ギザの立ち入り制限区域を100時間で巡る:ミスタービーストが確かめた「ピラミッドは誰が建てたか」

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概要

ミスタービースト(ジミー)と仲間のカール、チャンドラー、ノーランらは、エジプトの許可を得て、ギザのピラミッド群とその周辺を100時間かけて探検した。普段は法律で立ち入りが禁じられている場所も含まれる。動画では、ピラミッドはエイリアンやエジプト文明以前の何者かが造ったという説と、古代エジプト人が王の墓として建てたというエジプト学者の見解とを並べ、「どの説が正しいのか最後に分かる」と予告している。案内役は現地の専門家ラミ、ギザ台地全体の管理者アシュラフ、そしてエジプト学者のザヒ・ハワス博士である。

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大ピラミッドの王の間と「まだ見つかっていない部屋」

最初に入ったのはクフ王の大ピラミッドだ。案内役は、このピラミッドが約4500年前にクフ王本人の命で建てられたと説明し、通路は「クフ王の墓だと言われている場所」につながっていると話した。一行は大回廊を通って、クフ王の墓とされる部屋に入る。

ジミーが「ここにファラオが埋葬されていたのか」と尋ねると、案内役は「ここが最後の安息の地だと信じている」と答えるにとどめた。はっきり分かってはいないのかと重ねて聞かれると、ピラミッドのどこかに手つかずの、まだ見つかっていない部屋があり、そこにクフ王の遺体があるはずだという自説を述べた。ピラミッドの何パーセントを見たことになるのかという質問には、「その答えは永遠に分からないかもしれない」と返している。この「まだ見つかっていない部屋」という問いは、動画の終盤で再び取り上げられる。

ピラミッドが見える場所には寝泊まり用のテントと食卓を備えたベースキャンプが設けられ、夜にはピラミッドを照らす照明も持ち込まれた。一行は毎朝5時に探検を始める予定で動いた。

カフラー王のピラミッド:物置になった旧「埋葬室」と落書き

次の目的地はカフラー王のピラミッドだ。このピラミッドには上部に外装が残っており、案内役はそのおかげでピラミッドの外壁がかつてどうなっていたかが分かったと説明した。

ラミの案内で地下30メートルほどの底部へ下りると、段ボールや道具が置かれた部屋があった。ラミによると、この部屋は長い間カフラー王の埋葬室だと考えられていたが、今はピラミッドの修復用具を置く物置になっている。そこから一行は、カフラー王の遺体があったと考えられている本物の埋葬室へ案内された。天井が高く、ピラミッドの奥深くにある部屋である。

埋葬室の壁には日付入りの落書きがあった。一行は、この墓を発見したと主張する人物が書き残したものだと受け止めた。ここで石棺に入るのは失礼かという話になり、メンバーの一人は「失礼というより呪いが心配だ」と冗談を言って、一行は部屋を後にした。ジミーは、王の墓では自分たちの疑問は解けなかったと振り返っている。

オシリスの墓:水没した石棺と未踏の穴

続いて一行は、「冥界への入り口」とされるオシリス神の墓へ向かった。これまで人がほとんど入ったことのない場所だと紹介され、長いハシゴで地下深くまで下りる必要があった。落ちたらどうなるかという問いに、案内役は「もちろん死ぬ」と答えている。途中では、案内役が3000年前のものだという人間の頭蓋骨を見せた。地下深くでは酸素不足で倒れる恐れもあると一行は話している。

墓の奥まで進んだのはチャンドラーだった。空間は水に浸かり、空気が薄かった。中央にはオシリス神の石棺が沈んでいる。この石棺は冥界への入り口と言われ、これまで入ろうとした人はほとんどいないと説明された。チャンドラーはその中に入ってみせた。

さらに案内役は、右隅にある穴を示し、どこへ続いているのか誰も知らないと話した。カールがそこに入り、曲がり角の先に進んだが、中は閉じ込められたような狭さだった。やがて酸素濃度が安全限界を超えて危険な状態になり、一行は急いで引き返した。ジミーは、できるだけ長生きしたいし、まだ大ピラミッドの非公開のシャフトも探検したいからだと説明している。そのシャフトについては、現代では宇宙へ行った人よりもそこへたどり着いた人のほうが少ないと語っている。

