在庫を水増しすると利益が増える理由 銀行員が読み解くエア・ウォーターの不正会計
ぼくひぐま。〜おとなの学びや〜産業ガス大手のエア・ウォーターが不正会計を起こした。銀行員の話者は、視聴者から元社長・会長の豊田氏の著書を送りつけられたことをきっかけに、その本と調査報告書を読んだうえで解説する。動画の前半では会社の成り立ちと不正の全体像、調査報告書をめぐる騒動を整理する。後半では架空在庫がなぜ利益の水増しにつながるのかを、カニラーメンの屋台という例で説明する。話者は、在庫と利益の関係は簿記を学び始めた人や新人の銀行員がつまずきやすいところだと考えており、後半の説明に重心を置いている。
M&Aで膨らんだ売上1兆円の会社
話者によれば、エア・ウォーターは売上規模約1兆円の産業ガス大手で、大きなガス会社が3社ほど合併してできた会社である。前身企業の一つは1933年の設立で、合併やM&Aを繰り返して大きくなってきた。グループ会社は約260社にのぼる。
豊田氏の著書によると、同社は「企業は成長し続けなければならない」という考えのもと、「全天候型経営」や「ネズミの集団経営」を掲げてきた。いろいろな事業を持っていれば、一つの事業が不振になっても他の事業でカバーできる、という考え方である。その結果、産業ガスの会社でありながら、売上に占める産業ガスの割合は20%程度にとどまる。もう一つの柱が医療領域で、こちらも約20%を占める。
医療が伸びた理由について、話者はガスの輸送コストを挙げる。産業ガスは大きなプラントで作って各地へ運ぶ仕組みだが、ガスは中身がスカスカなので運ぶのにお金がかかる。そこで病院などの医療施設の中に小さなプラントを作り、現地でガスを作って使ってもらう形をとった。これなら建設や維持管理も含めてさまざまなビジネスが組める。こうして病院が得意先になり、関連企業も買収していった、というのが話者の説明である。
同社は2023年に初めて売上1兆円を超え、1兆49億円を計上した。話者は現在の売上を1兆667億円としている。そのうえで、ニデックのように「1兆円」という節目を狙いにいく企業はあると述べる。
6年間で売上約3000億円の水増し
今回の問題は、話者の言葉では「いつも通り」の不正会計である。調査で判明した範囲では、2020年から2025年までの決算期間に、売上で約2970億円、本業の利益である営業利益で約763億円が水増しされていた。初の1兆円を達成した2023年の売上も、実際は9540億円だったという。話者は皮肉を込めて、「1兆円」は各部門が連携して血のにじむような努力をした結果として作り上げられた、と表現している。
発覚の経緯:マレーシアから日本ヘリウムへ
話者によると、発端は2024年秋ごろである。マレーシアのグループ会社で担当者が在庫を確認したところ、架空の在庫がかなりあるのではないかという報告が上がった。そこで会社全体を調べたところ、最も大きかったのが2025年3月ごろに判明した日本ヘリウムのケースだった。同社の在庫の半分以上が架空で、実際にはスカスカなのに信じられない金額が在庫として計上されていたという。規模が大きすぎたため、2025年10月に調査委員会が発足した。
話者は在庫を会計上の「資産」として説明する。たとえばアパレル会社が作った服は、いずれ販売されて売上や利益になるので資産として扱われる。今回はこの在庫を実際よりも大幅に多く計上していた。在庫を多く計上すると利益が増える理由は、後半で詳しく説明される。
「不正のデパート」と呼ばれた6つの手口
話者は、同社が行っていた不正を6つに分けて紹介する。
1つ目は、後半で掘り下げる架空在庫である。
2つ目は架空売上の計上である。グループに入れていない関連会社などを使って、売上を架空に作っていた。
3つ目は貸倒引当金の計上回避である。大企業は取引先が多く、販売代金を来月受け取る予定でも、その前に取引先が倒産すれば回収できない。そこで、倒産の懸念がある取引先や例年の回収不能の実績をもとに、見込み額をあらかじめ利益から差し引いておく。これが貸倒引当金である。本来は過大に積めば節税にも使えてしまうため、厳格なルールがある。ところがエア・ウォーターは株主に対して利益を大きく見せたかったので、引当てるべき先に引当金を計上しなかった、と話者は説明する。
4つ目は減損の回避である。話者はタピオカブームを例に挙げる。ブームに乗ってタピオカ製造機や紅茶サーバーを導入しても、ブームは3か月から半年ほどで終わり、機械は使われなくなる。本来なら、使い道のなくなった資産は価値を引き下げて利益から落とさなければならない。しかし同社は、使われずゴミになっている設備まで「まだ現役で、これから大きな売上を生む」という扱いにして、減損を避けていたという。
5つ目は費用の資産計上である。本来は費用として利益から差し引くべきものを、「いずれ資産になる」として強引に資産に計上していた。
6つ目は連結範囲の調整である。約260社のグループ会社すべてが連結決算に含まれるわけではない。株の保有比率やエア・ウォーターの影響力の大きさによって、連結に含めるかどうかが決まる。話者によれば、同社は業績のよい会社を連結に入れ、業績が悪くなった会社は外し、回復したらまた入れるという微調整をしていた。
これらに加えて、調査委員会に嘘をつく、証拠を隠す、データを改ざんする、役員や社員同士で口裏を合わせる、といった行為もあったと話者は述べる。
画像PDFの調査報告書が炎上した
