「手放せば始まる」マコなり社長が語る、willとmustの天秤とやめどきの判断
新R25チャンネル新R25は2026年9月でメディア運営を終了する。編集長の渡辺さんは卒業企画として、これまで世話になった人たちへの最後のインタビューを続けており、この回の相手はマコなり社長こと真子就有さんである。収録は真子さんが現在経営する会社のオフィスで行われた。
新R25と真子さんのYouTubeチャンネルはほぼ同じ時期に始まり、新R25はテックキャンプが急成長した時期にそのプロモーションも担当していた。真子さん自身も、テックキャンプを運営するdiv社の代表を辞任し、新しい会社を立ち上げた経験を持つ。対談はこれまでの共演を振り返るところから始まり、後半は「やめる」「手放す」をどう判断するかという話に移っていく。
2019年、堀江さんとの対談が「伝説回」になった理由
真子さんの新R25への初出演は2019年、堀江さんとの対談だった。当時の新R25にはまだYouTubeチャンネルがなく、新R25が記事と、真子さんのチャンネルで公開する動画を制作した。渡辺さんによれば、真子さんのチャンネル登録者が数十万人に届き人気が出始めた時期で、「そこで堀江さんと絡むのか」という意外性もあり、動画は100万再生ほどに伸びた。テックキャンプのプロモーションという位置づけだったが、広告以外の経路でも大きく再生されたという。真子さんは「これはもう完全に味をしめましたね」と振り返る。
真子さんにとってこの回は「伝説回」で、撮影中は笑いをこらえるために腹筋に力を入れていたという。渡辺さんは、プログラミングはハードルが高いと感じる人の目線で話を広げようとしていた。一方の堀江さんは冒頭から「プログラミングなんて簡単なんだよ」と言い切る。それでは話が終わってしまうので、渡辺さんが「でも難しいと感じる人もいますよね」と何度も切り返し、そのたびに堀江さんが「違うよ、簡単なんだよ」と怒り続けた。真子さんはこの状況を、立場上話を広げるしかない渡辺さんと、決して相手に合わせない堀江さんの構図としてメタ的に見ており、「コントよりも面白い」と感じていた。
最終的に堀江さんはテックキャンプの仕組みを評価し、プロモーション効果は大きかった。真子さんは「億単位の経済効果を生んだ動画」だったと語る。div社では年末に感謝の手紙を送る文化があり、当時マーケティングを担当していた近藤さんが新R25に手紙を送ったというエピソードも紹介された。
その後、新R25では著名人と真子さんを引き合わせ、「自分の人生を変えたスキルは何か」をテーマに話す対談シリーズを制作した。本田圭佑さんなども出演し、最も伸びたのはひろゆきさんの回だった。ひろゆきさんは1時間ほど遅刻し、しかも「遅刻に不満があるならそもそもオファーしないでほしい」と公言している。現場は焦ったが、結果的にシリーズで一番伸びた動画になったという。
自分では出せない話を、第三者メディアが引き出す
渡辺さんが最初に真子さんを取材したのは「しくじりランキング」という企画で、「クラス全員卒業事件」などの話が出た。真子さんはこの企画をありがたかったと言う。当時の真子さんのチャンネルは、真子さんをまったく知らない人でも面白い、有益だ、学びになると感じる動画しか出さないと決めていた。対象を広く取る方針なので、自分の失敗談のような話は出しても伸びない。それでも面白い話は手元にたくさんあり、それを引き出してくれる場として新R25が役に立ったという。
真子さんは、同じ話でも自分で語るか他人に聞かれるかで伝わり方が変わると説明する。自分で動画を作って失敗談を話すと、周到に準備した「作られた感」が出る。「面白いだろ」「苦しかったよ」と苦労人として自ら語る時点で、少し寒く、武勇伝のように見えてしまう。まったく同じ話を同じ語り口でしても、誰かに聞いてもらう形なら成り立つ。真子さんは、新R25がやってきたことは「第三者だからこそ出せる付加価値」を出し続けることだったと評価した。
新R25はほかにも、Zoomでのプレゼン番組(真子さんはiPadについてプレゼンした)、真子さんの人柄を関係者に聞く企画、退任のタイミングと番組コンセプトが重なって伸びた企画などに真子さんを起用した。最近では、スタッフの森久保さんがADHDの悩みを相談する回が560万再生ほどになったという。
「面白く料理してくれない人とは、絶対に仕事をしたくない」
YouTubeが最も伸びていた時期、真子さんにはほぼすべてのメディアから声がかかり、一度はいろいろ出演してみた。そこで思ったのが「面白く料理してくれない人とは絶対に仕事をしたくない」ということだった。
例として真子さんが挙げたのは、「マコなり社長が出る」というタイトルでYouTube動画を作ると決まっているのに、「そもそも何のお仕事をされているんですか」から始まる対談である。その動画を見るのはマコなり社長を知っている人だけなので、基本的な説明はいらない。そもそも下調べをしてきていない、と真子さんは感じる。1週間前に商品紹介動画を出しているのに「最近買ったおすすめの商品は?」と聞かれることもある。すでにメディアに出ている人物を取材するなら全動画を見ているのは当然で、これまでにない切り口をどう提供するかが「第三者の唯一の価値」だというのが真子さんの考えだ。
真子さんによれば、YouTubeでは常識的な人間ではだめで、全力でマコなり社長をやると「何言ってるのこの人」という空気になる。伸びやすいのはその少しクレイジーな方向にどう料理するかで、そのためには制作側にメタ的な視点が必要になる。新R25は真子さんを「狂人にしてくれる」場所で、キャラクターを出してもいいという心理的安全性があった。渡辺さんは、真子さんが「イル・キャンティのドレッシング」について熱弁したときに「あ、そうなんですね」と流されたら困るだろう、と例を挙げ、真子さんも「めちゃくちゃ困ります」と応じた。
準備があるからリラックスできる、そして「渡辺さん依存」という指摘
真子さんにとって新R25の現場は「楽」だった。ゆるい雰囲気なのに、きちんと準備されている。真子さんは、リラックスするには準備が必要だと言う。準備なしにバタバタ現場に入り、「誰々さんが来る、どうしよう」となると緊張が現場に広がる。何が来ても大丈夫なように段取りができていれば、あとは楽しくやるだけになる。渡辺さんはこれを、体育会系の部活で「やるだけやったから今日は楽しもう」と試合に臨む心境になぞらえた。
一方で真子さんは「あえて批判的に見るなら」と前置きし、新R25は渡辺さんの世界観や空気感への依存度がとても高いとも指摘した。ただし「いい意味で」「メディアはそうあるべき」とも補足している。堀江さんに「違うよ、簡単なんだよ」と言われ続ければ普通は帰りたくなるが、渡辺さんは物おじしなかった。渡辺さん本人は「焦っていたが、飲み込まれたら終わりだと思って焦らないようにしていた」と明かす。真子さんにとってもこれは最も緊張した収録のひとつで、本田圭佑さんがテックキャンプを受講しに教室へ来た瞬間に並ぶほどだったという。
真子さんは、サイバーエージェントの藤田さんに遠慮なく突っかかり続けられる人は、自分の知る限り渡辺さん以外にいないとも話した。さらに、それをかなりメタ認知したうえでやっていると見る。丁寧な社長インタビューなら社内の人間がやる必要はなく、出たいメディアはいくらでもある。社内の人間だからこそできる遠慮のなさにどう価値を出すかを考えているのだろう、と真子さんは推測し、「普通にやっても面白くないから突っ込まなきゃ、でも怒らせるかも、でもやらなきゃ」という緊張を抱えながらやっていたのではないかと語った。渡辺さんは「その奥を読み取っていただいて嬉しい」と応じた。
9年間は「手放せば始まる」の連続だった
