のマンション価格が下がってるっていう、ここ数ヶ月下がってるっていうのが記事の一面で、もうマンション価格がこれから下がるだろうっていう、そういうような感覚で書いてるじゃないですか。で、私もその記事を見るんですよ。で、記事を見た場合に、東京の中央区とか千代田区の価格は下がってるんだけど、だけど埼玉とか神奈川とか千葉の価格がどんどんすごい勢いで上がってるわけ。ってことは全然トレンド変わってないだろっていうことで。
それは記事に書いてあるわけですよ。東京の値段は下がりましたってのと同時に、埼玉は何パーセントだかで神奈川は何%だかって書いてあるわけですよ。で、見出しは地価が下がったって見出しなんだけど、下がってないじゃんって。ああ。東京上げすぎたから、次は今度は埼玉とか千葉とか神奈川に次から次へと来てるから、全然これトレンドが変わってる話じゃないなって。これが一服したらまた東京に来るんじゃないかなっていう、その新聞の読み方なんですけども。一面の最初の読み方はそういう風に下がってるって感じで、もう買えないとかっていう、こんな値段になったら、そら4億になったら買えないと思いますけども、それはそうだけども、だけど埼玉とか他のところが上がってるってことは、全体的に上がってる流れは変わりがないじゃないか。うん。っていうことは、やっぱり読み方とか。
そこんとこがちょっと。だから見出しの記事だけじゃわかんなくって。自分が講演するじゃないですか。その時にやっぱり気をつけていることっていうのは、新聞の記事があるじゃないですか。それを空で言えちゃう。要するに記事を書いた人のレベルまで理解するっていう。そういうことをやってたことがあったんですけども、そうすると全体像が自分で見えてくるってんですかね。そうでないと見出ししか、端的なことしか分からないので、そのことを深く理解するっていうか、その記事を書いた人間のレベルまで分かれば、やっぱり見えてくる。だから重要な記事は何回か読んで、そこでなるほどなっていう納得感なんですけども、そうするとまた必ず疑問が出てくるんですよね。違った、その記事の一部から、じゃあなんでここがこういうことなのかなとか思うと、そうすると今度はこれを違うとこ見てみようかなって発展してくんですけども。
その辺はいいのかもしれません。特別なことはもしかしたらなかったかもしれませんけど。ただ連想ゲームと全体感。連想はあるかもしれませんね。連想ゲームはあるかもしれませんね。
だからさっきの徳川家康の、小早川に空鉄砲撃ったって、そんな話は歴史書にもその事実は書いてあるけども、家康のその心理を読んだ、その小説は何1つ書いてないわけですよ。それは朝倉の連想で言ったわけだけども、朝倉が多分そうなんじゃないかなっていう風に思って言ったわけなんだけど、そういうとこは多分いいんじゃないかなと。うん。やっぱり歴史って色々知ってるじゃないですか。
だから、例えば『坂の上の雲』とか司馬遼太郎の本が色々あるけれども、ああいう本なんか見てるとやっぱりすごく躍動する日本とか明治とかっていう、そういうのがどんどんどんどん出てくるんですけども、やっぱりそういう中のといろんなのを結びつけて考えてくことで、やっぱり自分の1つの考えとか見方ってのができてきてて。だから小説だろうが遊びだろうが麻雀だろうが、色々そういった経済学だろうが、やっぱりここでやることそれ自体が全部また違った意味での繋がりっていうのが出てきてるんですかね。うん。そういう感じがするんで。うん。そういう風に分析されれば。
ということで時間もちょっとずつ減ってきたわけなんですけども、朝倉さん、相場をもう50年以上ご覧になられて、リーマンショックもというところは非常に有名なんですけども、朝倉さん改めて、今の日本経済、これまでのご経験を踏まえてどんな風に見てらっしゃるのか改めて伺ってよろしいでしょうか?
