激辛好きのバンドマンへ作る「シン・マーボーカレー」:カレー粉で作り直したリュウジの得意料理

YouTubeで開く ↗
概要

料理研究家のリュウジは、ヴィジュアル系バンドMUCCのギタリストの誕生日祝いに料理を届ける仕事を受け、ライブ会場へ向かう直前に料理を作った。依頼は「激辛料理がいい」というもので、リュウジが選んだのは自身の得意料理であるマーボーカレーだった。以前はカレールーで作っていたが、今回はカレー粉で作り直し、「シン・マーボーカレー」と名付けている。動画では、限られた時間で4〜5人前を仕上げる調理、ライブ会場でのサプライズ、メンバーとリュウジ、スタッフのA子による試食が続き、最後はリュウジが「また食べたい」と思った料理やMUCCへの思い入れを語って終わる。

11分で読めます
0:53

架空の料理から生まれた得意料理

リュウジによると、マーボーカレーはゲーム「テイルズ オブ」シリーズに登場する架空の料理である。リュウジはこのシリーズのゲームが好きで、「作れそうだ」と思って試したところ、とてもおいしかったという。以前のマーボーカレーはバンダイナムコとのコラボで作ったもので、かなり前の話だとA子が補足している。

以前のレシピではカレールーを使っていたが、今回はカレー粉を使う。リュウジはその理由として、カレー粉のほうがカロリーが低くなり、味わいも変わる点を挙げた。基本はリュウジのマーボー豆腐で、これにカレー粉を加えてご飯にかける。料理名の「シン」はこの作り直しを指している。

依頼主側からは「激辛料理がいい」と言われていた。ただしリュウジは、自分の料理は「旨辛」の範囲だと前置きしている。誕生日を迎える人はかなりの激辛好きらしいので、会場で唐辛子を足すつもりだと話した。

2:04

時間に追われて4〜5人前に

撮影時は時間がほとんどなく、リュウジ自身も「タイムアタック」と言っていた。当初は少ない量で作るつもりだったが、メンバー全員が食べられるよう、途中で4〜5人前に増やしている。リュウジは、普段の「至高のカレー」も4人前で作っているので問題ないと説明した。家庭で作る場合は全量を半分にすれば2〜3人前になるという。

この仕事についてリュウジは、普段はあまり受けないと話す。今回はそのバンドが好きだから引き受けたのであり、会場への登場はサプライズだという。この時点ではアーティスト名を伏せ、「みんな多分知らないと思う」とも言っていた。

2:51

調理の手順:挽き肉に焼き目をつけるところから

最初に、にんにくと生姜を約25gずつみじん切りにする。リュウジは「マーボーにはやっぱり生姜があったほうがいい」と言う。今回は辛さを重視するため甜麺醤は入れず、豆板醤だけで味をつける。

大きめの鍋に油を大さじ2ほど引き、熱くなったら豚挽き肉300gを入れる。挽き肉はすぐに混ぜず、焼き付ける。リュウジはこれをマーボー豆腐の作り方として説明し、「こういう焦げがつくまで焼いてください。これが旨味になるから」と話した。火は中強火でよい。にんにくと生姜は焦げないよう挽き肉の上に乗せておき、その間にまな板で長ねぎを刻む。長ねぎは1本分、だいたい100〜120gである。ニラを入れてもおいしいが、今回は入れない。

挽き肉に焼き目がついたら、豆板醤を大さじ2と半分ほど加えて炒める。リュウジは「激辛好きならそれくらいいっていい」と言いつつ、肉の量が多いので、これでもそこまで辛くはならないと説明した。続いて花椒を小さじ1ほど入れる。A子が「花椒はいつも最後に入れていませんか」と尋ねると、リュウジは最後にもかけると答えた。そのうえで、スパイスとしてカレーになじませたほうがおいしい、中華の調味料とカレーはとても合う、と理由を話している。花椒を入れた瞬間、A子は「いい香り」と反応した。

リュウジはこのカレーを、普通のカレーより簡単かもしれないと話す。ブロック肉を使うカレーのように長く煮込む必要がないからだ。

8:30

中華だし・オイスターソース・豆腐の扱い

味付けには中華だしの素(リュウジは「中華味」と呼ぶ)を小さじ4杯使う。鶏がらスープでもよいが、中華だしの素のほうがコクが出るという。マーボー豆腐なら鶏がらでもいいが、ご飯と一緒に食べるカレーではもう少しコクが上がったほうがいいと説明した。オイスターソースは小さじ1と半分を入れる。オイスターはご飯に合うので、これでコクを出す。水は300ccである。