渡辺さんが真子さんにとってのこの9年間を尋ねると、真子さんは「一言でまとめると『手放せば始まる』」と答えた。これは真子さんが過去の動画のプレゼンテーションで使った言葉でもある。やめるタイミングだけの話ではない。9年間ずっと、自分が積み上げてきたものや自分の中の当たり前を手放し続けなければならなかったという。なお真子さんのYouTubeは現在「第2形態」に入っており、半年以上動画を出していないと本人は話している。
YouTubeを始めたきっかけも手放すことだった。自分が全部仕切っていた仕事を幹部に任せ、自分は最終的な意思決定にだけ時間を使う。この権限移譲を限界まで進めた結果、時間ができてYouTubeが生まれた。
キャラクター作りも同じだと真子さんは言う。プライベートの自分をそのまま出しても面白くない。自分とは何か、何が面白いのか、何が人と違うのか、人にとって価値があるのは何かを考え、「生産性を大事にしている自分」だけを切り出した。渡辺さんが「それを誇張したものがマコなり社長か」と聞くと、真子さんは「誇張というと語弊がある」と訂正した。自分という大きな人間像の中の一部だけを見せ、ほかはすべて手放したのだという。そのため多くの人には生産性のことしか考えていない人という印象を持たれている。間違いではないが、人生でそれだけを考えているわけではない。だらける瞬間が0.1秒もないわけではないが、そういう自分を目指して努力しているのは事実だ、と真子さんは説明した。
コロナで教室という戦略の根幹を失う
大きな転機はコロナだった。当時のテックキャンプは多額の資金を投じて全国に教室を展開していた。オンラインスクールが多い中で、教室があることを売りにしていた。真子さんは、自分が受講するなら教室があった方がいいと考え、人とのつながりや仲間との出会いを重視していた。オフラインへの投資は誰もやりたがらないことで、良くも悪くも逆張りで積み上げた自分たちなりの付加価値だった。
その戦略の前提が外部環境の変化で成り立たなくなり、真子さんは「どう考えても詰んだ」と思ったという。真子さんは「戦略の失敗を戦術で取り返すことはできない」と語る。だが、それを言ったら終わりなので、どこから戦略を巻き直すかを考えた。出した答えは、一般の受講者向けのBtoCから、企業研修なども含めて法人の需要に応えるBtoBに力を入れる方針だった。
結果的には、そこから会社が伸び、未来もあったので良かったと真子さんは振り返る。ただしその瞬間は売上が減り続け、2021年には真子さん自身の炎上騒ぎもあった。新しいことを始めても浮上できるのか、まったく見えなかったという。
責任感だけで動いている自分に気づく
BtoBの会社に適応しようと、真子さんは興味のなかった会食などにも顔を出した。そういうこともできる自分に変わらなければと考え、1年ほど頑張ったが、結論は「しんどかった」。
真子さんによれば、起業もサービス作りも、そしてメディアも、本来は金儲けを超えた「これが面白そうだ」という夢や希望が原動力のはずだ。ところがふと気づくと、責任感だけで動いていた。やりたくてやっているのではなく、やらなければならないからやっている。「will」はもうなく、すべて「must」で動いていた。株主から投資を受け、上場を前提に資金調達もしていたので、mustに議論の余地はなかった。
真子さんは「そのタイミングでパブリックに言えることでは絶対にない」と断ったうえで、心を殺してまで人生でやるべきことは一つもないと考えていると話した。どれほど大きな借金を背負っても、どれほど人に迷惑をかけても、自分の心が死んだまま続けた先に、関係者も含めた持続的で豊かな未来はない。極端な話、倒れて働けなくなったら、それは誰にとって豊かだったのか。取り組むことはすべて持続的でなければならず、その持続性を支えるのは、夢に向かって進んでいる希望や、自分のやっていることへの納得感だという。仕事にはやりたくないことも必ず生まれるが、大枠でポジティブが上回っていればいい。その比率が少しずつ逆転していったのだと真子さんは語る。
渡辺さんは、事業が伸びているときは成長のドーパミンで勢いに乗れるが、何かで停滞するとその部分がむき出しになると共感した。真子さんも、売上が右肩上がりのときは自分のすべてが「悪い意味で」肯定されてしまうと応じた。2021年からは事業もYouTubeも停滞した。そこで「自分は何がしたいのか」と考えたとき、答えは「クリエイティブなことがやりたい」だった。自分の仕事で多くの人に影響を与えることが起業の原点で、創造的な部分を発揮できないならやる意味がないと思えてきたという。渡辺さんは、プログラミングスクールの前に真子さんがプロダクトアウト型の事業ばかり手がけていたことを挙げ、テックキャンプでマーケットイン型に移ったものの原点はそちらにあると指摘した。
ただし真子さんは、やりたいことだけをやってうまくいくわけでもなく、それもまた持続的ではないと付け加える。大事なのはwillとmustの天秤のバランスを整えることだ。だから真子さんは、人生をかけて作ったWebサービスやアプリからも撤退してきた。人生のどこかで必ず、積み上がったものを減らすタイミングが来ると考えている。
mustの正体は「お金の関係」
渡辺さんは、willから始めた事業が大きくなると関係者が増え、それがmustの典型になるのではないか、と問いかけた。雇用する社員が増えると、自分で終わりを決めにくくなる。
真子さんはこれに同意し、mustを突き詰めると結局はお金だと話す。株式会社で利害関係者が増えるということは、儲かるか儲からないかでつながる人が増えるということで、それは社員も含む。スタートアップの初期には、雇用される側として得か損かを考える人はいない。給料の安さすら議論にならず、「これが世界にあるべきでしょ」「面白いじゃん」という熱量で集まる。その熱量は会社が大きくなっても残るが、薄まっていく。株主も数多くの投資先の一つとして、会社を金融商品のように見るようになる。「それが嫌なら投資を受けるな」というのが正論だ、と真子さんは認めている。
真子さんは、周りを見渡すと全員がお金のことしか考えておらず、自分も利益が上がるかどうかしか考えていない状態になったら、その人はリーダーをやめるべきではないかと考えている。企業価値や利益を高めることにゲーム的な面白さを感じるプロ経営者のような人もいて、その人はそれでいい。だが真子さん自身はそうではなかった。どれほど儲かっても意義を感じない仕事はやりたくないし、仲間とお金だけの関係ならやらない。どんな巨大企業の経営者のオファーがあっても同じだという。困難な時期は、自分のやりたくないことや手放すべきものをはっきりさせてくれる、と真子さんは語った。
渡辺さんは、伸びている時期は意外とそこに目が向かず、自分で決めているのに自分の会社ではなくなっていく感覚がある、と話した。多くの人が「面白いね」と言ってくれていたものが、伸びているか、利益が出ているかという軸に変わっていく。それは当然だが、熱狂的なファンがいなくなるような感覚がある、という。
真子さんは対照的な例としてイーロン・マスクを挙げた。良くも悪くも権力を自分に集中させ、議決権を握り続け、「火星に行く」という巨大な夢を掲げて困難を達成し続ける。次々と夢を示し、すべてを自分で決められ、「任せておけば大丈夫」という信用を保ち続ける人は、ああなるのだろうと真子さんは言う。渡辺さんは、あれほど大きくなればmustも積み重なるはずなのに、それに飲まれない振る舞いができるのはすごい、普通はできないと応じた。
渡辺さん自身の「やめる」難しさと、周囲の声
