資産1億円、住まいは軽バン:エスパーヨシカワ氏が15年続けるパチンコ「旅打ち」の車上生活

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概要

エスパーヨシカワ氏は48歳、独身で無職である。10年以上にわたって車で寝泊まりしながら全国のパチンコ店を回る「旅打ち」を続け、生活費はパチンコと株式投資でまかなっている。株式の資産は約1億円に達したという。動画は、その生活に1日密着したものだ。お金があるのになぜ車で暮らすのか。本人は、この生活が好きで、今後もそのまま続けるつもりだと語る。

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朝はジム、それからパチンコ店へ

ヨシカワ氏の1日は、パチンコ店に行く前にジムに寄るところから始まる。筋トレをしてからシャワーを浴びるのが決まった流れだという。撮影は大阪で行われた。大阪にはよく来てパチンコを打っているそうだ。

旅打ちの範囲は北海道から沖縄までに及ぶ。全国のパチンコ店を回りながら、ときどき観光もし、各地の名物を食べに行く。パチンコで稼ぐのは「お小遣い程度」で、生活のやりくりは株式投資と合わせて成り立っていると本人は説明する。なお、全国を回ってきた金額について問われたとみられる場面では、本人もはっきりとは分からないとしたうえで「2000万とかはいってるんじゃないですかね」と答えている。ただ、何の金額を指すのかは字幕からは明確でない。

軽バンの車内:身長ぎりぎりの空間に生活用品が収まる

ヨシカワ氏は車を「私のお家」と紹介し、中の持ち物を一つずつ見せた。車上生活に欠かせないのがインバーターで、携帯電話の充電などに使う。夏の必需品は、寝るときの虫除けと小型の扇風機だ。扇風機は顔の前に取り付け、モバイルバッテリーをつないで回しながら眠る。

服は100円で買った袋4つに分けて入れている。ほかにプロテイン、塩・こしょう・醤油などの調味料、常温で食べられる非常食、パソコン、予備の靴がある。全国を旅打ちしているので、好きなゲームは『桃鉄』だという。車のバッテリーが上がると対応が大変なので、バッテリー上がりに備えた機器も積んでいる。

調理用の袋には、まな板、ティッシュ、除菌用のウェットシート、すき焼きや鍋をするときの鍋が入っている。その下にはカセットコンロの「タフまる」がある。食材はオレンジ、ゆで卵、牛乳、焼肉用の若鶏せせりなどだ。

寝るときは窓を覆って目隠しをする。横になるとちょうど体が収まる長さで、およそ170センチほどだという。座った位置から何にでも手が届くので「すごい効率いい」と本人は言う。始めた頃は車内がごちゃごちゃで整理されていなかったが、今はすっかり整ったそうだ。

店と台の選び方:1日単位のブレと長期のトータル

店選びの基準として、ヨシカワ氏はまず機種を挙げる。次に、店自体が「甘い」かどうか、つまり出してくれる気がありそうかを見る。ただ今はどの店も厳しくなったと感じている。昔のパチンコ店は「どんぶり勘定」だったが、今はかなり計算して営業している印象だという。

勝ち負けについては、1日単位のブレが大きいと繰り返し強調した。とても良い台を打っても10万円負ける日は負けるし、悪い台でも10万円勝つ日は勝つ。それでも半年や1年のトータルで見れば、台の良し悪しの差ははっきり出る。本人はこの感覚を株式投資になぞらえた。株も日々の上げ下げはどうしようもないが、良い株を何年も持っていればそのうち上がる。それと同じ考え方だという。

「行かないと罪悪感」:休まず毎日打つ理由

勝てなくなったらやめるという発想は、ヨシカワ氏にはないという。パチンコが好きで、店の中にいると落ち着き、打っていて楽しい。しかも旅をしながら続けられる。基本的に休みはなく、毎日店に行く。

本人いわく「普通の人にはない感覚」だが、パチンコに行かないと罪悪感が生まれるのだという。「あ、俺なんか仕事行ってないみたいな」と笑いながら話し、仕事をずる休みしたような感覚になってしまうと説明した。

移動の楽しみと、旅先での危険

地域から地域への移動も楽しみの一つだ。途中で高速道路のパーキングエリアに寄って名物を食べるのが好きだという。

一方で、危ない目にも遭っている。去年北海道に行ったときは、山道を走っていたらヒグマの親子がいきなり目の前に現れた。ゆっくり進もうとしたが熊はまったくよけず、危ないと思ってバックで逃げようとした。しかしパニックになり、脇の溝に落ちそうになったという。テレビで見るのとはまるで違う迫力だったと振り返る。

人間とのトラブルもある。道の駅で車中泊をしていたとき、夜中に知らない人から声をかけられた。怖いと思いつつ窓を少しだけ開けると、手を突っ込まれたという。本人は「ちょっとした強盗っぽい人」と表現している。警察から声をかけられることもある。適当な場所に停めて寝ていると、県外ナンバーの車が1台だけぽつんと停まっているので怪しまれるのだろう、とヨシカワ氏は考えている。声をかけられるのは、たいてい夜中の2時か3時頃、熟睡している最中だという。

実際の立ち回り:「遊タイム」付き機種を打つ

店では、まず台の履歴を確認する。前日の最終データを見て、「ハマっている」台のほうが良いという。ヨシカワ氏が打つのは、950回転に達すると「遊タイム」に入る機種だ。天井のような仕組みで、お金を使わなくても回せるようになる。打っているのは「95%とか99%ぐらい」この機種で、毎日これを打っているという。

