義足を必要とする2000人の「最初の一歩」を追った記録:米国から中南米、アフリカ、アジアへ

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概要

この動画は、足を失った人や歩けなくなった人のべ2000人に、義足や手術を提供して再び歩けるよう支援するという企画である。投稿者は冒頭で、これまでとは違う挑戦だと述べる。多くの人が当たり前にしている「歩くこと」が、世界中の足を失った人々にとっては夢のようなことだという問題意識が出発点になっている。撮影は米国の支援施設から始まり、グアテマラ、エクアドル、ケニア、アフリカ各地、アジアへと広がる。最後に投稿者は、この支援がYouTuberの手に委ねられている現状そのものに疑問を投げかける。

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15年ぶりに立ち上がったステファニー

最初に義足を受け取ったのはステファニーである。本人によれば、2009年以降は自分の足で歩いていない。投稿者は、歩けなくなって15年近くになることを確認したうえで新しい脚を手渡した。装着すると本人は「すごくいい」と答え、そのまま立ち上がって歩き始めた。

その場には父親も立ち会っていた。歩き回る娘の姿に心から感動したと父親は語り、これで彼女は何にも囚われず、自由にしたいことができるようになると話した。投稿者が「これで目線も同じだね」と声をかけると、ステファニーは「ダンスもできる」と応じた。

続いて、歩けなくなって7カ月だというコリーンにも義足が渡された。コリーンは、まさかまた歩けるようになるとは思っていなかったと話す。さらにデヴィッド、エイドリアン、リンダ、カリードも義足を受け取った。

義足の価格と保険の壁

投稿者は、この取り組みは協力者なしには成り立たなかったと述べ、義足や義手を提供している施設のスタッフに話を聞いた。スタッフによれば、義足の価格はおおむね5000ドルから、高いもので5万ドルになる。

ところが、動画に出演した人の多くは保険に加入する余裕がなく、十分な保障を受けられていなかった。投稿者はこれを「二度と歩けなかったかもしれない」という意味だと受け止めている。保険がない場合にどうすればよいかという質問に、スタッフは、投稿者のような人が現れるのを願いながら寄付を募るしかないと答えた。

ある男性は、自分で義足を買おうとすれば10年かかると話した。投稿者はそれではいけないと言い、スタッフのチャンドラーを呼んで、この男性に1万ドルの現金も渡した。男性は、来たときとは違って帰りは歩けるうえに1万ドルもあると喜び、新しい義足について「まるで本物の自分の脚みたいだ」「お金の心配なくまた歩ける」と語った。

歩けないことが日常生活に及ぼす影響:グレッグの場合

投稿者は、歩く能力を失うと生活の基本的なこともできなくなると学んだと語る。それを教えてくれたのがグレッグである。グレッグは、すべてが難しく感じると話す。以前はよくテニスをしていたが、今は立って皿洗いができればましなほうだという。義足を着けると、グレッグはすぐに立ち上がり、「立ち上がるのはいい気分だ」「最高だよ」と感想を述べた。投稿者は、障害を持つ人には日常の動作が大きな壁のように感じられると述べている。

娘とバージンロードを歩きたいトラヴィス

トラヴィスには、どうしても実現したい予定が近づいていた。娘の結婚式である。トラヴィスによれば、娘は3歳の頃から結婚式を夢見ていた。娘自身も、父親と一緒にバージンロードを歩くのがずっと夢だったと話す。

トラヴィスはかつて週に6日か7日は走っていたという。17歳のときの交通事故をきっかけに骨髄炎を患い、脚を失った。昔は普通に歩けていたのかと聞かれると、トラヴィスは「何が普通なのかも自分にはもう分からない」と答えた。

トラヴィスには左右両方の義足が用意された。最初の一歩を踏み出すと、見ていた人から、片脚の人よりも慣れるのが早いという声が上がった。本人も楽勝そうだ、もう走り出せそうだと話し、やがて手すりから手を放して歩いた。これでバージンロードを歩けると言われると、トラヴィスはバージンロードで踊ってみせると応じた。

