還元率より「ポイントの出口」で選ぶ:クレカ236枚所持の佐藤雄一さんが岸谷蘭丸に教えたクレジットカードの考え方

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概要

新R25の企画『岸谷蘭丸と学ぶ!イケてるビジパの"ツウ"な話』の第3回はクレジットカードがテーマである。前回までのAI、筋トレに続く回で、ゲストはYouTubeチャンネル「クレジットカードあるある」を運営する佐藤雄一さんだ。

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岸谷蘭丸さんと司会の渡辺さんは、ともに24歳で新卒2年目の世代にあたる。使うお金が増えてきたのでクレジットカードにこだわりたいが、仕組みもよく分からず、ポイ活にも乗り気になれない。そんな立場から「どのタイミングで、どういう基準でカードを選べばよいのか」を尋ねた。佐藤さんの答えは一貫している。還元率の高さよりも、貯めたポイントを最終的に何に使うのか、つまり「ポイントの出口」を先に考えるべきだという。

「クレジットカードあるある」と236枚のカード

佐藤さんは「クレジットカードあるある」について、YouTube、TikTok、Instagram、LINEで展開しているメディアだと説明した。名前の由来は二つあるという。クレジットカードという言葉は硬い印象があるので「あるある」を付けて柔らかくしたこと。そして、YouTubeで「クレジットカード」と入力するとサジェストに「あるある」が出てくるため、検索で見つけてもらいやすいことだ。蘭丸さんが「クレジットカード選び方チャンネル」の方が強そうではないかと茶化すと、佐藤さんは「名前変えます」と冗談で返している。

スタジオには佐藤さんの所有カードが並べられた。「200枚」と紹介されたが、佐藤さんによれば正確には236枚で、使えなくなったものも含まれている。国内で発行されているカードは1400種類ほどあるという。海外のカードも海外のサイトから入手して持っており、本人は「コレクターみたいな感じ」と話している。

蘭丸さんはデビットカードのみ、クレカは未経験

蘭丸さんは、これまでずっと三井住友のデビットカードを使っていて、クレジットカードを作ったことがないと明かした。出演者の間では、三井住友のOliveへの切り替えを案内されたものの、面倒で後回しにしているうちにアプリにログインできなくなり、ブラウザから操作するよう求められるようになった、という話も出た。ビジネスパーソンが最初に突き当たる壁だと蘭丸さんは言い、最初は何をしたらいいのか本当に分からなかったと振り返っている。

大学生のうちに作っておけという説もある。出演者の一人は、学生時代に楽天カードを作り、限度額月10万円ほどから始めて、使ううちに限度額が上がっていったと話した。ただ、その仕組みもよく理解していないという。そこで番組は「そもそもクレジットカードとは何か」から始めることになった。

クレジットカードの仕組み:国際ブランドとカード会社

佐藤さんはクレジットカードを「後払い」だと説明する。まとめて後から支払え、ポイントも貯まって得をする、という仕組みである。

では、なぜカード会社は自社カードをこれほどアピールするのか。佐藤さんの説明では、収益源は大きく二つある。一つは利用者が払う年会費で、渡辺さんが例に挙げたのは5000円や1万円といった金額だ。もう一つはお店側から受け取る手数料で、1〜2%程度とされる。この手数料はさらにインターチェンジフィーなどの形で関係者に振り分けられるという。

分かりにくいのが、ビザやマスターカードといった「ブランド」と、三井住友やエポスといったカード会社の関係だ。佐藤さんによれば、ビザやマスターカードは「国際ブランド」で、自らはカードを発行しない。カード会社にライセンスを下ろし、実際にカードを発行するのは三井住友カードやエポスカードなどのカード会社である。国際ブランドは、お店に掲示されたロゴの下で決済が行われるたびに手数料を得ており、それで「ご飯を食べている」と佐藤さんは表現した。ライセンスを貸す際にも、カード会社側がおそらくいくらか支払っているはずだという。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)は国際ブランドの側に位置するが、自社でもカードを発行できるため、ブランドとカード会社の両方の役割を持つ。JCBも同様だという。楽天はカード会社の側にあたる。さらに、カード会社がANAやJALなどの企業と組んで発行するのが「提携カード」だ。マリオット・ボンヴォイのカードは、アメックスとマリオットの提携にあたる。

