ジョーディン・ウッズ、ダニエル・フランケルでのウェディングドレス最終フィッティング
Vogue翻訳元 English
ジョーディン・ウッズは、NBA選手カール=アンソニー・タウンズとの結婚式を前に、最後のフィッティングのためデザイナー、ダニエル・フランケルのスタジオを訪れる。一度のセッションで彼女が試着するのは3つのルック。手仕上げのベールを合わせたラッフル(ルーシング)入りのセレモニー用ガウン、レースを使ったドレープの効いたセカンドルック、そしてウェルカムディナー用の流れるようなシルクのドレスだ。母親と姉妹も同行している。
訪問を通して問われるのは、短期間で仕立てられたカスタムの衣装が期待に応えられるのかという点だ。そしてもう一つ、より静かな問いもある。家族が悲しみを抱えたまま、どのように幸せな日を迎えようとしているのかということだ。最後にウッズは、ドレスは想像していた以上の出来だと語る。また、このフィッティングで結婚式への緊張がいくらか和らいだとも話している。
父への思いを胸にその日へ
ウッズはまず、「本当にいろいろな感情」を抱いていて、すべてが現実ではないように感じると語る。緊張すると、そのことをあまり話したくないタイプだとも打ち明ける。結婚式が感情的なものになることは、ある理由から分かっている。親を亡くすと、父親がバージンロードを一緒に歩いてくれないことを考えてしまうのだと彼女は言う。
母親は、ウッズの亡き父の写真を入れたネックレスを身につけている。母親は、この日あえてそれを着けてきたのだと説明する。「どちらにしても、毎日あらゆることの一部になっている」けれど、フィッティングの場に目に見える形で彼にいてほしかったのだという。その後、母親は二人の結婚に短い祝福の言葉を添える。娘は「運命の人に出会った」のであり、娘が幸せなら自分も幸せだ、と。
6か月という期限
スケジュールは厳しかった。ウッズによれば、カールとはクリスマスイブに婚約し、彼はその夏に結婚したいと望んだ。彼の仕事の日程上、結婚できるのは夏しかないのだと彼女は説明する。周囲からは、6か月でドレスを作るのは無理だと言われたという。
彼女は4つのショールームを予約し、ダニエル・フランケルのところが最初だった。決め手になったのは、フランケルが使うイタリア製シルクで、自分の肌の色に「本当にぴったり」合うと感じたのだと彼女は言う。そこから二人でデザインを練り上げていったとウッズは語る。シルエットを多少変え、パーツを加えていった。彼女はフランケルの「細部への独特な目」を称え、今では他の誰かに自分のドレスを作ってもらうことは想像できないと話す。
セレモニー用ガウンができるまで
フランケルは、セレモニー用ガウンの構造を説明する。レースの仕上げには3種類のレースが使われ、すべて手染めだ。近くで見ると、重なり合った層がはっきりと分かる。チームは何色ものアイボリーも使っており、フランケルはこの選択がとても気に入っているという。ウッズはその過程を少しずつ進んでいくものだったと表現し、フィッティングのたびに「ここにちょっと足して、あそこにちょっと足して」いったと語る。
フランケルは、実際に体に合わせてフィッティングすることにこだわる理由を説明する。スケッチからいきなり完成品のドレスへ進むのは自分には合わない、人はそれぞれ体のプロポーションも立ち居振る舞いも違うからだと彼女は言う。「生地を手にしているとき」が最もしっくりくるのだそうだ。
当初のデザインにはなかった要素がひとつある。フランケルによれば、それは彼女のチームがコレクション用に別途開発していたものだった。新しい技法を開発するたびに、実際の花嫁で試してみたくなるのだという。「本物のものの上で」見てみたいからだ。
彼女はこのガウンをコラボレーションだと位置づける。ウッズは、フランケルが重要だと考えるディテールを取り入れることを許し、ウッズにとって大切な要素も残された。デザインの意図は最初からはっきりしていたと彼女は言う。ウッズの具体的な要望は、お腹まわりをなめらかにすること、そしてルーシングを完璧にすることだった。一方ウッズは、「アーティストにはアーティストでいてもらわないと」と語る。
お披露目
ウッズがセレモニー用ガウン姿で出てくると、母親と姉妹はすぐに反応する。二人は彼女をお姫様と呼び、姉妹は「姉妹だから言ってるわけじゃない」と前置きしたうえで、これまで見た中で一番好きなウェディングドレスだと言う。ウッズは「正直、望んでいたものすべて」であり、「夢のウェディングドレスだと思っていたもの以上」だと語る。姉妹の評価は「10点満点、言うことなし」だ。
