「捨てる」は自己理解の訓練である――ミニマリストしぶさんに聞く「手ぶらで生きる」ための考え方
新R25チャンネル物が捨てられず、机も頭の中も散らかったまま25年を過ごしてきた新R25編集部の十石泰誠が、ミニマリストのしぶさんに相談した。十石が知りたかったのは片付けのテクニックではなく、なぜ手放せないのか、どうすれば手放せるのかという点である。しぶさんの答えは一貫している。物を持つこと自体にコストがかかっていること。そして物を減らす過程は、自分が何を大事にしているかを知る作業だということだ。
編集部トーク:机が汚い、捨てられない、タブが多い
本題に入る前の編集部トークで、十石は自分の悩みを打ち明けた。職場で隣に座る同僚からも机が汚いと指摘され、ついに言われてしまったという。小学生のころから通知表には毎回「片付けられない」と書かれ、お道具箱の中ではくしゃくしゃになったプリントが丸まっていたタイプだった。
十石によれば、問題は部屋や机だけではない。仕事でも頭の中が散らかっていて、PCのブラウザにはタブが大量に開いている。複数のタスクを同時に抱えていないと落ち着かず、常に何かを持った状態でいたい。本人は「不安なんです」と言うが、何が不安なのかは自分でも分からない。それが悩みだと語った。
同席した編集部員からは、自分も整理整頓は苦手で、年末などの節目に一気に断捨離する、という声が出た。一方、いらないと思ったら即座に捨てるという編集部員もいて、「長年そこにある物は大体いらない」と話した。「毎年、なんでこんなにいらない物があるんだと同じ感想を持つ」という発言も出た。一同は、捨てられない原因は「もったいない」という感情ではないかと話し合い、日常を「手ぶら」で送るためのヒントを求めて、しぶさんを迎えることになった。
「クズな自分を変えたい」から始まった物減らし
しぶさんは、YouTubeや書籍を通じて物を減らす魅力を発信している。最近はYouTubeで視聴者の家を訪ねて物を減らす片付け企画を続けており、捨てられない人たちの相談に乗っている。今回話題になった著書『手ぶらで生きる。』は、8年前に出した本を文庫サイズにし、内容も一部書き換えた新版だ。しぶさん自身が物を減らしてどう変わったかが書かれている。
物を減らし始めたきっかけについて、しぶさんは「クズな自分を変えたい」という思いだったと語る。ミニマリストになったのは2014年、19歳のとき。浪人したにもかかわらず第一志望の大学に受からず、大学には行かずにフリーター生活を送っていた。周囲が医学部や有名大学に進んで就職の話をしている中で、自分は実家にいた。そこから一人暮らしをするには、どうすれば身軽に生活できるかを考え、物を減らせばいいと思いついたという。
子どものころから物が少なかったわけではない。むしろ「汚部屋の住民」だったとしぶさんは振り返る。実家はネズミが湧くレベルのゴミ屋敷で、学生時代の本人も机の上はずっとぐちゃぐちゃだった。
所有にはコストがかかる
十石の悩みを聞いたしぶさんは、「こんなに悩んでいるなら手放せばいいのに」と率直に述べた。もちろん簡単ではないと認めたうえで、こうして悩み続けること自体もコストだと指摘した。
しぶさんが物を減らしたいと考えるようになったのは、物を持つことにも「所有のコスト」がかかると気づいてからだという。もともとの家庭は裕福といわれる程度で、広い家に住み、欲しいものは何でも買ってもらえた。そのため、物はあればあるほど豊かだと思っていた。ところがその後、自己破産を経て生活が一変する。物を管理しきれなくなり、整理整頓も行き届かず、お金がないのにストレスでまた不要な物を買ってしまう生活が続いた。
その中でしぶさんは、物は多ければ豊かになるわけではないと気づいた。持て余すと管理ができなくなり、探し物が増える。さらに、物を置く床面積の分だけ家賃がかかっているので、広い家が必要になりお金も出ていく。逆に、減らせば減らすほど管理の手間がなくなり、生きやすくなる。これが最初のきっかけだったと語る。
十石は、それでも25年続けてきた生活を変える決断の仕方が分からないと返した。これに対してしぶさんが挙げたのが、見方の転換である。手放せない人は、物を減らすことを「怖いこと」「失うこと」とネガティブに捉えがちだ。しぶさんは、手放すことは新しいものを得ることだと気づいてから、どんどん減らせるようになったという。
具体例として語られたのが一人暮らしの費用だ。物が少なければ小さな部屋で暮らせる。最初は家賃1万9000円の家に住み、計算してみると一人暮らしは諸々含めて月6万円あれば成り立つと分かった。当時は福岡のワンルームで暮らしていた。月6万円なら、フリーターとして週3〜4日アルバイトをすれば足りる。無理に働かなくていいと分かったところから、減らすことが楽しくなっていったという。
持つものを決める3つの基準:時間・お金・楽しみ
しぶさんの部屋にあるのは、ベッド、テーブル、お掃除ロボット、プロジェクター、ドラム式洗濯乾燥機、納豆やキムチなど箱入りの食品だけを入れる手のひらサイズの小さな冷蔵庫、電子レンジ、小さな片手鍋型のフライパンだという。十石はYouTubeで見た部屋を「信じられないくらい物がない」と表現した。
何を置くかの基準について、しぶさんは「時間」「お金」「楽しみ」の3つを生んでくれる物だと答えた。
1つ目の時間の例がドラム式洗濯乾燥機である。物の数だけを減らすなら、なくてもコインランドリーで済む。しかし暑い夏や寒い冬にコインランドリーまで歩き、洗濯して乾燥機に移し替える手間は、しぶさんにとって大きなストレスだった。物は増えるが手間が減るので、これは持つ。持つことで管理コスト以上に時間やお金が増えるなら持つ、という判断だ。
2つ目のお金の例はiPhoneやパソコンだ。しぶさんはこれらを年に1回程度、新型が出ると買い替えている。ミニマリストには1つの物を長く大事にするという価値観もあるが、iPhoneは1年間きれいに使えば6〜7割の価格で売れるので、その売却額で買い直す。YouTubeなど仕事でスマホを触る時間が長く、お金を生み出す道具なので最新のものを使う、というのがしぶさんの説明だ。
