事故物件の屋根裏、題名のない絵本、団地のエレベーター 「家怖怪談」後半戦で語られた4つの話
楽待 RAKUMACHI楽待チャンネルの企画「家怖怪談」は、物件や住まいにまつわる怖い話を持ち寄る番組である。後半戦の語り手は、MCの大赤見ノヴとシークエンスはやとも、ゲストの響洋平と株式会社カチモードの児玉和俊の4人だ。田舎の屋敷、事故物件の一戸建て、公立図書館、団地のエレベーターを舞台に1話ずつ語られた。大半は体験者から聞いた話の再話だが、児玉の話だけは本人が調査に立ち会った体験談である。
冒頭では前半戦が振り返られた。児玉が前半で語った話は調査の途中で打ち切りになっており、児玉は今も交渉を続けているが、本人が一番もやもやしていると話した。いつもは最後に語ることが多い大赤見が、今回は後半のトップバッターを務めた。
大赤見ノヴ「大伯父の最後の頼み」:眼鏡を探してくれと夢に出る大伯父
大赤見が紹介したのは、ある女性から数十年前の出来事として聞いた話である。舞台は田舎の大家族で、親戚が一堂に会せるほど大きな屋敷だ。大赤見は親族の呼び名が聞き慣れないと前置きし、「大伯父」は祖母の兄にあたると説明した。共演者に「いとこおじ」を知っているかと尋ね、二人とも分からないと答える場面もあった。
その屋敷の一番上の世代にあたる大伯父は、すでに隠居して晩年を過ごしていた。ある日、畑の様子を見に行くためか外に出たところ、家の近くを流れる用水路のあたりで亡くなった。葬儀が終わって3、4日後、話を寄せた女性のもとに祖母から相談が来る。祖母は亡くなった大伯父の妹で、夢に兄が出てくるのだという。夢の兄はいつもかけていた眼鏡をかけておらず、眼鏡がなくなったから探してほしいと毎晩頼んでくる。祖母は、兄が病院に運ばれたときに眼鏡をかけていなかったことを思い出していた。眼鏡がないと成仏できないのではないか、遺体にかけてあげるべきものなのかもしれない、と考えて孫に手伝いを頼んだ。
女性は田舎に戻り、2、3日かけて家中を探したが見つからず、仕事のためにいったん帰った。数日後、夢がまだ続いているとまた連絡が来た。今度は見つかるまで帰らないつもりで出向き、祖母と二人で亡くなった場所の近くにある納屋を探したが何もない。そこで、亡くなった地点が屋敷との間を流れる用水路のそばだったことから、水路の中ではないかと考え、親戚にも手伝ってもらってくまなく探した。すると眼鏡が見つかった。眼鏡はきれいにして仏壇に供えた。
話が不穏になるのは四十九日の法要である。女性は仕事の都合で遅れて到着した。部屋に入った瞬間に強い気分の悪さに襲われ、読経を聞いているうちにさらに悪化したため、いったんトイレで吐いた。落ち着いて部屋に戻り、空いている後ろの席へ回ろうと顔を上げたとき、気分が悪くなった理由が分かったという。最後列には子どもたちと、骨折のため正座できず足を伸ばして座っているいとこおじがいた。そのいとこおじの足を、亡くなった大伯父がつかんでいたのだ。大伯父は「見える、よく見える」と言いながら、いとこおじの体をつかんで引きずり込もうとしていた。女性はそのまま部屋を出た。
後で親戚から聞いた話によると、大伯父は晩年に不可解な行動をとることがあり、いとこおじとの折り合いが非常に悪かった。いとこおじは大伯父に嫌がらせのようなことをしており、大伯父はそれを苦にして亡くなったという。いとこおじが足を骨折したのは、大伯父が亡くなった直後だった。
大赤見はここに一つの解釈を示した。大伯父は恨みのあるいとこおじを道連れにしようとしたが、眼鏡がなく目が見えなかったため、骨折で済んだ。だから、この世にとどまれる四十九日までに眼鏡を見つけてもらい、もう一度よく見えるようになってから連れていこうとした。一番近しい妹の夢に毎晩出たのはそのためではないか、というものだ。大赤見は、夢の中で四十九日までという期限がはっきり語られたわけではないと断っている。いとこおじは亡くならなかったが、四十九日を過ぎてしばらくすると両足が動かなくなったという。
話の後、出演者の一人が、男性は40代と60代で前頭葉が縮むらしく、飲酒していると社会性が失われて自分のおかしさに気づけなくなるらしい、と付け加えた。これをきっかけに、誰が酒を飲むかという雑談がしばらく続いた。
カチモード児玉「屋根裏から響く音」:200万円の事故物件と依頼の経緯
2番手の児玉は、自身が経営するカチモードの設立から最初の夏、お盆過ぎの出来事を語った。会社は設立から3年半を超え、4年に近づいているという。当時はまだ知名度が低く、依頼主のほとんどが知り合いだった。仕事のないお盆に事務所で電話を待っていると、知り合いの不動産会社の社長から連絡が来た。
社長の話はこうだ。事故物件の一戸建てを安く買えた。将来は売却するが、安く買えた分くらいは賃貸に出して家賃収入で回収し、その後に売れば売却益がまるまる残る。そこで児玉に「お化け調査」をしてほしい、という依頼だった。物件は築30年ほどの中古で、立地もよく、相場は2,000万〜2,500万円程度。それを200万円で買ったという。
この値段について、社長はまず、1階で父親が孤独死したと説明した。相続した息子が家にあまり良い思い入れがなく、すぐ手放したがっていたからだという。しかし市場価格の10分の1ほどになる理由としては弱いと児玉が食い下がると、社長は渋々、20年ほど前に母親が2階で変死したという噂もあると明かした。ただし20年前のことだから、と言葉を濁したという。
和室の天井の染みと、開けられなかった屋根裏
二人で現地を見に行くと、築30年とは思えない見栄えのよい2階建てだった。1階は発見まで時間がかかったため特殊清掃が入っており、フローリングも畳も剥がされ、家財道具もなかった。亡くなった場所を確認した後、噂のある2階へ上がった。2階には洋室2部屋と和室1部屋があり、家財はすべて運び出されて押し入れも空だった。洋室2部屋はきれいだったが、和室だけが荒れていた。息子は37、8歳で、20年ほど家に寄りついていない。高校生の頃に荒れて家を出たらしいので、児玉はこの和室が息子の部屋だったのではないかと考えた。
和室の天井には、縦1メートル、横70〜80センチほどの長方形の染みがあった。児玉は雨漏りの跡と考え、貸すなら屋根の修理が必要だと社長に伝えた。部屋を出ても天井に目が向いていたため、廊下に屋根裏への出入り口があることに気づいた。蓋はマイナス型の溝に棒を差し込んで回して開ける仕組みで、開けるにはシャッター棒という長い棒が要る。ところが社長はシャッター棒を忘れてきていた。
今夜一人で泊まり込んで調査するのに確認できない場所があるのは嫌だ、と児玉は訴えた。社長は、自分は中を見ている、部屋ではなく何もない狭い収納スペースだから見なくても大丈夫だと言った。児玉は言いくるめられ、翌朝シャッター棒を持ってきてもらって確認することにした。一抹の不安を抱えながら、夜10時、父親が亡くなった1階の場所に機材を広げて調査を始めた。
2度の「ドン」という音
児玉によれば、変わったことが起こる時間帯は0時半過ぎから3時半ごろに集中するという。この夜も1時半ごろ、1階で簡易的な椅子に座っていると、2階で「ドン」と音がした。子どもが尻もちをついたような音ではなく、重いものを落としたような音だった。昼間に見た限り、2階には落ちるようなものは何もなかった。
2階の3部屋を確認したが、昼間と変わったところはない。残るのは屋根裏だけだった。児玉は閉じた出入り口の蓋を1分ほど見つめたが、何も起こらない。ここで児玉は、人間はこういうとき「気のせいだ」と思うものなのだと初めて知ったという。一人でこんな場所にいるから聞こえないはずの音が聞こえたのだと自分を納得させ、階段を下りた。1階に着いた瞬間、今度は屋根裏の出入り口の扉のあたりから「ドン」と鳴った。
