村上宗隆と岡本和真はなぜ1年目からMLBで打てたのか:高津臣吾とデータ分析家が読み解く
PIVOT 公式チャンネル今季からMLBでプレーする村上宗隆(ホワイトソックス)と岡本和真(ブルージェイズ)は、ともに1年目から30本塁打を超えた。PIVOT BASEBALLのこの回では、ヤクルト時代に村上を4番で使い続けた元監督の高津臣吾、セイバーメトリクスを専門とするDELTA社長の岡田友輔、スポーツライターの西尾典文が、岡田の持ち込んだデータをもとに2人の打撃を分析した。司会は西川典孝が務める。中心となった問いは、2人がなぜMLBで通用しているのか、そしてシーズン後半に何が起きているのかである。終盤では、MLBで公開された一塁手の身長に関する新しい指標も取り上げられた。
村上宗隆は「アダム・ダンそっくり」
岡田は、村上の傾向はシーズン当初から基本的に変わっていないと見る。バットに当たれば本塁打や長打になり、ボールもしっかり選べる。ただし三振は多い。それでも、MLBで通用するかという事前の不安は「完全に払拭した」と言ってよいと岡田は述べた。
岡田が特に驚いているのは、バットに当たったときの打球の強さである。三振が多く、四球も多く、しかもバレル(長打になりやすい速度と角度の打球)の割合が高い。この組み合わせは、かつてMLBで活躍したアダム・ダンにそっくりだと岡田は言う。数字の面でも似ているという。
岡田によれば、こうしたタイプの打者は昔は「掘り出し物」のような扱いだった。しかし野球への理解が進み、今では「打率は低く見えるが、攻撃力を総合的に見れば問題ない」と評価されるようになった。そのため、ダンの時代よりも村上の価値をシカゴのファンを含めて理解しているはずだと岡田は話した。
高津臣吾が村上を4番に置き続けた理由
高津は、村上が故障もあってしんどい時期を過ごしたかもしれないとしたうえで、30本を超えたことで来季以降の楽しみも増えたと語った。高津は、日本でも村上はプロ入り当初、三振が多く打率を残せなかったと振り返る。MLB1年目の今季も打率は2割ちょっとで三振が多く、NPB時代の序盤とよく似た成績だとして、高津はこれを「いい兆候」と「勝手に」考えているという。2年目以降に数字が改善し、長所がさらに伸びていくスタートになるのではないかという見立てである。
西川から、結果が出ない時期もなぜ村上を4番に置き続けたのかと問われると、高津は、村上の特徴は出塁率と長打率、つまりOPSにあったと答えた。四球で出塁し、長打を打つ。この点でチームに貢献していれば、打率が高く三振が少ないに越したことはないが、高津はそちらを重視していた。相手投手にかかるプレッシャーも考えて、4番に置くのが一番いいと判断したという。
村上本人が悩む時期もあったのかと問われると、高津は「あったでしょうね」と答えた。あまり表には出さないが、今も結構悩んでいるかもしれないとも述べている。なお高津は6月にシカゴを訪れたが、ちょうど村上が故障していたため打席は見られず、食事を共にしたという。その代わり、山本由伸が完全試合を達成しかけた試合を観戦できたと話した。
スイング速度は上位20%、打球速度は上位2%
岡田が示したデータによると、村上のスイングスピードはMLBで上位20%程度で、平均よりはかなり上だが突出して速いわけではない。一方で、打球速度は上位2%、バレル率は上位1%に入る。岡田はこれを、スイングの力を打球に伝える能力が非常に高いことの表れだと説明した。本塁打を含む長打力は、この技術の高さによって実現しているという。
この話に関連して、西尾は筑波大学大学院時代の研究を紹介した。西尾の先輩が、スイングスピードと打球速度の関係を調べたところ、当時の筑波大の4番打者は打球が速いのにスイングスピードは速くなかった。理由として、インパクトの瞬間にうまく握り込み、当たる瞬間にバットがより「固く」なって力が伝わっているのではないか、という結論だったという。ただし西尾は、20数年前の話なので今はもっと研究が進んでいるだろうと断っている。
司会の西川は、スイングスピードと打球の強さは比例するものだと思っていたと驚いた。西尾は、スイングが速くても力がうまく伝わらなければ打球は弱くなると応じ、結局は結果である打球だけを見ればいいという人もいると付け加えた。スイングスピードはあくまで一つの要素だという考え方である。
スカウトはスイング速度をどう評価するか
西川が、スカウトの現場ではスイングスピードの速い選手をどう見るのかと尋ねると、西尾は、最初は魅力的に見えるが、当たらなければ評価は次第に下がっていくと答えた。
西尾はこれを投手の話と対比した。かつては球速の速い投手が良いとされたが、今はまずコマンド(狙った所に投げる能力)が良ければ、球速は後から上げられるという考え方に変わってきている。打者も遠くへ飛ばす力は今でも重視されるが、コンタクト能力の高い打者が後から力をつけて飛ばせるようになる例もある。どちらを優先すべきかは諸説あり、今も現場は迷っているのではないかと西尾は見ている。
そのうえで西尾は、村上はパワーを先に持っていたタイプだと説明した。熊本での中学・高校時代から三振は多く、当時は良い左投手に全く打てなかったという。それでも対応を重ね、プロでは高津が述べたように最初は打率が低かったが、そこから打率を上げて三冠王に至った。自分の武器を残しながら弱点を補っていくのが村上のアプローチであり、ここからコンタクトが向上すればさらに良くなる可能性があると西尾は述べた。
岡田によれば、村上の本塁打はシーズン序盤は引っ張りが多かったが、次第に全方向へ飛ばせるようになってきた。タイミングよくスイングできれば、どの方向にも本塁打が出る形になりつつあるという。
スイングの可視化データが示す「変化球への苦戦」
岡田は、村上のスイングを可視化したデータを3つのグラフで説明した。
