きさげ職人100人を抱える岡本工作機械が、なぜ歯車でも精度を出せるのか
ものづくり太郎チャンネルものづくり太郎は、岡本工作機械製作所を紹介するシリーズの第2回として、同社の歯車づくりを取り上げた。話者によれば、製造現場で使われている平面研削盤の多くは岡本製で、円筒研削にも強い。前回は半導体ウェハーを平らに削るCMP装置を中心に紹介した。今回は「平坦の匠」が歯車を作ると何ができるのかがテーマである。話者はタイの工場に招かれ、社長の案内で現場を見て回った。その経験を交えながら、アシスタントとの対話形式で解説していく。
研削とは何か、岡本の強みはどこにあるか
話者はまず研削の位置づけを説明する。一般的な工作機械は金属を削って形を作る。そのうえで、面粗度や平行度をさらに追い込みたい場面で岡本の研削盤が使われる。
話者が岡本の強さを象徴するものとして示したのは、機械の摺動面に刻まれた鱗のような模様だった。これは「きさげ」と呼ばれる加工で、作業者が腰を使いながら手作業で金属を少しずつ削り取っていく。岡本にはきさげを担当する職人が100人以上いる。話者によると、現在はタイの職人のほうが技術レベルが上がっており、タイから日本に来て指導したり、日本人をタイへ派遣して研修を受けさせたりしているという。
マザーマシンとしての工作機械
きさげがなぜ重要なのかを説明する前に、話者は工作機械という産業全体に話を広げる。アシスタントが工作機械メーカーとしてファナックを挙げると、話者はこう訂正した。ファナックは工作機械を数値制御するNCコントローラーを各社に販売している会社で、自社製品もあくまで「ロボドリル」と呼び、工作機械とは言わない。顧客である工作機械メーカーと競合しないためだ、というのが話者の説明である。
日本の主要な工作機械メーカーとして、話者はヤマザキマザック、DMG森精機、オークマ、牧野フライス製作所を挙げた。いま業績が伸びている理由について、話者は品質の高さに加えて、軍事や半導体向けの需要が大きいと述べる。イラン情勢をめぐってパトリオット(迎撃ミサイル)が不足しているという話にも触れ、兵器、潜水艦、航空機はいずれも工作機械なしには作れないと強調した。
例として話者が挙げたのは航空機の翼の部材である。大きなアルミの塊を98%ほど削り落として作った部品が何枚も使われており、そこでマザックの工作機械が活躍しているという。すべてを生み出す機械なので「マザーマシン」と呼ばれ、その精度が国力を左右すると話者は言う。
潜水艦のプロペラについても話者は説明した。潜水艦はプロペラの回転音で探知されるため、日本の工作機械で静かな形状のプロペラが削れるようになると、位置がつかみにくくなる。話者は、かつて東芝の工作機械がロシアに売られて大事件になったという過去の件にも言及した。
きさげが必要な理由と「失われた技術」
では、精度を出すはずの工作機械にわざわざ手作業で凹凸を付けるのはなぜか。話者によれば、機械加工では取り切れない凹凸を取り除く目的もあるが、それ以上に、意図的に凹凸を作って油だまりにすることが重要だという。油だまりは潤滑の役割を果たす。潤滑がなければ、擦れ合う金属が発熱して焼き付きを起こし、へたりや癒着が生じて精度に影響する。きさげによって摩耗を減らし、長期にわたって精度を維持できる。ただしそのノウハウは簡単には身につかない。
話者によると、きさげを見たアメリカ人は「ロストテクノロジー」「レガシー」と呼ぶという。話者はその理由を雇用の違いに求める。アメリカではノウハウを身につけると転職して給料を上げるのが一般的で、移民も多く雇用が安定しない。一人前になるまで数年かかる職人を100人も抱え続けることは難しい。勤続年数の長い日本のような環境でなければ、この基幹技術は維持できない。アメリカに有名な工作機械メーカーがあまりないのもそのためだ、というのが話者の見方である。
ミクロンからオングストロームへ
岡本は工作機械で求められるミクロン単位の加工に加え、オングストローム単位の制御まで手がけていると話者は紹介する。1オングストロームは100億分の1メートル、1ナノメートルは10オングストロームにあたる。CMP装置自体は他社も作っているが、半導体ウェハーを構成するシリコン原子を1個ずつ削り取るほどの極限加工ができる、と話者は説明した。シリコン原子1個の直径は約2.22オングストローム(約0.22ナノメートル)だという。
撮影の場では実際のウェハーも登場した。薄く削られたウェハーは紙のようにしなる。本来は非常に硬いが、削り込むと光が透けるほどになる。話者はその場でウェハーを割ってみせた。布のようにペラペラになるまで、20ミクロン(0.02ミリ)の厚さまで削れるという。加工ではウェハーを回転させ、上から機械を押し当てて削っていく。エアベアリングも用いられている。
なぜここまでの平坦さが必要なのか。話者はインテルのゲートオールアラウンド構造のトランジスタを例に挙げる。最先端の半導体ではウェハーの表側だけでなく裏側も配線に使う。そのため極限まで薄く削り、最後に貼り合わせる工程がある。さらに回路が微細になり、10層ほどの積層を1層ずつ削りながら作らなければならない。ウェハー全体の形状精度、底面を基準とした平行度、チップ1つ分の面積ごとの平坦度(サイトフラットネス)まで求められ、そこで岡本の技術が必要になると話者は説明した。
平坦さのスケール比較
話者は平坦さのスケールを比較で示した。自然界で最も平らな場所として挙げたのはウユニ塩湖で、約1万2000平方キロメートルの広さに対して高低差は約50センチ。一方、EUV露光装置の鏡の表面粗さは50ピコメートル以下とされ、ドイツの国土全体に広げても高さのばらつきは1ミリ以下に収まるという。
岡本の平坦度については、東京ドームの大きさに置き換えて0.1ミリ以下に相当すると紹介し、原子1個ずつ削る世界だと述べた。加工方法は研削、ラップ、ポリッシュの順に、右へ行くほど加工速度は遅いが精密になる。CMPはポリッシュにあたる。ラップ加工は砥粒などを使うため半導体では扱いにくく、研削に置き換わりつつあると話者は説明した。
歯車の役割と進化