ホラー映画なら悲鳴を上げる場面だが、実際には声も出ず、動けなかったと児玉は振り返る。2階に戻る気にはなれず、もう一度鳴ったら行くしかないと考えながら自分の持ち場に戻った。そのまま6時まで調査を続けたが、音はそれきり鳴らなかった。
屋根裏の床に残っていた跡
6時半過ぎ、社長がシャッター棒を持って明るく現れた。児玉は挨拶したかどうかも覚えていないほどの勢いで棒を奪い取り、2階へ上がって蓋を開けた。蓋の裏には折りたたみ式の階段が付いていた。屋根裏には電気が通っていて、明かりをつけると空間が四方に広がっていた。出入り口から対角線の位置にある壁際の床に、人が壁のほうを向いて横になり、膝を抱えているような跡があった。児玉は自分にはそう見えたと断ったうえで、これは母親の遺体の跡ではないかと社長に言った。
社長は木目だと否定した。しかし間取りを思い出すと、その跡は和室の天井にあった雨漏りだと思っていた染みの真上にあたる。社長に落ち着けと言われ、夜中に2度音がしたことを話すと、ビデオを見返せばいいと言われた。カメラは調査現場に向けていたため児玉自身は映っていないが、2度目の音の時間帯を確認すると、児玉が慌てる音や2階をドタドタ歩く足音は入っていた。肝心の「ドン」という音は記録されていなかった。社長は「一人芝居がうまいね」「そこまでして俺を怖がらせたいのか」と言い、話は水掛け論のまま別れた。
告知されないまま売られた家
報告書の作成には映像と音声の確認で1週間ほどかかる。3日目に見終えたが、やはり音は記録されていなかった。それでも児玉は、自分の恐怖とあの場所で音が鳴ったことは間違いないと考えていた。そこへ社長から電話が来た。催促かと思って謝ると、社長は報告書はもう要らない、あの家は売ることにした、と告げた。
児玉の剣幕を見て、社長も不動産屋の端くれとして自分で泊まってみたのだという。すると2時ごろに音を聞いた。ボイスレコーダーを持ち込んでいたが、音は録れていなかった。社長は、児玉がよくあの後2、3時間もいられたものだと言った。
児玉は、父親の死はもちろん告知事項だが、必ず伝えるべきなのは屋根裏の件だと説いた。社長は、音も録れておらず裏付けがないから言いようがない、と返した。最後は「分かった分かった」と受け流され、結局屋根裏のことは伝えないまま業者に250万円で売却された。その後、物件は上乗せされた価格で一度転売された。それから3年弱がたち、また売りに出されるかもしれないという情報が入っているという。物件は関東にあり、事故物件であることは告知されている。児玉は、屋根裏付きの2階建ての中古一戸建てを買う人は注意してほしいと呼びかけた。
話の後、児玉は事故物件の価格についても触れた。下落幅は2〜3割程度が多く、東京近辺では事故物件でもほとんど値段が下がらない地域も出てきているという。最初は社長がシャッター棒の存在自体を知らなかったのかと思ったが、翌朝きちんと持ってきたのだから知ってはいたはずだ、とも話した。社長は社用のバンで来ており、荷台には道具がいろいろ積まれていたのに、シャッター棒だけがなかったという。出演者からは、何かが児玉に音を聞かせるために忘れさせたのではないかと勘ぐってしまう、という声が出た。
シークエンスはやとも「題名のない絵本」:図書館で娘が選んだ一冊
3番手のはやともは、大きなチャンネルだからこそ視聴者に聞いてみたい話だと前置きした。蕎麦を食べて外に出ると雨が降っており、雨宿りしようとしていたところで視聴者に声をかけられ、不思議な体験を聞かせてもらったという。
話してくれた人には今20歳過ぎの娘がいる。娘が小さかった頃、家は貧しかった。夫は長時間働き、家族3人でワンルームに住んでいた。お金はなくても娘にきちんとした教育をしたいと考え、絵本の読み聞かせを始めた。しかし絵本は高く、子どもは新しいものを次々に読みたがる。そこで地元の区立図書館で、娘と一緒に何冊か選んで借りるようになった。
ある日、娘が「これ借りる」と持ってきた本が奇妙だった。表紙には、白くくちばしのように長い骨のような顔で、目玉が真っ黒で大きく、細長い体に毛むくじゃらの生き物が横向きに丸まっている。母親が何より違和感を覚えたのは、タイトルも作者名もなく、絵だけが描かれていたことだった。中をぱらぱらめくっても気味が悪く、やめようと言ったが、娘は絶対これを借りると譲らない。母親が選んだ本も合わせて3冊ほど借りて帰った。
寝る前、夫が仕事でいない夜に、娘はその本を読んでとせがんだ。中身には読む文字がなかった。生き物が立ち上がって歩き、ときどき「あー」「うー」と鳴いて丸くなるだけである。母親が適当に声をあてると、娘はけたけた笑った。やがて生き物は崖からスピンするように落ち、次にスキーのジャンプ台のように高く跳ぶ。娘は「飛んだ、飛んだ」と喜んだ。ところがページをめくると、見開きで生き物が地面に叩きつけられ、血まみれになって死んでいた。図書館では確認していなかったページだという。最後のページでは、骨だけになった生き物にカラスが群がっていた。母親はもうやめて別の本を読もうと言ったが、娘は「もう1回」と何度もせがみ、結局その本を繰り返し読んで眠った。帰宅した夫も本を見て、気持ち悪いと言った。
図書館にはない本
返却日まで何度か読み聞かせ、図書館へ返しに行った。ところが、持ってきたはずのその絵本だけがない。家に忘れたと思い、すぐ取りに戻ると謝った。しかし図書館側の貸出記録では、すべて返却済みになっていた。母親が、くちばしの長い生き物が丸まった、タイトルのない絵本を借りたはずだと説明すると、職員は奥で確認したうえで、おそらくうちの本ではないと答えた。1週間ずっと読んでいたと言っても、返却は気にしなくていいと言われて帰るしかなかった。その本は家の中からも二度と見つからなかった。
その後、呪いのような出来事は何も起きていない。夫の仕事はうまくいき、途中から家族はちゃんとした生活を送れるようになった。それでも不思議な本だった、知っていますか、と聞かれたが、はやともには初耳だった。だから本当にあったのか視聴者に聞いてみたい、というのがこの話を持ってきた理由である。
他の出演者もその本を知らなかった。誰かが自作の本を勝手に棚に置いたのではないか、という可能性が挙がった。しかしはやともは、それならバーコードで貸し出しの手続きができないはずだと指摘した。バーコードでタイトルが分かれば調べようもあるが、図書館は自館の本ではないと言っている。出演者たちは、誰も不幸にならなかったことに安堵しつつ、不思議な話として受け止めていた。
響洋平「団地のエレベーター」:トランク付きの1基への違和感
最後の響は、50代のKさんから聞いた話を紹介した。Kさんは数年前に離婚し、東京で一人暮らしをしていた。地元にいる高齢の母親の体調が悪くなってきたため、母親を東京に呼んで二人で暮らすことにした。引っ越し先は西東京にある11階建ての団地で、部屋は最上階の11階だった。
気になったのはエレベーターである。部屋に一番近い場所に2基が並んでいて、1基は中に鏡が付いている。もう1基は、ストレッチャーを運び込めるよう奥の蓋を開けると奥行きが広がる「トランク付き」のエレベーターだった。Kさんはなぜかトランク付きのほうに嫌な予感がして、なんとなく鏡付きのほうを使うようにしていた。
暮らし始めて1、2か月たった頃、仕事帰りにトランク付きが降りてきたが、Kさんは避けて隣の鏡付きに乗り、閉ボタンを押した。そのとき、すぐ横から「乗せて」という初老の男性の声がした。あまりにはっきり聞こえたので人がいるのかと思ったが、誰もいない。声は隣のトランク付きのほうから聞こえていた。Kさんは急いで扉を閉め、部屋に戻った。
