ブライアン・ジョンソンの5日間のインド訪問と、呼吸の代償

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概要

アンチエイジングのプロジェクトで知られるアメリカのテック起業家ブライアン・ジョンソンは、「Don't Die」のメッセージを広めるためにインドを訪れた。しかし、彼の関心は結局別のところに向かうことになった。この動画は、彼のチームが撮影した映像、ニュース映像、そしてインドの複数のポッドキャストからの抜粋で構成されている。動画の中心的な問いは、ジョンソンが数日間耐えることすら難しいと感じた空気を、何百万もの人々が吸っているという事実が何を意味するのか、というものだ。訪問中に語られた彼の立場は率直だ。インドにとっては、がんを治すことよりも大気の質を改善することのほうが重要だという。

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最大の懸念は空気

訪問の前から訪問中にかけて、ジョンソンは、大気の質がインド訪問にあたってチームが抱える最大の懸念の一つだと語っていた。彼は、インドは現時点で世界最悪の大気の質だと考えていると述べた。また、周囲の誰もマスクをしていないようだとも指摘した。彼は汚染された空気の影響を、子どもやその成長への影響も含めて広範囲に及ぶものだと説明した。問題があまりにも多面的なため、その深刻さを把握することさえ難しいと語った。

訪問の目的として掲げられていたのは、わずか5日間のうちに、国中の多くの人々に自分の考えについて語り合ってもらうことだった。ジョンソンは、よく眠れなかったと語った。空気は「ひどい」もので、「火事のど真ん中にいる」ようだったという。また、チームは出発の約1週間前に、訪問を取りやめる寸前だったとも明かした。

一行のあるメンバーは、具体的な落胆について語った。宿泊先のホテルには全室に空気清浄機があり、それはよく知られていることだと聞かされていた。ところが、到着してみるとそうではなかった。同じ人物は、自分たちは数日しか滞在しないが、そこに住む人々は毎日この状況と向き合っているのだと振り返った。それによって状況を客観的に捉えられたという。

カメラの前で問題を測る

あるインタビューで、司会者は初めてインドを訪れたジョンソンを歓迎し、何に最も注目しているかを尋ねた。ジョンソンの答えは「大気の質」だった。どれほどひどいのかと問われると、部屋の向こう側にいる司会者の姿がほとんど見えないと冗談を言った。

続いて彼は数値を示した。PM2.5の値は、妥当とされる水準の10倍以上だという。それが体にどのような影響を与えるのかと問われると、神経機能障害、ぜんそく、肺への刺激を挙げ、「全身へのダメージ」とまとめた。そして司会者にマスクをつけてもいいかと尋ね、実際にマスクをつけた。

彼のチームは地域の大気の質を示すマップを確認していた。そのマップでは、市内の空気は「危険なほど有害」の一段階下と評価されていた。チームのメンバーは、喉の痛み、目の涙や焼けるような痛みを訴え、「汚染を肌で感じ、味わうことができる」と語った。

ポッドキャストからの退席

動画内のニュース映像は、ジョンソンが空気のせいでポッドキャストの収録を途中で退席したと報じている。映像の中で彼は謝罪し、「本当に申し訳ない、もう無理だ」と語っている。

司会者の一人は、空気が彼にそれほどの影響を与えたことに驚いたと話した。その説明として、地元の人々の体は順応しているのだと述べた。司会者の見方では、体が順応しきっているため、人々は何の問題にも直面していないと感じている。「でも実際には直面している」という。司会者はまた、会話の最中にジョンソンの声が弱まり、喉を痛めていく様子が聞き取れたとも指摘した。

ジョンソン側は、収録場所は実質的に屋外で、つまり「汚染にまともにさらされる」環境だったと説明した。周囲の人々にとって、汚染は大したことではないように感じられたという。会話を途中で打ち切るのはストレスだったが、ほかに選択肢はなかったと感じたそうだ。ジョンソンは後に、この出来事を自身のより大きなメッセージの中に位置づけた。世界には私たちを殺そうとするものがたくさんあり、これもその一つだった、と。

ダメージを抑える試み

ジョンソンは、インドの環境を、カリフォルニアにある自身のDon't Dieクリニックと対比した。クリニックは水、空気、食べ物のすべてにおいて「完璧に清潔」だと彼は説明した。インドは「まったくの正反対」だという。チームにとっての課題は、自分たちの健康への害を抑えながら、インドでDon't DieやBlueprintについて語れるかどうかだった。