渡辺さんは、ひとつのメディアを9年続けてきた中で、やめようと思ったことはなかったと明かした。事業が立ち行かないような状況ではなく、続けられてしまう。だからこそ自分でやめる決断をするのは非常に難しかった。一方で、キャリアや人生のワクワクや鮮度を保つには、やめどきを自分でうまく設計することが大事だと感じたという。真子さんは「やめどきがすべて」と応じ、自分の決断が正しかったかは別として、違うと感じたときに思い切ってやめたことで人生が大きく変わってきた、それが自分にとっての「手放せば始まる」だと話した。
渡辺さんが「真子さんが決めたとき、周りは意外と賛同したのでは」と聞くと、真子さんは「身近な人ほど止めなかった」と答えた。渡辺さんは、やめるときは本人がメタ的に見られなくなっているので、周囲の声を参考にするのもいいのではないかと考えている。
真子さんは当時、困難を乗り越えてきた経営者たちに相談して回った。外部の人の多くは「もう少しやってみたら」という意見で、特に多かったのは「あと半年やってみて、それでも考えが変わらなければやめたほうがいい」という助言だった。「6か月後にまた会いましょう、そのときにまた聞かせてください」と言ってくれた人がいて、真子さんは救われたという。渡辺さんは、「1年に一度も着なかった服は処分する」といったルールのように、やめどきにも線引きしやすい基準を持てるといいのではないかと話した。
最悪のケースを「想定しきる」
ただ、半年待つと決めるのも簡単ではなかった。真子さんには連帯保証の借金があり、場合によっては10億円ほどの借金を個人で抱えたまま、すべてを失う可能性もあった。一旦考える時間をつくるには、最悪の未来を想定しなければならなかったと真子さんは言う。事業はすべてなくなり、顧客に迷惑をかけ、借金が残り、家も持てずに実家へ帰る。そこから始まる未来がどうなるか、実家で毎日何を食べ、何から始めるのかまで「想像しきった」。
そのとき、真子さんは自分ならまず生活のためにプログラミングをやると考えた。エンジニアリングができるので、その時点で食べていける。借金はもちろん返すが、生活が成り立たないほど取り立てても持続的に返せないので、返済は収入の一部になるはずだ。自分が倒れたら返せなくなる。なんだかんだで「詰んではいない」し、また起業する機会もあるだろう。こうして最悪の事態をすでに起きたものとして受け入れ、そうなってもいいと思ったうえで、結論を出すまでの時間を置くことにした。
渡辺さんが、多くの人が勧める悩みへの向き合い方だと言うと、真子さんは「もう本当にカーネギー」と応じ、D・カーネギーの『道は開ける』に書かれている「最悪のケースを想定し、そこからどうするかを考える」方法だと説明した。ただし「簡単には割り切れないですけどね」とも付け加えている。
やめたらYouTubeが伸びた — KPIがクリエイティブを殺す
渡辺さんは、真子さんのYouTubeが投稿頻度を落とした後、再開した動画で再生回数が戻っていたことに注目していた。大量投稿の時期はmust感が強く、過去のネタも使い回していたが、mustがなくなってからのほうが創造性が増して面白い動画になっていた、というのが渡辺さんの見方である。真子さんも、やっている最中はそれに気づけないと認めた。
真子さんによれば、登録者が95万〜96万人ほどに達したところで炎上が起き、7万〜8万人ほど減った。そこから100万人に届くまで2年以上かかっている。それまで急伸していたチャンネルがぴたりと止まり、出しても出しても伸びなかった。再生回数が大きく落ちたというより、新規の視聴者が増えず、同じ人にだけ届いていてバズらない状態だった。当時は事業の売上を下げないよう、少しでも動画で貢献しなければと焦っていた。だから本数を維持し、発言もマイルドになっていた。この時期はmustで動画を出していたと真子さんは言う。KPIが決まり、その数字のために動画を作った瞬間にクリエイティブは死ぬ。このチャンネルでは、自分が伸び伸びと面白いと思うものを出す以上の方法はない、というのが真子さんの結論だ。
渡辺さんは、雑誌やテレビ、YouTubeでも、プロデューサーが現場を回していた時代が「黄金期」「面白い時代」と言われやすいと指摘した。真子さんは、クリエイティブは個性あるひとりのプロデューサーから生まれるもので、本当は組織でやるべきものではない気もすると応じた。渡辺さんは、資金を集めることでより大きな創作に挑戦できる面もあり、組織化が手段として必要な場合もあると補った。
真子さんは、庵野さんが株式会社エヴァンゲリオンを作って上場し、「エヴァを毎年1本出します」というKPIを課されたら、また病んでしまうだろうと極端な例を挙げた。創作意欲が湧いているときに作らせ、そのとき必要なお金を大人が集めてくる、という関係でなければならない。作り手がmustで作り始めると、クリエイティブは本当に面白くなくなるという。
渡辺さんは、新しいことを始めるときもやめるときも決めるまでは悩み抜くが、決めた瞬間に不思議な解放感が生まれ、創造性が発揮されると話した。そこからwillで走り出しても、mustはまた蓄積していく。そのサイクルを繰り返すしかない、という点で二人の認識は一致した。
クリエイティブとはビジョンドリブンであること
真子さんは、クリエイティブなのは動画やコンテンツ制作に関わる人だけではないと強調した。営業にもバックオフィスにも、仕事の中に創造的な部分は必ずあり、それを殺さないようにしたいという。それはお金では測られないが、どう考えても一番重要な資産だと真子さんは言う。すべてをKPIで測れば、それは結局お金、つまり利益につながる数字で測ることになる。それだけで物事を測った瞬間に仕事は本当につまらなくなる、と真子さんは語った。
渡辺さんは、クリエイティブとは「ビジョンドリブンで走っていること」と定義できるかもしれないと述べた。真子さんは、ワクワク感を持っている人が明らかに強く、それを失わない決断をし続けることが大事だと応じた。
やめる、手放すべきタイミングの判断基準について、二人が行き着いたのはビジョンだった。世界を変えるといった大それたものでなくてもいい。身近なところをこうしたい、こういう人にこういう価値を届けたい、こういう痛みをなくしたい。それを今、説明できるかどうか。渡辺さんが「それを失いかけたらやめどきではないか」とまとめると、真子さんは「本当にやめた方がいいと思います」と答えた。
渡辺さんは、やめることを前向きに捉えて再出発したいと考えていたと話し、真子さんの「手放せば始まる」のプレゼンテーションは今見ると受け取り方が違い、すっと入ってきたと振り返った。新R25のコンテンツはしばらく残す予定だという。
新R25の渡辺です。先日の動画でお伝えした通り、新R25は2026年の9月をもってメディア運営を終了することになりました。編集部員がですね、それぞれの卒業制作の動画を公開していくんですけれども、渡辺としてはこれまでお世話になった方々に最後のインタビューをしていきたいというふうに思っております。
この動画では、マコなり社長、真子さんにご出演いただきたいというふうに思っております。今、真子さんが経営しているサプライズ社のオフィスにお邪魔している形になります。
真子さんはですね、新R25とちょうど同時期にYouTubeを始められて、そこから一緒に登ってきたっていう感覚もありますし、テックキャンプというプログラミングスクールがですね、爆発的に成長しているタイミングでそのプロモーション支援を我々新R25が担当させていただいたという縁もありましてですね、勝手ながら同志のような存在だと思っております。