「上に参ります」と言うはずのないエレベーター
数日後の夜、Kさんは鏡付きのエレベーターで1階へ下り、ゴミを出しに行った。降りたときになんとなく見ると、トランク付きは6階に止まっていると表示されていた。ゴミ捨て場はエレベーターホールのすぐ近くで、捨ててすぐ戻った。ところが、さっきまで6階にあったトランク付きが1階に着いて扉を開けていた。見ていると「上に参ります」と案内が流れて扉が閉まり、またすぐ開いた。誰も乗っていない。再び案内が流れて閉まり、また開く。誘い込まれているように感じたKさんは、別のエレベーターで部屋に戻った。
母親にこの出来事を話すと、母親はたしかに気持ち悪いと言ったうえで、こう続けた。このエレベーターには音声案内なんて付いていない。Kさんはそこで初めて、そんな機能はないことに気づいた。
床との隙間から覗く目
それからしばらくして、Kさんは車椅子の母親を連れて公園へ散歩に出た。行きは別のエレベーターを使ったが、夕方に戻ると、トランク付きが1階に止まっていた。しばらく何も起きていなかったこと、母親が一緒で一人ではないこと、車椅子で遠回りするのが面倒だったことから、Kさんは迷いつつも部屋に一番近いそのエレベーターに乗った。11階のボタンを押し、何事もなく到着して扉が開いた。
車椅子を押して降りようとしたとき、母親が下を向いて「あら、あんた何してんの」と言った。その視線の先をたどると、エレベーターの床と乗り場の間の隙間から、人が目を見開いてこちらを見ていた。母親は「何してんの、そんなところで」と平然としている。Kさんは怖くなり、急いで母親を部屋に連れて帰った。母親にも何かが見えていたし、Kさん自身も隙間から覗く目をはっきり見ている。おそらくあの団地のエレベーターには何かがある、というのがKさんの話だった。
話を聞いてしばらくして、Kさんから写真が送られてきた。写っていたのはトランク付きエレベーターの奥の蓋で、ぼこぼこに壊されていた。誰がやったのかは分からない。響は、他の住人も何かを見たり、違和感を覚えたりしているのかもしれないと述べた。
出演者からは、母親の落ち着きぶりは霊感が強いからかもしれない、という見方が出た。響は分からないと答えている。話は、一軒家も団地もマンションも怖いならどこにも住めない、離島は離島で風習が怖い、宇宙には空気がない、という冗談に流れて締めくくられた。最後に児玉はお化け調査の依頼を常に受け付けていること、響は書籍やイベントの情報をXで発信していること、大赤見は東京・錦糸町の怪談バーと相方の全国ツアー、その最終公演で来年の情報を発表する予定であることを告知した。はやともが視聴者に投げかけた「題名のない絵本」の正体は、番組内では分からないままだった。
エレベーターの扉が開く。足元の隙間に人の顔。今宵も様々な物件にまつわる怖い話をお届けします。今回の語り部はこの4人。よりすぐりの怪談を持ち寄りました。
お母さんが下を向いて、「あら、あんた何してんの」って言うんですよ。お母さんの目線を見たら、その隙間の間から人が目を見開いて見てんですよ、こっち。
出てきたその兄貴の姿が、いつもの兄貴の姿じゃない。「眼鏡を探してほしい」って言うんです。「あれ、眼鏡がなくなった」と。
最後もう1枚ペラッてめくったら、そいつが地面に叩きつけられて、ぐちゃって血まみれになって出てるんですけど。「へえ」。
階段を降りて1階に着いた瞬間、そこの屋根裏の出入り口の扉のところから、ドーンって鳴ったんですよ。家に潜む、あなたの知らない世界へようこそ。
不動産投資を学ぶなら楽待。
さあ、始まりました。家怖怪談、後半戦でございます。よろしくお願いします。「そのポーズ何?」「これ、こないだ共演したアイドルグループの決めポーズらしくて」「いや、なんでそんな名前も言われへんアイドルの決めポーズ」「やっとこうかなと思って。よろしくお願いします」。
「アイドルの子の決めポーズ」「アイドルの子たちの決めポーズらしいです。よろしくお願いします。ということで、ノヴさん、よろしくお願いします」「はい。今回のゲストはですね、響洋平さん、そしてカチモード児玉さんをお迎えして」「やった」「よろしくお願いします」「お願いします」。
「前半戦もすごいお話ばっかりですね」「ですね」「らしさ全開でしたね」「いや、児玉さんの調査途中のね、そこでもう調査できなくなってしまった話みたいなのも」「そう。交渉はし続けてるんですけど、なかなか。本当に僕が一番モヤモヤしてます」「モヤモヤしてる」「そうですよね」。
「いや、気になるけどな。なんとか住んでほしいですけどね、タニさんとかに」「ね。タニ君って、でも事故物件に住んでても自分は毒されないというか」「だから、あれだ。宮本さんに行かせましょうよ」「はいはいはい、SKEの」「なんか母親も狂ってる子ですよね」「言い方よ」「いやいやいや、顔合わせた人の悪口はええよ」「お母さん会ってないからね」。
「お母さんも、事故物件とか大好きだって言ってて」「いや、確かに娘を事故物件に住ませるって、なかなかなお母さん」「そうですけどね。宮本さんは松原の座を脅かすんじゃないかと、我々2人がね」「そう。やっぱタニさんもだんだんとお年を召してきましたから」。
「ということで後半戦なんですけども、ちょっと僕、後半戦トップバッターなんです」「今回早いですね」「そうなんですよ。やっぱスタッフさんが変わったから、あいつ早く来てやろうみたいな感じになってるんじゃないですか、もしかしたら」「敵か?」「いつもの人に変えてくれ」「いつも最後じゃないですか、大体」「そうなんですよ」。
田舎の大きな屋敷で亡くなった大伯父。夢枕に立ち、眼鏡を探してくれと訴え続けるが。
トップバッターなんですけど、田舎の家にまつわるお話で、「うわ、こんなことあんねや」みたいな、ちょっと僕、思った話があるんですけど。これ頂いた方、女性の方なんですけど、今からもう本当に数十年前に、すごい田舎の大家族なので、僕も聞き馴染みのない家族の呼び方、例えば大伯父とか。
「はいはいはい、大伯父」「聞いたことはあります」「おばあちゃんのお兄ちゃんです」「はあ、そうか」「おじいちゃんのおじいさんとか言わないですか?」「なんかね、ややこしいんです、そういう呼び方が。いとこおじとか知ってます?」「全く分かんない」「さっぱり、どのお兄さん?」。
いとこだから、僕らでも簡単に言うと「遠い親戚の人」って言い方しちゃいますけど、そういう人たちが一堂に会すような大きいお屋敷が舞台なんですけど。この方の大伯父、だからこのでっかいお屋敷の一番上ではあるんですけど、その家系の中で、もう大伯父は引いてるので、もう本当にお年を召されていて、最後の老後生活を送っているような。その屋敷の中で、そんな方が亡くなられたんですね。
亡くなられた場所っていうのが、その家の中で亡くなられたんではなくて、田舎なので用水路とか家の周りに流れたりしてるんですけど、畑の方を見に行くのか何かしようとした時に、外に出た時に家の近くで亡くなられたと。お葬式に行くわけですけど、お葬式で色々な家族が一堂に会して、みんなで悲しみに包まれながらお葬式を終わるんですけど。
お葬式が終わって3日、4日したぐらいに連絡が来ると。連絡をよこしてきたのは、おばあちゃんなんですね。だから亡くなられた大伯父の妹、自分のおばあちゃんに当たる方なんですけど。このおばあちゃんが相談してきた内容、夢の中に亡くなった兄貴が出てくるんだと。出てきたその兄貴の姿が、いつもの兄貴の姿、眼鏡をかけてないんです。いつも眼鏡をかけてたのに眼鏡をかけてなくて、「お願いやから眼鏡を探してほしい」って言うんですって。
