令和ロマン・髙比良くるまは半年の英語学習でどこまで伸びたのか:VERSANT17点から45点へ、そして「翻訳できない」という気づき

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概要

令和ロマンの髙比良くるまが、英語コーチングサービス「プログリット」で半年間英語学習に取り組んだ。新R25の藤野が進行するこの動画は、前半で半年前と同じ形式のリスニングとスピーキングのテストを行い、後半で担当コンサルタントの前澤とともに半年間の苦労や学び方を振り返る構成である。くるまは点数の伸びに安心しながらも「全然やりきってはない」と言い、この半年で言語というものの見方が変わったと語った。なお、この動画はプログリットの提供による企画である。

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リスニング:「3つの話をします」という話し方の型が読めるようになった

リスニングテストは、初回と同じ速さ・同じ難易度の音声を30秒聞き、内容を日本語で説明する形式だった。カウンセラーによると、初回に聞き取れたのは2割ほどだったという。

1本目の音声について、くるまは「JFK」という単語を拾い、ジョン・F・ケネディの名言のような内容ではないかと答えたが、正解ではなかった。2本目では、話者が冒頭で「ストーリーを話します」と前置きしたことや、「ダーツ」のように聞こえる語があったことを挙げた。さらに、文字のバランスや文字どうしの間隔を扱うタイポグラフィのような話をしていると説明した。カウンセラーは、話者がカリグラフィーのクラスを受講し、文字と文字の間の空白について学ぶことにした話だと解説し、流れと学んだ内容は捉えられていると評価した。くるまは「長い話が来ると身構えたら、最初のストーリーの途中で終わった」と笑っていた。

伸びた点について、カウンセラーは、聞き取りには「音を聞き取る段階」と「意味を理解する段階」の2つがあると説明した。初回はそもそも音として聞き取れる量が少なかったが、今は単語が流れてきて頭に浮かぶ状態になっているのではないか、という見立てである。くるま自身も、聞こえる単語の量が大きく増えたと認めた。そのうえで、難しい単語は分からなくても「みんなに3つのストーリーを話します、まず最初は」と切り出すような英語話者の話し方の型が分かってきたことが大きいと話した。何の音源か知らされずに聞いていても、大学の講義なのか人に教えている場面なのかがすぐ分かるので、先の展開がある程度読める。これが自分の伸びた部分だと思う、とくるまは分析した。

スピーキング:単語の羅列から、文で語れるようになった

スピーキングは、与えられたテーマについて1分間英語で話し続けるテストである。半年前のテーマは「What inspired you to start doing comedy?(お笑いを始めたきっかけは?)」で、当時の映像では単語が途切れ途切れに出てくるだけで、途中で日本語が混じる場面もあった。

今回のテーマは「一番尊敬している人」だった。くるまは「正直に言うと一人に決められない」と前置きしてから、『アイシールド21』の原作者である稲垣理一郎について話した。作品に影響を受けたこと、特別な才能を持たない人がどう生き抜くかをそこから学んだこと、その経験が今の仕事につながっていることを英語で伝えようとした。本人は「全然しゃべれなかった」「持たざる者がどう生きていくかを学んだ、と言おうとしたが全然言えていない」と振り返ったが、半年前と比べれば文の形で話が続いている。

カウンセラーは、初回は単語だけでつなぐ会話だったのに対し、今回はかなり長い文で話せていて、発音も滑らかになり、語彙も増えたと評価した。「how to」のような文法やフレーズ、単語の量が大きく変わり、内容を詳しく話せていたという。

VERSANTは17点から45点に

プログリットは、英語力を数値化する指標としてVERSANTのスコアを使っている。くるまの受講前のスコアは17点だった。くるまは「1問も何を言っているか分からなくて、うーんと書いただけ」と言い、体感では0点だったと振り返った。6カ月後の再受験では45点になり、28点伸びた。

番組側は「VERSANTを1点上げるには1カ月の留学が必要」という話を紹介し、その計算だと当初のレベルから今のレベルまでは2年4カ月ほどの留学に相当する、と説明した。カウンセラーは、45点は海外で買い物をしたり現地の生活を楽しんだりできるレベルだとした。くるまは自覚がないようで、「尊敬する人物のテーマがずっと引っかかっている」と笑っていた。

