冷やしても固まらない鶏白湯――リュウジが「鶏白湯スープ」で作るそうめん・親子丼・炊き餃子

YouTubeで開く ↗
概要

料理研究家のリュウジが、味の素の顆粒調味料「鶏白湯スープ」を使って3品を作る回である。動画の冒頭で本人が「案件動画」、つまり味の素の提供による企画だと明言している。リュウジの主張の中心は、ふだん使っている「丸鶏がらスープ」とは別物のコクがあり、とくに冷たい料理にまで使える点がこの調味料ならではだ、というものだ。スープ・麺・ご飯の3方向をカバーしたいとして、冷やしラーメン風そうめん、鶏白湯親子丼、鶏白湯炊き餃子の3品を作り、最後にスタッフと試食している。

10分で読めます
0:28

自分から「案件をやらせろ」と言った理由

リュウジは味の素の商品説明会のような場によく足を運んでおり、そこでこの鶏白湯スープが出たと聞いたとき、自分に案件をやらせてほしいと強く伝えたという。それだけ使い道が広いと感じたからだと説明している。

比較対象は、リュウジがいつも使っている「丸鶏がらスープ」である。リュウジによれば、鶏がらスープはすっきりした味わいなのに対し、鶏白湯スープはかなりコクがあり、お湯に溶かすだけでマイルドで濃厚なスープになるのが特徴だという。パッケージの裏にはラーメンやおかゆのレシピが載っており、リュウジ自身はとくにおかゆを気に入っていると話す。ただ、そうした定番の使い方はパッケージを見ればわかるので、今回は試行錯誤の結果として、スープ・麺・ご飯の3つを網羅する方向を選んだという。

2:15

冷やしラーメン風そうめん――「普通の白湯なら固まる」

1品目はそうめんである。リュウジは丸鶏がらスープでよく冷たいそうめんを作るそうで、あちらは顆粒だから溶けやすい。そして鶏白湯スープも水に溶けることを自分で試して確かめたという。

ここでリュウジが強調するのが、冷やしたときの違いだ。普通に取った鶏白湯は冷やすとゼラチンが出て固まってしまう。だから基本的に、鶏白湯で冷たいそうめんは食べられない。ところがこの鶏白湯スープは冷やしても固まらないので、冷たいまま食べられる。リュウジはこれを一番伝えたいポイントとして挙げ、「味の素さんもやってない」「想定してないことをやるのが料理のおもしろさ」という趣旨のことを言っている。

2:59

具材の準備:半熟卵・レンジ蒸し鶏・冷凍オクラ

まず半熟卵を作る。沸騰したお湯で7分から7分半ゆでると半熟卵になる。お湯に酢を少し入れると割れにくく、むきやすくなるとリュウジは説明している。半熟卵がこのスープにとても合うので、ぜひ作ってほしいという。

次に蒸し鶏。耐熱容器に鶏むね肉を少量(概要欄では60g)入れ、塩ひとつまみと酒(概要欄では小さじ1)をかけて電子レンジにかける。最初は500Wで1分40秒と言いかけ、もう少しだとして2分に言い直している。むね肉ですぐできるが、もも肉でもまったく問題ないという。加熱後は冷ましておく。

野菜は刻んだ冷凍オクラを使う。冷たい料理なので、冷凍のまま入れてしまってよく、食べているうちに解凍されるという。もっとも、リュウジは「ぶっちゃけ具はいらない」とも言っている。見た目を良くするために足しているだけで、ゆで卵があると見栄えがよくなるので自分はあった方がいいタイプだ、という位置づけである。

5:41

スープは器に直接、水で作る

スープは手間をかけず、どんぶりで直接作る。水250ccに、コショウ3振り、ガーリックパウダー5振り、鶏白湯スープ小さじ2と1/2を入れる。塩はなくてもいいと言いつつ、「酒飲みだから」とひとつまみ足して、合計ふたつまみにしている。

溶けやすさについてリュウジは率直で、丸鶏がらスープの方が溶けやすいと認めている。ただ、混ぜて置いておけば勝手に溶けるという。実際に、白くて少しとろみのある白湯スープが、加熱せずに水だけでできあがったことをカメラの前で見せ、横にいるスタッフも火を入れていないことに驚いている。このスープは冷蔵庫でキンキンに冷やしておく。