豆腐は水切りせずにそのまま入れる。リュウジはマーボー豆腐の下ごしらえについて、下茹でが重要と言われることもあるが「いらない」と言った。最近たけしとも、マーボー豆腐の下処理はいらないという話になったという。A子は、クックドゥをめぐる企画などでもそういう話をしていたと応じている。

豆腐は途中で2丁、600gに増やした。リュウジは「マーボーカレーはやっぱり豆腐が主役」と述べ、カレーにするなら絹ごし豆腐がよいと言う。豆腐が硬すぎるとご飯となじみにくいからだ。一方で、何日かに分けて食べたい人は、混ぜるうちに崩れることを考えて木綿を使ってもいいと補足した。

12:03

カレー粉、旨味、砂糖、仕上げの油

マーボー豆腐の状態ができたところで、カレー粉を大さじ2ほど加える。リュウジはここで「これでカレーになる」と言った。

続いて隠し味に味の素を小さじ1/3入れる。リュウジは「カレーって旨味がないと日本人は満足しない」と言い、その理由を米と一緒に食べるからだと説明した。米と食べる料理は、しょっぱいか旨味が強いかのどちらかでないと物足りないという考えである。

ここで一度味見をし、リュウジは「全然辛くない」と確認した。そのうえで砂糖を加える。カレーに甘味があるほうがご飯に合うからで、目安は「若干の甘さ」だという。最終的な量は小さじ1と1/3で、リュウジは「これで味が全然違う」と強調した。

仕上げには、今回はあまり油を使っていないので、米油を大さじ1加える。A子が「仕上げの油は最後に入れるものですか」と尋ねると、リュウジは「油って調味料だから」と答えた。潤滑のためではなく味を決めるための調味料であり、油が乗るとカレーはおいしくなるという説明である。最後に片栗粉小さじ2を水大さじ1ほどで溶き、全体を大きく混ぜてとろみをつける。火は最後まで強火で、豆腐は多少崩れるが「崩れた豆腐がうまい」とリュウジは言う。

器に盛ると、見た目はマーボー豆腐に近い。リュウジは「マーボー豆腐っぽく見えるけど、ちゃんとカレーだから」と強調した。最後にラー油と花椒をかけて完成である。A子はラー油がかかった時点で「一気に激辛感が出た」と反応している。なお、リュウジはこのカレーは翌日のほうがご飯に合うと思っていると話した。

16:37

ライブハウスという条件での料理

完成したカレーはタッパーに移し、会場で温める。ライブハウスには電子レンジしかないらしく、レンジで温めるしかない。リュウジは、本当は向こうで鍋でぐつぐつ温めたほうがおいしいと言いつつ、こうした厳しい条件でどれだけおいしいものを作れるかが「料理研究家のスキル」だと話した。メンバーの分は取り分けておく。すぐに蓋を閉めると熱がこもって傷むので、蓋を開けたまま涼しい場所で冷ますと説明している。

17:24

会場でのサプライズと、メンバーの反応

ライブ会場の映像では、ギタリストのミヤを祝うバースデーソングのあとに、リュウジがサプライズゲストとして紹介され、大歓声が上がる。リュウジは「場違いじゃないかと思った」と言いながら、MUCCが大好きなこと、「絶望」から入ったこと、今でもカラオケで歌っていることを伝えた。

マーボーカレーを出すと、メンバーの一人が、本名との関係で「マーボー」に縁があるという趣旨の冗談を返し、場が沸いた。試食したメンバーは、とてもスパイシーだがきつい辛さではなく、香りがとても強いと評した。インドカレーも日本のカレーも好きで、その中間のようなものはないかと思っていたところ、マーボー豆腐とカレーのちょうど中間の味だった、という感想もあった。リュウジのキムチ鍋の商品に世話になっているという話も出て、最後は全員で記念撮影をしている。

20:25

リュウジとA子の試食:辛さの評価と調整のしかた

場面はスタジオに戻り、リュウジとA子が試食する。A子は一口目で「辛い」と言ったが、リュウジは激辛好きからすれば甘口だろうと言う。それでも二人とも、ちゃんとカレーの味がしてご飯に合うと評価した。リュウジは味付けのポイントを、甘味、素材の旨味、旨味調味料の旨味を入れることだと改めてまとめている。

さらにカレー感が欲しい場合は、食べる直前にカレー粉を振るのを勧める。試したA子は、振ったほうがよりカレー感が出ると感じ、こちらのほうが好きな人も多そうだと話した。現状は半々くらいのハイブリッドな味わいだという。