話者によれば、エア・ウォーターがSNSで話題になったのは、不正の内容そのものよりも、その後の対応に問題があったからである。調査委員会の調査報告書は2月13日ごろにIRとして公開された。通常、調査報告書は文章ベースのPDFで作られ、「日本ヘリウム」や「架空在庫」といったキーワードで検索できる。ところが今回の報告書は、1ページ目だけが通常のPDFで、2ページ目以降は約300ページすべてが画像のPDFだった。しかも画像はガラケーの写メ並みに粗く、検索できないうえに読むことも困難だった。
これに対して「上場企業の役割を果たしていないのではないか」という批判が集まり、大きく炎上した。すると3月中旬ごろ、同社は「見えづらいという声をいただいた」として、目立たない形で報告書を差し替えた、と話者は紹介している。
監査費用は例年の10倍、内部報告は870件
話者は、さらに話題になった点として監査費用を挙げる。最近出た決算短信で、同社が計上した監査法人への費用が約50億円だったという。話者によると、同社の監査費用は例年約5億円で、今回はその10倍にあたる。
規模の感覚をつかむために、話者はChatGPTに尋ねたという。その回答によれば、日本で監査費用が最も多いのは銀行で、メガバンクで年間40億〜50億円程度、トヨタで25億円程度だった。エア・ウォーターはトヨタの倍の費用をかけたことになる。監査法人側も1700人余りを動員したと話者は述べ、「事務所総出」だったと表現している。
費用が膨らんだ理由として、話者は調査範囲の広さを挙げる。発端が海外のマレーシアだったことに加え、同社はリニエンシー制度を導入した。社内で同様の不正があれば報告してほしい、報告すれば処分を軽くする、という仕組みである。その結果、870件の報告が寄せられた。グループ会社は約260社あり、870件を片っ端から調べなければならない。調査が不十分なら上場廃止の可能性もある。話者は、一度表に出た以上は徹底的に調べる必要があり、そのために莫大な費用がかかる構図だと説明している。
カニラーメンで考える:売上原価の計算式
後半で話者は、ニデックなども行っていた架空在庫に企業がこだわる理由を説明する。そのための例として、話者がお祭りで「カニラーメン」を売るという想定を使う。ソフトシェルクラブを使うので原価が高く、1杯2000円で売り、原価は1杯1000円(原価率50%)とする。
1年目は1000杯分を仕入れる。仕入額は100万円である。800杯売れれば売上は160万円になる。素朴に考えると、売上160万円から仕入100万円を引いた60万円が儲けになる。
しかし会計では、売上原価を「期首在庫+当期仕入−期末在庫」で計算する。1年目は期首在庫がなく、仕入は100万円である。売れ残った200杯分の20万円は冷凍しておけば翌年使えるので、期末在庫になる。したがって売上原価は80万円で、利益は160万円−80万円=80万円になる。
話者はこの考え方を次のように説明する。企業は毎年続いていくので、その年の売上に関係した分だけを原価にしなければならない。仕入れた分をすべて使ったことにすると、利益が小さく見えて税金が少なくなってしまう。余った在庫は損失ではなく、まだ使える資産として扱う。
2年目:在庫を持ち越すほど利益が膨らむ
2年目は目標を倍の2000杯にし、200万円分を仕入れる。1500杯売れれば売上は300万円で、素朴な計算だと儲けは100万円である。
会計上は、前年から持ち越した在庫20万円と今年の仕入200万円を合わせて220万円になる。1500杯分の150万円が売れたので、期末在庫は70万円である。売上原価は150万円となり、利益は300万円−150万円=150万円になる。
ここから話者は不正の仕組みにつなげる。在庫は翌年に持ち越されるため、その年の原価には含まれない。期末在庫を大きくすればするほど、最後に差し引く分が増えるので、売上原価は小さくなる。株主は「売上−売上原価」で表される利益を見て会社の良し悪しを判断する。そのため、期末在庫を盛れば盛るほど売上原価が小さくなり、利益が大きく見える。エア・ウォーターやニデックが期末在庫を大きく増やしていたのはこのためだ、と話者は説明する。日本ヘリウムについては、形のないものまで在庫として計上し、実在する在庫の倍以上を架空計上していたと表現している。前半の「半分以上が架空」という説明とあわせて、在庫の大部分が実体のないものだったという趣旨である。
話者は銀行員としての経験も紹介している。中小企業にも、毎年在庫が増え続ける会社がある。在庫が増えるほど利益が大きく見えるため、銀行に提出する決算書では業績がよく見え、融資が通りやすくなる。そのため期末在庫を調整して多めに計上するケースがあり、銀行員は在庫の増え方を毎年きちんと確認しているという。
3年目:帳簿上は黒字、手元の現金はマイナス
最後の年は、前年に食中毒を出したという想定である。今年も2000杯分、200万円を仕入れたが、食中毒の件がSNSで掘り返されて話題になり、700杯しか売れなかった。売上は140万円で、素朴な計算では140万円−200万円=マイナス60万円になる。
会計上は、前年の在庫70万円と今年の仕入200万円を合わせて270万円になる。実際に売れたのは700杯分の70万円なので、売上原価は70万円である。残りの200万円は翌年に持ち越される。その結果、会計上は70万円の利益となり、この利益には税金もかかる。一方、財布からは現金が60万円出ていっている。
