アゼライン酸の「非中和型」美容液が登場 ロート製薬の新研究と「DRX AZAクリアセラム」を解説
かずのすけ皮脂トラブルや毛穴、ニキビのケア成分として注目されるアゼライン酸について、ロート製薬から新たな研究リリースが発表された。これまで高濃度のアゼライン酸製剤はクリームへの「分散型」が主流だったが、同社はアルカリ剤などで中和することなく完全に溶解させた「非中和型」の美容液(セラム)製剤を開発した。
本記事では、クリニック専売ブランド「DRX」から登場した「AZAクリアセラム」を題材に、新研究で示されたデータ、従来の20%配合クリームとの効果や刺激性の違い、成分設計のポイントを整理する。
日本におけるアゼライン酸の背景とロート製薬の歩み
アゼライン酸は天然に存在する飽和ジカルボン酸の一種で、油に溶けやすい酸性物質という特性を持つ。角化の正常化作用(ターンオーバーの正常化)、アクネ菌などの生育を抑える抗菌作用、抗酸化作用、チロシナーゼ活性阻害による美白作用、抗炎症作用などが報告されている。海外では尋常性痤瘡(ニキビ)や酒皶の治療薬として認可され、15〜20%程度の濃度で医薬品として広く用いられている。
一方、日本では医薬品としては認可されず、化粧品成分として流通してきた。認可されなかった背景には、アゼライン酸特有の強い皮膚刺激性がある。特に日本人の肌では20%や15%といった高濃度製法による刺激に耐えられないケースが観測されたためとされている。
この課題に対し、ロート製薬は長年にわたり研究を重ね、日本人でも使いやすい処方として2011年にクリニック専売品「DRX AZAクリア」を発売した。これはアゼライン酸を約20%配合した分散型クリームである。その後、2023年には一般流通向けブランド「ダーマセプトRX」から実質的に同等の処方とされる「AZAセラム」を発売し、セルフケアでも入手できる環境を整えてきた。
高濃度アゼライン酸化粧品の広がりと「中和型」の課題
近年、アゼライン酸の皮脂抑制やニキビ予防効果が広く知られるようになり、国内外の各メーカーから10%や15%といった高濃度をうたうスキンケア製品が相次いで登場した。
しかし、アゼライン酸は水にも油にも溶けにくい。水系の美容液に高濃度で安定配合しようとすると、主に以下の手法が取られることが多かった。
- 誘導体の使用: アゼロイルジグリシンKなど、水溶性を高めた誘導体を主成分とする。
- アルカリによる中和(中和型): 水酸化ナトリウムなどを加えて中和し、塩の形にして溶解させる。
- 大量の界面活性剤の配合: 10%以上の界面活性剤を使い、無理やり可溶化させる。
特に多く見られたのがアルカリ中和型だが、酸性の原体を中和すると本来の性質が損なわれ、十分な効果が得られないのではないかという懸念がかねてより指摘されていた。中和型のニキビに対する有効性を明確に検証した臨床データが乏しく、実際の効果については長らく不明瞭な状態が続いていた。
ロート製薬の最新リリース:3%非中和型セラムと20%分散型クリームの比較
こうした疑問に対し、ロート製薬は2024年9月8日の研究リリースでひとつの見解を示した。発表された技術は、アゼライン酸を中和することなく製剤中に完全溶解させるというものである。
アゼライン酸はpH条件によって電離状態が変化する。未中和の状態が最も高い殺菌作用と皮膚浸透性を持つが、製剤への溶解性は低い。アルカリを加えて中和(1中和・2中和)すると水への溶解性は高まるものの、殺菌作用や皮膚浸透性は低下してしまう。つまり、中和して溶かすと製剤化は容易になるが、アゼライン酸本来の機能は落ちてしまうことが示された。
そこで同社は「非中和型3%溶解セラム」を開発し、従来の「20%分散型クリーム」との比較試験を実施した。
12週間の臨床試験結果
- 総皮疹数の減少(ニキビ改善効果): 12週間の比較において、3%溶解セラムは20%分散型クリームと同等レベルの改善効果を示した。特に使用開始から早い段階(4週間時点)では、セラムのほうが皮疹数を速やかに減少させる傾向が確認された。
