未成年の美容整形とSNS時代の医療課題:ドラマ『ダウンタイム』の症例を医師が解説
高須幹弥(高須クリニック)ドラマ『ダウンタイム』における小学生配信者「萌えのんちゃん(宝田萌乃)」の美容整形エピソードを題材に、高須幹弥氏が小学生や未成年への美容整形手術の是非、医療広告ガイドラインの観点、そしてクリニック側のビジネス構造や現代のルッキズムについて解説を行った。
ドラマの設定と医療広告ガイドラインの抵触点
劇中では、500万人の登録者を持つ小学生配信者・萌えのんちゃんが、東山美容クリニックからの企業案件として大々的な美容整形を受けるというストーリーが描かれる。住宅ローンの残る父を支えるため、成長に伴う人気低下を打破しようと過激な施術を求める構図となっている。
この「美容整形の企業案件」について、高須氏は医療広告ガイドラインの観点から問題点を指摘する。通常行われているモニター割引や無料モニターは、術前術後の写真や体験レポートを提供する対価として施術費が免除または減額される仕組みであり、現行のルール上はグレーゾーンながら許容されている側面がある。しかし、クリニック側から広告料などの報酬(対価)を受け取ってレポートを発信することは明確に禁止されており、劇中の案件はガイドラインに照らすと「黒(アウト)」に該当すると述べる。
また、劇中で提示されていた「切開二重、目尻切開、涙袋形成、鼻のプロテーゼ、顎のヒアルロン酸、全身脱毛」といった施術メニューについても言及した。現在、未成年であっても二重の埋没法やレーザー脱毛を発信する動画はすでに多く存在するため、より過激な手術を選んで再生回数を稼ごうとする劇中の判断は、小学生に対する医療介入として極めて重い内容であると評価している。
小学生に対する各施術の医学的妥当性
高須氏は、劇中に登場した施術項目について、成長過程にある小学生に適用できるかどうかを医学的な視点から個別に検証している。
- 二重まぶた(切開・埋没):
小学生高学年であれば、逆さまつげによって睫毛が目に当たり角膜を傷つけるような「機能的な問題」の改善を兼ねて埋没法や切開法を行うケースは実際に存在する。ただし、萌えのんちゃんのように元々狭い奥二重がある場合、あえて切開手術を急ぐ必要はなく、どうしても行う場合でも埋没法で幅を広げる程度に留めるのが自然であるとした。 - 目尻切開:
劇的な変化をもたらす手術ではないため、小学生に対してあえて実施する意義は乏しい。 - 涙袋形成:
外科的な手術や軟骨移植は推奨されず、行うとしても元に戻せる(ヒアルロニダーゼで溶解できる)ヒアルロン酸注入程度が限度である。 - 鼻のプロテーゼ・顎のヒアルロン酸:
小学生は顔面の骨格が成長途中にあり、成長に伴って自然に鼻が高くなる可能性もあるため、骨格の成長が完了する成人前に入れるべきではない。顎のヒアルロン酸も骨への負担を考慮すると、成長期は待つことが推奨される。 - 全身脱毛:
第二次性徴で脇毛などが生え、本人が強く気にする場合はレーザー照射の選択肢もある。ただし、成長に伴って後から別の毛穴から生えてくる可能性が高く、時期には賛否がある。
結論として、小学生の段階で検討し得るのは、逆さまつげなどの機能改善を伴う二重形成、安全な範囲でのレーザー脱毛、あるいは小児歯科矯正程度であり、不可逆的な骨格・組織への侵襲を伴う手術は避けるべきであると論じた。
未成年の意思決定と「炎上マーケティング」の構造
劇中では、父親のために手術を受けようとする萌えのんちゃんの心中を察した担当医が、手術直前に中止を決断する場面がある。高須氏はこの点について、小学生が「自分が整形したい」と主張していても、その意思の半分以上は親の言動や誘導によるものであると指摘する。親が「可愛くなれば人気が出る」「二重にしたほうがいい」と言い続ければ、子どもは親を喜ばせたい一心でその意向を内面化してしまうため、児童虐待と捉えられかねない危険性を孕んでいると述べた。
また、未成年の整形をインターネット上で公開することに伴う「炎上」が、皮肉にもクリニック側の集客につながる実態にも言及した。過去に実在のクリニックが小学生の二重モニター動画を公開して批判を浴びた事例を挙げ、一般社会から批判されても、潜在的な整形肯定派や「未成年でも手術をしてくれる場所を探している層」へリーチしてしまい、結果的に宣伝効果を生んでしまうという業界の闇を説明した。