ご自身で影響力を持った後はですね、あまり外部のメディアに露出する必要はなかったにもかかわらず、新R25では多くのコンテンツに友情出演していただきました。そしてディブ社の代表を辞任して現在のサプライズ社を立ち上げるというですね、まさに終わって始めたという、そういう経験をお持ちだったりするので、これまでの感謝を伝えることはもちろんなんですけど、やめた経験から見えてきたことなんかについてもですね、ぜひお話伺えればと思っております。ということで、真子さんへの最後のインタビュー、ぜひご覧いただければと思います。
ということで、真子さん、新R25これで一区切りつけることになりましたんで、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。ありがとうございました。で、何年やったんですか? これ9月ぐらいに出そうと思ってるんですけど、9年です。9年。長いですね。いや、それね、今思ったんですよね。1個のメディアやっぱ9年やりまして、真子さんには本当にたくさん動画出ていただいて。新R25、何回撮影したかも分からないですね。
なんかあんまり真子さんが同じメディアにたくさん出るっていうイメージはなかったんで、うちに1番出ていただいたんじゃないかなっていう。そうですね。圧倒的に1番出てましたね。ですよね。
で、今ちょっと軽くね、あれなんですけど、1番初めが2019年だったんですけど、堀江さんとの対談だったはずなんですよ。この時って実はうちまだYouTubeなかったんすよ。ああ、そうなんですね。そう。で、真子さんのYouTubeはあったんですよ。あ、そういう状態か。なのでうちの記事と、あと真子さんのチャンネルの方に公開する動画をうちが作ったんですよ。あ、そうだ。動画なかったのか。なかったんですよ。
で、これが1発目で、多分真子さんのチャンネルでもめっちゃ伸びましたよね。めちゃくちゃ伸びましたね。多分真子さんが結構人気が出始めてて、おそらく数十万登録っていったタイミングで、そこで堀江さんと絡むんだっていうサプライズがあったんだと思うんですよね。はい。それはありましたね。そもそも堀江さんがYouTubeに出るってこと自体が、まだ当時で言うと新しかった気がしますね。それもあるし、真子さんと絡むっていう。僕とね。あんま想像ができない感じでっていうので、わって湧いて、多分100万再生とかポンっていっちゃいましたよね。そうですね。とんでもなく伸びましたね、この動画は。
ですよね。一応ね、テックキャンプのプロモーションっていう形であったにもかかわらず、すごいオーガニックでもめっちゃ伸びて。いや、これはもう完全に味を占めましたね、当時。なるほど。これはすごく伸びると。そうですね。真子さんこの時の取材のことよく喋ってくれますもんね。で、この話はもう僕の中で伝説回ですね。そうなんすか。堀江さんと渡辺さんが心の底から面白かったんですね。そうなんだ。撮影中に腹筋にとんでもない力入れてましたもん。
そうなんす。とにかく多くの人目線でプログラミングってどうなのかっていう話に展開しようと渡辺さんが努力をしてたんで。プログラミングってハードル高いですよねっていう。そうですね。堀江さんは最初から、大体プログラミングなんて簡単なんだよっていう、もうスタートから。そうね。で、それだと話が広がらないんですよね。やればいいじゃん、簡単だから、簡単なのってずっと言ってて。でもそれだと話が終わっちゃうので、いやでも難しいと感じられる方いるじゃないですか、感じる方のためにテックキャンプってあるわけだし。そう、そう、そう。難しいと感じるという人がいるという前提から始まらないと、この動画ってできないんで。そうね。
何回も、いやでも堀江さん、それでもやっぱみんな堀江さんのように簡単と感じられる方ばかりじゃないですよねって言ったら、もう堀江さんがもうぶち切れ。そうっすね。違うよ、プログラミングは簡単なんだよ。そんなこともわからねぇの。簡単なんだよ。ソフトエンジニアって。俺さんってそういう持論ありますよ、僕。持論じゃねえよ。超絶簡単なのよ。
これは僕がメタ的に捉えて、渡辺さんはどう考えても立場上話を広げるしかないじゃないですか。終わっちゃうんで撮影が。簡単とのことでした、ありがとうございましたって言えないんで。それはできないですよね。堀江さんはもう絶対にそっちに、いい意味で媚びないので。そうでしたね。簡単なんだよっつってひたすら怒られ続けるっていう。でもそっちに行かないといけなくてっていう状況。で、僕も板で。あ、それで。僕も入れないじゃないですか。笑ってたんですね。もう腹筋に力入れて。そうだったんだ。これコントよりもう面白いなと。キレ続けてることが。この時確かにより制御できない感じがありました、堀江さんが。あ、そうですね。ありました。
でも最終的にはすごく仕組みを褒めてくれてっていうのもあって、多分すごいプロモーション効果もあった。そうですね。これがね、とてもありましたね。これが爆発して、とてつもない経済効果があったと思いますね。そうだ。本当に億単位の経済効果を生んだ動画でしたね。そう。この時にマーケ担当してくれてた近藤さんが年末にね、その御社との取り組みがすごく事業貢献してっていうので感謝の手紙をくださって。多分ディブの中で年末に感謝の手紙を送るっていう文化ありましたよね。あそこで選んでいただいてうちにくれたんですよ。すごい嬉しかった。
で、そこから真子さんのチャンネルすごい伸びていくんですけど、うちの方で人と真子さんを引き合わせて対談するシリーズ、ありましたね、をやりましたよね。動画今ね、契約の関係で非公開になってるものも多いですけど、ひろゆきさんやったり、カ田さんやったり、本田圭佑さんやったりとか。カジサさんとかね。自分の人生を変えたスキルは何ですかっていうテーマの対談シリーズやらしてもらって。そうですね。ひろゆきさんは特に伸びましたね。伸びましたよね。
ひろゆきさんもがっつりちゃんと遅刻してきましたね。そうだ。でもみんな遅刻に対して、僕に不満があるんだったらそもそも僕にオファーしないで欲しいっていうことを公然と最初から言ってるんで。文句言ったら負けっていう。確かにね。いや、でもこれ一応お仕事なんですけどみたいな。後ろ詰まってるんだけどな。1時間ぐらい多分遅刻して、1時間ぐらいもう会場もちょっとやばいなと思って。結局1番伸びる動画になるんすよね。あ、そうすよね。それがひろゆきさんなんですよ。確かに。
お仕事始めるきっかけの入り口はこれで、それ以外でも僕多分1番初めに取材させてもらったの、しくじりランキングっていう取材で、これもね、腹ちぎれるぐらい笑った記憶あります。これめっちゃ面白かったです。ああ、これはもうマコ満々が仕上がってました。クラス全員卒業事件ですね。でもありがたかったですね。自分でしくじり話の動画って出さないので。自分でやると伸びないんですよね。ああ。
この頃にはもうマコなり社長チャンネルとして色々本当にもう試して、全く知らない人でも面白い、有益だ、学びになるって感じる動画以外はもう出さないって決めてたんですよ。だからかなりターゲットが広いものしかやらないってことですよね。そうです。だけど僕の中では面白い話とかたくさんあるんですよ。それを引き出してくれるメディアとしてとてもありがたかったです。そういうふうに思ってくれてたんですね。
そういう第三者メディアでしかできない話ってありますよね。自分から偉そうに動画作って話し始めると、リアリティに欠けますよね。すごく周到に準備して、自分のしくじり話をするって。まあダメじゃないと思いますけど、作られた感が生まれてしまいます。確かに。それはあるかもしれないですね。あと、自分がこんなに辛い思いしたんだぜっていうふうにどうしても見えてしまう。よく見せる前提で話すって。そう。面白いだろ、もしくは苦しかったよみたいな、苦労人として自分から語ってしまってるっていうことが、もうその時点でちょっと寒い。はい。武勇伝的にね。そうです。そうです。武勇伝感が出ちゃうので。