「あれ、眼鏡がなくなった」と。「眼鏡を探してほしい」と、ずっとお願いしてくるんだって。だから、「そういえば亡くなられた時に、病院に運ばれてみたいな時に眼鏡をかけてなかった」ことを、おばあちゃんが思い出すんですって。
だから、「これ、眼鏡をかけないと成仏できないんじゃない?」みたいな。眼鏡を亡くなられたご遺体にかけて火葬とかするみたいな、分かんないですけど。何か、その眼鏡を必ず見つけてほしいっていうことを、夢の中に出てきて訴えてきてるから、「眼鏡探しを手伝ってほしい」って言われたんです。
「分かった、分かった。おばあちゃんがそこまで言うんだったら手伝いに行くよ」ということで田舎に行って、もう家の中、あらゆるところを探したんですって。もう眼鏡が見つからないんです。2、3日かけて探したけども見つからずに、「ちょっともう仕事あるから戻らないといけない」ってね。戻って、そこから何日かしてからまた連絡が来ると。全然その夢が終わらないというか、もうずっと言ってくるんです。
「眼鏡、眼鏡」「いや、言い方によってはちょっとおもろく聞こえるから、やめてもらっていい?」「こう、みたいなことをずっと言ってくるわけですよね」「こうやってはお願いしてきてないよ」「怒るで、しかし」「いやいや、こうしてないですね。しれないんですけど、眼鏡を探してほしいと」。
「いや、もう本当、もう1回頼むわ」と。「いや、もうそこまで言うんやったら、もう本当に探すまで帰らない」みたいな感じで、もう行ったんですって。探して、「前探したけどな」と思いながら、「そういえば、亡くなった場所の近くに納屋があったでしょう。納屋の方は見てなかったわね」って、2人で納屋を探してたんですけど、納屋には特に何もなかった。
でも、これ、その大伯父が亡くなった場所っていうのが、この屋敷と納屋がある間の、用水が流れてる近く。「もしかしたら用水路の中にあるんじゃないか」みたいな。だから親戚の人なんかに手伝ってもらって、くまなく探したら眼鏡があったんですよ。「ええ、すごいとこにあるな、眼鏡」。
この眼鏡を綺麗にして、仏壇に置いたんですって。そこから日が経って、四十九日の法要があったと。だからこれ、改めてみんなで、親戚が一堂に会して、四十九日の法要を僧侶を迎えてやってるんですけど。この僕にお話を頂いた方が、仕事の影響か何かで、この法要自体にちょっと遅れて行ったんですって。
遅れて行って、「すいません」って一番後ろに入ろうとして、「ごめんなさい」っていう感じでこの部屋に入った瞬間に、めちゃくちゃ気持ち悪くなってきたんですって。「何、この気持ち悪さ」みたいな。もうえづいてきて、このお経を聞いてて、この空間で気持ち悪くなってくるみたいな、ちょっと変な感じというか、「なんだろう、これ」みたいな。1回トイレに行って戻して、「気持ち悪かった。とりあえず大丈夫」って戻っていって。
今度は「すいません」みたいな感じで入っていくというよりかは、もうその目的の空いてるところに座ろうと思って、顔を上げながら後ろの方に回っていったら、一番後ろの方に子供たちと、あと怪我されているいとこおじが、骨折してるんで正座できないんで、一番後ろに足を伸ばした感じで座ってたんです。「怪我されてる。そのいとこおじが怪我されてるな」って思って見た瞬間に、びっくりしたらしいんですけど、「気持ち悪くなった理由や」と思ったんですって。
「いとこおじ?」「はい。いとこおじの足を、亡くなった大伯父が掴んでるんですって」「なんで?」。掴みながら、「ああ、見える。よく見える」って言いながら、こうやっていとこおじの体を掴んで、引きずり込もうとしてるんですって。「うわ、これや」と思って、見た瞬間に「気持ち悪かったの、これや」ってなって、もうそのまま部屋を出たんですって。
あとあと、この親戚一同に話を聞いたところ、どうやらこの大伯父も色々と、やっぱりお年を召されてるので、ちょっと訳の分からない行動とかをしてしまうので、いとこおじとの折り合いが非常に悪かったと。いとこおじは結構、嫌がらせじゃないですけど、その大伯父に対して色々やってしまってたと。それを苦に亡くなってしまったと。
このいとこおじが足を怪我したのって、この大伯父が亡くなってすぐやったんですよ。だから元々この大伯父はいとこおじに恨みがあって、亡くなった時に道連れにしようとして、やろうとしたけど目が見えてなかった。眼鏡をかけてなかったから、うまいこといかなかったと。だから骨折で済んだ。だから「眼鏡を探してくれ。もう1度よく見えるようになって、このいとこおじを連れて俺はあの世に行くんだ」っていうのを、この世にとどまり続けられる四十九日までに達成したかったんです。
「ああ、だから毎日毎日、自分と一番近しいところに夢に出て」。おそらく「四十九日までに見つけてほしい」みたいなところまでは、はっきり言ってないけど、そんな感じでいとこおじをあの世に引きずり込もうとしてたんじゃないか、みたいな。このいとこおじは亡くなることはなかったんですけども、四十九日を過ぎてからしばらくして、両足が動かなくなったらしい。そんなお話です。以上でございます。
「確かにね、男性は特に40と60で前頭葉が収縮するらしいですからね。飲酒してると。酒飲んでると、ここがキュッと縮まって社会性がなくなるんですって」「あ、そうなんや」「そう。だから世の中に自分が合わせられなくなるんですよ。だから『今の若いもんは』とか、『今の社会はおかしい』って言い始めるんですけど、『いやいやいや、あなたがおかしいんですよ』っていうのに気がつけなくなっていくらしいです、だんだんと」。
「ああ、じゃあもう40超えたら、お酒ほどほどにしないと」「てか、そこまでの蓄積なんで、もう無理っすね」「あ、無理なんだ」「はい。飲み続けてると結局そこで、ちょっと散ってなっちゃうんで」「どうですか、お酒は?」「やばいっすね」「やばいっすね」「切実なやばいな。感じのいい方やのに絡みづらくなるのも、こんなに丁寧な方なのに、もう『なんだよ、お前』とか言いだす」「もしかしたら周りに」「すごい」「恐ろしいんですね」。
「いや、僕もDJの仕事の時は飲むんですけど、家ではほとんど飲まないんですよ」「へえ、健康のためですか?」「というわけでもないんですけど、1人で飲むとか習慣があんまなくて」「じゃあ、その空間でお酒を飲むのが好きでと。ノヴさんなんかだって、バーやってますもんね」「バーやってるんですけどね、僕はほぼ下戸なんでね」「あ、運転されるから」「そうそうそう、運転するんで。飲む時は地方でみんなでワイワイする、飲むぐらいで、普段飲まないです」。
「どうですか?」「元々飲めないです」「あ、そうや」「そうです」「全く飲まない」「全く飲めない。酔っ払うという感覚になれない人間なんで」「はあ」「はい、ゲロ吐いて気絶します」「なるほどね。じゃあ、この中でそういった形になってしまうのは児玉さんだけ」「児玉さんだけが、もう老害か」「注意してください」「『おい、お前』って見てもらえればと思います」「そんな児玉さん、2番バッター」「分かりました」「はい」。
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200万円で売られた戸建て。深夜、屋根裏から奇妙な音が。そこに残されていたのは。
カチモードっていう会社は、おかげさまで3年半を超えてですね、設立してから4年にどんどん近づいてきてる感じなんですけど。一番最初の夏、お盆を過ぎた時のお話なんですけど、まだまだカチモード、その時には世の中にこれほど皆さんに知っていただけてない状態だったんで、お客さんの種別、種類っていうのが、ほとんど知り合いみたいな形だったんですね。
