いかだで7日間漂流するチャレンジ 船酔い、嵐、汚染された水を5人はどう乗り切ったか

YouTubeで開く ↗
概要

この動画は、MrBeast(ジミー)と仲間4人が海の真ん中に浮かぶいかだで7日間を過ごすチャレンジの記録である。いかだに積まれているのは木材、ロープ、食料と水の入った箱や樽、寝具などで、シェルターもトイレも自分たちで作らなければならない。ジミーは冒頭で、最寄りの文明社会からはかなり距離があり、5人はいやが応でもいかだに留まるしかないと説明する。実際には初日から天候が悪く、ナレーションは「楽しい企画があっという間に悪夢へと姿を変えた」と振り返っている。動画は、この7日間で5人が何を作り、何に失敗し、どんな状態で終了を迎えたかを日を追って見せていく。

10分で読めます
0:35

初日:嵐の前にシェルターを組み始める

いかだまで乗ってきたボートはすぐに遠ざかり、ほとんど見えなくなる。最初の課題は日よけである。7日間板の上で過ごすため、日光を遮らなければ日焼けしてしまう。そこでサバイバルの専門家に頼み、シェルターの材料となる木材やロープなどをいかだに載せてもらったという。雨をしのぐ場所と日よけを兼ねるので、ジミーはこれを「一石二鳥」と呼んでいる。

作業を始めた日は、ジミーの言葉を借りれば「最悪の日」だった。雲の様子から嵐が近づいているのが分かり、すぐに暗くなってくる。5人はテントのような形で骨組みを作り始めるが、指を挟むなど手際はよくない。

作業の途中、1羽の鳥がいかだにやって来て留まる。5人は大喜びし、「ブライアン」と名付ける。「ナイフを捨てろ」と鳥の気持ちを代弁するような冗談を言い合い、ほかのメンバーからは「鳥はほっとけ、シェルターを作るんだろ」とたしなめられる。この鳥はこの後の動画でも繰り返し登場する。一方、タレクは作業中ずっとドローンで写真を撮っていたとジミーはぼやく。

物資の確認では、5人分7日間の食料が入った木箱と、5人分の水が入った2つの樽があることが分かる。水は日に温められていて「あったかい」。カップに土が入るなど、細かな失敗も続く。「睡眠」と書かれた木箱を開けると、中の寝具は濡れていた。

2:21

最初の夜:船酔いと暑さで誰も眠れない

初日の夜について、ジミーのナレーションは「ひどいものだった」「寝るなんて不可能」とまとめている。覆いは簡素なものしかなく、中は暑い。いかだの揺れが止まらずに吐き気を訴えるメンバーもいて、汗だくの人たちに囲まれている状態だった。「1日目でこんなに臭うなら7日目にはどうなるんだろう」という冗談も出る。参加者の一人は「何に参加するのか分かってなかった」と漏らす。

翌朝には、ブライアンがいかだを去っていた。

3:00

2日目:雨、船酔い、そして全天候型シェルター

2日目の目標は、どんな天候にも耐えられるシェルターを作ることだった。木材は大量にあるが、ジミーは「どうやって作るのか分からない」と認めている。それでも材料は足りるらしい、という見立てで作業を始める。

ところが作業を始めた途端に雨が降り出す。メンバー同士の苛立ちも表に出て、ジミーがノーランに「お前は間違ったことをしてる、ちゃんと聞け」と怒鳴り、ノーランが「なんでそんなに怒鳴るんだ」と返す場面もある。ノーランは「ただの雨じゃん」「シャワーを浴びなくていい」と気楽に構えていたが、ジミーは「まだ6日間丸々残ってるんだぞ」と深刻に受け止めている。トイレの話も出て、ここではトイレもシェルターも暖房も、すべて自分たちで作らなければならないことが改めて確認される。

雨がやむと、5人は最初の骨組みを壊して作り直すことにする。ただ、船酔いのひどいメンバーが多く、「5分休憩」と言って床に倒れ込む者が続出した。「クリスだけ仕事してる」という声が上がり、実際に壁ができても「1面だけ」という状態だった。ジミーは、船酔いしていても全員で力を合わせないと作業は終わらないと考え、全員で壁を持ち上げていく。