- 刺激感の低減: アゼライン酸製剤は使い始めにピリピリとした刺激を感じやすいが、使用2週間時点で「かゆみを感じなかった」と回答した割合はセラムのほうが23ポイント高く、「刺激感を感じなかった」割合も18.4ポイント高かった。
皮膚浸透性と殺菌力
- 浸透効率が約4倍: ヒト摘出皮膚を用いた試験において、塗布24時間後の皮膚浸透性を比較したところ、3%溶解セラムは20%分散型クリームの約4倍の浸透効率を示した。中和せずに溶解させているため、濃度が低くても効率よく皮膚へ浸透し、7分の1近くの濃度でありながら同等以上の効果を発揮できると考察されている。
- アクネ菌に対する殺菌効果: 3%溶解セラムは、20%分散型クリームと同等の高い殺菌効果を示した。
「DRX AZAクリアセラム」の処方設計と使用感
この研究技術が反映された製品とみられるのが、2024年7月に発売された医療機関専売品「DRX AZAクリアセラム」である。
全成分の特徴
全成分表示を見ると、DPG(ジプロピレングリコール)を主成分とし、次いで水、溶剤であるエトキシジグリコール、乳化剤のベネス-30、そしてアゼライン酸が続く。
香料、着色料、防腐剤、アルコール(エタノール)はフリーでシンプルな構成だが、DPGやエトキシジグリコールが高濃度でベースに使われており、基剤そのものが極めて低刺激というわけではない。アゼライン酸を非中和のまま完全に溶かし込むため、溶剤設計に工夫が凝らされた、いわば攻めた構成といえる。
従来クリームとの使用感の比較
実際に肌へ塗布した感触としては、製剤特有のピリッとした刺激は生じるものの、従来の20%クリーム(AZAクリア等)に比べると穏やかに抑えられている。クリームを塗った際に強く出るヒリヒリ感と比べ、セラム製剤は刺激の立ち上がりがマイルドに感じられる。
油分を多く含むクリーム基剤を避けたいニキビ肌や皮脂トラブルを抱える層にとって、ウォータリーな美容液形状で、かつ従来の20%クリームと同等の働きが期待できる点は大きな利点となる。
入手方法と今後の展望
DRX AZAクリアセラム(26mL)は現在、医療機関専売品として展開されており、基本的には取り扱いのある美容皮膚科などのクリニックを受診して購入する流通形態となっている。
従来のAZAクリアが後に「ダーマセプトRX AZAセラム」として一般向けに市販された経緯を考えると、今回の非中和型セラムも将来的にダーマセプトRXなどの一般流通ブランドへ展開される可能性は高いとみられる。ただし、製品化までには相応の期間を要すると考えられるため、早期に試したい場合はクリニックでの相談や取り扱い窓口の確認が必要となる。
皆さんこんにちは、かずのすけです。本日はロート製薬がついに実現した非中和型アゼライン酸美容液、DRX AZAクリアセラムについて解説していきたいと思います。
ということで、本日の話はロート製薬から7月にしれっと発売していた、こちらのDRXのAZAクリアセラムについて解説していくという内容でございます。このDRXのAZAクリアセラムは、8月・9月の注目商品の中でもご紹介していたものなんだけど、7月21日に発売しております。ただ、この製品はDRXという医療機関専売品のクリニックでしか購入できないスキンケアということもあって、なかなか入手する機会に恵まれない製品でございました。
私も正規の購入ルートとしてはクリニックで診察してもらって出してもらうというものになるんですけれども、皮脂トラブルとかですごい悩んでいるわけでもない人間なので、それで実際のクリニックに行って「商品出してください」というのは流石にはばかられたため、入手がなかなかできないなと思っていたんです。ですが、この度ロート製薬さんにお便りで「商品を送ってほしいです」とお願いしましたら、特別にご用意いただいたというのが今回のDRX AZAクリアセラム本品でございます。
同時に、同じくDRXのAZAクリアという従来型のクリームタイプのアゼライン酸クリームも送っていただきましたので、そちらについてどういう違いがあるのかなどを解説します。今回新たにロート製薬さんが9月8日に発表した新リリースがありまして、気になっていたAZAクリアセラムのアゼライン酸濃度やその実際の効果なども明らかになりましたので、このリリースなども参考に本製品の効果のほどや、さらに今後期待されるであろう別ブランドでの展開なんかも考察をお話ししていきたいと思います。
