『SANABI』実況:娘を奪われた元軍人の復讐劇と、その裏にあった真相

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概要

2Dアクションゲーム『SANABI』を最後まで遊んだ実況動画である。ワイヤーアクションの手触りを紹介しながら、各ボス戦の攻略の流れと物語の真相までを追っている。実況者は当初アクションが楽しい作品だと思って始めたが、遊ぶうちに伏線の多いストーリーにも魅力を感じたと語る。なお以下では、終盤の物語の核心にも触れる。

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冒険ごっこから始まる物語

物語は主人公の自宅前の庭から始まる。娘が冒険ごっこをしたがっているので、プレイヤーは「娘隊長」率いる冒険部隊の隊員としてチュートリアルをこなしていく。冒険ごっこが一段落すると、まだ遊び足りない娘と今度はトランシーバーごっこをすることになる。

家にいる娘との交信には成功するが、娘隊長は「家にすごく大きな時計がある」と報告してくる。主人公にはそんなものを置いた覚えがない。時計に書かれていた文字は「サナビ」。焦った父親は急いで家へ駆け寄る。実況者はこの時計の正体をはっきり言わずに場面を区切り、ここから男の復讐劇が始まったと説明している。

2:03

最初のボス「砲台」とワイヤーアクション

主人公は謎の存在サナビの情報を追い、サナビに爆弾を売った組織を潰しに向かう。暴れ回った先で、頭に砲台を付けたボスが現れる。

実況者は、本作の魅力の一つとして機械化した腕を使ったワイヤーアクションを挙げる。天井や壁に引っかけて移動したり、敵に打ち込んでダメージを与えたりと、ほぼすべての行動にワイヤーが絡む。最初のボスはチュートリアルのようなもので、ビームを避けながらワイヤーで近づき、ボスにワイヤーを打ち込んでいく流れだ。実況者は「慣れるまではなかなか難しいが、イメージ通りの動きが決まるととても爽快」だという。

砲台は倒したが、目ぼしい情報は得られなかった。そこへ軍人時代の部下が現れ、サナビ絡みの任務を持ちかけてくる。一度は軍から足を洗っていた主人公は、再び軍に復帰することになる。

3:15

巨大企業・マゴグループの特別都市と「破砕機」戦

舞台は超巨大企業・マゴグループが保有する特別都市・孫に移る。この都市では住民300万人が失踪しており、事態の中心にはおそらくサナビがいると予測されている。先に到着していた調査隊はほぼ全滅しており、主人公は唯一の生き残りであるハッカーのマリと合流する。

直後に、二人はワーム型の破砕機に襲われる。この破砕機は都市内のあらゆる構造物を食べ尽くすため、ときどき充電を繰り返しながら破壊を続けている。サナビによる破壊工作かと思いきや、マゴグループ自身が製造した機械らしく、なぜそんなものを作ったのかは謎のままだ。

攻略は段階的に進む。まず口先の点をちくちく攻撃していると、マリがコンテナから爆発物のセットを見つけ、それを破砕機に食わせて弱らせる作戦をとる。ただし実況者によれば、これはあまり効かなかった。破砕機は補助電源を稼働させ、第2形態に移行する。それでも戦い方は単純で、マリが遠隔で動かしているらしい浮遊コンテナを足場に飛び上がり、空中から弱点を攻撃する。攻撃を避けながらこれを繰り返して動きを止めると、最後はマリが出した釣り針の付近を突いて破砕機を釣り上げる。当初の作戦は釣り上げて終わりだったが、クレーンの強度が持たないという。実況者はマリの小言を「適当に聞いて黙らせた」とおどけて伝えている。

5:48

工場区画で見たもの

都市の中央部まで進んだ二人は、工場区画で大量の破砕機を目にする。実況者はここで、都市の破壊も孫の枠内で起きていることなのではないかと推測する。孫のCEOについては、どこかで見たことがある顔だが、多くの人を苦しめてきた人物だという印象を述べている。

6:02

垂直移動列車での「襲撃」戦と操作説明

サナビがいるのはおそらく都市の上層部であり、二人は都市を垂直に移動する電車で登る計画だった。しかし車両から敵が現れ、待ち伏せされていたことがわかる。マリと分断された主人公は、遠隔で援護を受けながら戦う。

この戦闘の相手はシールドに守られており、通常のワイヤー攻撃は通らない。敵は追尾型ミサイルを撃ってくるので、そのミサイルを誘導して敵のシールドにぶつけるのが攻略法だ。戦闘はいくつかのフェーズに分かれ、フェーズが進むごとに雑魚敵が増えていく。実況者は、だんだんヒートアップしていく戦闘を楽しめると評価している。