3つ目の楽しみの例がプロジェクターである。物を減らす観点ならスマホとパソコンで事足りる。しかしアニメが好きで、大画面で見たいという点は譲れない。そこで天井埋め込み型のプロジェクターを使い、配線がごちゃごちゃしないよう工夫しているという。
散らかった机は、優先順位が決まっていない思考の表れ
手放せない人の特徴を尋ねられたしぶさんは、整理整頓ができない人は思考もぐちゃぐちゃな傾向があると答えた。たとえばLINEでやりとりしていても、文章がとても長く、何を伝えたいのか分からない、といったことがあるという。
仕事への影響についても、しぶさんは次のように説明する。デスクの上が散らかっていると、物に情報が詰まっているので、作業中に散らかった物に気を取られる。失った集中力を取り戻すためにまた切り替えが必要になり、そこでエネルギーのロスが生まれ、生産性が落ちていく。
そして思考がぐちゃぐちゃだということは、何を大事にしたいかという優先順位が決まっていないことだとしぶさんは言う。番組では十石のデスクの写真を見ながら話が進んだ。机の左上に本が積まれ、書類も散らかっている。しぶさんなら、いま解決したいことに関わる本や学びたい本を1〜2冊に絞り、残りは家に持ち帰る。そうすれば机の上は片付き、読みたい本もすぐ取り出せる。
しぶさんがあえてこの点を指摘したのは、いろいろなジャンルの本が積まれている様子から、何を学びたいのかの優先順位が曖昧だと感じたからだという。しかもそこはオフィスの机であり、1日に何時間も本を読むわけではないはずだ。それなら置くのは目の前ですぐ読みたい2冊だけでいい。空間の使い方も自分の中で決まっていないからこうなっている、というのがしぶさんの見立てだった。
管理方法を考えるより、上から順にやる
十石は、優先順位をつけるのが苦手だと認めた。1日のタスクをどの順で進めるかを決められず、結果として複数のタスクを同時並行で進めてしまう。
これに対してしぶさんは、多くの人はどう管理するか、どう優先順位をつけるかを考えがちだが、その時間があるならさっさとやった方がいいと答えた。世の中には進捗管理ツールやメモアプリ、ToDoアプリがいろいろあるが、しぶさんが使っているのはiPhone標準のメモアプリだけだ。やることを上から順に書き、上から順にこなす。それ以上のことはしていないという。そのほうが無駄なタスクが溜まらず、余裕も生まれるとしぶさんは語る。
物を減らすことは「取捨選択の訓練」
ミニマリストの生活を始めてから仕事がうまく回るようになったかと問われ、しぶさんは「めちゃくちゃあります」と答えた。しぶさんは、物を減らすことを取捨選択の訓練だと位置づけている。
片付け企画でも、しぶさんは単に「いる・いらない」で分けさせるのではなく、なぜそれを捨てることになったのかを考えてもらうという。服を1着手放すときでも、セールにつられた、トレンドに流された、店員に勧められて自分の意思とは関係なく買った、というように、捨てる物には必ず失敗の理由がある。それを分析していくと、自分にとって何が大事か、どういうときに失敗するかという傾向が見えてくる。繰り返すうちに自分の価値観が自然と浮き彫りになる。だから物を減らすことは「究極の自己理解」だとしぶさんは言う。
「いつか使う」の「いつか」は来ない
十石は、いろいろな物を持っていないと安心できず、「もしかしたらどこかで役に立つかも」「いつか必要になるかも」という思いのせいで捨てられないことが多いと相談した。
しぶさんはまず、片付けの鉄則として「いつか使うのいつかは来ない」を挙げた。そしてこれは物に限らないと続ける。友人と「いつかどこかに行こうね」と言ったまま流れた約束はまず実現しない。一方、その場で空いている日を確認して具体的な日付を決めたものは進む。いつかやろうというものは、基本的にやらないのだという。
しぶさんから、いつか使おうと思っていた物やいつか行こうと思っていた場所は実現しているかと問われ、十石は「9割実現していないですね」と答えた。これが腑に落ちると物も捨てられるようになる、というのがしぶさんの考えだ。意識してほしいのは、今の自分に必要な物を残す作業だという。先ほどのデスクの本も、まさに「いつか読もう」で積まれた物だと指摘した。
しぶさん自身の例として挙げたのがメモである。YouTubeの企画を考えるため、散歩中や友人との会話で思いついたアイデアをメモに書き溜めていた。ところがある日見返すと、ほとんど実行していなかった。逆に実際にやった企画は、メモしていなくても「これは絶対再生される」「面白そう」と頭の片隅にずっと残っていたものだった。人はやりたいと思ったことはすぐやる。「いつかやろう」はそもそも優先度が低い。だから物についても、「いつか使うかも」と思う物ほど捨てていかないと一向に減らない、としぶさんは言う。
片付けられない人は「欲望が散らかっている」
しぶさんは、片付けられない人のもう1つの特徴として「欲望が散らかっている」ことを挙げた。自分がここまで減らせるのは、逆に「絶対に欲しい物」を明確にしているからだという。
フリーター時代、しぶさんはまずコインランドリーを使っていた。それはそれで良かったが、やはり手間を減らしたくなり、ドラム式を買うと決めた。当時の価格は14万円ほどで高額だった。その14万円を貯めるために小さな家に住み、無駄な物は買わないようにした。絶対に手に入れたい物があるから、無駄な物を買わずに済み、手放すこともできたという。
減らすほど自分のスタイルが見えてくる
やりたいことが分からない、欲しい物がないという人もいる。しぶさんは、そういう人ほどまず減らすことを勧める。