ということで、まずはおさらいということでDRX AZAクリアセラムがどういう製品だったのか、2024年7月21日に発表されたリリースを見ていきましょう。医療機関専売ブランドのDRXよりAZAクリアセラムという新作を発売したよ、ということでリリースが出ているんだけど、このDRXというブランドは先ほど言ったようにクリニック専売品のブランドなので、オンラインストア等で入手することはできないものになっておりまして、基本的にはクリニックで処方してもらう必要があるものでございます。ただSNSなどを参考にすると、オンラインストア等で購入できないこともないみたいな話もちょっと伺ってはいるので、頑張って探せば購入することができるかもしれません。
AZAクリアセラムは、元々こちらのDRXのAZAクリアという、ロート製薬が長年クリニックでのみ販売してきたアゼライン酸クリームの進化型のようなものとして開発されている製品ということで、新展開があったという内容を以前の動画で解説しております。内容をまとめると、元々アゼライン酸という美容成分は日本国内、もしかしたら世界で見てもロート製薬が最も研究していると言っても過言ではない分野の成分でございまして、そのロート製薬さんに提供いただいて動画もお作りしているんだけど、実際の原料などをお見せしてアゼライン酸ってどういう成分なのかというのも詳しくお話ししているものでございます。
このアゼライン酸という成分は、ざっくり言うと天然に存在する飽和ジカルボン酸というものの一種で、脂溶性の酸性物質、油に溶けやすい酸性物質というめちゃめちゃ珍しい特性を持っている物質なんだけど、このジカルボン酸というものが角化正常化作用、つまりターンオーバーの正常化作用と、あとは抗菌作用、菌の生育を阻害する作用とか、あとは抗酸化作用、肌が酸化するのを抑える働き、そしてチロシナーゼ活性阻害作用という美白効果的な働きもあったり、あとは抗炎症作用などが報告されている。様々な効果で美白効果があったり、毛穴の改善効果とかシワの改善効果とかも期待されていたりするんだけど、一番効果が認められているのがニキビの改善効果ですよね。
特に海外では、ニキビや丘疹膿疱型酒さというニキビなんかを伴う顔の酒さに効果的ということで、医薬品として用いられているのがこのアゼライン酸という成分なんですけども、日本ではニキビの治療薬としては認可されておらず、化粧品成分として使用されていたものでございます。日本で認可されなかったのは、アゼライン酸という成分がかなり皮膚刺激が強いという特性があって、ロート製薬の過去の研究によると、20%とか15%みたいなニキビの改善効果を示した処方だとかなり刺激が強いと。日本人の肌では耐えることができないであろうぐらいの刺激性が観測されたということで、認可されなかったという背景があるんです。
その点でロート製薬が長らく研究し、日本人でも使える低刺激なアゼライン酸のクリームを開発したということで、今から約15年も前にこちらのAZAクリアを完成させて発売し、クリニック専売品ということで事実上の臨床試験を行いました。そして12年ぐらいかけて、ダーマセプトRXのAZAセラムという一般流通バージョンみたいなものも出してきたという動画を以前お作りしておりまして、アゼライン酸クリームがついに解禁になったよという内容で動画をお作りしております。
実質的にはほぼ同じ成分になっているという風に言われておりまして、ただ販売的にはこちらは医療クリニック専売品として発売していて意外と2,000円ぐらいで購入できるんだけど、AZAセラムは2倍ぐらいの4,000円以上する価格になっているので、処方してもらうちょっと面倒くささを取るか、簡単に自分で手軽に買えるという簡便さを取るかで、ちょっとコスパにだいぶ差があるよねって話もしてたんですが、基本的には同じようなものだったと言われております。
