衣装デザイナー茅野しのぶが語る「信頼される働き方」:嘘をつかず、先送りにせず、誰も軽んじない
新R25チャンネルAKB48の創設時から専属衣装デザイナーを務め、これまでに4万着以上の衣装を手がけてきた茅野しのぶさん。=LOVEやきつねダンスのコスチューム、学校制服のプロデュースも担当し、アイドルからも社内のスタッフからも慕われている。本動画では、アナウンサーとして活動してきた聞き手が「なぜこれほど信頼されるのか」を尋ねた。茅野さんが挙げたのは、デザインの技術ではなく、人との向き合い方に関する3つの原則だった。後半では、2025年のNHK紅白歌合戦でOGメンバーが着用した衣装の制作の裏側も語られている。
裏方が表に出る理由:衣装の地位を上げたい
茅野さんは、裏方である自分が表に出ることについて、出なくてよいなら出なくてもよいという立場だという。それでもメディアに出るのは、衣装という仕事の地位を上げたいと考えているからだ。22歳の誕生日を迎える前からこの仕事に関わってきた茅野さんによると、ステージ衣装、舞台衣装、CM衣装などの中で、衣装は最初に予算を削られるものだという。だからこそ、衣装が戦略になり、アイドルグループの人気の要因にもなるように考えてきた。
自分が表に出ることで、衣装を目指す若い人や一緒に働いている人たちが、裏方としてもクリエイターとしても評価される時代になってほしい、と茅野さんは話す。海外にはベストドレッサー賞のような仕組みが多いが、日本ではまだ少ない。最近はメイクの担当者が賞を受けた例もあり、そうした流れが広がってほしいという。
著書『アイドル衣装のひみつ~カワイイの方程式~』についても、最初は「私自身にファンがいるわけではないので売れないのではないか」と考え、何度か依頼を断っていたと明かした。売れない本には意味がないと思っていたからだ。それでも学研の若い女性編集者が「初めて作る本は茅野さんの本にしたい」と諦めずに依頼を続けたため、衣装好き以外の人にも楽しめる読み物にしようと引き受けた。本は4回目の増刷になり、担当者に恩を返せたかな、と振り返っている。
第1条:その場限りの嘘をつかない
茅野さんが挙げた3か条は、「その場限りの嘘をつかない」「問題を先送りにしない」「存在を軽視しない」である。女性アイドル、特に若い女の子と仕事をすることが多い立場から意識してきたことだという。
1つ目について、茅野さんは褒めるときに具体的に褒めるようにしている。「今日のステージ良かったよ」ではなく、「今日のステージの3曲目の表情がすごく良かった」と伝える。そうすると本人も「そこは自分でも感情を入れて表現したところなんです」と応じ、「そういう表情がいいよね」と会話が続く。反対に、ちゃんと見ていないのにドラマに出てくるプロデューサーのように「なんとかちゃん、良かったよ」と言うのは軽薄だと茅野さんは言う。本人が調子の良くない日だったのに「良かったよ」と言われれば、「今日は調子が悪かったのに」と感じるかもしれない。どこに傷つくポイントがあるかは分からない。
芸能人は常に人目にさらされ、SNSでもいろいろなことを言われながらステージに立っている。だから、いい加減な言葉で深く傷つくこともある、と茅野さんは考えている。そのため正直に接するようにしており、疲れているように見えれば「大丈夫?ちょっと休む?」と声をかける。ただし本人がそれを望んでいない雰囲気なら、こちらからは言わない。おべっかを言わない一方で、相手のパーソナルスペースには土足で入らない。信頼して話してくれている相手に、きちんと向き合うためだという。
この姿勢は、メンバーより先に社内の人間に対してできていなければならない、と茅野さんは付け加えた。
社内の空気づくりと「いじれる上司」
茅野さんの会社には「ギャル魂」のある社員が多い。茅野さんは、仕事は大事だが人生の中に仕事があると考えている。人生が楽しく、疲れていない状態でなければ良いパフォーマンスはできないからだ。朝は目を合わせて挨拶し、「この前のあれ、SNSで評判良かったよ」「ファンの人がこんなDMをくれたよ」といった話をする。今年の1月1日にバッグを丸ごと電車に置き忘れた(その後見つかった)ような、自分の失敗も話題にするという。
社員には、もともとAKBが好きで入社した人や、茅野さんに強い憧れを持つ人もいる。そうすると気を使って話しかけられなくなる。そこで長年勤めている社員が、わざと「この人はいじれるよ」という振る舞いをしてくれるのだという。週1回の朝礼の後、ランダムに社員を昼食に誘っていたところ、「今日は納期で忙しくて、しのぶさんとご飯に行っている場合じゃない」と全員に断られ、1人で立ち食いそばを食べたこともあったと笑った。
聞き手は、茅野さんの自己開示の力がこの空気を作っているのではないかと述べた。これに対して茅野さんは、自分よりも長く一緒に働いてくれている部下の存在がありがたいと答えた。例えば茅野さんが入社3年目くらいの社員の仕事を「これいい出来だよね」と古参の社員に褒めると、「それは本人に直接言わないとダメですよ」と指摘してくれる。そうした助言は、愛情と、会社を一緒に良くしていこうという気持ちから来ていると茅野さんは受け止めている。
信じて任せることの難しさと副産物
茅野さんは、信じて任せることは大変だと認める。自分でやったほうが早いし、自分のことは自分が一番理解しているので、つい仕事を抱え込んでしまう。しかしそれでは相手に経験を積ませられず、結局は相手を信じていないことになる。
任せてみると新しい発見があるという。若い社員が作ったものが今回のコンセプトには合わず、「こういうふうにステージで見せたいから、こういう制作にしたい」と説明して作り直してもらうこともある。それでも、そのとき作られたものは記憶に残る。別の機会に「この前のあれを、もう少しこうしたらもっと可愛くなると思うんだけど、どう思う?」と話を広げられる。任せることで副産物が生まれる、と茅野さんは言う。
若い社員とのやりとりも刺激になる。取材の直前には、20代前半の社員がJUDY AND MARYを知らず、「そばかす」や『るろうに剣心』の話で盛り上がっていた。新しい言葉を教えてもらい、調べるうちにデザインソースになりそうなものが見つかることもある。任せた結果が当初の目的と違っても、固定観念に縛られずにすむので、良い副産物につながることがあるという。
茅野さんが強調したのは、どれほど優秀でも1人の力には限界があるという点だ。大きなプロジェクトや夢を実現するにはチームが必要で、ある程度は任せなければ自分が小さくまとまって終わってしまう。43歳の今、そう考えているという。
年齢による違いにも触れた。20代は需要のあることに流され、期待されたことにひたすら打ち返していけばよい。そうするうちに実力がつき、何を頼まれるか、何で評価されるかが見えてくる。30歳を過ぎたら自分の戦い方が分かってくるので、弱点も知ったほうがよい。よく怒られる点やダメ出しされる点を把握し、そこを補ってくれる部下を育てることが必要だ、というのが茅野さんの考えである。聞き手は、信頼されるためにはまず相手を信頼しなければならず、任せることで生まれるコミュニケーションが信頼関係を深めるのだと受け止めた。
第2条:問題を先送りにしない
2つ目の原則は、問題が起きたらその場で一旦の対応を示すことだ。衣装制作で言えば、衣装を進めていたのに曲が変わった場合、その状況をすぐチームに共有する必要がある。上司は、問題をある程度整理してから開示しようとしがちだと茅野さんは指摘する。整理した側は「これでできるでしょ」と思っていても、受け取る側にとっては突然降ってくる話になる。
そこで茅野さんは、「今こういう問題が起きていて、私としては3択くらいあるんだけどどう思う?」と意見を聞く。すると「それだと現場が疲弊します」「予算がかかりすぎます」といった声が返ってきて、一緒に判断できる。
アイドルから相談を受けたときも同じだ。スタッフに言われたことで悩んでいて、事実と違う気がする、と相談された場合、茅野さんは不確かなことは伝えずに「一旦確認取るね」と言い、その場で確認して答えを返す。相手に連絡がつかなければ「今連絡したけどつかないから、かかってきたらすぐ連絡するね」と伝える。「辛いよね、でもそういうつもりじゃないんじゃないかな」と言って終わらせるのも優しさではあるが、ただ聞いてほしいだけの子もいる一方で、誤解が生じている場合もあるという。
誤解は、男女の間でも、年齢差による解釈の違いでも、言葉足らずでも起きる。例えば年配の男性スタッフが悪気なく言ったひと言に、若い女の子が「なぜそんなことを言うのか」と悩み、偉い人だから聞き返せずにいる。茅野さんが確認すると「そういうつもりはなかったみたいだよ」と分かり、「一度話してみれば」と勧める。「気まずいです」と言われれば「本当にただのおじさんだよ、みんな偉いと思いすぎ」と伝え、必要なら自分が間に入る。若い女の子から見ると大人はみんな偉く見え、「私なんかが」という気持ちもあるからだ。後回しにすると、その子がそのとき抱えていた悩みは解決されないままになる。
茅野さんは、男性はしっかりした答えを返したがり、女性はその場で一旦の答えを欲しがる傾向があるという自身の見方を示し、これを「男女の脳の違い」だと思っていると述べた。社員も女性が多いため、なるべく一度は答えを返すようにしている。聞き手が、上からの先送りをしないことに加えて、下から問題を言える雰囲気づくりも重要なのかと尋ねると、茅野さんは、問題を抱えたままでいるのは時限爆弾を持ち続けるようなものなので、早く出せる状況を作らなければならないと答えた。
SNS時代の自己肯定感
若い人は答えの出ない問題を悪い方向に考えがちだ、と茅野さんは言う。実際の問題はそれほど深刻でなくても悪く考えてしまう。その原因は自己肯定感の低さにあると茅野さんは見ている。