ここから本題の歯車に入る。話者は歯車の役割を2つ挙げた。1つは動力を伝え、その方向を変えること。もう1つは動力を増幅したり速度を変えたりすることで、話者はこれを「魔法」と表現した。例は自転車の変速で、1速では軽く漕げ、速度が乗ってから5速や6速にすると少ない回転で後輪が速く回る。
動力のあるところには必ず歯車がある、と話者は言う。例として挙げたのは、日産GT-Rのトランスミッション、アイシンのeAxle、ロボット、そして工作機械そのものである。モーターの先には通常ギアボックスがあり、歯車で速度やトルクを変換したうえで、カップリングを介して回転軸に動力を伝える。カップリングは、動力軸と回転軸の間に必ず生じる芯ずれを吸収する部品だと話者は説明した。
歯車の形状の進化については、シトロエンのロゴを入口にした。ロゴは山歯車(ヘリンボーンギア)をかたどったもので、創業者は歯車のエンジニアだったという。平歯車は歯同士が線で当たる。はすば歯車(ヘリカルギア)は歯が斜めに当たるので、動力の受け渡しが滑らかになり、より大きなトルクをかけられる。静粛性、高トルク、高速回転を手に入れたわけだ。しかし、歯がねじれているぶん横方向の力、つまりスラストが生じ、歯車が軸方向へ抜けようとする。左右逆向きのねじれを組み合わせてスラストを打ち消したのが山歯車だ、と話者は説明した。
歯車で自動車業界を変えたセルシオ
話者が「歯車で歴史を変えた車」として紹介したのが、レクサスLS400(日本名セルシオ)である。同時代の車として、話者は1990年のホンダNSXを挙げた。NSXは加工や溶接が難しいアルミでボディを作ったことが画期的だった。前年の1989年にはR32型GT-R、ユーノス・ロードスター、セルシオ、スバル・レガシィが発売されている。話者は、日本の自動車産業が元気だった時代として振り返った。
セルシオが業界に衝撃を与えたのは、有名なシャンパンタワーの実演だという。ボンネットの上にグラスを積み、エンジンをかけて加速してもタワーが倒れない。業界関係者は捏造ではないかと疑ったほどだった。話者によれば、レクサスはアメリカの富裕層を狙って市場調査を行い、どんな車が受けるかを調べた。その結論が圧倒的な静粛性と快適性だった。
当時のベンチマークはメルセデス・ベンツSクラスである。セルシオの価格は450万〜800万円ほどで、Sクラスは話者の記憶では1000万円に届かない程度だった。セルシオが静粛性を実現できた理由として話者が挙げたのが歯車の精度である。当時の自動車用歯車はJIS規格の3級〜4級程度が一般的だった。それに対しセルシオは0級から1級という、当時としては非常識な等級を採用した。
話者によると、ベンツ側はLSを購入して分解し、プロトタイプの特別仕様ではないかと疑った。信じられずにもう1台買って分解し、ようやく本物だと確かめたという。話者自身は4代目LSの後ろ姿が好きだと語る一方、現行LSはスポーティに振ったことで販売に苦戦していると述べた。
自動化された歯車工場と内径精度の重要性
岡本の歯車工場について、話者は人がほとんどおらず、ロボットを多用してほぼ自動化されていたと報告する。売上規模は数百億円とのことで、話者は中小企業の道しるべになる事例だと評した。人に依存している企業は生き残れず、自動化を圧倒的に進めなければまずい、というのが話者の主張である。
歯車の精度には、歯形以外にも重要な部分がある。話者が問いかけると、アシスタントは歯車の根元、つまり軸穴の部分だと答えた。内径の精度が出ていなければ、歯車自体の精度がいくら高くても回転はガタつく。そこで円筒研削と内面研削が必要になる。
話者によれば、岡本は円筒研削盤と内面研削盤を両方持っており、両方を手がけるメーカーは日本では岡本だけだという。さらに両者を組み合わせたシステムを構築でき、1台で内面を研削しながら外面も研削する複合機も提供している。映像では、奥に取り付けたワークの内面を仕上げた後、左側の砥石で外面を研削する様子が紹介された。火花が飛び、やがて収まって表面が仕上がる。片方を加工している間に別の加工を進めれば、スループットを上げられると話者は説明した。
円筒研削盤の構造上の工夫
円筒研削盤の強さについて、話者はまず案内面の形状を取り上げた。一般的な機械では片側がV溝、もう片側が平面だが、岡本は両側ともV溝(V-V)である。V-平面の構成では、ワークをチャッキングしたときに平面側が引っ張られて動くことがある。V-Vなら動かず、剛性が高いため精度が出るという。話者はタイ工場で、鋳物を自社で吹き、土台を一体で流し込んで作っていることにも触れ、珍しいと評した。
砥石を保持する主軸についても説明があった。岡本はアンギュラコンタクトベアリングで軸を支えている。これに対しジェイテクトなどは、軸を油の中に浮かせて回転させるフローティング方式を採用している。液体の中に浮かせると軸がちょうど中心に来るため、ベアリング支持の岡本は精度が出ないのではと思うかもしれない、と話者は前置きした。そのうえで、砥石を斜めに入れて面を研削する場合には、ベアリングで軸をしっかり保持している岡本のほうが精度を出せると説明する。浮かせる方式はある程度高速で回さないと精度が安定しにくいが、岡本の方式は低速でも安定するという。
話者によれば、研削盤で世界最高峰とされるスイスのスチューダーも岡本と同じ方式を採っている。時計大国のスイスは精密加工のイメージが強い、と話者は付け加えた。
採用先と対話式操作
こうした精度が求められる業界として、話者はまず半導体製造装置の部品を挙げた。この分野ではまず岡本だ、という声を聞いたという。パワー半導体に使われるSiCも例に挙がった。話者の説明では、SiCはヌープ硬度で世界4番目に硬い材料とされ(1位はダイヤモンド)、その加工で岡本は強さを発揮している。内面と外面の研削盤を両方持つので、自動化の提案もできる。
岡本は量産以外の用途が多く、対話式の操作にも強いと話者は言う。かつて工作機械は図面を見てGコードで工具経路を作る必要があり、コントローラーを理解した人しか使えなかった。対話式では「どこを削るか」を画面上のやり取りで指定できる。岡本のメイン市場は量産ではなく、半導体製造装置のような一品物やFA部品だったため、対話式が発達したというのが話者の説明である。画面はレトロだが分かりやすく、アシスタントはその雰囲気が好きだと述べた。研削に馴染みのない人や海外の作業者でも、押す場所を覚えれば作業できる点を話者は評価した。