その時も、「お盆で仕事ないな」なんて思いながら、事務所で電話を待っていた時に、1本電話がたまたま鳴って、出たら知り合いの不動産屋さんの社長だったんですよ。何の電話だったかっていうと、「事故物件の戸建てを安く買えたんだ」と。なので、売却を将来的にはするんだけど、安く買えたそのお金の分ぐらいは、賃貸に出して家賃収入で稼いで、それが終わったら売りに出せば、まるまる売却益が出るよねっていったところで。「お、いいですね」。
「じゃあ児玉さん、お化け調査してくださいよ」っていう、そういう依頼だったんです。色々、電話口で聞いてはいたんですけど、「じゃあいくらぐらい安く買ったんですか」っていう話だったんですね。それを聞くと、大体2000万とか2500万円ぐらい、中古で30年ぐらいだから、結構割といいところだったんですけど。じゃあいくらで買ったかって言ったら、「200万で買った」って。
「うわ」「やっぱ同じ反応なんです。どんなひどいことがある家なんですか、と」「息を呑んでたんですもんね」「200万です」。そしたらその社長さんいわく、「いや、1階でそこのご主人、お父さんが孤独死で亡くなっちゃったっていう話なんだよね。ただ息子さんが相続で引き継いだんだけど、あんまりいい思い入れがその家にないから、すぐにでも手放したいから200万円で」って言うんですけど、でもやっぱり突っ込むわけですよ。
「でも、それにしたって市場価格の10分の1とか、それぐらいで、どういう経緯があるの?」っていうと、やっぱり渋々、「いや、でも実はね、20年ぐらい前にお母さんが2階で変死されたとかなんだとかって噂はあるんだよ。だけど20年前だし」っていったところで、こう濁しながら。「でも、じゃあ一旦現場を見ましょう、一緒に」っていったところで現場に行くんですね。
築30年っていうふうに聞いてたんですけど、割とすごくいい見栄えの家で、2階建てで部屋数もあって。ただ1階でお父さんが亡くなられて、発見までちょっと時間がかかったんで、特殊清掃はしっかりもうやられてたんですね。床材、フローリングだとか畳だとか、そういうのは全部剥がされて、家財道具も一切ない状態。1階で、「この場所で亡くなったんです」っていったところを確認させてもらって。
「じゃあ2階、噂がある部分を見てみましょう」っていう話で、社長と2人で2階に上がるんですけど。ただ、あくまで息子さんがちらっと言った噂程度の話なので、どこの場所でっていうのが分からなかったんですけど。でも2階に3部屋あるんで、洋室、洋室、和室、1つずつ見ていくわけなんですけど。特殊清掃は2階はやってはいないんですけど、家財道具とかもう全部出してるんで、何もない空っぽの状態。収納も押し入れの中も何もない状態なんですけど。
普通に綺麗というか、洋室は2部屋とも綺麗で、ただ和室だけは結構荒れてる状態なんですね。息子さんっていうのが37、8歳ぐらいの方だったらしいんですけど、20年ぐらい家に寄りついてないっていう話なんで、高校とかそれぐらいの時で結構荒れて、家を出てってっていったところだったんで。「この和室、荒れてる状態、もしかしたら息子さんの部屋なのかもしれないな」なんて思いながら天井をふっと見てみると、縦で1メートルぐらい、横で70、80センチぐらいですかね。長方形みたいな形の、漏水というんですかね、水のシミの跡があったんです。
社長というか、今のオーナーがいるんで、「これ屋根が漏水してて、水が漏ってるから、これ貸すにしても屋根の修理しなきゃいけないですね」なんて言いながら和室から出たんですね。視点が天井にあるんで、廊下に出ても上の部分を見てたら、屋根裏部屋への出入り口があるんですよ。蓋が閉まってて、マイナスの大きいところがあって、ガキッてはめて回すと開くみたいな。
ただ閉まってて、屋根裏があるのが分かったんで、そこの社長に「屋根裏見せてくださいよ」という話をしたんですけど、屋根裏を開けるにはシャッター棒っていう長い棒が必要なんです。マイナスの、このひねりのところに差して開けるって話なんですけど、「シャッター棒、忘れちゃった」って言うんですね。
「でも今日、夜1人でここに泊まり込んで調査しなきゃいけないのに、確認できないところがあるのは嫌ですよ」って話したんですけど、「いや、ごめんね。でも自分は見てるんだと。中は屋根裏収納だよと。部屋じゃないんだと。畳2畳分の1つのスペースの収納、物は何もないから、見なくても大丈夫」って言いくるめられてですね、押し切られちゃったんです。
「じゃあ分かりました。明日の朝来てくださるんだったら、シャッター棒を持ってきてください。明日の朝確認しましょう」って言って。ちょっと一抹の不安がありながらも夜10時を迎えて、1階のお父さんが亡くなったところに機材を広げて、調査を始めるんですね。
11時、11時、12時って時間が過ぎていくんですけど、何か変なことが起こる時間って、12時半過ぎぐらいから3時半ぐらいまでに集まるんですよ。その時も1時半ぐらいだったんですけど、1階で簡易的な椅子に座りながら、そこの場所で色々機材を広げて調べていたら、2階でドンって鳴るんですよ。
重い物を落としたというか、子供が尻もちをついたとか、普通の音じゃないんですよ。何か重い物を落としたような、ドンってしたんで。でも日中、その社長と一緒に見た限りでは何もないので、物が落ちる音なんてするはずがないよなと思いながら、でも2階に行ったんですね。3部屋それぞれ見るんですけど、全く昼間と一緒、異常がなかったんで。「変ですね」「もうあと1か所しかないですね。屋根裏部屋しかない」「音の正体は」。
屋根裏の出入り口の蓋が閉まったところを、1分ぐらい多分じっと見るんですけど、何も起こらないわけですよ。初めてそこで「人間ってそういうふうに思うんだな」って思ったのが、もう気のせいだと思うんですよ。「気のせいだと。今鳴った音は気のせいなんだと。1人でこういうところにいるから、聞こえない音が聞こえたんだ」と。自分の中で納得してですね、「ああ、気のせいだった、気のせいだった」って言って、階段を降りていくわけですね。階段を降りて1階に着いた瞬間、そこの屋根裏の出入り口の扉のところからドンって鳴ったんですよ。
ホラー映画だとかドラマだとかだと、そこで「わあ」とか「キャー」とか言うシーンですよ。言葉が出ないです。「うっ」って。「動けないですよね」「動けないです」。もう2階にも戻りたくないんで、とりあえず「鳴った」って確認して、自分のところに戻って考えるわけですよね。「今鳴ったよな。もう1回鳴ったら行くしかないけど、いや、でも行きたくないな。どうしようかな」と思いながら、2時から6時まで、また4時間頑張ってですね。音は鳴らなかったんです、それ以降。
オーナーさんが6時半過ぎぐらいに来てくれたんですよね。「おはよう、児玉さん」って明るく言うんですよ、シャッター棒を持って。「あ、持ってきたんすか?」「持ってきたんすよ」。で、「おはようございます」って言ったかどうか僕、覚えてないんですけど、ひったくるようにシャッター棒を奪い取ってですね。「これ」って。「これが欲しかったんだ」。
2階に上って、ガシャッてひねりを入れてやったら、蓋がパカッと開くと、蓋の裏に折り畳み式の階段が付いてて、ガシャガシャガシャって降りて、上ったんですよ。覗いてみたら、その空間の端っこの方に出入り口ができてるんで、覗くと四方に広がってる空間が見えるんですけど。電気が点けられるんで、電気も通ってるんで、電気を点けて見ると、向かい側、対角線の壁があって、その床に、僕にはそう見えたんですけど、人が壁際を向いて横になって、膝を抱えてるような跡があるんですよ。