このAZAクリアというのが、メーカーサイトやクリニックのホームページとかでも明確には記載されていないんだけど、実は20%アゼライン酸が配合されているクリームとして知られておりまして、その20%というのは海外の文献とかでも約15%以上がアゼライン酸のニキビ改善効果が期待できる医薬品として使われているレベルの濃度と言われているので、それ以上の20%が配合されているクリームということですから、非常に優秀な働きがあるということでこれまで高い実績を誇っておりました。僕の視聴者さんでも、アゼライン酸のスキンケア使ってはみたもののこのクリームが一番効果的だったとおっしゃっている方がかなりたくさんいたなと思っております。
なので、10年以上長らくクリニック専売品として出していたAZAクリアが、今では比較的簡単に誰でもAZAセラムということで入手することができるようになってきたんですけれども、当時からアゼライン酸がすごいニキビにも効くし皮脂の抑制効果は非常に高いということで、様々なメーカーもそのアゼライン酸を配合したスキンケアというのを開発してきました。これまでもアゼライン酸スキンケアのおすすめを紹介してきたんだけど、その他にもいろんなメーカーから10%とか15%とか高濃度のアゼライン酸を配合していることを謳う製品というのはめちゃくちゃ増えたんですよね。
最近だと韓国製の製品や、日本国産の製品でも15%と言っているものがあったんだけど、その内容をよく見るとアゼライン酸の純物質そのものが15%入っているというわけではなく、例えば水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤で中和して配合している中和型と言われている処方のものが結構多かったり、その他だとアゼライン酸の誘導体と言われているものがあって、アゼロイルジグリシンKという成分が主体に配合されていて、それが高濃度になっているよという風になっているものもあったりで、基本的にそのアゼライン酸単体で高濃度で配合しているという処方の美容液というのはそんなに多くはありませんでした。
よく調べてみると、界面活性剤をむちゃくちゃモリモリに入れて無理やり配合しているな、みたいな処方のものもあったりはするんですけど、15%のアゼライン酸を混ぜるとなれば界面活性剤も10%以上必要になってきちゃうので、かなり水系基剤とか美容液処方に混ぜるには難しい特性の成分になっていることから、その効果を求めるためにはめちゃめちゃ高濃度にして、めちゃめちゃ刺激感なんかも我慢しなきゃいけないみたいな、結構リスキーな成分になりつつある状況になっていたんですよ。
先ほど言った中和型の場合は、高濃度で入れても比較的安定なんだけど、その効果自体も私の予想としてはだいぶ落ちるだろうなという話も別の動画でさせてもらっていて、これはいろんな文献を探したはいいんですけれども、中和型のアゼライン酸で実際にニキビの改善効果とかを計測しているような研究が全くなくて、実際にどうなっているのかぶっちゃけ分からなかったんですよね。でも、基本的には中和物とその純物質というのは働き方がだいぶ変わってしまう。例えば塩酸という成分は、それ単独だとめちゃめちゃ強力な酸性物質で皮膚とかも溶かしちゃうぐらい強力なものなんだけど、その塩酸に水酸化ナトリウムというアルカリを加えると中和して塩になって、しょっぱいだけの安全な物質に変わっちゃいますよね、みたいな感じで、元々の成分とそれを中和した物質というのは全く別の性質を取るものになるよねという話も交えて、私の想像としては中和型にすると効果はかなり落ちるという風に言っていたんですが、実際その辺についてはよく分からん、みたいなところだったんです。それについて、ついにロート製薬さんの見解が示されたというのが今回の研究リリースになっております。
というわけで見ていきましょう。2024年9月8日に発表されました、「アゼライン酸、鍵を握るのは“溶かし方” 20%クリームと同程度の痤瘡への有効性を示す低刺激セラム処方を確立」という内容で発表されております。ちょっと見ていくと、「ロート製薬株式会社はアゼライン酸の有効性を生かしながら刺激や使用感に配慮した処方の実現を目指し、AZAを中和することなく製剤中に溶解させる技術を開発しました」ということで、今回は中和型ではなくて、アゼライン酸をちゃんと溶解させたセラムを完成させたという内容になっております。これがどの製品とは別に書いてないんですけれども、明らかに何らかの製品のことを指しているのかなと私は思いました。