メンカウラー王のピラミッド:装飾のある部屋と3つの小ピラミッド

ラクダでの移動をはさみ、一行はアシュラフとともに3つ目のメンカウラー王のピラミッドを訪れた。基部には4600年前の花崗岩の外装が残っている。アシュラフは、色は変わったものの長い間こうして残ってきたと説明し、当時の姿の再現図も示された。

アシュラフの許可を得て、ノーランがピラミッドの上まで登って様子を見に行った。普段なら違法だが、今回は許可付きである。途中で「今すぐ降りろ」と怒鳴られたノーランは本気で慌てて降りかけたが、実は冗談だった。ノーランは「逮捕されるかと思った」と話している。

内部では、地下約30メートルのシャフトを下りた先に、古代エジプトでは珍しい装飾のある部屋があった。壁には「偽扉」と呼ばれる見せかけの装飾が施されている。案内役は、この時代のピラミッドでほかに内部に装飾のあるものは一つもないと説明し、作られたのは4600年前だと話した。さらに奥には王の控えの間があった。脇の部屋について案内役は「何もない」と言い、行ったことがないのになぜ分かるのかと聞かれて「見れば分かる」と返した。その後、ただのトンネルで調査済みだと補足している。

入り組んだ通路で知られるこのピラミッドの最後のシャフトを抜けると、埋葬室に出た。王の間の天井は、ピラミッドの重さに耐えられる構造になっていると説明された。ジミーが5000年前の技術とは思えないと驚くと、「ピラミッドを建てられたら、何でも作れる」というやりとりになり、これはこの後も一行の合言葉のように繰り返される。

帰り道、メンカウラー王のピラミッドの隣になぜ小さなピラミッドが3つあるのかを尋ねると、アシュラフは王が妻である女王たちのために用意したものだと答えた。

「エイリアンが作ったのでは?」への管理者の答え

アシュラフと別れる前に、一行はピラミッドはエイリアンが造ったのではないかと質問した。アシュラフは「勘弁してくれ」と一蹴し、エジプト全土にはピラミッドが124基あると指摘した。そのすべてをいちいちエイリアンに頼んで造らせたというのか、というのが彼の反論だった。そのうえで「エジプト人が建てたんだ」と言い切っている。この場面では、エイリアン説を持ち出したメンバーのタレクがからかわれる一幕もあった。

スフィンクス内部の「黄金の神殿」

次はスフィンクスである。ジミーは、スフィンクスの下には黄金で埋め尽くされた神殿があるとネットで読んだと話し、ネットの陰謀論とザヒ博士のどちらが正しいかを確かめようとした。ザヒ博士はスフィンクスでの発見の多くに携わってきた人物として紹介されている。

博士の手を借りてスフィンクスの入口から内部に入ったが、そこはただの穴だった。博士に促され、ジミーは「中には何もなかった」とその場で認めている。その後、二人は未来へ向けたメッセージを書いた紙を埋めた。博士はこの紙が何千年も残ると話している。

ジミーとザヒ博士がスフィンクス内部にいる間、ほかのメンバーはエジプト軍と政府を説得し、ヘリコプターでギザ上空を飛んでいた。

大祭司アイメリーの墓:ピラミッドより雄弁な壁画

一般の立ち入りが完全に禁じられている場所の一つとして、一行はアイメリーの墓に案内された。入る前に案内役は「壁には絶対に触れないこと」と念を押している。案内役によると、アイメリーは当時の大祭司で、今でいえばローマ教皇のような存在だった。墓には誰も入れずに管理され、壁画は4600年間きれいな状態を保ってきたという。

案内役は、こうした墓は当時の日常生活を伝えてくれるため、ある意味でピラミッドより重要だと述べた。例として示されたのは、古代エジプトのワイン造りを描いた壁画だ。ブドウを足で踏み、いくつかの工程を経て瓶に詰めるまでが描かれている。ジミーはこれを「5000年前のYouTube動画」、つまりハウツー動画のようなものだと表現した。別の壁には、人々がブランデーやビールなどの供え物を大祭司アイメリーに捧げる様子が描かれていた。