美容医療業界の過当競争とルッキズムの拡大
高須氏は、なぜ未成年に対する美容整形や過激な広告が増えているのかという背景に、業界全体の需給バランスの崩壊があると分析する。
美容外科医やクリニックの数が急増し、供給過多に陥った結果、経営破綻するクリニックも出始めている。その中で生き残るため、クリニック側は新たな需要を開拓しなければならない。需要を人工的に生み出す最も直接的な手段が「人々のコンプレックスや劣等感を刺激すること」であり、その対象がSNSを日常的に利用する小中高生にまで広がっていると指摘する。スマートフォンを通じて周囲やインフルエンサーの容姿と自分を絶え間なく比較させられることで、若年層のルッキズムが加速し、過剰な整形願望につながっていると警鐘を鳴らした。
実際の診療現場における未成年患者への対応と課題
自身のクリニックにおける未成年患者の診察経験についても具体例を挙げて語った。
- いじめや不登校を理由とする来院:
「顔のせいでいじめられた、不登校になった」と親子で来院するケースがあるが、客観的な顔立ちには何の問題もないことが多い。原因が外見ではなく内面や対人関係にある場合、ストレートに伝えると親から反発を受けることもあるが、安易な手術は根本的な解決にならない。 - 親自身のコンプレックスの投影:
美容整形を受けた母親が、自身の整形前の特徴(一重まぶたや小鼻の広がりなど)を受け継いだ我が子を連れてくる事例も見られる。2歳児など本人の意思確認が不可能な年齢で連れてこられるケースもあり、これらは当然断っているという。 - 親の説得役を医師に押し付けるケース:
子どもに嫌われたくない親が、自身で反対せずに「医師からダメだと言って諦めさせてほしい」と受診させる例もあるが、クリニックは家庭内の指導を行う場ではないため、家庭内で方針を決めるべきであるとしている。 - アイプチによる皮膚トラブル:
毎朝のアイプチやアイテープによって皮膚が荒れ、肥厚して戻らなくなるリスクを回避するため、中学生・高校生段階で本人の強い希望と親の同意のもと、自然な埋没法を選択することは現実的な対処法としてあり得る。
医師が断った後の患者の流出と業界の未解決問題
ドラマの結末において、萌えのんちゃんは東山美容クリニックで手術を断られた後、ライバル医院(MBC)へ移って企画を継続させてしまう。高須氏はこの展開を「美容医療のリアルな現実」と表現した。
医学的適応がない、あるいは時期尚早であると判断して正当な理由で施術を断っても、患者側は手術を受け入れてくれる別のクリニックを探し出し、最終的に他院で受けてしまうケースが後を絶たない。これは未成年への施術に限らず、過剰な手術を繰り返す整形依存症や身体醜形症の患者でも同様であり、売上を優先して無理な施術を行う医師が存在する限り防ぎきれない。
特定の医師が責任を持って長期的に患者を管理できず、施術を断られた患者が他院を渡り歩いた結果、取り返しのつかない変形や後遺症を招く構造的な問題が、現在の美容医療界に厳然として存在していることを提示して締めくくった。
はい、こんにちは。今回はNetflixの高須クリニック監修のドラマ『ダウンタイム』の症例解説、宝田萌乃ちゃん、萌えのんちゃんですよね。古川凛さんが演じている小学生のキッズ系YouTuberの役。この小学生の女の子が東山美容クリニックで美容整形をするという流れ、いわゆる企業案件ですよね。これについて僕の意見をお話しさせていただいて、解説させていただこうと思います。
萌えのんちゃんはですね、こうやってプリンセスポーズってやる。これがすごく受けてて、キッズ系YouTuberとしてチャンネル登録――YouTuberじゃないですね、ごめんなさい。YouTuberじゃなくて何かユートピアみたいな感じになってましたよね。失礼しました。あの配信者、500万人のチャンネル登録者がいらっしゃると。でお父さんとタワマンに住んでるんですよね。で、ローンが残ってますよと。なので萌えのんちゃんが頑張ってお金を稼がないと、ローンも払えないわけですよ。