歯車の供給先と超音波研削
もちろん歯車の量産もできる。映像では加工前後の歯車を比べ、仕上がりの鋭さと綺麗さを示した。岡本の歯車が最も多く使われているのはロボットで、話者によれば岡本はファナックのサプライヤーであり、ロボットの要となる歯車を作っているという。日本のロボットの強みは壊れにくさ、精度、繰り返し精度にあり、それを支えているのが岡本の歯車だ、というのが話者の説明である。
話者が「次に来るトレンド」として紹介したのが、新しく開発された超音波研削である。砥石に超音波で微細な振動を与えながら研削すると、表面に網目状の模様ができる(画像は公開できないとのこと)。これによって歯車の静粛性が高まり、表面強度も上がるという。話者は、狙いはEVだと説明した。エンジンのないEVでは、モーターや歯車の振動・騒音が目立つ。振動が減れば車体が跳ねにくくなり、路面への接地が保たれて余分なエネルギーが逃げないため電費も良くなる、と話者は述べる。この手法は学会で発表され、高く評価されたという。表面強度が上がるので歯面の損傷が減り、耐久性も上がると話者は付け加えた。
最後に話者が感心した点として挙げたのが、焼き入れの内製である。焼き入れは歯車の特性に影響するが、外注する歯車メーカーが多い。岡本は自社で炉を持っている。映像で紫がかった灰色に見える部分は、歪みを防ぐために炭素が入り込まないよう塗布したものだという。炉は20時間稼働している。
結び
話者は、平坦加工に強い岡本が歯車でも高い精度を実現し、それがロボットに使われていると総括した。工作機械の奥深さと、歯車が産業や自動車の歴史を動かしてきたことを通じて、日本のものづくりの強さを示す回だったと締めくくっている。
どうもこんにちは。ものづくり太郎チャンネルのものづくり太郎です。本日は面白いですよ。ものづくりのディープな話がいっぱい出てきますけども、精度の匠、岡本工作機械なんですけども、皆さん研削するじゃないですか。平面研削して精度出す。あれほとんど岡本工作機械の平面研削盤だと思いますね。とか円筒研削とかですね。こういったもの岡本非常に強い。そういった岡本工作機械が作る歯車の奥深さを皆さん体感いただく、そんな会になってます。
本日のスポンサーはヨコタエンタープライズさんです。トラックドライバーの派遣事業から始まり、現在はトラック260台も保有し、運送事業、製造業向け人材サービス、ICT、機電、建築分野でのエンジニアリングサービスまで展開する、日本のものづくりをトータルで支える複合型企業に成長してます。単なる運送会社でも派遣会社でもなく、それぞれの事業が連携し、上流から下流まで一気通貫で任せられるのが最大の強みです。まずは人材の育成にも注力しており、独自の研修制度で高スキル人材を育て、キャリアアップ支援を行うことで、全ての働く人の価値を高める仕組みを整えております。各分野で確実に成長を続けてる企業で、物流DX、システム開発、工程改善、人材不足、人材育成など様々な課題解決には、ものづくりのトータルサポートを行ってるヨコタエンタープライズ、概要欄にご相談ください。
ということで歯車ディープ回になっております。
行ってらっしゃい。アシスタントの田さんと一緒に撮っていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
お願いします。田さん、歯車どんなものでしょうか?
機械とか動かす時に絶対必要で、すごく小さい部品みたいなイメージがあります。
なるほど。ありがとうございます。歯車ね、我々の世の中を動かしてるんですけど、何が重要なのかお話をさせていただきたいと思いますが、岡本工作機械さんはですね、第2回目となってまして、前回は岡本工作機械を知ってもらおうと。で、彼ら何やってるかって言うと、工作機械とか半導体製造装置やってるんですよ。で、どんな工程かって言うと、半導体をものすごく平らに削る装置をこれ開発してて、CMPっていうんですね。で、さらにさらに工作機械さんはかなり力を入れてまして、ま、僕のこのPRにですね、なんとタイまで招待をいただきましたと。
え、すごい。
しかも僕の左隣に立ってるのが社長なんですけども、すごいでしょ。社長直々にタイに招待いただいて、美味しいご飯食べて、で、現場も工場回って、なんと動画作りましたと。で、さらにさらにこの岡本工作機械の最大の強み、これ何ですか?研削っていうところ、すごく岡本工作機械って強いんですよ。
はい。
研削って分かります?
研磨と切削とか。
そういうことです。素晴らしいです。
工作機械で、今動画出てると思うんで、金属ビーって削るわけですよ。
はい。
だけどもっと面とか面粗度とか、ま、平行度合を出したりとか、そういった場合にこの岡本工作機械を使うわけですけども、岡本工作機械の強さはこの写真に凝縮されてるんです。ここです。
はい。これ何ですか?
わかんないですよね。
これなんかさ、鱗みたいになってんじゃん。きさげっていうね。
きさげ。
きさげって何かって言うと、これ見てください。こういう風に人が腰を使って金属を、今動画流れてると思うんだけど、クって削り出してるんですよ。
手作業ですか?
そう、手作業できさげをやる担当者が岡本工作機械、なんと100人いる。
はい。え、そんなに。
めちゃくちゃ多いです。匠の技っていう風に言われてて、集団100人以上いらっしゃって、で、今はタイの方がレベル上がってて、タイの人が日本に来るのか、もしくは日本人をタイに派遣して研修をしてもらうみたいな。
はい。へえ。
そういうものです。で、じゃあきさげ加工が工作機械の要である理由なんですけども、日本、工作機械メーカーあるわけですよ。知ってます?いろんなメーカー言えます?
はい。ファナック。
おお。でもこれファナック怒られちゃう。ファナックは。
すいません。
ロボドリルという工作機械みたいなものを持ってるんですけど、ファナックは工作機械を数値制御するコントローラーを販売してるんよ。
なるほど。
で、各社にファナックのNCをしてもらって、皆さんがそのファナックの機械を買って自分のところの工作機械にインストールして使ってるから、ファナックが工作機械を作り出したらみんなどう思う?