労働者の墓:ピラミッドを建てた人々の骨

エジプト滞在4日目、残り時間が22時間を切ったところで、一行は移動手段をラクダから乗り物に切り替え、労働者の墓へ向かった。案内は再びザヒ博士である。博士によれば、ここはその名の通り、ピラミッドの建設に携わった人々が埋葬された場所だ。壁には美しい絵があり、ネフェル・フィースという男の名前も記されていた。

ジミーは、壁に書いてあるからといって実際に建設者が埋葬されているとは限らないと思っていた、と視聴者の疑問を代弁している。そこで示されたのが、実際に安置されている人骨だった。ジミーは念のため「この骨は置いたのか」と尋ねたが、博士は否定し、ここが骸骨の安置場所で、4600年前からずっとここにあると答えた。

博士によると、ここの男女の骨格はいずれも背骨に負担がかかった痕跡を示している。理由を問われたメンバーが「2トンの石を運んだから」と答えると、博士はその通りだと認めた。博士は、エイリアンがピラミッドを建てたのではないと主張する根拠として、この労働者の遺体を挙げている。

大ピラミッドの最深部と「おとり部屋」

最終日、大ピラミッドの最高地点へ登る前に、ラミの提案で一行はまずピラミッドの最も低い場所へ向かった。90メートルのトンネルを下りるルートで、狭い通路を1時間近くかけて進み、長身のメンバーは膝の痛みを訴えた。ファラオはなぜ楽に行ける階段を作らなかったのかという問いには、ミイラや財宝を守りたかったからで、それこそがピラミッドの目的だという答えが返ってきた。

底にあった巨大な部屋について、案内役は、最初に発見した時も何も見つからなかったと説明し、これは「おとり」だと述べた。これまで見つかった部屋もおとりだという。ジミーは、これはクフ王の遺体がまだピラミッドのどこかにある可能性を意味し、ピラミッドが王の墓として建てられたことを示していると受け止めている。初日に聞いた「まだ見つかっていない部屋」の話と、ここでつながる。このおとり部屋はピラミッドで最も深い地点にも通じており、ジミーはそこまで行ってみせた。

最高地点の隠し部屋と「クフの友」の落書き

最深部から長い通路を戻り、ザヒ博士と合流したところで、上へ行けるのは5人だけだと告げられた。じゃんけんの結果、ノーランが残ることになった。

一行は、初日に王の部屋へ向かう時に通った通路へ戻った。今回はそこからハシゴを登り、上にある隠し部屋を目指す。ここに来たのはおそらく過去5000年で50人以下だと紹介されている。ハシゴの先の小さな通路を抜けると、博士は現在地を第3の部屋だと説明した。下にもう2つ部屋があるが、重要なのは第3、第4、第5の部屋だという。一行は第4の部屋を経てさらに上へ進み、ピラミッド内部の最高地点にたどり着いた。そこにはコウモリが多数いた。

最上部で博士が示したのは壁に残された文字だった。博士によると、これはピラミッドを建てた作業集団(ギャング)の名前の一つである。「へベル」はチーム、「シムス」は友達を意味し、全体で「クフ王の友の集団」という意味になる。書かれたのは4600年前だという。

動画が示した結論

ジミーは最後に、この動画を通してピラミッドの起源について多くを学んだと振り返った。エジプト学者は最良の証拠を示してくれたとし、労働者の墓や埋葬された骸骨を挙げたうえで、スフィンクスの下で秘密の部屋や宝を探しても何も出てこなかったと述べている。研究者にとって最上部の落書きは、古代エジプト人がファラオの墓としてピラミッドを建てたことを示す貴重な証拠だという説明で、動画は結論を「エジプト人が建てた」に置いた。一方で、クフ王の遺体がどこにあるのかという問いは、案内役自身が未発見の部屋の存在を語ったまま、答えが出ていない。一行は、探検に全面的に協力したエジプトの人々に感謝を述べて旅を終えた。