茅野さんの世代は、比べる相手が教室や学校の中にしかいなかった。アイドルは自分のグループ、他のグループ、さらに芸能人と比べる対象が多い。今は一般の人もSNSを通じて多くの人と比べるようになった。しかも人は成功したことや上手くいったことを発信しがちで、失敗は人に言いにくいため、目にする情報は良い報告が中心になる。そのため比べる行為そのものが基本的に傷つく行為になる、と茅野さんは言う。気にしていなくても比べてしまう状況にあるので、若い人ほど自己肯定感が低く、「自分なんかが」「言っても理解されない」と思い込んでしまうことが多いというのが茅野さんの見立てだ。だからこそ、勇気を出して言ってくれたことにすぐ応えることが重要だという。
第3条:存在を軽視しない、役職は「役割」
3つ目の原則はここにつながる。アイドルの中には12歳や13歳のメンバーもいるが、そうした子も自分の将来を考えてアイドルになっている。一般の子どもでも、塾に通って受験をしたりスポーツに打ち込んだりして、自分なりに考えて生きている。それなのに年齢だけを見て子ども扱いしたり、部下に「君は若いから知らないと思うけど」と思い込みで話したりしがちだと茅野さんは指摘する。
アイドルは1年目でも10年目でも、同じステージに立っている点では同じだと茅野さんは考えている。1人の衣装を直すなら全員にできるようにし、立ち位置が前の子だけ直して後ろの子は直さない、ということはしない。
役職についても、茅野さんは「もはや役割だ」と言う。同じ会社でずっと縦社会の中でやっていくのでなければ、役職に変なプライドを持つ人は同期からも部下からも扱いにくい。30代のころ上の人を見てそう感じ、それがチームにとって良く作用しているとは思えなかったという。人間に上も下もない、というのが茅野さんの考えだ。立ち飲み屋で知らないおじさんと飲むのも好きで、昔の話や、自分がやったことのないゴルフの話を延々と聞くのが面白いという。フラットに話せるからこそ、クリエイターとしてのネタが転がっていると感じている。
電車のエピソード:同じ出来事でも視点で見え方が変わる
フラットでいることの価値を示す例として、茅野さんは電車での出来事を紹介した。最初から怒っているおじいさんが杖をつき、文句を言いながら乗ってきた。杖が車内の手すりにカンカンと当たり続け、座っていた若い男性は苛立って貧乏ゆすりを始め、そのリズムも重なった。茅野さんはこれをリズムのように感じ、ここが急にクラブになってDJやエミネムのような人が出てきたらどうしよう、ミュージックビデオならかっこよく撮れるかもしれない、と想像していたという。
この話を、ITのシステム構築をしている友人にすると、友人は「満員電車の仕組みはもう何十年も前のままだから、無駄な争いがなくなるように変えるべきだ」という話を始めた。さらに芸能マネージャーの友人に話すと、「自分ならタレントを連れていたら一度降りる。入り時間に余裕があれば次の電車に乗る」と答えた。
同じ出来事でも、視点によって感じ取る要素がまったく違う。その人にとってはその人自身の物語であり、それを聞いた自分はまた違うことを感じる。人を上下で分けてしまうと、こうした話が入ってこなくなる。茅野さんはそれを損失だと考えたほうがいいと話す。
犬の散歩仲間で遺伝子工学を研究している男性からは、人は高校生のころのファッションや音楽の好みをずっと持ち続け、特に男性は高校時代のコンプレックスも引きずるという話を聞いたという。高校でモテなかった人は、年を取ってお金を持ってもモテることにこだわる、といった話だ。フラットに接していなければ、こうした話は教えてもらえない。周りにいる人間が似てくると、自分の考えを正解だと思いすぎてしまう。時代は変わっていくので、「その考えは古いですよ」と言ってくれる存在がいないと同じところにとどまり続けることになり、クリエイターにとってはマイナスでしかない、と茅野さんは言う。
心を保つ「とんでも理論」
聞き手は、自分も周囲と比較してしまい、人を上下で考えるようになって性格が悪くなっていく気がする、と打ち明けた。「気にしなければいい」と言われても難しい、と。
茅野さんが若い子に勧めている方法は、嫌な人がいたら、まず「この人も赤ちゃんだった」と思うことだ。ムカつくと思っても、この人も赤ちゃんのころはママのおっぱいを飲み、おむつを替えてもらっていた。いつからこうなったんだろう、と自分でパロディにしてしまう。失敗して落ち込んだときは、落ち込むだけ落ち込めばいいが、浮上するタイミングが見つけにくい。そういうときは「江戸時代だったら切腹させられているな」「打ち首だな」と考える。令和の今は命までは取られない、と思うと、自分の状況を俯瞰できるという。
茅野さんはこれを「とんでも理論」と呼ぶ。感情の渦の中にいる限り、怒りや悲しみがずっと続く。とんでもないことを一度考えると人は少し落ち着く。そこで自分が楽しくいられることをして問題を一旦置いておき、浮上できるタイミングで改めて向き合う。すると「あの人はただ傷つけてくるだけだから関わらないようにしよう」と判断できたり、「言っていることにも一理あった、自分が変わるべきだ」と考えられたりする。聞き手はこれを、感情をパロディに変換する創造性だと受け止めた。
「運がいい」と思い込む
茅野さんはもう1つ、自分は運がいい人間だと思い込むことが重要だと話した。聞き手が、よく言われる話だがいまひとつ腑に落ちないと返すと、茅野さんはSHOWROOMの前田さんから聞いた話を紹介した。会食の店に入る前の5分ほどの待ち時間にも、前田さんは面白い話をしてくれたという。
その話によると、アメリカのセントラルパークで、新聞を渡して問題を出し、正解者に100ドルを渡すという実験が行われた。事前に「自分は運がいいと思うか」と尋ねたところ、運がいいと答えた人の正解率が高く、運が悪いと答えた人の正解率はかなり低かった、というものだ。茅野さんはこの話から、実際に運がいいかどうかはどうでもよく、思い込みが大事なのだと述べた。
嫌な局面に立ったときは、自分を主人公に置き換え、「漫画ならここが一番盛り上がる場面だ、次の展開が楽しみだ」と考える。自分の選択はここで合っている、と思い込む。人はなかなか思い込めないので、思い込む練習が必要だという。運がいいと思い込むことで本来の実力以上のものを発揮できる可能性がある、と茅野さんは考えている。若く無鉄砲だったからこそ、相手の考えが分からないまま踏み込めたこともたくさんあった、と自身の経験にも重ねた。
「みんな私のことが大好き」と思って場に臨む
聞き手が、迷惑かなと考えて問題を言い出せないと話すと、茅野さんは「いい人なんですよ」と応じ、もっと鈍感になったほうがいいと助言した。結局どちらにしても、後で「もっと早く言ってくれればよかった」が加わるだけだからだ。そういう人は相手の気持ちを考えている人でもある、と茅野さんは言う。
茅野さん自身、ファッションの仕事をしているのに立食パーティーが世界で一番苦手だという。食べればいいのか挨拶すればいいのか分からず、飲み物を勧められて手がふさがり、自分の仕事も説明しなければならない。そういう場では「みんな私のことが大好き」「私と話すのは楽しい」と思うことにしている。
これはもともとアイドルに言っていたことだった。茅野さんから見ればすっぴんでも可愛い子たちが、それぞれにコンプレックスや悩みを抱えている。「私なんかが話しかけても」と思って挨拶ができない子や、カメラマンに「今日の写真でどれが一番良かったですか」と聞けない子もいる。茅野さんは、業界のおじさんやおばさんは若い子に挨拶されれば嬉しいもので、「誰だこいつ」と思うのは性格の悪い人だけだから、みんな私のことが好きだという気持ちで挨拶すればいい、と伝えてきた。
この話は聞き手にも当てはまると茅野さんは言う。先輩が談笑している輪に入って挨拶するのをためらううちにタイミングを失い、挨拶しなかった人になってしまう。そういうときこそ「お話し中すみません、今日お世話になる何々です」と言えば、「いい子だよね」と評価される。
茅野さんは、おじさんたちの自己肯定感の高さにも学ぶべきだという。電車で向かいに座った2人のおじさんが、「昔の浜辺美波なら付き合う」「星野源に行けたらガッキーに行けると思う」と話していた。茅野さんは心の中で「今も付き合えないよ」とツッコミを入れつつ、その自信に感心したという。流行し尽くしたタピオカを「最近流行ってるやつ買ってきたよ」と自慢げに持ってくるおじさんの自己肯定感も、見習ったほうがいいと笑う。茅野さんは、その場に呼ばれているということは必要があって呼ばれているのだと考えるようにした。アイドルにも「今その衣装を着てステージに上がっている時点で、選ばれてここにいるのだから自信を持って」と伝えている。この考えを一言にまとめると「運がいいと思い込む」になる、と茅野さんは話した。
苦手を知ることが戦い方を知ること
聞き手は、信頼を得るにはスキルを高めることが大事だと言われると思っていたが、実際には周囲とのコミュニケーションが信頼につながるのだと感じたと述べた。これに対して茅野さんは、コミュニケーションを取ったほうがスキルも伸びると返した。自分の世界観だけで向いていると思っていても、意外とそうではないことがあるからだ。
若いうちほど、自分が何で評価される人間なのかを理解し、それに合う職業に就いたほうがいい、と茅野さんは言う。少しいい加減でも飲み会を盛り上げ、友達が非常に多い人なら広報や営業、細かいことが大好きで探求できる人なら研究員や薬剤師が向いている、と例を挙げた。向いている領域である程度評価されておけば、その後が楽になる。そのうえで、向いていない部分に努力を向けるのがよいという。
例として挙げたのが、茅野さんの会社の新入社員だ。とても明るいギャルで、入社5日目ほどで茅野さんに「TikTok撮りましょう」と声をかけてきた。周囲は「コミュ力おばけだ」と驚いたという。それはその社員の長所だが、それだけでは「軽くて元気でいい子」という印象で終わってしまう。打ち合わせや企画で相手をよく調べ、先方の需要を理解した提案ができれば、明るいだけでなく相手をしっかり見ている人として評価が上がる。そこに努力を向けるべきだと茅野さんは考えている。自分を知るには、他者からどう思われているかを知るコミュニケーションが必要になる。