作業中にはクジラが現れ、メンバーは「マジでクジラだ」と興奮する。「この企画はよくなっていってる」という声も出た。はしごを完成させたメンバーは、最初に作っておけば役立ったのにと振り返っている。何時間もかけた組み立ての末、日が沈む頃にキャンプ地が完成した。

それでも船酔いは収まらない。あるメンバーは、ほかの企画のように50時間ではなく7日間にしたことを「ほんとに後悔してる」と話し、揺れ続けて吐きそうだと訴える。2日目の夜には、ベッドが壊れたままでも疲れ切って眠ろうとするメンバーがいて、「これまでの人生で一番疲れたかもしれない」という言葉も出ている。

5:50

3日目:生活のリズムと、減っていく水

3日目の朝、小屋は倒れずに残っていた。ジミーはこれを「勝ち」と呼ぶ。ただ、小屋のきしむ音のせいで悪夢にうなされたメンバーもいた。

この日から5人は生活のリズムをつかみ始める。朝はいかだの角で用を足し、チョコレートで朝食を済ませ、樽のぬるい水を飲む。ここで水の残量が問題になる。約36時間で1つの樽の水がほぼ半分まで減っており、このペースでは6日目になくなるという見積もりが出た。

水と食料の不足を受けて、5人はいかだの下にいる大量の魚を釣って夕食にしようと考える。しかし釣りは想像よりはるかに難しく、何時間たっても1匹も釣れなかった。ジミーのナレーションは「釣りはユーチューブよりも難しいと分かった」と表現している。結局あきらめ、手持ちの食料に頼ることにした。

物資の中には薪とフライパンがあり、大きな棒から小さな棒へ、次に中くらいの棒、最後にまた大きな棒と組んで火を起こし、チリビーンズを調理した。数日ぶりの温かい食事で、メンバーは「チリビーンズにこんなに興奮したのはいつぶりか」と喜ぶ。ただし、この一食で食料の大部分を使ってしまったことも語られている。

夜の感想は人によって違った。気分はよくなったと言うメンバーは、最初の2日間がどん底で、今は「徐々に正気を失って」耐えられるようになってきたと冗談めかして話す。別のメンバーは、まだトイレを使えていないのが今一番の悩みだと明かす。いかだの揺れが激しくて眠れず、「正直惨め」と話すメンバーもいた。

8:13

4日目:シェルターの損壊と水の汚染

結局、3日目の夜も誰も一睡もできず、朝にはシェルターの裏側が壊れていた。ノーランはベッドを壊し、ふさぎ込んでいる様子が映る。雷が鳴り、また雨が来そうな気配もある。

さらに、誰かが飲み水の樽に柄杓を落としてしまう。全員が不潔な状態だったので、柄杓を拾い上げたときに水が汚れてしまった。ジミーによれば、これで水の3分の1がもう安全ではなくなった。

この状況で、ノーランは自分の苦しみと再生回数の関係について皮肉を言う。自分が苦しむほど視聴数は上がり、人気上位の動画は生き埋めになったり独房で過ごしたりした回だ、だから喜べ、また苦しんでいる、という趣旨である。この日、4日たってようやくレイザーが用を足し、全員で即興の歌を歌って祝う場面もある。

9:20

最大の嵐:20時間の雨と「防水の真逆」のシェルター

4日目の夕方、遠くの雲が黒くなっていく。ジミーは後から振り返って、このときはまだ知らなかったが、チャレンジ中で最大の嵐が近づいていたと語る。5人はできる限りの備えをし、タレクはシェルターの側面を、クリスは屋根を補強する。風が強まっていかだは大きく揺れ、釘が足りなくなり、作業は難航した。ジミーは撮影を担当しており、「やっと手伝ってくれるのか」と言われて「俺はいかだ代を払ってる」と返している。

嵐は夜になってさらに激しくなる。シェルターはすぐに雨漏りし、あるメンバーは「防水の真逆だ」と嘆く。ベッドの上には完全に穴が開き、寝床は水浸しになった。「過去一でヤバい夜」「死んじゃうよ」と叫び声が続き、あるメンバーは「この動画、終わらせてもいいよジミー、頼む」と頼み込む。ジミーは、メンバーを説得しようとしたが全員が「やる」と答えたと語っている。途中で「スタジオで撮影してもよかった、でも俺たちはウソのない本物のチャンネルじゃなきゃ」と、自嘲まじりに叫ぶ声も入る。

