リュウジが自ら試食して選んだ取り寄せグルメ8品を、料理家2人が採点する

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概要

料理研究家のリュウジが、Yahoo!ショッピングで買える食品から本当に勧めたいものを選び、料理に詳しいゲスト2人に食べてもらって評価を聞く回である。これまでの同シリーズでは、ショッピング側が勧める商品をその場で食べるだけだった。今回はリュウジが事前に多数の商品を食べ比べて選び、自分で調理して出すという、シリーズで初めての形式をとっている。本人は選んだ品について、通販でよく売れるチーズケーキのようなものではなく「地味でガチ」なものだと話す。

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ゲストは2人である。1人は、リュウジと何度かコラボしている登録者約40万人の料理系YouTubeチャンネルの運営者で、字幕では「大西さん」と表記されている。もう1人は、リュウジの動画に出ると再生が伸びると紹介された双松さんである(名前の表記は字幕による)。評価はS、SS、A+などの段階で示され、最後に「至高」認定の有無が話題になる。

2:07

くんちゃまベーコン:切り出しの豚首肉を、油を引かずに焼く

1品目はくんちゃまベーコン。スーパーの四角いベーコンとは違い、塊から切り出して作ったものだとリュウジは説明する。ゲストによれば「くんちゃま」は沖縄の方言で豚の首を指し、トントロに近い脂の多い部位だという。切ると霜降りのような脂の入り方で、リュウジは「こんなベーコンは売っていない」と話す。

調理では、冷たいフライパンに油を引かずにベーコンを入れて焼き、じわじわ出てくる脂で焦げ目をつける。すでに火が通った製品なので焼かずに食べてもよいという。出た脂を無駄にしないため、そのフライパンで目玉焼きも作った。見た目について、ゲストは国民的アニメ映画に出てくる「みんなの夢」のベーコンエッグだと言っている。

試食では、噛むと燻製と豚の香りが口から鼻まで広がる、脂がしつこくない、という感想が出た。リュウジは脂の質が良いので1本丸ごとでも食べられると話す。焼かずに食べる方法も試し、大西さんは冷えた状態でも脂がまとわりつく嫌な感じがないと評価した。

双松さんは脂に弱く、もともとベーコンは苦手だったが、これは1枚をあっさり食べ切れたと話す。大西さんの評価はリュウジに「厳しい」と言われたが、本人は自分の中では高いと答え、マンガリッツァ豚の脂の口どけや、ロシアやウクライナで食べられている脂身の塩漬け「サーロ」を連想したと述べた。100gあたり368円という値段について、大西さんは安すぎて値付けが下手なのではと冗談を言い、リュウジは美味しいものを作ることに集中しすぎているのではと応じている。この品にはSSが出ており、次のメンマの評価にも影響する。

7:44

味付メンマ「いけてる」:そのままより、ラーメンに乗せる品

2品目は900g入りの味付メンマ。商品名のふざけた響きから、見た瞬間にゲストが外すだろうと思ったとリュウジは笑う。安く、小分けにして冷凍しても大きく劣化しないだろうとリュウジは見ている。

そのまま食べ、次にご飯に乗せた。甘みとしっかりした味付けがあり、唐辛子による辛さは激辛ではなく「ちょっとピリッと」する程度だという。大西さんは、醤油だけでなく根昆布や酒も入っていて立体感のある味だと分析し、リュウジは「知りたいのはこういうもの」だと応じた。リュウジは、いちばん合うのはインスタントラーメンに乗せる食べ方だろうと予想している。

評価で双松さんは、本当に美味しかったが、最初のベーコンを基準にしてしまいSまでは届かなかったと話した。リュウジはこれを「初手SSの弊害」と呼んでいる。大西さんは、1kg近く入ってこの値段なのは夢のようだと評価した。さらに、味付けがリュウジのレシピに似ており、市販のメンマをリュウジがアレンジしたらこうなりそうだと指摘した。それを受けてリュウジがラー油をかなり多めにかけると、双松さんもリュウジも「うまい」と反応し、大西さんはこのアレンジはぜひ伝えてほしいと述べた。