話者はこれを「黒字倒産」の説明につなげる。在庫が積み上がって会計上は利益が出ていても、その在庫が売れなければ現金にはならない。仕入のたびに現金は出ていき、利益には課税される。その結果、取引先への支払いや納税ができなくなり、黒字のまま倒産することがありうる。在庫は本来売るための前提で持つものである。しかし不正会計では、在庫を積み増して見せかけの利益を作ることができてしまう。その利益にも課税され、仕入で現金だけが先に出ていくため、利益は出ているのに手元の現金がない、という事態も起こりうると話者は指摘する。
話者は、在庫を翌年に持ち越すほど売上原価が圧縮されて見せかけの利益が大きくなる、という点が「在庫を増やせば利益が増える」という話の中身だとまとめている。
送られてきた本の著者・豊田氏について
最後に話者は、送られてきた本の著者である豊田氏に触れる。豊田氏は今回の不祥事に伴って会社を離れている。ただし話者は、同氏の経歴を高く評価する。豊田氏は前身の会社に1957年ごろ、売上10億円の時代に入社した。本を出した2019年ごろには売上7000億円になっており、退任するまでには1兆円企業に成長していた。M&Aの第1号案件では、買収先に乗り込んで立て直し、黒字化させたという。
そのうえで話者は、1兆円というプレッシャーのなかで従業員が追い詰められ、社内のあちこちから不正の報告が上がるような会社になってしまった、と振り返る。会社としての成長は評価しつつも、今後のエア・ウォーターがどうなるかは見守るしかない、という形で話を終えている。
お疲れ様です。JKでも分かるエア・ウォーター徹底解説、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。エア・ウォーターというマニアックなガスメーカーのお話をするんですけれども、テロリズム的に、視聴者が私のところに、エア・ウォーターの元社長・会長の豊田さんの本ですね、『人をつくり、事業をつくる』という本を送ってきてですね。読めと。僕、ユーゼロっていう会社にいたんで、住所が出てたんですよ。
総務とかやってるおばちゃんが「なんか届いてます」って言って、開いたらこれですよ。やれと。エア・ウォーターっていろんな人が説明をしてるかもしんないんですけれども、ちゃんと本まで読み込んでんの、多分僕たちだけです。私自身も元々やりたいなと思っていたのと、せっかく送り付けられた、送っていただいたからには、熟読した上で調査報告書も読み、解説をしようと思った次第でございます。
なかなかちょっとマニアックな会社ではあるんですけれども、教養も含めて、女子高生でも「架空在庫することで利益って上がっちゃうんだ」って。JKならみんな分かってるんですけれども、そんな話も絡めてお勉強になるようなお話をしたいと思いますんで、本日はよろしくお願いします。
エア・ウォーターのまず全体像からお話をさせていただくと、産業ガスの大手企業で、売上規模で言うと約1兆円の大企業です。ガチ大企業。せっかく頂いた部分がありますので、豊田さんの背景も含めてお話をさせていただくと、エア・ウォーターって元々大きいガス会社が3つぐらいくっついて、エア・ウォーターっていう会社になってるわけなんですよ。この方のいた大同酸素というところは1933年にできていて、合併とかM&Aとか様々なものを繰り返してエア・ウォーターという会社になり、どんどん大きくなっていったっていう経緯なんですよ。
だからエア・ウォーター自身はすげえM&Aとか、企業買収ですね、をしまくってて、グループ会社だけだと約260社の会社があるような。どんどんいろんな会社を買って、本の中でいくのであればコングロマリット企業という形で、エア・ウォーターの思想としては、企業は成長し続けなければいけないと。その中で、全天候型経営とネズミの集団経営。何かって言うと、いろんな事業とかがあれば、1個の事業が焦げても他の事業でカバーできるでしょ、みたいな話の中でM&Aとかをしまくっていると。
だから産業ガスっていう会社なんだけれども、実は売上の20%程度が産業ガスで、次の柱で20%で大きいのが、医療領域の売上が大きいんすよ。元々この会社が大きくなったのって、産業ガスってさ、大きいガスプラントがあっていろんなとこに届けるっていう仕組みなわけよ。問題はガスってさ、空気じゃん。だから輸送コストめっちゃ高いのね。すっかすかのものとかを頑張ってお車とかで運ぶのって結構大変じゃん。
エア・ウォーターが業績がギュインと伸びたのは、医療施設とか病院の中にちっちゃいプラントをいっぱい作るみたいな。輸送コストを抑えて、ガスを現地で作って使用することによって、建設もかかるし、維持とかも含めていろんなビジネスモデルが作れるわけよ。そういった形で病院がお得意先になり、そこに関連する企業とかを買収して、産業ガスの売上20%で医療領域の売上も20%みたいな、いろんなことやってます企業なわけなんですよ。
23年に初めて売上で言うと1兆円を超える、1兆49億円。どっかの企業とかで学ぶことがあるんですけれども、こういうのピンポイントで狙う会社あるんですよね。1兆円超えをパンと狙うような、ニデック様の企業があったりはしたんですけれども。2023年に初の売上1兆49億円、2026年に売上で言うと1兆667億円が今の売上なんですけれども、今回どんな不祥事というか問題を起こしたかって言うと、いつも通りですね、不正会計です。もう何も驚かないでしょ。