茅野さんは自分の弱点として、時間にルーズなことを挙げた。大幅な遅刻ではなく5分程度の遅刻だという。10分前に現場に着いたのに、これから会う相手が好きなもののポップアップを見つけて寄り道し、10分で会計が済むと思っていたら5分過ぎてしまう。そのポップアップの品を持って現れるので「そんな時間があるなら来い」と怒られる。だからこそ、マネジメントをしてくれる優秀なスタッフが必要だという。
ここで聞き手が、自分はずっと出演する側だったので、パソコンやメールのやりとりが苦手で、伝えたつもりが伝わっていないことが最近あると相談した。補ってくれる人がいない中で、苦手なことをできるようにしたほうがいいのか、と。茅野さんの答えは、苦手だと知ることが重要だというものだった。苦手だと分かっていれば「ちゃんとしなきゃ」という意識が働く。茅野さんも、それでも遅れることはあるが、意識が強く働くと逆に15分前や30分前に着くこともあるという。無頓着なままではただの無礼な人になるが、苦手を自覚していれば気をつけられる。
茅野さんは、多くの人が自分に向いていない習い事などで闇雲にスキルアップしようとするが、それが本人の強みにならないこともあると指摘する。自分の苦手を知ることは戦い方を知ることで、攻めばかりで防御を知らなければ、攻められたときに弱い。聞き手のキャラクターなら、「メール不精でお待たせすることもあるんですが」と最初に断っておけば許されるタイプだろう、とも助言した。ただし、SNSのプロフィールに「LINE返信遅いです」と書いている人については、それで友達をなくしてきたのだろうと笑っていた。
日常の会話がデザインの源になる
茅野さんは、人と人を引き合わせるのが好きで、実際に交際に至った例もあるという。そのコツとして、好みのタイプを聞くのではなく「絶対に付き合えない3か条」を聞くことを勧めた。「かっこよくて面白くて優しい人」と言われても、自分の考える「かっこいい」「面白い」「優しい」と一致するとは限らず、漠然としすぎて恋愛に発展しにくい。一方、絶対に無理な条件を聞けば、外見の話ばかりなら外見を重視する人だと分かり、「俺様系は嫌」なら一緒に歩んでいくタイプが合うと分かる。そこから紹介すると結構うまくいくという。
こうした人への関心は、仕事の創造性にもつながっていると茅野さんは言う。学校制服の仕事で生徒たちに学校選びの基準を聞くと、以前は制服の可愛さや家からの近さ、何より進学率や就職率だった。それに次ぐ基準として、コロナ禍の後に聞いた学校では「青春感」を挙げる生徒が多かった。深掘りすると、中学の3年間ずっとマスク生活で写真もなく、TikTokやInstagramで見るお揃いのTシャツの運動会などはドラマの中の話に思えた、だから高校ではそういうことをしたい、という声だった。
ちょうどその頃、AKB48のジャケット写真の打ち合わせで、制作会社から「今の等身大の彼女たちを見せたい」という話が出ていた。AKBには制服のイメージもあったため、茅野さんは生徒たちの話を思い出し、「こんな学校があったらいいのに」をジャケット写真で表現してはどうかと提案した。階段の踊り場で上のグループに話しかけられて振り返る場面、中庭でお弁当を食べる場面、図書室に集まる場面など、「こんな学校生活を送りたかった」という光景を、昔のカメラで撮ったような質感で撮る案で、これが採用された。
ファッションからエッセンスをもらうと誰かのモノマネになってしまう、と茅野さんは言う。流行の情報は入るようにしているが、デザインソースになるのはむしろ人々の話から生まれることが多いという。聞き手は、取材前は立場のある人なので怖かったらどうしようと緊張していたが、すっかりファンになったと語り、インタビューを締めくくった。
紅白歌合戦OG衣装の制作秘話
動画の後半では、大丸東京店で開かれていたAKB48のポップアップ会場で、2025年のNHK紅白歌合戦でOGメンバーが着用した衣装を前に、茅野さんが制作の裏側を説明した。AKB48の20周年に向けて大丸と企画した衣装展の関連イベントで、紅白の衣装が東京で展示されたのはこれが初めてだという。聞き手は、この紅白を見ていたちょうどそのときに茅野さんへの出演依頼書を書いていたと明かした。
茅野さんによると、紅白は内定のような事前の知らせがなく、出演が決まってから一斉に制作を始めるため、本当に時間がない。今回はデザインと制作を合わせて3週間もなかった。茅野さんはまず生地から作った。糸で織っていく方法で土台の生地を作り、現役メンバーの衣装はチェックのトーンを明るくして若く元気な印象にした。一方、結婚や次のキャリアに進んだ人が多いOGについては、AKBの赤チェックをモード寄りに解釈して作ったという。チュールにチェック柄をプリントした素材も使っている。フィッティングは12月25日か26日ごろで、その時点ではまだ装飾がついていない状態だった。ビジューを一つ一つ装飾したパーツをさらに取り付けていき、板野友美さんからは「もっと派手にチェーンをジャラジャラにしましょう」といった要望もあった。ネックレス1つをとっても、メンバーごとに個性が違うという。
前田敦子さんの衣装は、現役時代から心がけてきた「王道でシック」なスタイルだ。黒のジャケットで形はシンプルだが、ドラマチックに流れるラインを入れ、下から見るとアシンメトリーになっている。正統派でありながら少しエッジが効いている。茅野さんは前田さんを、非常におしゃれでファッションへの感度が高い人だと評し、立っているだけでドラマチックなラインが出るように演出したという。前田さんは最後に登場する構成だったため、テレビの前の視聴者がはっとするように、赤チェックの多い周囲の中で1人だけ黒にし、全体を引き締めた。「王者・前田敦子」のような印象を狙い、そこにすべてを懸けたと言っても過言ではない、と茅野さんは語った。
大島優子さんについて、茅野さんは「ファニーで可愛い、お茶目だけれどアクティブな人」と表現する。そのため1人だけショートパンツにした。ただ、他のメンバーの衣装はボリュームがあるので、ショートパンツだけでは浮いてしまう。そこで袖のフリルで大島さんのファニーさを表現した。大きなパフォーマンスをするが実際は小柄なので、ボリュームを加えている。また大島さんは「ヘビーロテーション」のセンターで、後ろ姿が見える振り付けがあるため、背中側のラインが綺麗に見えるよう形を変え、ボタンなどの装飾を後ろに多く配置した。よく動くことを考え、重めの素材ではなく軽やかなチュールを中心にしている。
高橋みなみさんの衣装は、総監督だったことからチェックを多めに使い、リーダーらしさを出した。一方で高橋さんはガーリッシュで可愛いものやレースが好きなので、細部にレースやチュールを入れている。AKBを象徴するプリーツやセーラーのモチーフも取り入れ、後ろを長くした形にするなど、「AKBらしさ」を最も多く盛り込んだ。スカートだけでもチュール、厚手のチェック、プリーツ、ドットチュールなど複数の素材が組み合わされている。
茅野さんは、AKBは個性の強い人たちが集まったカオスのような集団であり、それが団体としての強さを生むと考えている。そのため素材を組み合わせるだけでなく、同じチェックでも裁断の向きを変えて表情を変えている。身頃はチェックが縦にまっすぐ入る縦地方向で裁ち、袖はバイアス方向(斜め)に裁つ、という具合だ。一般的な学生服は真面目に見えることが必要で、バイアスで裁つとひらっとしやすいので困るため、縦地方向で作られる。アイドル衣装では踊ったときにひらっとするほうが良いので、バイアスを使う。こうした細かな組み合わせをAKBの衣装では多用しているという。
メンバーの要望の出し方も三者三様だった。前田さんは現役時代から変わらず「任せます」と言うタイプで、卒業ドレスも任せてくれたという。大島さんは「私はショートパンツがいいと思うんだけど、どう思う?」と一点だけ押さえてあとは任せるタイプ。高橋さんは好きなものが決まっていて、同じものを食べ続けるタイプだといい、「私が好きなのはもう知ってると思うけど」と細かく要望を出す。高橋さんが重視するのは首の見え方や襟元の開き具合、袖の長さだという。本人は身長が低いことや腕が長くないことを気にしているが、茅野さんから見ると小柄だからこそ可愛い。その魅力を生かす形として、高橋さんの袖だけ少し短めにしてある。4万着以上を手がけてきた茅野さんの衣装は、こうした一人ひとりとの会話と観察の上に作られていた。
タたをすっごい考えながら作りましたね。
人気衣装デザイナー茅野しのぶさん。AKB48創設時から専属衣装デザイナーとして活躍。アイドルグループ=LOVEやきつねダンスのコスチューム、学校制服もプロデュースするなど、これまで作った衣装は4万着以上。
選ばれ続ける最強の裏方・茅野さんに、ビジネスパーソン必見の信頼される仕事術を伺ってきました。AKBのOGも参加した去年の紅白歌合戦、衣装制作秘話も大公開します。
お願いします。生茅野さん。そんな嬉しい。そんな言っていただけて。AKBができた時からも私の青春なので。ええ。嬉しい。でもそういう風に言っていただける、本当同年代の方が多くて現場で。はい。そうですよね。本当見てましたっていうのは、本当にこの仕事やっててよかった。ええ、そんな言っていただけますか?ありがとうございます。
いや、本当にずっとお話聞いてみたくて。嬉しいです。裏方の方ってなかなかメディアとかにそこまで露出がないと思うんですけど、やっぱり茅野さんはもう業界を超えて知られた存在というか。
嬉しいです。私別に、そんなに出ないなら出ないでいいって感じではあるんです。ただ、本当22歳の誕生日の前にあの駅引いた知り合ってるんですけど、衣装っていうのの地位をやっぱり高くしたいっていうのがあって。例えばステージの衣装だったりとか、舞台の衣装だったり、CMの衣装だったりっていろんなのあるんですけど、やっぱ衣装って一番最初に予算削減されるものなんですよね、実は。
ああ、一番大事に見えますけどね。
