2040年問題を前に、介護はAIとロボットでどこまで変わるのか:ヤマシタ山下和洋と落合陽一の対話
PIVOT 公式チャンネルこの番組のテーマは、人手不足が深刻になる介護の現場で、AIとロボットがどこまで役割を担えるのかという問いである。介護用品レンタル大手ヤマシタの代表・山下和洋は、自社で実施した1000人規模の調査を示しながら、在宅介護を支える仕組みとテクノロジーの組み合わせを主張した。メディアアーティストの落合陽一は、ロボット工学やAIの観点から、何が機械に置き換わりやすく、何が人に残るのかを論じた。
ヤマシタの事業と社内でのAI活用
山下によれば、ヤマシタの主力事業は介護用品のレンタルとリネンサプライの2つで、そこにAIなどのテクノロジーを積極的に取り入れて生産性を高めようとしている。山下は25歳のとき、父親が交通事故で急逝したため、社員約1500人の会社の代表に就いた。業績の厳しかった会社を立て直した経緯を、山下は自身を象徴するエピソードとして紹介した。社員数は現在約3000人に増えている。
社内でのAI活用について山下は、ノーコードによる「市民開発」を続けていると説明した。約500人が取り組み、数百のAIエージェントが動いているが、日常的に使われているのは30ほどだという。山下はこの「日常的に使われるエージェント」の数を増やせば、会社全体の生産性が上がり、人の成長も速くなると考えている。人の多い組織でも生産性を高めやすくなる、というのが山下の見立てである。
2人の付き合いは2015年ごろのイベントにさかのぼる。当時の落合の未来予測は、山下には「高度すぎてよくわからなかった」という。2022年ごろにG1サミットで再会したとき、ちょうどGPT-3.5が登場していた。落合のプロンプトの書き方で回答が変わるのを見た山下は、これからは人間がAIとどう協働するかが大事になると感じ、落合にアドバイザーを依頼した。落合はヤマシタの社員総会に参加したとき、やる気のある社員の多さに驚いたと振り返り、「熱血系」で社員満足度が高そうだと評した。
2040年問題の数字と現役世代の負担
山下は少子高齢化の深刻さを示す目安として「2040年問題」を挙げた。65歳以上の高齢者が人口の35%になり、要介護認定者は約1000万人に達する。一方で介護現場では職員が57万人不足する見込みだという。生産年齢人口で見ると、2020年少し前の約7500万人が2040年には約6200万人に減り、2070年には約4500万人まで落ち込む。今の延長線上では働き手が半分ほどになるため、社会をどう成り立たせるかが重要な課題だと山下は述べた。
数字だけでは他人事に感じる人も多いのではないか、という司会者の問いに対し、落合は道路工事や介護のように肉体を使って社会を維持する労働から人手不足が厳しくなると指摘した。そのうえで、長期的には賃金体系がかなり変わるのではないかと見通した。山下は日本固有の事情として介護保険料を挙げた。2000年には3000円以下だった保険料が、現在は6000円を超えている。現場ではよく話題になるが、無意識に払っている人も多いのではないかと山下は語った。
病院・施設・在宅のコスト構造と「併用」の考え方
対策として山下がまず挙げたのは、外部環境を正しく理解することだった。一般に最も費用がかかるのは医師や建設コストを含む病院で、次が介護施設、その次が在宅である。こうした費用を国の給付がまかなっていると理解し、在宅で過ごせる環境を整えれば、社会保障費全体を効率化できる。山下は、この全体像を共有するだけでもかなり違うと考えている。
ただし山下は「在宅でなければならない」という考え方には否定的だった。在宅にこだわりすぎると家族が疲弊して働けなくなることもある。難しくなれば施設に頼り、病気になれば早めに病院へ行く。どれか一つに100%頼るのではなく、無理のない持続可能な介護環境をみんなで考えることが大事だと強調した。
介護は突然始まる:住環境の準備と老老介護
在宅を増やせば家族の負担が大きくなりすぎないか、という問いに落合は自身の経験を語った。30代後半から40代半ばになると、家族の介護が必要になる場面がちらほら出てくる。先ごろ亡くなった父親が体調を崩したときも自宅でヘルパーを呼んだが、家の中が不便だったり、ベッドなど色々なものをそろえる必要が出てきたりしたという。知人の父親が脳梗塞で倒れた際も、翌日には手すりがない、階段を上れないといった話になったと落合は付け加えた。
山下はこれを「あるある」だと応じた。介護は突然やって来るため、事前に住環境を整えている人はほとんどいない。工事をすれば1〜2カ月かかるが、レンタルの小さなスロープがあると知っていれば、その日から車椅子で移動できる。しかしその知識がないため、段差のある場所で車椅子を無理に押して腰を痛めるケースが多いという。
山下はさらに在宅介護の課題を2つのパターンに分けて説明した。1つは、40〜50代前後の家族の中で介護を担うキーパーソンが1人しかおらず、その人に負担が集中するケース。もう1つは、年齢の近い夫婦が互いを支える「老老介護」で、支える側の高齢者も腰を痛め、2人とも要介護度が悪化するケースである。後者では、遠方の家族が駆けつけて2人分の介護環境を整えることになり、結局は最初のパターンに戻ることが多いと山下は指摘した。だからこそ、テクノロジーで効率化し、人間は人間にしかできない部分に集中する仕組みが必要だというのが山下の主張である。
落合は国際比較の視点を加えた。日本は最初から介護をアウトソースできる制度が整い、在宅を選ぶ人もサービスを入れながら暮らすことができる。東南アジア諸国はもっと大変そうに見えるが、選択肢があらかじめ示されている点は日本にとって良いことだと落合は述べた。
1000人調査:ロボットの受容を分けるのは年齢ではなく「自立志向」
介護ロボットがどの程度受け入れられているかを示すデータがほとんどなかったため、ヤマシタは45〜74歳の1000人を対象にウェブアンケートを実施した。山下が最も興味深いと語ったのは、年齢による差がほとんどなかったことだ。40代の方がロボットに前向きだと思われがちだが、実際にはそうではなかった。
大きな差を生んでいたのは「自分のことは自分でしたい」という自立志向の強さである。自立志向の高い人は71%が介護ロボットを使いたいと答え、移乗など体を動かす場面に限ると75%に達した。一方、自立志向の低い人では25%にとどまり、約50ポイントの開きがあった。この傾向は、自分が介護を受ける場合でも、親を介護する場合でも同じだったという。人に迷惑をかけたくないと考える人は、若い世代に限らず65歳以上にも多い。山下はこれを、テクノロジーを導入しやすい土壌があることの表れだと解釈した。
日本はケア機器が得意な国か