もうそっちでいいって。
そう。だからファナックは決して、我々は工作機械は作ってない。
失礼しました。
それな、何て言ってるかって言うと、誰がどう見ても工作機械なんだけど、ロボドリルと言ってる。あくまで工作機械じゃなくてロボドリルです。
あ、なるほど。
ま、ファナックも有名だし、4大工作機械メーカー、日本のマザック、DMG森精機、聞いたことあるでしょ?オークマ、牧野、他にもいろんな工作機械メーカーあって、今すっごい伸びてんだよ。何で伸びてると思う?この工作機械の海外の需要がすごくて。
日本のがやっぱクオリティが高いから。
そう。それもあるし、今軍事とか半導体とかでものすごく需要が出てきてる。イラン戦争とかでもパトリオットが足りないとか。
パトリオット。
ミサイルをこうやってブワーって飛んでくるじゃん。このミサイルを迎撃するミサイルのこと。パトリオット、すごい精度が必要だしコントロール必要で、その基盤となってるのが工作機械だ。工作機械がないと軍事も、戦車作れないし、潜水艦も作れないし、飛行機だと作れないです。例えばアルミのさ、飛行機の羽あるじゃん。あれってすごいしなるじゃん。で、中はアルミのこのくらいのでっかいものをグワーって98%ぐらい削っちゃって、それが何枚も入ってる。こういったところにマザックさんの工作機械とかバキバキに使われてて、すごいでしょ。
じゃ、工作機械がないと困るっていう感じ。
そう。めちゃめちゃ困る。だからこれマザーマシンっていう、母なる機械だ。
なるほど。
全てを生み出す機械だからマザーマシン。つまるところマザーマシンの精度が国力を左右するんだよ。例えば潜水艦のプロペラみたいなところも工作機械で削って、こういった潜水艦のプロペラの形状は日本の工作機械でしか作れないとかね。芝浦の80とか70のものをロシアに売っちゃって大事件になる。そうしたら、潜水艦ってさ、どういう風に探知するかって言うと、潜水艦の後ろにプロペラが付いてて、そのプロペラが回ると音が出るわけ。音から、あ、潜水艦が近づいてきたっていうものを取得するわけ。
へえ。水の中で音を消す、みたいな。
そういうこと。だから日本の工作機械で今までと違うプロペラの形状を作っちゃったら、潜水艦の位置が分からなくない?だからこういった肝とか、本当に製造業や我々の生活の根幹をなしてるのがこの工作機械です。で、さらにその工作機械ってマザーマシンだからものを削るわけじゃん。精度出していくわけよ。何ミクロンとか何十ミクロンっていう精度を出していくんだけど、実はこのきさげがないとこの工作機械は作れないって言われてる。
はい。
で、このきさげ加工はさっきの手作業じゃないとできない。そうなんですよ。じゃ、なんできさげ加工が必要であるかっていう理由なんだけど、工作機械では、ま、鉄をビーって削るじゃん。だけどきさげであえて凹凸を作って。凹凸は何になってるかって言うと、もちろん工作機械で取り除けない凹凸を取り除くっていうこともあるんだけど、意図的に凹凸を構築して、そこに油溜まりができる。で、この油溜まりって何かって言うと、潤滑の役割なんです。で、もしこの潤滑がないと、もう焼きついちゃうわけですよ。
焼きついちゃう。
機械と機械が擦れて、擦れるっていうことは熱が発生するですよ。で、熱が発生しちゃうとその金属に焼きが入っちゃうから、そこがへたったりとか癒着しちゃったりとか接着しちゃうっていうことで、精度に影響が出ちゃう。こういったもの焼きつきって言うんだよね。
はい。
で、摩耗とかそういったのを減らし、長期的に精度維持が可能になると。なかなかノウハウを取得できない。
高度な技ってこと?
そう、実は高度な技なんで、きさげを見たアメリカ人はどう反応するかってことなんだけど、なんて言うと思います?アメリカ人。
はい。すごい驚くんじゃないですか?
ロストテクノロジーっていうね、失われたテクノロジーで、もうアメリカは持ってないと。レガシーとか言うわけよ。なんでかって言うと、アメリカってさ、ジョブホッパーなのよ、みんな。すぐノウハウをつけて、このノウハウを生かして次の転職をして自分の給料上げようとか、移民が多かったりとか、安定してないの、雇用が。100人も職人を雇用し続けられない。
うん。
しかもさ、その職人は数年でやっと1人前だから、日本みたいなその継続年数が高いとか、そういったところじゃないと、このきさげっていう、まさに日本や国の土台を支えてる基幹技術みたいなものを、実はアメリカは失ってしまった。だからアメリカの有名な工作機械メーカーあんまりないの。工作機械ってちょっと古そうなイメージがあるんだけど、実はここにはものすごくノウハウが注ぎ込まれてると。ということで岡本はこんな職人が100人もいらっしゃいました。素晴らしい技術を持った人たちがいると。で、こういった100人もきさげができる職人を抱えてる岡本工作機械が製造する機械と装置、気になりませんか?
気になります。絶対すごいだろうなって感じがします。
で、岡本工作機械はかなり尖ってて、もちろん工作機械で必要とされるようなミクロンの加工やるし、はい。
さらにオングストローム。
オングストローム。
オングストローム、聞いたことないですね。
はい。ないです。
ミクロンからオングストロームまでということで、1オングストロームですね。どっかのJKがオングストローム味のパンとか言いそうだけど、単位なんですね。1オングストローム、なんと100億分の1mです。
100億分の1m。
やばいでしょ。半導体で何ナノとか言われるじゃん。何ナノプロセスとか言われるんだけど、1nmは10オングストロームです。半導体よりももっともっと細かい技術が出せちゃうと。
すごい。
ということで岡本はミクロンでもすごいんだけど、オングストロームと言われる超精度もコントロールしてると。
こんなのって他にあるんですか?
ないです。いや、岡本以外にもこのCMP装置作れるんだけど、スポンサーいただいてるんで。
で、半導体の世界でいうと、このようにSi原子から作られてるんだけど、その物質から原子が出てきて原子があるじゃないですか。まさに極限の加工が可能な会社で、Si原子1個ずつ、原子を1個ずつ削り取るんです。
すごすぎてよくわからない。
よくわかりません。じゃあ、半導体のウェハに使われてるSi原子1個分がどのくらいの直径かって言うと、2.22オングストローム。
へえ。
つまり0.22nm程度。もう触っても分からないぐらい。
そう。だからもうウェハあって、実は次、動画で載ってるんだけど。
これウェハは紙みたい。
紙みたいでしょ?本当はすごく硬いんだよ。
薄いからこんなにこうしなるって。
そうそうそう。で、これを削ってくの。もっともっと削ると光が透過するの。
ええ、透けるってことですか?