お父さんは元々テレビの仕事をしていたんだけど、その仕事をやめて萌えのんちゃんの動画配信のお手伝いをしているっていう形なわけです。でお母さんは病気でお亡くなりになったと。その時にお父さんは必死でお母さんを看病して、そんなお父さんを萌えのんちゃんはずっと見てきて、お父さんのことが大好きなわけですよね。
なんだけれど、小学生の配信者、子供の時に結構人気があっても、成長していくとだんだん人気がなくなっていったりとかするわけですよね。というのは、子供の配信者数は少ないわけですよね。だけど年齢が上がるにつれて同年代の人たちがいっぱいやってるわけですよ。18歳以上になったりとか、15歳以上ですかね。高校生ぐらいになるとライバルがいっぱいいるから埋もれてしまうわけですよね。
なので何とかここで再生回数を稼いで、また人気を上げてお金を稼ごうということで、東山美容クリニックの企業案件、これ会長案件なんですよね。東山新田先生からの案件ということで。この美容クリニックの企業案件って今いっぱいあるんですけど、これは医療広告ガイドラインっていうものがあるんですけど、その中ではグレーとか、あるいはもう完全に黒っていうものがありますね。
というのは、美容整形を患者さんが受けて、その場合クリニックから対価を得てそのレポをするというのは、これはアウトなんですよ、医療広告ガイドラインでは。だけどこういう企業案件が何でたくさんあるかって言いますと、モニター割引とか無料モニターっていう建前でやるんですよ。その場合はモニターですよと。モニター患者さんっていうのは別にいいんですよ。それは顔を出したりとか体を出すことによって割引になったり、場合によっては無料になると。その場合にレポートするわけですよね。「やって良かったです」とか「生まれ変わりました」とかね。それはギリギリセーフかなっていう感じなんですけれど。
だけど対価、広告料を払ってやるのはこれ対価になるんでNGなんですよ。なので今回、東山美容クリニック、萌えのんちゃんはお金ももらえて、タダで東山先生の整形を受けられてすごいラッキーって言ってたじゃないですか。だからお金もらってると思うんですよ。広告料ももらって整形費用も無料なんですよね。実際その契約の時でも「手術の件数が増えれば増えるだけその料金が高くなる」って言ってて、萌えのんちゃんとかお父さん側は、配信者側は「もうフルでやりたい」ってことを言ってたわけなので、その方が盛り上がるわけですよね。
ドラマの中でも言ってたんだけれど、もう今は子供の埋没とか全身脱毛、レーザー脱毛ですよね、永久脱毛。そういう動画はもういっぱいありふれていると。そんなことやってももう再生回数取れないから、もっと激しい整形をした方がいいということで、東山クリニックが最初予定していた手術、その予定表にバーっと出てたんでそれを読み上げますと、切開二重、目尻切開、涙袋形成、鼻のプロテーゼ、顎のヒアルロン酸、全身脱毛っていう風にありましたよね。
なので顔面の輪郭とかボディの整形手術っていうのはないですよね。だけど結構ハードだなと思いましたね。実際に小学校の高学年ぐらいになると、二重の埋没法とかをやる子はちょこちょこ日本中にいるっていうのが現状ですね。
なので小学生の整形に関しては、例えば一重まぶたでまつ毛が目に当たってしまいますよ、いわゆる逆さまつ毛の人は二重を作ることによって逆さまつ毛が解消するんです。で、二重になって可愛くもなりますよと。機能的なものが含まれている場合は埋没法、あるいは場合によっては全切開法で自然な二重を作ると。小学校の5年生、6年生である程度まぶたの成長がある程度大体決まってる状態だったら、これはやるのはありかなっていうのはありますよね。
それ以上だと中学生、高校生でも二重の手術を希望される方が結構多いわけですね。何で多いかって言うと、みんなアイプチ、アイテープをするわけですよ。毎朝学校行く前にベタベタに塗って、すごい時間がかかって遅刻したりとか、あるいはアイプチのせいでまぶたの皮膚がかぶれてパキパキになっちゃったりとか、どんどんまぶたが分厚くなってこれ戻らなくなっちゃうんですよね。それだったら埋没法をする方がいいよねっていう形で、親御さんも仕方なく一緒に連れてきて埋没をやるとかね、そういうことは現実的にはありますよと。