1つ目は、ボールがバットのどこに当たったかを示すグラフである。芯の付近を示す範囲に対し、直球でも変化球でも、村上は基本的に良い位置でボールを捉えている。この計測は空振りの際も、バットとボールが最も近づいた位置で測っているため、村上は芯に当てられる軌道でバットを出せていることが分かると岡田は説明した。
2つ目はタイミングのずれを示すグラフで、直球では分布の山が完全に理想的な位置に来ている。しかし変化球になると、バットが先に出てしまう傾向がある。岡田は、これこそが現在村上が苦戦している理由だと見る。変化球で前に出され、良いタイミングで振れていないという。
3つ目は上下方向のずれである。直球に対してはバットがボールの下から出ている。変化球では、ボールが変化してバットがボールの上を振ってしまう割合が出てくる。岡田はこれらのデータから、村上はバットの芯で捉える技術自体は高く、タイミングと相手の攻め方によってずらされているのだと解釈し、9月の不振の理由がよく分かると述べた。
相手球団の研究と、直球を待つ打者のジレンマ
これは相手のデータ対策の結果なのかという西川の問いに、岡田はそうだと考えられると答えた。当初、村上は直球に弱いのではないかと言われていたが、実際には直球をしっかり打ち、シーズン中盤までに本塁打を量産した。そこで各球団が研究し、変化球でタイミングをずらして打ち取る攻め方をどこも採るようになったのではないか、そして村上は今それに対応している最中ではないか、というのが岡田の見方である。
ただし岡田は、この課題の難しさも指摘した。変化球のタイミングに合わせると、今度は直球が打てなくなるかもしれない。長所を維持しながらどう対応するかという、とても難しい課題に取り組んでいるという。
高津も、村上は間違いなく速い球を待ち続けているだろうと述べた。そのうえで、甘く入った変化球や浮いた変化球を拾っていくイメージは持っているはずだとする。しかしMLBでは球速がどんどん上がっており、それに合わせていれば大きな変化球にタイミングが合わず、バットに当たらない現象は自然に起こる。それをどれだけ拾ってヒットにできるかが打率に反映されるため、打率が2割ちょっとにとどまっているのはそうした面もあるのではないか、と高津は話した。
9月の三振率は5割、それでも外せない
月別データでは、7月までは指標が0.9台と好調だった一方、9月には大きく落ち込んでいた。岡田は、ここでも変化球への対応に苦しんでいることが表れているとし、相手がそうした球種を使って村上に打たせないようにしている様子がよく出ていると説明した。9月は三振率が5割に達している。春先の3割程度であれば、しっかり長打を打てるタイプとしては全く問題ないが、5割まで三振すると厳しい状況だと岡田は述べた。出演者からは「アダム・ダンを超えている」という声も上がった。
西川が、ポストシーズンが近づき短期決戦も控える中で、この三振率では起用も難しくならないかと尋ねると、高津は外せないと答えた。ホワイトソックスには一発を打てる若手もいるが、村上の魅力と得点への貢献を考えれば、三振が多いから外すという発想にはならないだろうという。
高津は、6月の故障の影響が大きかったのではないかとも指摘した。成績は数字の上で下降しているが、今が全開の状態かどうかは別として、故障の影響が夏場以降に多少残っているのではないかと見ている。岡田は、相手のマークが明らかに強くなり、村上をどう抑えるかの研究の度合いがシーズン当初とは違っていると述べ、これはチームの主力として認められたうえでの対応と考えるべきだとした。西川は、昨季までの勝てなさを考えるとホワイトソックスの躍進は大きく、村上の貢献度は高いとまとめた。
契約の行方とシカゴという街
今後の契約について、岡田は、当初の契約が安すぎたことは明らかなので、次は長期で良い金額になるだろうと見る。村上がどこでプレーしたいか、どういうチームを望むかという本人の意向も話し合えるはずで、2年契約だったため今オフには多くのチームと話をするのではないかと述べた。ファンからは長期契約を求める声もあり、まだ若いことも大きいという。
ホワイトソックスでプレー経験のある高津は、シカゴについて、冬は寒く、本当に夏らしい時期は2〜3週間しかないが、とても良い街だと語った。ダウンタウンにも住むことができ、危ない地域もあるものの、野球以外にバスケットボールなども盛んで、スポーツに熱い街だという。球場については、MLBの球団はリノベーションをよく行い、ホワイトソックスの球場も座席や観客からの見え方が変わってきているという。対照的にカブスのリグレー・フィールドは伝統を守って古いままだが、ブルペンや、地下を掘って作ったロッカーなど内部には最新の設備を整えていると高津は紹介した。
岡本和真:7月の調整は失敗、9月に日本時代の形へ
続いて西尾のリクエストで岡本和真が取り上げられた。岡田によれば、岡本は序盤に苦戦しながらも対応が進み、9月に調子を上げてきた。月別データには、岡本がどう対応しようとしてきたかがよく表れているという。
岡本は当初から、本人としてはかなり三振が多かった。7月には三振率がいったん下がるが、その一方でボールゾーンのスイング率は逆に上がり、バレル率も悪化した。岡田は、課題がある中で調整を試みたものの、7月の対応はあまりうまくいかなかったと解釈している。
ところが9月になると、三振率が下がり、ボールゾーンのスイング率も減らしながらバレル率が良くなった。9月のOPSは1.000を超えている。岡田は、三振が少なく、ボール球を振らず、打てば長打になるという日本時代に近い打撃が、当初から調整を続けてきた末にようやくできつつあると見る。日本時代と比べればまだ三振は多いが、対戦する投手の多さも含めて難しいリーグであり、それでも今やトロントで最も良い打者の一人と評価してよいと岡田は述べた。岡田らは渡米前、1年目は村上より岡本の方が対応できるのではないかと考えていたといい、その形に近づいてきたという。
