白味噌とニンニクで一晩漬ける「味噌味玉」 リュウジが久々に作った味玉レシピの仕込みと試食

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概要

料理研究家のリュウジが、この日4本目の収録として味玉を取り上げた。本人は味玉のレシピを何年も出していないつもりだったが、スタッフから「もう出し切ったのでは」と言われ、確認すると醤油・塩・ポン酢漬けなど4レシピほどがすでにあった。それでも、自分の味玉レシピの中で「トップレベル」だという味噌漬けの味玉を改めて紹介したいというのが今回の動機である。味玉は一晩漬けた方が確実にうまいので、この日は仕込みまでを行い、翌日に試食と食べ方の紹介をする2日構成で進められた。

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漬け味噌の配合:甘み、ごま油、うま味調味料の役割

今回はLサイズの卵10個で作る。6個からでも作れ、その分量は概要欄に別途載せると説明している。卵を茹でるためのお湯をたっぷり沸かしている間に、ポリ袋の中で漬け味噌を作る。

まず砂糖を大さじ1入れる。味噌は少し甘みをつけた方がうまい、というのが理由だ。味噌はリュウジがいつも使っている山吹味噌の白で、量は大さじ4と半分。味噌漬けなので「ちょっと多い」と本人も認めつつ、これくらい使った方が美味しいと言う。味噌を計量するときはシリコンスプーンがあると扱いやすいという。続いて水を大さじ半分、醤油を大さじ1加える。

ごま油を大さじ1入れる場面では、スタッフから「味噌にごま油は普通入れないよね」と声がかかる。リュウジは、入れないのが普通だと認めたうえで、味噌だけで漬けると味噌の味が強くなりすぎるが、ごま油の香りが入ると格段に食べやすくなると説明した。

次に味の素を、回数を数えながら11振り入れる。今回は出汁の入っていない味噌を使っているためで、うま味調味料と味噌は非常に相性がいいという。さらに、ニンニクと味噌の組み合わせは「正義」だとして、おろしニンニクを8gほど加える。カツオ粉があれば入れてもよいが好みの範囲で、今回は山吹味噌という良い味噌を使っているので、味噌の旨味とニンニクだけで仕上げることにした。袋の上から揉んで混ぜればニンニク味噌の完成である。この味噌はチーズを漬けても美味しいとも付け加えている。

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茹で方:卵を先に濡らし、強火で7分半

鍋のお湯には酢を2回しほど入れる。リュウジのやり方では、卵をいったんぬるま湯で濡らしておく。そうすると温度差が出にくくなり、割れにくくなるのではないかと「私は考えます」という言い方で、本人の工夫として紹介している。

お湯はしっかり沸騰させる必要がある。弱火で茹でると外側(白身の表面)がうまく固まらず、剥きにくい卵になるからだ。ボコボコと沸いたところに卵を静かに入れ、全部入れてから7分半茹でる。茹でている間も、泡が立ち続ける程度の強めの火を保つ。表面から熱が入って周りが固まるので剥きやすくなる、というのがリュウジの説明である。

静かに入れても割れるときは割れる。スタッフとのやりとりでは、卵にもともと小さな傷があると割れるのだという話になり、実際この回でも3個ほどにひびが入った。リュウジは、割れても剥くときにはまとまっているので大丈夫、白身が少し出ても形は変わらない、10個茹でて半分うまくいけばいいくらいの気持ちでやるとよい、と気楽な姿勢を勧めている。

スタッフからは「水から茹でる方法もある」との指摘もあった。リュウジは、水から茹でる方法もあるが温度管理が難しく、時間も余計にかかると答えている。

冷却と殻むき:8割残れば上出来

茹で上がったら水で急激に冷やす。スタッフは、昔喫茶店でアルバイトをしていたとき、剥く前に冷水で締めていたと話した。リュウジも氷水の方が本当は良いと同意し、今は寒い時期なので水で済ませているが、夏場なら氷水がよいと補足した。

殻は、酢を入れて茹でたこともあってスルスル剥けるものが多かった。一方で、たまにボロボロになるものもあり、それは卵が新しいかどうかによるという。割れていた卵でも丁寧に剥けば形はわりと残ると実演しつつ、それでも崩れてしまった1個については「これはダメですね」と認めている。

ここでリュウジが強調したのは、8割生き残ればいいくらいに考えておくと気軽だという点だ。料理研究家でさえ殻むきは面倒なのだから、みんな面倒で当然だと言う。崩れた卵も食べられないわけではなく、マヨネーズや塩をつけて食べればよい。