落合も、日本はテクノロジーを受け入れやすい国だと述べた。温水洗浄便座を最初に普及させた国であり、衛生用品に技術が入っても違和感なく使っているからだ。中国が安くて良い製品を作るようになった今、日本は「安心して使いやすい」というブランドを崩さないことが大切で、その評価はまだ高いと落合は見ている。
日本がこの分野を得意とする理由を問われた落合は、「難しい」と前置きしたうえで、自動車づくりの蓄積や、陶器、水回り、アクチュエーターのような細かい制御部品を使う製品の得意さを挙げた。例として落合は、家庭用血圧計の世界シェアの5割を日本製品が占めていると紹介した。差別化が難しそうな製品でもシェアを取れているのは精度が高いからだとし、家の中でのヘルスケア製品は「すごく日本人っぽい」と評した。山下も、在宅で気持ちよく過ごせる環境づくりのように微妙な調整が求められる領域は、日本人の得意な細やかなUXと近く、その特性が生きると応じた。
受け入れられやすい用途と、人に任せたい用途
調査では、用途ごとの受容度にも差が出た。立ち座りや移動の支援、健康状態の見守りといった領域では、テクノロジーを使いたいという回答が約70%に達した。一方、排泄の処理や介護・医療の相談、人生相談などは機械に任せるイメージがわかず、人の方がよいという回答が多かった。ただし山下は、回答者の多くが介護テクノロジーを具体的に知らないと指摘する。「あなたのこの悩みにはこれが当てはまる」と示せば受け入れる人は増えるはずで、技術の進歩によって結果も変わっていくだろうと述べた。
具体例として山下が紹介したのは、富士という会社の移乗支援機器「ハグ」である。介護者が要介護者を「よっこいしょ」と持ち上げてぎっくり腰になるのを防ぐ機器で、介護ロボットが本業ではなかった同社の技術力が生かされ、よく売れているという。もう1つは、お腹に貼ることで膀胱にどれくらい尿がたまっているかがわかるセンサーだ。家族が何度もトイレのタイミングを確認する負担を減らせる。敷くタイプなど様々な形式があるが、こうした製品を知っていれば「この課題にはロボットを使い、当てはまらなければ人がやる」と判断できるようになる。そうした知識が広がれば受容度は大きく変わる、と山下は語った。
落合は「ハグ」を賢い設計だと評価した。重いものを持ち上げるのはアクチュエーターにとって難しく、ヒューマノイドは体を動かすことは得意でもペイロード(可搬重量)を稼げない。人の形をしている必要はなく、車輪がついている方がちょうど良い。富士がもともと電子部品の実装機を作る会社であることにも触れ、こうした企業の技術が介護に使われるのは日本の得意分野らしいと述べた。
ヒューマノイドか、乗り物か
今後の可能性について落合は、ペイロードの大きい作業にはヒューマノイドが出てくるとしつつ、介護で頻繁に発生する「立たせる・座らせる・移動させる」動作は乗り物が解決しそうだと述べた。万能ヒューマノイドが人を抱えて車椅子に乗せ、後ろから押す、という発想も悪くはない。ただ、本人が自分だけで動きたい場面もあるだろう。そう考えると、乗り物系とそれ以外で住み分けが進むのではないか、というのが落合の「直感」である。2つの並行が理想形か、という司会者の確認には、乗る人の主体性がなくならない程度に、と補足した。
人に残してほしい仕事と、モラベックのパラドックス
調査では、テクノロジーが進んでも人に担ってほしい仕事も尋ねている。上位3つは「機器の安全管理とメンテナンス」「会話の相手」「人生などの相談」だった。安全管理を機械ではなく人にチェックしてほしいという回答が多かったことを、山下は興味深い結果として紹介した。
落合の見方は違った。機器の安全管理やメンテナンスは、むしろAIエージェントが得意な分野だという。目視での確認が必要な場面は残るものの、裏でエラーが起きればエージェントが直すことは普通になりつつある。落合はここでハンス・モラベックの「モラベックのパラドックス」を引いた。人間にとって難しいことは機械には簡単で、機械にとって難しいことは人間には簡単だ、という考え方である。記号推論や数学、理論物理、システムのエラー発見やシステム構築は高度な知的能力とされるが、人間が比較的最近始めたことなので機械には簡単だ。逆に、体を動かす、食事をする、排泄するといったことはコンピューターにはほぼできない。
この観点から落合は、人間の仕事は知的な側から先に機械に置き換わると述べた。会話も人間が始めたのはせいぜい300万年ほど前の比較的新しい能力であり、人生相談も同じだという。本質的に難しく、かつ人にやってほしい領域と、人々の直感との間にはギャップがある。機械が人に寄り添うようになれば「意外と機械でもいい」となる部分が混ざってくるだろう、というのが落合の見立てである。さらに落合は、「人間に安全管理をさせてはだめでしょ」という時代がきっと来ると語った。山下はこれを受けて、会話もメンテナンスもAIが得意な部分はAIに任せ、最後に人がやるべき部分をきちんと設計することが大事だと改めて感じたと述べた。
不安の正体は「使ったことがない」こと
AIやテクノロジーへの否定的な意見について山下は、否定というより、使い方がわからないことや未知のものへの漠然とした不安が大きいと分析した。今回の調査でも具体的な使用場面は説明していない。それでも自立志向の強い人の多くは使いたいと答えていた。まずその人たちに使い方を丁寧に説明し、そこを突破口にすればロボットやAIの導入は進むだろうと山下は見ている。
落合はこれに同意しつつ、実際に自分で触ってみられるかが重要だと付け加えた。問題の多くはやったことがないから生じるものであり、AIも同じだという。使ったことのない人にはAIエージェントのアプリが大層なものに見えるが、実際には質問するとLINEのように返事が返ってくるだけだ。その感覚が伝われば受け止め方は相当変わると落合は述べた。
在宅介護プラットフォーマー構想
知るきっかけをどこで得ればいいのかという問いに対し、山下は長期ビジョン「2030」で掲げる「在宅介護プラットフォーマー」の構想を説明した。ヤマシタは現在、利用者の家を訪問して状態を調査・アセスメントし、電動ベッドや車椅子などをレンタルしている。レンタルでは対応できない部分は販売や住宅改修(リノベーション)で補い、安全な住環境を整えている。その延長で、今のあなたにはこの介護ロボットが使える、と説明できるはずだと山下は考えている。構想にはロボットに限らず、栄養が不足している人へのサプリメントやプロテイン(高齢者は筋肉が減って転倒しやすい)、定額でのIoTリノベーションの提案なども含まれる。