打率2割3分でも33本塁打、技術で打つ打者
西川が、打率2割3分ほどで33本塁打という数字の評価を尋ねると、岡田は、打率が低い中でも長打率を含めたOPSはリーグ平均を大きく上回っていると答えた。打撃による得点貢献(バッティング・ランバリュー)では上位25%程度に入り、リーグ平均の選手と比べて13点多く得点をもたらしている。すでにチームに対して責任を果たしていると言ってよいという。
岡本のスイングスピードはほぼ平均的だが、パワーは平均よりかなり上の水準にある。打球速度は上位22%程度、バレル率は上位9%、引っ張ったフライ性の打球の割合はMLB平均の打者の約1.7倍だという。岡田は、自分のタイミングで引っ張った強い打球を打つ割合が高まっていると説明した。基礎的なパワーでは大谷翔平や村上には及ばないが、バットにボールが当たれば角度をつけて良い打球を打てる技術が優れているという評価である。
西川が、そういうタイプの方が年齢的な衰えに強そうな印象があると話すと、30歳の岡本に衰えは全く感じられないという声が上がった。岡田は、1打席あたりの得点貢献を示す指標(字幕では「XWB」と聞こえ、xwOBAを指すとみられる)を100打席ごとに見ると、春先から右肩上がりで伸び続けていると示し、岡本は自力で対応できており、今はかなり自信を持てるレベルに達しているのではないかと述べた。
日本人長距離打者が2人とも成功したことの意味
西川は、渡米前には2人がどこまで通用するのか懐疑的な見方もあった中で、故障がありながらも結果を残していることを誇らしいと語った。西尾は、日本人の長距離打者は通用しないとずっと言われてきたと振り返る。松井秀喜がいて、大谷は規格外であり、鈴木誠也も当然すごかったが、なかなか成功例は多くなかった。今回は2人が行って2人とも良い結果を出しており、西尾は、長打を打てる日本人は無理だと言われていた時代を見てきた者として嬉しいと語った。
これから渡米する選手の評価も上がりそうだという西川の指摘に、出演者たちは、単に体が大きいだけでなく、技術があれば通用することを2人がそれぞれ示している点が良いと応じた。
MLBの新指標:一塁手の身長と捕球
終盤、岡田はMLBで最近開発・公開された新しい指標を紹介した。一塁手の身長が捕球にどれだけ影響するかを示すものである。DELTAのスタッフが過去のデータも含めて集計したところ、高身長の一塁手は、約500回の捕球機会あたりでおよそ1.5個アウトが増えるという統計が出たという。高い送球をしっかり捕れるためだと岡田は説明する。何センチが境目かは厳密にはまだ分からないが、少なくとも身長の高い選手の方が捕球の指標が比較的良かったという。
一方で、ショートバウンドの処理については、高身長の選手は距離がある分苦戦している可能性を示すデータも出ており、小柄な選手の方が上手な場合もあるという。岡田は、昔から一塁手は大きい方が良いと言われてきた中で、その影響の大きさが具体的な数字で出てきたことで、どういう選手が一塁に適しているかを今後具体的に検証できるようになったと話した。現時点では「大きくて上手な選手」が理想で、ただ大きいだけでは弱点もあるという。
高津は、内野手にとっては大きい一塁手の方が投げやすいと語った。指導の基本は、低い送球ならワンバウンドでも大きい選手・小さい選手どちらでも捕れるので、高い送球は絶対にだめだというものだという。それでもベンチから見ていて、三塁ゴロの送球が「高い」と思う瞬間がある。そういうとき、ヤクルトのオスナは大きいのでたいてい捕ってくれた。「やられた」と思った送球をポッと捕るのは、やはり大きい選手だという。話はかつての名一塁手にも及び、西尾は駒田徳広が最強のように思うと挙げ、高津はヤクルトのペタジーニがうまく、オマリーは動きは鈍いが手の届く範囲のハンドリングが非常に良かったと振り返った。
バント処理の日米差と「左投手は得をする」説
岡田は関連して、MLBではバントがわずかに増えているが、MLBの選手はバント処理に慣れていないと指摘した。日本の方がバント処理の技術ははるかに高く、MLBでは良いバントをするとセーフになるが日本ではアウトになる。そのギャップが今表れているのではないかという。
西尾は、右投げで背の低い投手は敬遠されがちなのに、左投げの小柄な投手はあまりそう言われないと問題を提起した。以前、ある球団のアナリストから、背の低い右投手は球速が落ちると被打率がガクッと上がるが、左投手はそうでもないというデータがあると聞いたという。岡田は、左投手は対戦回数がどうしても少なく打者が慣れにくいため、球速にして3〜4km/hほど有利になると説明し、昔から感覚的に言われてきた左投手のプラスはデータでもある程度裏付けられていると述べた。
西尾はさらに、左の技巧派は長く活躍するというのが持論だと語り、石川雅規や山本昌、現役では加藤貴之の名を挙げた。速い球を投げないため肘への負担が少なく、故障もしにくいというのが西尾の見方である。何十年も「左の方が有利」と言われ続けながら状況が変わっていないのは、データ的に見ても実際にそうだからではないか、という話で番組は締めくくられた。
村上もぜひお願いします。
打率はすごく低く見えるんですけど、攻撃力総合で見たら全然問題ないですよっていうのは、アダム・ダンそっくりですよっていうようなデータになるんですけども、やっぱり似てるんです。
めちゃくちゃ似てますね。そうなんです。似てる。
岡本選手も、トロントの一番いいバッターっていうふうに評価していいと思いますので。
昔はなんかホームランを打てる日本人は無理なんじゃないかとずっと言われてた時代を見てきたものからすると、なんか嬉しいですよね。
最近メジャーの方で、新しく指標が開発されて公開されたんで、ちょっとこれ。そういうのあるんですね。新指標。何これ?