「AZA、つまりアゼライン酸は尋常性痤瘡に対する選択肢の一つとして推奨される成分です。水にも油にも溶けにくく、高濃度の溶解製剤が難しい成分として知られ、従来はAZAをクリーム中に分散させるというAZAクリアとかAZAセラムみたいなクリームに分散させる方法というのが広く用いられてきたというわけです。また、溶解性を高めるために誘導体化やアルカリ添加による中和、つまり水酸化ナトリウムなんかを加えて中和する方法なども行われておりますが、これらの方法ではAZA本来の機能が低下する場合があります。今回本技術を開発するとともに、その技術を用いたAZA 3%配合溶解型セラムと、従来のAZA 20%配合分散型クリームについて、12週間の臨床試験による評価を行った」ということで、「その結果、AZA 3%溶解型セラムがなんとAZA 20%分散型クリームと同程度の総皮疹数の減少を確認し、使用初期の痒み・刺激感が少ない傾向が確認されました」というわけです。
「さらにAZA 3%溶解型セラムは、AZA 20%分散型クリームと比較して皮膚への浸透効率は高く、低濃度でありながらアクネ菌に対して高い殺菌効果を示しました」ということですね。これを日本美容皮膚科学会総会で発表したというわけですね。具体的に見ていくと、アゼライン酸というのは弱酸性の物質で、pH条件によって電離状態が変化します。難しい話なんですけれども、非中和の形と1回中和されたバージョンとさらに2回中和されたバージョンというのが実はあって、それによって効果が変わるんだけど、基本的には中和されていない状態が最も殺菌作用が高く皮膚浸透性が高いんだけれども、製剤への溶解性が低いということですね。
一方、中和することで水への溶解性は向上するんだけど、殺菌作用とか皮膚浸透性が低下していってしまうということが分かったということで、つまり中和型にする方が簡単に溶かせるようになるけど、効果自体マイルドになっていってしまうというわけです。ちなみに中和すると全てのものが1中和か2中和状態になっているかというとそういうわけではなくて、中和状態でも一応非中和の成分というのはある程度残っていたりするので、全く効果がなくなるかというとそういうわけではないというのは以前の動画でも話しているんだけど、ただそれにしてもアゼライン酸の本来の働きは失われてしまうんじゃないかという話はしたと思います。
「そこで当社はアゼライン酸を主として中和することなく製剤中に完全溶解させる技術を開発しまして、低濃度でありながら皮膚への効率的な浸透特性や殺菌性能の特性を生かし、刺激にも配慮したセラム処方の実現に至りました」ということです。それが一体どの処方かは書いてないんだけど、おそらく間違いなくこちら、DRX AZAクリアセラムのことだと思われます。なので、この製品に一体何パーセントのアゼライン酸が配合されているかはクリニックの公式サイトにもブランドの公式サイトにも書いてなかったんだけど、文献から予想するにアゼライン酸3%配合だろうなということがほぼ確定だと考えております。
あんまり濃度高くないんじゃないかというのは注目製品の動画でもお話ししていて、AZAクリアセラムの公式サイトを見に行くと、DRXのAZAクリアは「アゼライン酸高濃度配合クリーム」と書いてあるのに対して、AZAクリアセラムは「アゼライン酸配合美容液」となっているため、「高濃度」と言い切っていないということは多分こっちの方が少ない濃度になっているんじゃないかなというのが私の予想だったわけでございます。それがおそらく今回のリリースによって、3%であるということがほぼ確定となりました。
