「選ばれる人」は何をしているのか 作曲家・杉山勝彦が語る「一緒に楽しむ力」と運の高め方
新R25チャンネル乃木坂46に最も多くの楽曲を提供し、秋元康さんから「天才」と評された作曲家・杉山勝彦さんが、新R25のおうみさんとの対談で「選ばれる人であり続けるための法則」を語った。杉山さん自身は、自分を天才ではなく「普通の人間」だと考えている。普通の人間が選ばれ続けるには何が必要か。その問いに、制作現場の具体的なエピソードを交えて答えていく。
乃木坂46に29曲を提供してきた作曲家
杉山さんは嵐「冬を抱きしめて」でデビューし、家入レオさんや中島美嘉さんなど多くのアーティストに楽曲を提供してきた。乃木坂46では全作曲家の中でおそらく最も多く、本人の数えで29曲ほどを手がけている。最近では日向坂46の表題曲「クリフハンガー」を初めて担当した。音楽事務所CoWRITEの代表取締役も務める。
聞き手のおうみさんは、乃木坂46をきっかけに杉山さんの曲のメロディに惹かれ、ラジオでもよく流してきたという。ファンの間では「推しは杉山勝彦」「杉山さんの曲だけで乃木坂のライブが成立する」といったコメントもあるそうだ。杉山さんは、メディアに出る人が自分の音楽を愛してくれていたことを「運がいい」と受け止めていた。この「運」の話は、対談の後半で改めて取り上げられる。
選ばれる条件は「自分をすごく見せる」より「一緒に楽しもうとする」こと
選ばれる理由を問われると、杉山さんはまず、音楽家として質の高いものを作れるよう研鑽を積むことは絶対条件だと前置きした。そのうえで一番大きいのは「一緒に楽しもうとする」姿勢だと答えた。
人は誰でもよく見られたい。SNSで綺麗に映ることに必死になるのと同じように、音楽でも粗がないよう綺麗に仕上げる方向へ行く人が多い、と杉山さんは言う。最終的に綺麗に整えること自体は構わない。ただ、制作の途中で感動や興奮をしながら作ることは、それとは別の方向にあるという。
杉山さんはこれを恋愛にたとえた。人気者の相手に、仕事ができる、お金がある、背が高いと自分の長所をアピールするより、一緒に楽しめた人が最後に選ばれる。本当に一緒に楽しもうとすれば、まず相手のことを考えなければならない。相手が何を喜ぶかを知らなければ楽しませようがない。一方で、相手に合わせるだけでも続かない。水族館が好きな相手に無理して付き合っていると見抜かれれば、「それなら友達と行く」となる。相手が好きなものの中に、自分も心から楽しめる場所を見つけて一緒に行けたときに、本当に楽しくなる。杉山さんは、自分はこの工程を飛ばさずにやっている音楽家だと思う、と話した。
就職活動にも同じことが言えるという。自分がどれだけ優れているかをアピールしがちだが、企業が欲しいのは「一緒に働いたらうまくいきそうだ」と思える人だ。自分を良く見せることに必死になるのは真剣さの表れでもあるが、一緒に楽しめる接点を見つけられる人のほうがいいのではないか、と杉山さんは考えている。
「君の名は希望」:アイドルの常識の逆を行った一曲
自分の楽しさと相手の楽しさが最もリンクした曲として、杉山さんは乃木坂46への2曲目の提供曲「君の名は希望」を挙げた。
最初の提供曲「制服のマネキン」は4枚目のシングルになり、チャート1位を獲得した。それまでの乃木坂46はフレンチポップ系の楽曲が中心だったが、4枚目でダンストラックを出したことから、杉山さんは方向性がまだ固まっておらず、いろいろ試してくれるグループだと感じたという。
当時はAKB48の全盛期で、ももいろクローバーZなども含め、アイドルは元気を与える存在、場を盛り上げる存在だというのが世の中の常識だった。杉山さん自身はその路線の曲を作ると、どこか無理をしている感覚があった。自分も素直に楽しく作れて、相手にも喜んでもらえる曲はどうすれば作れるのかを模索していたという。
「制服のマネキン」の制作時にメンバーのことを詳しく調べると、清楚で綺麗な一方、AKB48と比べて少し気弱で、お嬢様っぽく、強さだけでなく「影」を感じたという。容姿に恵まれて幸せでもおかしくないのに、いじめを経験したメンバーや自信を持てないメンバーが多いグループだと杉山さんは受け止めた。
そこで、アイドルは盛り上げ役という前提から離れ、自分のルーツを生かすことにした。母親がクラシックピアノの教師で、自分は習わなかったもののずっと聴いて育ったこと。Mr.Childrenが大好きでバンド音楽を聴いてきたこと。この二つを融合させ、踊るためにキックは四つ打ちにし、上物は生バンドのような音にした。エレキギターよりストリングスやピアノを中心にしたほうが彼女たちのイメージに合うと考え、依頼がないまま秋元康さんにメールで送ったという。
表題曲を書いた直後で注目されているはずだと考えての行動だったと、杉山さんは振り返る。秋元さんからは「出来がいいからすぐフルサイズにしてくれ」と返事があり、すぐ次のシングルになった。秋元さんは「すぐ出すのはもったいない」とも話していたが、ソニー側がすぐ出そうと判断したという。当時はなかったタイプの曲だったため、発表当初は「気は確かか」などと書かれたそうだ。その後、秋元さんが複数のメディアで杉山さんを「天才」と評した。この曲は乃木坂46の今のサウンドの大きな軸の一つになった、と杉山さんは言う。自分のルーツから無理なく作っているので量も書ける。それが29曲という数字につながっているのだろう、と分析した。
流行と自分の「延長線上の接点」
杉山さんは、流行には爆発力があるので、エンターテインメントの仕事をする人ならある程度追いかける必要はあると認める。ただ、寄りすぎると自分がなくなり、無理が出る。自分が持っているものの延長線と、今の世界やアイドルというジャンルの延長線が交わる点を探すイメージだという。
「君の名は希望」の場合、時代との接点はむしろ逆を行ったことにあった、と杉山さんは言う。元気なアイドル曲が流行する中、そのカウンターとして挫折や葛藤を描いた。透明人間のようだった「僕」を「君」が見つけてくれて、世界の素晴らしさに気づく歌である。強くなれなかった子が一歩踏み出そうとする世界観は、「きっかけ」なども含め、乃木坂46がずっと歌い続けているものだと杉山さんは見ている。
「天才」と言われて感じた違和感
秋元さんから天才と言われたとき、杉山さんは不思議な感覚を覚えたという。自分にそういう自覚がまったくなかったからだ。
杉山さんによれば、天才かどうかは客観的なものだ。結果を出していない大学生が「俺は野球の天才だからドラフトを待っている」と言っても誰も相手にしない。自分の場合、小学校の音楽の時間に褒められた記憶もなく、音楽教育も受けていない。音楽に夢中になったのは高校生からだ。高校ではとてつもない時間を費やしてギターが一番うまかったと思うが、大学に入ると先輩のほうが圧倒的にうまく、その時点で挫折するレベルだったという。
天才的なものを自分で感じたことも、人に言われたこともほぼない。ただ、やり続けた成果が世の中でパッと開いたときに、そこまでの過程を知らない人が「天才」と呼ぶのだと、杉山さんはそのとき理解したという。すぐにできなくてもいい。時間がかかってもやめないことこそが、ある種の適性や才能だと杉山さんは考えている。
スランプを「アイデアを出す自分」と「判定する自分」に分解する
杉山さんは、クリエイターに多いスランプを克服したかったという。イチロー選手や大谷翔平選手のように、すごい人は徹底した自己研鑽によって安定して結果を出している。学生時代は音楽が楽しくて仕方なかったが、プロになってやりすぎた時期に、何をやっても感動せず曲が作れなくなったことがあった。
そこで作曲を分解した。アイデアを出す自分と、それを「いいね」と認めるプロデューサー役の自分の二人がいると考えたのだ。杉山さんの見立てでは、スランプとは後者のハードルが極限まで上がり、何が来ても「ダメだ」と言ってしまう状態である。