例として挙げたのが服である。しぶさんの服はオールシーズンで8着しかなく、しかも全部黒だ。TPOに合わせやすく、黒にしておけばどこにでも行ける。シンプルに黒がかっこいい。クローゼットは真っ白なので黒が映える。こうした理由は、減らしていく中で分かったものだという。最初から自分のスタイルが固まっていたわけではなく、減らした後に残った物からスタイルが固まっていった。だから、モヤモヤしている人や、やるべきことや好きな物が分からない人ほど減らしたほうがいい、としぶさんは言う。
しぶさんはドラえもんのキャラクターも例に挙げた。のび太は黄色っぽいシャツに青いズボン、ジャイアンはオレンジと、いつも決まった服を着ている。「しぶ=全身黒」というのも、削ぎ落としたことで際立った個性だとしぶさんは言う。減らすほどやりたいことや好きな物が見つかるのは、減らしたからこそだという。十石はこれを受け、趣味が見つからない人ほど物を減らすことで趣味やアイデンティティの確立につながるのだと整理した。
ミニマリストになることは目的ではない
ミニマリストとして生きる意義を問われ、しぶさんは、視聴者に学んでほしいのは「自分にとって大事な物をより大事にするために、それ以外を削ぎ落とす」という考え方だと答えた。ミニマリストになること自体が目的ではない。自分がやりたいことのために物を減らす、その考え方を学ぶことが大事だという。
そのうえでしぶさんは、「ここだけはミニマリストにできる」という箇所をピンポイントで見つけていくことを勧めた。本が好きな人でも服なら減らせそうだと考える。もっと小さく始めるなら財布の中身だけ、普段持ち歩くカバンの中身だけをミニマリストにする。そうしていけば、自分が何を大事にしたいかがよく分かるようになるという。
十石はここまでの話を受けて、自分に足りなかったのは何が必要で何が不要かという取捨選択であり、やりたいことが曖昧だからいろいろな物に手を出してしまうのだと振り返った。それが日常生活では部屋の散らかりとなり、仕事では頭の中が整理されないまま、さまざまな仕事にさまざまなやり方で手を出す状態になっていたと述べた。
迷ったら捨てる:「絶対イエス」と言えない物はノー
「手ぶらで生きる」ために何が必要かと改めて聞かれ、しぶさんは「迷った物は捨てる」を心がけてほしいと答えた。片付け企画でも必ず伝えているのが「いるかどうかで迷ったら減らしてください」というメッセージで、これは物にも事にも当てはまるという。
依頼者が服を手に「これは迷うんです」と言うと、しぶさんは「スマホを捨てるかどうかは迷わないですよね」と聞くという。スマホを捨てたら仕事でもプライベートでも困るからだ。人は明らかに必要な物には迷わない。恋愛の例も挙げた。好きな相手にデートに誘われたら絶対に断らないが、微妙だと思う相手からの誘いには急に「ごめん、予定があって」となる。だから少しでも迷う物や違和感のある物には、極力ノーを突きつける習慣をつけてほしいという。
どの程度迷ったら捨ててよいのかと十石が確認すると、しぶさんは「絶対イエスと言えない物はノー」と答えた。「あったら便利」という仮定を持ち込むべきではないかという問いにも同意し、「あったら便利」で残していくと家はどんどんゴミ屋敷になると述べた。100円ショップなどで売られている便利グッズや時短グッズも、なくても困らないはずで、それは絶対イエスと言えないからだという。払ったお金にこだわってモヤモヤし続け、家がゴミ屋敷になるくらいなら、迷ったら手放すほうが手ぶらに近づくとしぶさんは話した。
旅行先のホテルのような身軽さ
しぶさんは、ミニマリストの生活を「常に旅行のときの感覚が続いている状態」だと思ってほしいと語る。不思議なことに、物の量を減らすと体も精神も身軽になるという。旅行先のホテルに着いた瞬間は、清掃が行き届いていて気持ちがいい。そこに荷物を置いて、手ぶらで観光地を散歩していると、心がわくわくして体も軽い。物を減らしていくと、物理的にも精神的にもそういう軽さが得られたので、物を減らすのは楽しいと伝えたいという。
十石は、今は購買欲をそそる物が増え、いろいろな物を買って結果的に何も手放せなくなっている、これは現代病のようなものではないかと述べた。しぶさんは、仕事でも生活でも生きづらさを感じている人ほど、一度物を手放してほしいと応じた。しぶさん自身、フリーター時代は何者でもなく、周囲が大学に進み就職していく中で実家にいて、どうしたらいいか分からずモヤモヤしていた。それでも物を減らしていくと、まず一人暮らしができるようになり、浮いた時間が仕事につながり、やりたいことも見つかってきたという。
働きたくなかった人が、仕事を一番楽しいと言うまで
しぶさんは、ミニマリストになりたいと思った理由の1つが「働きたくない」だったと明かした。一人暮らしに月14万円かかる人でも、フリーターとしてフルタイムで働けば暮らしていける。それでもしぶさんが月6万円で暮らし、週3日のアルバイトにとどめていたのは、一人暮らしはしたいが働きたくないという、一見矛盾したわがままな考えからだったという。
そのしぶさんが今、一番楽しいことを聞かれると「仕事」と答える。ミニマリストとして物を減らす魅力を人に伝えるのがとても楽しく、人生の優先順位でも仕事が上位に来ている。昔なら考えられなかったことだという。今は仕事に時間を使いたいからこそ、探し物や失くし物、無駄な家事はしたくないと考えるようになった。手ぶらで生きると、やりたいことが見つかり、没頭できるのだと思った、としぶさんは語った。
十石は、仕事が楽しいと感じられるようになったこと自体がミニマリストの生活をきっかけに気づけたことなのだと受け止めた。そして、本当はしぶさんに家に来てほしいが、来たらきっと発狂するだろうと笑ったうえで、今週末の休みにまず部屋の片付けから始めると話した。それを続けることで、プライベートだけでなく仕事にも応用できるのではないかと感じたと述べ、対談を締めくくった。
お願いします。
お願いします。りん太郎君、僕よく隣に座ってるじゃないですか。席も2人で並んで座ってるんですけど。僕の机見て、なんか思うことありません?