ここで実況者はPC版の操作方法を説明している。ワイヤーはマウスで方向を定め、クリックで射出する。ワイヤー禁止の面以外はだいたいどこにでもくっつく。ワイヤーアクション中はWASDで少し加速をつけ、Shiftで進行方向に一気に加速し、Spaceでワイヤーを縮めることができる。敵に飛びついた後は好きな方向に飛び出せる。できる操作はこれくらいで、実況者は「基本的にはどこをいつまで掴むかだけ考えればいい」とまとめ、簡単な操作でワイヤーアクションが楽しめ、やってみると意外と軽快だと語る。

シールド持ちの敵を倒し終えると、今度は重砲台が登場する。こちらはミサイルを誘導してもダメージが通らず、延々とミサイルを撃ち続けてくる。打開策はマリが考えた。闇市場でマリが拾ってきた怪しげな剣「ネオデータブレイド」を使って重砲台を止めるのである。ところが伏兵の警備ロボットが現れ、主人公は拘束されてしまう。最終的には警備ロボットも撃破し、この局面を切り抜けた。

9:33

透明な刀使い「正義」とクローン技術

電車での移動を諦めた二人は飛行自動車を探して自動車工場に向かうが、ほとんどの車はスクラップにされていた。そこへ見えない敵が襲いかかる。刀を持った搭乗型ロボット、通称「正義」である。

正義は高度な隠密能力を持つ機体で、間合いに入る瞬間まで姿を隠している。実況者は、実際にまったく見えないのでかなり手ごわいと話す。本体には防衛機能があり、ワイヤーによる単純な直接攻撃は効かないが、周囲にある三つのコアを潰すと攻撃できるようになる。この手順を繰り返して削っていくのが攻略の流れだ。

正義はもともと、人知れず問題を解決していく「姿の見えないヒーロー」的な存在だったという。ところが戦闘後に調べると、ここで戦った正義は人格をコピーして作られた偽物で、孫が違法な技術を研究していたことが判明する。正義が自ら命を絶ったかに見えた場面も、実は別の正義による処分だった。正義はクローン人間か何かをベースにしているらしく、使い捨ての大量生産が可能だという。実況者は軍事利用目的の研究だったのではないかと推測し、一企業が国家転覆を狙える可能性もある社外秘の技術で、国に知られれば潰される違法技術だと説明している。

正義の耐久力を削り切った後、実況者は正義を研究過程で生まれた試験体のようなものだと見ている。人格の補正を推し進めようとしたせいか、元の人格の残滓がわずかに残るだけで思考制御がうまくいかなかったらしい。マゴ社はこの結果を踏まえ、強化人間への人格補正ではなく、機械への人格導入の研究を進めていくことになる。

11:24

最終解決プロトコルと、ストーリーへの評価

このとき都市には孫によって「最終解決プロトコル」が発令されていた。あるプロジェクトの情報が外部に漏れた可能性があるため、都市内の全職員に速やかな自殺を命じ、さらに原子炉を融解させて痕跡を消そうという段階だという。実況者はこれを「いい感じに狂ってる」と評する。主人公たちは原子炉の融解に怯えながらも、サナビを追って上層部を目指している。

ここで実況者は作品全体への感想を述べている。アクションが楽しい作品だと思って始めたが、ふたを開けてみればストーリーが意外と面白かった。登場人物の魅力的な描写や大量の伏線がちりばめられていて、遊べば遊ぶほど味が出てくるという。SF系の作品は伏線が投げっぱなしのことも多いが、本作は丁寧に回収してくれるのが良いところだと評価する。一方で、翻訳の品質さえ上がればパーフェクトだとも付け加えている。

13:33

謎の識別番号と上層部への突入

中央工場区画を地道に登り続ける道中、主人公は謎の機械から「17287」という番号で呼びかけられ、なぜか敵対される。その後マリが飛行自動車を見つけ、崩壊する廃棄シャフトを無理やり通り抜けて一気に上層部まで突き抜ける。勢い余って吹き飛ばされるほどだった。空飛ぶ貨物列車に乗って本丸へ向かう二人には、束の間の休息が訪れる。

15:25

軍の巨大兵器「火の鳥」戦

原子炉融解のリスクを察知した軍が、ついに部隊を動かしてくる。現れたのは軍の巨大兵器「火の鳥」で、主人公も軍の一員のはずだが、構わず攻撃してくる。

戦闘ではバラバラになった貨物列車を足場に逃げ回る。敵の攻撃で足場は破壊されていくが、貨物の中に飛行する爆弾が入っており、それを捕まえて火の鳥にぶつけるのが大まかな流れだ。足場は定期的に復活するものの、実況者は乗ろうとした瞬間に足場がなかったり、戻ってきた足場とワイヤー移動中にぶつかったりしそうで結構怖いと話す。火の鳥が爆撃モードのときはタイミングを合わせないと当てづらく、面倒だという。爆弾を当て続けると火の鳥は警戒したのかなかなか表に出てこなくなるが、攻撃の予兆を避けて爆弾を二つ当て、撃破に至った。