辛さについてリュウジは、このままでは「一切辛くない」「食欲が進む辛さ」で、激辛として出したら怒られるかもしれないと言う。激辛好きにとってこの程度は「ジュースと一緒」だとも話した。そのうえで、辛さだけを調整したいならチリペッパーが一番いいと説明する。一味唐辛子は弱く、一番辛いのはチリペッパーだという。A子はこれを知らなかったと反応し、リュウジは会場でチリペッパーをかけて出すつもりだと話した。

リュウジは「久々に自分の好きなものを作っている」とも言った。激辛はバズレシピではあまり扱わないジャンルだからだ。また、話しながらだったので時間はかかったが、工程自体はとても簡単で、それでもスパイスはしっかり効いていると強調した。

10:50

忙しさと「体の強さ」、社員への姿勢

調理の合間には、リュウジの仕事ぶりも話題になった。翌日は朝早くから松山へ出張し、リュウジにとって四国は初めてだという。たけしも同行する予定である。A子が「世界で一番忙しいYouTuberかも」と言うと、リュウジは仕事がある限りやると答えた。自分は料理の修行をしていない人間なので、第一線で頑張っているYouTuberと肩を並べるには頑張らなければならない、とも話している。

自分がYouTuberを続けられている理由について、リュウジは「体が強いから」だと気づいたという。みんなが音を上げても自分はまだ動ける。この仕事は体当たりの部分が多く、意外に肉体労働だという認識である。A子も、撮影や出張は自分にとって肉体労働だと話した。A子はこの日すでに疲れているので、ライブ会場には連れて行かず、撮影と編集に回ってもらうとリュウジは説明している。

さらにリュウジは、自分は社員に対して正直に言えば厳しいと語った。他の経営者からはとても優しいと言われるが、自分が厳しくしなければ視聴者にいい動画を届けられない。だから社員には「俺のためにやらなくていいから、視聴者のためにやってくれ」とずっと伝えているという。前日には酒場系の撮影をしたが、みんなが飲むほうに走って動画を気にしなかったため、つまらない仕上がりになったという話も冗談まじりに出ている。

23:05

「また食べたい」が最上の褒め言葉

翌日から出張で外食が続くので、A子に「ここで噛みしめてほしい」とリュウジが言ったことから、外食と家の料理の話になった。リュウジは、出張で食べ歩いても結局自分の料理が一番うまいと感じると言う。店で食べるのも好きだが、それはどちらかというと体験として心に残るもので、「また食べたい」と思う料理は少ないという。A子も、家で食べるのが一番だと思うことはあると応じた。

リュウジにとって「また食べたい」は最上の褒め言葉で、あまり口にしない言葉だという。最近それを言った料理として、料理長の海軍チキンカレー、クワトさんと一緒に行った店の釜飯、そして知人の店で食べたヒレ肉を挙げた。ヒレ肉はシャトーブリアンではない、脂の少ない部位で、リュウジは「人生で一番うまい肉」だったと振り返る。フライパンで塩をして焼いただけなのにあれほどおいしいのはありえない、と驚いたという。A子も同じ肉を食べており、自分の中でもトップだと話した。A子は、リュウジの挙げる料理に炭水化物が多いことを指摘している。

24:44

MUCCという「ちょっと特殊なヴィジュアル系」

話題が戻り、リュウジは訪問先がMUCCであることを明かした。MUCCはヴィジュアル系の中でも特殊で、「密室系」と呼ばれているという。リュウジの説明では、当時のヴィジュアル系は全体にきらびやかだったが、MUCCは独特の雰囲気で、出す曲が全部ネガティブだった。リュウジはMUCCが出てきたときに「しびれた」と言う。酔っ払うと「大嫌い」を歌っていたというが、A子は聞いたことがないかもしれないと言い、リュウジも最近は歌っていないと認めた。

カラオケでヴィジュアル系を歌うと周りに引かれることもあるという。A子も乗り方がわからないと笑い、DIR EN GREYしかわからないと話した。DIR EN GREYはリュウジがよく歌うので周りに知られるようになったが、MUCCにもいい曲がたくさんある、とリュウジは推した。A子はアリス九號.なら分かると言っている。

最後にリュウジは「喜んでもらえるといいな」と話した。今回は初めての試みなので、会場でかけるチリペッパーを持っていかないといけないと言い、ライブ会場の映像はおまけとして付けると告げて、動画は終わる。