そうですね。今日のYouTubeで言ったんですけども、まさにベッセントと片山財務大臣が、トランプさんが77万しろってんで、中間選挙ですね。ならダメだと思いながら、結局それを協力するような政策を取ってくわけですよ。で、高市さんが消費税減税だって。片山さん財務官僚なんだ。ダメだって内心も思ってるはずなんですよ。だけども高市さんの選挙公約だからってことで一生懸命やるようになるわけです。で、この元は77万給付、それから消費税減税でって、なぜこういう話が起きてる。選挙が苦しいからです。選挙で票を取んなきゃなんないからってことで、こういう風になってくるわけです。
で、これって重要で、必ず変化が起きる時っていうのは、今は日本の歴史の中では初めて本格的なインフレになってこようとしてるので、っていうことは、ここに来てる人は多分投資してて、いわゆる問題意識を持ってる人なんで、多分なんとかなってる人だと思うんですよね。だけどここと全然関係なくて普通の人たちは苦しんでるはずなんですよ。必ず。なんでこんな物価高になるんだろうと。なんで一生懸命働いても報われないんだろうと。じゃあ政府が何とかしてくれないのかなって。それで消費税減税にすがりたい。トランプさんが77万くれるんだったらよろしくお願いしますって。そういう人の方が多分多いんです。
多いっていうか、時代の流れで苦しくなる時っていうのはそういう風に動くんですよ。いやいや、朝倉みたいに消費税減税やったら結局インフレになるから同じじゃないかってところまでは行かない。行かなくて、まずは何とかしてください、我々は苦しいんですっていう。自分の財布の中ですよね。そうそうそうそう。これが政治の中で出るっていうのが、これはデフレからインフレっていうか、その苦しくなってきた時の、いわば人間の、人類なんですよね。苦しくなってくると必ずそういう要求というか、政治に求めちゃうっていう。で、政治家はそれに答えるしかないっていうことで、ばら撒きをやるっていう。それは歴史なんですよね。だから常に歴史なんですよ。
それは別にここだけじゃなくて、今もそうだけど、1920年代から1930年代だって、世界から日本がおかしくなった時、高橋是清ね、財政をどんどんやりますよっていうのをやったらいいけども、これはもうまずいなってんで、もう引き締めにしなきゃなんないって高橋是清がやって、引き締めにするって言った瞬間に暗殺されちゃうわけです。だからどういうことかって言うと、世の中のムードがふざけんなと。俺たちは苦しいんだから引き締めなんかやられちゃ困るっていう、その大きな歴史の流れがあるので、それを止めることができないわけです。結局戦争に突き進んでくんですけども、それは人間が止められる流れでなく、時代の大きな流れなんですよ。
だから今言ったように、トランプさん77万、高市さん消費税減税で、その後今度は給付付き税額控除、その後もう必ず出てくんですよ。ベーシックインカムっていうか、もうお金を配れっていうような話が必ず出てくるんです。それは人間の歴史なんです。っていうことはどういうことかと言うと、それは今まで出てきたように、必ずマネーの価値が減ってくっていう大きな流れの中に我々はあるっていう、その自分の中にある確信なんですよ。だから言ってんです。株高か円安か金利高か、止まらないよっつってんのは、それは高市さんだろうが小泉さんだろうが林さんだろうが同じこと。要は時代の流れで、時代がそういう流れに入っていくんだって。
これを止めることは簡単なんです。引き締めすればいいんだから。引き締めなんかできるわけないんだから。引き締めたら高橋是清は殺されましたし、引き締めたら政治家は当選できません。必ず今違った政党が出てきてますね。みんな消費税を0にしろとか云々って。必ず民主主義で民の方に行ってしまうと。時代の大きな流れがあるんで、その流れを理解した場合は、これはインフレが止まんなくなるな。
リフレ派が言ってますよね。リフレ派が、いやいや、財政赤字なんか何言ってんのって。朝倉バカじゃないのと。財政赤字なんか大丈夫じゃないって。日本はね、G7の中で1番財政がいいんだって、何言ってんだって。この結論ははっきり言うとよくわからないわけです。よくわからないんだけど、私が見るところではインフレになってきたらおしまいなんです。要は警報が鳴ってるわけです。でもそれは私が言ってることで、そんなことはないよ、いくらでも大丈夫なんだっていう意見が大きくなりがちなんですよ。
だからリフレ派を批判してますけど、みんなそれを期待してんです。望みなんですよ。それを望んでんです。それが時代なんです。その時代を背景に高市さんが当選したんです。それが大衆の声ですからね。大衆です。そう。だから高橋さん、日銀はアホやんて。金利上げるなんてアホやないのって。もっと財政はどんどんどんどん、うちは積極財政できるんです。国民が期待するんです。それにすがりたいんです。それが時代の流れなんです。
だから今回も同じ政策をやるわけです。だからYouTubeで言いました。株が儲かるだけですね。どんどんインフレになるだけですね。これ時代の流れなんです。どうにもならない時代の流れで、我々はその大きな時代の流れの中に生きてるんで、これはもう時代がこういう風に行くなっていうことなんで、その流れに我々は対応できるようにやってくしかなくて、これは止められない。そういう、自分の歴史観とか時代観っていうのが圧倒的にあるので、で、この時代観が引き起こすものは、これは想定を超えた株高ですねっていうのが私の結論なんです。
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朝倉さん、そんな中で、20〜30代の方だと思うんですけども、そういったインフレ、朝倉さんの動画をいつも見ていますと、話を聞いていますと、株ももちろんやっています。ただこのインフレが、例えば今後本当に物価が押し上がって、自分に100襲いかかってくる。でも株の儲けはもしかしたら50、60かもしれない。つまりはインフレの方が厳しいと。本当に朝倉さん株やってても大丈夫なんでしょうかっていう、株をやりながら今不安になってらっしゃる方も出てきています。その声に関してはいかがでしょうか?