ということなんですけれど、今回の萌えのんちゃんの手術なんですけど、ドラマの中にもあったんだけど、普通小学生がこれだけ激しい手術をして、それをYouTubeとか動画生配信すれば炎上する可能性が高いわけですよね。というのは萌えのんちゃんのおばさんも言ってたんだけど、児童虐待だって言ってたんですよ。お父さんが自分の娘を整形してそれを動画配信する、これ児童虐待だと。
これなんですけれど、なので特に整形反対の人はものすごく批判しますよね。萌えのんちゃん本人が「私が整形したいの、私がしたいの」って言っても、実際には小学生の意思ってもう半分以上が親の影響、親の洗脳によって決まるわけです。大好きなお父さんやお母さんが「〇〇ちゃん、整形して可愛くなるといいんだよ。やった方がいいんだよ」って言い続けると、「うん、分かった」って言って、大好きなお父さん、お母さんの言う通りのことをするわけですよ。なので本人の意思って絶対大事なんですけど、その意思っていうのは半分以上が親の洗脳、親の影響によって決まりますよということでございます。なので、これが児童虐待に当たるかって言うと、そういう意見を言う人の気持ちも僕は分かるということでございます。
ということで、これは医療広告ガイドラインではほぼブラックですね。モニター契約なんだけど、それプラス広告料もいただく、これが結構な金額なわけですよね。ということなんですけど、炎上した方がむしろいいみたいな話も出てたわけですよ、動画配信者側は。これも本当に闇なんですけど、これ本当にその通りなんですよ。
過去に日本でもある大手のチェーン展開の美容クリニックで、小学生の女の子をモニター契約で二重の埋没法の手術をして、「二重になりました」ってその動画を収めて、本人のインタビューとかも撮って、「小学校に行ってクラスの男の子に何たら」とかそういうのがあったわけですよ。これ当然、炎上するわけですよ。だって小学生の女の子、半分親の洗脳によって美容整形して、もちろん本人はやる意思があったんですけど、半分は洗脳なわけですよ。で、二重にしましたよと。
それをモニター契約でインターネット上で世界中に配信してってなると、後々これがですね、整形したっていうことでその女の子に対する非難がいく可能性はあるわけですよ。現段階でもそうなんですよ。「こんな子に整形させてかわいそうじゃないか」って、そういう声があるからもうお父さん、お母さんとか親御さんとか家族にも批判がいくし、その子にも「やっぱり良くない」って言う人は出てくるわけですよね、インターネットにアップすればですね。それが将来トラウマになって生きにくくなったりとかあるわけなので、やっぱり小学生モニターであって、それ本人だって特定できるようにインターネット上で出すっていうのは、僕はやるべきではないと思うんですけど。
それで炎上したじゃないですか。炎上したんだけど、炎上する方がこれ宣伝効果があるわけですよ。というのは、世の中には整形反対派の人と整形肯定派の人がいます。こういうのに反対する人って、多くの人が整形反対派なんですよ。そもそも美容整形そのものに反対しているから。
で、整形肯定派の人も「小学生モニターでやってインターネットに載せるのは良くない」って批判する人もいるんだけど、結構肯定する人もいるわけですよ。「別に小学生が二重にしたっていいじゃないか。本人がやりたいわけだし、うまくいって可愛くなって本人喜んでるんだから別にこれでいいんじゃないか」っていう肯定する人もいるんですよ。で、そもそも美容整形に行く人って整形肯定派の人なんですよ。
結構、小学生の整形をやりたがらないクリニック、やりたがらないドクターが多いわけですよ。それはこういう社会的に批判されるっていうこととか、成長期だからっていうことで批判する人もいるし、あるいはこれトラブルになったりいじめになったりとかそういう原因になるわけであって。
トラブルっていうのは、例えば二重にしてそれで学校に行って、それが原因でいじめられるっていうこともあって。いじめられて、最初は本人喜んでたんだけど、いじめられて「変だ、変だ」「前の方が良かった」とか「整形、整形」って言われると、それが傷ついて、それでお母さんも「かわいそう」ってなって、その怒りの矛先が美容クリニックとか担当の医者に行くってことがあるんですよ。