全く同じ話、同じ語り口だったとしても、誰かに聞いてもらえるっていうこと。新R25さんがやってきたことって、ずっと第三者だからこそできる付加価値を出し続けてきたんですよね。そう言っていただけると非常に嬉しいですね。
本当ここにも上げきらないものたくさんありますけど、結構うちいろんな取り組みっていうか、コンテンツのチャレンジはしてきたんで、そこに毎回出ていただいて。それこそZoomのプレゼン番組やったじゃないですか。あれはもう真子さんドはまりで、やっぱりプレゼンテーションは上手だから。これ多分iPadかなんかのプレゼンした時なんですけど、すごい面白いプレゼンだったし。
で、これは真子さん出てないけど、真子さんの人間性を関係者に聞くみたいなコンテンツやったりとか、あと多分退任後か、春ギ美ジプ園とかって、ちょうど真子さんの退任したタイミングとこの番組のコンセプトが結構ぴったり合って、これもすごい伸びたし。ちょっと前はお悩み相談、森久保がね、ADHDで悩んでますみたいな話も、これも560万再生ぐらいされてすごい伸びて。新しい取り組みとか新しいコンテンツやるときに毎回お声がけして、毎回友情出演していただいてたなっていう感覚があって、本当に感謝してます。
YouTubeが1番伸びている時に、もうほぼ全てのメディアさんに声かけてもらって。そうですよね。地上波のテレビとかは限られますけど、まあそれも含めて色々出てみたんですよ、1回。で、そこで思ったことは、面白く料理してくれない人と絶対に仕事したくないなって思ったんですよ。ああ、そういうふうに思ったんですね。絶対にっていう。絶対に仕事をしたくないな。
例えばこういう対談が始まった時に、そもそも何の仕事をされてるんですか?っていうことから始まるとか。YouTubeで出す前提の動画で、マコなり社長が出るっていうタイトルで動画を作るって決まっているのに、そもそも何をされてるんですかっていう話って。いや、そもそもマコなり社長っていう存在を知ってる人しか動画見ないから、そもそもの説明はしなくていいと思いますよって思っちゃうんですよね。というかそもそも調べもしてきてない。仮にそういう場面があったりするとするんですよ。で、R25さんはいつも美味しく料理してくれるので良かったです。なんか安心感がありましたね。
良かったです。それが生命だと思ってました。真子さんのそのキャラクターでね、やっぱ企画を考えてたんで、そういうふうに思っていただけたのは嬉しかったですね。やっぱYouTubeって常識人間じゃダメなんですよ。僕が全力でマコなり社長をやると、何言ってるのこの人っていう空気になるんですよ。やっぱ伸びやすいのって、何言ってんのこの人っていう、ちょっとクレイジーな方向にいかに料理するかじゃないですか。なんかそのメタ的な視点が必要なんですよね。確かに。
もうメディアに出てる人間に対する取材って、全部の動画は見てて当たり前で、どうこれまでにない切り口を提供するかが、この第三者の唯一の価値じゃないですか。それを発揮せずに、何度も話してきた話を、おすすめは、最近買った商品はありますかとか。1週間前に商品紹介出してるんですけどって思っちゃうと、確かに、すごく萎えるんですよね。
狂人にしてくれるんですよ、新R25。出た人じゃ、そしてマコなりキャラクターを出していいっていう心理的安全性があったっていう認識でいいですか? そうです。そっか。暴れてもいい場所。イルキャンティのね、そのドレッシングはカレハも食べれますって言った時に、あ、そうなんですねとか言われたら困っちゃいますもんね。めちゃくちゃ困りますよ。
逆に僕が誰かを取材する立場だったら、その相手を理解しておくこと、まあ動画を見ておくこととかは当然のことで、じゃないと意味がないじゃないですか。独自の切り口をちゃんと用意して待ってくっていう当たり前のことを当たり前にやれない方も、ごく一部いらっしゃるので、それが絶対にないという安心感で出続けてましたね。
そっか。じゃあある意味真子さんにとってもいい意味で楽だったってことあるわけですね。あ、楽でしたね。ゆるいんだけど、ちゃんと準備してくれている。リラックスできるためには準備が必要じゃないですか。もう何も準備せずにバタバタ現場に行って、あ、何々さんが来るんだ、どうしようどうしようってなってると、緊張感が現場に漂うので。はい。そうですね。もう何が来ても大丈夫で段取りできてる。あとは民教編に楽しくやろうっていう。もうベストは尽くした、楽しもうっていう。
体育会系部活の試合に出る時の精神みたいなものっぽいすね。やるだけやってきたんだから今日は楽しもう。楽しもう、最後に至る地楽しもう、人事は尽くした。そう思ってくれてたんですね。それ非常に嬉しいですね。
まあ一方で、あえて批判的に見るなら、渡辺さんの世界観、空気感への依存度がすごく高いなとも思いますね。そっか。自分はあんまり認識してなかったけど、そうなんですね。いい意味ですけどね。そうあるべきですよね、メディアって。そっか。そっか。
まあ渡辺さんのずけずけ感と、緊張をしてない感じが。堀江さんに、違うよ、プログラミングは簡単なのって言われ続けて、もう今日帰ろうって思いますよ。いや、それは焦ってました。焦ってたけど、飲み込まれたら終わりだっていう。飲み込まれたら終わりなんですよ。焦りはありましたけど、焦んないようにしようって頑張ってましたね。こういう来た修羅場の数が違いますね。
いや、僕もありがたかったですね。僕が多分1番緊張した収録の1つですもん。ああ、そうっすよね。堀江さんと絡むってどんなことになっちゃうんだろうとは思いますよね。そうですね。本田圭佑さんがテックキャンプを受講してくださった時に、教室に来る瞬間と並ぶぐらい緊張しましたね。
でも渡辺さんがすごく物怖じせず話せる、この僕のイメージは、やっぱサイバーエージェントの藤田さんに突っかかり続けてできた。IT業界の皇帝、魔王感すらある、業界そのものを切り開いてきた1人に、ずけずけ行ってる人って、僕の知る限り渡辺さん以外多分この世界にいないんじゃないですか? そっか、そんなことないと思いますけど。
絶妙なレベルで、それもかなりメタ認知してやってますよね。普通に聞いて丁寧な社長インタビューであれば、別に内部の人間がやる必要って全くないじゃないですか。いくらでも出てほしいメディアっていて、そこでちゃんと取材してもらえばいいから。やっぱインナーであるからこそできるずけずけプレイ感を、どうすれば価値が出るかってことを考えてやられてますよね。嬉しい。その奥を読み取っていただいて。
でも緊張するんだろうなと思いますね。そうすね。しますね。普通にやっても面白くないから、これ突っ込まなきゃ。いや、でもこれ怒らせちゃうから。でもこれはやらなきゃ。それでみんなに愛されていった感じはありますよね。堀江さんの木さんの他の卓できたくさんの。そうですね。
我々もメディア9年ぐらいやりましたけど、YouTubeやり出したの結構近い時期なんですよ、真子さんと。だから規模は違いますが、一緒に登ってきた感じもあって。真子さん自身は、超絶ざっくり総括すると、この9年ってどういう感じでした? 真子さん自身はバコーンって行き、今もうね、第2形態入ってるじゃないですか。完全に第2形態ですね。ですよね。YouTube動画出してないですからね。全然出てないですよね。月1出てないぐらいになってますよ。半年以上出してないですよ。だいぶ出てないすね。
まあ一言でまとめると、手放せば始まるって感じでしたよね。ああ、自分の過去動画で言ったことでもあるんですけど。あの、プレゼンテーションね。そうです。手放し続けるような9年間でしたね。自分が積み上げてきたもの、自分の中の当たり前をひたすら手放さなければならなかった。それはやめるタイミングの話をしてるわけじゃなくて、ずっとその過程もそんなイメージだったってことです。そうですね。