僕も人のことあんま言えないんですけどね。
そうなのよ。俺も多いんですけども。
汚いんですよ、マジ。今日それこそ同僚の方にも隣に来て、「泰誠、何型?」って言われて、「AB型です」って言って、「ああ」みたいな。「机汚ねえな」って言われました。ついに言われました。「やべえな」って言われて、「すいません」っつったんですけど、これね、本当に片付けられなくて。整理整頓が苦手っていうか、ものが捨てられない。もう小学校からで、片付けられないっていう、通知表に毎回書かれてるんですよ。
ありますよね。「〜ができる」、丸みたいな。
そうそう。「お道具箱汚すぎます」みたいな。
なるほどな。なんかちょっと想像ついたよね。あ、なみたい。ませんでした。なんかこうやって覗き込んだらパ、いたわ、いたわ。そっち系。
僕そっち系でした。
そうなんだ。あっち系。待って待って、それはすごいわ。なんかさ、くしゃくしゃになったプリントとかがさ、こうぐるぐるって。
そうそう。もうパのやつ。
あっち系なの?
あっち系なんです。
そうなんだ。それはまずい。
こないだ、趣味に没頭できないみたいな話があったじゃないですか。その時に、この編集部トークでりん太郎君が言ってた、手放せないみたいな。常に何かを持った状態で過ごしてしまうっていう。これ、今、整理整頓、片付けみたいな話にしましたけど、仕事においても結構そうで、頭の中も結構散らかってるんですよね。
確かに十石さんのPC画面はタブすごいです。
本当にタスクを僕、並行してやっちゃうんですよ。
十石さんは究極のマルチタスカーっすよね。
できてるかわかんないですけど。そうじゃないと仕事が手につかないんですよね。常に持ってたいんですよ。怖いでしょ?
不安ってこと?
そう、不安なんですよ。
何が不安なの?
わかんないの。
怖い、怖い、怖い。
そう。不安なの。でもそれがわかんないのが悩みなんですよ。
なるほどね。確かにこれはグラデーションはある。割と誰でも悩むかもしんないっすね。もうそれのパターンで。確かにだって俺も全然整理整頓できない側なんで。正直、僕は何かの出来事でやるんですよ。例えば年末とかに一気にブーンって綺麗にして。ほぼめっちゃですよ。俺、超断捨離して。
でも本みさんもめっちゃ断捨離しますよね。
そう。私はね、もういらないと思ったら即座に捨てるからね。
すごいです。この前も棚整理した。「待って待って待って待って、これ」。
すごい。これも、全部全部。「これもいらない、いらない、いらない」みたいな。「待って待って待って」。結構大事なやつでした。
でもね、大体いらないじゃないですか。あそこに長年あるものって。
でもそう、これ結構本質で、家の中にあるものって大体いらないんですよ。
そうなんだよね。間違いない。
俺、毎年思いますもん。なんでこんないらないものがあるんだと。毎年、同じ感想を毎年持つ。
なるほど。あれは何なんすかね。
何なんですかね。やっぱもったいないっていう感情が湧くんじゃないですか。
本当に整理整頓含めて、日常生活を手ぶらで生きたいというか、ある程度断捨離ができるような生活を送っていくために。
そういうことか。
今回はミニマリストさんにお越しいただきました。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
簡単に自己紹介の方をお伺いしてもよろしいでしょうか?
はい。ミニマリストしぶという名前で、普段はYouTubeだったり、書籍の執筆だったり、ものを減らす魅力をSNSで発信しています。最近は特にYouTubeで視聴者さんの家に行って、ものを減らす片付け企画をやっていて、それでいろんな捨てられない人の悩みに乗ってますね。
なるほど。私もYouTubeの方、拝見させていただきまして、ぜひうちにも来ていただいて片付け手伝ってほしいなっていうふうに思ったんですけども。こちらの本ですね、『手ぶらで生きる。』っていう。これ、元々書かれてた本を新しく出版し直したと言いますか、書き直されたっていうような感じなんですかね。
そうですね。宣伝ありがとうございます。8年前に出版させていただいた本が小さく文庫本サイズになって、少し内容も書き換えてるんですけど、僕自身が実際にものを減らしてどういうふうに変化したかっていうのを、ここに書かせていただいてます。
なるほど。ありがとうございます。私もこれ読ませていただきまして、今回こちらの内容を元にいろいろとお話をお伺いできたらと思うんですけども。元々ミニマリストとして活動されるきっかけというか、理由と言いますか、そういうので何かあったりはするんですかね。
もう最初はクズな自分を変えたいっていうところから、ものを減らし始めて。というのも、僕ミニマリスト始めたのが2014年、僕が19歳の時なんですけど。この時っていうのがフリーター生活で、二浪した挙げ句に第一志望大学受からなくて。それでずっと大学にも行かずフリーターで、周りが本当に医学部とか有名大学行って、就職のこととか話してる中で、僕は実家にいて。
1人暮らしをするために、どうやったら身軽に生活できるかってことを考えた時に、「ものを減らせばいいじゃん」っていう。
じゃあ、幼少期とかはあんまりそういうのを意識していたわけではなく。
むしろもう汚部屋の住民でしたね。実家とかはそれこそ、ちょっと汚い話なんですけども、ネズミ湧くレベルのゴミ屋敷だったりとか。僕自身も学生時代はどっちかというと机の上ずっとぐちゃぐちゃで、どちらかというと汚部屋の住人でしたね。
なるほど。まず率直に、私の今回の悩みの概要をご覧になって、どういうふうに思われたかっていうのをお伺いしてもいいですか?