お披露目の前後で、3人は結婚式当日に誰が最初に泣くかについて冗談を言い合う。兄弟たちが涙ぐむかもしれない、カールもそうかもしれないと予想する。会場で泣かない人はいないだろうということで意見が一致する。
新郎とのコーディネート
ウッズによれば、カールは「NBAファイナルっていうものに出ていた」ため、自分の結婚式の衣装をデザインする時間がなかった。ラルフ・ローレンのスーツにしたいということは決まっていて、残りは彼女が引き受けた。彼女はフランケルのチームからシルクの生地見本をもらい、ラルフ・ローレンに持ち込んだ。彼のスーツのジャケットをそれに合わせてほしいと頼み、彼のルックを自分のガウンと結びつけたのだ。
ベール
アイボリーの手作りのベールにも注目が集まる。一同は、大きなスカラップではなく、小さな「ベビースカラップ」の縁取りを指摘する。フランケルは、アイボリーを混ぜ合わせるのが大好きだと言う。そうすることでルックが「格上げ」され、「単調」に感じられないからだ。すべてニューヨークの自身のアトリエで手作業で仕上げられていると彼女は付け加える。
ウッズによれば、レースにシルクを織り込むのはフランケルのアイデアで、さまざまなレースを試す中から生まれたものだった。フランケルは、シルクによってドレープが重たくならず、繊細で柔らかく、自然な印象になると話す。
偶然から生まれたセカンドルック
セカンドルックについて、ウッズはずっとレースを使ったものを思い描いていたと言う。それを伝えると、フランケルは「それ以上言わなくていい」と答え、スケッチを始めた。
最終的な形は偶然から生まれた。フランケルによれば、ウッズが最初に土台部分だけを試着したとき、「とても無難、あるいはシンプル」な印象だった。フランケルは中がどうなっているか見たくて、片側を持ち上げてほしいと頼んだ。ウッズが持ち上げると、ガウンが美しくドレープし、フランケルはそのまま押さえておくよう伝えた。チームがその位置でピンを留め、それがデザインになった。ウッズは、文字どおり生地を手でくしゃっと握っただけだったと表現する。
フランケルは、仕上がりには「ギリシャ風の雰囲気」があり、セレモニー用ガウンを引き立てながらも異なる印象になっていると言う。彼女の考えでは、2着のドレスは一貫したストーリーを語っている。その場にいた他の人たちは、それを時代を超えたもの、「アンティークのようでいて、新しいモダンなひねりがある」と表現する。
袖、コルセット、そして実用面のディテール
ウッズはセカンドルックに袖を付けたいと考えていた。フランケルは、夜が「ちょっとはっちゃけた」ときに脱げるよう、取り外し可能なシュラグにすることを提案した。
内側にはフルビスチェとレースアップのコルセットが仕込まれている。一同はそのフィット感の良さを称賛する。胸元からはみ出すこともないので一晩中直す必要はなく、背中にたるみやもたつきもない。息もできるし座ることもできると指摘し、「こういうことって大事」と冗談を言う。さらに誰かが、下地がほとんどミニドレスのようなカットになっているというディテールにも気づく。
フィッティングではその場でのお直しも行われる。チームはドレスの裾上げと詰めを予定している。ウエスト部分のずれは、実はウッズ自身のせいだったことが分かる。ドレスを引っ張り下げてしまったと彼女は言い、すべてを元の位置に戻さなければならなくなる。
ウェルカムディナーのドレス
3つ目のルックはウェルカムディナー用だ。一同が「またあのウォーターシルク」と呼ぶ素材で作られており、ダニエル・フランケルの代名詞だと説明される。流れるようにしなやかで、「なんというか、生地が好きなように動く」ほどだ。ウッズは、以前はラフな試作しか見ておらず、首元のタイはまだ見ていなかったと話す。
ウッズはまた、当初は別のドレスを最初の一着として気に入っていたが、フランケルからそれはやめたほうがいいと思うと言われたことを振り返る。姉妹は、ウッズが方向転換してくれてよかったと言う。背中とトレーンを見ながら、ウッズは踏んだ人とはケンカすると冗談を飛ばす。誰かが、ガウンが汚れれば汚れるほど楽しい時間を過ごした証拠だと返す。ウッズは、夜の終わりには汚れているべきだと同意しつつ、「でもそこまで汚れるのはダメ」と言う。
締めくくり:緊張が自信に変わる
ウッズは最後に、お針子たちの努力と創造性を称え、刺激を受けたと語る。結婚式に対してはまだ緊張していると認める。それでも、完成したルックを目にしたことで緊張が「流れていく」のだという。どの衣装にも自信を持てるし、「とことんまでやり遂げてくれた」デザイナーがいることに感謝しているからだ。家族に囲まれながら、あとは楽しむときだと彼女は言う。
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