落合はこれを「御用聞き」にたとえた。今の御用聞き的なAIは、Amazonの商品を薦めたり旅行を予約したりする程度だが、介護用品は「ハグ」のようにマイナーでも必要なものが多く、特化型で特殊だ。しかも申請書を書けば費用が半分になることもある。どの自治体に住んでいるかで条件が変わり、誰かが相談に乗らないとわからない。落合は、これこそAIらしい仕事だと述べた。
同様の事業を狙う競合もいるのではないかという問いに、山下は強みを3つ挙げた。1つ目は、プライバシーの面で重要な家の中に入って提案できること。2つ目は、約40年事業を続けてきたことで、全国にすでに顧客とそのニーズを抱えていること。3つ目は、社会貢献への意識を持つ現場の社員である。取り組みとしては、社員のテクノロジーアレルギーをなくすためのAIエージェント開発と活用推進を挙げた。介護用品レンタルのシェアは急速に伸びており、あと1.5年ほどで1位になるのではないかと山下は見込んでいる。さらにIoTスマートホームを見据えてリノベーション事業を拡大しており、一級施工管理技士や一級建築士、大工も採用している。社内にエンジニアもいるため、内製でリフォームを安く短期間で行い、開発も自前でできる体制が整いつつあると語った。
介護の担い手と道具の変化
介護業界で働く人材の変化について、山下は長期ビジョンの動画をきっかけに、介護にありがちな「ゆっくりで生産性が低い」というイメージとは違う会社だと理解して入社する人が増え、現場の雰囲気や生産性への考え方が変わってきたと述べた。社内のエンジニアからは、テクノロジーが入ってこなかったエッセンシャルワークやブルーカラーの領域は、他業界では当たり前のUIなどを整えるだけで劇的に良くなるため、非常に明るく見えるという声が上がっているという。インパクトを出したいエンジニアにとって、こうした領域は今後ますます魅力的な場所になると山下は見ている。
落合は、道具の方が随分やさしくなったと指摘した。スマートフォンの操作が自然言語でできるようになり、かつては専門業者の仕事だったシステムも、簡単な決済アプリや連絡手段として日常に溶け込み、もはやテクノロジーとすら呼ばれなくなっている。介護は特殊なエッセンシャルワークと思われがちだが、それが当たり前に、気軽にやれる仕事になっていくとよい、と落合は述べた。人が人を支えるのは昔からある普通の産業だとも付け加えた。
求める人材について山下は、AI時代には物事が速く変わるため、その変化を前向きに捉え、自ら変化を作りたい人が向いていると述べた。社内には外資系の金融やヘルスケア、グローバルな家具メーカーなどから転じた人もおり、社会の変化を見据えてこの業界に大きなインパクトがあると考えて入ってきているという。短期ではなく中長期で世界を変えたい人が長く活躍している、と山下は語った。
最後に人に求められる仕事とは
締めくくりに、介護に限らずすべての仕事で最後に人に求められるものは何かが問われた。落合は、人間以外が生み出すものの量が、人間が作るものの無限倍に増えるだろうと述べた。道具を作るコストが限りなく下がれば、人間がスキルや技術の障壁として守ってきたものは一瞬でなくなる。1カ所を掘り続けても価値はすぐに飽和するため、人間は「餌場」を変えながら動き続けなければならない。得意な人は、感度高く問題を見つけ、次々と移りながら解いていくだろう。問題を解く速度は上がり、繰り返しの仕事は減っていく。一点を深掘りするのはAIの方が得意になるので、人間の役割はどう探索するかに移る、というのが落合の見方である。
山下はこれを受けて、勘の良い人はうまく生きていけるが、勘が悪いと全く違う方向に進んでしまうので難しいと感じたと率直に述べた。そのうえで、すべてをAIに決めてもらい、その通りに生きるのが良い人生だとは思わないと語った。仕事に限らず、時間の使い方や、何をしたい人になりたいかを自分で決め、その答えが変化しても楽しめる人が一番幸せになるのではないか。山下はそうメッセージを送りながら、自分もそうなりたいと改めて思ったと述べ、対話を終えた。
よく2040年問題っていうのが、介護の現場で必要な数が57万人不足してしまうと。
人ごとに感じてる方も多いのかなって。社会を維持するために必要な肉体を使う労働力から、かなりきつくなってくるので、でも賃金体系が結構色々変わるんじゃないかなと思いますけどね。
介護保険料が元々2000年って3000円以下だったのが、今もう6000円超えてるので、現役世代の負担っていうのはかなり増えてるなっていう風には。
対策どうしていけばいい?
テクノロジーを入れて効率化し、人間が人間でしかできないところにフォーカスする。
ロボットとか積極的に入れていこうという時に、どんなものが受け入れられていて、
立ち座りとか移動支援、そういったものについてはテクノロジー使いたいっていう人たちが多いですよね。
ちなみに今後どういったものが可能になってくると、
万能ヒューマノイドがこれをヒョイって持って、車椅子に乗せて後ろから押してくれるっての別に悪くない考え方なんですけど、でも本人だけで動きたいこともあるだろうなと思ったりとか、そういうこと考えると乗り物系とそれ以外で住み分けすんのかなっていうのが僕の直感です。
2つ併用でやっていくのが理想形なのか。ぐらい。
今回の& questionsは「巨大市場の介護はAIとロボでどんな変革が起こるのか」をテーマに、ヤマシタの提供でお送りします。ゲストご紹介します。ヤマシタ代表、山下和洋さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
続きまして、メディアアーティスト落合陽一さんです。よろしくお願いします。
はい。よろしくお願いします。
まずですね、山下さんが社長を務めるヤマシタについて伺っていいですか?
はい。ヤマシタはですね、事業内容としては介護用品のレンタルとリネンサプライ、この2つの事業をメインとしてやってます。で、ここにですね、テクノロジー、AIとかをガンガン入れてって生産性を高めていくみたいなことをやってます。私の特徴的な経歴でお話しさせてもらいますと、25歳の時に急遽父親が交通事故で亡くなって、その際にですね、急遽1500人の会社の代表になったと。で、会社の状態でそこをターンアラウンドしたっていうのが、皆さんに覚えてもらえているエピソードかなという風に思ってます。
で、山下さんと落合さんの関係性もお伺いしていいですか?
長い友達ですか?
どのぐらい長いんですか?
そう、2015年ぐらいかですね、イベントみたいなのがあって、そこで陽一君が登壇してて、話してる内容が当時もうぬるぬるって言ってたんですけど、ちょっと高度すぎてよくわかんなかったんですが、未来予測みたいなことをしていて、その時はちょっと話したぐらいだったんですけど、2022年ぐらいかな?2年ぐらいですね。多分あれもG1サミットかな?