今日は岡田さんからデータをたっぷりと持ってきていただいているということですので、それぞれ気になる選手を挙げていただいてという形で行きたいと思います。髙津さん、どうですか?
じゃあ、せっかくなので、選ばなきゃいけないですよね。村上をぜひお願いします。
村上選手。じゃ、岡田さんお願いしてもいいですか?
そうですね。村上選手に関しては、シーズン当初からの傾向は基本的に変わってないかと思うんですね。バットに当たったらしっかりホームラン、長打になりますよと。で、ボールもしっかり選べてるんですけど、三振の割合ですよ。不安があったところを完全に払拭したっていうふうには言っていいんだろうなと思います。
びっくりしてるのが、やっぱりバットに当たった時の強い打球が打てますよっていうところで、ここは村上選手の特徴でもあるんですけど、同じように三振もたくさんして、フォアボールもたくさん出て、しかもバレル率も高いですよっていうとこなんで、昔のね、それこそアダム・ダンそっくりですよっていうようなデータになるんですけども、やっぱり似てるんですね。数字もそうです。
ただ、こういう選手が昔はちょっと掘り出し物みたいな扱いだったんですけど、だいぶ野球の理解が進んできて、打率はすごく低く見えるんですけど、攻撃力総合で見たら全然問題ないですよっていうような評価になってるんで、当時よりも村上選手の価値っていうのを、多分シカゴのファン含めて理解してるってとこにはなるかと思いますね。
ここまでの村上選手の活躍、髙津さんはどう喜ばしく思ったんですか。
そうですね。ちょっと怪我もあって、彼にとってはしんどい時期もあったのかもしれないですけども、そこを目標にしてたとは思わないですけども、30本をクリアしたっていうところは、なんて言うんですかね、まだ今シーズンありますけど、来年の楽しみも増えたのかなっていう感じはします。
ただ、NPBっていうか日本のプロ野球の時もそうだったんですけど、やっぱり最初三振が多くて打率もなかなか残せなくてっていうところを考えると、今年のメジャー1年目で打率が2割ちょっと、三振多いっていうのを考えると、よく似た成績なのかなと思って、いい兆候って勝手に考えてるんですけどね。2年目以降にまたいろんな数字がどんどん改善されて、いいところはどんどん伸びていってっていうふうになってくれるスタートなんじゃないかなと勝手に思ってますけどね。
今の話だと、ずっとヤクルトで4番に置き続けたじゃないですか。結果が出ない時も。これどういうコミュニケーション取られてたんですか?
うーん。でもやっぱり特徴はOPSっていうか、出塁率と、フォアボールで出ることと、やっぱり長打で飛ばすことだったので、そこさえ、チームに貢献する数字を残しているんであれば、もちろん打率が高い方がいいし、三振も少ない方がもちろんいいですけども、それよりも僕はそっちを重要視していたので、相手にかかるプレッシャーも考えると、やっぱり4番に置いとくのが一番いいかなと思って、それで使い続けましたけどね。
本人悩む時とかもきっとあったんですね。
あったでしょうね。あんまり見せないですけどもね。でも、今ももしかしたら結構悩んでるかもしれないですね。
会いに行かれたんですよね。6月に行きました。その時はどんな感じでしたか?ちょうど怪我して。あ、そうか。見れなかった。
食事なんかは1回ね、させてもらったんですけど、打席に立ってるところは見れなかったです。その代わり、山本由伸投手がパーフェクトをやりかけた試合だったので、あの時行ったので、それはいいのが見られたんですけどね。
先ほどちょっと話題になったスイングスピードの話なんですけど、村上選手は大体上位20%ぐらいで、めちゃめちゃスイングスピードがメジャーで速いわけではないんですが、ただ、バットにボールが当たった時の打球速度はもう上位2%で、バレル率、言ったら長打になる割合が高いゾーンに打つ割合は上位1%と、スイングの力を打球に伝える能力っていうのはめちゃめちゃ高いですね。
そういう意味では、ここの能力が高いんで、村上選手のホームラン含めて長打力を実現してるっていうところになる。技術が高いっていうふうに。
スイングスピードっていうのは平均よりは上なんですね。20%だからかなり上は上。そうですね。
それって何力って言うんですか?そのスイングスピードを。
一応大学院の時に僕の先輩が研究されてて、スイングスピードと実際打った時のをやったら、その時筑波大学の4番を打ってた子が、打球は速かったんですけど、スイングはやっぱり速くなかったんですよ。で、なんでだって言ったら、やっぱりちゃんと当てる時に、バットにうまく力が、なんて言うんですかね、握ることでうまく力が伝わってるみたいな。手首から。そういう結論でしたけど、打つ瞬間にうまく握ってるみたいな、より当たる時に固くなってるみたいな、なんかそんな感じじゃないかって。20何年前の話なんで、多分今はもっと進んでると思うんですけど。
そういうのやっぱりありました。考えられないですよね。スイングスピードと打球の強さって比例するわけじゃないですか。それが、弱くて強いわけですよね。