彼らが取った方法は、機器を持ち歩くことだった。大気質モニターを持参し、チームのメンバーの一人は、自分たちの部屋の環境が許容範囲の数値を示しているのを見て安心したと語った。また、空気清浄機をどこにでも持ち歩き、滞在する場所ごとに設置した。ある司会者は、ジョンソンが持参した測定機器について言及した。

過密なスケジュールと賛否の分かれる反応

スケジュールは過酷だった。ある日には、ポッドキャスト3本、記者会見、ディナーが組まれていた。その日のうちに、数はポッドキャスト4本とSNS用の撮影にまで増え、さらにディナーが控えていた。ジョンソンは、これほど多くの活動をこなした後では、もうまともに考えられないと認めた。

インドでの彼への反応は賛否が分かれた。ある司会者は空気について謝罪し、ジョンソンのおかげで「これは普通ではない」という新たな考えが芽生えたと語った。ジョンソンは、目も喉も肺も焼けるようだと答えた。一方で、懐疑的なインタビュアーもいた。ある人は、長寿に集中することで、人生のほかの良いことを見逃しているのではないかと尋ねた。別の人は、彼が「自然に逆らって戦っている」ように見えると言った。

ジョンソンは自身の気持ちについても語った。彼は「感情的な折り合いをつけるプロセス」の最中にあり、会話を終えた誰もが満足するわけではないことを嘆いていて、そのことに心を乱されていると述べた。

なぜ誰も死にたくないのか

ジョンソンはDon't Dieの根底にある考えを改めて説明した。彼はそれを、人間にとって最も普遍的な経験であり欲求だと呼んだ。私たちの誰も、今すぐ死にたいとは思っていない。彼はこれを人間だけでなく、植物、動物、人間を含む地球上のあらゆる生物に広げた。彼の言葉を借りれば、それらの第一の「代謝上の目的」は死なないことだという。

ここから彼は、インドについての結論を導き出した。人々が自らの存在を脅かすような環境を受け入れるのは理にかなわない、と彼は主張した。「インドの大気の質を改善することは、がんを治すことよりも優れている」と彼は語った。

動画に登場するインドの人々の中には、これに賛同する声もあった。ある人物は、人々が自らの存在を脅かすようなことをするのは「まったく正気の沙汰ではない」と述べた。そして、いつか人々が現在の状況を人権侵害として振り返る日が来るかもしれないと予測した。それでも、とその人物は指摘する。人々は今のまま暮らし続け、ムンバイやデリーから引っ越そうと考える人は誰もいない。別のインタビュアーはジョンソンに感謝を述べ、彼は人間社会に実際的な変化をもたらす寸前にいると信じていると語った。さらに、今生きている人の中で同じことを言える人はほとんどいないと付け加えた。

コミュニティと転換点

終盤、ジョンソンは、問題を抱えながらも人生に執着する気持ちについて語った。世界には悪いことがたくさんあるが、これが私たちに与えられた唯一の人生であり、自分はそれが好きで、それを使って良いことをするだけの主導権を持っていると感じている、と彼は述べた。あるグループに対しては、最も大切なのは支え合う仕組みを持つことだと語り、互いに支え合える仲間がいることを称えた。

そして彼は、変化がどのように起こると考えているかを説明した。コミュニティには力がある、と彼は言う。社会のごく一部が新しい方向へ動くだけで、やがて社会全体が変わる。彼は、世界は健康が当たり前になる転換の「まさに目前」にいると考えている。人々がコミュニティとして共にその考えを根付かせれば、誰にとっても容易になるだろうと彼は語った。

批判は正しさの証

最後のパートでは、ある人物がジョンソンの戦略についての見方を示した。その人物によれば、ジョンソンは人々が「死なない」という考えを素直に受け入れないことを理解している。メッセージを広めるには、アンチが必要なのだという。その人物はこれを個人の意思決定にも当てはめた。批判とは、ある意味で、そのアイデアがうまくいくという兆しなのだ。それは、未来の自分から現在を振り返るように自分自身を見ることだと、その人物は表現した。

動画は答えではなく、開かれた問いで締めくくられる。人類全体にとってそれは何を意味するのか。そして、あなたの父親が、母親が、子どもたちが、あるいはあなた自身が死ななかったとしたら、何が起こるのだろうか。