アヲハタの「塗るテリーヌ」4種をリュウジが食べ比べ、チキンレバーでバインミーを作る

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概要

SNSで話題になっていた瓶入りの「塗るテリーヌ」を、料理研究家のリュウジがスタッフと試食した回である。動画の前半は4種類を順に食べて評価し、後半はリュウジがもともと好きだというチキンレバーのテリーヌを使ってベトナムのサンドイッチ、バインミーを作る。リュウジの評価軸は、日本人に食べやすいかどうかと、ペースト状の料理として作りがどれだけ丁寧かの2点だった。

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「塗るテリーヌ」とは何か

冒頭でリュウジは、テリーヌがどういう料理かを説明する。肉をミキシングしてゼラチンで固めるもの、アスパラガスなどの野菜をきれいに並べてゼリーで固めるものがあり、フレンチのコースで最初に出てくる料理だという。リュウジは昔ホテルで働いていた経験から、前菜はたいていテリーヌだったと振り返る。

今回の商品はジャムメーカーのアヲハタが出しているもので、価格は1個350円ほどだという。種類は「広島県産牡蠣」「国産ビーフ」「国産チキンレバー」「鳥取県産紅ズワイガニ」の4つである。リュウジによると、一般の売り場で普通に見かけるのはこのうち2種類だけで、残り2種類は比較的高級な店に置かれているらしい。公式アカウントの投稿がバズったことで入手が難しくなり、リュウジが「食べたい」と言ってスタッフに探してもらい、最終的にはスタッフが車を出して買ってきたという経緯がある。中でもカニは見つけるのに苦労したそうだ。

原材料表示を見たリュウジは、素材と野菜をミキシングしてまとめたような、ナチュラル寄りのペーストではないかと予想していた。スタッフはアヲハタと聞くとジャムやアンチョビのイメージがあると話していた。

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国産ビーフ:「動物性のジャム」

最初に開けたのは国産ビーフである。蓋が硬かったので、リュウジは瓶の口を叩いて蓋を変形させ、開けやすくする方法を実演した。中身は思った以上に柔らかく、リュウジは「こんなの見たことない」と驚いている。見た目はジャムに近く、ジャムメーカーだからジャムの感覚で作っているのではないか、というのがリュウジの推測だった。

スタッフはそのまま味見しようとしたが、リュウジは「そのまま食うもんじゃない」と止め、バゲットのように切って焼いたパンに塗って食べることにした。塗った見た目について「美味しそうに見えねえな」と言いながら口に運ぶと、感想は「動物性のジャブ(ジャム)だね」。原材料の筆頭が牛肉で、牛肉の味がしっかりして美味しいと評価した。

一方でリュウジは、日本人はこうしたものに慣れていないだろうとも指摘する。自分は西洋料理をよく食べているので抵抗がないが、慣れない人には不思議な食べ物に映るかもしれないという見方だ。スタッフも見たことがない食べ物だと言いつつ、食べてみると「これは美味しい」と好意的だった。柔らかい食感が平気なら問題ないこと、動物性のものをすりつぶしたような少しざらっとした舌ざわりがあることも話題に上がった。スタッフは「思ったより違和感がない、言い得て妙でお肉のジャム」とまとめている。

ただしリュウジは、ビーフも美味しいが、自分に一番合いそうな「本命」は次のチキンレバーだと予告していた。

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国産チキンレバー:自作のレバーペーストと同じ設計

チキンレバーはビーフより少し硬めで、見た目はレバーペーストそのものだった。原材料は鶏レバーと玉ねぎなどで、リュウジは「俺が作るようなレバーペーストと同じ」だと言う。ゼラチンで固めていない点を面白がり、素材そのものの硬さでまとまっている滑らかさに注目していた。

香りについては、レバーの臭みはあまりないとリュウジもスタッフも話している。リュウジはレバーペーストが好きで、自分でもよく作るし、店でも必ず頼むという。その立場から、一般的なレシピではバターを入れることが多いが、この商品にはバターが入っておらず、ナチュラル寄りのチキンレバーペーストだと分析した。旨味が強く油が少ないため、とてもさっぱりしているという評価である。

レバーがそれほど得意ではないスタッフは、ビーフの方が美味しいと感じたようだ。それでも食べてみて「ちゃんとレバー」で、レバー好きにはたまらない味だろうと話している。リュウジはこうした商品が常温の瓶詰めで売られていること自体に「感動を覚えるレベル」だと述べ、商品としての完成度はビーフより高いとして、ビーフを上回る「A+」をつけた。

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鳥取県産紅ズワイガニ:最も「フレンチの味」

残る2種類について、スタッフは「ちょっと気合が入っている感じがする」と話していた。紅ズワイガニは、基本的にカニと野菜で作られており、4種類の中で一番硬そうに見えた。リュウジはこれもゼリー寄せではないと指摘し、塗る感覚はクリームに近いと言う。