11:21

無着色辛子明太子 小切れ1kg:訳ありでも劣化が少ない

3品目は博多ふくいちの無着色辛子明太子の小切れ1kgで、価格は3,480円。皮が破れるなどして商品として詰められなかったものを集めた訳あり品である。リュウジは、解凍してから小分けにして再冷凍すれば少しずつ使えるし、冷凍してもそれほど劣化しないと説明する。「全部地味すぎる」というツッコミには、自分がこういうものしか欲しくないのだと答えた。

リュウジによると、ほかの明太子と比べたとき、解凍後に出るドリップがいちばん少なかったのがこの商品だという。そのまま食べた双松さんは、塩分が濃い方が好きなのでとにかく好きだと話し、大西さんは皮がまったく気にならないと述べた。

続いてリュウジが明太子パスタを作った。手順は次のとおりで、ソースを加熱して作るのではなく、ゆでた麺に明太子を「和えるだけ」である。

  • 麺はディ・チェコの1.4mmフェデリーニ。表示は約6分、アルデンテなら5分。塩分は明太子の味を生かすため0.8%程度に抑える。
  • イタリア産のエクストラバージンオリーブオイルと明太子をたっぷり用意する。
  • ゆで上がった麺をザルにあけず、鍋から直接移して、ゆで汁ごと和える。

リュウジは、完全に火を入れたパスタではなく明太子らしさを残したかったと話す。大西さんは、バターではなくオリーブオイルの香りが合っていること、麺を噛んだときの小麦の味に明太子がよく乗ることを挙げた。時間がたつと少し火が入り、食感が変わる点にも触れている。

評価では「SS」の話も出たが、評価者の1人は素材の良さに加えてリュウジのアレンジが効いていた分を差し引いてSにしたと話した(字幕からは誰の発言か判然としない)。大西さんは、まずい明太子はそもそも少なく、その中で普通に「これだけ美味しい」と思わせる明太子は実力があると評価した。ドリップが少ない理由については、塩で脱水して味を凝縮させる工程を丁寧にやっているからだろうと推測している。製造工程から見る大西さんの視点は、ほかの2人に面白がられていた。大西さんは、これまで食べた明太子の中でも上位で、これより美味しいものがあったか思い出せないほど、自分でも買おうかと思うくらいだと話した。形もきれいなので整えれば普通の明太子として使えるという。この品は「至高」認定となった。

17:18

福井梅:塩分10%と20%の食べ比べ

4品目は訳ありの福井梅で、塩分10%と20%の2種類を食べ比べた。リュウジは以前は梅干しが苦手で、料理研究家になってから食べられるようになり、最近はまっていると明かす。

リュウジの説明によると、梅干しは品質の差が非常に大きい。どんな梅を使うか、塩だけで漬けるか、塩分濃度をどうするかでまったく違うものになる。スーパーで売られているものは塩分11〜12%でもかなり攻めた部類で、20%のものは探しても見つからない。原材料が梅・しそ・食塩だけで、昔ながらの製法で作られている点も強調された。10%の方は肉料理などに使っても料理の味を邪魔しにくいタイプで、これでもスーパーではまず手に入らないという。

10%を食べたゲストからは、果肉が厚く、梅そのもの、果物の味がするという感想が出た。20%は「1粒でご飯1杯食える」ものだと評価された。一方で、塩分20%なのに思ったほどしょっぱくないという声も上がった。大西さんは、20%の塩に負けないだけの酸味や旨味、甘みが梅自体にあるからで、それだけ梅が良いのだろうと述べた。リュウジは減塩が流行っている時期だと前置きしたうえで、もともとの梅干しの美味しさを忘れている気がすると話した。

何が訳ありなのかという質問には、形が少し崩れたものや小さい粒が混じっている、という説明だった。リュウジは、料理に使うなら10%、そのまま食べるなら絶対に20%と勧めた。