投稿者は事前に新郎から結婚式の費用を聞いており、その全額を現金で渡した。トラヴィス側から結婚式に呼んでもらえるかと冗談めかして尋ねると、了承の返事とともに「フィースタブルズ(Feastables)を持ってきて」と頼まれた。投稿者は、動画の後半でこの結婚式に出席すると予告している。

途上国での義肢不足とRange of Motion Project

投稿者は、この動画では自分たちが義足の費用を負担しているが、いつもそうできるわけではないと認めている。さらに、5000ドルから5万ドルという価格は発展途上国ではいっそう重い負担になる。そこで投稿者はグアテマラに飛び、Range of Motion Project(ROMP)を設立したデヴィッドに会った。

デヴィッドは、義肢をすべての人に行き渡らせる方法があるとすれば質の低い技術を使うことだが、実際の義肢は高度な技術を使っているため高額なままだ、という問題を説明する。動画によれば、デヴィッドは品質を保ったまま10分の1のコストで義肢を提供する方法を見つけた。その一つが部品のリサイクルである。デヴィッドが見せた在庫は、すべて他の義肢から回収した部品で、ほとんどはまだ使えるという。使わなくなった義肢を他の人のために役立ててほしい人は、ROMPのウェブサイトを見てほしいとデヴィッドは呼びかけた。

投稿者は、デヴィッドが安く義肢を作れるおかげで世界中の人を助けられ、自分たちもさらに多くの人を支援できると述べる。映像では、義足でバイクに乗る人、サッカーをする人が紹介され、まずやりたいのは家族と歩くことだという人、人生を取り戻したようだと話す人、「ママより背が高い」と喜ぶ子どもの姿が続く。親の立場から、子どもたちの自立を見守ることができたと語る人もいた。

クリニックに来られない人々とトラックの贈呈

一日で多くの人を助けたあとも、課題は残っていた。デヴィッドによれば、施設に来ることすらできない人がいる。グアテマラは山が多く、川を渡り、ジャングルを抜けなければならない地域もある。デヴィッドは、歩けないということは家に閉じ込められることを意味すると話す。そのためデヴィッドは、ときどきクリニックを離れて患者の家を訪問している。

ところが、訪問に使うトラックがなかった。投稿者が「トラックはどこ?」と尋ねると、スタッフは投稿者側のトラックを使うつもりだったと答えた。動画の説明では、ROMPは資金のほとんどをスタッフと義肢そのものに使っているため、患者の家へ行く交通手段まで確保できない。

投稿者は、スタッフと組んで秘密にしていたトラックを披露した。車体の側面にはROMPのロゴが入っており、走行が難しい地形でも走れるよう装備が充実しているという。

火山の斜面に住むケビン

グアテマラシティの賑やかな通りを離れるにつれて、投稿者は、行くのが難しい場所があるという話の意味を理解したと語る。ジャングルの中にそびえる火山の斜面に家が建っており、普通の車ではこの道は無理だとして、トラックの大切さを実感したという。

火山を登った先で会ったのがケビンである。ケビンは24年前の事故で重度のやけどを負い、両脚を失った。斜面での移動は過酷で、車いすを押してもらわなければならなかった。義足を着けたケビンは、母親に見守られながら火山の斜面を歩いた。母親は「愛している、祝福を」と声をかけた。ケビンは、自分のように苦しんでいる人はたくさんいると話し、巡り合えたことへの感謝を述べた。投稿者によれば、ケビンはこの企画で支援した71人目だった。

エクアドル:ボリビアから6日間かけて来たケリー

続いて投稿者とデヴィッドはエクアドルに移った。ケリーは、義足が手に入るかどうかも分からないまま、ボリビアからバスで6日間かけてやって来た。国を離れたことが一度もなく、とても怖かったが、挑戦することに決めたという。投稿者は、だからこそ自分たちはこの動画を作っていると述べている。