食べたリュウジの第一声は「うまい」で、カニの身の味がして、4種類の中で一番フレンチの味がすると評価した。スタッフが「カニが再現されている」と言うと、リュウジは「再現じゃなくてカニなんだ」と返している。スタッフは「食べやすいカニ」と表現し、鶏レバーより正直こちらの方が食べやすいかもしれない、今までで一番うまいと話した。

リュウジは、出汁のような味が濃く、味付けがしっかりしていると分析する。卵黄やソテーした玉ねぎを使っており、とても丁寧に作られていると評価し、アヲハタの技術を繰り返し称えた。日本人向けに食べやすく仕上げている点も強調している。評価は4種類の中で最も高く、「これが一番うまい」「もう完成されている」とした。少しビスクっぽいので、パスタに絡めたり、牛乳で伸ばしてソースにしたりしても美味しいだろうと、使い道まで提案している。食通の人にも面白い商品で、買う価値があるというのがリュウジの結論だった。

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広島県産牡蠣:控えめな牡蠣感と、原材料表示の読み方

最後の牡蠣は、野菜として玉ねぎとほうれん草が使われ、味付けもされている。色が黄色いことにスタッフが首をかしげると、リュウジは牡蠣の黒い部分などもあるためだと説明した。

味については、食べやすく、上等なフレンチを食べているようだという感想が出た。一方で、牡蠣を期待して食べると牡蠣感は意外と強くない、という声もあった。リュウジは牡蠣ではあるが、いわゆる牡蠣らしい主張は強くないと受け止めつつ、何より味付けがとても良いと評価する。ペースト状の料理をよく食べる自分だからこそクオリティの高さが分かるとしたうえで、350円で味わえる「体験」として一度食べてみるべきだと勧めた。

牡蠣が苦手なスタッフは、食べやすくはなっているが「でも牡蠣ですね」と感じ、苦手な自分が「うわ」と思うくらいだから牡蠣の味はしっかり来ているのではないかと話した。貝類が苦手でなければ食べていいと思う、とも付け加えている。

ここでリュウジは視聴者向けに原材料表示の読み方を説明した。原材料は配合量の多いものから順に記載される。この牡蠣のテリーヌは原材料の先頭が牡蠣で、主役の具材が先頭に来ることはあまりないため、「真面目な商品」だというのがリュウジの見立てである。商品開発をとても頑張っているのだろうと述べ、評価は「A+」とした。4種類を通して一番美味しかったのはカニで、皮肉にもそれが一番売っておらず、探すのに最も苦労したものだった。

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なぜバインミーにチキンレバーなのか

後半では、チキンレバーのテリーヌを使ってバインミーを作る。スタッフが「硬いサンドイッチ、ハード系のパンでやるもの」と答えるとリュウジは「間違ってはない」と応じ、どこの料理かという問いでは「タイ」と「ベトナム」が挙がった。正解はベトナムである。

リュウジの説明では、ベトナムはフランスの植民地だった歴史があり、アジアの良さを持ちながらフランスの食文化も入っている。バインミーには色々な作り方があるが、リュウジがこれまで食べてきたものにはレバーペーストが入っていたという。そのレバーペーストを自作するのはとても面倒なので、この商品を買えば手軽に作れる、というのが今回の企画の狙いだ。リュウジは以前にバインミーのレシピを作ったことがあり、それをこの商品で再現したいと話した。

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材料選び:柔らかいバタールと、意外に辛かった赤玉ねぎ

パンはフランスパンだが、硬くてガリガリしたものではなく、柔らかいバタールを使う。リュウジは最初「日本人は硬いフランスパンがあまり好きじゃない」と言いかけ、「ごめん、俺が好きじゃない」と言い直している。使ったのはトップバリュのバタールで、柔らかくて美味しいという。

玉ねぎはアーリーレッドを使う。普通の玉ねぎとの違いを聞かれたスタッフは「辛みがない」と答え、リュウジも正解だとして、アーリーレッドは水にさらさなくても辛くないと説明していた。ところが実際に切って食べると、これが強烈に辛かった。リュウジは目を閉じるほどで、「さらさないと食えねえ」と水にさらすことにした。個体差があるため「こういうこともある」とし、これなら普通の玉ねぎでもいいと話している。普通の玉ねぎを使う場合は水にさらすこと、辛み成分は水溶性なので浸けておくと抜けることも説明した。分量はフランスパン1本に対して50gほどで、実際には3分ほどさらすと辛みはすぐ抜け、軽く絞って水気を切っていた。