確かに、そうですね。うまく当たってないというか、当たってる時にうまく力が伝わってないみたいなのが多分打球に関わってくるんで、打球だけ見ればいいよっていう人もいますからね。逆に言えばそうなんですよね。ああ、そうか。スイングは一つの要素であって、結果は打球なんで、ということを言います。
ドラフトの現場、スカウトの現場だとこれってどう評価するんですか?めちゃくちゃスイングスピードが速かったら、なんか魅力的だなみたいに。
最初はそう思うと思います。おっ、て思うんですけど、当たらないとやっぱり、あれ?ってだんだんなってくるんで。いや、そこはさっきのピッチャーの投げるスピードとコントロール、コマンドの話も、昔は球が速い方がいいみたいな。でも今はコマンドが良くて、後からスピードはどうせ上げられるしみたいに、だんだんなってきてる。
で、バッターも、遠くに飛ばすっていうのは多分今でも言うと思うんですけど、コンタクト力が高くて、力がついて飛ばせるようになったバッターもいるんで。だから、どっちがどっちか多分諸説あって、色々今迷ってると思うんですけどね。まずどっちか一つで成功していく選手も多分いるんで。村上選手は高校の時から三振がやっぱり多かったんですよ。当時熊本ですね。中学、高校にいい左ピッチャーがいて、全然やっぱり打てなくて。
あ、そうなんですね。三振多かったです。でも、それにどんどん対応していって、髙津さんもご存じの通り、プロ入って最初レギュラーを取った時は打率が低かったですけど、そこから打率も上がっていって、三冠ですね。村上選手はそういうアプローチなのかなってちょっと思います。自分の武器をもっともっと伸ばして、だんだんそっちも補っていくので、ここからまたそっちのコンタクトが上がってくるとよりいいですね。
なるほど。可能性あります。ありますよね。
岡田さん、これあれなんですね。ホームランは結構全方向に。
そうですね。シーズン序盤は比較的引っ張りが多かったんですけど、だんだん全方向にも飛ばせるようになってきたんで、先ほどのタイミングって言うんですかね、よくスイングできてさえすれば全方向にホームランが出るような形になってきてるのかなってなるかと思います。
ストレートに強いイメージはとてもありますけれども。
まさにですね。今、皆さんにお話しいただいたところは次のスライドになるんですけど、村上選手のスイングを可視化したものがこちらになるんですけど、一番左のグラフ、これがバットのどこに当たったかっていうところで、グレーのところが芯の付近っていうところですね。バットの一番いいところなんですけど、赤いのが、赤がストレート。赤がストレートですね。で、青がオフスピードピッチとか、ブレーキングボールが緑とか青とかになるんですけど、これどこ見ても、村上選手に関してはストレートでも変化球でも基本的にいい位置でボールを当てられてるんですね。
で、これ、当たった打球だけじゃなくって空振りした際も、バットとボールが一番近い位置で計測してるんで、バットの出てるところに関しては、やっぱり芯に当てるタイミングで色々バットを出せてるんだろうなっていうところがよくわかるんですね。面白いね。
ただ、次、真ん中のところはタイミングのずれっていうところで、右に行けば行くほどバットが前に出てる。で、後ろに来れば来るほど差し込まれてるイメージなんですけど、ここもグレーのところが一番いいタイミングなんですけど、ストレートに関してはもう完全に山が理想的なところに来てる。この変化球になるとどうしても先にバットが出てしまって、このタイミングのずれっていうのが、今まさに村上選手が苦戦してるところの理由で、変化球でやっぱり前に出されてしまって、いいタイミングで振れてないですよっていうのは、こういったところでわかるんですね。
ストレートに関してはぴったり。そうですね。なるほど。
で、最後が上下のずれっていうところで、ストレートに関してはバットの右側、バットが下から出てますよ。で、変化球になると、多分おそらくストレートがかなり高いんじゃないかなと、ボールが変化して、バットがボールの上を振ってしまってるっていう割合が出てくるんで、こういったとこ見ると、やっぱりバットの一番いいとこでどうやって当てるかっていうところの技術に関しては高いんじゃないかなっていうところが出てて、あとはそのタイミングだったりとか相手の攻め方によってここでずらされちゃってるんで、今ちょっと9月とかは不振になってるんじゃないかなっていうのがよくわかるデータかなと思います。
それはやっぱりデータで対応された9月っていうふうに読めるんですか?これ。
ここは、あれだけシーズン中盤までにホームランを量産しましたんで、相手のピッチャーが、ストレートに基本的に最初は弱いんじゃないかって言われてました。ただ、それをちゃんと打ってたんで、そこで各球団が研究して、変化球でタイミングずらして打ち取っていこうっていうのを、どの球団も多分やるようになって、そこに対して今村上選手が対応中っていうとこになるんじゃないかなっていうふうに思いますね。