透ける。これね、今からこのウェハ割るんすよ。
はい。
うわ、びっくりした。
ということで、もうこういうウェハを極限まで薄く削れます。じゃ、どのくらい薄くできるかって言うと、こんな感じです。
布みたい。
布みたい。もうペランペラにできる。20μmの薄さまで削り取ることも可能なんですね。20ミクロンはちなみに0.02mm、めちゃくちゃ薄いと。で、どういう風にこれ削るかって言うと、こういう風にウェハが回ってるでしょ。エアベアリングでブワーって削ってくとか、CMPの装置があるんだけど、こういう風に削ってく。で、上に機械があるじゃん。タコの吸盤みたいな。
黒いやつですね。
そう、そう、そう、そう。こういう感じで、え、どっちだったか忘れない。ウェハをこの上に乗せてギューって削ってくんです。じゃ、なぜ平坦が必要ですか?すごい平坦にできるような技術を持ってるんだけど、例えば今の最先端の半導体見てください。これIntelのゲートオールアラウンドっていうようなトランジスタ構造なんですけども、今はウェハを上にも使ってるし、下にも使ってるんですよ。つまり極限まで薄くして電気配線できるように、最後は接合しないといけないということで、削って貼り合わせる必要があるんです。だからCMPの工程って絶対必要になってくるし、今の半導体って微細すぎて、1段1段削っていかないと10階層ぐらいのものって作れないですよ。ウェハーの形状精度も必要だし、底面が真っ平らだと仮定した場合の平行度みたいなのも必要なんですね。なので底面が平行だとして、上がさ波打ってたらまずいじゃん。うまく加工できなかったり、各サイト、チップチップ1つずつ特定の面積に対してどれだけ平坦ですかみたいなものも、岡本工作機械のCMP、これが必要になりますと。研削っていうことですね。岡本工作機械は平坦のプロフェッショナルですということで、素晴らしいですよ。
はい。
じゃ、こういうの作ってます。平坦は全てにおいて基礎になってます。で、自然界にある平坦ですよ。1番平坦、ウユニ塩湖。
うん。
空が下にも映ってるみたいでね。天空の鏡、約1万2000km²の広さがあって、高低差約50cmです。一方で産業における最強なEUV露光装置というもので、これ半導体の露光装置なんですけども、表面粗さは50pm以下らしいですね。で、これドイツの全面積あるじゃん、に広げたとして、高さのばらつきは1mm以下です。
え、すご。すごいでしょ?
さっきのウユニ塩湖でもすごいな。
すごいけど、もう産業界の平坦とか面粗さっていうのは次元が違う。すごいということでございます。半導体を削る。オングストロームの精度で削る。じゃ、どのくらいの平坦度出せるかって言うと、東京ドームありますね。300の球場で0.1mm以下の平坦度です。
ええ、そんなに精度が高くなるってことです。
そう、高くなる。もう原子1個1個削ります。岡本工作機械が作り出せるのは様々な精度で、研削があります。で、ラップっていうものがあって、最後ポリッシュですね。うん。CMPはポリッシュなんですけども、これは左から右に行けば行くほど加工速度遅いけど、めちゃめちゃ精密です。ラップ加工は、ま、切削油とかが必要だから、ま、半導体だとなかなか難しいところが研削に置き換わりつつ、ということで、岡本工作機械、どんな会社か分かりましたね。何が得意なんですか?
すごく精度の高い研削。
うん。そう。平坦。この平坦の匠が作る歯車です。今日は歯車の話です。
こっからが。
こっからが本番です。歯車の奥深さに今回迫っていきたいと思うんですけども。で、歯車ってね、冒頭僕がご案内しましたけども、どんなところに使われてますかって言うと、なんかちっちゃい歯車みたいなね、小学生みたいな回答しましたけど、歯車の役割をここに表現させていただきたいと思いますが、まずは動力の伝達です。
絶対忘れないと思います。はい。
組み合わせで動力を移動させて違う方向に変更できるんですね。素晴らしいですね。
うん。はい。分かりやすい。
ありがとうございます。もう1つあって、何だと思います?魔法が使えるんです。
魔法。
大きくなるとか、この力。
おお、素晴らしい。動力の増幅とか、速度早くできるわけ。歯車の組み合わせで動力を増幅させたり、速度を変更するってことで、自転車乗ったことありますね。何速みたいなあるじゃないですか。あれすごくないですか?
はい。あれすごいです。
最初は1速でめちゃくちゃ軽いじゃん。はい。だけど速度が乗ってきたら5速とか6速になると、少ない回転で後ろはものすごく早くなるわけですね。ということで速度も変速できるし、力も増幅させたり、逆に少ないパワーで大回転を生み出すこともできると。
すごい身近なとこにも使われてるんですね。
おっしゃる通りでございます。この原理を利用し動力をコントロールしてるっていうことですね。で、動力の裏には絶対歯車があるっていうことで、例えば僕が大好きなGT-Rです。はい。これ見てください。右側トランスミッションです。
トランスミッション。
これ何かっていうと、美しい歯車で大トルクに転換してるわけですね。とか、高速は6速にして速度をマックスにするみたいな感じで、例えばアイシンのeAxleとか、ロボットなんかも歯車めっちゃ入ってるんですよ。さらに工作機械なんかも実は歯車がふんだんに使われてると。もう動力があったら必ず歯車があると。
うん。
モーターとどういう風に使われるかっていうことなんだけど、ここはモーターですね。原動機と言われる。で、ここは絶対ギアボックスがあるんですよ。歯車があって、で、どういう風に伝えてるかって言うと、歯車で速度を早くしたりとか、トルクを増したりとかしてるんだけど、最終的に回転軸があるわけじゃないですか。その回転軸にはカップリングを通じて動力を伝達してる。このカップリングって知ってます?
知らない。知らないですね。
はい。カップリングは何かって言うと、動力軸と回転軸って絶対に精度に位置ずれが起きてるんだ。
ぶれるみたいな。
そう。ぶれを吸収してるのはカップリング。モーターがあればほぼ必ずですね、歯車が利用されることがほとんどでございますと。
はい。
で、さらにさらに歯車を使った自動車メーカーのロゴもあるんです。
へえ。
知ってます?結構有名ですよ。
え、なんだろう。
日本車じゃないです。Cから始まる欧州車ですよ。
あ、シトロエン。
そうです。シトロエンさんがこれ作ったんですけど、山歯歯車がロゴになって、創業者は歯車の製造業者で歯車のエンジニアだった。
へえ。それを聞くとよりよく見えますね。
そうでしょ。やっぱ伝統ある車メーカーでございます。平歯車でもハスバっていうことで、ヘリカルギアでもいいじゃないですか。なんで山歯なんですか。何が違うか、これ理解できます?