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袋への漬け込み:水圧で空気を抜き、揉みすぎない

剥いた卵を味噌の入った袋に入れたら、袋ごと水に沈める。水圧で空気が抜けるので、その状態で口を縛る。このとき、できるだけ袋の上の方で縛り、容量に余白を残しておくと味噌が全体に行き渡りやすい。

あとは袋の上から味噌を優しく動かして卵全体にまぶすが、ぐにぐにと強く揉むと黄身が割れて中身が飛び出してしまう。ある程度味噌がまんべんなく回ればよい。この工程で1個失敗したが、リュウジは「そんなもん」としている。これを丸一日漬けておく。

先ほど剥く段階で崩れた卵を開けてみると、黄身はトロトロだった。リュウジはアジシオとブラックペッパーで食べるのがいちばんうまいと言い、失敗した卵もこうしてつまみ食いすればいい、褒められたことではないが、と笑って初日を終えた。

11:49

一晩後:見た目は「恐竜の卵」、黄身まで味が染みる

翌日、袋の中の卵は見た目が大きく変わっていた。スタッフが「恐竜の卵みたい」と言い、リュウジは「何ザウルスが生まれるんだ」と返している。水分が出て全体がもったりとした味噌漬けの状態になっていた。

袋の端を切ってボウルに出す。漬け汁もいろいろ使えるので取っておく。卵には味がしっかり染みており、タレ自体も甘くて「めちゃめちゃうまい」という。表面の味噌は拭っても拭わなくてもよい。半分に切ると黄身はトロトロで、リュウジは「自分の才能が怖い」と冗談めかして完成を宣言した。

14:03

味噌味玉ご飯:味噌をご飯に、カツオ節は「必須」

続いてリュウジがいちばん贅沢だという食べ方として、ご飯に乗せる。まずニンニク味噌をご飯に少しかけ、味玉を乗せ、カツオ節を振る。酒飲みなら残ったタレをトロッとかけて味玉単体で食べてもよいという。

試食したリュウジは、タレだけでなく味玉の中まで味が染みていて、1日漬ければ十分だと評価した。黄身は「濃厚なチーズみたい」になり、黄身まで味が入っている。従来の味玉とは一線を画すまろやかさと旨味があり、ワインにも合いそうだという。ご飯と合わせた後は「カツオ節は必須だと思う」と述べている。

本人も驚いた様子で、昔のレシピなのでどうかと思っていたが非常にうまく、今までの味玉の中で一番うまいかもしれないと話した。なお、このレシピは著書『リュウジ式 生きるための弁当』に載っており、弁当に入れてもよいと紹介している。

スタッフから「漬ければ漬けるほど味は染みていくのか」と聞かれると、リュウジは、染みはするが、このレシピは1日で漬かるように濃く作っている気がするので、それ以上漬けてもあまり変わらないと思う、と推測を交えて答えた。

18:07

スタッフの試食:「もっとどぎついと思った」

スタッフも試食した。生ニンニクを入れていたのでもっと強い味を想像していたが、実際には「めっちゃマイルド」で美味しいという感想だった。リュウジの「もうちょっとドぎついと思ったでしょ」という問いに同意し、カツオ節を乗せたご飯についても「ご飯がうまい」と評価している。

リュウジはこの食べ方を朝ごはんに出したいと話し、さらに、味噌ラーメン屋で味噌味玉ご飯として出してほしいと提案した。味噌ラーメン屋でも、添える味玉は普通の醤油味玉であることが多いが、合うのはこれだ、というのが彼の意見である。

19:38

アレンジ:味噌麺、からし・ラー油・山椒

漬け味噌と味玉の活用法も挙げられた。茹でた中華麺を余った味噌で和え、味玉を割って混ぜれば味噌麺のようになるという。家にあるマルタイラーメンのような棒ラーメンを茹でて味噌と絡めるのもありだとしている。

味変には、からし、ラー油、山椒を用意した。リュウジは、味噌にはからしかラー油が合うと話し、その組み合わせは恵比寿のあるラーメン店で知ったものだという(スタッフが「ヒカキンさんのところで習ったのでは」と聞いたが、別の店だと否定している)。3種を試し、味噌と山椒も合うと確かめた。

最後にリュウジは、この味噌味玉はご飯にかけても麺と食べても何にでも合う非常に優れた味玉だとして、アレンジは無限大だと締めくくった。