5人はベッドを壁代わりにして雨を防ごうとしたが、何時間も雨が降り続き、凍えるほど寒くなった。ベッドはなく、吐き気もある中で、7日間をやり切れるか分からないという声も出る。ジミーによれば、雨は20時間ほど降り続いた。

12:16

5日目:再建と防水の作り直し

一晩中ずぶ濡れになった後、5人は疲れ切った体で物資を乾かし、キャンプの再建に取りかかる。いかだはボロボロで、ベッドも干さなければならなかった。メンバーは過去の企画と比べて、「南極より厳しい」「砂漠の動画よりもキツイ」と話し、「もう帰りたい」「こんないかだは二度と見たくない」とまで言う。

焚き火台が水浸しで火を起こせず、この日は夕食がなかった。食べ物も水に浸かり、安全に食べられるものはわずかしか残らなかった。あるメンバーは、普段の生活で食べ物や乾いたベッドがあるのを当たり前だと思っていたと語っている。

「あんな夜はこりごりだ」として、5人はシェルターの防水をやり直す。覆いをいったん剥がして切り、結束バンドやロープで固定し直す。空気の流れを確保しつつ、覆いを持ち上げて内部を広く使えるようにした。濡れた物を干すための長い物干しロープも張った。あるメンバーは日焼けと疲労と脱水で限界だと訴えており、テントを直した後、5人は疲れ切ってほぼ1日を寝て過ごした。

目を覚ますと、ブライアンが戻ってきていた。メンバーは再会を喜ぶが、ブライアンはまた飛び去ってしまう。「お前がこんなに思ってるのに、あいつは見捨てたんだ」という冗談で場面は締めくくられる。

13:48

6日目:寒さの次は猛暑とクラゲ

残り2日の時点で、食料は不足し、水は汚染されていた。それでもいかだの下には、あるメンバーが500匹はいると見積もるほどの魚が集まっていた。

前夜について、メンバーは寒さと濡れと不眠で「人生最悪の夜だった」と振り返る。一方で、作り直した防水は効果を発揮した。夜に雨が降ったのに、今までで一番よく眠れたと話すメンバーもいる。嵐の夜から5日目までの時期は本当につらかったとしつつ、いかだで海を漂っていること自体には感動がある、という感想も出ている。

ただ、雨がやむと今度は猛暑になった。2日前の晩には凍えていたのに、この日は焼けるような暑さである。5人は海に飛び込んで涼み、ジミーは即席の扇風機を作る。しかし泳いでいたメンバーの一人がクラゲに刺され、脚にみみず腫れができた。ほぼ1日中、デッキを歩けないほど暑かったという。

15:46

最後の夜と終了

日が沈む頃には、ゴールが近いことでメンバーの気持ちは楽になっていた。終了まで24時間を切った時点で、今回はこれまでで一番つらい企画だったと認めつつも、「正直すごくいい経験だった」「シャワーや食べ物など、当たり前のことに感謝した」という感想が出る。一方で、トイレが一番の問題で、「バケツで用を足すのは二度としない」とも話している。最後の晩にはチョコレートで乾杯し、ジミーが座っていた椅子が壊れるハプニングもあった。メンバーは、最後の夜にもう一緒に寝なくて済むことを喜び合う。

最終日の朝、ブライアンが家族を連れて再び姿を見せる。メンバーは、シェルターが未完成だった夜にずっと守ってくれたと感謝を口にする。これには「おバカなだけなのかも」という茶々も入る。

振り返りでは、「結局すべてうまくいった」「クレイジーな思い出がたくさんできた」という声に対して、「最高の思い出はここを離れることかな」という返しもあった。ジミーは、浮かぶ板の上で150時間を過ごし、今までで一番大変な経験だったが、みんなで楽しい時間を過ごせたと総括する。迎えの船はなかなか見つからなかったが、やがて近づいてきた。5人は合図を送るものの、船はいかだにぶつかってしまい、その後5人はいかだを降りてチャレンジを終えた。