うん。ですね。で、その時にちょうどGPT-3.5ができて、AIの話をよくしてました。
で、そのプロンプト見てて、頭のいい人のプロンプトの打ち方ってこんな風に打つんだって思った時に、これによって回答が変わるのを見てたので、やっぱりこれからはAIが来るとはいえ、人間がどうAIと協働するのかが大事だと思ったので、落合君に是非アドバイザーになってほしいって言ってお願いし始めたっていうのが始まりですね。
落合さんからご覧になった山下さんと、あとヤマシタという会社っていかがですか?
いや、なんか社員総会に行ってみたら、めちゃくちゃやる気がある人たちがいっぱいいてびっくりしました。
ああ。
なんかめっちゃスポーツを応援しそうな感じ。
ああ、結構熱血系の。
あ、熱血系だと思いますね。
ああ、確かに。
なんかね、テンション高い。あと社員満足度が高そう。
ああ、そうですね。
以前お2人でもPIVOTにご出演いただいて、その時もヤマシタでAI活用推進してるっていう話を伺ったと思うんですが。
前回だとローコード・ノーコードからの市民開発みたいな話あったと思うんですけど、それを継続的にやってまして、500人ぐらいがそれに取り組んでるみたいな形になってるんですけど、実際今、数百動いてはいるものの日常的に使われてるものは30ぐらいあったりするんで、この日常的にAIエージェントをみんなが使う状態をどんどん増やしていき、その数が増えてく状態になると全体の生産性がどんどん上がってったりとか、人の成長スピードが人間を返さずに上がっていくみたいな形になってくると、人が多いモデルでも生産性が上がりやすくなるっていうのができるかなと思ってます。
社長就任なさった時1500人の大きい会社だったっていう話でしたけど、それからさらに大きくなってるんですよね。
はい。今3000人ぐらいになってまして、最近ですね、ヤマシタに入ってくれる人だったりとか、選んでくれる利用者の方々がすごい増えてるんですけど、元々知らないみたいなことが結構多くてですね、この認知度をやっぱり上げてくことによって安心してヤマシタを使っていただけるんじゃないかなっていうことで、ちょうど9月の下旬ぐらいなんですけども、テレビCMをですね、山下智久さんとコラボレーションして放映してます。
比較的介護っていうイメージとはちょっと違う雰囲気のテイストにしてるので、挑戦していく風土だったりとか、日本から世界にっていうのは山下智久さんが目指してるとこなので、私としても一緒に日本の良さを伝えていきたいなという風に思ってます。
ありがとうございます。本日お伺いできればと思います。キーワード3つご用意しました。
まず1つ目のキーワード。人手不足とかはよく耳にするようになっていますが、どう見てらっしゃいますか?
少子高齢化っていうのはもう皆さん知ってると思うんですけど、どれぐらい深刻かっていうと、このラインとしてよく2040年問題っていうのが出てまして、65歳以上の高齢者が35%になり、要介護の認定者数が約1000万になるっていうことですよね。で、そうすると介護の現場で必要な職員数が57万人不足してしまうというところが多分特徴的かなと思ってて、生産年齢人口で話すと分かりやすいかなと思ってまして、2020年ちょっと前、7500万人だと思うんですけど、2040年には6200万人まで減ってしまう、ここから1300万人減って、さらに2070年、意外と我々高齢者として生きてる可能性あると思うんですけど、ここ4500万人まで減ってしまうので、これをですね、どういう形で社会として成立できる形にするのかっていうのは、今の現状の延長線だと半分ぐらいになっちゃうんで、どうしてくのかがかなり大事かなという風に思ってます。
これなんか数字で見ていても人ごとに感じてる方も多いのかなという印象がありまして、我々みんなに関係あるというところで言うとどんなことがありますかね?
例えば道路工事とか、介護も特にそうだと思いますけど、社会を維持するために必要な肉体を使う労働力から多分かなりきつくなってくるので、でも賃金体系が結構色々変わるんじゃないかなと思いますけどね。長期的に見ると。
うん。そうですね。日本だけの特徴でいくと、介護保険があるので、介護保険料が元々2000年で3000円以下だったのが、今もう6000円超えてるので、現役世代の負担っていうのはかなり増えてるなっていう風には思ってます。
かなり実際影響はすでに出ているんだよというところですよね。
そうですね。はい。多くの方にとってこの3000円のアップっていうのは影響あるので、現場ではよくこのニュースになるんですけど、多分無意識に払ってる方も結構いらっしゃるんじゃないかなと。
そうですよね。
これ対策ってどうしていけばいいと見てらっしゃいますか?
現状の外部環境をやっぱりちゃんと理解するってのは大事だと思っていて、一般的に言われてるのはやっぱり病院と介護施設、在宅って言った時に、やっぱり病院は非常に医師とか建設コストも含めて高かったりするんで、ここが最も高価なケアの場所になっていて、次に介護施設、その次に在宅っていうコストの感覚で国の給付が賄われてるんだっていう感覚を皆さん持つことで、それで在宅で過ごせるような環境を整備することによって社会保障費全体が効率化されるっていう、この全体像を押さえるだけでも私はかなり違うんじゃないかなと思うので、仕組みを社会全体で作ってくっていうのは大事なんだろうなと思ってます。
ここで言う在宅って、訪問介護とかのプロにお願いするっていうイメージなのか、家族とか身内で完結するイメージなのかって。
そうですね。これ併用だと思っていて、基本的には在宅じゃなきゃダメって思ってると、それはそれで家族の方が疲弊して働けなくなってしまうみたいなとこもあるので、難しくなったらやっぱり施設に頼る時もそうだし、病気になったらもちろん病院行くのも大事、早期に行くのが大事みたいな、この辺は必ず100じゃないっていうところを皆さん解いて、無理のない持続可能な介護の環境をみんなで考えるっていうのがすごい大事だと思ってます。
でもこの在宅を割合として増やしていこうという時に、家族とか現役世代の負担がかなり大きくなりすぎるっていうことないですか?
大体30代の後半から40代中盤ぐらいになると、家で介護が必要になってくることがチラチラあるんね。うちの親父この前亡くなったんですけど、親父も介護必要になった時があって、うちの父が倒れて調子悪くなった時は、それはもうお家でなったんで家にヘルパーさん呼んでとかいうことがあったんですけど、やっぱそういう時、家の中不便だなとか、ベッドなんかいろんなの買わないとなとかいうこと結構あってっていうのってどうですか?