なんでやっぱそこに付加価値を与えていきたいっていう気持ちで、衣装が戦略になるように、その衣装もアイドルグループの人気の要因になるようにっていうのを考えてたんで。私が露出というか、こういう風に出ることによって、まい子たち、これからの未来ある衣装を目指す若者だったりとか、今一緒に頑張ってる人たちが、裏方としてもクリエイターとしても評価される時代であってほしいなっていう風に思ってて。ベストドレッサー賞とか結構海外ではあるんですけど、日本ってなかなかね、長かったりもするので。最近だとね、報のメイクさんがなんか受賞されたとかもあるから、やっぱそういう風になっていってほしいなっていう風に思うので。
そういう意味もあって今回本も出されて。
そうですね。最初は本当に裏方だし、私自身に別にファンがいるわけではない人間なので、売れないんじゃないかなと思って。売れないと本って意味ないって私は思ってたんですけど、学研の若い女性の担当者の方が、初めて作る本は茅野さんの本で作りたいんですっていう情熱をすごく。何回かお断りさせていただいたんですけど、もうめげずにトライしていただいたんで、そんなに言っていただけるんだったら、衣装が好きな子たち以外にも読んで楽しいだったり、何かちょっと琴線に触れるような読み物として面白いものを一緒に作りましょうかっていう風になって作らせていただいて。4回目の増刷に一応なったんで、担当者の方には恩を返せたかなっていう。
これ、中ちょっと見せられないですけど、本当にいろんな、これまで茅野さんが作ってこられた衣装がもう余すことなく写真と共に載っていますので、まだお読みになってない方は。優しい。いや、いえ。
しのぶさんならと信頼をやっぱり置かれているお姿を私もずっと拝見してきたので、茅野さんが各所から信頼されるために心がけていることだったりとか、現場での心持ちとかコミュニケーション術みたいなところを、今日は深くお伺いしていければなと思います。はい。お願いします。
茅野さんご自身が信頼される仕事で心がけていることを教えていただきたいんですが。
そうですね。3つ私あって。特に私の場合は女性アイドルをやることが多くてね、若い女の子が多いので、その場限りの嘘をつかない。へえ。問題を先送りにしない。はい。あとは、存在を軽視しない。はあ。というのを結構心がけているんですね。
1つ1つちょっと伺ってもいいですか?まず、その場限りの嘘をつかないというのは。
例えば、具体的に褒めるようにしてます。今日のステージ良かったよじゃなくて、今日のステージの3曲目のあの表情すごい良かったっていう。そうすると彼女も、あ、そこ私、自分的にもちょっと感情入れて表現したところなんですって言って。そうすると、やっぱそういう感情移入した表情がいいよねっていうコミュニケーションが1つ取れるというか。そん時にあんまり見てないくせに良かったよとか、よくプロデューサーあるあるの、ドラマに出てくるプロデューサーみたいな感じで「いいよ、なんとかちゃん良かったよ」みたいな感じって軽薄だと思ってて。
その子たちからすると、そん時例えばちょっと調子良くなかったとしても良かったよって言われたら、え、今日私ちょっと調子良くなかったのになっていう風に、どこに傷つくポイントがあるかわかんないんですよ。やっぱ芸能人の方ってすごくやっぱ山にさらされてるし、それこそ今SNSの時代でいろんなことを言われて、いろんな人に見られる状態でステージに立ってるので、すごくいい加減な言葉で深く傷ついたりとか、こっちからしたら気なしに言ったことに対してもやっぱり思うこともたくさんあるような職業だと思うので。正直に、今日ちょっと体調悪そうに見えたみたいな。で、それを望んでないなっていう雰囲気があったら別にこっちから言わないですけど、疲れてる雰囲気とかがあったら、大丈夫?ちょっと休む?とか。そういうのとかを、嘘をつかないというか、取り繕わないですね。変なおべっかは言わない。
ただ、土足で入らないと。その子にはその子のフィールドというか、パーソナルスペースがあるので、そこでやっぱり信頼を置いて彼女たちも彼らもお話をしてくれてるんだから、私もちゃんと向き合わなきゃいけないと思ってて。なので、その場限りで調子のいいことを言ったりとかっていうのはしないようにしてました。
いろんなチームの中でそういう声かけがやっぱりあった方がいいってことなんですね。会社の中で。
そう。だから一番最初はメンバーよりも先に社内の人間ですよね。に対してそれができてないといけないと思うんで。
いや、さっき準備してたらすごい笑い声が。うちの会社のギャル魂がみんな。よく言ってるのが、仕事は仕事で本当に大事なんですけど、私の考えとしては人生の中にやっぱ仕事があるので、その人生が楽しい状況、疲れてない状況じゃないと、やっぱりいい仕事でパフォーマンスもできないと思うので。目合って、おはようございます、おはようとか言って、こないだのあれすごくSNSで評判良かったよとか、ファンの人がこういう風にDMくれたよとか。もうめちゃめちゃプライベートの私の失敗みたいなのとか。本当にプライベートポンコツなんで、それこそ今年の1月1日にバッグを丸ごと電車の中に置き忘れたんですけど、そういうことも結構あるんです。
はい。私もですね。そうそう。見つかったんですよ。それからこういう話が発展してたり。見ましたよ、Xみたいな。結構うちの会社に、元々AKBが好きで入ってきてくれた子とかもいるし、逆に私に対してすごく憧れ要素が強い子もいたりとか。そうですよね。私みたいに。そう。そうすると気い使っちゃって話せないとか。ああ、なるほど。
っていう風になるといけないんで、わざと、ずっと長年勤めてくれてる子たちが、この人いじれるよっていう感じのムーブをしてくれたりとかするんで、あ、こんなフランクに話していいんだみたいな風に思ってくれるかなと思うんで。でもあれですよ。朝礼みたいのがあって週1でやってるんですけど、その後にご飯ランダムで誘って行ったりするんですけど、全員に断られたことあります。今日納期忙しくて、しのぶさんとご飯行ってる場合じゃないんだよとか言って、ちょっと忙しいんで無理ですみたいな。みんなに断られて。
それでいいっていう雰囲気が。そうそうなんですよ。寂しく1人で立ち食いそば食べて。すごい、誰も行ってくんないと思いながら。
でも、お立場もありながら会社の人たちがいじれる空気があったりするっていうのは、多分しのぶさんの、自分も開示する力とか、いいんだよって来てもっていう、自己開示の力みたいなのがやっぱすごい。
でも私ってよりも、やっぱ長年勤めてくれてる部下というか、一緒にやってくれてる子たちがやっぱありがたいですね。あ、そうですか。だから結構言ってくれるんですよ。私が入社3年目ぐらいとかの子のことを、その子たちに褒めてたりするじゃないですか。これいい出来だよねとか、これいいよねとか言った時に、それ本人に直接言わないとダメですよっていうのを結構言ってくれるんですよ。私たちに言っても伝わんないからみたいな。え、でも急に言うのみたいな。いや、だからそれ言った方がいいですみたいな。
で、そういうのとかを言ってくれるようになって、じゃあ照れながら、これすごいいい出来だと思うみたいに言ってっていうのを、やっぱり教えてくれるんですよね。こういうところした方がいいですよとか。それはやっぱり愛社精神もあるし、よりよくこの会社を私と一緒に作っていこうっていう気持ちがあるからだと思うんで。
だから私も最初、信じるってこと、信じて任せるってことって結構大変だと思うんですよ。自分で仕事を抱えちゃったり。自分でやった方が早いし、自分のことは自分が一番理解してるしってんで、これは頼むまでもないからちょっと自分でちゃっとやっちゃおうっていうのあるんですけど、やっぱそうすると経験をさせてあげられないんで、結局信じてない。そこで1回任せてみると新たな発見もあったりするんですよね。若い子でそういう、こういうのが生まれるんだっていうのがあって。でも今回はちょっと違うんだよねっていう話をして、こうこうこういうコンセプトでこういう風にステージで見せたいからこういう制作にしたいんだよねっていうのを言って、あ、そうなんですね、作り直しますっていうのなんですけど、でもその作ったものは私の記憶に残ってて、例えば次の違うタイミングの時に、こないだ作ったやつをもうちょっとこうしたらもっと可愛くなると思うんだけどどう思う?っていうコミュニケーションも取れるんで、任せることによって副産物が生まれるというか。
確かに。ずっと若い感性持って、持ち続けられますね。
やっぱもう、さっきもすごいそれで盛り上がってたんですけど、ジュディマリ知らないって言われて、えみたいな、知らないの?みたいな。びっくりしちゃって。20代前半とかが。ジュディマリだよとか言って。あれ知らない?「そばかす」、るろうに剣心。ああみたいな。小さい頃みたいな感じで盛り上がってたり。いろんな新しいワードとかを教えてもらったりとか。
で、そういうのを調べていくうちに私の中に琴線もあって、あ、これデザインソースになりそうみたいなのがあるんで、やっぱりこっちとしても固定概念に固まりすぎないんで。任せることによって、自分の本来思ってた目的とは違う結果になるとしても、それがいい副産物を生み出してくれることもあるので。任せるのはすごい勇気がいることなんですよ。本当ですね。それはすごい重々承知なんですけど、私常々思ってることが、人1人の力って、どんなに優秀な人でも限界があると思ってて。なので、やっぱ大きなプロジェクトとか大きな夢があるんだとしたら、それを達成するにはやっぱりチームでやることって必要だなっていうのが、今43歳の私は思うことなので。そのためにはやっぱりある程度任せるっていうことをしないと、自分自身が小さくまとまって終わってしまうっていうのがあるので。
信頼されるためには自分のことを一生懸命やればいいのかなってちょっと思ってたんですけど、そうではなくて。そうですね。若い時はそれでいいと思うんです。ああ。何歳ぐらいからそういうこと気を使った方がいいですか?