へえ。やっぱYouTubeをそもそも始めたきっかけも、権限委譲をすごく進めて。あ、そういうことか。だからあれができたっていう。暇ができたんですよ。そう。なるほど。自分が全部仕切ってやっていたものを幹部のメンバーに任せて、自分は最終的な意思決定に時間を使う、ってことをどんどんどんどん限界まで押し進めようと思ってやってきた結果、やっぱYouTubeが生まれて。そっか。
自分のこれまでのプライベートの自分というキャラクター、そのままYouTubeで出しても面白くないので、じゃあ自分って何なんだろう? 何が面白いんだろう? 何が人と違うんだろう? 人にとって価値があることって何だろう?というのを。それを誇張したものがマコなり社長。そう、誇張はしないです。誇張っていうとちょっと語弊あります。僕という人間の中の、ここだけを見せる。他のところは美味しくないものだから、多くの人にとって。
本当に自分の中で美味しいと思っていただける、人と違うところは、生産性を大事にしている自分なんだ。ここがユニークなんだ。これ最初からあったように思われるんですけど、僕という大きな人間像の中の1個だけしかもう出さないって、他の全てを手放したんで。多くの人にはもう生産性のことしか考えてないという印象。そうか。間違ってないんですけど、それだけしか人生考えてないわけではないっていう。そうですね。だらけない瞬間が本当に0.1秒もないわけではないけど、ない自分を目指しているのは本当だし、努力しているのも事実みたいな。
コロナも大混乱の時期で、今までのお客さんにたくさん来ていただくっていうこのスクールの事業のやり方を根本から見直す機会になりましたし、教室を撤退するとか。教室はもう撤退とかいう次元ではなかったですもんね、当時は。でもね、本当教室に命をかけて。あ、そうでしたよね。当時もうとんでもないお金を使って全国に展開していて、確かむしろオンラインスクールが多い中で、教室があることが売りですっていう感じでしたからね。そうですね。テックキャンプさんはね。
僕だったら教室があった方がいいなって思ったので、教室での体験、人と人の繋がりとか仲間との出会いとかを大事にしていたんですけど、強制的に剥ぎ取られて。あれはそうですね。どうしよう。やはりオフラインに投資をするっていうのはみんなやりたくないことで、そこをよくも悪くも逆張りで積み上げてきた、僕たちの自分たちなりの付加価値だったんですよね。
その戦略の根本が成り立たないっていう外部環境の変化が起きた時に、詰んだって思いますよね。どう考えても詰んだ。戦略的失敗を戦術で取り返すことはできない。だけどそれを言ったら終わりじゃないですか。じゃあどうするか。どこからこの戦略を巻き直すか。
まあ当時の意思決定としては、B2Cで一般の方に来ていただくということよりも、BtoBで法人の企業様の需要に応えることに力を入れていくっていう判断でしたね。B2CからB2Bっていうのは、スクールで受講者の方からお金をいただいてっていうモデルがメインだったところから、いわゆる開発の受託とか、そっち側に時間は集中ってことですよね。法人の研修も含めて、法人の企業様の、法人の需要を取りに行く。
まあそこから会社が伸びたりとか未来があったから、結果として良かったんですよ。でもその瞬間って、ただただ売上が減り続けていて、2021年には自分の炎上騒ぎもあったので、未来が全く明るくないんですよ。その中で何か新しいことをやろうとして、そこからまた浮上できるのかって見えないんで。そのタイミングは。そのタイミングは全く見えなかったんですよね。
でその時に、僕も新しい会社のあり方に適応しようとして、自分なりに頑張って、会食ってものに顔を出した方がいいのかな。BtoBですもんね。初めて会食なるものに顔出しましたね。あ、そうなんですね。いや、別に全く興味もなかったんですけど、そういうこともやれる自分に変わらなきゃって思って、1年ぐらい自分なりに頑張ってみたんですけど、まあ結論としてしんどかったですね。
起業とかサービス作りとか、このメディアも同じだと思いますけど、自分の中のワクワクする何かがそこにあって、お金儲けとかを超えた、これが面白そうだっていう夢や希望を抱いて、そこに向かって走っていたし、原動力だったはず。それがふと気がつくと、責任感のみで駆動していることに気がつくんですよね。自分がやりたくてやってるんじゃなくて、やらなきゃいけないからやってる。だからwillがもうないんですよね。全部マストで動いてて。
確かにやっぱ長くやるとマストが積み重なってきますよね。そうなんです。まあ当たり前じゃないですか。僕、株主も、投資も受けてたんで。確かに上場するっていう前提で資金調達してたりとかしたっていうことだったから。ね。マストは議論の余地ないので、やるのみ。そうですよね。
結局これは、パブリックにそのタイミングで言えることでは絶対ないと思いますけど、心を殺してまで人生でやるべきことって何1つないと思うんですよ。どんなに大借金を背負おうが、どんなに人に迷惑をかけようが、自分の心が死んでしまって続けた先に、関係者も含めた持続的で豊かな未来って存在しないじゃないですか。例えば極論で倒れてしまったとか、働けなくなったってなった時に、それって良かったのかな。誰にとって豊かだったんだろうと。
やっぱ全ての自分の取り組んでることは、やっぱ持続的じゃないといけない。で、その持続性を担保するために1番大事なことって、自分が夢に向かって進んでいる、希望があること、やっぱ納得感ですよね。自分のやってることが楽しいとか。確かに。もちろんやりたくないことも、どうしても仕事ってたくさん生まれるんですけど、大枠としてはポジティブが上回ってる。そうですね。それがちょっとずつ逆転していくんですね。いや、分かるな。わかります。ちょっとずつ気すぎたらあれも分かります。上に来てるかもしれない。
事業がガンって伸びてるタイミングって、事業成長のドーパミンもあるから、ちょっとそこに対して向き合わなくても、登ってる感じの高揚感で持ってけるけど、1回それがなんかのハプニングで停滞した時って、そこの部分だけ剥き出しになりますよね。そうですね。右肩上がりで売上が伸びている時って、自分の全てが肯定されてしまうんですよね。追い風感がね。そう、追い風感がありますよね、悪い意味で。
しかもYouTubeも伸びてるっていう。その2つが両方停滞してるっていう期間が、2021年から始まりましたね。YouTubeも伸びないし、事業も転換をしなきゃいけないっていうタイミングで、何がしたいんだっけ、自分てって思った時に、自分はクリエイティブなことがやりたいなって思ったんですよね。それが起業の原点であり、自分の仕事によって多くの人に影響を与える仕事を起こしたい。それは自分の創造的な部分が発揮されていなければ、やる意味はないって思えてきましたね。
確かに。詳しくはね、先ほど紹介したしくじりの動画見て欲しいですけどね、プログラミングスクールやる前なんかは、かなりプロダクトアウト型の、自分のクリエイティビティとしてこれやりたいって思った事業ばっかやってましたもんね。そうですね。だからあそこから1回ね、マーケットイン型に行ったけども、やっぱり原点としては、自分がやりたかったことはこっちなんだってのは、あそこに濃く出てますもんね。そうですね。