いやもうあるですね。こういう課題って、介護って突然来るんですよ。なのでその時に備えて事前に家の中の住環境を整備してる人ってほぼいなかったりするんですよね。でそれが工事にしちゃうと1ヶ月2ヶ月かかっちゃうけど、レンタルでちっちゃいスロープとかがあることを知ってたりすると、それを導入したら即日から車椅子で移動できたりするんですよね。
で、こういった知識を持ってなかったりするので、その課題にぶち当たってどうしようと思いながら、知らないで車椅子頑張って段差があるところをグッグ押して腰痛めるみたいなやつはあるあるですね。
確かになんか知り合いのお父さんが脳梗塞になっちゃって、脳梗塞になったんだけど、翌日か翌々日かなんかに、じゃあ家どうしよっかみたいな話になって、手すりないよねとか階段登れないよねみたいな話めっちゃ聞くんですけどね。
あ、そうなんですよ。で、実際2つパターンあるんですけど、1つはそういう介護が急に必要になった人が必要な時に、それをサポートする人が40代前後みたいな感じだったりとか50代前後とかになって、家族の中でそういうのをやってくれるキーマンが1人ぐらいしかいなかったりすると、その人に負担がガッてきて、それですっごい大変みたいな感じで過負荷になるみたいなパターンと、あとは老老介護って言われてて、年齢が近い夫婦で過ごしたりすると、自分のパートナーを頑張って支えようとする高齢者の人も一緒に腰を痛めてしまうみたいなことが起きて、2人とも要介護とか悪化するみたいなことが起きてしまうんで、それをやっぱり在宅介護とか介護市場の課題だなっていう風に思ってますね。
え、それで悪化した時はどうなるんですか?誰か、公的保険からヘルパーさんを呼ぶ?
そういうパターンもあれば、遠くにいる家族がわざわざそこに来て、2人分の介護環境を整えるみたいなことをやらなきゃいけなくて、結果的に最初のパターンに戻ってくるみたいなことになるケースは結構多い。なのでさっきの生産年齢人口のずっと同じだと思うんですけど、できる限りテクノロジーを入れて効率化し、人間が人間でしかできないところにフォーカスっていう仕組みが必要だと思ってます。
うちの国は割とアウトソースで大丈夫なようにできてきたからいいと思うんですけど、東南アジアの諸国はもっと結構大変そうです。
あ、
で、それに比べ我々の国はほら、最初からアウトソースするっていう選択肢が一応あって、その上で在宅にする人もアウトソースする人も、要はサービスを入れて在宅でやる方もいらっしゃる、色々いらっしゃるので、選択肢があらかじめ結構提示されてるのは我々の国にとってはいいことだと思いますけどね。
うん。うん。AIとかそういったものを活用していくのは重要だろうというところで、じゃあ実際現場で当事者の方にどのくらい受け入れられているのか、この辺りいかがですか?
どれぐらい受け入れられてるのかを調べたものってあんまりデータとしてなかったんですよ。なので、1000人を対象にWebアンケート調査しました。今日持ってきましたので、そこで具体的に答えたいなと思ってます。
はい。調査対象45歳から74歳としてまして、1番面白かったのはですね、40代の方が介護ロボットについて許容度が高い、使いたいと思うみたいな気持ちが高いかなとかってなんとなく皆さん思うと思うんですけど、あんまり年齢による差はないっていうのが非常に面白いなという風に思ってます。で、合わせて特徴的だなと思ったのが、じゃあ何がすごい大きく影響するのかって言うと、自立的な思考を持っているのかっていうのが1番影響してまして、これの差がですね、自立志向がある人は71%介護ロボット使いたいっていう風に言うんですよね。
特に体位変換とか体を動かすみたいなことに対してロボット使いたいって75%で、一方、自分でやりたいと思う気持ちが少ない人、自立志向が少ない人に関しては25%にとどまるってことで、50%開きがあるんですよ。
やっぱり自分でどうにかしたいと思ってるかそうじゃないかは、ご本人の介護においても、家族のお父さんとかお母さんを介護するにしても、できる限りロボット使いたいと思うかどうかの差が大きいなと思ってます。
これでもなんとなく直感的には、人に迷惑かけたくないっていう人はだんだん増えていきそうだなっていう気もするんですけれども。
はい。そうですよね。どんどんそうなって、人に迷惑をかけたくない人が増えてそうなイメージになってるけど、実際そんなことなくて、今の高齢の方もそういう方はたくさんいらっしゃって、65歳の方でも。それは逆に言えばテクノロジーを入れやすいということにもなるかなと思ってます。
その意味では多分テクノロジーを入れやすい国ではあると思うんですよ。
あ、国としてということですか?
はい。日本人は最初にウォシュレットを入れ始めた国ですし、大抵の衛生用品とかを含めても、テック入れてもそんなに違和感なくやってますから、それは非常に重要だっていうのと、中国が安くていいもの結構最近作ってますけど、我々の国は安心できて使いやすいものっていうブランドをいかにして崩さないかがすごく大切だなと思ってて、日本製品そこの受けは相変わらずいいと思うので。
確かに。
ちなみになんで日本人ってそこ得意だと思う?
いや、これ結構難しいなと思ってんですけど、でもやっぱ物作りのプロセスとして車はよく作ってきたじゃないですか。で、陶器も割と得意なジャンルですよね。あと水とかアクチュエーターを使うような、要は細かい制御部品が入ってるやつも結構得意だと思うので、その周りはやっぱすごく得意なんじゃないかなと思います。自動部品も得意だし。
なるほどね。じゃあ介護周りの分野は結構期待できるところになってくるんですかね?
あ、そうですね。微妙な調整みたいなものが必要なところ。例えば気持ちよく在宅で過ごせるような環境とか、そういったことっていうのは日本人の得意さ、さっきの調整とか気持ちいいUXみたいなところと近いんじゃないかなと思ってるんで、日本人の特性がいい形で出るんじゃないかなと思いました。
家庭用血圧計とかって、世界シェアの5割が日本の製品ですよ。
5割ですか?
5割。
へえ。
あれ差別化難しそうじゃない?
そう。差別化難しいけど、でも取れちゃってるのは精度が高いっていうことなんです。某社なんですけど。
ええ、面白い。
なんで多分ああいう要は家ん中でヘルスケアやるやつとかは、すごく日本人っぽい製品だと思う。
AIテクノロジー、ロボットとか積極的に入れていこうという時に、具体的にどんなものが受け入れられていくと思いますか?