おそらく攻め方だったりとかはチームから色々言われてるんですけど、ただ難しいのが、変化球のタイミングに合わせちゃうと、逆にストレートを打てなくなっちゃうかもしれないですね。で、いいところを維持しながら、そこにどうやって対応するかっていうところのすごく難しい課題に今取り組んで。
間違いなく速い球を待ってるでしょうね。ずっと待ってると思います。で、例えば変化球が甘くなったとか浮いたとかっていうのを拾っていけるイメージは持ってると思うんですけど、あれだけメジャーの球速もどんどん速くなってて、そこに合わせていくと、大きな変化球でタイミングが合わない、バットに当たらないっていう現象は自然と起こることですよね。それがどれだけバットで拾ってヒットになっていくかっていうところは打率に反映されると思うんですけど、2割ちょっとしか打率を残してないっていうところは、ちょっとそういうところもあるのかなっていう感じはします。
そうですね。で、次、別のデータを見ていただくと、それがよく出てるのが、7月までは本当にしっかりそれが。0.9台です。なかなかの効果ですね、これは。だいぶ9月。
落ちましたね、これはね。ここも本当にオフスピードピッチになかなか対応できてないんじゃないかなっていうとこで、相手もやっぱりこのボールを使って村上選手に打たせないようにしようっていうのがよく出てるかなと思うんで。で、9月の三振半分っていうのは、村上選手の先ほどのしっかり長打できればいいっていう割合でも、この5割まで三振しちゃうと、なかなか厳しい状況にはなってしまうんで。
アダム・ダン超えてます。
そうですね。3割ちょっとぐらいだったんでね。春先ぐらいの割合だったら全然大丈夫なんですけど、ここはやっぱり今すごく苦戦はされてるんだろうなってとこになるかと思いますね。
ああ、これ難しいですね。チームとしてはポストシーズンが近づいてきて1個も落とせない。しかも進んだら進んだで短期決戦になってくる。で、この三振率でってなってくると、ちょっと采配とか色々。
いや、でも外せないです。ちょっと変わらないですか?
やっぱりその一発打てる、まあね、ホワイトソックスは結構一発打てる若い選手いるんですけども、でもやっぱり魅力というか得点を考えると、三振多くするから外そうかっていう発想にはならないでしょうね。
でもこれ、6月のデータはもちろん怪我してたからないんですけど、やっぱり6月って大きかったと思いますよ。その怪我の影響っていうのはあるんじゃないかなと思いますね。ずっと成績下降してるじゃないですか。数字下降してるんですけど、今がどうですかね、全開になってるかどうかはちょっと別として、その怪我の影響が夏場以降を引いてるのは多少あるのかなと思いますけどね。
あと、もう完全にマークは本当に強くなってるんで、村上選手をどうやって抑えるかっていうところの研究の度合いが絶対シーズン当初とは変わってきているんで、ここはもうチームの主力として認められた上での対応っていうふうに考えていただいた方がいいかなと思いますね。
あと、ホワイトソックス、去年までのちょっと勝てなさを考えると、すごい進撃ですよね、これはね。貢献度はかなりやっぱり高いですよね。そうですね。
これからの契約含めて、ホワイトソックスは村上選手として色々考えなきゃいけないと思って。
ありえますか?どこか違う球団が。契約でどのぐらいのデータとか出せないんですか?このぐらいの金額が出ますよとか、これで査定もできるみたいな。
当初の契約もこれ安すぎたってわかってるんで、絶対契約は長く、いい金額にはなると思うんで、あとは村上選手がどこでやりたいか、どういうチームか、自分の意向でお話はできると思うんで、多分2年契約だったんで、今年のオフとかはすごいチームと話すんだろうなっていう。それを提示するかもあるでしょうね。
そうですね。チーム側もね、長期契約しろみたいなファンからの声もあるみたいなんで。まだ若いですしね。そこも大きいですよね。
そうですね。ホワイトソックスって、町としてはどんな雰囲気なんですか?
いや、シカゴはすごくいいですよ。冬はもちろん寒いんですけど、夏の時期は、そうだな、本当に夏っぽいのは2、3週間しかないんですけど、やっぱり短いんですよ。もう今なんて多分20°あるかないかぐらいまで行ってて、でもその街自体はすごく、ダウンタウンも結構住んだりもできるし、危ない地域もあるんですけど、街自体が、なんて言うんかな、スポーツも野球以外も、バスケットも持ってるんですけど、すごく熱い街なので、スポーツ選手っていうのはすごく、おって言われるような街ですけどね。
チーム内の、いろんな設備とかもあると思うんですけど、当時いられた時とは結構違うんですか?
結構いろんなとこをリノベーションするのがメジャーの球団、球場なので、ホワイトソックスの球場も、シートだったり、観客の見え方とかっていうのもどんどん。で、逆に、カブスのリグリーはもうずっと伝統を守って古いままで、ブルペンとかちょっと中に入ったりとか、ロッカーとかは地下に掘って新しく作ったりしたんですけど、それはもう最新の設備を作ったんですけど、見えてるフィールドっていうのはもう昔の。
そうですね。なるほど。わかりました。じゃあ、ここまで村上選手を見てきました。次行きたいと思います。では、西尾さん、いいですか?