ここで「3%のセラムは20%に比べて効果が弱いんじゃないか」と思うのが一般的な見解だと思うんですけれども、ここについてロート製薬はしっかり研究しておりまして、「AZA 3%溶解型セラムで12週間後に総皮疹数が減少」ということで、AZA 3%溶解型セラムとAZA 20%分散型クリーム、おそらくAZAクリアのクリームとAZAクリアセラムを比較すると、青がセラムで赤がクリームなので、4週間後ではなんとセラムの方が早くニキビの数を減らしているんですよ。さらに12週間後でもクリームとほぼ同等レベルのニキビの改善効果というのが確認できているというわけで、非常に優秀な働きが既に確認されております。
内容としても、AZA 20%クリームと3%セラムをそれぞれ1日2回使用して比較したと。結果的には20%と3%が同等レベルだし、なんとセラムは使用開始から比較的早い段階において皮疹数が減少していった。4週間後だと20%分散型クリームを凌いでいたという内容が記載されております。しかも20%クリームでも結構刺激が強いよと言われてたんだけど、処方を見ると結構低刺激な構成なんだけど、どうしてもアゼライン酸がめちゃめちゃ刺激が強いものなので、それで刺激を感じる人もやっぱりいらっしゃるというわけなんですが、12週間の試験期間中、試験品との因果関係が認められた副作用はなく、中止脱落例もなかったということです。
塗布後の痒み及び刺激感についても被験者自身が評価したところ、いずれの処方でも使用期間が長くなるにつれて感じなくなったと回答する方が増加したと。最初はちょっとピリピリ感じるらしいんですよ。アゼライン酸は基本的にはどんな処方においても最初使い始めた時はピリピリ感があるんだけど、使い続けるほどにそれが慣れていって刺激とか感じなくなったと回答する方が増えましたと。特に2週間使用時点では、3%セラムは20%クリームと比較して痒みを感じなかったと回答した方の割合が23ポイント、さらに刺激感を感じなかったと回答した方の割合も18.4ポイント高くなって、クリームよりも初期の刺激を感じにくい傾向が得られたということです。
さらに、ヒト皮膚を用いて20%クリームと3%セラムの皮膚への浸透性を比較したところ、24時間後、3%溶解型セラムは20%分散型クリームに対して約4倍にもわたる浸透効率だったということで、このことからAZAを中和することなく溶解させることで、低濃度でもアゼライン酸を効率的に皮膚へ浸透させられる可能性が示されたというわけです。つまり20%に対して3%はめちゃめちゃ少ないんだけど、なんで同じぐらいの効果が示されたのかと言うと、非中和でしっかり溶解させることで、クリームの分散型よりも浸透効率が高かったと。4倍の浸透効率があったため、より低濃度でも高い効果を発揮することができたのではないかという考察ですね。
さらにアクネ菌に対する高い殺菌効果も確認しており、これも3%セラムが20%クリームと同等の殺菌効果を示したというわけで、3%と20%で約7倍ぐらいの差があるにもかかわらず、いずれの効果においてもクリームと同等もしくはそれ以上の結果を発揮したというのが今回のリリースによって明らかになっております。やはりニキビを気にしている方って、クリーム基剤のもの自体をあまり使用するのが好ましく思っていない方が多くて、私自身もあまりニキビの方には乳液とかクリームをおすすめしてないんですけれども、そうなるとアゼライン酸といえどもクリーム処方は嫌だなと思っている方はめちゃくちゃいらっしゃったと思うんですよ。
それについていろんなメーカーさんはウォータリー美容液で中和型とか誘導体型のものを作っていたと思うんだけど、国内外でもアゼライン酸研究においてトップクラスに見識が深いこのロート製薬から美容液処方のものが出てきたと。さらにその効果がクリームとほぼ同等かそれ以上のものになっているというのは、大変素晴らしいアゼライン酸研究の進歩になっているんじゃないかなと感じました。
ということで、前置きが長くなったんですけれども、実際どういう成分になっているのかというのを解説していきたいと思います。成分は既に公表されていたから以前の動画でもお話ししているんだけど、こんな感じの全成分になっております。DRX AZAクリアセラム、ほぼ主成分がDPGというものになっていて、化粧品の保湿基剤として使われている保湿成分なんだけど、それが主成分です。次に水が入っていて、次にエトキシジグリコールという溶剤成分で、ベヘネス-30は一応高分子の乳化剤の成分が配合されているので、そんなに刺激感がない界面活性剤かなと思います。