どれぐらいの規模かって言うと、調査で分かっている部分でいくと、2020年から2025年までの決算期間で、ざっくり売上2970億円。結構でかいよね。6年間で約3000億円で、営業利益、本業の利益と言われるところ、ざっくりのところで763億円。これを水増ししたっていう話なんですよ。
それをひもとくと、2023年、初めて売上1兆円いきましたっていう年、当たり前のように不正会計しておりますので、実際の売上は9540億です。あるあるですね。企業初の1兆円目指していろんな部門が連携をして、みんなで頑張って頑張って、血のにじむような努力をした結果として1兆円を作り上げたんですよ。
今回エア・ウォーターが地味に原宿でバズったのは、不正会計のところもそうなんだけれども、そっから先のこの人たちの行動がうさんくさいねっていうところがあったので、じゃあどんなことをしたかというところと、せっかくなので、在庫を今回めちゃくちゃかさ増ししたよっていう話なんですけれども、在庫をかさ増しすると会社にとってどんなメリットがあるのかという。そろそろ後期の試験とか出てくると思うので、在庫計上のメリットについて解説を具体的にさせていただけたらと思ってます。
少し時系列を追って説明すると、元々は2024年の秋ぐらいにマレーシアのグループ会社で、担当の方が「今年どれぐらい在庫あるかな」ってチェックするんだけども、そしたら「なんかめちゃくちゃ架空在庫あるんじゃね」みたいな報告が上がったんすよ。「お、マジか」みたいな話になって、会社全体で調べてみようっていう形になったら、1番大きかったのは、この2025年3月頃に日本ヘリウムってでかい会社が架空在庫を計上していた。
どれぐらいかって言うと、日本ヘリウムにある在庫の半分以上が架空在庫だったわけよ。だから蓋を開いたら全くすかすかの在庫にもかかわらず、信じらんない金額が在庫として計上されていましたと。それがあまりにでかいから抜本的に調べなくちゃいけないよねっていうので、2025年の10月、調査委員会が発足しましたと。
じゃあそもそも架空在庫ってなんぞ、みたいな話になるんですけれども、企業って常に在庫って抱え続けるわけなんですよ。分かりやすい例とかだと、アパレルの会社さんとかって服を作って売るじゃないですか。基本的にはこのバランスシートなるものがあります。資産、負債、純資産でバランスシートというものができていて、在庫って資産なんすよ。これは何かって言うと、会社が作った資産なるものを、ゆくゆくは販売をして売上とか利益になってくるので、資産になるわけなんですよ。
今回は資産たる在庫をめちゃくちゃ多めに計上していた。これちょっと後半戦でがっつり解説をするんですけども、在庫なるものを多めに計上すると、会社って利益めっちゃ増えるんですよ。ここが結構分からない人とか、簿記とか勉強してる人とか、銀行員になりたての人とかって最初につまずきがちのところなので、後半戦のところは、なんでそもそもこの人たちは一生懸命、架空の在庫を作らなくちゃいけなかったんだと。ないにもかかわらず、一生懸命在庫をたくさんありますよって見せなくちゃいけなかったのか。この後出てくる利益のとこにひもづいてくるので、後々は徹底解説と。
今回その2024年のところで、マレーシアで在庫めちゃくちゃ架空計上されたよ。そんな中で調査委員会が発足したよ。実際にこの会社どんなことをやっていたかって言うと、6つの大罪というかですね、技のデパート、舞の海。舞の海って今時のJK分かんないか。ググってください。身長が足りなくて頭にシリコン入れた人、出てきます。
今日1番徹底解説する架空在庫がまず1つ目。それ以外だと売上の架空計上ですね。関連会社とか、グループには入れてないような会社をうまく使って、売上を架空で作ってしまったり。3つ目、引当金の回避。会社って貸倒引当金っていうものを当てるんですよ。貸倒引当金。
貸倒引当金って何かって言うと、大きい会社ってさ、取引先がめちゃくちゃある中で、もしかしたら自分たちがお金をもらわなくちゃいけない企業、何かしらものを販売をして、販売したもののお金とかが来月入金がある予定にもかかわらず、その会社が潰れてしまうかもしれない。そうすると売上の回収ができないんですよ。そういうことをあらかじめ見越して、それこそ企業によっては、ちょっとここの会社って倒産する懸念があるな、みたいなところとか、取引先をバーッてたくさん見た中で、大体例年これぐらいの回収不能が発生するから、なんとなくこれぐらいを貸倒引当金っていう形であらかじめ利益からマイナスしておこうかな、みたいな感じなんすよ。
これ一応ちゃんとルールもあったりとか、逆に本当に発生していないマイナスをつけるから、めちゃくちゃでかくすれば節税できちゃうじゃん、みたいなのあるんだけども、ある程度厳格なルールがあるから、やりすぎちゃいけないよみたいな範囲がありつつも、エア・ウォーターさんの場合は上場企業、株主に対して利益を多めに見せたいんですよ。だから貸倒引当金、当てるべき企業とかを全く計上しないとかね。そうすると利益の水増しができますよね、みたいなのが3つ目。
減損の回避って何かって言うと、会社ってさ、使わなくなった資産ってたくさんあるんすよ。分かりやすい例でいくとさ、タピオカ、日本列島をタピオカブームが席巻したじゃないですか。そん時にわけ分かんないとこにもさ、タピオカ屋いっぱいなかった? 例えばタピオカを作っていくような機械とか導入するじゃん。紅茶サーバーとか作るわけじゃん。でもタピオカブームなんてさ、3か月か半年ぐらいでなくなったじゃん。いろんな会社がタピオカ屋の次に唐揚げ始めてません?