「床にっすか?」「床に」。その屋根裏部屋に上りきって、「オーナーさん」って社長を呼んで、上がってきてもらって、「これ、お母さんの死の跡なんじゃないんですか」って言ったんですよ。そしたら社長、「そんなことはない。これは木目だ」って言ったんですよ。
「いや、木目なわけないでしょ」。間取りを思い出すと、そのシミの真下って、和室の天井の漏水の跡だと思ってたシミの、その真上なんですよ。「絶対そうだよ」っていう話をしてるんですけど、「児玉さん、落ち着け。何を言ってんだ。普通じゃないぞ。何があったか教えなさい」って言われたんで、「夜中にドンって音が2回鳴って、ここの場所から」って言ったら、「いや、落ち着け。ビデオを見返せばいいじゃないか」。
「そうですね」。そこで冷静になって、ビデオを見返すんですけど、その2回、ドンドンと鳴った時間帯に合わせて見るんですけど、僕が慌ててる音は入ってるんですよ。ビデオは現場を向いてるんで、僕の姿そのものは映ってないんです。要は僕が慌ててるような姿があって、上をドタドタ歩いてる音も聞こえるんですよ。ただ肝心な、2階で鳴ったドンっていう音は録画、録音されてない。
何を言われたかって言ったら、「児玉さん、1人芝居がうまいね」と。「そんなにまでして俺を怖がらせたいのか」っていう話になって、「いやいや、違うんです」。ただ、ちょっと水掛け論になっちゃったんで、そこはお別れするんですけど。報告書って、やっぱり色々見返したり、ビデオを見て音声を聞いてってやると、1週間ぐらいかかるんで、3日目ぐらいに一応全部その映像とか音声を見終わったんですけど、やっぱり鳴ってないんで。
「でもどうしようかな」と。僕の恐怖と、あそこで鳴ったのはもう間違いないと思ってたんで、どうしようかなと思ってたら、その社長さんから連絡がかかってきたんですね。催促されてるのかと思って、社長からの連絡を取って、「すいません、まだ報告書できてないんですよ。もうちょっと待ってくれますか?」って話をしたら、「ああ、それなんだけどさ、児玉さん、もう報告書いらないよ。あの家、売ることにしたから」って。
「え?」って思って。「なんでです?だって安く買えたから、その分、家賃収入でって言ってたじゃないですか」「うん、そうなんだけどさ。児玉さん、この間さ、すごい剣幕で色んなこと言ってたじゃない。さすがにさ、俺もやっぱり不動産屋の端くれでしょ。泊まってみたんだよね。そしたらさ、2時ぐらいに音を聞いちゃったんだよ。録音、ボイスレコーダーを持ってったんだけど、音は聞こえなかったんだ」と。「児玉さん、よくあの後、2時間も3時間もいられたね」なんて言われて。
「いやいや、で、どうするんです?」って話をしたら、「いや、もう売っちゃうから」。「でも、お父さんが亡くなったことは当然告知ですけど、あの家の一番、もう必ず言わなきゃいけないことは、天井裏の件ですよ」って話をしたら、「いや、でもそれってさ、裏付けないよね。音も録れてないし、物もないからさ、言いようがないよね」。
「いや、でもなんとか、屋根裏」って話すんですけど、「ああ、分かった、分かった」って言われて。結局でも、その社長は屋根裏の話をせずに、業者に250万で売っちゃう。「ええ」。1回売れちゃうんですよ。「はあ、安いですもんね」「はい」。それよりまた上乗せされて売ってるんですけど、ただ、それから今3年弱ぐらい経ってるんですけど、実はまた売りに出されるかもしれないっていう情報が入ってきてるんで。
これ、関東の話なんですけど、事故物件っていうふうに明示は入ってます。告知はあるんです。告知事項は入ってるんですけど、ただ、2階建ての家で屋根裏がある部屋を、戸建てをもし買われるようなことがあるとしたら、ちょっとその辺りを気にされた方がいいかなと思いますので、屋根裏付きの2階建ての家を中古で買われる方はご注意ください。
「うわ、売られてんだ」「すごいな、これ。大変ですね、宮本さん。色んなところ借りなきゃいけない」「いっぱい借りなきゃいけない」「いや、それもあなたが買ってあげて、住まわせてあげたらいいんじゃない?」「まあね、確かに買えちゃうしな」「あ、立つわ。いいや」。
「でも、だんだん安かったものが上乗せされてるんで、適正相場の金額に近づいてきてるわけなんですよ」「ダメっす」「ダメ」「ダメですね」「その額じゃないと」「はい」「200なら、まあなんとか」「200は本当安いんで」「相当、異常に安いっすね、確かに」「非常に安い」。
「なんか結構あれじゃないですか、事故物件も意外に安くならないみたいな」「そうです。大体2、3割ぐらい下がるぐらいが多くて。でも本当、東京近辺では事故物件でもほとんど値段が下がらないところも出てきてるんで」「あ、そうなんすか」。
「最初、そのシャッター棒をあえて持ってきてないのかなと思ったんですけど、明け方ちゃんと持ってきたって、本当に思ってなかったんですね」「持ってきてくれて。その会社の社長さんなんで、会社の社用車で来てくれてて、バンみたいなので、後ろの荷台に色んな道具が入ってるんですけど、シャッター棒だけないみたいな」「ええ」「なんでないんですか、みたいなですね」。
「幽霊側が児玉さんにその音を聞かせるために、忘れさせたのかとか、ちょっと邪推しちゃいますよね、なんとなく」「でも『ごめんね』って、多分持ってきてくれたんですけど、僕は『ごめんね』の気持ちをないがしろにするぐらいに、ひったくってですね」「じゃないですよね。あっ、って全然」「お酒のせいじゃないですよね」「お酒のせい」「ありがとうございます」「ありがとうございます。では続きまして、はやともさん、お願いします」「はい」。
図書館で娘が選んだ、題名のない絵本。返す日になると、跡形もなく消えていた。一体何だったのか。
楽待チャンネルというすごく大型な番組というか、チャンネルだからこそ、ちょっと皆さんに聞きたいなっていう話なんですけれども。特に皆さんも含め、視聴者さんですね。これね、結構面白い話だなって僕は思ったんですけど、こないだそばを食べてた時に、外に出て雨が降ってたんですよ。
ちょっと雨宿りして、どっか喫茶店の方とか行って、時間を潰して六本木の方を歩けばいいかと思ってた時に、「はやともさん」って言われて、「はい」って言ったら、視聴者の方だったんですよ。「ありがとうございます」みたいな話をして、「実は私、すごい不思議な体験があって」って言って、聞かせてもらったんですけど。
その方、今ですね、20過ぎぐらいかな、の娘さんがいるんですけれども、まだその子が小さかった時、貧乏だったんですって。旦那さんはもうずっと1日以上働いてて、お家も全然裕福じゃなくって、ワンルームみたいなところに家族3人で住んでいて。お金はないけれども、娘にはちゃんとした教育をしてあげたいなと思って、絵本の読み聞かせをしたいと思うんですが、絵本って高いじゃないですか。これ、やっぱ子供を持つとすごい分かりますけど、「絵本ってこんな値段するのかよ」と。
しかも「新しい絵本読みたい、読みたい」と子供がなるから、新調していったら、どんどん金がかかりますよね。でも読み聞かせたい、どうしようかなってなった時に、「そうだ、区立図書館に行けばいいんだ」ということで、地元の区立図書館に行って、子供に「あんた選んできな、私も選ぶから」って一緒に選んで、借りた何冊かを「今週はこれ読もうね」っていうことで、絵本を読むっていうふうにやってあげてたらしいんですね。