蘭丸さんは「わけのわからないものをずっと使っているのが不思議だった」「どこから来てるの、この金、と思いながら使っていた」と話し、図で整理されて仕組みはなんとなく分かったと応じた。佐藤さん自身は、利用者がこの構造を深く考える必要はないとも述べている。

切り替え・追加に「損なタイミング」はほぼない

最初のトークテーマは、新生活が始まる前のこの時期に、クレジットカードを切り替えたり追加したりする「ツウなタイミング」だ。渡辺さんは、ゴールドカードにしようと思い立ってノリで変えてしまった経験があり、おすすめのタイミングがあれば知りたいと尋ねた。

佐藤さんは、思い立ったときに変えるのも一つの手だとしたうえで、ライフステージ別に考えるやり方を挙げた。結婚したならホテルなどで得になるカードにする。学生ならコンビニや飲食店で得なカードを使ってポイントを貯める。社会人になって出張をするなら、空港ラウンジを使えるカードが必要になるかもしれない、という具合である。

ここで蘭丸さんが「結局、特典やお得さで決めるということか」と確認すると、佐藤さんは「それもそうなんですけど、やっぱ最終の出口を意識して欲しい」と答えた。

「ポイントの出口」から逆算する

佐藤さんの言う「出口」とは、ポイントの交換先のことだ。カードを使うと、三井住友カードならVポイント、アメックスならリワードポイント、マリオット・ボンヴォイならボンヴォイポイントが貯まる。そのポイントを最終的にどこで使いたいかによってカードを決めるべきだと佐藤さんは主張する。

理由として佐藤さんが挙げたのは、還元率を重視してポイントを得ても、それを使わなければクレジットカードは節約にならない、という点だ。ポイントの使い道をまず考え、その目的から「じゃあこのカードにしよう」と決める方がよいという。

この考え方を受けて、蘭丸さんは「使い先が変わりそうなタイミングで変えればいい」とまとめた。セブン-イレブンしかない地域からファミリーマートの多い地域に引っ越したらカードを見直す、といった例を出すと、佐藤さんもそれでよいと同意している。

それでも「みんな4月に変えるが実は4月は損、といったことはないのか」と重ねて聞かれると、佐藤さんは損になるタイミングはあまりなく、いつでもいいと答えた。

新生活なら1〜2月の申し込みで引っ越し特典

損をするタイミングはないが、得をする使い方はある。佐藤さんによれば、引っ越しを控えているなら1〜2月ごろに申し込み、カードの引っ越し特典を使うと、引っ越し料金が30%オフや40%オフになることがあるという。手続きは必要だが、アート引越センターのような大手が対象になっている場合もある。蘭丸さんは「めっちゃいいじゃん」と反応していた。

ここでも佐藤さんの説明は「出口」の話に戻る。自分がお金を使いたい場所がどこにあるかで考える、ということだ。蘭丸さんが「新生活 クレカ おすすめ」などで調べて引っ越し特典のあるカードを探すのもありかと聞くと、佐藤さんはそれもいいかもしれないと答えている。

何枚持つべきか:管理できないなら1〜2枚

目的ごとにカードを作っていけば、枚数はどんどん増える。スタジオに並ぶ佐藤さんのカードを見て、出演者たちは「結果これになる」「収拾がつかない」と笑った。

佐藤さんは、ポイントの管理や有効期限の管理を自分でできるなら枚数が多くても構わないとする。一方、それができない人は1〜2枚程度に抑えた方がよいかもしれないという。そのうえで蘭丸さんについては「できそうにない」ので1〜2枚ぐらいがよいと判断し、蘭丸さんも「確かに」と認めた。

自分に合ったカードの基準は「その人次第」

二つ目のテーマは、自分に合ったクレジットカードを選ぶ「ツウな基準」だ。ポイントの使い道以外に基準はあるかと問われた佐藤さんは、それがほぼすべてで、あとはその人次第だと答えた。

佐藤さんが挙げた選択肢は次のようなものだ。ポイントをマイルに交換し、特典航空券で旅行に行きたいのか。ホテルに泊まりたいのか。そうしたことにあまり関心がなく、貯めたポイントをカードの利用額に充てたいのか。そもそもポイントについて考えること自体が面倒な人には、ポイントを貯めずに請求時に1%オフになるクレジットカードもあるという。佐藤さんは、ずぼらな人や面倒くさがりの人にはこれを勧めているそうだ。