そうするとタピオカに関係する機械っていうのは使わなくなるじゃん。使わなくなったものとかって、本来ならば減損ね。これもう使わないから、今まで一応資産にしていたものを、これもう使い道がないからマイナスにしなくちゃいけないねって言って、利益部分とかから落とさなくちゃいけないわけなんですよ。でもエア・ウォーターさんは利益を大きく見せたいから、全く使ってないゴミとなってる機械とかも、「いやこれまだ全然現役バリバリっす」みたいな。「こっからとんでもない売上をこいつらが生み出すんです」みたいな形で減損をしないとかね、回避するわけなんですよ。利益を守るっていう動きですね。
費用の資産計上もそれに近しいんだけれども、元々落とさなくちゃいけないもの、利益から減らさなくちゃいけないものっていうのを、「これはマイナスじゃないんです」と。「ゆくゆくは資産になっていくんです」みたいな形で、強引に資産計上するみたいな話とか。
連結範囲の調整はやんちゃすぎだけども、グループ会社がさ、260社ぐらいあったじゃん。厳密には全ての企業を全部このエア・ウォーターグループですって言って決算を出すかって言ったら、そういうわけじゃないのね。どれだけ株を持ってるかとか、グループ会社に対してどれだけエア・ウォーターが幅を利かせるかみたいなところとかで、連結範囲に含めるかどうかっていうのを決めるんだけれども、エア・ウォーターぐらいやっぱやんちゃになってくると、業績のいい会社は「仲間においでよ」みたいな。「いいよ、加えてあげるよ、連結決算の数字の中に」みたいな。
ちょっと業績悪いと「今年はちょっとやめときましょうか。今年はちょっと大丈夫っす」みたいな。「来年業績戻ったら仲間においでよ」みたいな形で微調整をします。やりたい放題、数字の魔術師ですよ、エア・ウォーターさん。みたいな形で連結範囲を調整したり、さらに調査委員会に対してめちゃくちゃ嘘ついたり、証拠を隠したり、証拠のデータとかを全部改ざんしたり、役員同士とか社員同士で口裏合わせをして全部嘘をつくとか、そういうのをやりまくった会社なんですよ。
こんなのは今までの僕のチャンネルの中でもあれじゃないですか。「いわき信用組合には勝てないですよ」みたいな風に思ってるかもしんないんですけども、今回、竹下通りのJKたちが「さすがにこれっていわき信用組合超えたんじゃね」って瞬間風速的にバズったのが、調査委員会が作った調査報告書。確か2月の13日ぐらいに調査報告書がIRとして出たんすよ。
そうすると原宿のJKたちって、とりあえず漁って読むじゃないですか。当たり前のように「ついに出た」みたいな、よだれを垂らしながら、JKたちがひたすらこれを読み込もうと思ったら、エア・ウォーター調査委員会から出た調査報告書、PDFを画像ベースでやったんすよ。
イメージがつかないと思うので簡単に解説をすると、通常の調査報告書って文章ベースね。文章ベースなやつをPDF化することによって、キーワードとかで検索できるじゃないですか。「日本ヘリウム」って打てば、ここでいくらぐらいの、みたいなやつとか出てくるわけ。「どんなことやったの?」みたいな、架空在庫とか調べられるじゃないですか。画像ベースにすると検索できないっすよ。
結構えぐいのは、1ページ目だけ通常のPDF、2ページ目以降からめちゃくちゃ画像荒いな、目がしぱしぱするなみたいな思ったら、写メ。写メみたいな、本当ガラケーぐらいの写メの荒さで、300ページぐらい全部画像PDFなんすよ。だから検索ができないんすよ。どこに何が書いてあるかも全然検索ができないし、画像が荒すぎて全員読めなかったんすよ。
それでSNSとか竹下通りで、「さすがにこれって上場企業の役割果たしてなくない?」みたいな。「さすがにやんちゃすぎでしょ」っていうので、死ぬほど炎上したんすよ。そしたら3月中旬ぐらいにしれっと、「見えづらいという声を頂いたので、差し替えさせていただきます」っていう蚊の鳴くような声で、急に差し替わってるっていう。そんなことをやったのがエア・ウォーターなわけなんすよ。
ちなみにエア・ウォーター、実は1番最初の画像PDFでめちゃくちゃ炎上、バズった後に、もう1段階いじられたのがあって、つい最近またIRで足元の業績みたいなの出たんすよ。決算短信みたいな形で。そん時に今回さ、260社ぐらいのグループ会社があるような、売上で言うと1兆円あるような会社が不正会計を起こしたから、監査法人が事務所総出でこれチェックしたんすよ。
上場企業って毎年、株主様だったりとか世の中に対して、自分たちの会社の業績ってこんな感じだったよっていうので開示義務があるんですよ。有価証券報告書なるものだったりとか決算短信なるものとかになって出てきて、これを監査法人様が毎年作ってくれるんすよ。エア・ウォーターって毎年の監査法人費用って大体5億円ぐらいだったんすよ。今回不祥事起こしたじゃないですか。直近計上したのが50億円でした。10倍界王拳っす。
50億円ってどれぐらいの規模か分かんないじゃないですか。軽くチャッピーとかに聞いたんすよ。そしたら日本の監査法人が1番金かけてる企業って銀行なんすよ。大体メガバンクの年間の監査法人費用とかが40億から50億ぐらいなんすよ。トヨタで25億とか。エア・ウォーター、トヨタの倍の監査法人。監査法人で確か千何百人とか動員して、今回のこの数字を出してるんですよ。事務所総出ですよ。