双松さんは、スーパーで同じくらいの量を600〜800円で買っているので、無添加で本来の梅を1,300〜1,400円で食べられるのは夢のようだと話し、絶対に買いたいと述べた。大西さんは、普段は練り梅を買いがちだが、これほど食感があってフルーティーなら料理にそのまま使いたいと話す。梅干しの本質的な美味しさは20%の方に感じたとして、料理上級者にぜひ買ってほしいと付け加えた。リュウジからは、20%の梅をかつお出汁で煮出すだけでとてもうまいという食べ方も紹介された。最終的に3人とも20%を推した。

22:27

地酒生中華そば:リュウジが「今日1位」とした150円のラーメン

5品目は、動画タイトルで「一番お勧め」とされている、元祖飛騨高山ラーメン老田屋の地酒生中華そばである。リュウジは個人的に今日の1位だと明言した。飛騨高山は細麺と醤油スープで知られ、リュウジは修学旅行で現地のラーメンを食べたことがあり、その味を思い出させるほどうまいと話す。常温保存ができる点も確認された。地酒を煮詰めてスープに使っているという。20人前で2,980円、1人前およそ150円で、ゲストからは「ほぼ袋麺の値段」という声が出た。

スープは油と醤油ダレが別になっている。大西さんは、こんなにシンプルなスープでうまいと思えるのかと最初は疑っていた。作り方は、お湯でスープを作り、細麺を40秒ゆで、湯切りをしっかりするだけである。リュウジは簡単さを強調し、細麺なので湯切りは丁寧にした方がよいと説明した。

試食では、ノスタルジックな味なのに妙にうまくて癖になる、説明しにくい、という感想が出た。麺にも地酒が練り込まれていることがここで分かった。2品目のメンマを乗せるとよく合い、アレンジ次第で幅が広がるという意見でまとまった。大西さんは、こうした形で売られるラーメンはスープが平板になりがちだが、これはかなり深く、スープ作りを真剣にやっているのが分かると評価した。40秒ゆでにしては伸びにくく、しっかりした食感があることから、製麺がかなり優れているのだろうとも推測している。

評価は2人で分かれた。双松さんは、いい意味で素朴なラーメンをインスタントで初めて食べたとしてシンプルに感動したと話した。そのうえで、伸びしろがたっぷりあるので、アレンジメンマやチャーシューを加えればSになるという位置づけにした。

大西さんは、旨味や味が強すぎない、誤解を恐れずに言えば「うますぎない」バランスが素晴らしいと評価し、ラーメンではなく「中華そば」とはこういうものだと述べた。中華そば系の弱点はかんすいの香りだと考えているが、この麺では酒の練り込みによってそれが和らいでいるように感じたという。大西さんは、このバランスを作るのは難しいのではないかと話した。

29:12

牛ハラミステーキ:焼き加減で評価が変わった

6品目はお肉のしゃぶまるの牛ハラミステーキ。リュウジによれば、スーパーでブロックのハラミを見たことはなく、焼肉店向けや業務用の長い横隔膜の形でしか見たことがなかった。家庭で扱いやすいサイズで売られているのを初めて見たという。食品を凍らせても組織がほとんど傷つかないとされる液体凍結の技術を使っているため、冷凍でもうまいと説明された。

リュウジが特に強調したのは味付けの有無である。ハラミは通販だとタレ漬けなど味付きのものが多く、料理には使いやすいが、本当は塩とわさびで食べてほしいとリュウジは考えている。今回は店が味付けしていないハラミを商品化しており、現時点ではYahoo!ショッピングでしか買えないという。

焼く前に常温に戻しておくと火の通りが良くなる。ハラミは水分が多いので、表面をしっかり焼きつけてから蓋をして焼くのがよいとリュウジは説明した。肉を休ませている間に、余熱でステーキソースを温める。冷たいソースはあまり好きではないというリュウジのやり方である。パッケージには「たたきでも食べられる鮮度」「焼きすぎ注意」と書かれていたが、リュウジは念のため火を入れ、ミディアム程度に仕上げた。

塩とわさび、ソースで食べた大西さんは、通販の肉で塩だけで美味しいと思えるものにはなかなか出会わなかったと話した。冷凍肉にありがちな臭み、特にハラミの臭みがないことも指摘された。ところが双松さんの評価は低めで、弾力が強く噛むのが大変で顎が疲れたという理由だった。パッケージどおり1分ずつ焼いたものを食べたかったとも話している。