なんか新しいことを仕掛けている時の、やっぱりワクワク感ってあるじゃないですか。新しいことを仕掛けるワクワク感の中にいないと、自分は生きていけないなって思いました。まあ本当に、そのwillとマストの、自分の中の天秤のバランスを整えることですよね。そうですよね。やりたいことだけやってうまくいくわけではないし、それもまた持続的じゃない。だからこそ僕は、Webサービスとかアプリとか、全人生かけて作ったものも撤退してきましたし。必ずどこか人生のタイミングで積み減らすタイミングが来ちゃうと思うんですよ。
マストの典型っていうのは、willから始めた事業が大きくなったりしてく中で、関係者が増えるっていうのが1番マストの典型なわけじゃないですか。雇用してる社員がたくさんとか。最後やっぱ自分で終わりを決めづらくなるのって、そこが1番難しくなかったですか? いや本当そうですね。ですよね。
で、マストって何かって、もう極限まで上流すると、やっぱお金なんですよね。利害関係者が増えるってイコール、この株式市場の会社においては、お金儲かる儲からないっていう関係の人たちが増えていくっていうことを意味しますよね。そうか。それは社員も含めて。社員も含めて。だから雇用される側として得か損かっていう人って、最初のスタートアップの時はいないんですよ。確かにもうね、そんな安い給料でも一緒にやるよって言ってくれる人から始まる。そうです。もう安い安くないとかすらもう議論にならない。だってこれが世界にあるべきでしょ。面白いじゃん。これで世界を変えていくんだよっていう。
その熱量は大きくなっても維持はされるんですけど、やっぱ薄くなっていって、とってもそんなドリームで働いてないんですよね。そうですね。株主もね、ある意味金融商品としてね、会社を見始めるっていう。そう。たくさん投資してる中の1社なので。まあじゃあね、それが嫌なんだったら投資を受けるなよっていう話が本当に正論で。だから影響力が広まるってことは、お金の関係性が増えるっていうことですね。そっか。まあ社員ももちろんビジョンにね、共感してる部分はありつつも、もうちょっといろんな待遇のバランスを考えながらっていう人の繋がりが増えちゃうってことですね。
結局自分が働いてる意義って、世界を変えるとか新しい仕組みを作るっていうワクワク感だったはずが、周りを見渡すとお金が儲かるか儲からないかしか考えてないし、自分ももう利益が上がるか上がらないかってことしか考えてない。そうなった時に、僕はその人はリーダーをやめるべきなんじゃないかなと思うんですよね。
プロ経営者みたいな人もいて、とにかく株価を上げていくとか、利益、企業価値を高めることにすごく面白みとかゲーム的な楽しさを感じる方も、そこにやりがいとか夢とか希望とか面白さがあるという人はいいと思うんですよね。でも自分はそうじゃなかったので、どんなにお金が儲かろうが、その仕事に意義を感じなかったらやりたくないし、一緒に働く仲間がただお金の関係だけだったら、もうやらないんですよ。どんなに巨大な企業の経営者で、仮にオファーがあったとしても。その、自分のやりたくないことを、手放すことを明確にしてくれますよね、この困難な時期に。
めちゃくちゃわかります。困難な時期に内側にかなり向くなっていうのは思いました。そう、内側に向きますね。ただ伸びてるタイミングって、意外とそこに焦点がいかないっていうか、あるじゃないですか。自分の会社じゃなくなっていく感覚もありますしね。自分で決めてるんですけど。そうすよね。それなんか不思議な、なかなか伝わらない感覚だと思いますけど。わかりますね。
多くの人が面白いねって言ってくれたのが、今伸びてる伸びてないとか、利益が出てるのか出てないのかっていう軸にみんなが変わっていって、それはまあ当然なんですけど、熱狂的なファンがいなくなる感覚というかね。そうですね。
そういう意味でも、やっぱイーロン・マスクとか、自分に権力をいい意味でも悪い意味でも集中させて、議決権を常に絶対に握って、火星に行くんだっていうとんでもなくでかいドリームを掲げ続け、困難を達成し続け、やっぱ次の夢、次の夢、そして全部を自分で決められる。任しときゃ大丈夫だっていう信用を保ち続けてる人は、ああなっちゃうんでしょうね。でもすごく大きくなってるんで、マストが同じように積み重なってくはずじゃないですか。そこがなんかすごくないですか? そのわりにそれに飲まれないような立ち振る舞いができるっていう。そうですね。なんかそれがやっぱ普通はできなくて。普通はできないですね。
僕はですよ。まあ非常に日本人的な価値観もあるんで、やっぱ9年ぐらい続けて。で、真子さんも多分1個の事業で9年って多分ないと思うんですよ。で、やめる気もなかったし、そんなふうに思ったこともなかったんですよ。なんか続けられちゃうっていうか。だからやめる決断自体を自分でするのは非常に難しいなって思いました。ハプニングとかあったら別ですよ。もう事業がどうにもこうにも立ち行かないみたいな、そういう状況ではなかったんで。ただ人生設計とかキャリア設計とか、ワクワク度とかを保つ、鮮度を保つには、やっぱやめ時とかをうまく自分で設計するってのは非常に大事なことだなっていうのは思いまして。
やめ時が全てですよね。そうだから、真子さんはすごいなって思いました。まあ、そうですね。まあ自分の決断が良かったかっていうのはまた違うと思うんですけど、ちょっと違うんじゃないかなって時に思い切ってやめた時に、やっぱ人生大きく変わってきた。それがやっぱ僕の中の「手放せば始まる」なんですけど。もうそのど真ん中っていうことですもんね。本当にその通りですね。
なんか自分の勝手な予想なんですけど、真子さんがそれ決めた時って、意外と周りって賛同っていうか、後押しする声が多かったんじゃないかなって実は思うんすけど、どうですか? 僕の身近な人ほど止めなかったですね。ですよね。いや、僕もなんかそう思ってて、やめる時って、周りから見たら実はどっかでそれやめた方がいいんじゃないかって思ってるというか。自分もメタでなかなか見れなくなってくるから、そういうタイミングって、周りの声とかをそこで参考にするのはいいんじゃないかなって思うこともあって。周りはもしかしたら、真子さんもね、やめていいんじゃないかって思ってた可能性もあるなと思って。
まあ結構そういうハードシングスを超えてきた人たちに、すごい話しに行きましたよ、僕当時。そうですか。どうしたらいいですか?って。でも大体外部の人は、もうちょっとやってみたらっていう。で、やっぱ多かったのは、あと半年間やってみて、それでも考えが変わらなかったらやめた方がいいんじゃないって言われましたね。確かに。っていう人が多かったですね。その基準とかを与えてもらうのも大事かもしんないですね。そうですね。僕はすごく、6ヶ月後にまた会いましょう、その時にまた聞かせてくださいって言ってくれた方がいて、僕の中では救われましたね。
服もなんか1年で1回も着なかったら捨てるみたいなルールあるじゃないですか。そういうの持ってる人。なんか同じように、やめ時に関する1個のルールメイクできるといいのかなと思ったけど、そういうちょっと線引きしやすいアドバイスいただいてたんですね。一旦ここまで走ってみて考えようと。
で、その時に僕は連帯保証の借金とかもあったわけなんで、下手をしたら10億とかの借金を個人で抱えたまま、全てを失うっていう可能性もあったんですよ。っていう未来がある中で、一旦6ヶ月考えますっていう気持ちになれますかっていう。一旦考える時間を作るためには、やっぱ最悪の未来を想定しなきゃいけないんですよ。なので事業は全部なくなる。お客さんに迷惑かけてしまう。借金が残る。もう完全に裸一貫からのスタートで、自分の家も持てず、もう実家に帰るみたいな。
で、そこからスタートした時の未来ってどうなるんだろう。想像しきりましたね。おお。なるほど。実家に帰って何食ってんだろう、毎日。最悪のケースを。最悪のケースを。何から始めてんだろうと。それで何かポジティブなものが見えてきたんですか?