1番右の方がすごい大きな力を動かせると。
ああ、まあ惜しいですね。左と、平歯車とハスバ歯車は何が違うと思います?
同じ歯の形をしてるものが噛み合ってるのが平歯車で、ハスバ歯車は歯の向きが違う。
そうですね。歯の当たり方が違うんです。平歯車は線で当たるわけです。だけどハスバ歯車って斜めで当たるわけですよ。斜めに動力を伝えれるから動力の移動がスムーズなんですね。平歯車よりもトルクが多くかけられると。で、一方で問題がありますと。これ見ていただくと、多くの歯を合わせることができないから、斜めに歯車合わせることで滑らかに、そして多くの面積を噛み合わせることで、ヘリカルギアですね。
うん。
が出てきましたと。このヘリカルギアには問題がありますと。静粛性、高トルク、高速回転を手に入れたが、スラストが問題です。
はい。スラストって何ですか?
画面の向こうの皆さんも、スラストって何ですか?ってエンジニア以外考えましたね。スラストは横方向の力です。要するに歯がねじれてるから違う方向に行きたがるわけです。ということでこれ見てください。スラスト方向打ち消してるわけですよ。
すごい。これ進化してた。
そういうことです。横に力がかかっちゃって、歯車が逆方向に抜け出したくなるわけですね。ということで平歯車からヘリカルギアになって山歯歯車になったわけでございます。さらにさらに歯車で変えた自動車もあるんですね。有名な自動車があります。日本の超有名ブランドで自動車の歴史を変えた車がですね、レクサスです。モデルあるじゃないですか。今だとNXとかRXとかESとか、ま、昔GS、俺GS好きだったんですけど、セダンにいろんなモデルがあるんだけど、セルシオって知ってます?田舎のヤンキーみたいな、セルシオ。
はい。でもこの写真すごいかっこいい。
かっこいいでしょ?セルシオ400っていうモデルがあったんですね。このように10系とか30系とかね、あるわけです。このセルシオが自動車業界を変えたって言われてるんです。同じ時代にどんな車が出てたかって言うと、この頃日本元気でしたね。Honda NSX。
おお、かっこいい。
かっこいいでしょ?
速そう。めちゃくちゃ。
NSXって何がすごいか知ってます?
え、知らないです。
Wikipediaから取ってきたんだけど、NSXが販売された当時の日本はバブル景気の真っ只中。前年の1989年はR32ということでGT-Rもこれ発売されまして、ユーノス・ロードスター、トヨタ・セルシオ、スバル・レガシィが発売されましたと。で、さらにNSXはスポーツカーとして理想的なミッドシップとする一方で、モノコックボディを採用するなど、このモノコックってあるじゃん。自動車の。このNSX、何がすごいかって言ったら、全部アルミだった。このアルミってかなり加工とか溶接が難しいって言われてるから、それを全部アルミで作ったっていうことですごかったです。もう日本が元気でした。今は中国の自動車、これEVだ、これEVだって出てくるじゃん。30年ぐらい前までこういった時代が日本にもあったわけですね。たまに見るよね、このNSX。いい時代でした。この時代があったから今のGT-Rがありました。もう素晴らしい時代です。
うん。車好きの方からしたらすごいもう黄金時代。
このセルシオは何がすごかったかって言うと、業界に衝撃が走りました。これは何この車って感じ?これ見てください。まずシャンパンタワー。
すごいかっこいい。
で、エンジンかけます。なんと200キロ。
これって加速しても。
そう、全然振動がない。すごいでしょ?絶対にあんなん倒れちゃうから。これ見た時に業界の人が、こんなん絶対嘘だ、ありえねえだろうみたいな感じで、これは捏造であるみたいな。
そう思っちゃうのも分かるぐらいのすごい。
はい。日本のレクサスブランドはアメリカでマーケティングしてました。で、ターゲットを絞った、アメリカのね。で、ハイとかいかつい車、どんな車が富裕層に受けるのかっていうものをマーケティングしたんですよ。圧倒的な静粛性だったんです。コンフォータブル。
それが高級感みたいな。
そう、ということでこの自動車を購入しました。
へえ。
当時ライバルだった車があります。ベンチマーク先があります。当時の高級車と言えばどこですか?今でこそ日本だとレクサスは高級車かなみたいなイメージあるじゃないですか。
はい。なんだろう。ベンツとか。
そう。Sクラスです。これです。これ今の豚ちゃんみたいなさ、ノーズがもうクソみたいになってんだけど、中国向けでもう成金みたいな車になっちゃったわけですよ。当時のベンツはやっぱね、格がありました。
かっこいいですよね。
かっこいいでしょ。やっぱりSクラス。ここに対してシャンパンタワーが倒れない。セルシオ450万から800万円なんです。超安いです。
このベンツは大体いくらぐらいなんですか?
多分1000万いかないぐらいだったと思う。そうじゃない?今絶対超えると思うけど。で、なんでこれができたかって言うと、歯車なんです。ま、歯車、当時の自動車に。
はい。
JISの0級とか1級を採用したんです。セルシオって。
うん。普通は車に使わないんです。
車に使わない。
もう3級とか4級。このぐらい、もう精度悪くても動きはいいんだからみたいな。そんなことないですよ。そんなことないんですけど、当時のJIS規格に則り、0級から1級です。で、今ちょっとこういう風に出してますが、今のJISの0級っていうのは超高精度なんだけど。旧JISの0、1級です。当時の自動車の歯車の等級はJIS3級から4級程度で一般的でございまして、水野さみたいな非常識なです。アメリカの富裕層はもう静粛性である、速さとかじゃない。そんなJIS0級とか使ったらもうどうすんだと。そんな精度出せるわけねえだろ。ということでベンツの人はもちろんこのLSを買いました。で、分解しました。驚きました。
これはプロトタイプの特別製ではないのか。こんなんで売られてるわけがない。
へえ。そんなに。
特別製を俺に持ってくんじゃねえ。で、もう信じられなくて、もう1個体買った。それを分解して、どうやら本当らしいと。これすげえと。
2台買って確かめたくなるぐらい普通じゃないってこと。
そう。LSはもう当時、何これみたいな。
へえ。
ということで歯車によって自動車をこれ塗り替えて。ま、僕が好きなのは4代目です。この後ろ姿も素晴らしかったね。もう今はスポーティに振っちゃって。だから売れてないの。今のLSはなかなか苦戦してる。で、こういったその産業史とか自動車史を塗り替えてる歯車の歴史でございますが、その製造現場に潜入してまいりました。すごいでしょ?気になるでしょ?