アイデアを出す側が枯れることは、よほど休みをたくさん取ったとき以外はまずないという。音楽の仕事をしていればインプットがゼロになることはない。杉山さんは店で流れている曲も店を出るまでに耳コピが終わってしまうほどで、普通に生活していても情報が入ってくるのだという。
判定する側の自分は、仕事のしすぎや疲労で機能しなくなる。杉山さんはそれを確かめる方法も持っている。青春の音楽であるMr.Childrenの好きな曲を続けてかけ、まったく心が動かなければ、ハードルがマックスの状態だ。一流の演奏者が最高の音で録音し、完璧に仕上げた音楽でも心が動かないのに、ピアノで何となく弾いた自分のスケッチで心が動くはずがない。
だからその時期は、レコーダーを回して思いついたものをひたすら記録しておく。そして、音楽に感動できる状態に戻った日に、まとめて判定する。こうすると、ならして見れば定期的にすごいスピードで曲を作っている人間になれる。杉山さんはこれを実践しているという。
悩むことは進んでいること:ボカロで泣ける感覚を身につける
おうみさんが、スランプに陥ると考えること自体を止めたり諦めたりしてしまう、と振り返ると、杉山さんは「悩んでいるということは進んでいるということだ」と応じた。悩むのは、決断しにくいことに向き合っている証拠であり、音楽のことで悩んでいるなら音楽を続けていることになる。ただし、やらない理由や諦める理由を探してくよくよするのと、本気でどうにかしたくて悩むのとは種類が違う、とも付け加えた。
杉山さん自身も、今も音楽を始めた頃と同じくらい悩むという。ただ、悩みの中身は変わった。発表した曲が増えるほど、素直にいいと思うものを作っただけで過去の自作と被ってしまう。技術やリソースが足りなかった初期の悩みとは別物だという。
もう一つの悩みは世代の感性だ。人は感性が発達する時期に聴いた音楽を一生愛し続ける、という統計があるらしい、と杉山さんは言う。来週44歳になる自分がどれだけ若く見せようとしても、10代とは感覚がずれる。だから「自分を洗脳する」必要があるという。
例として挙げたのがボカロだ。若い人が「ボカロって泣けるよね」と話しているのを聞き、Mr.Childrenで涙を流してきた世代としては最初、その感覚がわからなかった。しかし、その世代の言うことがある意味で正解である。そこで、どうすればボカロで泣けるのかに悩み、向き合い始めた。これは音楽的な技術ではなく、感性のずれをどう埋めるかという問題だという。
具体的には、最初は肌に合わないと感じていた中から「これはちょっといいかも」と思える人を見つけ、その人をとにかく聴き込むことから始めた。少しずつ範囲を広げていくと、だんだん「ボカロ、泣けるかも」となってきたという。洗脳し終えると、その世代を通ってきた人のようなメロディが書けるようになる。実際に名前を隠してボカロPとして活動したところ、それなりに伸びたそうだ。
自分らしさもデザインできる
クリエイティブの仕事では「自分らしさ」に悩む人が多いが、杉山さんは自分らしさすらデザインできるはずだと話す。上京して東京の友人ができればアップデートされるし、競争の激しい職場にいれば生まれ持った性格からかけ離れたストイックさが身につくこともある。前向きな人と一緒にいたほうがいいと言われるのも、ポジティブな言葉が行き交う環境では、本来それほど前向きでない人も「やれるかも」と思いやすいからだという。
音楽も同じで、聴き続ければ影響を受ける。向かいたい方向の音楽をシャワーのように浴びれば、自分も変わっていく。それでも以前の自分が消えるわけではない。音楽が好きだという部分さえ壊さなければ、細かく見ればぶれまくっていても、遠くから見ると自分の道は一本の線になっている、と杉山さんは言う。だから悩むのは大事だが、一人でひたすら悩んでいてもあまり意味がないという。
ただし難しさもある。一緒にいたい人たちと関係を築き続けるには、自分もその人たちに何かを与えられなければならない。そのループに入れた人は大きく伸び、入れなかった人は難しくなる。最初のはしごに足をかけるのに必要なのは、勇気か、何か大好きなものを見つけることだ、と杉山さんは話した。
泥臭さ:年間100曲と、疲れていても心が動くテーマのストック
おうみさんは、スマートに見える杉山さんの根っこは「泥臭さの塊」ではないかと分析した。別のインタビューで「仕事で一番大事なのは根性」と語っていたこと、納得がいくまで曲を作り直すこと、採用曲をはるかに上回る量を提出していること、コンペがなくても秋元さんに曲を送ることを例に挙げた。杉山さんは「時代と逆行してますよね」と笑いながらも、嬉しいと受け止めた。
杉山さんは、作曲に費やす総時間はかなり長いと話す。丸一日のオフはほとんど取らない。会社の運営だけでも一般的には忙しい量をこなしているが、それでも年間100曲ほどは書いているという。専業の若手も多い事務所の中で、年間で自分より多く書く人はおそらく一人もいない。依頼がなくても、ずっと何かしら書いているそうだ。
杉山さんにとっては、今日の対談も曲を書いているようなものだという。「悩んでいるのは進んでいるということだ」と言ったときに相手が涙をためていた、というだけで一曲になり得る。どんな旋律で、どう言えば説教臭くならないか。人から言われる言葉として書くのか、自分の思いとして書くのか。映画監督のカメラワークのように書き方の視点を考え、面白くなりそうならピアノで簡単なスケッチを残す。アレンジできる日にまとめて仕上げ、誰かと組んだほうがよさそうなら事務所のメンバーにトラック制作を持ちかける。
この癖がついた理由を、杉山さんはこう説明する。「これは絶対に自分がやるべきだ」というコンペや依頼が来ても、締め切りが早かったり、取材や会議で動けなかったりする。すべて終わってからゼロから考えても、もう勝敗はついている。大事なのは、疲れた状態でも心が動くテーマをいくつ持っていられるか、つまりストックだという。
量だけでは足りない:10曲と4曲を交互に
量が大事だと言いながらも、杉山さんは事務所の人に「ただ量をやれ」とは絶対に言わないという。1か月量をこなすと、問題が山ほど出てくる。作業スピードや楽器の習熟度が低いため急ぐと演奏が雑になる、出音が悪い、毎回同じような曲になる、などだ。
そこで次の月は4曲でいいので、必ずテーマを持って勉強しながら作る。その次の月は10曲、その次はまた4曲と、量の月と鍛える月を交互に回す。そうすれば1年後には別人になっている、と杉山さんは言う。今の自分のスキルを見極め、どれくらいの量が適切かを計算しながら、徐々に量を上げていくやり方だ。
一方で、まず一度やってみることもすごく大事だという。音楽の知識がゼロでは無理だが、いきなり10曲作ってみて、何が足りないかを確かめることを繰り返すとよい。杉山さんが会ってきた「天才」と言われる人たちも、ほとんどがそういうタイプに見えるという。
才能と向き不向き
杉山さんは、島田紳助さんの話として知られる考え方も引いた。才能と努力をそれぞれ5段階とすると、成果は掛け算になる。才能1の人が最大限努力しても5にしかならないが、才能3の人がそこそこ努力すれば9に届く。才能5の人が5の努力をしたらまず勝てない。そういう人があふれる世界では、才能5である必要があるという。
努力すれば何とかなるわけではない世界はたくさんある、と杉山さんは言う。自分が相撲好きだからといって力士を目指しても、片手で吹っ飛ばされるだろうし、食も細く体も大きくならない。物事には向き不向きがある。それでも、向いているものの範囲の中で「これはめっちゃ面白い」と思えるものを見つけることは誰にでもできる、というのが杉山さんの考えだ。