仮に最初は可愛くなって喜んでても、「ブスだ、ブスだ」って言われて、「変だ、変だ、不自然だ」とか中には悪意を持って言う人がいてとなると、「本当にそうだ」って思い込んで、「失敗だって言われました」とか「前のが良かったって言われました」って、その怒りが美容クリニックに行く、美容外科医の方に行くってことがあるわけです。そういう場合、医者も「最初話した通り、デザイン通りにやって最初喜んでたじゃないですか」って言っても、そういう理屈が通用しない人たちって一定数いるわけでトラブルになっちゃうんで、最初っからもう断るっていう人もいるわけで。
だけどそんな環境の中、クリニック自らが「小学生の手術やりましたよ。大歓迎ですよ、皆さん来てください」ってやると、「あ、ここだったらやってくれるんだ」って、小学生で美容整形したい、親もある程度賛成してる人がやっぱりそこに集中するんで、炎上した方が宣伝効果があるっていうのは確かなわけでございますね。
で、かわいそうなことにその萌えのんちゃんも、パパのために再生回数を上げたいと。「もうパパのためにやりたいんだ」っていう気持ちがすごく強くて、本人もやりたいって言ってるんですけれど。そこで有衣先生がやっぱり自分も娘で父親との関係色々あるので、「ひょっとしたら萌えのんちゃんはこれ本当は自分の意思でやるんじゃなくて、お父さんのためにやろうとしてるんじゃないか」っていうのを察して、切開の手術をやる直前に「中止します」っていう流れになったわけですよね。
この決断は良かったのかなとも思うわけなんですけど、でも結果的には東山クリニックで断られちゃったんで、MBCっていうライバルの美容クリニックに行って、そこの院長先生とコラボ企画して、結局そこで手術するっていうような流れになったわけですよね。その時になりたい顔は「このお母さんの顔になりたい」って写真を出したわけですよね。やっぱりお母さんのことが大好きだと。そんなお母さんを必死で看病したお父さんも大好きで。
だけど、お母さんの顔に整形するんだったらとりあえず整形しないで成人するまで待った方がいいかもわからないですよね。まだある程度顔面の骨格とか成長段階なので、っていうのもありますよね。
切開二重の手術を最初予定してたんだけど、萌えのんちゃんって、古川凛ちゃんって元々狭い奥二重っぽいのがあるわけですよね。だから二重はとりあえずしなくてそのままでもいいかなと。どうしても、良くないんですけど、整形案件で再生回数回してお金を稼ぎたいんだったら、埋没でちょっと広げるぐらいもありかなとも思うんですけれど、良くないですけどね、こういう考え方は。だけど最初に言ったんだけど、もう埋没法の小学生の動画なんか山ほどあるから、それじゃないんだと。だからやっぱり切開法っていうことだと思うんですけどね。
あとは東山クリニックで最初予定されていた目尻切開。目尻切開ってものすごく大きな変化をもたらす手術じゃないので、ビフォーアフターでガラッと変わるわけじゃないんですけれど、手術をやったっていうことに意義があるのかもわからない。これ良くないですけどね、こういう考え方。
あと涙袋形成ってあったんですけど、これヒアルロン酸注入だけでやるのか、あるいは脂肪注入するとか軟骨移植するとか。最近、軟骨移植するドクターはいないし僕も推奨しないんですけれど、あとは眼輪筋をそこでまとめてっていうそういう手術もあるんですけど、ヒアルロン酸ぐらいですかねって感じですよね、やるんだったらね。ヒアルロン酸だったら最悪戻したくなったらヒアルロニダーゼ打って溶かして戻すことができますよね。
あとは鼻のプロテーゼはやるべきじゃないと思いますね。やっぱり小学生で顔面の骨格が成長段階で、何もしないでも待つだけで鼻が高くなるっていう可能性がありますよね、骨格によって。プロテーゼはやるべきじゃないかなと思うのと、顎のヒアルロン酸、ほんのちょびっと出す、骨に負担がかからない範囲内だったらギリギリこれぐらいかな。ただ成長段階なんで、ちょっとやらないで待つっていうのが正解なわけでございます。
あとは全身脱毛は、脇とか生えてたら脱毛してもいいかなとは思いますね。第二次性徴で脇毛とか生えてきて、それが気になるのだったらレーザー脱毛。ただ成長段階なんで、一旦脱毛しても他のところからまた生えてくるってことがありますけど、その時にまた生えてきたのをレーザーで叩いてっていうのもありますし、ある程度成長しきって生え揃ってからやるっていうのもありなんですけど。結構、脇毛とかお腹とか足とかも、18歳とか20歳超えてからさらに濃くなるっていう人もいますんで。いつ始めるかっていうのは賛否あるわけなんですけれど、小学校高学年で脇とかレーザー脱毛始めるのは、安全な範囲内でやるんだったらありかなと思いますね。