はい、気になります。
この平坦の匠の工作機械メーカーが送り出す歯車たちですよ。どんなにすごいか。これ見てください。まずどうですか?
うん。人が。
いないんですよ。
いないです。
ほぼ自動です。で、次のページももうロボットめちゃくちゃ使ってんだ。ほとんど自動化されてた。売上としては数百億なんだけど、中小企業の道しるべにもなってて、人に依存してる企業はもう生き残れないと。もう圧倒的に自動化を進めないとまずいですと。で、歯車の精度にはある部分の精度がこれ必要でございます。歯車の精度は、ま、岡本工作機械、ま、研削してるメーカーです。もちろん精度出せるんだけど、あるところの精度が必要なんです。どこだと思いますか?歯車の精度が良かったとしても、そこの精度が出てないと歯車ガタついちゃうんです。
この写真で言うと根元の部分っていう。
素晴らしいです。その通りでございます。円筒と内面研削でございます。つまり内軸の精度が出てないと、いかに歯車の精度が出てたとしても出ないわけです。
はい。うん。
これ見てください。これちょっと分かりにくいんだけど、これは研削盤ですね。両脇にあるんだけど、円筒と内面研削とも岡本工作機械持ってるんです。
へえ。自社でこの研削盤を作ってる。
え、すごい。
すごいでしょ。両方持ってるメーカーって日本では岡本だけということで、円筒研削ですね。外面の研削をするところと内面です。この内側を研削するっていうことで、2つの機械を持ってると。もう1つすごいのは内面と円筒。これシステムを構築し販売も可能ですし、自動化できるんで、内面を研削してる時に外面研削を行うってことは実はできて。
え、同時にってことですか?
そうなんです。1つの機械でこれやっちゃうんですよ。
え、すごい。
ちょ、見ましょうか。まずはワークがね、奥側についてる。内面やっちゃいます。グリグリと仕上げだね。これ終わりました。左にも砥石がついてるじゃないですか。ポイーンつって。はい。外も一緒に行けちゃうって。
おお。
要するにこれは複合機ですね。ほら、火花がうわあ出ました。ほら収まってきた。
おお、迫力あります。
迫力あります。ほらほらほらほらほらほら、出なくなったでしょ。
すごい。これ綺麗になってるでしょ。
綺麗になりましたね。
1台で両方行える機械も提供してるし、まあ2つ、サイクルタイムが必要で、片方加工してる時もったいないじゃん。だからこっちで別の加工してスループット上げましょうと。
うん。
じゃあこの円筒ですよ。これの強さをお話したいと思いますが、この写真見ますね。これと右側の写真。これ土台は同じなのよ。これ右側何が違いますか?難しいね。
ええ、なんだろう?
これですね。実は岡本は左の溝がVVなので、右はVなの。
あ、本当だ。
そうでしょ。何がすごいかって言うと、VVで受けるから剛性が高いの。要するにこっちがVで、こっちが平だと、こういう風にワークをチャッキングした時に引っ張られて動くわけよ、こっちが。
ああ。
そしてVVだと絶対動かない。
確かに。ガチってはまってる。
そう。ガチっとはまってるわけよ。だから精度が出るんですよ、研削。しかもタイに行って俺思ったんだけど、鋳物も自社で吹いてて、土台みたいなところも全部一貫で流し込んで土台作って。
すごい。
すごいでしょ。珍しいですよ。
珍しい。珍しい。で、さらにこの軸があるんだけど、これワークね。で、これ砥石がついてるよね。で、ここに軸で保持してるわけ、砥石を。で、この軸を持ってるのが実はこれベアリングで持ってるんですよ。アンギュラコンタクトベアリングっていうもの使用してて、ジェイテクトとかはフローティングってことで、軸を油の中で回転をさせて削ってくって方式を取ってるのね。なんで油に浮かせてジェイテクトとかは回転させるの?実は真ん中にフローティングさせることで、液体じゃん、油。だからこの軸が本当に真ん中に来るんだよ。てなると、岡本工作機械の軸はベアリングだから精度出ないんじゃないですかって思いますよね。
確かに。
で、岡本工作機械は何が強いかっていうと、こういう風に斜めに入った時、端面を研削する時に、軸受けでしっかりベアリングで保持されてるから、しっかり精度が出る。で、ジェイテクトとかは軸のところもちろん精度出るんだけど、やっぱ端面は苦手なんですよ。ということで端面の加工や砥石の速度が出ない。要するに回して真ん中にフローティングさせてるから、高速じゃないとなかなか精度出なかったりすんだけど、低速でもしっかり。
うん。安定してるみたいな。
その通りです。
なるほど。
で、この研削盤の中で世界最高峰って言われてる企業があって、STUDERっていうスイスのメーカーです。さすが時計のメーカーですね。時計大国ですから、精密加工はスイスみたいなイメージがあるんですね。このSTUDERも岡本さんと同じ方式取ってるんですね。
へえ。
ということで問題ございませんと。VVの受けの構造、端面の加工にも強いし、圧倒的に剛性が出るから、どんな業界でこの岡本の工作機械が採用されてるか、どこでしょう?圧倒的な精度が必要な業界です。
さっき言ってた半導体。
そうです。半導体の製造装置の部品では、もうこれうちだねと言ってましたね。とかSiCっていうの、これパワー半導体で使われてる素材なんだけど、SiCってヌープ硬度が世界で4番目に硬いって言われ、1位はダイヤモンド。めちゃくちゃ硬いのでということで、半導体製造装置界隈ではもう圧倒的な強さ発揮してると。でさらに内面も外面の円筒も持ってるってことで、自動化の提案もいけちゃいますよと。量産以外での活用が多く、対話式に強いっていうのも実はあって、工作機械見たことありますね。はい。
画面があったじゃん。で、あれピッピピッピやるじゃん。で、昔は図面を見てGコードで削る経路を作ってたのね。で、それだとコントローラーを理解してる人じゃないと工作機械使えないよってなって、対話式っていうのが出てきて、この対話式って何かっていうと、次見てもらうと分かるんだけど、どこを削りますかとか、どこを接しますかっていうことを対話しながら作れるっていう。
分かりやすいです。
そうなんですよ。で、なんで岡本工作機械この対話式強いかって言うと、やっぱり量産じゃなかったのよ、岡本のメイン市場って。で、量産は他のところで、半導体製造装置みたいな一品物とかね、FAの部品とか、対話式はものすごく強いですよ。欧州の方が分かりやすいんだけど、ま、慣れじゃん、こんな。
うん。うん。うん。
分かりいいわけよ。可愛くなくても。
でも私はすごい好きです。あの、ちょっとレトロな感じ。