8:23

麺は固めにゆでて水気を絞る

そうめんはお湯をしっかり沸かし、1分か1分ちょっとと固めにゆでる。固めに仕上げる方がスープとのコントラストがよく、おいしいという。ゆで上がったら水で洗って冷やし、水気をしっかり絞る。水気が残っているとスープが薄まるからだ。

このあたりでリュウジは、本来なら撮影中に飲んでいる酒をまだ飲んでいないことに気づき、「情熱が先行して」すっ飛ばしていたと笑っている。

冷やしたスープにそうめんを入れ、麺線を整え、オクラ、蒸し鶏、ゆで卵をのせる。仕上げにオリーブオイルを好きなだけ回しかける。ゆで卵とオクラには味がついていないので、塩(概要欄ではアジシオ)を振ると卵までおいしくなるという。

11:43

鶏白湯親子丼――行きつけの焼き鳥屋の味を白湯で

2品目は親子丼だ。リュウジは、鶏白湯スープはチャーハンなどにも使え、基本的には丸鶏がらスープで作る料理を置き換えると濃厚さが上がるのが特徴だとまとめている。

親子丼を選んだのは、リュウジが通っている焼き鳥屋で出る親子丼が鶏がらスープで作られているからだという。それを白湯で作るのがポイントで、コクが出てご飯がすごく進むと話す。醤油を使わないので、基本は塩味の親子丼になる。リュウジは今回「自信しかない」と言い、理由として調味料自体がおいしいことを挙げる。今回は作らないが、麻婆豆腐もおいしくて簡単だと付け加えている。

14:22

白湯と清湯の違い

途中でスタッフが、白湯と清湯(チンタン)は何が違うのかと質問している。リュウジの説明では、白湯は白濁したスープ、清湯は透き通ったスープで、鶏の脂やゼラチンが乳化しているのが白湯である。一般に濃厚と言われるのは白湯の方だという。同じ鶏でも、丸鶏がらスープで作ったものは清湯にあたり、今回の鶏白湯スープは白湯にあたる、と整理している。

14:31

調理の流れ

材料は鶏もも肉120g、玉ねぎ30〜40g、卵2個、ご飯200gで、味付けは鶏白湯スープと塩だけだ。ご飯は冷凍を解凍して用意する。

鶏肉と玉ねぎを食べやすい大きさに切り、フライパンに油を軽くひいて、塩ひとつまみをした鶏肉を皮目から焼く。焼き鳥屋のレシピが元なので「焼く」のが大事で、焦げ目をつけ、脂をカリッとさせるとコクが上がるという。長ねぎでもおいしいが、やはり玉ねぎの方がいいとリュウジは言う。

玉ねぎを入れたら水100ccと鶏白湯スープ小さじ1と1/3を加える。少し強めに入れるとうまいそうだ。すると白濁した濃厚なスープになり、とろみがついて鶏のうま味と合わさり、とても濃くなるとリュウジは説明している。

卵は白身が少し残る程度に軽く溶き、焦らないようにご飯を先に器に盛っておく。卵はまず半分を流し入れ、少し卵をいじって白身を散らし、それから残りを入れる。2段階に分けることで半熟を作るという。リュウジは作りながら、とろみの感じが普通の親子丼とちょっと違うと話している。三つ葉やねぎを入れてもいいが、通っている焼き鳥屋の親子丼は野菜は玉ねぎだけだという。半熟の度合いは好みでいい。

火加減は、鶏を焼く工程以外はずっと弱めの中火で、ほとんど弱火だという。スタッフが「砂糖もみりんも入っていない」と言うと、リュウジは「いらない」と答え、しょっぱい親子丼もまたおいしいのだと話す。最後に鍋から外してご飯にのせれば完成である。

18:24

鶏白湯炊き餃子――「今までで一番簡単」

3品目は、味の素の冷凍餃子を使った炊き餃子だ。リュウジは「味の素に媚びを売って」と冗談めかして紹介し、3品のなかで一番簡単だと言う。

ねぎはできれば長ねぎを用意し、たっぷり切ってスープにのせた方がうまいという。今回は60gを使っているが、量は好みでよく、ほかのねぎでもいい。

鍋に水500ccを入れ、鶏白湯スープを小さじ5杯入れる。リュウジによれば100ccに小さじ1杯が目安だからだ。コショウを7振りしてややスパイシーにする。お湯なら一瞬で溶けるという。わかめや卵を入れてもいいが、今回は冷凍餃子を好きなだけ、ここでは1袋(概要欄では12個)すべて入れて煮る。