そうですね。今年から行った選手だと、やっぱり同じ野手で岡本選手、もうかなりね。気になります、岡本選手。
岡田さんお願いします。そうですね。頑張ってる岡本選手も、ちょっと序盤は苦戦した中で、だんだん対応が進んできて、上げてきたですよね、9月。で、ちょっと月別を見ていただくと、岡本選手のどうやって対応しようかっていうのがよく出てるんですけど、三振が当初から結構多かったんですね。岡本選手にしてはかなり三振多かったんですけど、それが7月に1回下がってくるんですね。
で、下がってくるんですけど、この時にボールゾーンのスイング率は逆に上がっちゃうんですね。なんでここは多分、色々課題がある中で調整していったんだろうなっていうところで、バレル率も悪化はしてまして、逆に言うと、7月の対応はあんまりうまくいってなかったっていうふうに考えられるんじゃないかなと思うんですね。
ただ、9月になってくると、その三振の割合も少なくなってきます。さらにボールゾーンのスイング率も減らしながらバレル率が良くなってきて、OPSに関しては9月で1を超えてるような形なんで、ようやく当初から変えようとして調整してきた打撃が、ようやくできつつあるんじゃないかなってとこですかね。元々岡本選手に関しては、三振しなくって、ボールも振らなくって、打ったらちゃんと長打になりますよっていうような、日本の形に近いような打撃がようやくできつつあるんじゃないかなっていうふうには思いますね。
でも日本時代と比べると、やっぱりまだまだ三振ですよね。
そうですね。どうしても日本と比べて対戦するピッチャーの、対戦回数含めてなかなか難しいリーグではあるんですけど、ただもう今はね、トロントの一番いいバッターっていうふうに評価していいと思いますんで。そういう意味でも、1年目の中で、僕らは逆に岡本選手の方が対応できるんじゃないかって思ってたんですけど、その形にだんだん近づいてきたかなっていうふうには思いますね。
これ、我々、打率はメジャーとか野球全体では見る数字ではないとずっと伝えてはいますけど、打率が2割3分ぐらいですか?でもその中でホームラン33本。そうですね。この数字って結構すごいですか?
そうですね。打率が低い中でも、長打率含めたOPSに関しては、基本的にもうリーグ平均を大きく上回ってますんで、得点の貢献で言うと本当に平均よりいい。得点貢献してますんで、一番上のバッティングランバリューってところではあるんですけども、上位25%ぐらいに入ってますよってところで、得点もしっかり13点、リーグ平均の選手に比べて得点しますよってとこなんで、もうすでにちゃんとチームに対して責任を果たしてますよっていうふうに言っていいかと思うんですね。スイングスピードはかなり平均に近いんですけど、パワーは平均よりかなり上の水準なんですね。
で、打球速度は、スイングスピードはそんなに速くないんですけど、上位22%ぐらいで、バレル率になると今度は上位9%、で、プルエアに関しては、引っ張る打球に関しては、メジャーの平均のバッターの1.7倍ぐらいなんで、ちゃんと自分のタイミングで引っ張った強い打球を打つ割合が高まってますよってとこになるかと思うんですね。
基礎的なパワーに関しては、やっぱり大谷選手とか村上選手にはなかなか及ばないんですけど、ただその技術で、バットにボールが当たったら角度をつけていい打球を打てますよ。ここも技術がやっぱり優れてるなっていうのはよく。
なんとなくそういう選手の方が、年齢的な衰えに強そうなイメージも。30歳ですもんね。でも全然落ちてる感じはしないですよね。
で、100打席ごとの、言ったら期待値のxwOBA、一打席あたりの得点貢献になるんですけど、もう春先からどんどん右肩上がりに上がってきてます。で、もう本当に自分で対応ができてて、今かなり自信が持てるぐらいのレベルまで行ってるんじゃないかなっていうふうに感じるところですかね。
でも西尾さん、あれですね、渡る前に岡本選手と村上選手、どれぐらい行けるんだみたいな懐疑的な目ってちょっと結構あったじゃないですか。その中で、怪我とかもありながらもちゃんと残してるのは、すごく誇らしいとこですよね。
そうですね。ちょっとホームランバッターがやっぱりずっと言われてて、松井さんがいて、大谷選手はちょっと規格外みたいなので、なかなか成功しなかったんですけど、鈴木選手はね、当然すごかったんですけど、でも2人行って2人ともいいって、なんかすごいいいですよね。日本人の野手、昔はなんかホームラン打てる日本人は無理なんじゃないかってずっと言われてた時代を見てきたものからすると、なんか嬉しいですよね。
やっぱりこれから行く選手の評価も上がりそうじゃないですか。そうですね。単純に体がでかいだけとかじゃなくて、技術があれば通じるんだみたいなところを、それぞれが表してくれてるのがいいですね。
あ、これ、そうです。これは何だ。
これ、ちょっと最近メジャーの方で、新しく指標が開発されて公開されたんで。そういうのあるんですね。新指標。何これ?
一塁手の身長で、身長が捕球にどれぐらい影響を与えてるかっていうのが、ちょっとデータが出てきておりまして。
188cm。ちょっとこれ、過去のデータも含めてうちのスタッフが集計してくれたんですけど、高身長の選手が、言ったら500回ぐらい捕球のデータを並べてみると、500回ぐらいで1.5個ぐらいアウトが増えるんじゃないかっていうようなデータです。言ったら高身長の方がおそらく高いボールをしっかり取れるんで、そのぐらいアウトが増えるんじゃないかっていうところの統計が出てるんですね。へえ。
こちらは何センチに、これ。何センチに境目があるんですか?