本当レトロね。いいね。研削に馴染みのない人でも作業ができるようになってる。今はね、海外の人とか多いじゃないですか。
はい。押す場所覚えれば。
そうそうそうそうそう。難しいところとかもこれ対話で全部行けちゃう。このような歯車も量産もできちゃいますよ。素晴らしく精度出ますよ。これ見てください。綺麗でしょ。加工前と加工後で、綺麗で鋭いでしょ。素晴らしいでしょ?こういうようなホブ加工みたいなね。こういうのもできると。で、彼らの歯車はどこに使われてるかってことなんだけど、1番強いのがどこだと思います?日本が強いところ。ロボットです。実はファナックのサプライヤーなんですよ。日本のロボットって何がすごいと思う?過去にもやってますね。
精度。そうなんです。壊れないし精度も出るし、繰り返しても使える。ファナックのロボットの肝の歯車を作ってんのが岡本なんです。
へえ。じゃあこれから黄色いロボット見たら、あ、岡本じゃんつって。
はい。ドヤ顔できる。
いやいや、これファナックに怒られちゃうかもしんないけど、やっぱり強いですね。日本の基幹産業の基礎になってるし、実はなかなかわかんないと思うんだけど、これ新しい工法なんですよ。今までと違った削り方で、砥石に超音波をかけながら削って、超微細な振動を与えて。
削る方法を新しく開発し。
そう、何がいいかって言うと、超音波で振動させて削るから、面が、ちょっと画像には載せられないんだけど、網の目のように、音と振動が低減される。静粛なんですよ。表面の強度も上がるし、いいことばっかりで、次来るトレンドですよ。日本だとなかなか来てないけど。
EV。
そう。EVってエンジンがないじゃないですか。ということはモーターの振動とか歯車ありますね。
はい。
そこが超静粛であると。岡本さん狙ってるのこれです。
なるほど。
燃費も上がる。要するに振動がなくなるから電費も良くなる。自動車の振動が下がるから跳ねないじゃん、車が。ということは路面に接地してるから、余分なエネルギーが外に出ていきません。
うん。
で、学会で発表して褒めちぎられたそうです。
へえ。
次の革命起こそうじゃないかということで、こういった超音波×研削で静粛性の向上、表面強度も向上するから、保面の回層も減る、耐久性も上がるわけですね。素晴らしい。圧倒的精度で勝つと。で、さらにさらに最後1つ、あと素晴らしいなと思ったんだけど、焼き入れもこれ自社でやってる。やっぱりこの焼き入れって硬度を持ってるとか靭性にも影響出るから、やっぱりこういった歯車メーカーって焼き入れは外に出してるところが多かったです。だ、これも自社で炉を持ってるんですね。ここなんかさ、紫色になってるじゃん。紫灰色みたいな。これ何かって言うと、歪を防止するために炭素が侵入しないように実は塗ってるんですよ。こういった加工もしながら焼き入れしてます。炉が20時間動いてます。ということで岡本工作機械さんでございました。素晴らしいでしょ?
はい。
平坦最強の岡本がさらに歯車でも超精度を出して、もうロボットで使われてるわけや。この機械買いたいな、自動化したいなっていう方は、岡本まで問い合わせをいただきたいと思いました。
ということで今回は日本のものづくりの強さみたいなところですね。工作機械のことも学べたし、歯車の、そうなんだねみたいなところを学べたし、おお、すげえみたいなね、ところを学べたと思いますと。
このようにですね、え、歯車以外にもセミコンダクターね、AIの最前線とかね、FA制御とかフィジカルAIとか、ありとあらゆる製造業にフォーカスして動画作成しておりますので、皆さん展示会に出すよりも全然マーケティングあります。あれロボットなんか動画だけで4億ぐらい売れたんですよ、動画で。レバレッジかけたいみたいな製造業の方いらっしゃいましたら問い合わせいただきたいのと、PLMのコンサルもしてるので、DXの要件定義してほしい、太郎さんと製造業を盛り上げたいですみたいな方は是非お問い合わせいただきたいと思います。最後になりますが、次回の動画の前にスポンサード会でございます。どうぞ。
ついにですね、ものづくり太郎チャンネルもメンバーシップを始めまして、2パターンあるんですね。1つはいろんなスタンプが使えるとかですね。本当に皆様のお力添えでこのチャンネルは成り立っておりますが、製造業を僕も盛り上げたいという気持ちでずっとやってるわけでございますが、一緒にですね、活動支援したいと、少しでも助力したいということであれば、メンバーシップいただけるとありがたいです。
もう1つあるんですね。月額いただくわけですけど、こちらはですね、普段言えない、動画ができないようなですね、内容。ラジオやってるんですけども、ラジオでは話せないようなこととかですね。僕が事務所にいる時は毎日撮影しますので、裏事情とか、営業どうやってきたのとか、お客さんに対してこういうお困り事があるんだけどみたいな、今コメントいただいてまして、そこに回答をちょっとさせていただくということで、視聴者とですね、対話を通じてやっていこうと、もう本当にプライベート空間みたいになってますので、参加いただけると僕と触れ合えるかなという風に思ってます。もちろんこういったYouTube通じたコミュニケーションだけではなくてですね、いろんなこと企画しておりますので、こちらも是非ご検討いただきたいと思います。
特別ラジオみたいな感じで聞いていただけると嬉しいですね。一緒にね、製造業盛り上げていただければ、ご支援いただければ本当に嬉しいです。よろしければメンバーシップ加入ご検討です。ということで今日もありがとうございました。また会いましょう。
次回は何かな、ちょっと水の話をやろうと思ってて。実は水って当たり前にあるものじゃないですか?製造業で実は重要で、今AIで水が足りないってなって。AIをめちゃくちゃ使うと発熱するじゃん。水で冷やさないといけない。だから枯渇しそうとなってんだけど。
はい。
で、さらに中国とか、河川があるじゃん。とかさ、下流の方に別の国があるわけです。ダム作っちゃって堰き止める。そう。ま、水の武器。この話をちょっと聞いてきたんで、めちゃくちゃ面白いと思いますので、次回もお待ちしてる。
で、最後になりますけど、いいねとね、嬉しいですね。ということでまた次回の動画で会いましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。バイバイ。
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