アゼライン酸が一応最後なんだけど、これが3%となればベヘネス-30とかも3%以上入っているんですよね。エトキシジグリコールも多分数十パーセント入っていて、水とかも30%とか40%とか入っていて、DPGも30〜40%ぐらい入っている可能性が高いなというような感じなので、化粧品としては攻めた成分です。全成分だけでもかなり刺激感がありそうだなという印象はあるんですけれども、それにしてもアゼライン酸という成分の刺激値が高すぎて、従来のクリームの成分は本当に低刺激な構成なんですよね。BGとかトリエチルヘキサノインとかミネラルオイルみたいな低刺激な構成になっているんだけど、それでもかなり刺激が強かったらしく、しかもちゃんと臨床試験するとアゼライン酸20%のクリームよりも3%のセラムの方が比較的刺激に関する報告は少なかったとされております。
なので、非中和型のアゼライン酸の刺激ってやっぱりすごいものがあるんだなと感じております。ちなみに成分的には無香料、無着色、防腐剤フリーでアルコールフリーなので、シンプルな成分構成であるとは言えるんだけど、低刺激な構成ですとは正直言えないですね。DPGとエトキシジグリコールも結構刺激ありますから、敏感肌に超おすすめみたいな感じではありませんが、アゼライン酸が3%なので20%分散のクリームに比べると比較的マイルドという結果になったんだと思います。
使ってみるんですけれども、私は超敏感肌です。敏感肌代表を自負するぐらいの超敏感肌なんですけど、ピリピリ感はあります。アゼライン酸特有の、肌にちょっと刺激を与えているなみたいなピリピリ感はあるんだけど、確かにクリームよりマイルドな気がするんですよ。クリーム自体、AZAセラムの方は使ったことがあって、AZAクリアは初めて使うんですけど、これがAZAクリアのクリームね。これ確かに結構刺激あるんですよ。塗ってみると特有のヒリヒリ感が本当にあるので。
これがあんまりないです、確かにセラムの方が。だからアゼライン酸の刺激感が緩和しているというのは嘘ではないなと思いました。成分的にはかなり昔のオバジなどの処方に似ていて、現行の通常版のメラノCC美容液などのエトキシジグリコールを使って可溶化しているタイプの処方に結構似ているんだけど、使用感もなんか似ているなという気がします。オバジとかメラノCC、あれも基剤自体はめちゃめちゃ低刺激とは言えないんだけど、ビタミンCとかがそもそもかなり刺激が強い成分なんで、それをここまで安定してマイルドに配合できているというだけですごい技術力だと思うんだけど、同じく基剤自体はちょっと刺激がありそうなんだけど、アゼライン酸がめちゃめちゃ刺激が強めの成分になってしまっているので、それをここまで低刺激化しているということが本当に驚きだなと思いました。
DRXのAZAクリアセラム、内容量が26mlで、定価があるか分からないんだけど3,500円から5,000円弱ぐらいという感じで今取引されておりまして、調べたら楽天とかでも買えそうみたいな感じですね。なので、ぜひ毛穴ケアとか皮脂トラブル、ニキビにお悩みの方はご検討いただくといいかもしれません。
ただ、私が思うにダーマセプトRXのAZAセラムが発売されていることを考慮すると、遠からずおそらくダーマセプトRXのシリーズでAZAクリアセラムのバージョンが発売するんじゃないかなと思うので、急ぐほどではないなと思う方はそれをお待ちいただいてもいいかもしれません。ただ、1年は少なくとも経つだろうなと思うので、極力早めに欲しいという方はお近くの取り扱い店舗とか、どういう経路か分かりませんが一応ネットにも購入できるサイトはあるっぽいので、自己責任の上で探してみてほしいと思います。
はい、ということで今日の動画は以上になります。こちらの動画が良いと思いましたらチャンネル登録と高評価、ぜひよろしくお願いいたします。それでは次回の動画でまたお会いしましょう。バイバイ。
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