運は操作できる①:流れてくる桃を止める「おばあちゃん」
努力しても届かないものがあるなら、運をどう考えるか。杉山さんは運について二つの考えを示した。
一つ目は「桃太郎理論」だ。桃太郎の登場人物で一番大事なのは、流れてきた大きな桃を止めたおばあちゃんだという。桃をチャンスと読み替えると、チャンスは多くの人のもとに来ているのに、ほとんどの人は止めない。
杉山さんは、今はAIで世界が大きく変わる瞬間にいると見ている。変動の時期にこそチャンスが生まれる。しかし、来ていることに気づかない人もいれば、気づいても立場上スタンスを変えられない人もいる。大きく勝つのがほとんど若い人なのは、背負うものがなく身軽だからだ、と杉山さんは言う。だからこそ、桃が「どんぶらこ」と流れてくるのは明日かもしれないし今日かもしれない、と常に意識しておくことがポイントだという。
運は操作できる②:人に応援される生き方とレスポンスの速さ
二つ目の考えでは、運を二種類に分ける。隕石で地球が滅ぶような、人為的にどうにもできないことは受け入れるしかない。一方、自分が意図していないのに誰かが自分に良いことをしてくれること。これを運と定義すると、人生にとってとても良い、と杉山さんは言う。今回の対談も、おうみさんが「昔からあなたの音楽がいいと思っていた」と声をかけてくれたことがきっかけだった。これを「運がいい」と捉えるなら、運はある程度コントロールできる。人に応援されるような生き方をすることが、運を良くすることだという。
杉山さんは例を挙げた。取材の仕事なら、「この人の話は面白い」と思ってもらえるかは事前の準備にかかっている。上司にひどいことを言われたとき、どんな顔を向けるかもある程度はコントロールできる。厳しいことを言われても前向きに受け止め、きちんと改善していけば、上司は次にもう少し大きなプロジェクトを任せたくなる。それを誰かがしてくれることが運だという。
部下や後輩を持つ人の伝え方も同じだ。ミスが起きたとき、みんなの前で「全然ダメじゃないか」と叱れば、プライドが傷つき「この人にはついていけない」となる。まず事実を確認し、経緯を聞き、このままだとどういう結果になるかを伝える。そのうえで改善方法を一緒に考え、「どれを試したい?」と選ばせる。同じ内容でも、伝え方で結果は大きく変わるという。
レスポンスの速さも挙げられた。おうみさんによれば、年明けすぐの1月2日ごろに出演依頼を送ったところ、3分後に返事が来て驚いたという。杉山さんは事務所のメンバーにも、依頼を受けたらかなりタイトな納期を先方に伝えるよう指導している。早いだけでも相手は喜ぶ。技術が成熟していれば締め切りぎりぎりでも仕上げられるが、そうでない場合は方向性がずれることもある。やり直しになっても先方が余裕を持って進められる速さでやり取りできれば、誰にも迷惑がかからず、本人にとっても成長の機会になる。その土台に乗るには速いレスポンスが必要だという。そうした積み重ねで依頼が繰り返し来るのだから、運は高められる、と杉山さんは言う。
自分を「普通の人間」だと自覚しているから、当たり前のことをきっちりやる
おうみさんが、ごく当たり前のことを大切にしていると感じたと伝えると、杉山さんは天才の話につなげた。本当に才能のある人は、性格が最悪でも番組に出れば場が明るくなるエンターテイナーのように、欠点を直さなくてもやっていける。何かが破綻しているくらいのほうが、アイドルや演者としては面白いこともある。それもある意味で本物の才能だという。
しかし自分はそうではないという自覚があるから、一つひとつのことをきっちりやる。そしてそのやり方には再現性がある。事務所のメンバーが次々と結果を出しているのも、その積み重ねができているからではないか、と杉山さんは話した。おうみさんは、成り上がりたい、出世したいという野望を持つ人にとって、普通のことをちゃんとやることが選ばれる人になり、運をつかむことにつながるのだと受け止めて対談を締めた。杉山さんは野望を持つ人について「野望大好き」と笑っていた。
延長戦:若いうちは嘘でも「自分は天才だ」と思っていい
収録の最後に、杉山さんは一つ付け加えた。今は謙虚なほうがうまくいくことが多いが、特に20代くらいまでの若い人は、嘘でも自分は天才だと思うことがとても大事だという。若い頃は自分を支えてくれる実績が何もない。「俺は天才のはずだ」と思ってやるだけで前に進めるからだ。
杉山さん自身も、多少無理があると思いながらそう思い込んでやってきた。ただ、その思い込みは大体間違っていて、才能があったのは思っていた部分ではなかったという。後になって、耳がとても良いこと、体力があること、大きな音を長時間聴いても耳がおかしくならないことが、音楽家の中でも優れている点だとわかった。飛行機で耳抜きができない人がいるが、杉山さんは意識しなくても一瞬で済むので、その感覚がわからない。これもおそらく才能なのだろうが、後にならないと気づかない。最初の思い込みが違う方向を向いていても、進むうちに別のところに天才的な要素が見つかることがある、というのが杉山さんの最後の話だった。
よろしくお願いします。私、本当にずっとお会いしたくて、本当に。
いや、もうありがとうございます。普通ね、こういうカメラが回ってるとこで、リップサービスで上げてくれるのかと思ったんですけど、ガチでちゃんと色々知っててくださって。
はい。
私が好きになったきっかけは乃木坂なんですけれども、デビュー曲が嵐の「冬を抱きしめて」。家入レオさんとか中島美嘉さんとか、本当に数多くのアーティストの方の楽曲を手掛けられているじゃないですか。
はい。
特にやっぱり乃木坂46さんの楽曲提供っていうのは、杉山さんが今で言うと最多なんですかね。
そうですね。全作曲家の中でも一番多分多くの曲をやらせていただいて、今29曲ぐらいになりましたかね。
はい。
私、特に「きっかけ」が好きで、メロディの美しさ、もう本当にオタクみたいになったんですけど、もう本当に好きで。今までずっとラジオとかをやることが多かったんですけど、ラジオって結構いろんな曲をかけるんですけど、杉山さんの曲をよくかけていたんですよ。
ありがとうございます。
いつかお会いしてみたいなと思って。
本日に至るわけですね。
本日に至るわけなんですよ。
いや、運がいいな。本当に、メディアにご出演されてる方がたまたま僕の音楽を愛してくださって。
杉山さんのファンが多いじゃないですか。
そうなんですかね。
コメント欄とか見てると、推しが誰かと聞かれたら杉山勝彦推しとかですね。杉山さんの曲だけで乃木坂はライブが成立するんじゃないかとか。そういうこともやっぱりコメント欄で書かれてたりとかして、ファンからもすごく愛されているなとも思いますし、今回も日向坂46の表題曲を初めて担当されたってことなんですよね。
はい。はい。
明るいキラキラしてる日向坂が多分一番世の中的には知られてた部分だと思うんですけど、かっこいい側の日向坂っていうか、そういう側のポジションの楽曲なのかなと思ってて。「クリフハンガー」が、みんな文字でボケてるのかぐらい、グリフハンガーになったり、クリスハンガーになってたりとか。
正しくは「クリフハンガー」ですね。私間違ってなかったですよね。大丈夫。あっ、合ってます。大丈夫です。
ちょっと緊張しました。
音楽事務所CoWRITEの代表取締役ということで、今日はスタジオにお越しいただきました。YouTubeもやられたりとかして、曲を作るだけじゃなく色々なことをされてる杉山さんに、今日はこういったテーマで是非聞いていければなと思うんですが、ズバリ「選ばれる人であり続けるための法則」ということで。アーティストさんから選ばれてここまで歩んできた人生だったと思うんですけど、ズバリ言うと杉山さんの中ではどういうところが選ばれるポイントだったかなと思いますか?