こんなに悩んでるんだったら手放せばいいのにって。とは言っても簡単ではないと思うんですけど、こうやって悩み続けるってこともコストだよっていうところですね。僕がものを減らしたいなと思ったのが、やっぱりものを持つにも所有のコストがかかるっていうところに気づいてからなんですよね。
僕、元々フリーターだった時、実家がそもそも割と裕福って言われる家庭で、そこからいろいろあって自己破産して、そっからもうゴミ屋敷生活になってみたいなところがあったんですけど。元々は広い家に住んで、どっちかというと欲しいものは何でも買ってもらえるっていうような家庭だったので、ものがあればあるほど豊かっていうふうに思ってたんですけど。
結局そういうふうに自己破産して、管理できなくなって、整理整頓も行き届かず。全然お金もないのにストレスで、また無駄に必要ないものを買ってしまってっていう生活が続いた時に、ものってあれば必ずしも豊かになるわけではなくて、むしろ余すとそういうふうにできなくなって探し物が増えるとか。ものを持つにはその床面積分の家賃がかかってるわけなので、広い家が必要になってお金がかかってくるっていう。そこで、減らせば減らすほど管理の手間がなくなって、人生生きやすくなるって気づいたのが一番最初のきっかけでした。
なるほど。ものが少なく済むと、もちろん部屋の広さも狭くて済むし、家賃もかからないし、所有するコストもかからないのかなっていうふうに思うんですけど。とはいえ、やっぱりなかなかものを減らすのって簡単じゃないのかなっていうふうには私自身も感じてて。なんせ25年間そういう生活をしてきたので、それをどう決断していいのかがあんまりわからないなっていうふうに私自身も感じるんですけど。
1つは、みんな手放せないって悩んでる人って、ものを減らすことっていうのを怖いこととか、失うことっていうふうにネガティブに捉えがちなんですけど。手放すことは新しいものを得ることっていう視点に僕が気づいてから、どんどん減らせるようになったっていうのがあって。
僕、実際本当に実家で生活して、1人暮らしをしようと思った時に、ものを減らせばそもそも小さな生活ができるから、最初1万9000円のお家で生活してたんですけど。いろいろ計算していったら、1人暮らしって諸々6万円もあればできるなっていう。福岡のワンルーム借りて生活してたんですけど、減らせば減らすほど、どんどん自分のやりたいことが叶ってくるし。むしろ月6万円だったらフリーターの週3とか週4のバイトでもやっていけるから、無理に働かなくていいじゃんっていうところから、どんどん減らすのが楽しくなっていきましたね。
なるほど。でも確かに動画の中でしぶさんのお家もちょっと拝見させていただいたんですけど、本当に信じられないぐらいものがない部屋で。今ちなみに置いてあるのって何があるんですか? 洗濯機があるのは見たんですけど。
ベッド、テーブル、あとお掃除ロボット、プロジェクターと、おっしゃってくれたドラム式の洗濯乾燥機。あとちっちゃい保冷庫がありますね。もう手のひらサイズのちっちゃい。そこに納豆とかキムチとか発酵食品だけ入れてるんですけど。あと電子レンジと、ちっちゃい片手鍋のフライパン。
すごいな。そういう自分自身の中で生活に必要なもの、しぶさんの中でどういう基準で家に置いてあるものを決めてるのかっていうのは、率直に気になったんですけど。
3つあって、持つことによって時間、お金、楽しみ、この3つを生んでくれるものっていうふうに自分の中で基準を作っていて。1つは時間ですね。ドラム式洗濯機って、ぶっちゃけない方がそれこそものが少なくて済むし、ミニマリスト的にものの数だけ減らそうっていうふうに追求していったら、なくて、それこそコインランドリーとかでもいいと思うんですけど。
それこそ冬場とか夏場になって、ちょっと歩いて洗濯回して、次、乾燥回してっていう、この何気に移動したりとか移し替える手間っていうのが、僕にとってはここは結構ストレスだなと思ったので。ものは増えるけど、その手間が減るって意味でドラムだけは持ってる。っていうふうに僕の中で、持つことによって管理コスト以上に時間とかお金が増えるんだったら、僕は持つっていうふうに判断してます。
なるほど。
例えば僕、割とiPhoneとかパソコンとかそういったものはすぐ、1年に1回とか、結構新型が出たら買い換えたりしてるんですよね。一見すると、もちろんミニマリストだから1個1個のものを大事にするっていう価値観はあるんですけど。iPhoneだったら1年使って、ちゃんと綺麗に使っておけば、1年後6、7割で売れるので、そのお金でまた買い直すみたいな。
それに関しては、なんでそこにお金使うかっていうと、僕はやっぱり仕事で普段YouTubeとか、仕事でスマホをずっと触ってる時間も多いので、そこに関しては最新のものを使おうっていうふうに。これは僕の中ではiPhoneっていうのはお金を生み出してくれるものだから、お金を使う。
さっきプロジェクター持ってるって話をしたと思うんですけど、これも多分ものを減らすっていう観点でいくと、別になくてもスマホとパソコンで生活できるんだけど。僕にとってはやっぱり生きる上で、僕アニメ好きなんで、アニメを大きな画面で見たいっていうところは譲れないので、天井埋め込み型のプロジェクターを使って。でも、できるだけ配線とかをごちゃごちゃしないように工夫はしてるんですけど。っていうふうに僕の中で時間、お金、楽しみ、この3つを生んでくれるものを持つようにしてますね。
なるほど。あらゆるものが手放せない人にどういう特徴があるのかというか、しぶさんもいろんな方をこれまで多分見てこられたと思うんですけども。どういう特徴があるのかっていうのを、ちょっとお伺いしてもいいですか?