ある時、「今日も区立図書館に行こう」って行って、絵本を子供が選んできて、「ママ、私これ借りる」って持ってきた本が、すっごい変な本だったんですって。白い、くちばしみたいな長い、骨みたいな顔のやつで、目玉が真っ黒で大きいやつで、体は細長くって、毛くじゃらの長い体のやつが横向きに丸まっているのが表紙の絵本だったんですって。
100歩譲ってそこまではいいとしても、お母さんが一番違和感に感じたのが、タイトルと絵の記載がないんですって。その絵だけなんですよ。絶対あるじゃないですか、絵本って。「何々の冒険」みたいなのがあるんですけど、もうタイトルなし。その絵だけなんですって。
「何これ、気持ち悪い」って、お母さん、子供が選んできたのを「何これ」って言って、パラパラって見たら、中身も気持ち悪かったんですって。「いいよ、これやめよう」って言うんですけど、娘さんが「もうこれがいい。これ借りる。絶対これ借りる」って言ってたんで、「じゃあ分かった。お母さんもこういうの選んだから、こっちも読もうね」って言って、「分かった」って。3冊くらい借りていって、家に持って帰ったんですよ。
なんやかんやと、ご飯を作ったり、洗濯したりとなんだして、本を読み聞かせるのは寝る前の時間になっちゃって、お父さんは仕事でいないです。夜、「じゃあ寝る前に絵本読もうね」「うん」「どれ読む?」「これ読む」って、その長いやつを持ってきたわけですね。「それって気持ち悪いじゃん」って言って、「いや、でもこれがいい」って言われて読むんですって。
中身は、そいつが立ち上がって、パラッてめくると「ふー」って歩いてて、全然読む文字がないんですって。「はあはあはあ」。たまに「ああ」とか、「うー」って丸くなって、全然面白くないんですよ。「そうね、鳴き声とかもね」。お母さんも適当に「ああ」とか言ってんですけど、娘がケケケッと笑ってて。
「面白いかな」と思いながら見てたら、そいつが「うっ」って、崖からスピンして落ちるみたいなふうになって、そこも「うわあ、面白い」みたいな、娘が言ってて。「面白いかな」と思って、その後、最後、スキーのジャンプ台みたいな感じで、ぴょーんって飛んだんですって。「飛んだ、飛んだ」「飛んだね」って言って。最後もう1枚ペラッてめくったら、そいつが地面に叩きつけられて、ぐちゃって血まみれになって死んでるんですけど。
「へえ」「ぐしゃ」「うん」。見開きで、それも娘さんが「うわあ」。お母さんは「いやいや、気持ち悪っ。気持ち悪いな」。図書館で読んだ時は、そのページを飛ばしてたのか何なのか、確認してなかったんですって。「何、この気持ち悪い」。最後ペロッてめくったら、そいつがもう骨だけみたいになって、カラスがバーッと食いついて、「ああ、フィン。何これ」ってなって。「もうやめて、お母さんが借りてきたやつ読もう」って言ったら、「もう1回読む、もう1回読む」って。
子供って、はまると同じの何回もお願いするじゃないですか。「もう1回、もう1回」って言う。「ええ、分かった」って、結局その絵本を何回も読んで、娘さんが寝ちゃったんですって。「なんだろうな、これ」と思って、旦那さんが帰ってきたんで、「今日うちの子がさ、これ借りたんだけどさ」ってやったら、旦那さんも見て、「うわ、気持ち悪っ。なんだよ、これ」みたいなことを言ってくるわけで。
結局その返却の日までは、何回かその絵本を娘さんに「読んで」って言われて読んで、読んで読んで、やっと返却の日。「やった」。図書館に行きました。「すいません、返却に来ました」「はい」って言って、持ってきた絵本を出すんですけど、その絵本がないんですよ。「忘れた。ああ、最悪、家に忘れた。もうチャリこいで1回帰んなきゃ」とか思って、「すいません、1冊忘れちゃったんです。本、ごめんなさい。すぐ持ってきます」「あ、いや、大丈夫ですよ」。
昔、何の絵本を借りてるかみたいな、この細長いの、記載あったじゃないですか。それを毎回記載してるんですけど、それを確認したところ、その区立図書館の人が、「いや、こちらで全部返却できてますよ」「いやいやいや、変な、よく分かんない、くちばしの長いやつがぐるぐる丸まってる、タイトルとかもない絵本があって、借りて」。
「いや、これで全部だと思いますけど、一応確認しますね」って言って、裏に入って、ごにゃごにゃごにゃごにゃって。「多分うちの本じゃないと思います」「いやいやいや、だってほぼずっと1週間、それ読んでましたよ」「とにかく返却は気にされないで大丈夫なんで」って言われて、結局返却せずに帰ってきたんですよ。そこから二度と、その本は見つからなかったんですって。家の中で、見つかんないで終わって。
じゃあ呪われたのかとか、心霊現象が起きたのかっていうと、そんなことはないんですけど。なんなら今は旦那さんの職業もうまくいって、途中から割とちゃんとした生活もみんなでできるようになってって感じだったんで、何も悪いことはないんですけど。「なんかあの本、不思議だったんですよね。知ってます?」って言われたんですけど、僕は初めて聞いた本だったんで、そんなの本当にあったのかなっていうのを、ちょっとお話しさせてもらいました。ありがとうございました。
「ああ、気になる」「ちなみに僕は知らないですね、それ。お2人どうですか?読んだことないですか?」「ないですね」「そうですね」「これ、でも本当にあったとしても怖いですよね。不思議ですよね」「そうですよ、そうなんですよ。消えてるわけですよ、本」。
「可能性があるとしたら、誰かが自作で描いた絵本を勝手に置いていって、みたいな」「でも、それだとバーコードで借りるのが無理なはずなんで、すごい不思議は不思議なんですよね。変な話だなと」「それでね、バーコードとかで調べて、タイトルとか分かればいいんですけどね」「そうなんですよ」「それでも分かんないですもんね、ないって言われてるもんだから」。
「面白い話だな」「誰も不幸になることはなかったんで」「良かったですね」「良かったんですけども」「不思議。ありがとうございます」「ありがとうございました。ではラスト、お願いします」「はい、ありがとうございます」。
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母と暮らし始めた団地のエレベーター。誰も乗っていないのに、扉が何度も開く。そこに潜んでいたものとは。
この話を聞かせてくださったのは、Kさんとしましょう。50代の方なんですけど、非常に若々しくて聡明な方なんですけどね。このKさん、数年前までご結婚されていたんですけども、色々あって離婚されて、今、東京で1人暮らしをされてるんですよね。ある時、引っ越しをすることになったんです。
というのは、Kさんの地元にご高齢のお母さんがいらっしゃったんですけども、体調も、お母さんも高齢になって悪くなってきたということで、そのお母さんを東京に呼んで、2人暮らしをしようということになったんです。それで引っ越しをしたんですけども、引っ越し先というのが、マンションか、団地ですね。西東京にある11階建ての団地って言ってました。そこに引っ越したんです。
部屋がもう最上階、11階で、そこでお母さんと2人暮らしを始めるんですけれども、ただ気になるのが、その団地のエレベーターなんです。そのエレベーター、2基並んであるんですよ。それが団地の端と端と真ん中ぐらいかな、あるんですけれども、一番部屋に近いエレベーターに乗るんですけれども。
その2基あるエレベーターの種類というのが、1つは鏡が付いてるんですよ、中に。もう1つはトランク付きなんですけれども、いわゆるストレッチャーとかを運び込む時に奥行きが出るように、蓋みたいなのがエレベーターの奥に付いて、それを開けるとさらに奥行きがあって、ストレッチャーを入れる、そういう作りなんですよ。