やっぱり30超えてからじゃないですかね。20代とかって、とにかく自分が需要があるものに流されてみるのが一番いいと思ってて。期待されて言われたものにとにかく打ち返していく。なるほど。そうすると知らない間に実力もちょっと備わってたりとか、自分ってこれすごい頼まれるなとか、これに評価されてるなって思ったら、あ、それに仕事としての需要があるんだなと思うんで、そこに力入れようっていう風になるので。そうすると30歳からの戦い方というかが分かった時に、弱点も知った方がいいと思ってて。自分はこれをすごい褒められるんだけど、こういうところ私ちょっとよく怒られるなとか、ここがすごくダメ出しされるポイントだなっていうのが分かると、そこを補ってくれる部下を育てるというか。それはある種必要なのかなっていう風に思います。
確かに、信頼を自分がされるためには相手を信頼しないといけないんだなっていうのをお話聞いていてすごく思って。自分を信頼してほしい、信頼してほしいって独りよがりになってると、コミュニケーションも生まれないし。そうですね。任せることで生まれるコミュニケーションによって信頼関係が深まってたりっていうことがあるんだなっていうのを今思いました。
2つ目が、問題を先送りにしない。はい。例えばこういう問題が起きましたっていうのを、一旦その場での解決方法をすぐに言うっていうのが重要かなって。その時に、1発目のその場限りの嘘をつかないっていうのがちょっと効いてくるんですけど、例えば私たちで言うと、衣装で進めてたのに曲が変わりますっていう風になった時に、その状況をすぐやっぱチームに共有しないといけないと思うんですよ。結構上司の方とかあるあるだと思うんですけど、ある程度問題が解決してから開示しようって思うんですよね。
ドカンと降ってきたりとか、いきなり急に。そうなんです。多分その問題を抱えてる側としては、なんとなく整理した状態で渡してるからできるでしょみたいな感じだと思うんですけど、でも降って来られる方は急に降ってくる。本当そうですね。
なので、こういう問題が今起きてて、やれる方法としては私としてはこれこれ3択ぐらいあるんだけど、どう思う?っていうのとかも意見聞いたりとか、コミュニケーション取って。いや、それだと現場がちょっと疲弊しちゃいますとか、これだと予算かかりすぎますとか。
もう1つの側面として、アイドルの女の子たちから、こういうことをスタッフさんに言われて、私こうこうこう思ってたんですけど、なんか事実と違うなって思っててっていうのを相談とかされたりして。こういうことで悩んでますみたいな。適当なことは言えないけど、でもちょっと私が聞いてる話とは違う気もするから、一旦確認取るねって言うんですよ。そこで不確かなことを伝えないで、一旦確認取るねって言って、その場ですぐ答えをその後にバックする。その場で確認して、その場でバックする。向こうに連絡がつかない場合は、今連絡取ったんだけどちょっとつかないから、また後でかかってきたらすぐ連絡するねっていう。
そこで例えば相談された時に、そうなんだ、辛いよね、でもそうじゃないんじゃないのかなって言って終わるんじゃなくて。やりがちです。それも優しさだと思うんですけど、ただ聞いてほしいだけの子もいると思うんで。ただ、誤解が生じてるなっていう時もあるんですよね。確かに。先方の言い方が悪かった。男性と女性の間でもありますし、やっぱ年齢の差でも解釈の違いっていうのがあって、あと、よくありがちな言葉足らず。ありますね。そうなんです。
例えばアイドルで言うと、おじさんのスタッフが何気なく言ったのが、何も悪気ないんですよ。ですけど若い女の子からすると、え、なんでそんなこと言うの、どういう意味ですかみたいな。でも偉い人だから言えないみたいなので思い悩んでてみたいな。いや、そんな繊細なおじさんじゃないから、そんなんじゃないと思うよってこっちは言ったりとかする時に、でもこういう風に言われてって。だからちょっと聞いてみるねって。こちらの感情とか事実をちゃんとバックする。連絡ついた場合は、やっぱそういうつもりなかったみたいだよ、こうこうこういう理由でこうだからお話したみたいって言って。だから1回話してみればみたいな。なるほど。え、気まずいですみたいな。本当ただのおじさんだよみたいな。
で、そんな偉く考えすぎだよ、みんな偉いって思いすぎだからみたいな。でも若い女の子からすると、やっぱみんな偉く見えちゃうんですよね。大人って思うし、やっぱ私なんかがっていう風な気持ちもあって、ちょっとコミュニケーション取りづらかったりっていうのがするんで、私間に入ろうかみたいな。ああ。で、そこで問題が1つここで解決するので。そこで後で後でにしちゃうと、その子のその時悩んだことっていうのは、その時結構解決してほしいじゃないですか。確かにすぐ解決したいです。そう。女性の方が多分あると思うんですけど。
これは男女の脳の違いだと私思ってるんですけど、男性はしっかりとした答えを返したいんですよ、事実の。でも女性はそうじゃなくて、そこでの答えを一旦欲しいから。やっぱアイドルグループとか女性を扱う仕事としては、そこはすごく大事にしてるポイントというか。うちの社員も女性が多いので、なるべく1つは答えを1回返してあげる。
返す側からもちろん問題を先送りにしないっていうことも1つそうですし、下からもこういうことがあるんですよって言える、その問題を言える雰囲気を社内でちゃんと作っていくことがやっぱり重要なんだって。
そうですね。やっぱりずっと抱えたまんまが一番良くないと思うんですよ。時限爆弾をずっと持ってるみたいな。本当にそうですね。で、それを早く出した方が対処できるじゃないですか。だから、その早くっていう状況に、それはしなきゃいけないかなっていう風に思ってて。
若い子は特にやっぱり答えがないものに対して考えちゃうんですよね。悪い方に。で、実際の問題はそんなにあれじゃないけど悪い方に考えちゃって。それはやっぱり意外と自己肯定感の低さから来てるなって私は思ってて。私たちの時代は比べる対象って教室とか学校にしかいなかったんですよ。なんですけど、アイドルの子はもちろん自分のグループだったり、その先には違うグループのアイドルが、その先には芸能人がいてっていう比べる対象がいっぱいいるんですけど、一般の私たちみたいな職業の人間も、昔は教室とか学校レベルだったのが、今はSNSを通じて比べる対象がいるじゃないですか。そうですね。やっぱり成功した人とか、うまくいったことを発信しがちじゃないですか、みんな。
例えば私だったら大借金とか抱えたらそれはそれで発信したいだろうと思うんですけど。まだ抱えて。大丈夫です。そういう面白く言えるものとかだったらいいけど、やっぱ失敗なんてなかなか人に言えないですし、発信するようなものでもないし、心配かけちゃう部分もあると思うんで。そうなるとやっぱり基本的にはいい報告だったりとかっていうのが増えていくと思うんですよ。なので、比べるっていう行為自体が基本的に傷つく行為になるんですよ。
でもやっぱり比べてしまう状況下というのもあるし、令和の時代に生きてると、自分が気にしてなくてもやっぱりそういう状況になってしまうので、自己肯定感が若い人ほど低いかなっていうのが結構多いかなっていう風に思ってるので。そうすると、自分なんかがっていうのとか、自分がこんなこと言っても相手は理解してくれないと思い込んでしまったりとかするんで。なので、せっかく勇気を出して言ってくれたことに対して、すぐにレスポンスするっていうのはすごく重要で。それが3番目に関わってくるんですけど、存在を軽視しないっていうことになるんですけど。
どんなに若い子でも、一番小さい子で12歳、13歳とかですけど、そんな子でも自分の将来を考えてアイドルになったりとか、一般の子だって塾とかに通って受験したりとか、スポーツやったりとか、自分なりに自分のこと考えて生きてるじゃないですか。でもやっぱり年のせいで子供に見てしまうとか。そうするとすごく子供に対する態度になっちゃったりとか。部下に対しても、まだまだわかんないかもしんないけどとか、君は若いからこういうの知らないと思うけどさっていう思い込みで言いがち。アイドルの子だったら、アイドルになって1年の子だろうが10年いる子だろうが、一緒にアイドルとしてステージに立ってるっていう状態で同じだと思ってるんです。1人の子に直しをするんだったら、もう全員にできるようにしなきゃいけないと思うし、立ち位置が前だから直してあげるけど後ろの子は直さないとか、そういうのはしないようにしてます。
だから本当にどこまでもフラットというか、役職はあるかもしれないですけど、その役職が何なのっていうぐらいの気持ちで接されてるんだろうなって。
役職ってもうもはや役割だと思ってて。ああ、いい言葉。本当昔みたいに同じ会社でずっと縦社会でやってくっていう、そうじゃない限り、同期もそうだし部下からもだし、ちょっと扱いにくくないですか?そこに変なプライドを、その役職に固持してるというか。別にただの役割なのになって、すごく私はこれ30代の時とかに上の人に対して思ったんですけど。結局じゃあ一緒にチームでやっていく上でいい風に作用してるかっていうと、してないだろうなっていう風に思うので。上とか下とか、そんなないと思うんですよ、人間に対して。
私、立ち飲みとか結構好きで。へえ。本当に知らない、本当おじさんとかと飲むんですけど、話聞いてるとすっごい面白い話とか、昔こうだったっていう話とか、1つの分野にすごく詳しい人とか。すごい、こんなに喋るゴルフのこととか、私全然やってないけどみたいな。で、それをフラットに話せるから、そこに私はクリエイターとしてネタが転がってるなっていう風に思うんですよ。
ある時電車乗ってた時に、すごく怒ってるおじいさんが乗ってきたんですよ。本当最初から怒ってるんですよ。こんな怒ってることあるみたいな。杖つきながら、すごいプンスカプンスカ文句言いながら入ってきたんですよ。で、その人の杖が電車のポールみたいなとこにカンカンカンカンずっと当たってて、その当たってるのを、座ってる若いお兄さんがもうイライラして貧乏ゆすりして。バーランドみたいな入ってたから、それもなんかちゃってなってて。で、私これリックみたいと思って。どうしよう、ここで急にここがクラブみたいな感じになって、DJとかエミネムみたいな人出てきたらどうしようみたいな。これがミュージックビデオとかだったら、こうこうこうでかっこよくできるかもなとか、すごいそういう風に考えてたんですよ。
でもその話を、待ち合わせしてる友達に。IT関係のシステム構築してる子だったんですよ。で、その子と待ち合わせしてて、今日こういうことあってみたいな。本当さ、満員電車とかさ、いつまであるんだろうと思うよねみたいな。いい加減さ、このシステムやっぱさ、もうちょっとちゃんとしたいよね、構築みたいな。そうすると満員電車だったらあれだし、無駄な電車内の争いとかがなくなるように、そろそろ。もう何十年前のシステムでずっとやってるからみたいな、すっごいそういう話になって。なるほど。
で、その話を、こういう話があってっていうのを、また違う芸能マネージャーの子に言ったんです。そしたら、俺だったらそれ電車降りるなみたいな。タレントを連れてたら変な争いになんないように、一旦現場の入り時間確認して、ちょっと余裕があるんだったら一旦降ろして次の電車に乗るかみたいなこと言ってて。それはマネージャー視点なんですよね。だから同じ出来事があったとしても、視点によってすごく物事の感じる要素っていうのが結構違うなっていうのが、すごい思う出来事だったので。
なので、やっぱフラットでいるというか。その出来事ってその人自身の物語だし感じたことなんですけど、それを聞いた私はまたさらに違う風に感じることがあるので。下とか上とかで分けちゃうと、それが入ってこなくなるんですよね。それが損失だと思った方がいいと思ってて。