そうですね。もちろん音楽家として、クオリティの高いものを作れるように研鑽を積むっていうのは絶対条件だと思うんですけど、一番は一緒に楽しもうとするってところじゃないですかね。
人間ですからよく見せたいってあるじゃないですか。僕だってこのカメラの前に立ってるんだったら、1mmでもよく映った方がいいなって思うじゃないですか。ただ、特にビジュアル全盛の時代だからっていうのはあるとは思うんですけど、SNSでもとにかく綺麗に映すってことに必死になったりするじゃないですか。音楽も一緒で、とにかく綺麗に綺麗に粗がないようにっていう方向に行く人がすごく多くて。最後はそれでもいいんですよ。もちろん人の視点があって綺麗にするってのもあるんですけど、音楽を作ってる途中で、ある意味感動しながら作るとか興奮しながら作るって、割とそこと違うか。例えば選挙集まる中で一等を取る仕事だとした時に、恋愛みたいなもんだと。すごいモテモテの子がいて、みんながアピールするみたいな。自分はこんなに仕事できるんだぞとか、お金持ってるんだぞとか、僕は背が高くてかっこいいぞとか、色々あるじゃないですか、ポイントが。でも自分すごいんだぞって見せるより、一緒に楽しんだ人が最後選ばれると思うんですよ。
なるほど。
それって一緒に楽しむのを本当にやろうとしたら、まずそのアーティストさんのことを考えなきゃ無理じゃないですか。だってその子が何で楽しむ、喜ぶ子なのか知らなくて楽しませようがないし。でも相手を楽しませようとだけしても、相手は「私だけそんな楽しんだら悪いし、あなたあんまり好きじゃないんじゃないの」って。例えば、私水族館が好き、無理くり水族館に合わせてくれてるんだなって言ったら、いや、これだったら友達と行くわってなるじゃないですか。だから自分の中で、相手が好きなものの中で自分もめっちゃ楽しいって思える場所を見つけられて一緒に行けた時に、すごい楽しくなるんですよ。
なるほど。はい。
多分その工程をすっ飛ばさずにやってる音楽家だとは思います。
ああ。自分の楽しいと相手の楽しいをリンクさせるところを見つけるというか。
はい。よくあるのが、就職活動でアピールする時に、自分はこんだけ優れた学生ですとかやるんですけど、一緒になってこうやっていきたいっていう要素がある人をやっぱ欲しがると思うんですよ。この子と一緒に働いたらうまくいくだろうなっていう人、欲しいじゃないですか、企業側は。それがすっ飛んじゃうのって、それだけある種真剣で、頑張って一生懸命なんだと思うんですよ。悩みながら自分をどれだけよくできるかってことに一生懸命なんですけど、でも一緒に楽しんでくれるところはどこだっていうとこを見つけて、一緒に本当にやれる人というかがいいんじゃないかなっていうのは思うんですけどね。
うん。
今まで提供した楽曲の中で、その相手の楽しいと自分の楽しいが一番リンクしたなみたいな楽曲とか、思い入れのある楽曲ってあったりしますか?
えっと、「君の名は希望」ですね。もうダントツでそれかなと思います。
ああ、なるほど。2曲目ですか?
乃木坂46に提供させていただいた2曲目です。
それはどこがどうリンクした感じがあったんですか?
「制服のマネキン」という楽曲で一番初めに曲を提供させていただいて、チャート1位も獲得してっていう。乃木坂46の4枚目のシングルだったんですけど、それまでフレンチポップとかそういう系統の音楽をやられてて、4曲目で結構最先端なダンストラックみたいなものを出してくださったんですよ。
うん。
で、まだ本当の意味でのガチガチの方向性が決まってるんじゃなくて、まだ4曲しか出してないから、まだ色々トライしてくれるんだろうなってのはちょっと思ったんですよ。で、その時の世の中を振り返ってみると、もう本当AKB48一強。
なるほど。
で、プラスももいろクローバーZとか、アイドルとはものすごい元気を与えてくれる存在、盛り上げてくれる存在っていうのが世の中の常識だったんですよ。曲ってんけど、やっぱどこか無理してる自分が、あんま得意じゃないなそういうのはやっぱりって思って。で、どうだったら自分側に寄ってくれる、じゃないですけど、自分も楽しくて素直に作れて相手も喜んでくれるってことはできるんだろうみたいなのをずっと模索してたんですよね。「制服のマネキン」のタイミングでメンバーのことをすごく調べたんですけど、ものすごく清楚だし、みんなすごい綺麗だし、AKB48の皆さんよりかはちょっと気弱めっていうか、っていう印象があって。お嬢様っぽい。で、その強さだけじゃなくて、なんて言うのかな、影を感じる要素があったんですよね。
影、具体的にどういうところに感じたんですか?
