五右衛門で話題の夏野菜パスタを食べ、リュウジが自宅で作り直す

YouTubeで開く ↗
概要

料理研究家のリュウジが、スタッフのA子さんと洋麺屋五右衛門を訪れ、X(旧Twitter)で話題になっていた夏野菜のバター醤油パスタを食べた。その後、自宅で同じ料理と五右衛門の豆腐スープを作っている。食べた感想は二人とも辛口で、リュウジは「何かが足りない」と感じた部分を自分の解釈で補った。調理の合間には、誰のために料理を作るのか、批判をどう受け止めるのかという話もしている。

13分で読めます
0:32

「一番好きなパスタチェーン」で話題のメニューを注文

リュウジは五右衛門を「僕の大好きなパスタチェーン」と紹介し、パスタチェーンの中では一番うまいと思う、と話す。人気の面でもチェーン店のパスタ屋の中で五右衛門が1位だという認識だ。この日の目当ては、Xで話題になっていた夏限定のメニューだった。リュウジの記憶では、店のメニューには「三元豚」「欲張り」「夏野菜」「バター醤油」といった言葉が並んでいた。A子さんはXで「中毒性がやばい」という感想を見て、どういう味なのか気になっていたという。

A子さんがこの夏野菜パスタを頼み、リュウジはハーフ&ハーフを選んだ。リュウジの皿はカルボナーラとジェノベーゼの組み合わせだったようだ。麺量は見た目で100g以上ありそうだと話している。

1:57

店での試食:出汁は感じるが、バターと醤油が弱い

夏野菜パスタを一口食べた二人の反応は「何の味だ?」だった。バター醤油と名乗っているのに薄味に感じ、リュウジは「バターじゃないの?これ」と首をかしげる。A子さんも「もうちょい醤油をキリッとさせる方が好きかも」と言う。リュウジは「何かが足りない」と感じて店に塩をもらい、軽く振りかけた。すると、急においしくなったというより、足りなかったものが埋まった感じがしたという。ここでリュウジは、問題は塩分濃度だと見ている。

味の構成についてリュウジは、バターの味はほとんどせず、醤油も少なめで、全体としてはかなり出汁の味だと分析した。表現としては「出汁ペペロンチーノに醤油がちょっと入った」もので、そこに野菜と温泉卵が乗っている、という見立てだ。店のバターについては、香りがあまりしないことから本物のバターではなく、マーガリンのようなコンパウンドバターではないかと推測している。

ほかのメニューの感想にも触れている。カルボナーラはクリームを使うタイプで、リュウジによればチェーン店のカルボナーラは全部クリーム系だという。ジェノベーゼはおいしいとしつつも、「昔の方がうまかった気がする」とこぼした。

A子さんの低評価と、店舗による違いの可能性

自宅に戻ってからも、A子さんの評価は厳しい。夏野菜パスタは自分の中での点数がかなり低く、あれほど話題になる理由が分からなかったと話す。価格が1300円だったことも気になったようで、初めての五右衛門だったが「高い」と感じたという。リュウジも、1300円出すなら家で作って食べようと思う気持ちはある、と率直に認めた。

一方でリュウジは、店舗によって味が違う可能性を何度か口にしている。自分がよく通っていた千葉のロードサイド店はうまかった、という経験も挙げた。A子さんが後から調べると、Xでも「昔の方がおいしかった」という声がいくつかあったという。リュウジは五右衛門のファンが多いことを気にして「この動画荒れると思う」と冗談まじりに言った。A子さんは「悪口しか言ってない」と認めつつ、それでもおいしくなかったと譲らない。リュウジは、正直な感想でいいという立場をとっている。

4:33

温泉卵は炊飯器の保温モードで

店のパスタには温泉卵が乗っていたので、まずそれを用意する。リュウジは炊飯器を使った。沸かしたお湯を炊飯器に入れて卵を沈め、保温モードで約20分置く。放っておくだけでできるのが楽な点だという。冷やさずに放置しすぎると、ゆで卵になってしまうとも注意している。