境目がですね、実は厳密にはまだわからないんですけど、少なくともやっぱり身長が高い選手の方が比較的この捕球のところの指標が良かったんで、基本的に身長が高い方が高い球は有利なんだよっていうとこなんですけど、ただもう1個ポイントがありまして、バウンドの。OAAってちっちゃい方がいいんですね。
そうです。バウンドのOAAに関して言うと、やっぱり高身長の選手の方がひょっとしたら距離があるんで、バウンドを取るのにひょっとしたら苦戦してるんじゃないかっていうデータも出てきて、ちっちゃい選手の方がバウンドを捕球するのが上手だったりはするんで、高身長と低身長の一塁手をちょっと今こうやって比較して、昔から一塁は大きい方がいいって言われてる中で、どれぐらい影響あるんだって思って、おそらく今、影響はこのぐらいだよっていうような数字が具体的に出てきたんで、じゃあ一塁はどういう選手がいいのかってところを、具体的にこれからも検証できるようになった。
今のところどっちなんですか?背の高い方、低い方というか。
今のところはですね、上手な長身選手が理想ではあるんですね。ああ、まあ、そうですね。ただ大きいだけだと、やっぱり特性があるんで、ただ大きい一塁手がいいっていうところよりも、大きくてうまいんだったらそれはいいですよね。
したら上手なのがいいんじゃないかみたいな。やっぱり内野手は大きい方が投げやすいですね。
基本的にスローイングは、例えばすごい大きくてもすごい高いとこに投げたら取れないので、低いとこ、ワンバウンドでもツーバウンドでも、大きい人でもちっちゃい人でも取れるから、絶対高いのはダメよっていうのが指導の一本目なので、基本的には低く投げようとは思うんですけど、でも例えばベンチとかで見てて、サードゴロ行きました、パッと投げた瞬間に高いって思うことあるんですよ。
で、オスナは大体取ります、でかいので。へえ。そうか。あ、高い、あっと思った時にポッと取れる。で、低い時は、そらしたり、もちろん取ったりする時もあるんですけど、うわ、やったと思う時にポッと取るのは、やっぱり大きい人は。内野手も投げやすいでしょうし、横から見てても、あ、アウトにしてくれたっていう感じが見れますね。
ちょっと古いですけど、駒田さんとか最強な気がします。下もハンドリングいいみたいな。なんかすごいありますけどね。
ヤクルトだと、ペタジーニ。ペタジーニもうまかった。広沢さんとか。広沢さんはあんまり。オマリーがうまかった。あ、オマリー。うまかった。動きは鈍いですけど、手の届くところはもうハンドリングめちゃくちゃ良かったです。へえ。ペタジーニうまかったイメージ。ペタジーニうまいですね。
ファーストだと畠山さんとかどうなんですか?うまい。うまいですか?うまい。本当うまい。この辺もすごい柔らかかった。あ、やっぱり逆も取れるんですね。へえ。サードでしたもんね。そう、そう。なるほど。
そうか。こういう指標がいろんなところに目をつけますね。これはどんどん出てくるんで。ちょっと皆さんが昔言われてたことが、だんだん数字で出て。
でもちゃんと出てるんですね。大きい人の方がもちろん高いのは。それより低い人はバウンドが得意。
右ピッチャー、左ピッチャーの高身長、低身長のバント処理とか、なんかそういうのを。
ここは逆に言うと、メジャーリーグは若干バントが増えてるんですね。あ、そうですよね。増えてますね。で、言うと守備が慣れてないんですよね。下手くそですよね。日本のリーグの方がバント処理に関してはもう格段に上で、メジャーでちょっといいバントするとセーフになっちゃうんですけど、日本だとアウトになっちゃうんで、今そこのギャップは出てるんじゃないかなっていうことですね。
ピッチャーだと、右で背が低いピッチャーはちょっとなって言われるんですけど、左はちっちゃくてもあんまり言われないっていう気がするんですよ、結構。石川投手もそうですけど、松井裕樹投手もそうなんですけど、なんかそれもあるのかなと。昔聞いたのが、右の背の低いピッチャーはストレートが落ちてきた時にガクッと被打率が上がるみたいなデータがあるって、球団のアナリストの人に聞いたことがあって、あ、左はそうじゃないんですか?って聞いたら、左はそうでもないみたいな。なんでなんですかね。
左は比較的対戦回数がどうしても少ないんで、バッターが慣れる割合がどうしても下がっちゃうんで、球速で言うと3kmとか4kmぐらい左の方が有利になるっていう。
やっぱり昔から言うのは、感覚で左はプラス何キロとかっていうのは、データでもある程度はあるところ。ありますね。
僕、左の技巧派は野球の中で長生きだと思ってるんですよ。石川もそうだし、山本さんとかもそうだし、だからパワーピッチャーより、なんとなくのらりくらりやってる人が、ずっと同じ成績を残していくイメージが強いですね。
日本の今、加藤投手とかもそうですよね。あ、そうですね。怪我もしないしね。そう。確かに負担は少ないですね、速い球じゃないんで。
速球派じゃなければ肘への負担もってことですね。そうなんですよ。強くないんで、ふわっと投げてるから。ピッチャーの方が逆になかなかいない気がしますけどね。
ずっと左の方がって言われながらも、何十年も経ってる気はするんですけど。でも変わらないんですよね、多分データ的に見ても。面白いな。
はい、わかりました。ではここまで、選手それぞれを見てまいりました。今日は皆さん方にお聞きしてまいりました。貴重なお時間ありがとうございました。ありがとうございました。
記事公開