比較として示された数字もある。1日2〜3時間学習する受講生の平均は3カ月でおよそ10点、6カ月でおよそ20点の伸びだという。くるまの伸びは本来9カ月ほどかかる幅で、カウンセラーは「向いているかもしれない」と評した。くるまは、テストをテストとして楽しめたと話し、「アスリートみたいなことを言いますけど、M-1を思い出して楽しかった」と語った。

「普通に成長できた」ことへの安心

後半では、くるまの学習を半年間担当したコンサルタントの前澤が加わった。くるまは前澤を「担任の先生」と表現している。

やりきった感想を聞かれたくるまは、まず「全然やりきってはない」と答えた。そのうえで、6カ月でどれだけ聞けるようになり、話せるようになるのかは始める前には想像もつかなかったと話した。プログリットから一般的な目安を示されても、自分が普通の大学生や社会人と同じ素地を持っているのかどうかも分からない。そういうスタートだったため、与えられたカリキュラムを順当にこなして普通に成長できたことに安心した、というのが率直な感想だった。

前澤は、くるまにはもともと高い「構造理解力」があり、基礎の部分はすでにできていたと見ている。課題はそれをどうブーストするかだったという。くるま自身は、序盤は英語の構造理解というより日本語の力、つまり国語力で頑張っていたと語った。初回の面談でも「文脈で読み取る」と話していたことに藤野が触れると、前澤は、推測力や読み取る力が他の受講生と比べて頭一つ抜けていると感じていたと述べた。

毎日続けられた理由は学習の選択肢の多さ

毎日欠かさず続けたのかと聞かれると、くるまは「ギリギリ」と答えた。仕事で夜中に帰宅して日付をまたいでしまうことがあり、記録上は学習ゼロの日があったかもしれない。ただ、その場合も翌日の夜中に取り組み、寝て昼からまた続けていたので、気持ちの上では何とか継続できたという。

「やりたくない日はなかった」とくるまは言う。その理由として挙げたのが学習メニューの幅である。単語、文法、リスニングなど種類があるので、作文の気分ではない日でもリピーティングならできる、シャドーイングならできる、という選び方ができた。選択肢があったおかげで、毎日何か一つは摂取できたと振り返った。

挫折のきっかけは単語の細かなニュアンス

前澤によると、くるまが最も苦労していたのは昨年11月頃、13回目の面談あたりだった。くるまには「腑に落ちた単語を使いたい」という表現者としての誠実なこだわりがある。そのため、単語一つでも細かなニュアンスの違いが気になり、シャドーイングでもただ音を真似するのが苦しい時期があった、と前澤は説明した。

くるま自身も具体例を挙げた。baggageとluggageは何が違うのか。quickとfastの違いも意外と分からなかった。earlyとfastの違いは日本語でも「早い」と「速い」で区別するので分かるが、quickが何なのかは説明できなかったという。一つの言葉に何パターンもの使い分けがあり、「なぜこの文ではこっちなのか」が気になってしまうことが大きなストレスだった。教材の数をこなさなければならないのに、引っかかった箇所をスクリーンショットしてChatGPTに聞いていると時間がなくなる。くるまは前澤に「これは無理です、調べちゃいます」と伝えたそうだ。

乗り越えたのかと聞かれると、くるまは「そのまま苦しみっぱなし」と答えた。ただし、学習が甘いものではないと分かったのは良かったとも言う。くるまの説明では、日本語を知りすぎていると英語にできない概念がたくさん出てくる。知っている日本語が少なければ、簡単な英単語を覚えればすぐ言い換えられる。しかし言いたいことが多すぎると、英語にしたときにとても複雑な単語が必要になり、「それはまだ覚えなくていい」と言われる段階の語彙になってしまう。それでも自分は言いたい。今こうして日本語で話している間も「これはスムーズに英語にできないな」という考えが頭をよぎっていて、苦しみながら生きているとくるまは語った。

最終的に、くるまは二つの方針を切り分けることができたという。知らない難しい言葉を使わず、知っている語彙で話せるようになるのが英会話の基本であることは受け入れ、その練習は進める。一方で、自分が言いたい表現は調べてストックしていく。この道筋が定まったのが年末年始頃だった。

周囲に知られていることが強制力になった

英語学習を続けていることへの周囲の反応を聞かれると、くるまは「広告がめっちゃ流れてくると言われる」と答えた。前澤は、心理学でいう「一貫性の原理」を挙げ、挑戦を宣言することはモチベーション維持に効果的だと説明した。