なので、賛否あるけどヒアルロン酸、鼻と顎と涙袋、あとレーザー脱毛と、あとは歯科矯正とかね、小学生のうちで始める、これは機能的なものもあるのでこういうのをやるのはありだと思いますけど、東山美容クリニックで矯正はやってないと思いますけどねっていう感じですよね。
で、ストーリー的には会長案件で子供専用クリニックの創設なので、会長としては最初、萌えのんちゃんでバーっとバズらせて、その後子供専用クリニックを作って、小学生とかもうガンガン整形してお金を稼ぐっていうことだったんじゃないかなって思うわけで、これ本当に良くない兆候なわけでして。
今、何でこれだけ小学生の整形とか、あるいは中学生、高校生とかも整形したがるかって言いますと、やっぱりそれだけ広告を打ったりとか、あるいはSNSでこういう案件やったりとかっていう影響があるわけでして。美容クリニックの数もすごく増えてるし、直美とかを含めて美容外科医、美容皮膚科医っていうのもすごく増えてるわけですよ。そっちの方が楽して稼げるからっていうことですごく人とかクリニックが増えてるとなると、供給が増えてるんですよ。需要が増えるよりも供給が増えて、なので結構、美容クリニックで倒産してるところもあるわけで。
じゃあどうすれば生き残れるかって言うと、それは需要を増やすっていうことなんですよね。需要を増やすためにはコンプレックスを増やさないといけない、劣等感を増やさないといけない。なので「小学生でも二重にした方がいいよ、鼻を高くした方がいいよ、脱毛した方がいいよ」っていうのを宣伝して需要を増やしてっていう流れだから、未成年の美容整形が増えてるっていうこういう流れですよね。
だから需要を増やすんだったらコンプレックスを増やす。コンプレックスが増えると劣等感が増して、より若者が不幸になって、恋愛離れになって結婚しない、子供作らないっていう流れになって少子化が進むと。そうするともう韓国のようになってしまうわけなので、あんまりいい兆候ではないですよっていうことですね。
という感じで、僕のところにも結構未成年で美容整形したいっていう患者さんはいらっしゃるわけですね。色んなケースがあって、萌えのんちゃんみたいに本人がしたいって言って、親も「まあいいよ」っていう前向きでいらっしゃる方もいるわけなんですけれど、断ることもありますけどね。
小学生だったら機能的なものも含めて、逆さまつ毛とかがあればやるかなっていうレベルですかね。中学生、高校生になると、またじっくり親と本人と話し合って、成長段階だったらやめて、ボディの整形とかもやんないし、顔面の骨切りとか鼻のプロテーゼとかもある程度顔面の成長が止まってからじゃないとできないわけですよね。そういうのは断るし、機能的なものも含めてやる時はやるって感じですよね。
あとは「顔が原因で学校でいじめられるから整形したい」っていう子、結構いるんですよね。親と一緒に来られるんだけど、実際その子を診察するとそんなに悪くなかったりとかするし、むしろ結構可愛かったり結構イケメンだったりとかするんですけど、結構多いですね。顔が原因で不登校になって、親と一緒に「この子は顔が原因で不登校なので整形してください」っていう親もいるわけで。
だけど、実際にはそんなに悪くないですよ。だから間違いなくその子が不登校の原因とかいじめられてる原因っていうのは、顔が原因じゃないんですよ。本当に残酷な話なんだけど、顔じゃなくて内面が原因で不登校になったりとかいじめに遭ってるんですけど、そのことをストレートに親に話すと、「この子が不登校の原因、いじめの原因っていうのは顔じゃないですよ、内面ですよ」って言うと、大抵親はやっぱり怒るわけですよね。怒っちゃうけど、本来言うべきことは言わないと本人たちのためにも良くないし、それでも理解してもらえないかもわからないですけどって感じですけどね。
あとは親が整形してると、お母さんが僕の患者さんで整形して美人になりましたよと。で、子供が自分の整形前の顔にそっくりだと。分厚い一重まぶたで小鼻が広がって。なのでお母さんが「私は辛い思いをしたんで、この子には同じ辛い思いをさせたくないんで、だから幹弥先生に整形してほしいです」っていらっしゃる方は多いですよね。