それは野沢さんとの話でもやったことがあった、時間軸ですね。うん。だからそれは、インフレに伴って株価ってのは上がってくんだけども、基本的に。だけども年によってはインフレ率に敵わない時もあるし、年によってはインフレ率を凌駕する時もある。でも大まかに見ればインフレに沿って上がっていく。だから株を持ってるんだけどもインフレ率に敵わなかったって年もある。だけど逆に株を持っててインフレ率よりかなり良かったっていう年もある。そういう流れになってるっていうので、1ポイントだけ見て、あ、インフレに負けた、どうしようっつっても、それはそん時がそうであれば、次はもっとインフレに敵うほど株価が上がってくってことがある。
多分個別銘柄は知らないですよ。個別銘柄はやっぱり色々あるわけだから。だけどそれは心配する必要がなくて、必ずその状況であればインフレに見合っただけ、最終的には同じないしは株の方が上がってくっていうのが。なぜ株の方が上がってくかって言うと、上場企業だからです。優秀な企業だからです。選ばれた企業が上場企業なんで、だからインフレ率に勝てるように。今年の白数の決算見たって70%増益なんだから、白力だけ見れば、インフレ率は2%に行ってないわけだから、全然大丈夫ってことです。うん。年で見たら色々ありますよっていう。うん。というところで、是非自信をしっかり持ってという風に思います。
それが腹なんですね。だから最初に言った、そこで動揺してもしょうがなくて、これは中長期で見るしかしょうがないなっていう、その腹を決めとかないとダメなんです。
朝倉さんが警戒されている供給不足によるインフレ。AI、ロボット、半導体関連ですね。こうした技術が将来的に改善をするものではないでしょうか、改善できないものでしょうかというような質問も来ております。改善できるものです。
だからそれはAIとかロボットが人手不足を改善していきます。そういう流れなんですけれども、そこには順番があるんですね。今は、いわばChatGPTで見られるような頭脳がどんどんどんどん、いわば安く手に入るっていうか、誰でもChatGPTでできるっていう時代になりましたので、ってことはいろんな頭脳を使う仕事がまずなくなってくっていうのが今の段階で。その頭脳を使う仕事がなくなるっていうのはどういうことかと言うと、アメリカで今起こってることは、いわゆるそういったホワイトカラーの仕事がなくなってるんですけども、そのなくなってる段階が若者の失業率で出てきてるわけです。新卒を取らなくなってきてるわけですね。新卒を取らなくなってきて、それでそのAIが代替してるっていうのが今出てる段階なんだけど、これはさらに加速していって、頭脳労働に関しては単純な頭脳労働みたいなものはおそらくどんどんどんどん、ただコールセンターみたいなものとか、ああいう
ものっていうのはどんどん廃れていくんですね。で、最も残るのが、AIが代替するんだけれども、AIでも今ロボットがこれから出てきますから、ロボットでもファナックのロボットみたいなのは定期的な仕事をやってるだけのロボットなんだけども、これが人型ロボットみたいなのが出てくるとまた感情は変わってくるんだけれども、その場合に要は人型ロボットができる仕事っていうのがだんだんいろんなものができるようになるんだけど、最もやっぱり1番できそうもないのが対面っていうか人間っぽい仕事です。こういう感じですね。
こういう仕事とか。