くるまはこの効果が自分の職業と相性がいいと話した。自分で宣言する以上に、勝手に知られているからだ。収録前にスマートフォンを触っていると「英語やってるんですか」と聞かれ、慌てて単語アプリに切り替えたこともあった。知らない人からも「英語頑張ってください」と声をかけられる。見られてもいいようにiPhoneの言語設定を英語にしたとも明かした。藤野が、それも英語に触れる機会になっていると指摘すると、くるまは「なってます、めっちゃ」と同意した。

コンサルタントから見た強みと課題

前澤はくるまの強みとして、あらためて構造理解力を挙げた。英語を英語の語順で理解することは最初からできていたという。一方で、表現者としてのこだわりがあるぶん、学習の一部では足踏みしてしまう面もあったと述べた。今後は語彙や表現をインプットしながら、より高いスピーキング力をつけていきたいという。直した方がいい点を問われると、前澤は、発音もきれいで、こだわりはくるまの良さでもあるので、正直ないと答えた。

教材を柔軟に変えるカリキュラム

くるまが特に評価したのは、カリキュラムと学習内容を思っていた以上に柔軟に変えてもらえた点だった。くるまはビジネスコースで受講していたが、一般的なビジネスパーソンが使う言葉と、芸人として使いたい言葉は少し違う。最初の教材ではビジネス用語が多く、分かる必要があるのか疑問に感じた。それを伝えると別の教材に変えてもらえ、内容がすっと入ってくるようになったという。

リスニング教材も、当初は大学の講義や教授の話だったが、ポッドキャストの音声を自然に聞く形式に変わった。これは聞き取りがとても難しい一方で、実際に使われる言い回しが多い。例としてくるまが挙げたのはダニエル・ピンクのポッドキャストで、冒頭の「来てくれてありがとう」のような言い回しを聞いて、自分もポッドキャストをやっているので、最初にこう言えばいいのかと思ったという。専門的な表現ばかりではいけないとしつつ、やる気が起きたと振り返った。毎週の面談で翌週の教材を決め直してくれることが大きな助けになり、「やりたいことを尊重しながら、最低限の部分は提供してくれた」と話している。

藤野はここで、プログリットが第二言語習得論にもとづいて受講生の弱点と目標から学習方法と時間を設計していること、2万5000人以上の受講データを分析していることを紹介した。前澤は教材の変更について、くるまのレベルに合い、くるまが楽しめて納得して進められる教材を選ぶことを意識していたと説明した。想定していたカリキュラムからは変更が多かったが、一緒に相談して議論しながら見つけていけたのが良かったという。初めから固定するのではなく、状況に応じて変える前提で始めているため、計画変更は特別なことではないという話だった。

多忙な中で学習時間をどう確保したか

多忙さは学習が続かなくなる言い訳になりやすい。前澤は、面談で最低限の目標をすり合わせるようにしていたと語った。たとえばロケがある週なら、隙間時間や移動時間に少なくともこのトレーニングをする、というようにハードルを極力下げた。

さらに、少しでも英語に触れてほしいという思いから、毎日LINEで単語テストを送り、参考になるサイトのリンクなども共有していた。くるまは、本格的な学習はハードルが高くても、英語の慣用表現をまとめたサイトを眺めるくらいならハードルが低いと話した。前澤は、LINEの通知を見てプログリットのことを思い出してもらえれば、という狙いもあったと述べている。

藤野は、プログリットのコンサルタント採用率が0.88%だと紹介した。前澤は中途採用で、それまで英語を教えた経験はなかったという。くるまは「英語をしゃべれるお姉さんだと思って接していた」と驚いていた。半年続けられたのはコンサルタントの存在が大きいかと聞かれると、くるまは「もちろんそうです。それ以外では厳しい」と即答した。ただ監視されているだけでなく、こうすればこう変わるというプロセスの示し方が細やかだったので、モチベーションを持って続けられたという。

英語が聞こえる、英語で話す場面が増えた

英語力が上がって何か変わったかと聞かれ、くるまは、英語のニュースはまだ見られていないし、字幕なしで映画を見るのも厳しいと前置きした。それでも、日本語字幕で普通に映画を見ているときに、何と言っているかがカタカナで分かる場面が出てきたという。意味はまだ分からなくても「今こう言ったな」と音が入ってくる感覚で、本人はこれを音声知覚の変化だろうと捉えていた。

