ハンバーガーだけを食べ続けたら体はどうなるのか:超加工食品としてのリスクを検証する

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概要

食事のすべてをハンバーガーに置き換える生活を続けたら、人間の体には何が起きるのか。本当に危険なのか、それとも想像ほど問題はないのか。この動画は、視聴者を「おデブなあなた」と呼ぶ毒舌調のナレーションで、この問いを取り上げる。結論として、動画はハンバーガー中心の生活を健康上きわめて危険なものとみなし、嗜好品として特別な日に食べる程度にとどめるよう勧めている。

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ハンバーガーの成り立ち

動画はまず、ハンバーガーを「挽き肉を丸く成形して焼いたパティを丸いパンで挟んだ料理」と説明し、サンドイッチの一種と位置づける。レタス、トマト、玉ねぎ、ピクルスなどを一緒に挟むことで複雑な味わいになる点を挙げ、「ファストフードの王様」と呼ぶ。

アメリカ料理という印象が強いが、動画によればルーツはドイツにある。ヨーロッパには刻んだ生肉を味付けして食べるタルタルステーキという料理があった。18世紀から19世紀にかけて、ドイツの港町ハンブルクでこの挽き肉料理を加熱して出すスタイルが広まり、「ハンブルク風ステーキ」、つまりハンバーグの原型として定着した。この料理がドイツ移民とともにアメリカへ渡り、19世紀末には屋台などでパンに挟んで売られるようになった。手軽なサンドイッチとして普及するなかで、ハンバーガーという名前が定着したという。

1個あたりの栄養バランスは「脂質やや多め」

不健康なイメージが強いハンバーガーだが、動画は1個の栄養構成を見ると極端に偏っているわけではないと述べる。1個の重さはおよそ100g。世界的に有名なハンバーガーチェーンの公表値では、たんぱく質13.0g、脂質9.5g、炭水化物30.3gだという。

動画の評価では、三大栄養素のバランスは大きく崩れておらず、脂質がやや多い程度にとどまる。ただし食塩が多く、食物繊維やビタミン類が足りない。そのため、総合的な栄養バランスとしては「落第点」だとしている。

1日9個で必要カロリーに届く

ハンバーガーだけで食生活を成り立たせるなら、1日に何個食べればよいのか。動画はカロリーから計算する。その会社のハンバーガーは1個259kcal。成人男性の1日のエネルギー必要量は約2400kcal、女性は約2200kcalとされている。したがって、ざっくり1日9個程度になる。

動画はこの数について、味には飽きそうだが特別に無理な量ではないと述べる。そのうえで、問題は量ではなく、ハンバーガーに代表される食品の性質のほうにあると話を進める。

超加工食品と死亡リスク

動画によれば、ハンバーガーは栄養学の最先端では「超加工食品」に分類されることがある。定義をざっくり言うと、加工度が高く、家庭の料理では使わないような添加物を含む食品である。こうした食品にはエネルギー密度が高く、不健康な種類の脂肪、精製された炭水化物、糖、塩分が多い。一方で、たんぱく質、食物繊維、ビタミンなどの微量栄養素は少ない。動画はハンバーガーをその代表格として扱う。

その根拠として紹介されるのが、45歳以上のフランス人成人4万人以上を対象にした研究である。食事に占める超加工食品の割合が10%増えると、全死亡リスクが14%増えたという。似た条件の研究では、心血管疾患リスクが12%、冠動脈心疾患リスクが13%、脳血管疾患リスクが11%増えた例もあると紹介している。

今回の想定は超加工食品が100%の食生活である。動画は、そのリスクは今の科学で議論するまでもなく、「緩やかな自殺」と言ってよい状況だろうと評している。

パティとバンズの組み合わせが招くもの

動画が次に取り上げるのは、ハンバーガーの主役である脂身たっぷりの肉とバンズの組み合わせだ。味の相性は抜群だが、人体には有害だという。パティに含まれる飽和脂肪酸と、バンズに含まれる精製された炭水化物が組み合わさると、悪玉コレステロールが増える。その先には動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などがあると動画は説明する。

食物繊維の不足と腸内細菌

食物繊維の不足も問題として挙げられる。厚生労働省の資料によれば、1日の食物繊維の目標摂取量は18〜64歳の男性で21g以上、女性で18g以上である。ところがハンバーガーを9個食べても、食物繊維は14.4gしかとれない。

さらに動画は、こうした食生活が腸内細菌のバランスを崩し、植物性の成分を代謝する微生物群を減らすことが知られていると述べる。もともと少ない植物性の物質を処理する力まで落ちるので、「負のスパイラル」になるというのが動画の見方だ。

ビタミンCはわずか9mg、壊血病の症例も

微量栄養素の不足のなかでも、動画が特に注意すべきものとして挙げるのがビタミンCである。成人の1日あたりの必要量は80mg、推奨量は100mgとされている。これに対し、ハンバーガーを1日9個食べる生活で得られるビタミンCはわずか9mgだという。動画は、これはいくらなんでも少なすぎで、壊血病のリスクを高めると指摘する。

実例として紹介されるのが、ハンバーガーだけの食生活を続けた65歳の女性が壊血病になった症例報告である。動画によれば、その両足は皮膚がはがれ、肉が腐敗したかのような状態になっていたという。手軽に食べられるハンバーガーの代償としてはあまりに大きな苦痛だ、と動画は述べている。

多すぎる塩分と「美味しすぎる」問題

足りないものがある一方で、多すぎるものもある。それが食塩である。塩分のとりすぎが高血圧の原因になることは言うまでもないが、動画は問題はそれだけではないと続ける。

動画が強調するのは、塩が他の成分と組み合わさったときの作用だ。超加工食品に含まれる脂肪、精製された炭水化物、食塩の複雑な味の組み合わせは、生理的な満腹感のしくみをすり抜ける。その一方で、脳の報酬系回路を活性化する可能性が示唆されているという。動画はこれを「脳の破壊と食欲のブースト」と表現し、ハンバーガーは人間の脳にとって美味しすぎるのだとまとめる。

その結果、当初想定した1日9個では済まず、それ以上の量を食べる生活になるだろうと動画は予想する。さらに、超加工食品を食べたときは未加工食品を食べたときと比べて、食欲を抑えるホルモンが減り、空腹ホルモンが増えるという。つまり、食べるほど食欲が止まらなくなる方向に働くというのが動画の説明である。

結論:ハンバーガーは嗜好品として

動画はハンバーガーだけの食生活を「毒を食らい続ける無間地獄への入り口」と表現して締めくくる。そのうえで、せめて飲み物をウーロン茶にする、副菜にサラダをつけるといった工夫はしたほうがよいと勧める。何よりハンバーガーは、特別な日のご褒美のような嗜好品として食べればよい、というのが動画の結論だ。最後は「そんなこと知ってるけどやめられない」という視聴者の本音を代弁する一言で終わる。