そうですね。やっぱり整理整頓できない方は、思考もぐちゃぐちゃっていうのはありますね。例えばLINEのやり取りしてても、文章がすごい長くて何を伝えたいのかわからないとか。意外とその傾向あるかなと思いますね。
なるほど。だからやっぱり日常生活だけじゃなくて、仕事にも結構支障をきたしてる人が多いのかなっていうような感じですよね。
そうですね。例えばよく、仕事できる人のデスクは整理整頓されてるみたいな話ってあると思いますし。デスクの上が散らかってると、結局ものにも情報が詰まってるから、仕事してて散らかったものに気を取られて、そのまた失った集中力を戻すために、切り替えるために集中しないといけないから、そこでエネルギーのロスが生まれてっていうところで、どんどん生産性が落ちていく。散らかってる人っていうのは、何を大事にしたいかっていう優先順位が、やっぱりはっきりしてない人が多い。
さっき、散らかってる人は思考が整理されてない、ぐちゃぐちゃな人が多いって話したと思うんですけど、思考がぐちゃぐちゃって、それイコールやっぱり優先順位が決まってないってことだと思ってて。
例えば今ここにデスクの上の写真があって、これを僕見た時に思ったのは、ここ左上の方に本があると思うんですけど、ここの辺りにやっぱり書類もぐちゃぐちゃに散らかってたりして。これ僕だったら、今目先すぐ自分が解決したい本とか、学びたい本を1、2冊だけに絞ったりとか。
なるほど、なるほど。
それ以外の本は家に持ち帰ったりすると、このデスクの上は綺麗になるし、パッと読みたい本だけすぐ目につくから取り出しやすくなるよね、とか思ったんですけど。要はこれ、なんで突っ込んだかっていうと、デスクの上だけ見てると多分いろんなジャンルの本があるんじゃないかとか、何を学びたいのかとか、そこら辺の優先順位が曖昧だから本が積み重なってるんだろうなっていうのは思ったところだし。
あくまでこれオフィスのデスクの上だから、多分このデスクの上で1日何時間もずっと本読む時間はないと思う。ってことを考えて、やっぱりここに置いとくのは目先すぐ読みたい2冊だけでいいんじゃないか。ちゃんと自分の中で空間の使い方も決められてないから、こうなってるっていう。
なるほど。確かにそうですね。優先順位っていうのは確かに自分の中であんまり、っていうか、つけるのがすごい苦手なんですよね。仕事の上でもやっぱりそうで、例えば1日のやるべきタスクってあるじゃないですか。どれから順序立ててやっていくかっていうのを決めるのがすごい苦手なので、本当さっき冒頭でお話した通り、いろんなタスクを同時並行して進めちゃうんですよね。
1つ考えないといけないのは、みんなどう管理するかとか、どう優先順位をつけるかみたいなことを考えがちなんですけど、それ考える時間あったらさっさとやった方がいいよっていうのを僕は思ってて。僕やってることって、それこそいろんな進捗管理ツールとかメモアプリ、ToDoアプリとかあると思うんですけど、普通のiPhone標準のメモアプリに、上から順番にやることを書いてるだけなんですよね。
それを上から順にこなしていくっていう、もうこれ以上のことやってなくて。僕はとにかくどう管理するかとか、どう優先順位をつけるかとか考える暇があったら、上から順々にやるってことをしてるんですよね。それが結局一番、どんどん無駄なタスクもたまらないし、余裕が出てくるから、僕そういうふうに考えてます。
なるほど。しぶさんも、そういうミニマリストとしての生活をするようになってから、仕事がうまく回るようになったりとか、やっぱりそういう変化とかもあったりはしたんですかね。
そういう意味では、めちゃくちゃあります。ものを減らすのは取捨選択の訓練であるっていうふうに僕は言っていて。ものを減らす時に、ただただいる、いらないで減らすんじゃなくて、これなんで捨てることになったのかっていうのを、みんなに考えさせるようにしてるんですね。
例えば服1つ減らす時も、これはセールに釣られて買ってしまったとか、トレンドに流されてとか、店員さんにおすすめされたから自分の意思関係なく買ってしまったとか。っていうふうに捨てる時って必ず失敗の理由があるんですよね。
それをどんどん分析していくと、自分にとって何が大事かとか、どういう時に失敗するなっていう傾向が見えてくるから。それを繰り返していくと自然と自分の価値観とかがどんどん浮き彫りになってくるから、ものを減らすっていうのは究極の自己理解だなっていうふうには思いますね。
確かに、いろんなものを持ってないと気が済まないというか、ちょっと安心できないっていうのがありまして。これもしかしたらどこかで役に立つかもしれないなとか、もしかしたらどこかで必要になるかもしれないなっていう、その「もしかしたら」っていうもののせいで捨てられないっていうことが多々ありまして。それを改善するために自分の中で意識できることとか、どういうことを意識すべきなのかっていうのをお伺いしたいなと思うんですけども。
いいですね。例えば片付けの鉄則で、「いつか使うのいつかは来ない」っていうのがあって。でもこれ、ものだけじゃなくてこともそうなんですよ。例えば友達とかと「いつかどこどこ行こうね」って言って、そのままなあなあになったのって絶対実現しないじゃないですか。
逆に「じゃあここ行こうね」ってなって、その場で例えば「じゃあ来月空いてる?」とか、具体的な期日を決めたものに関しては多分進むと思うんですけど。そんな形で基本的に「いつかやろう」とかってものは、基本的にやらないっていうふうに。どうですか? そういう過去を思い出してみて、例えばこれいつか使おうと思ってたものとか、いつか行こうと思ってた場所とかって、実現できてますか?