例えば、あの容姿を持って生まれてたら私幸せだもんっていう状態でおかしくないのが、いじめを経験した子がいたりとか、自信がなくてとかっていう子が結構いたりするグループなんですよね。
ああ。
じゃあアイドルイコール盛り上げてくれる存在ではなくて。僕のルーツを考えたら、母親がクラシックピアノの先生で、僕は習わなかったんですけど、ずっと聞いて育った部分で、そのクラシックの要素と、あとMr.Childrenさんが大好きでそのバンドを聞いてきた部分で、そこを融合させて。やっぱり踊るので、キックはダンスで四つ打ちにしようっていう。で、基本、上はもう生バンドみたいな感じで。ただエレキギターがメインっていうよりかは、どっちかっていうとストリングスとかピアノをメインにした方が、やっぱ彼女たちのイメージには合うだろうと思って、直接秋元康さんにお送りさせてもらったんですよね。
それはメールですか?
メールで、その時は。で、表題曲を書かせていただいたすぐ後だったんで、注目されてるだろうって勝手に思ってたんですよね。
「制服のマネキン」の後だからっていうこともあり。うん。うん。
そしたら、これ出来がいいからすぐフルサイズにしてくれって言ってくださって。
へえ。
それでそのすぐ次のシングルになったんですよね。
うん。うん。うん。
で、秋元さんが、これ出来がいいからすぐ出すのはちょっともったいないかなみたいなことをおっしゃってたんですよ。ただソニーサイドはもうすぐ出しましょうってなって。その時なかったものだったので、初めは気は確かかとか色々書かれたんですけど。
コメント欄などなどで。はい。
はい。もう色々言われましたけど。
そうですか。
それで秋元康さんが、あの曲が出た時ぐらいに、いろんなメディアで杉山は天才だぐらいとおっしゃってくださったんですよね。でもそれを聞いた時は不思議な感覚だったんですけど、それが乃木坂の今のサウンドの一つの大きな軸になってったっていうのがあって。だから自分のルーツで無理なく作ってるものなので、たくさん曲を作ることもできるっていうのもあって、今の29曲っていうのに繋がってるのかな。
最初のブランドイメージを杉山さんが作ったと言っても過言ではないぐらいですよね。
おこがましいです。
でもそれはね、ご自身の口からはちょっとあれかもしれないですけど、もうそういう風に言われているくらい、グループのイメージとか方向性とかを自分で分析をしっかりして汲み取って、相手が喜ぶものと自分がマッチするものっていうものを組み合わせていったっていうのを聞いた時に、自分の特技も生かせるし、向こうのイメージも引き出してあげられるしっていうのが、すごく仕事の仕方としていいなと思いましたね、今。
うん。
流行りって、やっぱ爆発力があるので、そこをある程度追っかけるっていうのは、エンターテインメントの世界に従事してる人であれば一定以上必要だと思うんですけど、そっちに寄りすぎると自分がなくなって、やっぱ無理が出ると思うんですよね。で、その自分が持ってるものの延長線上と、今の世界との延長線上、アイドルだったらアイドルの延長線上で接点を探すみたいなイメージだと思うんですよね。それが楽しくなるし、相手にも喜んでもらえるものなんじゃないかなって思います。
「君の名は希望」で言うと、時代との接点っていうのはどういうところにあったんですか?
でも、逆に走ったってことじゃないですか?
逆に走ったってことか。流行ってるその元気と言われるアイドル曲の逆を行ったことが、時代を逆に捉えたということになると思いますね。
多分そのカウンターで、挫折とか葛藤から、透明人間と言われてたところから、君が僕の存在を見つけてくれたっていう、「君の名は希望」と。それで、この世界ってこんな素晴らしいものなんだっていう風に気づくっていう歌なんですけど、その世界観から、ある種強くなれなかった子が一歩踏み出そうとする歌が、乃木坂46が多分「きっかけ」とかも多分全部そうだと思うんですけど、そこをずっとその世界で歌われてるんだと思うんですけど。
秋元さんが天才っておっしゃってくださった時に、ちょっと変な感じがしたってさっき申し上げたんですけど、なんでかって言うと、自分にその自覚とかが全くないからっていうことなんですよね。
天才だということですか?
はい。天才って客観的なものじゃないですか?
よく自分で俺天才って言ってるのは、小学生だったらいいと思うんですけど、大学生で何の結果も出してなくて、例えば野球が好きで野球やってて、俺は野球の天才だからドラフトが来るのを待ってるんだって、いや、来ねえだろうってなるじゃないですか。確かに。
だから客観的なものだと思うんですけど、それで言ったら例えば小学校の音楽の時間でも、杉山君すごいねとかなるはずだし、全くならなかったし、教育も受けてないし、音楽に夢中になったのは高校生からなんですよ。
はい。
で、学校でやっぱとてつもない時間をやってたんで、ギターは一番上手だったと思うんですけど、でも大学に行ったら先輩の方が圧倒的にうまくて。だからその時点で挫折するレベルなんですよ。基本的にそういう天才的な何かとかを自分に感じたこともないし、言われたこともほぼないっていうのがあって。それがずっとやり続けて成果が世の中にパッと開いた時に、天才って言ってもらえるんだと思って。
ああ。
世の中の人は知らないじゃないですか、そこまでの流れを。そのことを人は天才って呼ぶんだと思ったんですよ。
なるほど。
だからパッとできなくてもいいんですよ。すっごい時間がかかっててもやめないってことは、ある種適性とか才能がある、そういう意味での才能があるんだとは思うんですけど。好きでやり続ける。例えばよくスランプってクリエイターの人でいるんですけど、僕はスランプを克服したかったんですよ。
はい。
だってすごい人ってずっと安定して結果が出るじゃないですか。イチロー選手とか、すごい安定感じゃないですか。
あ、大谷翔平さんとかもそうですよね。
徹底的な自己研鑽とかがあるんだと思うんですよね。僕、クリエイターでプロになって、学生の時ってもうとにかく音楽が楽しくてしょうがない。で、プロになってやりすぎた時に、何をやっても感動しないっていう、全然曲が作れないなっていう時期があったんですよ。いや、これじゃあ曲を作っていくペースが落ちるなってなって、どういうことなんだろうと思った時に、作曲を分解したんですよ。アイデアを出す自分と、それをプロデュースしてそのアイデアいいねって言ってあげる自分の2人がいるって考えるんですよ。スランプってどっちなのかって言うと、このプロデューサーの方の自分のハードルが極限まで上がってる状態なんですよ。つまり、どんなものが来ても、ダメだよそんなんじゃって言っちゃう時。
あ、自分が認めてあげられない。そうです。すごく音楽だけに向き合ってきてるんで、本来であればそれなりのものを出してるはずなんですよ、そのアイデアの方は。音楽の仕事に従事しててインプットが全くないなんてことは絶対ありえないんですよね。お店の中でやってても、耳コピ完了してお店を出るみたいな感じなんで。
あ、そうなんですか。すごい。
なんで恐ろしいほど、普通に生きてても情報が入ってきちゃう状態なんですよ。あ、今何やった?あ、うまいなこれ、とかになっちゃうんですよね。で、それがどんどん自分の心の中に残っててっていうのがあるんで、こっちが足りてないってことは、よっぽどをいっぱい取った時以外はないと。