渡辺さんが「100万円使ってようやく1万円オフか」と計算し、蘭丸さんが「夢はねえな」と言うと、佐藤さんも「夢はない」と認めた。それでもこうしたカードを選ぶ人はいる。渡辺さんは、ポイントやお得さを追い求めるあまり、それにリソースを割きすぎているのではないかと感じることもクレカの「あるある」だと述べ、佐藤さんも「それもありますね」と応じた。

ポイ活に乗り気になれない蘭丸さんの疑問と「ポイントの真の価値」

蘭丸さんは、自分もそうしたイメージを持っていて、ポイ活にあまり乗り気になれないと率直に話した。そのうえで「そこまでポイントを貯めたいと思うのは、どういうモチベーションなのか」と佐藤さんに尋ねた。

佐藤さんの答えは「ポイントの価値が分かってる人だと思います」だった。ポイントをマイルに交換し、そのマイルで特典航空券を取ると、1ポイントあたりの価値が上がるという。佐藤さんが示した目安では、エコノミークラスなら1ポイント2〜3円程度、ビジネスクラスなら4〜8円程度、ファーストクラスなら1ポイント18円ほどになる。そこを目指している人が多いというのが佐藤さんの見方だ。

蘭丸さんが「ポイントを円に換算したときの率が変わるということか」と確認すると、佐藤さんはそうだと答えた。ポイントの価値が最も上がるのはマイルの特典航空券であり、旅行は非日常を体験できて人生を豊かにするので、そういう使い方をする人が多いという。

ただし佐藤さんは、最終的な出口がマイルかどうかは人による、とも付け加えた。例として挙げたのが「ウエル活」だ。ポイントをWAONポイントに交換し、毎月20日にウエルシアでそのポイントを使って支払うと、実質33%オフになることがあるという。専業主婦の人などにこうした使い方をする人がいると聞いて、蘭丸さんは「レベル高すぎるよ」と驚いていた。

旅行という出口:会社員も法人も

渡辺さんが、佐藤さんは基本的にマイルで旅行して人生を豊かにするところに価値を見出しているのかと聞くと、佐藤さんはそうだと答えた。会社員だけでなく法人でも実践している人は多いという。1年間事業を頑張ってクレジットカードで決済し、貯めたポイントをマイルに交換して「1年間お疲れ様でした」という感覚で旅行に行く使い方だ。蘭丸さんが「グアムやハワイに行っちゃう」「なんならマリオットに泊まっちゃう」と続けると、佐藤さんは「おっしゃる通りです」と同意した。

蘭丸さんはここで、日常の細かいポイントが増えることには「現金でいいじゃん」と感じてしまうと話した。一方で、飛行機のような大きな出費は現金でドンと払うのはもったいないと思ってしまう。だから旅行が一つの大きな出口になるのだろう、と自分なりに納得した様子だった。

「彼女ができたらボンヴォイ」は正しい基準か

蘭丸さんは最後に、彼女ができたら絶対にマリオット・ボンヴォイのカードにしようと思っていると明かした。今ボンヴォイでマリオットに泊まれても、一人で行くのは虚しいからだという。そのうえで「それって合っている基準ですよね」と佐藤さんに確認した。

佐藤さんは「合ってます」と答えた。マリオットに限らず、ホテルは非日常の体験なので、家族で行くのも、彼女と行くのもよく、記念日や誕生日に使うのが一番いいという。渡辺さんが、パートナーができたらカードを変え、別れたら解約するといったライフステージに合わせた切り替えでいいのかと聞くと、佐藤さんはそれでいいとしつつ、「別れたら解約しようはしなくていい」と付け加えた。次の相手ができるかもしれないからだ。蘭丸さんが「しばらくできない」と返し、スタジオは笑いに包まれた。

動画の終盤には、審査に落ちる人はどれくらいいるのか、途中審査(途上与信)とは何か、「修行」の3つのパターン、一般のビジネスパーソンが知らない「ツウなクレカ3選」といった後編の予告が流れた。前編で佐藤さんが示した結論は、カードを切り替えるのに損なタイミングはほぼないこと、そして還元率よりも「貯めたポイントを最終的に何に使うか」から逆算してカードを選ぶべきだということである。