バズーカ岡田が24歳の岸谷蘭丸に説く「若いうちに筋トレを始める理由」と、家でできる3種目

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概要

新番組『岸谷蘭丸と学ぶ!イケてるビジパの"ツウ"な話』の第2回は筋トレがテーマだ。進行役の岸谷蘭丸と新R25の渡辺はともに24歳で、社会人1〜2年目にあたる。2人が各分野の第一人者に話を聞くのがこの番組の趣旨である。今回のゲストは体育学者でボディビルダーのバズーカ岡田(岡田隆)。忙しさや若さを理由に運動を後回しにしてよいのか、忙しい人でも続けられる筋トレは何か、という2点が話題になった。

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「一番乗り気じゃなかった企画」

前回はAIがテーマで、出演者たちはゲストを冗談まじりに「ひょろひょろ」と評していた。今回はその逆をやるという位置づけで、渡辺は「AIに触るのはまだ早い、まずは肉体」と冗談めかして切り出した。タイトルは「やらないやばさに気づけ。忙しいビジパのためのツウな運動・食事の習慣」。

岸谷は「これは僕が一番乗り気じゃなかった企画」「何を言われるか怖かった」と打ち明けた。渡辺によれば、テーマを提案したときに岸谷は、一番嫌だが一番学ばなければいけないと感じていたという。危機感はあるのに何もできていないからだ。本人も「自信を持って何もできていない」「ゼロです」と認めている。2人は、若いビジネスパーソンは忙しさや若さを言い訳にして健康に気を配れていないと話し、特にメディア業界はひどいと付け加えた。

ゲストのプロフィール

岡田は体育学者、ボディビルダー、理学療法士で、日本体育大学体育学部の教授を務め、博士号も持つ。「バズーカ岡田」の名で『ホンマでっか!?TV』『ジャンクスポーツ』などに出演している。岸谷が「PhDマッチョ」がいるとは思わなかったと驚くと、岡田は、体育学の博士が皆筋肉質なわけではなく理論研究をしている人もいると説明した。自身は筋肉をどうつけるかを研究しているので、ラボでの研究と自分自身の実践の両方が大事だという。岸谷が「自分が被験体になれる研究」と言うと、岡田は自分自身なら倫理審査を通らないこともやり放題だと冗談で応じた。

30代でピークアウトし、長い晩年に筋力が落ちる

最初のテーマは、若いうちから筋トレと運動の習慣を作っておくべき理由である。

岡田はまず、今の2人の年齢なら何もしなくても身体機能は落ちず、むしろまだ上がる年齢だと述べた。そのうえで、30代から機能はピークアウトして下がっていくと説明した。

続けて、日本人男性が最も多く亡くなる年齢を2人に尋ねた。岸谷たちは80歳や75歳と答えたが、岡田によれば答えは88歳だという。75歳は健康寿命が尽きる年齢で、歩けなくなったり病気を抱えたりし始める。つまり15年近く不自由な状態で人生の後半を過ごすのが今の日本人の状況であり、長寿はよいことである一方でリスクにもなっている、というのが岡田の見方だ。

さらに岡田は、30代まで上がった筋力がピークアウトしたあと、88〜90歳になると半分以下、あるいは3分の1ほどになるというデータがあると紹介した。そこまで筋力が落ちると家から出なくなり、人と話さなくなり、認知機能が刺激されずに認知症へ進んでいく。筋力がないと自分で行動できなくなる未来がある、と岡田は述べた。

何歳からでも筋肉はつく、それでも早い方が得な理由

一方で岡田は、筋肉は何歳から鍛えてもつき、80歳から始めても強くなると明言した。困ってから鍛えるという戦略も「なくはない」と認めている。

それでも早く始めた方がよい理由として、岡田は2点を挙げた。1つは、生活習慣は年齢を重ねるほど変えにくくなること。もう1つは、運動を学習する機能も年齢とともに衰えること。スポーツを若い頃に始めた方が身につきやすいのと同じで、早い方が得なのは間違いない、というのが岡田の立場だ。

岸谷が「困るのは70代でしょう、まだ24歳であと50年ある」と返すと、岡田は、今の時間を筋トレに割くのがもったいないという気持ちは分かると応じた。時間は有限で、仕事にも割り振らなければならない。だからこそ、短時間でできるものをどう生活に組み込むかがポイントになると述べ、本題の筋トレメニューにつなげた。