こっちをどうしたらいいのかってやった時に、ジャッジする方の自分っていうのは、多分仕事とかやりすぎたり疲れすぎたりすると、人間ってそうなると思ってて。でも実はそこって回復するんですよ。実験する方法があって、僕、ミスチルが青春の音楽じゃないですか。ミスチルのこの曲好きなんだよねっていうのを連続で全部かけてって、全く心が動かなかった時ってハードルマックスなんですよ。つまり何を聞いても無駄なんですよ、その時。
ああ、そっか。一番好きなものに対してもそう思ってしまうから。
うん。しかも本当に作り込まれてる楽曲で、一流の演奏者さんが最高の音で録って完璧に仕上がってる音楽を聞いても心が動かないのに、ピアノでちょっとさらってる自分のなんとなくできたスケッチで心が動くわけがなくて。
確かに。
だからレコーダーを回しといて記録するんですよ、ひたすら。で、ジャッジするのを後でまとめてやるんですよ。クリエイトする側は死んでるわけじゃないんで、それを録っといたのを、後日自分のハードルがちゃんと音楽に感動できるなっていう時にまとめてバーってやると、結局均すと、ずっと定期的にものすごいスピードで曲が作れてる人間になれるっていうのを実践してるみたいな感じです。ああ、なるほど。スランプを経験すると、一旦自分の思考を止めちゃうというか、諦めちゃったりとかすることって、人生振り返ってあるなと思っていて。続けていくことがやっぱり小さくても必要なんだなっていうのを、お話を聞いて思いましたね。
うん。結局、悩んでるのは良くないっていう人いるじゃないですか。悩んでるってことは進んでるってことだと思うんですよ。
ああ。いや、ちょっとやばい。涙。
本当にそうだと思いますけどね。だって悩んでるっていうのは、それだけ自分の中で決断を出しにくいことに向き合ってるってことなんで。で、それは例えば音楽のことで悩んでるんであれば、それは音楽を続けてることだとは思うんですよね。
ああ。止まってることにはならない。
ならないとは思いますね。ただ、やらない理由とか諦める理由を探すところでくよくよしてるのと、真剣にどうにかしたいんだで悩んでるのとでは、また種類が違うんで。どこまで本気なのかにもよるとは思うんですけど、僕も音楽を始めた初期と同じようにやっぱ悩むことが多いですし、逆に世の中に発表した曲が増えていくほどに、それと全く同じことをやるわけにいかないわけじゃないですか。自分が素直に感じていいものをただ作っただけで被っちゃうっていう現象が起こるんで。初期の技術がなくてとかリソースがなくてっていうので作れなかったのと、今のはまた別だったりするんですよね。
うん。うん。うん。
あと、どうしても音楽のそういう要素が強いんで。脳が発達してる時に聞いた音楽を人は一生愛し続けるんで、そういう統計というかがあるらしいんですけど。そうした時に、僕もうすぐ、来週かな、来週44になるんですけど、どうしても当然10代のことを、いくら若くいようとしたって感覚はずれるし、自分を洗脳する必要があるんですよね。
例えば、ボカロって泣けるよねって若い子が会話してる時に、え、ボカロって泣けるのってなって。
なるほど。
やっぱミスチルで涙ちょちょ切れてた世代には、どういう感覚って初めは思ったんですよ。
あ、なるほど。
でもその世代が言ってることが正解なわけじゃないですか、ある種。
うん。うん。確かに。
だから、どうやったらボカロで涙がちょちょ切れるんだろうってことに悩み始めるわけですよ。で、向き合い始めて。そこって音楽的な技術というよりかは、その感性のずれをどうやったら埋められるかみたいなことなんですよね。僕、初めはあんまり性に合わんなと思ってたんですけど、あれちょっといいかもっていう人が出始めて、その人をとりあえず聞きまくるってところからやって、ちょっとずつ広げていくと、だんだん、あれ、ちょっとボカロいけるかもってなってきて。
ええ、そうなんですね。
はい。で、洗脳し終えると、割とそのボカロナイズっていうか、その世代を通ってる風でメロディを書けたりとかっていうのが身につくっていうのもあって。
へえ。
ボカロPを名前隠してやったんですけど、結構伸びたっていうか。
はい。
はい。自分がこれだってこだわらないところはやっぱりすごい重要なのかなと思っていて。いいよって言われたものを1回トライしてみたり、その要素を入れてみる、それを吟味してみるみたいな時間が、自分をアップデートすることにも繋がるし、選ばれる人であり続ける秘訣でもあるのかなって思いましたね。
うん。
クリエイティブの仕事だと、どうしてもその自分らしさみたいなもので悩む人が多いんですけど、自分らしさすらもデザインできるはずなんですよ。
ほお。
それまでの自分がゼロになるわけじゃないじゃないですか。例えば大学に行く時とかに東京に出てきました。東京の友人がいっぱいできるじゃないですか。そこでアップデートされるはずなんですよ。
そうですね。
例えば競争の激しいお仕事に就いて、周りにそういう人たちがいると、自分の持って生まれた性格と全然離れてるぐらいのストイックさが身についたりするじゃないですか。
あ、そうですね。
だから前向きな人と一緒にいる方がいいよとかっていうのって、その人たちと一緒にいると、自分が本来そんなに前向きな人間じゃなくても何かやれるかもって気持ちになりやすいんですよね。ポジティブな言葉が行き交うから。つまり人間ってめっちゃ影響されるじゃないですか。
うん。うん。
音楽もそうで、それを聞き続けてたら影響を受けるんですよ。自分をこっちに向かせたいって思ったら、影響を受け続けたらそうなるじゃないですか。シャワーを浴びてると自分も変わってくるんですよ。でもその前の自分が無くなってるんじゃなくて、例えば音楽を一生懸命やるっていうところ、それが好きだっていう部分を壊さなければ、どういう形かで、すっごく遠くから見たらすごい1本の線で、自分の道が細かくこうなってるんですけどね。
うん。うん。うん。
ぶれまくってるんですけど、実は。だから悩むのは超大事だけど、1人でひたすら悩んでてもあんまり意味ないかなって思いますね。すごく難しいのが、自分がこういう人たちといたいなっていう人といようとすると、自分もその人に何かを与えられるような人じゃないと関係値をずっと築けないじゃないですか。ループに入れた人はものすごく伸びるし、そこに入れなかった人って結構難しくなるんですよね。その最初の1個のはしごを登る足をかけるのは、勇気か、何か大好きなものを見つけるかだと思うんですよね。
うん。うん。
私、杉山さんがなぜここまで選ばれるのかっていうのを、私なりにちょっと考えてみたんですよ。本当に勝手に分析して恐縮なんですけど、泥臭さというのを非常に感じると言いますか、こんなにスマートに見えるんですけれども、根っこがすごい泥臭さの塊なのかなとか思っていて。これ失礼じゃないですか?
いや、全然全く。いや、嬉しいです。
あ、本当ですか?
すげえ頑張ってきたんだねの言い換えじゃないですか?
ちょっとすごい上から目線みたいになっちゃうんですけど、何かのインタビューで、一番仕事で大事なのは根性だみたいなことをおっしゃってて。
はい。時代と逆行してますよね。
いや、でも私も賛成なタイプなんですよね。納得がいくまで曲を作り直すとか、採用されている曲以上に半端じゃない量を提出しているだとか、コンペもないのに秋元さんに曲を送るとかですね。やっぱりそこが泥臭さなんだろうなと思ってて。
そうですね。
やっぱり意識してるところはあるんですか?