ああ、そうですね。受け入れられやすいものみたいなものがデータとしても実際あってですね。これ見ていただくと分かるんですけど、立ち座りとか移動支援と、あと健康状態とか見守り支援とか、そういったものについては比較的テクノロジー使いたいっていう人たちが多いですよ。70%なんで。
で、それに対して、処理、介護・医療相談、人生相談とか、任せるイメージがあんまり湧かないのと、やっぱ人がいいみたいなところがあってですね、ここについてはテクノロジーの重要度が低いっていうのが特徴的だったかなと思ってます。
ああ。
介護テクノロジーってどんなものなのかっていうのを説明した時に、そこを具体で分かっていない方がやっぱりもちろん多いので、それを具体的にこのケースのこれだったら当てはまります、あなたのこの悩みには当てはまりますよねって言ったら、もちろん受け入れるようになると思うんですけど、そこはまだ分かってない方もたくさんいらっしゃると思うし、テクノロジーでどんどん変わってくので、それによってこれは変化してくんだろうなと思ってます。
実際知ってもらう上でどんなものがあるんですか?
あ、そうですね。HUGっていう商品なんですけど、介護者の人がよっこいしょって持ち上げるとぎっくり腰になるみたいなのを防ぐものなんですけど、これがあることを知らない方もまだいらっしゃると思っていて、元々このFUJIって会社は介護ロボット中心の会社じゃなかったんですけど、非常にいい技術力を持っていて、これがとても売れてシェアが広がってるみたいなことはあります。
うん。うん。
で、一方あんまり見たことないと思うんですけど、DFreeってトイレのタイミングを、お腹に貼ることによってどれぐらい今貯まってるのかが分かるので、ご家族の方がトイレのタイミングかなって思って毎回チェックするみたいな負担があると思うんですけど、それをしなくていいみたいなものですね。
敷くだけでセンサーできるとか、貼るのがいいのか敷くのがいいのかみたいなやつはいろんなパターンですけど、これを知っておくと、うちの今の課題だとしたらこの課題の時はロボット使おう、当てはまらない時には人間がやるしかないみたいな、こういう知識が広がってくとテクノロジーの受け入れられる時の受容度っていうのはだいぶ変わってくるんだろうなと思ってます。
いや、そう。私もこういうのあるの知らなかったですし、知らないと検討もできないですもんね。
あ、そうなんですよ。
FUJIのHUGが賢いのは、重たいものをああやって持ち上げるのはアクチュエーター的に難しいことが多いので、ヒューマノイドはどうしても体を動かすの割と得意なんですけど、ペイロード稼げないので。で、このタイプはやっぱ地味に便利だなというのと、この会社だって元々電子部品実装をやってる会社ですよね。
いわゆる電気回路に実装してくやつとか作る機械作ってく会社なんで、そういう会社の技術が介護に使われてるのは非常にいいなっていうか、めちゃくちゃ得意なジャンルっぽいですよね。ジャパンがね。
うん。で、アクチュエーター目線で。
そう、アクチュエーター目線で安定度が高い。
今日のキーワードの気がするんだけど。
わざわざ人間の形してる必要ないし、車輪ついてるし、ちょうどいいとかは多分結構いいところに手が届くような気がするけど。
ちなみに今後どういったものが可能になってくると思います?
ペイロードが高いものはヒューマノイドがいずれ出てくるっていうのはそうなんですけど、人をなんか立たせて座らせて動かすっていうことが介護ではめちゃくちゃ発生するんですけど、あれは乗り物が解決しそうだなと思ってて、つまり万能ヒューマノイドがこれをヒョイって持って、車椅子に乗せて後ろから押してくれるっての別に悪くない考え方なんですけど、でも本人だけで動きたいこともあるだろうなと思ったりとか、なんかそういうこと考えると、ギリギリ乗り物系とそれ以外で住み分けすんのかなってのが僕の直感です。
あ、2つ併用でやっていくのが理想形なのか。
ぐらい、常用者がなくならないようにね、みたいな。
ああ。ロボットの話色々伺ってきたんですけど、逆にそう色々進んできたとしても、人に求められることってどんなことになります?
はい。現時点でのアンケート調査、これも書いてあるんですけど、機器の安全管理とメンテナンス、これ面白いなと思ったんですけど、これはAIじゃなくて、テクノロジーだけじゃなくて人間がチェックして欲しいって思う人が多かったこと。あとその次が会話し相手っていうところですよね。その下の相談みたいな人生的なやつも同じなので、この3つがトップ3っていうのは面白いなと思いました。
落合さん、これらの結果いかがですか?
思うところは、機器の安全管理・メンテナンスはもう意外とエージェント得意ですよね、これ。もちろん人間が目視チェックしないといけないとこも結構多いんですけど、ただ裏でエラーが入ってたらエージェントが直すとかが普通になってきたので、機器管理、メンテナンス、人間が1番頭を使わないといけなかったところとかはすごく機械から入ってくるってか、これよく言うんですけどね。
ハンス・モラベックって人が昔、モラベックのパラドックスっていうのがあるんですけど、人間にとって難しいことは機械にとって簡単で、機械にとって難しいことは人間にとって簡単ですっていう、簡単に言うとそうなんですけど、で、人間にとって難しいって言われてるのは大体記号推論とかで、数学やったりとか理論物理やったりとか、特にシステムのエラーを見つけたり、あとシステムを構築したりする能力が極めて人間にとって高度な知的能力だと言われるんですけど、逆に言うとこれは人間が最近始めたことだから、割と機械にとってはめちゃくちゃ簡単で。
うん。
だけど人間が体を動かすとか、ご飯を食べるとか、うんちをするっていうのはすごく難しい。コンピューターにはほぼほぼそれはできないじゃないですか。ほぼ熱を吐いてるだけですからね。
はい。
で、そうやって考えると、人間の知的な方から大体埋まってくので、こうやって考えると会話もめちゃくちゃ多分最近の機能なんです、人間にとっては。人間が会話始めたなんてここ300万年ぐらいだと思うんで、そんな大したことないじゃない、何十億年の歴史の中で。で、人生相談もそうだと思うんですけど、なんでこっちの方から意外と人間はAIに食われてくんですけど、能力的には。だからそこがハイブリッドになってくけど、なんか本質的に難しそうで、かつ人にやって欲しそうなところが、意外と人間のギャップがあって。
はい。
そこがなんか多分ね、今のみんなの直感で感じてることと、機械が寄り添いまくってきた時に意外と機械でもいいじゃんってなるところが混ざると思います。
うん。これも認識が広まっていけばというか、認知度が変わっていったら結構結果も変わっていくのかなっていうところなんですかね。
うん。と思いますね。人間に安全管理させちゃダメでしょって時代が多分絶対に来ると思います。
うん。さっきエージェントの話もあったと思うんですけど、山下さんいかがですか?
はい。おそらく会話もメンテナンスも、AIの得意なところはAIにお願いし、最後人間がやらなきゃいけないところをちゃんと設計するっていうのが同時に大事なんだなって改めて思いました。
多分ポテンシャルもあるし、受け入れも一定整ってはきてるという中で、AIテクノロジーに対してネガティブな意見っていうのもあるんですか?