何するかって考えた時に、僕だったらプログラミングをやるなと思ったんですよ。まず生活のために。エンジニアリングできるので、その時点で食っていけるんですよね、よくよく考えれば。で、どんなに借金があろうが、もちろん返すんですけど、生活ができないレベルで僕からお金を取っても、持続的に返せないじゃないですか。なんで収入の一部になるわけですけど。で、自分が倒れてしまったらもう返せなくなるんで、まあ結局はなんだかんだ。詰んではないと。詰んではない。で、また起業するチャンスもあるだろう。一旦それをもう起きたものとして受け入れて、そうなってもいいとして、まずは結論を出すまでの時間を置くと決めて考えましたね。
ああ、本当、悩みのアプローチって、そうするべきっていろんな人が言ってるアプローチですね。最悪のケースを想定して、そこから上に積んでくっていうかね。そう。いや、もうこの最低のケースですから。それを真子さんもやっぱ通ったんですね。いや、もう本当、もうカーネギーですよ。そうそうそう。『道は開ける』。そう。それだ。『道は開ける』に書いてるんですか? 『道は開ける』、あんま読んでない人いるかもしんないですけど。そうです。『人を動かす』読んでる人。そう、それに書いてますね、全く。最悪のケースを想定する。そう。じゃあどうするか。簡単には割り切れないですけどね。そうすね。
真子さんのね、YouTubeもフェーズ変わってきて。でも僕面白いと思ったのは、やめて投稿頻度落ちたけど、再開した時からすごい再生回数が戻って伸びたっていうのが見てて思ったんですよ。でもなんかそれは、真子さんのクリエイティビティが解放されてる感じもして。そうですね。なんかある意味YouTube最後リブでやってる時は、ちょっとマスト感が強くて。頻度もそうだし、ネタもやっぱり大量投稿するから、ある程度過去のやつもね、使いながらやってたところから、マストがなくなった後って、よりクリエイティビティが増して面白い動画になってたっていうふうに見てたと思ったんで。やっぱやめたからこそ伸びた。ありますよね。気づかないですけどね。そうなんすよ。やってる時は。それやっぱメタ認知できないんですよね。
やってる時は伸ばそうとして必死に考えて、1本1本もう眠れない夜を過ごして作ってるはずで。95万人、96万人ぐらいまで行ってから、一気に7万人、8万人ぐらい減ったんですよね。そう。あ、その炎上で。炎上で減って、そこから100万人行くまで2年以上かかってるので。もうぐわっと伸びていったのに、ピタって静止して、出せども出せども全然伸びない。なんでだろう? 伸びないっていうか、再生回数がめっちゃ落ちたというよりは、新規が増えない。まあ同じ人に当たってて。そうです。同じ人に当たってて、だからバズってない。
でも焦ってたんですよね、当時は。売上を下げないようにしなきゃいけないから、やっぱ動画で少しでも事業に貢献したい。だから本数は、ペースだよね。で、自分の発言とかもやっぱりマイルドになってるんですよね、その時期の動画って。だから本当にマストが多くなっちゃってたってことですね。マスト、マスト、マストが。マストで動画を出してた。KPIが決まって、その数字のために動画を作るってなった瞬間に、クリエイティブは死ぬので。結局僕が好きにのびのび面白いと思うものを出す以上の方法は、このチャンネルにおいてはない。そうですね。
いや、でもメディアもそうじゃないですか? 雑誌なりテレビ、YouTubeチャンネルでも、プロデューサーが取ってブンブン現場を回してた時が、やっぱ黄金で、やっぱ面白い時代って言われやすいですね。そうですね。言われやすいですね。いや、そう思いますね。結局1人の個性あるプロデューサーによってクリエイティブって生まれるんですよね。いや、そう思いますね。だからクリエイティブは組織でやるべきものじゃないような気もするんですよね、本当は。そうですよね。
ただもちろんそのお金を集められることで、より大きなクリエイティビティのあることにチャレンジできるっていう面もあるから、そこで組織化っていうのが手段として必要ってことがあったりとか。
例えば庵野さんが株式会社エヴァンゲリオンを作って上場して、「エヴァンゲリオンビジネスです」って。KPIしかれてそう。エヴァ毎年1本出しますみたいな。そうそう。ああ、もうそうすね。絶対にまた病んじゃうじゃないですか。ですね。極論そんなことをしてしまったら。間違いないです。
だから作りたいと思った創作意欲が湧いてる時にやらせる。その時に必要なお金を大人が集めてくるという関係じゃないと。そうすね。作り手がマストで作り出すと、もう本当にクリエイティブって面白くないですね。
やっぱり新しいこと始める時とか、やめるって決めた瞬間って、決めるまで超悩むじゃないですか。ただ決めた瞬間に謎の解放感と創造性の発揮ってのが起きるじゃないですか。はい。起きます。で、やっぱそれでまたウィルとかでぐわっと走っていけて、ただマストも一緒に蓄積してくるから、またどっかで手放してみたいな。これを繰り返さなきゃいけないってことですよね。そうですね。
クリエイティブな仕事をしていると、いわゆるこの動画作りとかコンテンツ制作に関わる人だけがクリエイティブじゃないと思うので。はい。え、そうですよね。営業でも。全てに言えますね。バックオフィスでも、その仕事の中のクリエイティブなものって絶対に存在しているので、その創造性をやっぱ殺さないようにしたいですよね。
それはもうお金で測られない。そうですね。でも実はどう考えても1番重要な資産ですよね。ですね。そう。だから自分自身もそれ大事にしなきゃと思ったし、もしかしたら組織にいて誰かをマネジメントしてる立場だったら、そういうことを組織として促すことも大事っていう風には。そうですね。
だから全てをKPIで。KPIってこれお金なんで、利益に上がる数字っていうことなんで。はい。そうすね。それだけで物事を測った瞬間に仕事って本当につまんなくなるよねっていう。そうですね。
クリエイティブってのはイコールビジョンドリブンで走ってるっていうことが定義かもしんないですね。いや、本当に。やっぱワクワク感を持っている人が明らかに強いんですよ。それを失わない決断をし続けること。
だからやめたり何か手放すべきタイミングの1個のリトマス試験紙になるのはそこってことですよね。ビジョンですよね。こういう世界にしたいとか、こういうものをなくしたいとか。世界を変えるとか大それたものじゃなくても、自分の身近なところでこういう世界にしたりとか、こういう人にこういう価値を提供したりとか、こんな痛みを世界からなくしたいっていう、それを今説明できるかですよね。それを失いかけたらやめどきなんじゃないかっていうね。いや、もう本当にやめた方がいいと思いますけどね。
やめることに対してポジティブに前向きに捉えるようにして再出発したいっていう風に思ってたんですけど、まこさんの「手放せば始まる」でしたっけ?はい。「手放せば始まる」。あのプレゼンテーション見てましたけど、やっぱ今になって見るとまた趣が違うし、すっと入ってくるものがあったんで、そこの話をもう1回聞けて、やっぱ最後良かったなと思いました。
コンテンツはしばらく残しておこうかなと思ってるので、是非まこさんと作ったコンテンツはいろんな人に見ていただきたいとは思ってますが、メディアの運営はここで閉じたいと思いますんで、本当にお疲れ様でした。長い間ありがとうございました。ありがとうございました。
記事公開