「何もしていない」にもグラデーションがある

渡辺も「何もしていない」側に入っていたが、岸谷によれば彼は少しやっている。渡辺は中学・高校でラグビーをしていて、今もジムに通い、プロテインも飲んでいる。岸谷のほうは、昔もらったプロテインを実家で10年ほど放置しているという。

それでも岸谷は、体が大丈夫か不安になることはかなりあると話した。父親はアスリートで、10代の頃は自分が20歳になれば60歳の父には勝てるだろうと思っていた。ところが24歳になった今、61歳の父は毎日走っていて、日に日に体が引き締まっており、まったく勝てる気がしないという。岡田は、筋トレをしている高齢者は筋トレをしていない若者より強いというデータもあると応じた。

1年で10kg増、健康診断の数値も気になり始めた

岸谷が今一番困っているのは体重だ。今年1年で10kg太ったと明かすと、岡田は「だいぶやばいですね」と反応した。渡辺も社会人になって4kg増え、それを機にジム通いを再開したという。周囲の社会人1年目も太っている人が多く、座りっぱなしで運動量が減るうえ、特に体育会出身者は運動をやめても食べる量が変わらない。夜の付き合いで摂取量がむしろ増えることもある、と2人は話した。

岡田はここに段階的なリスクがあると整理した。食べる量が増えて食生活が乱れると、最初に来るのは40代の生活習慣病である。健康診断の数字が気になり始め、何とかしようとしているうちに本当に病気になってしまうパターンがある。これが第一のハードルで、40代を元気に越えられたら、次はシニアになったときに筋肉があるかどうかが問われる。岡田はこれを「2段構え」と表現した。

これを受けて岸谷は、すでに健康診断の数値が気になっていると告白した。血糖値が高めで、尿酸値は8.6あり、注意するよう言われて最近ビールをやめ始めたという。渡辺が、岸谷はかなりの量を速いペースで飲むと明かすと、岡田は、それほど飲むのはストレスが多いからだろうと推し量った。そういうときは人間は飲んでしまうもので、ストレスが減れば酒量も自然と減る、と岡田は述べた。

3種目の予想と、岸谷の「生産性」へのこだわり

本題の「忙しいビジパにおすすめのツウな筋トレメニュー3選」に入る前に、2人は内容を予想した。岸谷は電車の広告で見るような「立っているときにかかとを上げる」運動、渡辺はスクワットを挙げた。

岸谷はパーソナルジムに通った経験も語った。契約しないとやらないので契約したものの毎回遅刻し、1時間の枠のうち30分ほどしかできなかった。それでも楽しかったので、自分には希望があるタイプだと思っているという。筋トレを嫌いになったのは、中学で半年だけ入った部活で体幹トレーニングをやらされたのがきっかけだ。じっとしているのが苦手なうえ、きつい姿勢で動かずにいると「何も生産している気がしない」と語った。この「生産している感覚」は、以降の実演でも繰り返し話題になった。

1種目目:ブルガリアンスクワット

岡田が最初に挙げたのはブルガリアンスクワットだ。筋トレをしていない人には分かりにくいかもしれないが「最強」で、時間がなければこれだけでもいいという。簡単に言えば片足で行うスクワットである。本当に時間がなければ階段でもよく、スタジオのフロアまで階段で上がってくるだけでも同じトレーニング効果を出せると岡田は話した。岸谷が「ここ16階ですよ」と驚くと、岡田は「全然いけます」と答えた。

自宅でできるブルガリアンスクワットで足腰の筋トレはかなりカバーでき、これをやっておけば「下手したら一生歩ける」ので、コスパを極めたいならこれだけでいい、というのが岡田の説明だ。

やり方は次のとおり。椅子に浅く腰かけ、前に出した足が床につく位置を決める。片足になり、もう一方の足の甲を後ろの椅子に乗せる。そこから斜め下に下がり、斜め上に上がる。お尻と太ももなど下半身の大きな筋肉を一気に鍛えられるという。

岸谷が膝への負担を心配すると、岡田は、この動きで負荷がかかるのは膝ではなくお尻であり、お尻は人間にとって非常に大事な筋肉だと説明した。実演では、体を斜めに倒してお尻のストレッチを感じるよう指示し、「もう5cm深く」「前に出ないように」と声をかけた。岸谷は「最高っすね」「激しいっす」と息を上げた。

岡田はこの運動で血糖値が下がるとも話した。筋肉は糖質をガソリンとして燃やすので、食べて血液中に余った糖を筋肉に「食わせる」のだという。岸谷はそれを「東京喰種みたいでかっこいい」と表現した。渡辺も、手を太ももに置いて挟みつけるイメージで取り組み、「これきつい」と漏らした。