リュウジの説明では、博多は炊き餃子が有名で東京でも食べられるが、本来のスープは豚骨である。ただ鶏白湯もとても合い、濃厚でクリーミーなスープが餃子と絡まっておいしくなるという。スープそのものがうまいから、それで食べてしまおうというコンセプトだ。リュウジは「無限にレシピが思いつく」が、最初は簡単な方がいいと考えて、ほとんど「虚無」レシピのような手軽さにしたと話す。また、餃子は焼くよりゆでる方が楽で、皮の成分が溶け込んでスープに少しとろみがつき、おいしくなるとも説明している。

煮ている途中、発売から1年ほどたち「もうひと息」だと感じている、まだ知らない人がたくさんいるので押し上げてもらい、なくてはならない調味料にしたい、という発言が挟まる。誰の発言かは字幕からははっきりしない。これを受けてリュウジは、「こういう調味料がほかになかった」のがポイントだと応じている。さらに、カレーを作るときのお湯を鶏白湯スープに替えるとうまい、下に味わいが乗るのだ、という使い方も紹介している。

煮立ったら長ねぎを入れる。上からかけてもいいが、少し火を通すと辛みが飛んで非常においしいという。

22:23

試食:そうめん――「白湯で冷やし」は珍しい

試食はここで、リュウジが飲み忘れていた酒を思い出すところから始まる。新しい調味料はテンションが上がる、と本人は言う。スープがトロトロで、普通の鶏スープだとあっさりして透き通った感じになるが、これはそうならないと改めて強調している。

そうめんを食べたスタッフは、重いのにすごくおいしいと評し、最初にガツンとくる感じがあってから甘みが広がるようだ、と感想を述べる。リュウジは、白湯で冷やしを出している店はない、白湯と冷やしは普通同居しないと言い、これは味の素の鶏白湯スープを買わないとできないと繰り返している。冷凍オクラも、このころには解凍されていて問題ないと確認している。

リュウジはさらに汎用性も挙げる。今回は具をのせたが好きな具材でいい。そうめんは普通めんつゆで食べるもので、それと同じくらい簡単なものがいいはずだが、これも具を抜けば器に全部入れて混ぜ、そうめんを入れるだけなので、めんつゆと同じくらい簡単だという。

24:19

試食:親子丼――柚子胡椒で味変

親子丼を食べたスタッフは、こういう親子丼は食べたことがないと言い、白湯がちゃんと効いていると評価する。リュウジは、これで作れば醤油もみりんもいらないので、普通に親子丼を作るより圧倒的に楽だと話す。

ここでリュウジは柚子胡椒を少しのせて食べることを勧める。親子丼に柚子胡椒を使う発想はほとんどないだろうが、焼き鳥屋ではたまに柚子胡椒を添えてくれる、それで味変ができるのだという。材料費もあまりかからず、家庭料理のクオリティが上がるとリュウジは評している。

26:17

試食:炊き餃子――「調理時間と比例していない」

炊き餃子はまずそのまま、スープと一緒にすくって食べる。スタッフとリュウジはそろって「めっちゃうまい」と言い、おいしさが調理時間に比例していない、とスタッフが表現している。リュウジは、冷凍餃子がジューシーになり、スープと一緒にかき込むのがおいしいと話す。博多ではこういう食べ方をするとして、こちらにも柚子胡椒を合わせ、よく合うと確かめている。

リュウジは、これとご飯だけでも十分に食卓になると言う。スタッフも、疲れていて料理をあまりしたくないときに、お湯を温めて冷凍餃子を入れるだけでいいと応じている。リュウジは、余った青ねぎやニラなどを一緒に入れれば野菜もとれ、かなり普段使いできると付け加えている。

27:38

鶏がらスープがあれば十分、ではなかった

締めくくりに、普通の鶏がらスープではこの味にならないという話になる。スタッフは、鶏がらスープがあるから鶏系はそれだけでいいと正直思っていたが、全然違うのだと気づいたと話す。リュウジは、奥行きがあってまろやかさが出るのがポイントだとまとめ、3品とも今日から使えるレシピだとして回を終えている。