これよく犬の散歩仲間のおじさんが言ってたんですけど。脳科学を研究されてる方で。遺伝子工学みたいな。男性も女性も高校生ぐらいの時のファッションだったりとか聞いてた音楽の方向性がずっと好きらしいんですよ。そうですね。逆に言うと、男性は特にらしいんですけど、高校生の時に感じてたコンプレックスをずっと持ち続けるんですって。だから高校の時にすっごいモテなかった人とかは、年を取ってもどんなにお金を持っても、モテるにこだわるとか。でもそういう話とかも、やっぱフラットでいないと教えてくれないんですよね。この人にこんな話してもみたいな風になっちゃうから。
固める人間が似てきちゃうんですよ。自分の周りにいる人たちが。本当にそうです。そうすると、自分の考えが正解だと思いすぎちゃうんですよ。その時期もあると思いますよ。それはそれでいいんですけど、絶対的に人生の中でそれがずっと正解だとは限らない。時代が変わっていくから。そん時に、いや、この考えって違いますよって言ってくれる人とか、その考え古いですよとか、教えてくれる存在がいないと、本当にずっと同じ組み合い。私は特にそうですけど、クリエイターという仕事においてはマイナスしかないかなっていう風に思うので。
私も周りに比較対象がたくさんいて。自分も誰かに対して上下比較をしてしまうことが、自分の中ですごい起こっていて。SNSもそうですし、比較対象があるとやっぱりそうなっていきがちで。自分の人格もそういう風に上下で考えちゃうみたいな。どんどん性格悪くなってくるなと思ってて。そこを気にしなきゃいいのよって言われてもなっていうのがあり。どう脱出していけばいいのかなっていうのは。
私は、嫌なおじさんとかいた時に、若い子にも、本当嫌なことあってこんなこと言われてみたいな、そういう時どうしてますかって言われた時に、一番はまず最初に、その人も赤ちゃんだったって思う。なるほど。生まれた時は赤ちゃんだったっていう風に思う。っていうのが結構1つ。ムカつくなこいつって思ったとしても、あ、でも赤ちゃんの時はママのおっぱい飲んでオムツ交換してもらってたんだよな、この人もみたいな。いつからこんなになっちゃったんだろうっていう風に、ちょっと自分でパロディにしちゃうというか。
あとは、すごい失敗しちゃった時とか、すごい落ち込んだりもするじゃないですか。でもそん時に、落ち込むだけ落ち込んだらいいと思うんですよ、私は。でもやっぱ浮上しなきゃいけないと思ってて、浮上するタイミングっていうのがなかなかみんな見つけづらいっていう。頑張りたいけどもう頑張れないとか。だからその時に肩の力をちょっと抜く方法なんですけど、これ江戸時代だったら切腹させられてるなとか。あ、なるほど。ちょっと打ち首にされてるなみたいな。命の危険があるけど、令和の時代で命までは取られないなっていう風に思うと、自分のやってることが結構俯瞰に見えてくる。なるほどな。
その自分の感情の渦から一歩出るっていうのが結構重要かなって私は思ってて。その感情の渦にいる以上、考えちゃうし、怒りだったり悲しみだったりとか、そういうのがずっと動めちゃうんですよ。だから1回自分の感情を俯瞰してみるために、とんでも理論って言ってるんですけど。その人が赤ちゃんだったとか江戸時代だったって、とんでもないことじゃないですか。だけどそれを1回思った時に、ちょっと落ち着くと思うんですよ、人って。
で、そん時に自分の好きなことか、自分がこういうことしてる時はちょっと楽しくいられるっていうことをちょっとやって、一旦その問題をちょっと置いといて。そっから自分が浮上できるタイミングになった時に改めて向き合って、じゃあ今後はどうしよう。そん時に考えても出ないんで、冷静に考えたけど、あの人はただ傷つけてくるだけだな、じゃあ関わらないようにしようとか。いや、でもあの人に言われてることも一理あったな、実際。それは自分が変わるべきだなとか、考えるべきだなとか。っていう風になるんじゃないかなと思うんで。
確かに。でも人間誰もが、実際なんかやって思ったりしてるじゃないですか。そうなんですよね。それをどうパロディに変換できるか。そこにクリエイティビティみたいなものを発揮していくみたいなところですよね。
そうですね。あとは、自分が運がいい人間だと思い込むって重要だと思います。ああ。それ言われるじゃないですか。なんかグっと腑に落ちない感はあって。
これはSHOWROOMの前田さんに言われたんですけど。僕は運いいと思ってんですけどって。ちょうど会食で、お店に入る5分前ぐらいにお互い集合しちゃって、待ってたんですよ。そん時にさすがだなと思ったのが、その待ってる5分間にも面白い話をしてくれる。なるほど。
昔、アメリカのセントラルパークで実験をした人がいてみたいな。新聞紙を渡して、今から問題を出しますっていう風に言われて、その中で問題出すから、当たった人に100ドルありますみたいな企画をやったらしいんですよ。で、その前に聞くのが、自分が運がいいと思いますか、悪いと思いますかって。運がいいって答えた人の正解率の方がすごい高くて、運が悪いって答えた人の正解率の方がすごく低い。差がめちゃめちゃあるみたいな。運がいいかなんてもう別にどうでも良くて、思い込みなんですよ。
自分を主人公に置き換えるって結構重要かなと思ってて。すっごい嫌な局面だけど、一番漫画だったら盛り上がる瞬間だね。自種。どうなるか楽しみだっていうタイミングになるなみたいな。だから自分の選択はそこで合ってるって思い込むことが結構重要かなと思ってて。思い込むってなかなか人ってできないんですよね。そうなんですよね。そう。だからもう思い込む練習をするじゃないですけど。練習。
運がいいって簡単に言って、実際運いい人じゃない人なんていっぱいいると思うんですよ。だけど運がいいって思い込むことによって、本来持ってる実力以上のことが発揮できる可能性があると思うんですよ。私も若いからこそできたなってこといっぱいあるし、若いから無鉄砲だから、相手がどういう風に思ってるかわかんないから行けたこともあるなっていう風に思うんで。それはすごく考え方の理論として結構重要なのかなっていう風に思います。
茅野さんのお話を聞いていると、やっぱり人と話すことがすごく信頼に繋がっているなということをすごく感じて。前田さんとのコミュニケーションも、飲み屋のおじちゃんとのコミュニケーションもしっかり取る。取るに足らない小さいネタというか、そういうのを人に共有したり、こうなんだよねって。それに対するリアクションで、また自分の信頼が相手に深まっていったりっていうことになってくるのかなと思ったので、自分を開示してどんどん話していくっていうことがひしひしと伝わってきました。
一番インタビュー上手だから。それこそいろんな人に、え、この話を聞き出すの。この人になるからなんか喋っちゃうんだよねになったら一番すごく。それこそモテるポイントでもあると思うし、この子といると俺自分らしくいられるんだよなっていう風に思っちゃったりとか。
さっきの問題を先送りにしないっていうところで言ったら、迷惑かなとか、めんどいと思われないかなとか、私なんかは考えちゃうんですよ。いい人なんですよ。もっと鈍感になった方がいいんですよ。時間の問題というか。本当にそうです。結局どっちにしても後で、もっと早く言ってくれたらよかったのにがプラスされるんです。本当そうなんですよね。
でもいい人なんですよ。そういう風に思う人は相手の気持ちを考えてるんです。相手が、こういう風にやったら大変だろうな、こうだろうなっていう。で、私もこんな色々喋ってますけど、こんなファッション系の仕事してるのに、世界で一番苦手なのが立食なんですよ。食べたらいいのか、挨拶したらいいのかもどっちか。飲み物とか勧められるから、こういう感じになって、あ、これだみたいな。で、自分のやってきた仕事とかを開示しなきゃいけないじゃないですか。それがすごいしんどくて。で、そん時に思ってるのは、みんな私のことが大好きって思うことにしてます。私と話すの楽しいっていう風に思うように生きようと思ってて。
それはアイドルの子たちって、私だったら本当に朝起きてすっぴんであれだったら、え、可愛いと思う。ですよね。どうしよう、人生薔薇色って思ったりするんですけど、みんな思わないらしいんですよ。そうなんだ。本当にすごく色々、それぞれにコンプレックスだったりとか、自分の中での悩みとかあったりするんですよ。私なんかが話しかけてもみたいな、なかなかおはようも言えない子もいるんです。お疲れ様ですとか。自分を知られてないんじゃないか、おはようございます?ってなるんじゃないかっていう風に思っちゃうと、なかなか行けなかったりとか。カメラマンさんとこに、今日撮ってもらった写真の中でどれが一番良かったですかとか聞けばみたいな。いや、それができなくてみたいな。なんでみたいな。
っていう話を色々してる中に、そんなねって言って。業界にいる、私も含めだけど、おじさんおばさんは、若い子がおはようございますって言ってくれたら、おはよう、ありがとうっていう気持ちになるからみたいな。別に誰こいつみたいに思うのは、めちゃめちゃ性格悪いやつしかいないからって言って。むしろもう、みんな私のこと大好きって気持ちで挨拶だったりとかコミュニケーション取っていけばいいじゃんっていうのを、私はアイドル自身に言ってたんです。
でもそれって置き換えたら自分自身にも言えるなっていう風にも思って。例えばアナウンサーでいらっしゃって、偉い人の方が談笑されてるじゃないですか。そこを行ってまで挨拶ってちょっとできないなって思ってるうちにタイミングなくしちゃって、挨拶しなかったやつになっちゃったみたいな。あ、そうなんですよね。あるじゃないですか。そん時にちょっと陽の部分をちょっと自分の中に、みんな私のこと好きみたいな感じのやつをちょっと1回下ろして、お話中すいません、今日お世話になるなんとかです、よろしくお願いしますみたいなのが言えると、いい子だよねってなったりする。悲しいですよね。気い使ってこっちは話しかけられなかったのに、でもやっぱ行った子がいい子だよねになるんで。はい。そうですよね。
そう。こないだ私、すごいおじさんってやっぱ自己肯定感高いって思ったことがあって。電車に、それも電車なんですよ。電車すごい面白いです。電車で目の前に座ってる、もういわゆるおじさんみたいな2人が座ってて。俺さ、最近浜辺美波見たんだけど、昔の浜辺美波の方が好きだなとか言って、俺昔の浜辺美波だったら付き合うわとか言って。私は、付き合えないよ今もって心の中で思って。なんでお前が付き合ってあげる前提で話してんのみたいな。無理だからね。
どんだけ可愛いと思ってんのっていう気持ちでずっといて、目顔だけみたいな。すごい自信と思って。隣りの人は「俺はやっぱりずっとガッキーっすね」みたいな。
「やっぱでも星野源いけたらガッキーいけると思うんですよね、自分」みたいな。いけないよと思って。星野源めっちゃ才能あるし、お前ラジオ聞いたことあるのとか思いながら。本当、自己肯定感みんな高いですよね。
なるほどな、本当そうですね。
あの、すごい流行りまくった、もうみんなが知ってる、例えばタピオカとかを、すっごい流行りまくって、こりまくった状態で「最近流行ってるやつ買ってきたよ」って言って自慢げに持ってこれる。
はい。
その自己肯定感の高さ、すごいあるじゃないですか。あれをみんな見習った方がいいと思う。例えばそこの場に呼ばれてるってことは、大前提、必要があって呼ばれてるって思うようにしました。
だからアイドルの子たちにも言うのが、いろんな比べる対象があって落ち込むこともあるだろうけど、そもそも今の衣装を着てステージに上がってるっていう時点で、選ばれてここにいるんだから自信持ちなっていうのは言うんです。本当、ライバルがいるし、みんなが頑張ってる世界じゃないですか。
本当そうですね。
ね。だけど本当、自分には自分の良さが100あるみたいなっていうのを、やっぱ思い込むっていうのが重要です。
じゃあその先の答えで、一言で言うならどういうことかって言うと、「運がいいと思い込む」になってくると私は思ってるんで。
定期的にしのぶさんとお会いしたいですか?それでアイドルがよく言ってきました、ですか?