9割実現してないですね。
ですよね。なのでこれが腑に落ちた時に、どんどんものも捨てられるようになってくるので、来ると思ったらそれは来ないっていうふうに考えて。特に意識してほしいのは、とにかく今、今の自分に必要なものをどんどん残すっていう作業をやってもらいたいなと思ってて。さっきのデスクの上もそうですよね。この本とかはまさにいつか読もうとかで、積ん読になってるものが残ってると思うし。
例えば僕、メモとかもあんまり取らないんですよ。結局僕、YouTubeやってるから動画のネタとかを常に考えなきゃいけないから、それこそ散歩しながらとか、友達との会話の中で「この企画いいかも」と思ったものとかを、結構メモとかに書きためてたんですけど。ある日ふとそのメモを見た時に、「あれ、これほとんどやってないな」って思ったんですよね。
逆にやってるって、メモってなくても「これ絶対やったら再生されるわ」とか、「面白そう」とかってものは、メモってなくてもずっと自分の頭の片隅に残ってたりするから、やってるんですよね。
なるほど。
っていうふうに、人間ってやっぱりやりたいと思ったものはすぐやるし。いつかやろうってことはそもそも優先順位が低かったりするから、ものに関しても、いつか使うかもと思ったものほどどんどん捨てるようにしないと、一向にものが減らないっていうことになっちゃうんですね。
はい。だからやっぱり今に目を向けるっていうことがすごい大事で。将来もしかしたら使うかもしれないっていう、その「もしかしたら」っていうのをどれだけ減らせるかによって、片付けられる、ものを減らすことができるっていうようなことにつながるっていう。
片付けられない人の特徴で、やっぱり欲望が散らかってるっていうのもあって。僕とかはなんでここまで減らせるかっていうと、逆に言うと絶対欲しいものっていうのを明確にするようにしてるんですよ。
例えば一番最初、僕フリーターで生活した時に、まずコインランドリーから始めて。それはそれでよかったんだけど、やっぱりこの手間を削減したいからドラム式買おう。ドラム式って当時14万円ぐらい、結構値段が高かったんで、じゃあこの14万円を積み立てるために、例えば小さな家で暮らそうとか、無駄なものとかは買わないようにしようっていうふうに。自分にとってこれは絶対手に入れたいってものがあるから、無駄なものを買わない、手放すことができると思うんですよね。
僕はそれこそやりたいことがわからないとか、欲しいものがないって人もいると思うんですけど、そういう人ほどまず減らすことをおすすめしてて。やっぱり減らしていくうちに、それこそさっき言った、ものを減らすのは取捨選択の訓練って話があったと思うんですけど。例えば僕って、もうオールシーズンで8着の服しかないんですよ。しかも全部黒なんですよね。
とか、TPOが合わせやすいように黒にしとくと、とりあえずどこでも行けるからとか、シンプルに黒かっこいいしなとか。真っ白なんですけど、クローゼットに黒が映えるなみたいなところが、減らしたことによってわかって。最初からこんだけ自分のスタイルが固まってたわけではなくって、減らしていく中で残したものから自分のスタイルが固まっていったので。モヤモヤしてたり、自分がやるべきこととか好きなものがわからない人ほど減らした方がいいと思います。
そうか。それすごいわかるな。
例えばドラえもんで言ったら、のび太君は常に黄色のシャツと青のパンツで、ジャイアンはオレンジみたいな。ああいうのってやっぱり服を着るっていう生活してるから。でも、しぶイコール全身黒の服みたいな、これって削ぎ落としたことで際立ってる個性だと思うんですよね。だからさっき言った、減らすほど自分のやりたいこととか好きなものが見つかるっていうのは、本当に減らしたからこそなんですよ。
なるほど。だから趣味とかが見つからない人ほど、むしろそういうのをやった方がよくて。ものを減らすことによって趣味であったりとか、アイデンティティを確立することにつながるっていうようなことなんですね。
しぶさんの中で、本当何でもいいんですけども、ミニマリストとして生きる意義というか、もののない生活をする上ですごい重要なこと、そういうところがもしご自身の中であればお伺いしたいんですけども。
あくまでこの動画を見てる皆さんに学んでほしいのって、自分にとって大事なものをより大事にするために、それ以外を削ぎ落とすっていう考え方で。あくまでミニマリストって、ミニマリストになることが目的ではなくて、自分がやりたいことのためにものを減らす、ミニマリストの考え方を学ぶってことが大事だと思うので。
皆さんに伝えたいのは、例えばここだけは自分、ミニマリストにできるみたいな箇所ってあると思うんですけど。例えば本が好きな人だったら、でも服は減らせそうだなとか。もっと小さくするんだったら財布の中身だけミニマリストにしようとか、普段持ち歩くカバンの中身とか。ピンポイントで、ここだけはミニマリストってところをどんどん見つけられるといいかなと思いますね。
なるほど。できる範囲でものを減らすっていうのを、徐々に徐々に意識していくと、いろんな範囲にそれが広がっていって、結果的にいろんなものが少なくなる。
それによって自分が何を大事にしたいかっていうのは、すごくわかると思うんですよね。
なるほど。やっぱり1つ僕自身が足りなかったなって感じたのが、何がまず自分にとって必要で、不必要かっていう取捨選択が全然できてなかったっていうのと、自分のやりたいことがすごい曖昧だから、いろんなものに手を出してしまって。
それが日常生活であれば部屋がすごい散らかってしまう。仕事の上で言うと、頭の中が整理されずにいろんな仕事をいろんなやり方で手を出してしまって、結局整理されずにうまく進めることができないっていうような、いろんな部分に課題があったなっていうふうに、すごいお話を聞いて感じたんですけども。
自分のやるべきことを明確にしつつ、やりたくないことであったりとか、むしろやるべきじゃないことというか。そういう仕事においてもプライベートにおいても、取捨選択をすることがすごい重要であるというか、生活を改善していく上でやっぱり必要なことだっていうことですよね。
今回の本にもあるんですけど、やっぱり手ぶらで生きる生活、すごい僕も憧れがあって。いろんなことがとっ散らかってるから、手を出せてないようなこともたくさん今まであったんですけど。しぶさんの中で手ぶらで生きるために何が必要なのかっていうのを、改めてお伺いしたいなと思うんですけども。
迷ったものは捨てるっていうのを、どんどん心がけてほしいですね、皆さんに。僕、片付けとかでも1つだけ絶対伝えてるメッセージがあって、「いるかどうかで迷ったら捨ててください」っていう。これはものでもことでもそうです。
例えば服を手に取った時に、「これちょっと迷うんです」って言われたら、「スマホを捨てるかどうか迷わないですよね」って聞くんですね。人間ってやっぱり明らかに必要なものに対しては迷わないんですよね。スマホ捨てたら、それこそ仕事とかプライベートでも困るだろうし。
何でもそうです。例えば好きな異性にデート誘われたら絶対断らないと思うんですよ。逆に「ちょっとこの人微妙だな」とか思ったら、「急に忙しくなって、ごめん、予定あって」みたいな。というふうに、やっぱり人間って絶対必要なものに対しては迷わないから。逆にちょっとでも迷うとか違和感があるものに関しては、極力ノーって突きつけるような習慣をぜひつけてほしいなと思いますね。
なるほど。どれぐらい迷ったら捨てていいって判断したらいいですかね? もうちょっとでも「いや、どうかな」と思ったら、もうそれは捨てていいものっていうふうに判断しちゃっていいんですかね?