A子さんのやり方は違い、沸騰した鍋に卵を入れて火を止め、蓋をして12分置くという。温泉卵の作り方は人によって本当に違う、という話になった。リュウジは、自分の動画で温泉卵を使うのは珍しいとも話している。

五右衛門の豆腐スープを再現する

パスタに付いていた豆腐スープも再現した。茶碗蒸しのような味がするスープで、リュウジもA子さんもおいしかったという。A子さんは、Xでこのスープが一番うまいと書いている人がいたとも紹介した。リュウジの説明では、このスープは「ほとんど出汁」で、出汁の味にすればこういう味になる。

作り方は、水500ccに絹豆腐150gを細かく切って入れ、昆布だしとほんだしで味をつけるというもの。昆布だしは最初小さじ1杯だったが、味見の後に「もうちょい」と足して小さじ1と1/3ほどになった。ほんだしは小さじ1杯。醤油は色づけ程度の小さじ1杯にとどめる。醤油を多くすると醤油味になってしまうので、入れすぎないのがポイントだという。最後に塩を3つまみ入れて完成だ。

店のスープに入っていた緑色のものは三つ葉で、刻んだ三つ葉を器に入れてからスープを注ぐ。三つ葉は最後に入れるのがいい、とリュウジは話す。三つ葉が入ると「もろ茶碗蒸し」の味になる、とも言っている。

10:38

野菜の切り方は店とあえて変える

パスタの材料は、パプリカ、ナス、オクラ、キャベツ、薄切りベーコン、ニンニクである。店のニンニクは強くなかったが、今回は1人前あたり7gほど使う。2人前なので14gだ。焦がした感じもなかったので、普通に炒める方針にした。オリーブオイルは癖のない味の素のものがいちばんいいとして、大さじ2杯を使う。ニンニクと一緒にごく弱火で炒めておき、その間に野菜を切っていく。

オクラは店と同じ斜め切り。ナスは店では異様に長く切られていて、A子さんは食べにくかったという。リュウジもあの切り方は「見栄えはするけどおいしくない」と考え、普通のスライスにした。パプリカも店では角切りだったが、パスタとしては細切りの方が食べやすいとして変えている。

リュウジによれば、必ず入れたいのはオクラとナスだ。パプリカは彩りや見栄えのためなので、なくてもいい。キャベツはざく切りにする。分量は野菜それぞれ1人前30gほどで、2人前なら60gずつになる。リュウジは「僕が欲張り夏野菜パスタを作ったらどうなるか」という位置づけで作っていると話す。

ベーコンは野菜のパスタなのでたくさんでなくてもいいとしつつ、「入れたら入れただけうまくなる」とも言い、1パック(4枚)を使った。夏も終わりかけで、店のメニューはもう期間限定で終わっているかもしれないが、この再現で食べられる、とも付け加えている。

14:43

炒め方と味付け:出汁中心、醤油とバターは控えめ

先にベーコンとナスを炒める。ナスはアク抜きしなくていいという。店のナスもアク抜きしていなかったが、リュウジはあれは多分冷凍だと見ている。ナスに振る塩1つまみは、油を吸わせないためかとA子さんが聞くと、「ただの味付け。深い意味はない」と答えた。火を通さないと食べられないのはナスだけで、ほかの野菜は生でも食べられる。ナスは生だとキシキシしておいしくない、というのが理由だ。その後、オクラ、キャベツ、パプリカを加える。

味付けは醤油大さじ1杯から始める。店のパスタは醤油をそれほど感じなかったので、基本は出汁だろうとリュウジは考えた。スープに使われているような出汁だろうと推測し、ほんだし小さじ1/2と昆布だし小さじ1/2を加える。カツオ感が強くなかったので昆布だと思う、とも話している。