大西さんはブラジルのシュラスコ関連の団体に関わっているそうで、シュラスコでもハラミを「フラウジーニャ」という部位として使うこと、その中でもかなり美味しいハラミだと述べ、シュラスコに使ってほしいと話した。

本編の最後に、パッケージどおり、裏返して1分、さらに裏返して1分、蓋をせずに焼く方法でも焼き直した。中はかなりレアで、大西さんは「たたき」に近いと言っている。双松さんは先ほどより確実に柔らかいと答え、評価をSSに改めた。大西さん自身はある程度火を入れた方が好みだが、一般的にはこちらの方がうまいと感じる人が多いだろうと述べた。リュウジは公式の焼き方がやはりいちばんだったと認めている。

36:12

大宝餃子と極上海老餃子:冷凍餃子を食べ比べた末の2品

最後の2品は冷凍餃子で、同時に出された。リュウジは多くの冷凍餃子を取り寄せて全部食べ、その中で飛び抜けてうまかったのがこの2つだったと話す。横浜大宝餃子のもちもちジャンボ大宝餃子は60個で3,980円、餃子計画の極上海老餃子は60個で3,490円。大宝餃子は皮のもちもち感に特化しており、海老餃子は「もはや海老」と言えるほど海老が中心で、これほど海老の多い餃子は売られていないという。

焼き方は、油を引き、包み方に特徴のある餃子を並べ、最初の段階で水を入れて蒸し焼きにする。焼き上がると海老餃子は皮越しに赤が透けて見えた。海老餃子には、軽く塩をして粗挽き黒胡椒をかける食べ方が勧められた。リュウジはテーブル胡椒ではなく粗挽きの方が絶対に美味しいとこだわっている。断面はほぼ海老で、ぷりぷりした食感があった。リュウジによると、市販の海老餃子は大抵豚肉をかなり混ぜているので、この商品はほとんど例がないという。

大宝餃子は肉汁が多く、皮の弾力が強い。大西さんは、飲食店でもこの皮はなかなかないと評価した。野菜がシャキッとしていて美味しいという声もあった。もちもちの餃子をあまり好まなかったという双松さんも、耳の部分が美味しいと話している。大西さんは、パッケージ裏の表示を見ると、ゼラチン質の多い鶏の足「もみじ」のスープまで入っていると指摘し、家庭で再現するのはとても面倒だろうと述べた。

双松さんは大宝餃子にすっかり胃袋をつかまれ、友達に餃子を勧めるならこれにしたいとまで話した。大西さんは、冷凍で海老の透明感を再現できるとは思わなかったので驚いたと海老餃子を評価した。大宝餃子については、皮と餡の間の隙間が「0mm」だったと述べ、神保町で料理研究家仲間の東山さんがやっている「餃子の肉太郎」の唯一無二の皮のうまさに近いと評した。リュウジはそれを相当な褒め言葉だと受け止めている。大西さんの評価はA+で、Aでは過小評価だと考えてプラスを付けたという。

43:00

新しい形式についての振り返り

締めくくりでリュウジは、自分でロケハンして全部食べ、調理法も含めてプレゼンする形は今回が初めてだったと振り返った。このチャンネルの根本には美味しいものをみんなに伝えたいという思いがあり、料理家としてこう食べると美味しいという提案まで届けるには一度試食して回る必要があった、と説明している。この形式が良いと思った人はコメントや高評価で知らせてほしいと呼びかけた。

ゲストの印象に残った品としては、大宝餃子と中華そばが挙がった。中華そばについては、商品としては完結しているが、なぜこの商品が生まれたのかなどまだ掘り下げられそうだという話も出た。お取り寄せはもっと高くて豪華なものだと思っていたが、こういう渋くて本当に美味しい商品もあるのだ、という感想もあった。リュウジは、取り寄せのラーメンは1食1,000円でも売れているのに、これは150円だと改めて驚き、企業努力以外に何があるのかと述べている。製造工程から踏み込む大西さんの見方は、ほかの2人に「たまに何を言っているか分からないが勉強になる」と言われていた。