ちょっとでも、絶対イエスって言えないものはノーです。
なるほど。「あったら便利だな」みたいな、そういう仮定の話というか、そういうのは持ち込むべきじゃないんですね、ものを捨てる時に。
はい。まさに「あったら便利」を残し続けてても、お家どんどんゴミ屋敷になるんで。それこそ100均とか雑貨屋さん行くと、こういう便利アイテム、時短アイテムとかあると思うんですけど、それなくても困らないはずなんですよ。
はい、そうですね。
そう。それは絶対イエスって言えてないからです。ずっと捨てるのがもったいないから、払ったお金がってことに固執して、ずっとモヤモヤして、それで家がゴミ屋敷になるよりは。だったらどんどん迷ったら手放すってことをやってもらった方が、手ぶらで生きるには近づくと思います。
確かに、もう本当手ぶらで生きたいですね。ものを持ってるだけでかかるお金ってすごいと思うので、それを減らしていくとお金もかからず、頭もすっきりして、気楽な生活を送れるんだろうなっていうのは、今お話を聞いて思いましたね。
そうですね。だからミニマリストの生活って、常に旅行の時の感覚が続いてるっていうふうに思ってほしくて。人間、不思議なことに、どんどん物量を減らすと体もそうだし、精神的にもどんどん身軽になってくる。
例えば目的先のホテルに着いて、着いた瞬間ってまず清掃が入ってて、すごい気持ちいいじゃないですか。そこに荷物置いて、手ぶらで街の観光地とか散歩してる時って、心ワクワクするし、身軽で体も疲れづらいじゃないですか。減らしていって、そういうふうに物理的にも精神的にもどんどん楽しく、身軽になっていったから、本当にものを減らすの楽しいよってことは伝えたいですね。
なるほど。それこそ今っていろんなものがどんどん増えていってると思うんですよね。購買欲がそそられるようなものが増えてるからこそ、いろんなものに手を出して、いろんなものを買っちゃって、結果的にものが増えてしまって、何も手放せなくなってるっていうような。結構現代病なのかなっていうのは思うんですけど。
仕事でも生活でも何か生きづらさ感じるなって人ほど、ぜひ1回ものを手放してほしいなと思いますね。僕もものを減らし始めたのって、フリーターだった時に自分が何者でもなく、周りが大学行って就職してる中で、ずっと実家で1人暮らしで、どうしたらいいかわからない、モヤモヤするみたいなところから。でもどんどんものを減らしていったら、自然とまず1人暮らしができるようになって、浮いた時間で、それが仕事につながってとか、やりたいことが見つかってきたから。何か生きづらさを感じてる人は、ぜひものを手放してほしいなと思いますね。
なるほど。
僕、実はミニマリストになりたいと思った理由の1つは、働きたくないっていうのがあったんですよ。さっきも月6万円で生活して、週3しかバイトしないみたいなところって、普通に考えたら別に月6万にしなくても、1人暮らしで14万円かかりますっていう人でも、フリーターでフルタイムでちゃんと週5で働けば別にできるじゃないですか。
僕が月6万で週3にこだわってるかっていうと、1人暮らしはしたいけど、でも働きたくないみたいな。そういう一見矛盾というか、わがままな考えだと思うんですけど。でもそんな僕が今、一番何が楽しいかって聞かれたら、やっぱり仕事って答えてるんですよね。
ミニマリストとして、人にものを減らす魅力を伝えられたりするのがすごい楽しくて、自分の人生の優先順位としては今、結構仕事が上に来てるっていう。これ昔だったら考えられなかったことで、むしろもう仕事したくない。でもそこから、むしろどんどん仕事に時間使いたい、そのために探し物、なくし物、無駄な家事はしたくないとかって考えになってきてるので。手ぶらで生きるとやりたいことも見つかるし、没頭できるんだなと思いました。
なるほど。やっぱりそれはミニマリストとしての生活を送ってきたからこそ気がつけたことだし、仕事がすごい楽しいなって感じたのも、それがきっかけっていうことですもんね。
はい。
なるほど。すごい自分自身も勉強になりましたし、本当に切実に、手ぶらで生きる人生を実現できたらなっていうふうにすごい思いましたね。なので早速、今週末休みのタイミングで、今日聞いたお話を元に、いらないものを。本当はちょっとしぶさんに来ていただきたいんですけど、多分発狂すると思いますけど。
まずは部屋の片付けから始めて、そういうのを続けていくことによって、プライベートだけじゃなくて仕事にもやっぱり転用ができるのかなっていうのは、今日話を聞いて感じたので、ぜひ自分の生活の中に取り入れていけたらなっていうふうに思います。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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