タピオカ屋騒動ですよ。昔ありましたね、事務所総出でタピオカを潰すという行為が。誰とは言いませんけど、ユッキーナって言うらしいですね。僕の同級生らしいっす。年齢が同級生。僕の同期って言うとね、木下優樹菜とメッシと、あと東出さんとかね。
結局調査範囲が広すぎる。元々出たのがマレーシアだったし、リニエンシー制度っていうのをやったんすよ。何かって言うと、もし社内で同じような不正が起きているものがあれば報告してくださいと。報告をしてくれたらあなたの罪を軽くしますっていう、中世の魔女裁判をエア・ウォーターでやろうとしてるんですけども。そしたら870件が来たんすよ。
そうするとグループ会社260個ぐらいあるし、870件の不正が報告されると、片っ端から調べなくちゃいけないんですよ。これがちゃんとしていなければ上場廃止の可能性とかもあるわけなんですよ。だからやっぱ1回表に出ちゃったからには徹底的に追うよね。徹底的にやるには金がめちゃくちゃ必要だよねっていう、そんな話みたいな感じで、ちょっとエア・ウォーターはやんちゃすぎたよっていうところが今回の全体像の話。
今回踏み込んでお話をしたいのが、なんでいろんな企業は架空在庫にこだわるのか。ニデックとかもめちゃくちゃやったんすよ。なんでわざわざ彼らはこんなことをする必要があったのかっていうところを、分かりやすく解説をさせてください。簿記入門です。
在庫が増えると利益が増えるっていう、そんなお話をしていくんですけども、まずはシンプルに例を挙げていきたいと思うんですね。じゃあどんな例がいいかなと思った時に、最近僕、新しいビジネスを考えてるんですよ。カニラーメンっていうのを始めようと思ってます。カニラーメンをお祭りで売ろうと思ってます。
ここはちょっと一緒に考えていきたいんですけども、カニラーメンって僕、ソフトシェルみたいなものを使おうかと思っていて、味にこだわったものをやりたいと。結構原価高いんですよ。もし僕がカニラーメンを始めるとするじゃないですか。2000円で売りたいなって考えた時に、ソフトシェルとかいうものを使ってるんで、1000円の原価がするとしましょう。原価率50%ですね。
麻布の方で大きいお祭りがあるらしいんですよ。そこに向けて1000杯売りたいなって思うじゃないですか。そうすると原価、仕入れですね。1000杯分の仕入れをすると100万円です。原価で1番最初100万円仕入れをしますと。その中で仮に800杯売れたとしましょう。売上はいくらでしょう? 160。はい、160、正解です。素晴らしい。160万円の売上が立ちます。
これで考えた時に儲けはいくらでしょう? 60万円。そう、160万円の売上に対して仕入れ100万円使ったから、儲けが60万円ありましたね。とりあえずここまでオッケーですか? ここで味を占めましたと。「結構意外と売れたね」。じゃあ来年の祭りはもっとやんちゃにやっちゃおうかなっていう形になって、ちょっと仕入れの量を増やして倍売りましょう。倍プッシュだっていうので、2000杯売ることを目標にしましょう。
そうすると仕入れも倍の200万円かかるじゃないですか。その結果、売上が仮に1500杯売れたとしましょう。売上で言うと300万円が立ちますと。儲けが100万円発生します。それっぽいっすよね。ここで皆さん注目しなくちゃいけないのは、800杯を売ったわけじゃないですか。でも元々の仕込み、仕入れとしては1000杯分の仕入れをしてるわけなんですよ。200杯分余ってる。
僕考えたんですよ。「冷蔵庫に入れとけば使えるでしょ」って気づいちゃいました。「これ1年ぐらい持つかな? ちょっとやんちゃにやっちゃおうかな」って考えた時に、今もったいないと、SDGsだというところで、仕入れた分とかを基本的には使うわけじゃないですか。仕入れたものとかってできる限り全部はけさせたいって考えた時に、頭の中では1番シンプルな考え方だと、2000円のラーメンが800杯売れて160万円の売上が出ました。そこに対して1杯当たりの仕入れが1000円で、それで1000杯とした時には100万円の原価がかかってる。儲け60万円です。
これって超シンプルなんですけれども、会計で考えると違うんですよ。ちょっと難易度上がります。売上に対する原価っていうのは、期首の在庫プラス仕入れ、引くことの期末在庫っていう計算式があるわけなんですよ。ちょっとイメージをしづらいので具体的にお話をすると、今回の場合だと原価1000円とした時に100万円分仕入れたじゃないですか。今回は1発目だったんで期首の在庫はない代わりに、仕入れをしましたね。今回800杯しか売れてないわけなんですね。
そうなった時には、800杯分、イメージとしては。だから期末の在庫っていうのが20万円分余ってます。実際に使ったのは80万円分の仕入れ部分を使ってますと。そうなった時には、期首の在庫プラス仕入れ、引くことの期末の在庫で残った部分、ここで言うと80っていうのが売上の原価になるわけなんですよ。そうすると実際の160万円を売るために使った原価っていうのは80万円分なんすね。