そう。アイドルの子が結構落ち込むと、なんか話したいみたいな。でもみんなね、すごいやっぱ真面目なんですよね。本当、人生まだ若いのに本当向き合ってるから。
だからいっぱい悩むし、人の言葉ですごく傷ついちゃったりとか、自分はどうしたらいいんだろうって相手のことを考えてるから悩むこともいっぱいあるから。
しのぶさんみたいな存在が近くにいると、自分もそうなろう、先輩だからそう近づこう、みたいな伝染がどんどん起こっていく気がするので、まずは自分がそういう存在にならなきゃいけないんだなっていうのを感じましたね。
お話聞く前は、もっとスキル的な部分、自分の仕事の能力値を高めた方がいい、それが信頼につながるっていうことを言われるかなと思っていたんですけど、そうではなく、身の回りの人とのコミュニケーションとか話をするっていうことによって信頼関係ができて、自分も信頼される人間になるんだなっていうのを、この1時間ですごく身にしみて。
コミュニケーション取った方がスキルも伸びるんです。自分の世界観だけだと、自分がこれは向いてるって思うんだけど、意外とそうじゃなかったりするんですよ。若い時ほど、自分が何で評価される人間かっていうのを理解した方がいいと思うんです。それに向いてる職業に行った方が良くて。
ちょっといい加減なんだけど、こいつがいると飲み会本当盛り上がるし、本当友達が死ぬほど多いってやつがいるとするじゃないですか。じゃあそういう子はどういう職業に向いてるかって言ったら、やっぱ広報とか営業とか、そういう人と対する仕事が向いてると思うし、本当細かいことが大好きとか、すごい探求してやってくれると研究員とか薬剤師さんとか。
自分の元々持ってる性格だったりと、何が1番人から褒められるかを知った上で、その長所を伸ばしていった先に自分の向いてる職業があって。やっぱり若いうちに、私はその向いてる職業の中である程度評価をされた方が、その先楽だと思うんですよ。
なのでその評価される部分っていうのを、まずはすごく伸ばしていって、その伸ばしていった中で、でもちょっと向いてないところあるじゃないですか。そこに努力をした方がいいと思うんです。
例えばうちに新しい新入社員の子がいるんですけど、めちゃめちゃ明るいギャルなんですよ。本当にすぐ私に「TikTok撮りましょう」って言ってるんですよ。
会いたい。
すぐ。あの、「しのぶさん、TikTok撮りましょう」みたいな感じで。入社5日目ぐらいでその子に会ったんです。
たまたま一緒にいた子が、なんか入社長いと思ってて、「5日だね」って言って、やばくない?みたいな。5日、5日、コミュ力おばけじゃんみたいな。
コミュ力おばけだ。
そう。だからその子はそれがいいところなんですよ、まず。だけど多分、それだけでやると、それだけの子になっちゃう。印象っていうのは、軽くて元気でいい子だね。
で、そこはもう天性のものだったら、努力するというところではなくて。でも実際打ち合わせをしたりとか企画とかした時に、「あ、相手のこと意外とよく調べてて、うちの需要を分かってくれてる企画を提案してくれてる子なんだ。この子明るくていい子なだけじゃなくて、しっかり相手を見てるんだ」ってなったら、さらに評価が上がるじゃないですか。だからそこを自分は努力した方がいいんじゃない。自分を知るっていうことはすごく重要だと思うんですよ。
それにはコミュニケーションが必要で、他者から自分がどう思われてるかっていう。
私で言うと、企画とか発想とか、デザインとか、こだわる部分とかがいいところだとするんですけど、もう本当に、自分で言うのもなんですけど、時間にルーズなんですよ。
ああ、そうなんですか。
そう。5分とかの遅刻するんですよ。大幅の遅刻じゃなくて。あとはすっごいおっちょこちょいというか、すぐ落とし物とかするんですけど。
例えば10分前とかにちゃんと着くんですよ、現場に。なんですけど、10分前に着いて、そしたら「あ、あそこで今から会う子の好きなやつのポップアップやってる、ちょっと覗こう」みたいになったら、5分過ぎに行って。で、そのポップアップのやつ持って登場するから、「それ行ってるぐらいだったら来いよ」みたいな感じで怒られるんですよ、すごい。
私の中で10分で会計が済むって思ってるんです。すぐ行けると思ってるんですけど、案外そういう時間通りには行かないもので。だから私は優秀なスキルの、マネージメントとかをやってくれてる子がいても、そういう人が絶対必要っていう。
いや、それで言うと、ちょっと今悩みが出て、相談したいんですけどいいですか?ちょっと伸びちゃうんですけど。私やっぱずっと演者をしてきたので、パソコンとか、あとその松本さんとのメールのやり取りとか、すごい苦手なんですよ。伝えたつもりなのに、多分ちゃんと伝わってなかったかもしれないみたいなことが最近結構起こってて。でもやっぱそれを補完してくれる人が今はいないんですよね。
自分で全部やらなきゃいけないってなった時に、やっぱできるようになった方がいいんですかね。そういう本当に苦手な。
本当にそれを雇う能力があるんだったらあれですけど、苦手っていうのを知るのが重要なんです。そうすると、じゃあメールとかも、ちゃんとしなきゃと思うんですよ。
あ、そうなんです。はい。
そう。まあそれでも私は本当ダメなの。ちゃんとしなきゃって言って、本当時間通りに出るんですけど。
わかる。
でも、ちゃんとしなきゃがすごい働いて、本当ダメな時は逆に15分前とかにいたりとか、30分前とかに。「すいません、お待たせしましたね」とか逆に言われて、「全然気にしないでください」みたいな。それを気をつけるようになるんですよ。
なるほど。
無頓着でいると、ただの無礼なやつになるけど、苦手だなっていうのが分かってれば、そこに気をつけようってするんで。
結構皆さん闇雲にスキルアップで、自分に向いてない習い事とかしたりとかしてて、スキルアップしても、あんまりこの子のあれにならないよなっていう。でもみんながやってるから、それ取った方がいいんじゃないかとかっていうのがあるから。やっぱ自分の苦手を知るっていうのは、戦い方を知ることだと思うんで。
やっぱ防御も知らないと、攻めばっかりだと、攻められた時にあれだと思うんで。
あとは、キャラクター的に許されると思うのが、「すごくメール不精でちょっとお待たせしちゃうこともあるんですが、すいません」っていうのを最初に言っとく。
なるほど。
それはキャラクター次第なんですけど、絶対許されるタイプなんで。
そうですかね。
だからたまにいるじゃないですか、「LINE返信遅いです」って書いてる。あれもう遅い。それで多分今まで友達をなくしてきたんだろうなっていう人じゃないですか。
本当そうですね。
そう。自分で分かってるからこそ対処法ができるっていうのがあるんで。
そっか。その苦手な部分を分かるためにも、自分で内省するだけじゃなく、人から「こうだよ」って言われるコミュニケーションが必要だしっていうことが、今繋がりましたね。
私、あれもあるんですよ。マッチング能力めっちゃあって。
マッチング能力。
人と人を合わせるのが結構好きで、それで付き合ったりとか。
これね、いい方法1つあるんですよ。よく人に紹介とかする時に、普通は「どういう人がタイプ?」って聞くじゃないですか。それ、あんまりマッチング率良くないです。
ええ。なんて聞けばいいんですか?
そうすると例えば、「かっこいい人で面白い人で優しい人がいい」っていう風に言われて、でも私のかっこいいと合うとは限らないし、私の面白いと優しいと合うとは限らないし、ちょっと漠然としすぎて、意外と恋愛に発展しなかったりするんですよ。
なるほど。
だから「絶対付き合えない3か条」を聞く。こいつとは絶対付き合えない、みたいな3つを聞くと、例えばその人が外見とかばっかり言ってきたら、この人は外見至上主義なんだっていう風になるし。
「俺様みたいなのは嫌だ」っていう人は、ちょっと引っ張っていく人は無理なんだな、一緒に歩んでいく系の人がいいんだなっていう風になった時に、じゃああの人だったら合うかもなってなると、結構合うんですよ。
へえ。
これは全然衣装に関係ないんですけど、本当お世話焼きおばさんみたいな感じで。
いやあ、そういう力が必要なんだろうね。
まあそれは私の職業的にクリエイティブに結びついてるというか。例えば学校制服やってるんですけど、生徒さんたちに、学校を選ぶ時の基準って何で選んでるんですか?みたいに聞いたら、昔だったら制服が可愛いとか家から近いとか、まあ1番は進学率だったり就職率だったりするんですけど、その次に、コロナ後に聞いた時に「青春感」って結構みんなが言ってたんです。
それがすごい多くて、え、なんでなんだろうと思って結構深掘りしたんですよ。そんなに行事が楽しみ?って言ったら、「私の時3年間ずっとマスクで、本当に写真もないし、TikTokとかインスタとかで出てくる運動会のお揃いTシャツみたいなのとか、あれドラマの中の話かなって思うぐらい、そういうのなくて。だからそういうのを高校ではしたいって思ってて」みたいなことを、すごいみんなが言ってて。
それを、AKBのジャケ写の打ち合わせをしてる時に、今の等身大の彼女たちを見せたいみたいな感じのことを制作会社とかが言ってて。AKBといえば制服の部分も結構あったんで、その学校制服の子たちが言ってたことがちょっと頭に入ってて。
逆に、だから「そんな学校あったらいいのにな」をジャケ写でできたらいいんじゃないですかって。学校あるあるじゃないですけど、例えば階段の踊り場で、1つのグループが上からのグループに話しかけられて振り返ってるところだったり、中庭でお弁当食べてる感じとか、みんなが図書室で合わせてたりとか。
こんな学校生活を送りたかったみたいなのを撮るんです、みたいな。昔のカメラとかで撮ったような質感でやったらいいんじゃないですかって。それがちょっと採用になって、それができたんですけど。
だから、そういう普段からの話から、私たちみたいなクリエイターはやっぱエッセンスをもらうんで。
やっぱファッションって、ファッションからエッセンスをもらうって言うと誰かのモノマネになっちゃうんで。もちろん今年の流行とかが分かったりとか、クリエイターとして情報は入ってくるようにはしてるんですけど、それよりもデザインソースになるのって、意外とそういう人々のところから生まれたりする部分が結構多いと思うんで。
確かに、1人1人がデザイナーであるべきなんだなっていうのを思いましたね。本当にいいお話聞けました。今日すごいファンになりました。立場もある方と思ってたので、すごい怖かったらどうしようって、すごい緊張してたんですけど。
インタビューで怖いってやばいですね、急にみたいな。いや、なんでそんな質問答えませんけど、怖いですね、それ。
もう本当に心を掴まれた取材になりました。ありがとうございました。
お久しぶりです。しかもこんなとこまで来ていただいて。
今日は大丸東京さんにやってきまして、今ポップアップがAKB48さんでやってるということで、このイベント自体はどういう感じになってるんですか?