このKさん、そのトランク付きエレベーターが何か気持ち悪いと、嫌な予感をずっと感じてたんですよね。なんとなくですよ。なんとなくトランク付きのエレベーターに乗らずに、鏡付きの方に乗るようにしたらしいんですよ。生活が始まるんですけども、1、2か月経って、たまたま仕事を終えて帰ってきたんです。
エレベーターに乗ろうと思って、その時はたまたまトランク付きが降りてきたんですけど、「なんかここ気持ち悪いな」と思っていたんで、その隣の鏡付きの方、気持ち悪くない方のエレベーターに乗ったんです。乗って、閉めるボタンを押したんですよ。そしたら本当にすぐ横から、「乗せて」。初老の男性の声って言ってました。一瞬、あまりにリアルに聞こえたんで、本当に人がいるのかと思ったんですよ。でもいないんです。
その声が聞こえたのがトランク付き、隣のエレベーターの方からだったんで、怖いと思って急いで閉めるボタンを押して、部屋に戻ったんですよね。そんなことがあって、「やっぱちょっとこのエレベーターおかしい」と思ったんですよ。そしたらその数日後です。夜、ゴミを捨てに行こうと思って、ゴミ袋を持って1階のゴミ捨て場に行ったんですよ。11階からエレベーターに乗って降りてですね、もちろん鏡付きのエレベーターです。
1階でエレベーターを降りたんですけれども、なんとなく気になって、エレベーターの方をパッと見たんです。そしたら例のトランク付きエレベーター、それが6階に止まってるっていう表示があったんですよね。それを見て、「あ、6」。
回かと思って、ゴミ捨て場に行ってゴミを捨てて戻ってきたんです。正直ね、そのゴミ捨て場というのがエレベーターホールからすぐ近くにあるんで、もうすぐです。本当に捨ててパッと戻った。
そしたら例のトランク付きエレベーター、1階に着いていて扉が開いてるんですよ。さっきまで6階にあったの。当然乗りたくないんですよ。
見てたら、そのトランク付きの方です。「上に参ります」ってガイダンスが流れて扉が閉まったんです。ガチャンって。ただ、ガチャンってもう1回開いたんです。誰も乗ってないです。え、と思ったら「上に参ります」ってガイダンスが流れて閉まる。でもまた開くんですよ。なんかすごく誘い込まれてるような感じがして、めちゃくちゃ怖くなって。
慌ててもう別のエレベーターに乗って部屋に戻ったんです。戻って自分のお母さんに「ちょっとお母さん聞いて。さっきエレベーターでこんなことあったんだけど、なんかね、扉が勝手に開いて、『上に参ります』ってガイダンスがあって」って言ったら、お母さんが「それは気持ち悪いわね」って言うんですよ。「そうでしょ」「いや、違う違う。このエレベーター、ガイダンスの声なんかついてないよ」って。
ええ。そんな機能ないんです。それに気づいたんです。ますますもうそのトランク付きエレベーターに絶対乗らないでおこうと、Kさん思ったんです。
それからですね、またしばらく経って、お母さんを車椅子に乗せてね、散歩行こうと思ったんです。正直もちろんね、そのエレベーター乗りたくないですよ。なので、別のエレベーターで降りて、公園をお母さんの車椅子を引いて散歩したんですよ。夕方になって、帰ろうと思って戻ってきたんですよね。
戻ってきたんですけど、しばらくそのトランク付きエレベーター、例のとこ乗ってなかった。かつ、時間も空いていたので、しかもお母さん、車椅子持ってます。ちょっとね、めんどくさかったんでしょうね。やっぱり部屋に一番近いエレベーターに乗ろうと思って、エレベーターに行って。そしたらトランク付きエレベーターが1階にあったんです。ちょっと迷ったんですけどね、お母さんもいるし、1人じゃない。近いし、トランク付きエレベーターにお母さんと一緒に乗ったんですよ。
乗って、お母さん、車椅子持ってますよ。11階のボタンを押して扉が閉まったんですよ。何事もないんです。ゆっくりエレベーターが上がって、自分たちの降りる階、11階に着いた。そして扉がパーンと開いたんですよね。お母さんを車椅子で外にね、こう運ぼうと思ったその時に、お母さんが下を向いて「あら、あんた何してんの」って言うんですよ。
「お母さん何言ってんの?」お母さんの目線を見たら、エレベーターの中と外の間のこの隙間あるじゃないですか。その隙間の間から人が目を見開いて見てんですよ。その隙間に。びっくりして、でもお母さん平然と「何してんの、そんなとこで」って言ってるんですよ。
Kさんも恐ろしくなって、急いでお母さんを部屋に戻したんですけど、お母さんはやっぱ何か見えてたし、Kさん自身もその隙間からこっちを覗く目をはっきり見てるんで、「おそらくあの団地、エレベーターに何かあるんですよね」って話を聞かせていただきました。
うわあ。ああ、これ怖いなあ。お母さんは見えてんすね。ですか? うん、そうだったですね。ですか、そこに。
いや、だってお母さんのテンション感、落ち着きすぎですもんね。そうね。なんかずっと。だからもしかしたら、お母さん霊感が強いのか。ああ、なるほど。わかんないんですけど。「ガイダンスなんかついてないわよ」って。そうですね。
ただ、そんな話聞いてしばらくして、そのKさん、体験者さんの方から写真が送られてきたんです。「これなんですけど」って。それがトランク付きエレベーターなんですけど、びっくりしたんですけど、そのトランク付きエレベーターの蓋というかね、あれじゃないですか、ボコボコに壊されてるんですよ。
ええ。「誰がやったんでしょうかね?」みたいな。もしかしたら他の住人もそこの、見たのか、なんか違和感を感じてる人がいるのかもしれないですね。
うわあ、すごい物件っすね。団地ですもんね。団地ですね。もう一軒家も怖いし、団地も怖いし、マンションも怖いし、どこも住めないですね、日本は。もう本当に、やっぱ言い出したらね、どこも住めなくなりますからね。
離島とか行くしかないですね。離島は離島で風習怖いから。うわ、最悪。最悪、もう住めます。都だ。米。いや、アメリカ、アメリカは銃社会やから。うわ、それが一番怖いじゃないですか。もう感じですかね。宇宙しかないですよね。宇宙。宇宙、空気ないんでね。もうね。
宇宙は空気ない。だからアメリカにゴンザレスさんと行くしかないですね、やっぱ。あ、もうこれはね、もう心強いわ。心強いですか?
はい。ということで皆さん、どうもありがとうございました。もしよろしければ、何か告知とかありましたら。カチモード、お化け調査の依頼は常に募集しておりまして、YouTube等々やっておりますので、ご覧いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。お願いします。
響さん。はい、ありがとうございます。私もおかげさまで、書籍、そしてイベント、番組と、いろいろ出演させていただいてます。私のXの方で情報出してますんで、よろしければチェックしていただければと思います。お願いいたします。
僕の方が、東京の錦糸町で怪談バーやっておりますので、よろしければそちらに来ていただきたいのと、あとですね、今ちょっとですね、相方の吉田猛々が全国回っておりまして。おお。はい。残り大阪、そしてラスト東京公演。
あ、じゃあもう安心じゃないですか? ええ、もうあと2つぐらいかな。この12月に最後、東京公演やるんですけど、そこで来年の情報をバンと出す予定なので、皆さん期待しておいてください。お願いします。
今回の家怖、以上でございます。ありがとうございました。ありがとうございました。
楽待、楽待、楽待、楽待、楽待、楽待、楽待。
不動産は楽待。
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