うん。あとは色々電気取り付けたり外したり、中見たり、大工の仕事とか、そのあとはコミュニケーションがいる仕事とか、こういう仕事っていうのはなかなかロボットにはできないので。でも定期的な仕事っていうのはできるようになると思いますので、そこはやっぱり変化が出てくるんで、1番最後に残るのは人間っぽい仕事が最後に残るんだけど、今おっしゃってたように人手不足はAI、それからロボットの導入によってだんだん改善されていくでしょっていうのはいいんだけど、改善されるだけならいいけど、仕事がなくなりますよっていうその流れまで行っちゃうのは注意ですよっていう、そこまで考えとかなきゃなんないんで。その最後の方の仕事っていうのは人間っぽい仕事が残りやすい仕事ですねっていう。
多分ここでの1番のこの2、3年のポイントはどこにあるかって言うと、自動運転です。今も自動運転始めてますから、ここで自動運転になった時に、必ず自動運転の方がタクシーより安いって問題が出てきます。
ふーん。
ここが実際機能し始めた時に日本の労働市場がどうなっていくのか。まずは日本にすぐ来ることはないけれども、世界的なムーブメントになってきます。自動運転になってタクシーの運転手が職がなくなりましたっていう問題が出てきます。その時ぐらいから、いわゆるこの、なんて言うのかな、仕事がないとかってことが本格化っていう感じだと思うんですよね。
そして襲ってくるのが、もう襲ってますけど、インフレなんでしょうね。物価。
そう。それはもうどんどんインフレっていうのはもう避けられなく襲ってくるということですね。
はい。ありがとうございます。という中で、おそらくこれ最近投資を始められた方なんだと思います。「朝倉さんが今30歳の会社員だとしたらどんな投資をしますか?お答えできる範囲で教えていただきたいです。」
わかんないですね。
わかんない。わあ。
この時代です。インデックスは、自分の性格はやんないですね。なぜか面白くないんで。儲けると共に刺激が欲しいんですよ。好きなんですよ。だから、損しても得してもいいんだけど、刺激なきゃないわけだ。ただ単に儲けるって面白くなくて、そこの人の何倍も儲けるとか、刺激ですよね。
ええ、間違いないです。ちなみに朝倉さん、始められる時って、銘柄とかもやっぱり決めるんですか?
何にも決めてませんね。
何にも決めてないんですか?
え、あ、銘柄がこれだっつったら1分でいくかもしれないけれども、魅力のあるものがあったらバンって行っちゃうかもしれませんね。
ええ、それはあの、ちなみに他の方の質問でもあったんですけども、著書の中でもそのトヨタ、ソフトバンクみたいな大きいところに自分は行くのか、それとも「実は僕あの10倍とか100倍の株狙ってるんです。そういったところ見つけたいんですけど、朝倉さんどっちですか」っていう質問も頂いたんですよ。
ああ、それは10倍とか100倍の方見つけたいですね。だって面白いじゃないですか。これは相場っていうのは1番面白いわけよ。10倍になる株を見たら本当面白いって。面白くて面白くてどうしようもねえって。あの快感を知ってしまうともう逃れられないっていうか、麻薬みたいになっちゃってるんで。
てことは、まあ、レバ……
それが自分の弱点ですね。
レバレッジもかけて、売りもやって。
まあ昔の話はね。
ああ。
それはもう最高に面白いわけですよ。漁師が大漁でものすごく喜ぶじゃないですか。あれと一緒に、ぐんぐん毎日儲かっててどんどん上がる。耐えられない快感ですね。あれはもう最高に面白いね。相場やっててあんな面白いことはない。
ああ、というところで、ただ朝倉さんは大きく失敗も経験されました。そこの中で体力というものを自然と身につけられた。ここまで経済アナリストの朝倉慶さんに新著『勉強しなくてよかった』を題材にお話を伺いました。是非あの、まだ読んでいないという方は是非店頭、Amazon等で手に取っていただければと思います。
是非、あの、カメラの向こうの方々にも含めまして、あの、まだ5分少々ありますんで、メッセージと言いますか、どういった心構えで今後も相場に向かっていけばいいか、是非少しお話しいただいていいですか?