ケリーが最後に歩いたのは2年前だった。義足で歩けるようになったケリーは、踊ってもいいかと尋ね、投稿者に一緒に踊ってほしいと頼んだ。投稿者は戸惑いながら応じ、自分はどう見ても踊れていないと認めつつ、失ったものを取り戻す手助けができて嬉しかったと語った。

エクアドルでは、5歳のエドゥアルドも義足を受け取った。エドゥアルドは何カ月も歩いていなかった。投稿者によれば、母親は我が子の障害を悔いていたため、歩く姿を見て安心した様子だったという。ほかにも、1年以上歩けなかった人が歩く姿が紹介された。また、フェデという人物が登場して受け取る側が驚く場面もあるが、投稿者は、目的はこちらだと言って義足を手渡している。

新しい義足で山に登る

エクアドルで支援した50人をさらに後押しするため、デヴィッドはお気に入りの「儀式」を教えた。全員で近くの山にハイキングに行き、新しい義足に慣れるというものである。デヴィッドは、障害があっても新たな高みや頂上に到達できれば、他のこともできると思えるかもしれないと、その狙いを説明する。この旅の目的は諦めないことだという。

登山は厳しく、投稿者自身も「ハードだ」と漏らしている。投稿者は、歩けなかった人が今は山に登っていることに驚き、参加者の粘り強さと野心はこれまで見たことのないものだったと述べる。最初はなぜ山に登るのかよく分かっていなかったが、今は分かると投稿者は語る。山に登れれば、新しい義足でどんなことでも乗り越えられるという自信になる、という理解である。頂上に着いた参加者からは「この山に登れたら何でもできる」という声が上がった。

ケニアの手術と、アフリカ・アジアへの拡大

次に向かったケニアでは、状況が異なっていた。足はあっても、歩けるようになるには高額な手術が必要な子どもたちがいたのである。手術を受けるまで一度も歩いたことのない子もいた。ある子どもは、歩こうとして転んでもなぜ転んだのか分からず、同級生に笑われていたため、学校に行けないこともあったと話す。歩けたときの気持ちを聞かれると、他の人と同じように歩けて嬉しかったと答えた。投稿者のチームは手術とあわせて、クリニックのプレイルームも改装した。

ここから動画はペースを上げる。ケニアの後、チームはアフリカ各地を回って歩行を支援した。支援を受けたある人は、家族や経済状況など、自分の知るすべてが変わると語った。その後はフィリピン、カンボジア、スリランカを訪れ、「第2の人生だ」「生まれ変わった」といった声が紹介される。投稿者は、世界中の国を訪れて2000人の最初の一歩を目撃し、多くの人の生活を変える手助けができたことを嬉しく思うと述べている。

トラヴィスの結婚式

最後に残っていたのが、前半で約束したトラヴィスの娘の結婚式への参列である。会場では、会ったばかりの人の結婚式に出ることとスタッフのノーランのシャツのどちらが変かという冗談も交わされた。

トラヴィスは義足で娘とバージンロードを歩いた。投稿者はその姿を見て、この動画で歩けるようになった人たちのことを思ったと語る。トラヴィスは、娘とバージンロードを歩けて素晴らしかったと感謝を述べた。

いつもと違うエンディング:保険制度への疑問

投稿者は、今回はいつもと少し違う形で動画を締めくくると言い、制度への疑問を口にした。保険に加入しているのに支払いを拒否されたり、適切な補償を受けられなかったりする人がいるのは納得できないという。そうした人々の希望は、義足を手に入れて再び歩けるようになり、仕事に就くことである。それをYouTuberが助けているのは何かおかしい、と投稿者は述べる。

投稿者は、何が正解なのかは分からないと認めている。そのうえで、この撮影で見たのはよい状況ではなかったので、動画を観ている1億人にこの問題に関心を持ってもらいたくて話していると語り、動画を終えた。