作曲をやってる総合計時間は結構長いと思いますね。丸1日オフとかほぼ取らないんで。
え、そうなんだ。すごい。
ほとんどやってます。仕事が好きなんですよね。いろんなのを始めちゃってるってのもあるんですけど、会社の運営の方だけやっても一般的には結構忙しいぐらいの量をやってるんですけど、それでも年間100曲ぐらいは書いてるので。
はい。年間100曲ですか。
ぐらいはやってます。周りの何倍もやってるなっていうとは思いますね。
うちの事務所の若手で、音楽を専業にしてる子もいっぱいいますけど、年で僕より書く子っていないっすね、多分1人も。
へえ。それは特に言われてなくても書くとかも全然あるってことですか?
あ、書きますね。
ええ、そうなんですか。
何かしら書いてますね、ずっと。
それ1日で言うとどういうスケジュールになってるんですか?
あ、でも例えば今日おうみさんとお話ししてるじゃないですか。もうこれ曲を書いてるようなもんなんですよ。例えば、悩んでるって進んでるんだよって言った時に涙を溜めてたとかって、それってもう1つ曲になるじゃないですか。どういう旋律でそのメッセージを、どういう風に語りかけたらあんまり説教臭くなく伝わるかとか、それは人が言ってくれる言葉なのか自分の思いなのかとか、書き方の視点とかも色々、カメラワークですよね、いわゆる監督さんで言えば。っていうのを考えてて、あ、こうやったら面白いかなってなったら、ピアノを弾いてちょっと簡単なスケッチにして残しとくみたいな。で、アレンジできる日があったらバーってやっちゃうとか、これ誰々と組んだ方が良さそうだなと思ったら、事務所の何々君、これトラック作ってみないとかっていう話をして作ってくみたいな。なんでそうする癖がついてるのかって言うと、コンペのお題が来て、あ、これは絶対自分がやるべきコンペだとか、ご依頼だってなった時に、そこからゼロから考えてももう間に合わない時っていうのが。
確かに。締め切りとかが早かったりとか。
はい。例えば取材の時って体が絶対そこにあるじゃないですか。会議がいっぱい入っちゃってるとかで動けない時に、そういうの全部終わってからアイデアを0→1で考えても、もう勝敗ついちゃってるじゃないですか。
あ、うん。
疲れてる状態でも心が動くようなテーマを、いくつ自分が持っていられるかみたいな部分なんで。
ああ、ストック。
あ、そうですよ。
うん。元々もちろん、才能っていう言葉で一くくりにするのはあれですけど、そういうものをお持ちだったと思うんですけど、量をやってるってことですよね。まず量があって、その上でたくさんの曲が採用されているっていう。
はい。ただうちの事務所の人には、ただ量をやるとは絶対言わなくて。1ヶ月量をやりました、やると問題がめちゃくちゃ出てるんですよ。例えば速さとか、楽器の習熟度が低いから、結局急いでやったらものすごく演奏が雑になっちゃうよねとか、結局出音が悪いよねとか、問題が出てくるんですよね。毎回同じになっちゃうよねとか。じゃあ次の月は4曲でいいから、必ずテーマを持って勉強してやろう。で、その次の月、10曲書いた時にクオリティがめちゃめちゃ上げられるような、鍛えながらの4曲をやって、次また10曲、次4曲とか交互にやって、1年経ったら、もう1年後は別人になってますね。
ああ。
だから、ただ曲を作るって突っ走るっていうよりかは、ちゃんと自分が今あるスキルとかそういうものを見極めて、今の自分だったらどのぐらいの量をやったらいいのかっていうのをちゃんと計算してやりながら、徐々に量をたくさん上げてくっていう感じなんですよね。
そうですね。なんですけど、面白いのが、まず1回やってみちゃうってすごい大事で。もちろん音楽の知識とかが0だったら無理だと思うんですけど、えいって10曲バンってやっちゃって、そこで何が足んないか、えいってやってっていうのを繰り返すとすごくいいんじゃないか。色んな分野でそういう天才と言われてる方とお会いしてますけど、ほとんどそういう系統な感じがしますけどね。
あ、そうなんだ。
いや、もちろん島田紳助さんの話じゃないですけど、才能が5段階あって努力が5段階あるとすると、才能が1のやつがマックス努力しても掛け算だから5にしかならないけど、才能3のやつがそこそこ努力したら9まで行っちゃうから、もう全然勝てないでしょみたいな。で、やっぱ5のやつが5の努力をされたらマジで勝てんっていう。で、そういう人が溢れちゃってる世界は、5である必要はあると思うんですよね。5段階で。
うん。うん。うん。
すごく努力したらなんとかなるっていうものではない世界もいっぱいあると思うんですよ。例えば、僕がお相撲さん好きだから俺力士になるんだ。いや、お前なんか片手で吹っ飛ぶだろうっていう話で。だってお前そんな胃が強くねえのに、食えないしでかくなんねえじゃねえかよみたいな。
ちょっと否定はできなかった。
そう、余裕で吹っ飛ぶんですよ。で、やっぱ物には向き不向きはあると思うんですよね。
はいはいはい。
でもその向いてるものの範囲の中で、あ、これめっちゃ面白いっていうのを見つけることは誰だってできると思うんですよ。
ああ。うん。はい。
運のこともちょっと聞きたいんですけど、やっぱりその、先ほど言われてた努力したって届かないものってあるっていうので、本当にそうだなと思っていて。運をまずどう考えますか?
運に関しては大きく2つあって、1つ目はやっぱ桃太郎理論ですよね。桃太郎の登場人物で実は一番大事なのは誰だと思います?
はい。え、誰だろう?おじいちゃん?