水分にはパスタの茹で汁ではなく普通のお湯を使う。茹で汁を入れるとしょっぱくなるからだ。量は小さいお玉1杯より少なめだが、途中で一さじ足した。水分を足すのはスープ感を出すためではなく、これくらい入れないとパスタが乾いてしまうからだという。オクラから出るとろみでソースにまとまりが出るのが、オクラを入れる理由として挙げられている。目指すのは「出汁がきつすぎず、醤油もきつすぎない味」で、最後に塩を1つまみ加える。

ソースを先に作っておくと楽なので、パスタと同時進行にはしない。野菜はクタクタにすると良くないので、ある程度火が通ったら火から外しておく。この時点で、キャベツにはシャキッとした食感が残り、オクラも完全に茹だった状態ではない。バターは強すぎず、香りづけ程度にとどめる。

22:41

パスタは1.8mm、茹で時間は表示より短く

店のパスタは細くも太くもなく、リュウジの見立てでは1.7〜1.8mmくらいだった。今回は1.8mmを使い、塩分濃度1%のお湯で茹でる。茹で時間は11分のところを9分にした。リュウジは最近、太めのパスタの方がうまいと感じているという。

パスタをソースに入れて火をつけ、バター10g(1人前5g)を加える。香りの面では、こういう入れ方のバターが一番いいとリュウジは言う。仕上がりは汁がほとんど残らず、オクラのとろみで全体に絡んでいる。ナスは柔らかく、出汁を吸っている。盛り付けて温泉卵を乗せ、三つ葉入りの豆腐スープを添えて完成した。リュウジは「五右衛門リスペクト、三元豚と夏野菜の欲張りスパゲッティ」と名付けている。

19:44

「料理は食べる人で決まる」:塩分と家庭料理の強さ

茹でている間、リュウジは自分の料理観を語った。最近は細いパスタが好きではない、という話から始まる。リュウジ本人は細いパスタが大好きだが、A子さんが好きではないので太めにした、と説明する。自分の料理は「その人の一番おいしいを作る」もので、自分のために作っているわけではない。だから誰に向けて作るかで味はまったく変わる、という。

そのうえで、リュウジは「僕の味が濃い」という批判に触れた。そう言う人は自分のことをよく知らない、薄い味の料理もある、と反論している。基本的には飲食店の味を再現するのが好きで、飲食店の味はしょっぱい。だから家庭料理しか食べていない人には合わないかもしれない、と話す。ただし五右衛門のパスタはしょっぱくなかったので、今回は五右衛門より少し塩を効かせているという。

リュウジの考えでは、料理で最強なのは相手の好みに合わせられることだ。飲食店は一人ひとりに合わせて味を調整してくれないので、自分で好きな塩分濃度を決められる自炊にはかなわない。母親の料理がおいしいのも、長年家族の舌に合わせ、毎日おいしいかどうかを聞き取りながら味を整えてきたからだという。A子さんは、それを「お母さんの努力」と受けた。

途中、口に何かついていることをA子さんが指摘した。以前のコメントで「なぜスタッフが言ってあげないのか」と書かれていたからだという。リュウジは、口に何かついていても構わないと答えた。自分はアイドルではなく普通のおっさんで、身だしなみについて言われるのは嫌だ、と話す。料理研究家として有名になったと思うが自己肯定感は全然上がらない、とも語っている。

25:48

試食:似ているが、A子さん向けの味

完成したパスタは、五右衛門にならって箸で食べた。リュウジは「バカうま」と言い、和風の醤油バター味になっていて塩気もいいと評価した。A子さんも「安心しました」と応じる。パプリカがアクセントになる、野菜がたくさん摂れる、途中で火を止めたので野菜がシャキシャキしている、といった点が挙がった。

A子さんは「似てるけど似てない、こっちの方がおいしい」と言った。リュウジはこれに対し、A子さんの好みに合わせて作ったからであって、五右衛門のパスタがおいしくないという話ではない、と念を押している。そのうえで、だから家庭料理が一番おいしいと言っているのだ、と先ほどの話につなげた。