元々AKBの20周年に向けて、いろんな大きなことしようっていうのを大丸さんと企画させていただいてて、衣装展をやりまして、大阪でも開催させていただいたんですけど、大阪でしか販売してないものがあって。いやいや、東京でも販売してくださいっていう声をいただいたので。
はい。その1人です。
そうです。で、今回、東京の衣装展にはちょっと飾ってなかった、NHK紅白歌合戦に出演した時のOGの方々の衣装を、本当に3点とかなんですけど、ちょっと飾らせていただいて。
はい。見てました、私、生で紅白。
嬉しいです。
この紅白を見てたタイミングで、しのぶさんへの出演依頼書を書いてました。
え、すごいですね。
そうです。
うわ、なんかエモいです。
じゃあ、これは前田敦子ちゃんの衣装なんですけど。
ジュエリーみたいなのとか、全部これ手作り?
そうですね。これはもうこのデータを作って。いろんなデータがあるんですよね。この形のデータ、この形のデータで、ワッみたいな形で。
紅白さん、みんなそうだと思うんですけど、別に内定とかないんですよ。皆さん出演が来てから同時に作り出すので、これは業界あるあるで皆さん言うと思うんですけど、本当に時間ないんですよ。
これに関してはデザインと制作期間、いや、3週間ないですね。
え、これどこからどう作るんですか?まず骨?
もうこれは、私は生地。
生地を作る。
はい。生地を、この土台のやつを作ったんですけど。
生地って作れるんですか?
作れるんですよ、これ。
えっと、どこで作れるの?
これ糸とあれで織っていく感じなんですけど。で、これ現役メンバーのやつはチェックのトーンを明るくしてるんですよ。元気に、若い感じに。
でも、OGの方々は、ご結婚されたりとか、次のキャリアに進んでる方が多いので、AKBの赤チェックの感じをモード的に考えて作ったりとかしました。
今もう1回動画見返すと、微妙にその色合いが違ったりするから。
違う。面白い。
チュールにチェック柄をプリントしてみたいな。フィッティングの時は、もう本当これまだついてない状態ですよね。その状態で、12月の、ほぼフィッティングしたのは25とか26とか。そっからみんなでつけてみたいな。
すごいな。
これも1つ1つビジューを、1つ1つ装飾したものをさらにつけていくみたいな。こういうチェーンとかも、板野ともちゃんとかはもっと派手派手にチェーンジャラジャラにしましょうとか。そう、レースまでこういう感じですけど。
ここですよね。しのぶさんのこの深いところのこだわりみたいなところ。ネックレス1つにとっても、多分ちょっとみんなの個性がちょっと違うんですよね。
違う。これがだから優子ちゃんです。えっと、優子さんで、で、たかみなは釣っていう。
へえ。これそれぞれお三方と、どう違えたらいいとか。
これ前田敦子ちゃん。前田敦子ちゃんに関してはもう本当に1番王道スタイルで、シックな形っていうのをすごく心がけてるので。それは現役の時からなので、もう黒のかっこいい、ジャケットもシンプルなんですよ、形は。でもここにドラマチックな感じでバサっと。
わ、ちょっと下から見て、ちょっとこれ。
そうなんです。ちょっとアシメトリーになってると。
なるほどな。
すごく正統派なんですけど、少しエッジが効いてる、っていうのが。彼女はすごくおしゃれで、ファッションにすごく感度が高い子なので、立ってるだけでドラマチックなラインが出るっていう形を本当に演出しました。
あっちゃんがやっぱフラゲで登場なんですよね。っていうので、やっぱそこで1番見てる、そのお茶の間の方が「はっ」てなるようにし、なんか私たちが見てたみたいな感じの。だからちょっと周りが赤チェックが多い分量なんですよね。
みんなちょっとトップスに。その上で、あっちゃんだけが黒いから目立つっていう。締まって、なんか王者前田敦子みたいな感じで、それをすっごい考えながら作りました。
なるほど。
そこに全てをかけたと言っても過言ではないです。
正統派だけどアシメトリーで、ちょっとスパイスが効いていて、みたいな。本当に前田さんのイメージそのものだな。
本当その通りで、言っていただけると嬉しいです。これは大島優子ちゃんなんですけど、優子は本当にファニーで可愛い人なんですよね。本当にお茶目で、でもアクティブな人なんですよ。だから実は1人だけショートパンツなんです。
だけど、やっぱりそれだけだと、他の方々が結構ボリュームがすごくあるので、袖の部分で大島優子のちょっとファニーさだったりを、この袖のフリルとかで結構表現してるっていう。
そっか、ショートパンツだけになると、ちょっとそれすぎるみたいになっちゃうので。
すごく大きなパフォーマンスをするんですけど、実際本当に小柄な方なんで、その分この辺とかにボリュームがあって。あと彼女はヘビーローテーションでセンターの人なんで、アチの時に、ここが可愛くふわっとなるように、この辺にもうボリュームがあって。
ええ、すごい。中だ、ここ。
あるチのため。なので、こうなった時のラインがすごい。だからあっちゃんはこれなんですけど、優子はこれのラインが綺麗に見えるようにっていうのをすごく心がけてて。後ろ全然形が違うんですよ。
だから優子とかは本当にこう見えるので、結構本当に装飾が後ろ多めになったりとか。
すごい。ここにボタンのポイントがあったりとか、こういうところに装飾があったりみたいな。
そっか、後ろが見えるからこそ、後ろにいっぱいビジューつけたりキラキラつけたりして。めちゃめちゃ考えられてる。
そうです。で、やっぱり優子はアクティブな動きを結構するんで、軽やかな素材を多めにしてます。
え、素材も違う。
はい。やっぱこっちの方がちょっと重いんですよ、重い形なんで。彼女はすごく動くので、ちょっと軽めな。
チュールメインで。
はい。チュールメインで。
すごい。
っていうのを、すごい、もう本当に。これは高橋みなみちゃんですね。
高橋みなみさん。
やっぱ総監督だったので。
はい、そうです。
やっぱり象徴的な、彼女の場合はチェックを絶対ここに多めにしようと思ってて、もうリーダーっていう感じで。でも彼女は結構ガーリッシュなんですよ。可愛いものが好きで、レースが好きでっていう子なんですよ。なので、こういう細かいところに可愛いレースがあったり、チュールがあったりで。
この方はAKBを象徴する、AKBと言ったらやっぱりプリーツ、セーラーモチーフっていうのがあるので、素材で混ぜたりとか、この形とかもちょっと後ろが長いとか、そういうのもちょっとAKBっぽさっていうのを多く入れたのが、たかみなちゃんの衣装になります。
本当だ。素材がスカートだけでも、チュールとチェックの厚めのものとプリーツと、ドットチュールみたいのがあったりとか。
やっぱAKBって、1人1人個性の強い人たちが集まって、カオス的なんですけど、それが団体としての強さを生むと思ってるので、素材を組み合わせたり、例えば同じチェックだとしても、そのチェックの使い方ですね。例えばこれは縦地方向に裁断してるんですけど、こっちはバイアス方向に。
え、どういうことですか?
えっと、こっちは縦地って言って、チェックの柄が普通のチェックというか。で、袖の部分を斜めにしたりとか。AKBの衣装の作り方は結構そうしてて、同じ生地だけど裁断の取り方を違くして、同じチェックだけど表情を変えるみたいなのをすごく使ってたりして。
すごい。ここが縦に入ってるけど、こっちは斜めに入ってる。
そうです。
え、こんなことまで。例えば一般的な学生服とかは、この縦地方向だけで、多分。
はい。それはやっぱり学校制服なので、真面目に見えることも必要ですし、あとはバイアス方向で取るとヒラッとしやすいんですよ。
へえ。
だからアイドル衣装としては、例えば踊ったりする時にヒラっとした方がいい。逆に一般の学生の時にヒラっとしたら困っちゃうんで、縦地方向になってたりとかするので。そういう細かいミックスっていうのをすごく使ってますね。
1人1人に要望を聞いて。
もうそれこそ当時とそれは本当に変わらなくて、あっちゃんはまず「任せます」。本当に卒業ドレスも任せてくれた感じなんですけど。で、優子ちゃんは「これ、私はショートパンツがいいと思うんだよね、どう思う?」みたいな感じで、もう1箇所寄ってくるんですよ。
面白い。
「ここ開いてて、ショートパンツ、あとは任せる」みたいな。
へえ。
っていうタイプで。で、たかみなは逆にもう好きなものが決まってる人なので。本当、同じものをずっと食べ続けるタイプなんで。
そうなんだ。
「私が好きなのはもう知ってると思うけど」っていうので、釣カーで、ミニマムで、コールで、みたいな。こっちがもう言ってた通りのもの。「あ、そうそう、それ。あ、それで大丈夫」みたいな感じの、細かく要望がある。
たかみなが重要視してるのは、やっぱここの首の見え方。首の見え方と、ここの開き具合。
え、どういうことですか?
と、あと袖の長さ、ゴブっていう。
それは何で?
やっぱご本人は身長低いっていうのを、他の人と比べて、手がそんなに長くないしとか、自分の気になるポイントがすごくある子なので。私からすると、ミニマムだからこそ可愛いなってめっちゃ思うんですけど、それを生かした形っていう。
そういうことか。
だから1人だけちょっと短めになってて。
その他にも有名クリエイターとコラボしたアクリルスタンド、生写真、カプセルトイなど、ここでしか手に入らないグッズが盛りだくさん。
是非ね、皆さんに来ていただきたいのと思って。東京駅の本当に真上なので、東京駅の玄関にあるのが大丸東京なんで。
そうですよね。
はい。是非、どっか行くついでにでも来ていただけたらと思います。
また会えてよかったです。ありがとうございます。
かわいい。ありがとうございます。
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