おばあちゃんです。あ、おばあちゃん。惜しい。惜しい。すっごい惜しい。ギリギリ。めっちゃ惜しいです。だって、でかい桃が流れてきて止めるんですよ。で、桃のことをチャンスって書いてあるじゃないですか。チャンスをつかめるかどうかって、多くの人に来てるけど止めないじゃないですか。
あ、はい。例えば今ってAIで思いっきり世界が変わる瞬間にいるじゃないですか。つまりはすっごい大きな波が来てる瞬間なんですよね。つまり何か変動する時にチャンスって生まれるじゃないですか。
なるほど。
例えばそれが来てるけど気づかない人、または気づいてるけど自分のスタンスをやっぱ変えられないポジションの人もいるじゃないですか。大きくバーンって勝つ人ってほぼ若い人ってなるのはなんでかっていうと、周りに背負ってるものがなかったりするから飛び乗れるんですよね。身軽っていうことなんで。だからまず、桃太郎の最重要人物はおばあちゃんっていうことを1個ポイントに押さえとくと、常にドンブラコって来る瞬間が明日かもしれない、今日かもしれないっていうのを思ってることと。あともう1つ、本当に人為的に何もできないことに関しては受け入れるしかないじゃないですか。
そうですね。
例えば明日地球が隕石で崩壊しますって、受け入れるしかないじゃないですか。ただ、自分が意図してないけど誰かが自分にいいことをしてくれるのを運と定義すると、すごく人生にとっていいんですよね。例えば今日だったら、おうみさんがお声かけくださって、昔からあなたの音楽がすごくいいと思ってましたと。で、メッセージをくださったじゃないですか。それで僕も是非お願いしますってなりました。
うん。自分の一生懸命やってたことで噛み合った、お会いしたっていうことだと思うんですけど、それを運がいいっていうことにすると、運ってある程度コントロールできるんですよ。
お。
人に応援されるような生き方をするってことが、運を良くするってことだと思うんですよ。つまり今、例えば取材のお仕事をされてる方、いろんな方がいると思うんですよ。
はい。
で、すごく楽しそうにやって、この人の話面白いなってなる努力って、例えば事前にどれだけ準備するかとかにもよるわけじゃないですか。仕事で嫌なことがあった時に、上司から結構ひどいことを言われたってなった時に、どういう顔を自分が向けるかはある程度はコントロールできるじゃないですか。で、それによって、この子はこれだけのストレスを与えられて厳しいことも言われてるけど、なんか面白いっすね、よし次頑張りますってなってて、ちゃんと改善もしてくってなったら、次もう少し大きいプロジェクトを彼に任せたいなとかってなるじゃないですか。それを誰かがやってくれるのが運だと思うんですよ。
なるほど。
うん。それが直接的なあれじゃなくても、例えば部下がいたりとか後輩たちがいる人だったら、何か間違いが起こっちゃった時に、それをみんなの前で怒るんじゃなくて、何々くんね、まず事実確認で、これはこういうことで認識してるんだけど、これは間違ってない?って聞いた上で、あ、そうなんです。これどうしてこういう流れになったか一応説明聞いていい?って言って、これだとこういう結果になっちゃうから、自分としては良くないと思ってるんで、どうやったらそれを改善できるかな。自分としてはこういう方法もあるんじゃないかなって思ってるって。どれ試したい?あ、じゃあこれで行こうかってやった場合なのか、みんなの前で、おい何々、全然ダメじゃねえかって言われたら、プライドも傷つくし、この人についていけないわってなるしとか。同じことを伝えるにしても、伝え方によってものすごく変わると思うんですよ。あとレスポンスが早いかとか。
うん。おお。杉山さんめちゃくちゃ早いですよね。
あ、本当ですか?ありがとうございます。
依頼したら3分後に返ってきました。
あ、本当ですか?初めてで。
ええ、暇なのかもしれない。
びっくり。しかも新年の、年が明けてすぐくらいですよね。
1月2日ぐらいだと思います。でしたよね。で、まさか返ってこないと思ってるので、1回離席したんですよ。そしたらすぐ、3分後に返ってきて、え、えみたいな、逆に焦りました。
いや、1月2日に仕事されてんなと思って。
ちょっとブラックの部分が。大丈夫ですか?今これで。お願いします。今みたいのが一番面白いですよ。面白い。面白い。
それは早いかどうかでもだいぶ変わるじゃないですか。だからうちの事務所の子たちにも、曲のご依頼があった時に、いつまでにやるってなった時に、結構タイトなのをみんな絶対言うようにさせてます。
ああ。
で、早いだけでも向こうは喜ぶし、その技術が本当にもう成熟してるんだったら、最後のデッドでバッとやって、よし行きましょう、ここだけちょっと修正しましょうで、いけるんですけど、そうじゃない場合って、方向性もちょっと違うなっていう場合もあるじゃないですか。でもやり直ししても先方がちゃんと余裕を持って進めていけるぐらいの速さでラリーができると、誰にも迷惑がかからないし、その子にとってはすごくいい成長の機会だし。でもその成長の機会の土台に乗るためには、早いレスポンスがやっぱ必要なんですよね。
うん。だからそれによって依頼が何回も来続けるとかってことが起こってるので、やっぱ運は高められるんだと思うんですよね。
うん。あ、いい言葉ですね。運は高められる、ですって。ちょっとADさん、最近運の話で盛り上がってたので。はい。すごく共鳴してる感が良かったです。すごく話しやすいです。もうずっと頷いてくださるんで。
そうですよね。
ごくごく当たり前のことに重きを置かれているなっていうのを、やっぱり感じました。
そうですね。うん。
それが、さっきの天才の話とも結びついちゃうんですけど、自分を普通の人間だって理解してるからなんですよ。本当にめちゃくちゃ才能がある人って、もちろんその人がちゃんとしてたら一番いいと思うんですけど、そういう人って、それを直さなくてもやってけちゃう人っているじゃないですか。
いますね。はい。
確かにこの人が番組に出たらパーッと明るくなる、面白かったり、性格最悪だけどエンターテイナー最高だよねと。そういう人もやっぱりいて、それはある意味本物の才能だと思うんですよ。で、大体そういう人って面白いじゃないですか。何か破綻してるぐらいの方が、アイドルとか演者さんとかでも面白いから。でも、そうじゃない人間っていうやっぱ自覚があるから、多分1個1個のことを本当にきちきちっとして、で、それは再現性があるから、うちの事務所の子たちも結果がどんどん出てきてるのは、やっぱりそういう積み重ねができてるんじゃないかなって気はするんですけどね。
うん。自分が普通の人間だと思うからこそ、普通のことをしっかりやるっていうことなんですね。このメディアを見てくださってる方々も、ちょっと成り上がりたいとか、仕事で出世したいとか、野望を持っている方も結構いると思うんですよね。
いいですね。最高です。最高っすよ。野望大好き。野望で白米食べられます、本当。
おかず。
ご飯のお供じゃなくて。面白い。
いやいや。なので本当に今回の動画は、そういった野望をお持ちの方が、いかに普通のことをちゃんとやるかっていうことで、選ばれる人になるし、運がついてくるんだなっていうことを、この1時間ですごく身に沁みて感じたので、良かったです。ありがとうございました。
ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。
今、謙虚な方がいいことが多いと思うんですけど、すごく若い方、特に20代とかぐらいまでの方は、自分を嘘でも天才だって思うのってすごく大事なことだって思うんですよ。なんでかって言うと、自分を担保してくれるものが何もないじゃないですか。俺は天才のはずなんだって思ってやるだけで、割と進めるっていうか。大体間違ってるんですよ、それ。
で、多少無理もあるなって思いながらも、そう思うとしてやってたんですけど、自分に才能があったのはその部分じゃなかったっていう、ずれてたっていう。でも後で、自分は耳がすごくいいんだとか、後になって、この部分は音楽家の中でもすごく優れてる部分なんだとか、体力とか、あと大きい音をずっと聞いても耳が変にならないとか。例えば飛行機に乗る時に耳抜きできない人とか、僕は耳抜きなんて意識しなくたって一瞬で全部終わるから。
なんか、すごい。
だからその感覚がわかんなかったりするんですよ。でもそれって多分、僕は耳抜きの才能があるんだと思うんですけど、そんなの後になってからじゃないと気がつかないじゃないですか。はい。はい。だから最初に思い込んで、そこが違う方向性だったとしても、また違う方に天才的な要素が見出せたりするってこと。あ、わかるな。
分かります。自分が天才だと思ってる。
そういう人、伸びます。
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