英語を話す機会としては、主に面談があった。途中から、面談の振り返りを日本語ではなく英語で少し行う時間を入れてもらったという。動画では、良い点を見つけた、新しい単語を学んだ、言いたい表現をChatGPTに聞いた、といった内容をくるまが英語で話す場面も紹介された。

プログリットの会話練習アプリも使っていた。ただ、相手役の「パトリック」がくるまがまだ話している途中で割り込んでくるため、何度注意しても直らず、別のキャラクターに変えたという。ChatGPTとGeminiを会話させ、揉め出したら間に入るという遊び方も好きだと話した。

実際の会話もあった。最近沖縄の銭湯で、元大学教員だという海外の人に英語で話しかけられた。相手はおそらく日本語も話せる人で、ゆっくりした英語で話してくれたが、くるまは銭湯で一通り話し終えるまで会話を続けられたという。「しゃべるのが楽しかった」とくるまは振り返った。

「言葉は翻訳できない」という気づき

半年で人生が変わった感覚はあるかという問いに、くるまは「ありますよ」と答えた。一つは興味の幅が広がったことだ。プログリットの教材ではニュース記事を読むため、アメリカやイギリスのニュースが入ってくる。英語を学んでいるつもりが、結果的に現代社会の勉強もしていることになる。さらに、世界では英語で書かれた文章や映像の方が圧倒的に多いと気づき、「俺はこんなにまだ見てないものがあったのか」と思って、それを見たくなったという。

もう一つは、面談で40分ほど話し込んだこともあるという「翻訳できない」という気づきだった。くるまは当初、日本語を思い浮かべて英語に変換するものだと思っていたが、それは誤解だったと語った。言葉にはその言語を使う人の思考が宿っていて、完全に対応する言葉は一つもないと考えていい。言い方もニュアンスも同じものはない。だからこそ、言葉の意味が分かって満足するのではなく、自分の日本語ならこうなるが、この人はどういう意味で言っているのだろうかと推し量ることが必要になる。くるまにとって言語は、単にコミュニケーションを取るための手段ではなく、相手の気持ちに寄り添うための最低限のマナーに近いものだという。

どんな人に勧めるか:階段を細かく分けてくれる

どんな人にプログリットを勧めたいかと聞かれ、くるまはまず「強制力がほしい人」を挙げた。毎日のLINEと週1回の面談によるフォローがあるので、やらなければというスイッチが入りやすい。

次に、自分のように本当に初歩から始めたい人を挙げた。くるまのイメージでは、英会話教室はある程度話せる人がネイティブと会話する場所である。それに対してプログリットでは、教科書的なところから分解して取り組み、自社教材だけでなく他のサイトや教科書もフラットに紹介してくれる。そのため階段の上りやすさが違う、とくるまは言う。

ここでくるまは、漫画『ワールドトリガー』のヒュースの言葉を引いた。階段の一段が高すぎると挫折する。そのとき本当は、その段をもっと細かい階段に分けるべきで、それを一段ずつ上がることを努力と呼ぶ。上れなければさらに細かく分解すればいい。難しいことに挑む人は一気に跳ぼうとしたり近道を探したりしがちだが、分解のやり方はたくさんある。プログリットの良さは、人の努力のプロセスを細かく分けてくれることだ、とくるまはまとめた。

互いへのメッセージと延長の決断

最後に前澤は、忙しいスケジュールの中で学習ゼロの週が一度もなかったこと自体が素晴らしいと述べた。言葉に対する誠実なこだわりを尊敬していると伝え、これからも英語に触れる生活を楽しんでほしいと語った。

くるまは、手のかかる生徒だったと振り返った。プログリットには毎週スケジュールを立てて進めるやり方があるが、くるまの仕事では予定が急に変わったり、新しいタスクが入ったりする。そこで時間ではなく量を決めて取り組む方法を一緒に試したものの、時間を十分に確保できない週の方がむしろ多かったという。そうした週の面談で前澤がとても悲しそうにするので、「なんてことをしてしまったんだ」と思い、翌週頑張ることになった。北風でも太陽でもない、申し訳なくなったからやるというコンサルティングがあったのか、とくるまは表現した。

6カ月で終了という区切りの動画だったが、くるまはまだ学びたいと考え、ひとまず3カ月の延長を契約したと明かした。その後も続けるかもしれないという。動画は、くるまの「俺たちの英語学習はこれからだ」という一言で締めくくられた。