この機種を選ぶ理由として、本人は遊タイムがあるので「甘い」こと、見切りをつけやすいことを挙げる。天井を抜けてしまったらやめればよいので分かりやすい。さらに、店が力を入れている機種なので還元してくれやすい、という面もあるという。

打ちながら株価をチェック:不動産と鉄道が中心

打っている間は、スマートフォンで保有株や気になる銘柄をずっと見ている。見せてくれた画面には不動産株が多かった。ほかにイエローハット、サンフロンティア不動産、フィジカルAI関連として挙げた電機株2銘柄、エアコン関係の会社だというKHネオケムがある。鉄道株は京成電鉄、東武鉄道、小田急、西武。不動産では財閥系の住友・三井・三菱を保有しているという。普段はイヤホンで株や不動産の動画を見ながら打っており、「こっちでも稼いで、こっちでも稼いでる」と話した。

昼の途中経過と、今月の成績

途中経過では、投資7000円に対して3000発ほど出ており、少し浮いている状態だった。本人は、いい店だと評価していた。ただし今月の成績はマイナス23万円で、「絶不調」だという。20万円以上負けることはなかなかないそうだ。

食事と健康:納豆ご飯を軽めに

食事は納豆ご飯を軽く済ませる。お腹いっぱい食べると眠くなってダラダラしてしまうので、少なめに食べてすぐ打ちに行くのがいつものパターンだ。この納豆ご飯は大好物で、ほぼ毎日食べている。外食はあまりせず、その地方の名物があるときに食べに行く程度だという。

健康診断も受けている。本人は自分を健康的だと考えており、「こういう生活してていうのもなんだけど」と前置きしつつ、健康を損ねればこの楽しい生活を続けられなくなるので健康が一番だと語った。野菜はあまり食べていないが、揚げ物やお菓子をあまり食べないように気をつけているという。

両親には車上生活のことを話していない。言えば心配するだろうと思っているからだ。

きっかけは東日本大震災

車上生活を始めたきっかけは、東日本大震災だった。住んでいたアパートが傾き、出ていくしかなくなった。ただ、それ以前から、車に住みながら旅打ちをしている人をネットで見ていたという。今のヨシカワ氏のような生活をしていた人だ。震災に遭い、人間いつ死ぬか分からないと思ったことで、自分もやってみたい、全国を旅してみたいと考えて始めたという。

1億円のポートフォリオと「硬い投資」の考え方

株式で運用している資産は約1億円だという。不動産株が多く、次いで鉄道株、少しだけJリートも持っている。半導体、特にフィジカルAI関連も一部保有している。

不動産株と鉄道株を中心にする理由について、ヨシカワ氏はこう説明する。流行りの半導体やAIに比べれば「硬い投資」だと考えているからだ。投資法は長期保有のバリュー投資である。本人の認識では、日経平均は40%ほど上がっている。それでも自分の株はプラスとマイナスを行ったり来たりしており、明日にはマイナスに落ちているかもしれない。今年の上昇相場には「全然乗っかってない」と話した。

リーマン・ショック直前に全力投資、半分に

株式投資を始めたのは、リーマン・ショックの半年ほど前だった。本人も「すごいタイミングで始めちゃった」と笑う。買ったのは、S&P500や欧州、新興国に連動する海外のETFだ。インデックスファンドなら確実に儲かると考え、当時の資金を全額つぎ込んだ。ところがリーマン・ショックが起き、円高も進んで評価額は下がり続け、投資資金の半分ほどになった。

そのまま3年ほど保有を続けた。東日本大震災を越えた2012年頃から相場が戻り始め、あと少しでトントンというところまで回復した。しかしその手前で「株はもう嫌だ」と思い、インデックスファンドをすべて損切りしたという。その後はしばらく短期売買をしていた。ヨシカワ氏自身、株式投資がある程度うまくいっていなければ資金が尽きていたかもしれないと振り返る。

「絶対に働きたくない」という信念と、お金の使い道

この生活を支えているのは、パチンコが好きだということと、「絶対に働きたくない」という信念だと本人は笑って語る。そのうえで、最悪の事態は考えており、まだ油断はしていないという。不安はそれほどないとも話す。理由は「もう底辺まで下がっちゃってるんじゃないかな」と思っているからだ。とはいえ、自分で「底辺」と言いながらも、この生活はかなり気に入っているという。

タワーマンションのような高いところに住む自分を想像することもよくある。けれど、その生活が楽しいのかと考えてしまう。お金の使い道も特にない。資産が増えても、美味しいものを食べたい、高級ホテルに泊まりたい、もっといい車に乗りたいといった欲はまったくないという。それでも株価が上がれば「本当嬉しい」と話した。見ている人は誰もこんな生活をしたくないと思うだろうが、本人は充実しており、寂しさも特にないという。

1日の結果と、これから

密着の最後、この日の収支は1万円の負けだった。最初は調子が良かったが、引きが悪かったとヨシカワ氏は言い、「しょうがない」と受け止めていた。ここまで負けが込む月は多くないが、1年のうちには時々あるという。暇なときは株のことを考えており、頭の中は株とパチンコでいっぱいだそうだ。

今後の計画は「全くない」と言い切る。この生活が好きなので、このまま突き進むだけで、今まで通り行けるところまで続けるという。人生は一度きりであり、震災でいつ死ぬか分からないことを経験した。そのうえで好きなことを選んだ結果、後悔のない人生を送れていると本人は感じている。最後にヨシカワ氏は、会社員の人も何かやりたいことがあるなら挑戦したほうが後悔はないのではないか、と語った。