年収600万円・自己資金100万円・融資なしで始めた地方築古戸建て投資 かぶ大家さんの1棟目

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概要

楽待チャンネルの「令和デビューの不動産投資家たち」の回では、2020年6月に不動産投資を始めた投資家・かぶ大家さんが登場した。属性も信用もなく、使えるお金は100万円だけ。そうした状況から、なぜ不動産投資に踏み出し、最初の物件をどう選んだのか。話は1棟目の購入時点までが中心である。

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現在の規模と働き方

番組の紹介によると、かぶ大家さんは地方の戸建てを中心に投資してきた。投資歴は6年で、戸建て11戸とアパート1棟を所有している。年間収入は約720万円、税引き後の手残りは約400万円だという。

SNSやコラムでは「かぶちゃん」というキャラクターを使って発信しており、楽待で顔を出すのは今回が初めてだと話した。著書は漫画形式で連載中で、1巻が発売済み、2巻は10月に出る予定である。本のタイトルは本人の経歴をそのまま表したもので、雇用の不安定さと妻の自己破産を経て、現状を打破するために不動産投資を始めたという内容だ。

現在は平日に非常勤のパートとして働いている。拘束時間は1日3〜4時間ほどで、空いた時間にSNSの発信や漫画の制作をしている。不動産については、連絡が来たらその都度対応しているという。

きっかけはボロ戸建て投資のブーム

不動産投資という言葉自体は以前から知っており、動画を見て勉強もしていた。ただ、お金がなければできないのだろうと考え、踏み込めずにいたという。

転機になったのは、楽待の動画にも何度も出演している投資家「ふかぽんさん」の存在だった。かぶ大家さんが始めた2020年は、いわゆるボロ戸建て投資が盛り上がっていた時期でもある。それを見て「これなら自分にもできるかもしれない」と思ったことが、最初のきっかけだと語った。

年収600万円の内実と100万円の出どころ

当時の自分を、かぶ大家さんは「最底辺だったと思う」と表現する。年収は600万円ほどあったが、その内訳は厳しいものだった。朝9時から夕方5時まで働き、帰宅後にもう一度夜のアルバイトに出て、深夜1時ごろに寝る生活を続けて得た金額だったという。数字だけ見ればそこそこあるように見えても、実態はかなりきつかったと振り返る。

金融資産は、自由に使える貯金が50万円ほどだった。それ以前に働いて貯めた分は、コロナ禍で下落した相場にどんどん投じてしまい、さらに含み損が膨らんでいた。そのため「もう下ろせない」と考えて手を付けずに置いていたという。

そこへ2020年5月ごろ、1人10万円のコロナ給付金が支給された。当時は次男が生まれていたと記憶しており、家族4人分で40万円になった。これに児童手当を合わせて50万円、手元の50万円と合わせて100万円になった。ボロ戸建ての物件情報には数十万円の価格がよく見られたため、100万円あれば買えるのではないかと考え、「今だ」と感じたという。

短期間・高密度の勉強

最初に取り組んだのは勉強だった。楽待を含め、不動産系YouTuberの無料の動画を大量に視聴した。並行して本もたくさん買って積み上げ、上から少しずつ読み進めた。

勉強期間そのものは「めちゃくちゃ短い」という。ただし、1日に3時間ほど動画を見て、帰宅後もずっと本を読んでいたため、当時はかなり密度の濃い毎日だったと本人は振り返っている。

「戦略は特になかった」理由

1棟目の購入方針を聞かれると、かぶ大家さんは「特にない」と答えた。属性の良い会社員や資金のある人なら、多くの選択肢の中からどれを選ぶかを考えるところから始められる。しかし自分は属性も信用もほぼなく、資金も100万円しかなかったため、買える物件が最初から限られていた。そのため、戦略を考える余地がなかったという説明である。

頭の中に理想像がなかったわけではない。価値のある物件を買って持ち続ければ楽に儲かる、というイメージはあった。しかし現実には田舎の物件しか買えず、それは使えない戦略だったと笑いながら語った。

融資については、受けられないだろうと最初から決めつけていたため、金融機関に相談にも行かなかった。結果として、自分が買える物件を現金で買う方針になった。この点について本人は、可能性はゼロではなかったかもしれず、今思えば相談しておけばよかったと振り返っている。

1棟目は福岡県宮若市の築古戸建て

実際に最初に購入したのは、2020年6月に取得した福岡県宮若市の物件である。宮若市は北九州市と福岡市の間にある地方都市で、過疎化が進み、人口が年々減っている地域だとかぶ大家さんは説明した。

物件は木造の戸建てで、築年数は不明だ。本人は60年前後ではないかと見ている。

番組冒頭の予告では、この1棟目に関係するとみられる場面も紹介された。連棟の長屋で駐車場がなく、雨漏りもしている物件について、「初心者が買う物件じゃない」と言われ、説教を受けたこと。そして、そう言われて怖かったという発言である。この物件の購入の経緯や、その後どう対処したかの詳細は、今回の範囲では語られないまま話が区切られている。