メッセージばっかり、色々最後こういう風に言われるって。今日散々今言ったことなんですけれども、ここはやばいんだよね。はっきり言って投資しないとやばいです。そういう局面なんですよ。
はい。
色々な時代の局面はあるかもしれないけれども、先ほどまで話したように完全にデフレからインフレになる時代の大きな流れになってるんですよね。そこはですね、現金を持ってたらおしまいです。現金だけでは終わりなので、資産運用っていう面では、株だけじゃなくてもいいんだけども、金とかそういういろんなもんはあるけれども、要するにインフレ時代は一歩踏み出さなきゃもうダメです。踏み出すしかないんですね。踏み出さなければ沈む一方だっていうことを理解した方がいいと思いますよね。
これやっぱり時代の変化でしょうがないんです。そのまま時代は文句言ったってしょうがないんですよ。よく言うんだけど、ガザにいる人にこの状態っていうのは文句言ったって、自分が置かれた状況でそれでなんとか頑張るしかないわけですから。そういう意味では、ここに来た人も見ている人も多分そう意識が高い人だと思うんですよね。それはそれでいいんじゃないかと思うんです。だからその意識のその通りで、それを影響を受けて投資をやってくってこと自体が、この時代では避けられない。
うんうん。
避けられない1つの選択。先ほども言いましたね。あの、だからその、それでもインフレ率が下がっちゃったらどうしようとか、それは絶対あるんですよ。あるんだけども、そこに踏み出すしかないですね。
それから、時代がものすごく、先ほど言いましたけども、ロボットも出てきまして、時代がめちゃくちゃ変わっちゃって仕事がなくなっちゃうっていう、そういう風になってく大変な時代の変化があるっていうことも意識した方がいいです。もう今まで人類で起こったことのないようなことがこれから起こってきます。
そりゃそうですよね。
自動運転になっちゃったらタクシーの運転手が全部失業、最初はしないんだけど、しないです。国がなんとか仕事するから。だけども、必ず自動運転が100円でタクシーの運転手が1000円だってなった時に、必ずどうにもなんないことになります。それは時代の流れで止めきれないことになるんです。
ええ、ええ。
だから一時なんとかやめようとしても、日本なんかそうやって1000円の保証するから余計インフレになっちゃうんです。
うん。
だからこのインフレって流れはもう止めようがないんで、そこを理解して、時代も変化して自分の仕事もどうなるか分からないし、そういうことが起こるっていうことは思っといた方がいいです。想定外のことがものすごく起こってくるんだということは覚悟しといた方がいいです。
そん中でこの時代に生き残るためには、要するにロボットの時代になっちゃうし、今言ったように上場企業が儲かるっていうことはどういうことかと言うと、そっち側にいろってこと。自分が働くだけじゃしょうがないよと。あなたは働くだけかもしれないけど、勝ち組がいっぱいいますよと。勝ってる企業がいる。ロボットの所有者がいて勝ってる企業がいるんです。そっちに乗っとけってことが投資なんです。要するに資本に乗れってことなんです。その大きな資本に乗ってけよと。
そうでないと、ベーシックインカムで国からなんとかしてください、国に文句を言って、なんで俺んとこにもっと金くんないんだ、国がどうしてくれないんだって文句ばっかり言ってしまうことになっちゃう。国もどうにもできないんです。国にも限界があって、それはみんなを助けてあげたいんだけど、そうはならないんですよ。できないんです。技術的にできないんです。ってことは自分で人生を切り開くしかないわけですよ。
その人生を切り開く時に、仕事もなくなっちゃうかもしれないんだけども、だけどもちゃんと皆さん投資を見るっていうのは、勝ち組が必ずいるんです。今だってそうですよね。AmazonとかNetflixなんかも含めて勝ち組が必ずいるわけじゃないですか。幸いにして日本はこの流れに乗っているいろんな会社がいっぱいあるわけです。この半導体の流れとか、その電力とか水とか、色々流れに乗ってる凄まじい上場企業がいっぱいあるわけなんです。だから皆さんは勝ち組に乗ってこの流れを乗り越えるようにするっていうのが、非常にこの難しい時代なんですけれども、これは重要ですよと。ほんと働いてるだけじゃこの時代は持たないよということは言っておきたいと思いますね。
はい。そして朝倉さんがこれまでどういった生きた経済を見てこられたのか、どういったところを変数では測れないものを見てきたのかという、そういった朝倉さんの視点というのは全て今回のこの本に示されているところでございます。本当にインフレの話を、あの村が焼けるという例えですか。そして今の経済学者ともし朝倉さんが対談をしたら、一体経済学者は何と答え、そして朝倉さんは何と論破するのか、そんなところまでですね、非常に分かりやすく書いてある新著『勉強しなくてよかった』、朝倉慶さんでございます。皆さん最後は拍手でどうぞお送りいただければと思います。ここまでたっぷりお話を伺いました朝倉さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。
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