だから実際の会計上の原価っていうのは100万円じゃないっすよね。来年度に持ち越す在庫があるんで。カニラーメンなんて持ち越せないですけどね。一応在庫としてあるので、実際には売上原価が80万円。そうすると160万円の売上に対して売上原価が80万円。なので本当の利益部分は80万円なんですよ。売上160万円に対して売上原価が80万円。実際の利益部分は80万円。
とりあえずここまではなんとなくギリギリついてきます? さっきって仕入れをフルぶっぱで原価に加えてたじゃないですか。でも企業とかって毎年毎年毎年ずっと続いていくものなので、実際には売上に関係してる部分しか原価としてくっつけちゃいけないんですよ。これを全部使ったことにしてしまうと、逆に言うと利益ちっちゃく見えちゃうじゃないですか。そうすると税金があんまかかんなくなっちゃう。実際のこの売上原価、本当に売上に関係した部分しか原価として計上しちゃいけませんよっていう感じなんですよ。
考え方としては、余った在庫もちゃんと損失じゃなくて、まだ使える資産だよって。だからマイナスにならないよ。プラスに戻すんだよっていう考え方。これちょっともう1年分やらせてください。
今度2期目ね。去年意外と麻布祭りを僕たちが売上バンバン作っちゃってるっていうので、来年じゃあ倍プッシュ、目標2000杯にします。そうなった時に仕入れを200万円分するとするじゃないですか。現実のところでは確かに去年よりも売れました。仮に1500杯売れたとするじゃないですか。そうすると300万円の売上は立ちますと。1杯2000円、1500杯、300万円ですと。1年1年ごとに切り分けて、在庫とか何も考えなかったら100万円の儲けだねっていう考え方なんですけれども、またさっきみたいにちょっと在庫を考えてくださいと。
2年目っていうのも会計の考え方でいった時には、去年200杯分余りましたと。僕はやんちゃなんで、来年これ使える、冷凍させればいけるでしょって考えてます、頭の中では。去年の持ち越し分の在庫が20ありますと。今回また新たに2000杯の仕入れをしてますと。だからここんとこの合計で220万円分。期首の在庫20プラス仕入れ200万円分、220万円分っていうところがまずこちらにありますと。
今回1500杯売れたっていうことは、期末の在庫ね、売れ残り部分っていうのが、220で150万円分はけたので70万円分。だから今年の1年間の販売っていう考え方、いや、ワンデイですね。麻布祭り1日分の実際に使った売上原価っていうのは150万円分になるわけなんですよ。だから会計で考えた時には、さっきは300万の売上があって、2000杯の仕入れ200万円あったから儲けは100万円だね。実際の売上原価は今年で考えた時には150万円分なんすよ。
そうすると300万円の売上に対して実際の売上原価っていうのは150万円だから、利益部分で見たら150万円の利益が発生していることになるんですよ。これどういうことかって言うと、在庫って1年間の原価の中に含まれないんですよ。在庫って翌年に持ち越すじゃん。翌年に持ち越せば持ち越すほど売上の原価部分っていうのはちっちゃくなるわけね。
売上の原価の部分がちっちゃくなればなるほど、在庫を積み増して積み増して積み増して、翌年に持ち越せば持ち越せば持ち越すほど、期末の在庫部分をでかくすればするほど売上原価ってちっちゃくできんの。最終的に引き算するから。ここまではなんとなく分かります? だからエア・ウォーターだったりとかニデックって期末在庫をめちゃくちゃ増やすんすよ。そうすると売上原価のところに計上すべきものとかを、とんでもないマイナスすることによって、売上原価めっちゃちっちゃくできるんですよ。
そうすると売上引くことの売上原価が利益。株主はみんなこの利益を見てます。利益が大きければ大きいほど、なんていい会社なんだってみんな思う中で、期末在庫をめちゃくちゃ盛りに盛るほど売上原価がちっちゃくなるからこそ、利益っていうのが大きく見えるっていう仕組みなんすよ。
実際によくあったのがさ、中小企業とかで毎年在庫増え続ける会社あんのよ。銀行員のお話をすると、毎年の在庫の増え方とかちゃんと見るわけね。在庫増えれば増えるほど利益が大きく見えるわけよ。そうすると銀行員に渡す決算書ベースだと利益が増えて見えるわけよ。だから融資を通しやすくなるとか、そういったのもあって期末在庫をちょっと調整して多めに計上したりとか。
日本ヘリウムさんとかは期末在庫を増やしに増やしに増やしまくって、もう形のないものも在庫ですみたいな形にしていた。実際には元々ある在庫の倍以上が架空在庫。とにかく期末の在庫を増やして増やして増やして、売上原価っていうのをちっちゃくちっちゃくちっちゃくさせることによって、利益をでっかくでっかくでっかくっていうことをやった。不正会計っていうのは在庫をうまく調整することによって、いい感じにやることもできますっていう、そんなお話なんすよ。