ああ、そうですね。ネガティブというよりは、導入についてやりたい人はやりたいんですけど、使い方がやっぱり分からないとか、未知のものに対しての漠然とした不安がやっぱあるのかなという風に思ってます。
で、やっぱりこれはどういう場面だとどう使えるのかみたいなことを今回の調査の中でも説明してなかったりするので、それを説明していくと変わるってことは、やっぱり自分でどうにかしたい、他の人に迷惑かけたくないって思う人はほぼ使いたいと思うみたいな感じだったと思うので、そこがその人たちからまず使っていただく、でもその人たちにも不安はやっぱりあるので、その使い方とかどうやったらできるのかみたいなところを説明してけば、そこを突破口にロボットとかAIっていうのはどんどん導入できるんだろうなと思ってます。
どう?
うん。ここはそうだと思うなあ。ただ自分で触ってみれるかどうか結構重要なことな気がしてて、なんか大体やったことないから出てくる問題がほとんどですよね。
はい。
だからとりあえず使ってみればいいのにって思うことは多いですけどね。
うん。なんかAIとかそうじゃない?これって。
結局自然言語でできてノーコードでできるんだけど、作ったことない人にとってはものすごくハードルがありそうみたいな話とも近いし、使ったことない人からすると、AIエージェントのアプリ使ってるんだ、ものすごいって思うけど、実際はただ普通に質問してLINEみたいに返ってくるだけっていう感覚になれば相当変わると思うんで、この感覚がすごい大きいのかなって思います。
実際介護を受ける側の方、介護する側の方、どちらでもなんですけど、なかなか今まで縁がなかったよっていう場合、どこで知るきっかけがあったり、どこから知っていけばいいのかって。
我々、在宅介護プラットフォーマーっていうのをちゃんと目指していきたいと思っていて、これ長期ビジョンの2030で語ってる部分なんですけど、
在宅介護プラットフォーマー、聞き慣れない言葉かなと思うんですけど、どんな意味ですか?
我々としては、家の中にお邪魔させていただいて、家の状態を調査してアセスメントさせてもらって、その中で必要な電動ベッドとか車椅子とか、そういったものをレンタルでお貸ししてるんですよね。でレンタルでうまくいかないところは、やっぱり販売だったりとか、住宅改修ってリノベーションをやったりとかしてて、それで安全な住環境を整えますみたいなことをやってますと。そうすると、それに合わせたテクノロジーの1つとして、介護ロボットが今はちょうどあなた使えますみたいなことを説明できるんじゃないかなと思っていて、これロボットだけじゃなくて、それ以外の、栄養が足りないんであればサプリメントだったりとかプロテインだったりとか、高齢者の方って筋肉足りなくなって転んだりするので、そういったこともできると思ってますし、IoTのリノベーションも低金額でちゃんと提案できるみたいなことができるといいんじゃないかなと思ってます。
ハード面のところもそうだし、サプリメント、プロテインとかそういうところも全部含まれる。
はい。そういうのもやっていきたいなって思ってるのが、我々が考えてる在宅介護プラットフォーマーっていう構想ですね。
うん。御用聞きってやつですよね。俗にはね。でも御用聞きAI、割と最近よくやってますよね。
うん。
今みんなが使ってるAI御用聞きは、どっちかっていうとAmazonで売ってるものをレコメンドしてくれたりとか、なんか旅行の予約を取ってくれたりはあるけど、結構マニアックな製品じゃないですか?さっきのつかまり立ちするHUGとかって、そういったマイナーなものだけど必要なものっていうのは結構特化型で特殊なので、しかもなんか買うのに申請書いたりとかすると値段半分になったりすることあるじゃないですか。まさしくAIっぽい仕事なんですけどね。
はい。
申請書さえ書けば金銭的な負担が軽くなるけれども、それを多分知らないっていう方も多いですよ。
はい。どの自治体に住んでて何かっていうのは、誰かがコンサルタントしてくれないとなかなかわかんないので、俺は結構そうだと思う。
そういうコンサルタント助かるだろうなと思う一方で、他にもそういうことをやろうとする方いらっしゃるのではと思ったりもするんですけど、その点ヤマシタの強みってどんなところですか?
ああ、はい。まず家の中にも入っているって先ほど伝えたところが1番の強みであると同時に、その方とニーズをもうすでにずっと持ってる。もう40年ぐらいこのビジネスやってますので、全国にそういったお客様がすでにいるっていうところは大きいのかなと思ってます。
うん。
特に家の中っていうのはなかなか自分たちのプライバシーとしてもすごい大事なとこだったりするんで、そこに対しての提案っていうのができるっていうのは非常に強みだと思ってますし、さっき言ってくれた元気な誠実な社員たちが現場にはいますので、彼らの良さをさらに活用できるかなと思ってます。
うん。うん。めっちゃ元気。
あ、本当に。
めちゃ元気。
社会貢献したいって思って働いてる人が結構多かったりするので、とはいえすごい内向きな感じではなくて、これは社会のため、日本のためにもなる、世界のためにもなるって思ってる人たちが結構現場にいますと。
どうも。
それ結構やっぱ大事だなと思っていて、そういうメンバーが将来のためにやっていたりとか、自分の子供だったりとか、そういう人のためにこれはためになると思って普及してたりするので、だから元気なの部分もあるんじゃないかなと思ってます。
うん。そのために今社内でこういうことやっているよみたいなのがあればお伺いしたいなと。
まずテクノロジーアレルギーをなくしていくっての結構大事だったりするので、先ほど言ったAIエージェントを作ってるみたいなのもありますし、その活用も推進していく。で、同時に介護用品のレンタルのシェアを、あと1.5年ぐらいで1位になるんじゃないかなと私は思ってるんですけど、急速に今伸びているので、ここをどんどん伸ばしていくことによってお客様との接点を増やしていきたい。
で、それでいて次の構想として、やっぱりIoTスマートホームみたいなことにしてくと安全な住まいを作れたりするので、今リノベーションの事業とかも拡大してって、一級施工管理技士の方だったりとか、一級建築士の方が社内にいたりするので、それでいて大工さんみたいな方々も採用させていただいてると。
で、そうすると内製でいろんなことがどんどんできるようになってくるので、リフォームも比較的安い金額で、施工期間も短くできるような体制ができつつありますし、さらにエンジニアも実際にいたりするので、開発も内製できるみたいなのが我々の強みになってくのかなと思ってます。
今のお話伺ってても、介護業界で働く人材ってかなり多様化していくとか、変わっていっているんですかね。
それこそ一緒に作らせてもらった長期ビジョンの動画とかが結構大きいなと思っていて、普通の介護のイメージって、なんかゆっくり仕事してったりとか、生産性が高いイメージがあんまりないと思うんですけど、我々はそういう会社じゃないんだっていうのが分かって入ってきてる人たちが増えてきてるので、それによってだいぶヤマシタの現場の人たちの雰囲気だったりとか、働く意義みたいなとことか、生産性に対する考え方とかなり変わってきてるなと思います。
うん。落合さんからご覧になって、ヤマシタはとにかく元気にもなっててっていう話ありましたけど、介護業界で働く人材ってこれ変わっていくと思われますか?