にんじんは50gほどを千切りにする。細いほど良いが、包丁で細く切るのは難しいので、しりしり器を使うのがおすすめだという。

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豚肉の焼き方とナマスの味付け

肉には豚ロースのステーキ用を使った。リュウジによると、本来のバインミーではオーブンで焼いたローストポークのようなものが挟まれることが多いが、家庭ならフライパンで焼けば十分だという。塩胡椒をして両面を焼く。形の良い肉なので筋切りはあまり必要なく、どうせスライスするのでさほど意味がないとも話した。焼き上がりは中が少しピンク色で、これが一番柔らかい焼き方だという。肉はたっぷりある方が美味しいので、この量なら2枚焼いてもいいと言い、実際に途中で足りないと感じてもう1枚追加で焼いていた。

野菜はナマスにする。アーリーレッドとにんじんを合わせ、リュウジが愛用するティパロスのナンプラーを小さじ1と1/2、穀物酢を同量程度、おろしにんにくを3gほど加える。砂糖は最初小さじ1/2ほど入れたが、味見をしてもう少し必要だとして、小さじ2/3まで増やした。このナマスが味の要になり、ナンプラーがないとバインミーにならないので、持っていない人は「絶対買ってください」と強調していた。

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組み立て:バター、レバーペースト、ナマス、ポーク

バタールは半分に切り、焼く前の段階で切れ目を入れておく。サンドイッチなので、あまり硬いと食べにくいという。焼き加減は、そこまでカリカリにしなくていいとのことだった。

焼いたパンの断面には、まずレンジで溶かしたバターを塗る。バターは絶対に入れた方がいいとリュウジは言う。スタッフにレモンは要らないのかと聞かれても、要らないと答えている。その上にチキンレバーのテリーヌを大さじ1と1/2ほど、しっかり塗る。リュウジはこれを「味の決め手」と呼び、レバーペーストを塗るのがこのパンの良いところだと説明した。自作したい人のために、自分のレバーペーストのレシピもあると添えている。

続いてナマス、スライスしたポークを挟み、パクチーをちぎってのせる。リュウジ自身はパクチーがあまり得意ではなかったが、最近ようやく平気になってきたそうで、好きな人はいくらでものせていいという。最後にナンプラーを軽くかければ完成である。2つ目を作る際には、肉を下にした方が見た目がきれいだと盛り付けを調整していた。仕上げのナンプラーは味の濃さを調整するためのもので、かけてもかけなくてもいい。旨味調味料は使っていないことも明言している。

スタッフが「肉と野菜を挟んだだけ」と言うと、リュウジは一番忘れてはいけないのがレバーペーストだと念を押し、これで家がベトナム料理屋になると話した。リュウジは自由な料理、形式にとらわれない料理がしたいとも語っている。

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実食:レバーペーストが全体をまとめる

食べたスタッフはナマスの味付けが好きだと言い、リュウジも「バインミーうま」と満足そうだった。リュウジは、なぜレバーペーストを入れるのかと思う人もいるだろうが、全体を調和させてくれるのがレバーペーストなのだと説明する。レバーペーストがないとダメだとも言い切った。いつもバインミーを作るときはレバーペーストだけが面倒だったが、アヲハタのものを買えば本格的になる、というのがこの企画の結論である。味付けは自分好みで塩気が強いが、これくらいがいいとも話していた。

スタッフから具材は豚が多いのかと聞かれると、リュウジは豚が多いが鶏でも美味しいと答えた。ただし薄切り肉を炒めるのではなく、塊のまま焼いてから薄く切って挟む方が美味しく、少し厚みのある肉の方が食べ応えがあるという。肉の味付けは塩胡椒程度で十分で、味はナマスと後がけのナンプラーで整えられる。塩分が気になる人は、ナンプラーを好みの量だけかければいいとした。

食べ進めながらリュウジは、半分にしようと思っていたが全部食べられると言い、パンについても柔らかめのバタールが良く、硬いとボリュームがあるぶん食べ疲れるかもしれないと振り返る。パクチーは意外となくてもいいもので、重要なのはナマスとレバーペースト、そして何かしらの肉だ、というのが最終的な整理だった。

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再生数より「やりたいこと」

締めくくりにリュウジは、この動画は「絶対伸びない」と言い、最近は再生数が伸びることよりやりたいことをやりたいのだと話した。料理研究家になって10年目で、後を任せられる弟子を育てたいとも語り、「もこ」に頑張ってもらうと言及する。もう一人の「えびす」については「ちょっとダメだった」とし、見ていたら連絡を返すよう呼びかけている。

最後にリュウジは、塗るテリーヌは普段使いできる商品だとして視聴者に試すよう勧め、今回の紹介はPRではなく自分で勝手にやっているものだと明言して動画を終えた。