17:06

管制室での異変と「少佐」戦

ついに頂上の建物に到着するが、サナビの気配はない。管制室でアクセス可能な機器に近づくと、主人公は「17287」と識別され、シャットダウンの実行を推奨される。気がつくと辺りの様子は一変し、周囲には職員の死体が散乱していた。

状況がつかめないまま外に出ると、軍時代の部下であるソン少佐が現れる。しかし主人公だと認識してもらえず、戦うことになる。実況者によれば、実質的にこれが最後のボス戦だ。

ソン少佐は回転する炎の円盤を設置しつつ、弾や近接武器で攻撃してくる。溜め攻撃である体当たりが有効だが、バリア中に攻撃するとカウンターを食らうのが非常に厄介だという。バリアの見極めは難しいので、瞬間移動を見たら溜め攻撃を始め、バリアを張る隙を与えずに当てるのが良いと実況者は勧める。ソン少佐はかつてよく娘と遊んでくれていた人物だが、今は意思疎通もできず敵対されるだけで、無力化するしかない。ソンがひるんだ場面ではボタン連打の組み合いになる。実況者は、背景の歯車が徐々に遅くなっていき、時間の感じ方が変わっていく演出を気に入ったと話している。

ソン少佐は倒したものの、軍の増援が来て主人公は拘束されてしまう。

20:48

解析で明かされる真相

拘束された主人公に対して解析が行われ、ここから真相が明らかになる。この時点でソンたちはまだ、この個体を単なる戦闘ロボットだと認識している。しかし主人公の戦いぶりを見て、昔死んだはずの上司である将軍と同じ人格を持つ個体ではないかと考え始める。

解析の結果、この人格にはフィルターが仕込まれ、本人の自己認識が大きく歪められていたこと、音声に暗号化フィルターが仕込まれ、他者とまともに会話できないよう制限されていたことがわかる。実況者は、マリが天才ハッカーなので、ヘッドセットを介して会話自体は成立していたのだろうと推測している。フィルターのセキュリティは解除できたが、あとは主人公自身が思考の内側から歪んだ自己認識を修正していく必要がある。この過程は苦痛を伴うが、二人は将軍を信じて待ち続ける。

主人公は記憶の海の中で本当の記憶を確かめていく。そこで明らかになるのは、優秀な軍人だった主人公の人格を軍事利用するプロジェクトが存在したこと、目的のために行動するロボットを作るため、復讐という概念が原動力として利用されたこと、妻の死を娘の死の記憶に置き換えて復讐心をより強固にしようとしたこと、そして人格の根底に「サナビ」という概念があり、その謎の概念が復讐心を妨げていたことである。

プロジェクトは最終的に、サナビを娘の仇だと誤認させることでこの問題を回避した。さらにサナビを任意の対象に置き換えられるよう実装し、あらゆる対象を攻撃できる理想的な仮想人格を完成させた。これを労働目的で大量生産したロボットにインストールすれば、制御可能な最強の軍隊が実現する。実況者は、これが孫による国家転覆作戦の要、すなわち「サナビ」の正体だと説明している。

24:07

300万人の住民と、マリの正体

意識を取り戻した主人公は、自分が人格のコピーをインストールされた機械であることに気づき、本当の自己認識を取り戻す。そして、これまで認識が歪められていただけで、孫には300万人の住民が実在していたことも知る。原子炉の核融合を止めるには、誰かが放射能を浴びながら内側のコアを破壊する必要があり、マリはそのためにまだ原子炉に残っていた。

さらに明かされるのは、マリこそが主人公の娘だったという事実である。母と死別した父を喜ばせようと、マリは父の人格のコピーを研究し始めた。それがすべての災いの始まりだった。

原子炉にたどり着いた主人公はマリと再会する。ここからエンディングだが、実況者はここで何か話すのは野暮だとして、スタッフロールまで口をつぐみ、場面を流すにとどめている。

40:50

実況者の締めくくり

遊び終えた実況者は、大変な冒険だったがゲームも物語も非常によくできていて、すべての瞬間を楽しく遊べたと振り返る。動画は長くなったものの、見せられたのはほんの一部の場面にすぎないという。そのうえで「やり遂げようとすることに意味が生まれる作品」だとして、気になった人には実際に自分で遊んでみることを勧めている。