最後の年度ですね。2年目、食中毒しましたと。あれって1年前のコーンスープは腐ってたらしいっす。残念。そうすると去年めちゃくちゃ売れたから、2000杯準備していたとしましょう。今年も200万円の仕入れをしていたとしましょう。ただ直前で、去年とんでもない食中毒があったねっていうのでSNSで掘り返されてバズってしまったと。それで全然売れなかったとしましょう。去年1500杯売れていたのが700杯ぐらいにしましょう。
そうすると1杯2000円で700杯売れると、売上は140万円。そうすると140万円の売上に対して、今年も本来ならば2000杯売るつもりで200万円の仕入れをしていたから、1番最初の儲け的な考え方でいくのであればマイナス60万円じゃん。ただ会計の考え方に基づくとちょっと変わるんすよ。
去年の在庫が70あったんすよ。今年新たに仕入れが200万円分。270万円分の期首の在庫と仕入れが発生しましたと。今回は実際に売れたのって700杯、70万円分しか売れてないわけなんですよ。70万円分で、200万円分がまた来年の持ち越しにはなるんですけれども、今回かかった原価って70万円なんすよ。売上原価70万。だから会計上は70万円の利益なんすよ。
でもめちゃくちゃ損してるじゃん。今年もやんちゃにやったろうと思ったら全然売れなくて、お財布からは60万円抜けてんのよ。仕入れって1番最初にするじゃん。1番最初に200万円を払って、結果的には140万円分しか売れてない。「うわ、60万円マイナスだ」ってなるんだけれども、現金ベースで言うと60万円損をしてるんだけれども、会計ベースだったら70万円の利益が出てることになってんですよ。もちろんこれ課税対象です。
だからこれって会計帳簿上だと黒字は出てるんだけれども、現金はマイナスになってんですよ。よくある黒字倒産っていう単語あるんすね。何かって言った時に、在庫の調整だったりとか、在庫はたくさん積み増しになってて、会計上は利益は出てるんだけれども、結局その在庫って現金になってかないわけなんですよ。売上になってかないんですよ。
どんどん仕入れが増えて、仕入れが増えて、仕入れが増えて、お金だけどんどん懐から出ていってる。でもなんかよく分かんないけども在庫はめっちゃ増えてるから、利益は出てる状態になっちゃってる。課税もされちゃってる。でも現金がない。現金がなくなってしまったことで、取引先に払うよとなったら支払いができないとか、税金の支払いとか、そういったものとかが発生して、会計上は黒字になってるんだけれども、現金がなくなってしまったことによって黒字で倒産するっていう可能性もあると。
だから結果的に在庫っていうのは売ってかなくちゃいけない。売る前提なんだけれども、不正会計とかをしようと思った時に、在庫を積み増すことによって利益調整がうまくできてしまうから、会社の見栄的にも利益を出したいから、とにかく在庫を増やしまくって、日本ヘリウムみたいに在庫の倍ぐらいを架空計上しまくって見せかけの利益を作る。その利益って結果、課税をされちゃうわけだし、場合によっては先に仕入れでどんどんお金だけ発生しちゃうから、「なんか利益はめっちゃ出てるけど手元の現金全然ないな」って言って、倒産をするみたいなことも発生するわけなんですよ。
長く長く長くなってしまったんですけれども、今回はちょっとエア・ウォーターみたいな話をしつつ、最近僕、YouTubeチャンネルとかで架空在庫ね、在庫をめちゃくちゃ計上して利益を水増ししてるよね、みたいな話を結構するんですけれども、地味にここの、なんでそもそも在庫を増やすことによって、在庫を来年にたくさん持ち越すことによって利益が増えるのかっていうのは、多分つながってない人が多かったんじゃないかと。
在庫を持ち越せば持ち越すほど売上原価っていうところが圧縮されて、見せかけの利益っていうのが大きくなる。だからよく会話の中で出てくる、在庫を増やすことによって利益も増えるよねっていうのは、結果的にはここんとこにつながってくるっていう、そんなお話でした。
とりあえずエア・ウォーターさんを踏み台というわけではないんですけども、JKたちの知識に変えつつですね。今回頂いた本についても、今日最後にお焚き上げか何かをしてですね。もちろんこちらに書かれている豊田さんですね、今回の不祥事に伴ってもう会社からいなくなってますので。でもこの人すごいのは、兄弟でやってんだよ。
前身の会社、1950、確か7年に入社してんだけど、売上10億円の時に入社してんだよ。この本を出したのが2019年とかなんだけども、売上7000億になってんだよ。すごない? 売上10億円の時に入った会社が、自分がいる間に7000億企業、実際には足元、辞めるまでは1兆円企業になってるわけだから、やっぱすごいよ。
M&Aの第1号案件とかも、この人がM&Aで買った会社のところに乗り込んでって、全部たたき直して黒字化させてみたいな。だから一応会社としてはすごいんだけれども、1兆円のプレッシャーだったりとか、そういったところとかでいろんな従業員たちとかが闇に病んで、いろんなとこから不正やってますよって声が出るぐらいの会社になってしまったんで、あれですね、今後のエア・ウォーターに期待。
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