岸谷がシェアオフィスで急にやり出しても大丈夫かと尋ねると、岡田は問題なく、周りも真似するかもしれないと答えた。ジムの方が効率がよいと思われがちだが、ジムは行くまでに時間がかかり、これなら家やその場でできる。渡辺は、自重トレーニングはあまり信用していなかったが「これは来ますね」と認めた。岸谷は「来年からやります」とかわして笑いを取った。

2種目目:ディーププッシュアップ

2つ目はディーププッシュアップだ。岸谷は、「ブルガリアン」や「ディープ」のように前に何かつく種目は「普通じゃない」という意味なので怖いと冗談を言った。

岡田によると、これは深く下ろす腕立て伏せである。通常の腕立て伏せが止まる位置からさらに深く下ろすと、筋肉の反応がよくなるという。自宅では椅子を2つ並べ、その上に手をついて行えばよい。ただし動かない椅子を使う必要があり、スタジオのキャスター付きの椅子は危ないとして、壁際で押さえながら実演した。

鍛えられるのは大胸筋と腕で、実は岸谷の苦手な体幹も一緒に鍛えられる。岡田はそれを「生産してる」と表現し、岸谷の言い回しに合わせた。渡辺は、初心者はどこを鍛えているのか分からないままやりがちなので、トレーナーに教えてもらえるとモチベーションが上がると話した。岡田は、肩に違和感があれば手をつく位置を自分で調整すればよく、腰が反らないようお腹に力を入れるよう指導した。

途中、岸谷が「意外と腕の筋肉がある」と腕を見せる場面があった。岡田は、体質的に太りやすく筋肉もつきやすいタイプで、やればすぐにつくパターンだろうと見立てた。上腕二頭筋の長頭がしっかり分かれていると解説し、ボディビルのポーズまで岸谷にとらせた。お腹は太ってしまったが、逆に言えばこれがあるから筋肉はつくはずだ、というのが岡田の評価である。

岸谷が実際にやってみると、岡田は肘が広がりすぎていると指摘し、手の幅を狭めさせた。終えた岸谷は「めっちゃ体あったかい」「やると気持ちいいですね、筋トレ」と話し、渡辺も「エネルギーが満ちあふれる気がする」「コスパいいな」と続けた。

岡田は、人間はそういうもので、つらいのはジムに行くまでだと述べた。ジムの方がテンションが上がって頑張れる人はジムに行けばよい。ただ、忙しくなると「今日は行けない」となって、そのままやめてしまう。だからジムでも家でもできるように構えておいた方がやめるリスクが減る、というのが岡田の助言だ。

3種目目:バックエクステンション

最後はバックエクステンション、いわゆる背筋運動である。岡田によれば、ブルガリアンスクワットで足腰を、バックエクステンションで背筋を鍛えておけば、人はきれいな姿勢で立ち続け、歩き続けられるはずだという。ディーププッシュアップは男性なら大胸筋をつけたいといった見た目の目的が多いのに対し、背筋はよい姿勢で立ち続けるための非常に重要な筋肉だと位置づけた。岸谷と渡辺は自分たちの姿勢の悪さやストレートネックを気にしており、岡田も、座って仕事をする人は姿勢が崩れている人が多いと応じた。

やり方は、うつ伏せで腕を前にまっすぐ伸ばし、まず手だけを床から持ち上げる。この段階だけでも肩周りや背中の筋肉が鍛えられるという。そこから体全体を持ち上げると、背中全体とお尻に力が入る。手が開いてしまいがちなので、開かないように保つのがポイントだ。

渡辺は、テニス部時代に「ウルトラマンポーズ」と呼んでやっていたと振り返った。実演した岸谷は「一番嫌い、こういう小さな動き」と音を上げた。渡辺が「生産を感じない」と言うと、岸谷は「力学的な生産がない」と同意した。岡田はこの3種目をどこでもできる簡単なものとまとめ、自身のYouTubeでもやり方を公開していると紹介した。

次のテーマ:岸谷の生活習慣へのコンサル

番組は続いて、岡田が岸谷の生活習慣を本格的にコンサルするテーマに移る。岸谷が書いた生活記録には「思いっきり食べて思いっきり飲んでいる」様子が並んでいた。岡田は、昼に食べると眠くなるなら、本当に眠くなりたくないときは昼食を抜いてもよいと述べ、トレーニングを続けることで積み上がる「資産」は年々効いてくると語った。ただし、このパートの具体的な中身と、岸谷が定める「2026年のルール」は後編で扱われ、前編はここで終わる。