でも場合によってはもう2歳とかで連れてくるお母さんとかもいて、さすがにもう本人の意思も確認できないんでもう当然断るわけなんですけど。あとは中学生ぐらいになって、ある程度顔面の成長が止まってて本人の意思もはっきりとしてたら、二重の手術とかやることはありますよねって感じで。成長段階、骨格とかに関しては、もう成長が止まってからじゃないとやらないっていう感じですよね。
あとは子供が「もうやりたい、やりたい」って言って、親が反対なんだけど、親が「もう駄目です」って言えば未成年は整形することできないんですよ、絶対に親の承諾が必要だから。だけど親が子供に嫌われたくなくて「駄目です」って言えないから、僕に「駄目だ」って言ってほしくて連れてくる親とかもいるわけで。「もうそれは連れてこないでください。家庭内の問題なので、親が絶対にさせないっていう方針だったらもう連れてこないでください」って言っても、やっぱりそういうのが言えない親が最近多いんですよ。
自分で「駄目だ」って強く言えないから、それを言ってもらうために僕のところに来ても、美容クリニックって整形するために来るのであって、「整形するな」って言うためのクリニックじゃないし、それだともう本当に申し訳ないんだけど経営的に厳しいんですよね。売上にならないし、その他の患者さんにも迷惑なんですよ。他の患者さん、僕の手術を受けたくても予約が取れない人がそういう人で予約が埋まっちゃうから、そういう人は来ないでくださいっていう感じですよね。
あとはもう本人がやりたいと。親はもう根負けしたと。「友達もみんなやってる。何で私だけ駄目なの?」って根負けしてきて、ちゃんとリスクも話して、中学生ぐらいで埋没法で狭い二重を作ったりとかありますよね。というのはやっぱり中学生、高校生ぐらいになると、みんな毎朝アイプチ、アイテープしてもかぶれて時間もかかるし、遅刻して時間のロスだから、それだったらもう二重埋没でやりましょう、そうするとアイプチしなくて済むからっていう流れでやるっていう子は多いし。
やっぱり最近ね、もう小学生、中学生、高校生、すごいルッキズムが強くなっちゃって。それはもうスマホ、SNS、Instagram、TikTokの影響でもう可愛い同年代の子がいっぱいいて、「私も可愛くなりたい。私は何て不細工なんだ」って劣等感を感じて整形する。それでルッキズムが強くなってるっていうのがありますね。
あとは結局、萌えのんちゃんはMBCでのコラボ企画、他院に行ったわけなんですけど、美容整形の患者さんって何らかの事情があって、患者さんが「整形したい」って言っても断るっていうことあるんですよね。正当な理由で「もう医学的にやらない方がいいですよ」って言って断っても、多くの患者さんはある医者に断られても結局他院に行ってやっちゃうっていうことが多いですよね。
整形依存症で顔面がコテコテになって、「もうこれ以上やんない方がいいですよ」って僕が断っても、僕が断ると結局他院に行って他院でやっちゃうと。結局、他院としてはやらない方がいい人、子供だからとか整形依存症だから後遺症が出るからっていう理由でも、やらないと売上にならないから、やっちゃいけないって分かっててもやっちゃうっていうことありますんで。どっかはやってくれるんで、僕が医学的に考えて「この人はやるべきでない、この人のことを考えて」と断ったのに、結局よそでやっちゃうっていう人は多い。これが現実ですよということでございます。
例えばマイケル・ジャクソンさんも、鼻の整形を「もうこれ以上やんない方がいいよ」って担当医が断っても、結局他院に行って大金積まれるとやっちゃうよと。だから医者をコロコロコロコロ変えて、どんどんひどくなっていきますよと。もう取り返しがつかないぐらい感染繰り返したりとか、拘縮してピンチノーズ、アップノーズになったりとか。1人の医者が責任持ってずっと見てればいいんだけど、断ると結局そういう人はよそに行っちゃいますよと。醜形恐怖症、整形依存症もそうだし、他の色んなケースの方もそうなっちゃいますよというお話でございました。ご視聴ありがとうございました。
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