うん。最近こうやってみる限りは、随分道具の方が優しくなってきたんだと思うな。多分な。
ああ。
つまりスマホとかのユーザーインターフェースが自然言語で使えるようになったりとか、あとなんか昔システムってシステム屋の仕事だったんですけど、随分簡単に決済できるアプリが出たりとか、随分簡単に人と連絡取りやすくなったりとかして、なんかテクノロジーっていうものをテクノロジーとすらもはや呼ばれないみたいな感じになってきたので、それは随分良かったことなような気がしてきて。
なんでそうなってきた時に、介護って結構エッセンシャルワーカーで特殊な仕事に感じますけど、なんかそれが当たり前の、なんとなくやれる仕事になってとか、軽くやれる仕事になってくといいなと思いますけどね。
ああ、何もテクノロジーに頼れず重労働みたいな色が強かったとすると、それはだいぶ変わってくるかな。
だいぶ変わってくるかなって感じもしますし、あんま重労働っていうか、人間が人間のことをサポートするのは昔から普通の産業ですからね。
うん。そうですね。これなんか、エッセンシャルワーカー領域とかブルーカラー領域っていうのって比較的遅れてそうに見えてるところが、うちの社内にいるエンジニアからするとめちゃくちゃ明るく見えるらしくて、なぜかと言うと、今までテクノロジーが入ってこなかったから、そこで他の業界でやってきた当たり前のこと、UIみたいなことをちゃんと作ったりすると、劇的にその業界が良くなるみたいな、この用感やばいみたいなことを社内の人たちが言ってて、エンジニアからすると世の中に対してインパクト出したいって思ってるから、そのインパクトが出しやすい場所として、こういうエッセンシャル領域っていうのはこれからどんどん広がるんだろうなと思ってます。
うん。これを見て、ちょっと面白そうだぞと思った方向けに、こういう人が今来てるよとか、こういう人材に来て欲しいよというものがもしあればお伺いしたいなと思ったんですが、
このAI時代の中でものすごくいろんなものが変わるんですよね。速度が早く。で、ヤマシタもものすごく早く変わってるので、この変化に対して前向きに捉えてくれて、なんなら自分がその変化を作っていくっていうことをしたい人が向いてるかなと思ってます。社内でもですね、罰金税の出資の人も何人かいて活躍してくれてるんですけど、グローバルの外資系の金融だったりとか、ヘルスケアだったりとかっていうところから来てる方だったりとか、家具のグローバルのメーカーから来てたりする人もいたりするんですけど、そういう人たちもやっぱりこれからどういう風に社会が変わってくのかっていうのを見据えた上で、この業界がものすごくインパクトがあって熱いんじゃないかって思う人たちが来てくれてる感覚ですね。
なので短期じゃなくて中長期で世界観変えてきたいって思ってる人たちが、非常にヤマシタでは長く活躍してもらってるし、私自身も非常でやらせてもらってるんですけど、その良さはやっぱ短期見ずに中長期でインパクト出したいと思ったりするので、まが完全に一致して選ばれてるのかなと思いますし、私も来てくれてめっちゃ感謝するみたいな感じになってると思います。
ありがとうございます。今回、介護業界におけるAIとかテクノロジーの入り方、あと展望をお伺いしてきたんですが、全ての仕事と広げた時に、これから色々進んでく中で、最後に人に求められる仕事って何だろうっていうところをお伺いしたいんですが、じゃあまず落合さんいいですか?
僕ですか?
はい。
これね、あれが難しいんだよな。ちょっとなんかリアリティのあること言っちゃうとすごいこの番組、
え、聞きたいです。
いや、最近また着って本書いたんですけど、人間が今まで作ってきたものと、これから人間以外が作ってくものって、人間以外が作ってくものの量が人間が作ってくものの無限倍増えるんですよ、多分。
うん。
で、そうなってくると、1箇所の場所を掘り続けてもすぐに価値は飽和してしまうんですよ。それなぜかと言うと、道具を作るコストが無限に下がる。それを常に技術障壁として、人間のスキル障壁とか技術障壁とか、なんかそういったものをたくさんのコストとして捉えてきたので、それによって何か結構守られてきたんですけど、守られてきたものが常にすぐなくなっちゃうんですよ。
守れなくなる、壁が。なんでその壁が一瞬でなくなるっていうのを常に繰り返していくので、人間は餌場を常に変えて動き続けないといけない。
で、それで言うと、だからすごい得意な人はきっと、これもやったできた、これもやったできた、これもやったできたって言って、ポンポンどんどん動いてくんだなと思うんですけど、これよく僕はね、レコードバリみたいな人材って言ってるんですけど、ちゃんと感度高く何かを見つけて、その問題に向かって毎回動いていく。その問題を解くまでの速度はすごく早くなるんですけど。
だから繰り返しの仕事が多分結構なくなってくんだと思うんですけどね。
うん。うん。
どう探索していくかって言った時に、1点深掘りではもうちょっと。深掘るのはAIの方が得意なんです。
え、こになってしまうんですね。
探索言にやってしまうので。
うん。そのレコード割りみたいな人も、いい勘をしてる人はすごくいい形で生きていけるんだろうなと思ったんですけど、勘が悪いと全然違う方向に働いちゃうんだなと思ったんで、これ結構難しいなと思って聞いて、それできたらいいなと思いながら私は聞いてました。
で、最後人として残る部分って言った時に、やっぱり全部AIに決めてAI通りに
やってくのがいい人生なのかって言ったら多分そうじゃないと思うんで、やっぱ自分なりに自分の人生決めていくっていうのを大事にしてる人が1番幸せになってくんじゃないかなと思ってて。仕事をするとかそういうことだけじゃなくて、どういう時間の使い方だったり、何をしたい人になりたいのかみたいなやつがどんどん変化していっても楽しめる人っていう風にあるのがいいなってメッセージを送りながら、自分もそうなりたいなって改めて思いました。
いやあ、ありがとうございます。本日は「巨大市場の介護はAIとロボでどんな変革が起こるのか」をテーマに話してきました。お二方どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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