豆腐スープは香りまで店と同じで、A子さんも「本当にこういう味がした」と認めた。リュウジは、茶碗蒸しらしさを出すには三つ葉が肝心だと振り返る。味変には柚子胡椒を勧めた。箸で食べるので柚子胡椒をつけやすく、店ではできない食べ方だという。A子さんは食べ進めるうちに辛みが欲しくなっていたので、柚子胡椒があるとちょうどいいと話した。「バター醤油」という名前から想像する味ではなく、意外とあっさりしている、という感想もA子さんから出ている。リュウジは、スープと一緒に食べるのがうまく、このスープを付けたのはすごいと評価した。

28:09

五右衛門の商品開発への評価

酒を飲みながらの試食で、リュウジはワインにも合うと話した。五右衛門にはグラスワインがあり、パスタを食べながらワインを飲む客を見て「つまみがないのに飲む人がいるのか」と思ったことがあるという。だが、このパスタなら合うのかもしれない、と考え直している。

さらにリュウジは、これだけ野菜の具材感がありながらまとまっているパスタを作った五右衛門の商品開発力をほめた。自分ではこういうメニューは思いつかないとし、勉強になると話している。また、ハーフ&ハーフは80gずつで合計160gになり、自分でもかなり苦しかったと振り返った。

食べ終えた皿に汁が残らないことも見せている。リュウジによれば、オクラのとろみが油と一緒になって麺に絡むからだ。このパスタは最近作ったパスタの中で2番目においしいという。1番はバターペンネで、A子さんも「トップオブトップ」と言うほど気に入っている。似たメニューがどの飲食店にもないこと、ペンネは伸びにくく冷めてもおいしいのでつまみになること、口の周りが汚れにくいことをA子さんは利点に挙げ、レシピの公開を勧めた。リュウジも出すつもりだと答えている。

30:23

まかないはA子さん向け、率直な人ほど作りがいがある

A子さんは、まかない回を「当たり回」と呼ぶほど、自分の反応がほかの回と違うと話す。リュウジの説明では、まかないはA子さんがうまいと思うものを作っている。別のスタッフなら「バターが嫌だ」と言うので、この料理はそもそも作らないという。

リュウジは、料理する側からすると、わがままな人の方が作りがいがあるかもしれないと話す。何でも「うまい」と言われるより、「これ違う」という顔をされる方が、次はこうしようと考えられるからだ。味変を提案して違う味を試してもらうのも好きだという。料理が好きでない人にそう言うのはきついかもしれないが、自分は料理が好きなので失礼には当たらない、という。A子さんも、相手を見て、リュウジだから正直に言っている面はあると答えた。

32:27

ホテルマン時代に教わった「クレームはありがたい」

最後にリュウジは、批判の受け止め方について話した。飲食店では、おいしくなかった客は何も言わずに帰り、二度と来ない。だから味について言ってもらえるのはありがたいことだ、と繰り返し言われていたという。ホテルマン時代には、クレームを腹立たしく思うなと教え込まれた。クレームを言う人は改善を求めていて、まだ付き合ってくれる可能性があるからだ。モンスタークレーマーもいるが、もっともな意見もあるので、基本的には言われたことを聞く。リュウジはそう教わったと話す。

コメント欄で「おいしくなかった」と書かれると、今でもカチンとは来るという。それでも、なぜ失敗したのかを考え、改善するようにしている。自分のレシピが完璧でないこともあるので、驕ってしまえば成長が止まり、新しいレシピや発想がなくなる、というのがリュウジの考えだ。だからコメント欄の反対意見には返信している。これまで厳しいコメントやツイートを受けてきたことが、言われないように勉強する動機になってきたとも話す。一方で「すごくおいしかった」という声は、自信につながってうれしいという。リュウジは、ささいなことでもいいから意見を書いてほしいと視聴者に呼びかけ、動画を締めくくった。