トマトを使わない牛ひき肉と味噌のパスタ:森田隼人がひき肉の水分を抜き、乳化でソースを作る

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概要

リュウジのチャンネルに「肉の鬼才」こと森田隼人が登場し、トマトを使わないミートソースを作った。牛ひき肉に味噌を少し足し、オリーブオイル、バター、ハイミーで乳化させるパスタである。森田の主張は、ミートソースはトマトに頼りがちだが、ひき肉の下処理と乳化を押さえれば、肉とパスタだけで料理として成り立つというものだ。動画はJ-オイルミルズのオリーブオイル(エキストラバージン)の案件で、前回の動画に続く企画になっている。

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企画の背景と、森田が牛ひき肉を選んだ理由

リュウジはこのオリーブオイルの案件動画を何本も作ってきた。そのうえで、自分以外の料理がうまい人が使うとどんな味になるのかを見たいと考え、森田を招いた。前回は森田がペペロンチーノを作り、リュウジは「言葉を失う」ほどの味だったと振り返る。

今回は前回と違う、8分茹での早茹でタイプのパスタを使う。森田はこのパスタに合うレシピがあると言い、もう1品はどうしても牛ひき肉でやりたいと申し出た。牛ひき肉に味噌を少し足すパスタである。

森田はこのオイルを次のように評する。香りは控えめに見えるが実際にはちゃんと出ていて、日本の食材の力を引き出してくれる。司会者のように周りの食材を立てる役割を持つ。だから今回は強い食材をシンプルにそろえたという。

材料はスーパーで買える牛ひき肉、パスタ、麹味噌、ハイミー、バター、にんにく。森田は、牛ひき肉は難しい食材でハンバーグに使われることが多いが、パスタにするときに知っておくべき知識と技術があり、それを伝えたいと話した。リュウジが、牛ひき肉がなければ牛肉を叩いてもいいかと尋ねると、森田は大丈夫だと答え、むしろ叩いたほうがいい理由をこれから話すとした。

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オイルのパッケージについてのやりとり

調理の前に、オイルの容器が話題になった。森田によると、オリーブオイルは色を見せるためにペットボトルに入れられることが多い。しかしこの商品のパックは遮光性が高く、紫外線による酸化が少ないという。酸度の基準値は0.8だが、この商品は0.3以下で、ほとんど酸化していない状態で使えると森田は説明した。

リュウジは、使い終わったらパックを小さく潰して捨てられる点を挙げ、エコではないかと言う。森田も、家庭では重い瓶を捨てるのが嫌がられるので、潰して捨てられることが受けていると応じた。

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ひき肉には肉以外の水分が含まれている

調理は肉の下処理から始まる。森田の説明はこうだ。ひき肉は大量の肉をミンサーで一気に挽くため、摩擦熱が生まれる。その熱を取るために、どのスーパーでもかなりの量の氷を入れている。部屋の温度も管理したうえで氷を入れ、ミンサーの温度が上がらないようにしており、ひき肉は実はこだわって作られたプロダクトだという。

その結果、鶏ひき肉では大体20%、牛ひき肉でも10数%が氷由来の水分になると森田は言う。今回の約120gの牛ひき肉なら10gほどが牛肉以外の水分で、これは要らないというのが森田の立場である。リュウジはこの話を知らなかったと反応している。

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砂糖で水分を引き出す下処理

水分の抜き方として森田が見せたのは、砂糖を使う方法だった。キッチンペーパーを2枚ほど敷いてひき肉を置き、片面に小さじ1杯ほどの砂糖をまぶす。裏返して反対側にも同じ量を、全体にうっすら行き渡るくらいにふる。森田によると、砂糖は肉の中に入らず、水と一緒に全部出てくる。

ペーパーで包んで重しをすると、すぐに水が出てきた。重しには容器の角などを使い、スタジオでは何を載せるかで笑いが起きている。肉はこのまま仕上げの直前まで置いておく。

置いた後の肉を見たリュウジは、水分がかなり出たこと、パサッとして肉らしい状態になったことに驚いた。森田は、表面の砂糖がほとんどなくなっていると指摘する。砂糖は砂糖水になってペーパー側に移ったという。この処理だけで肉の重量の10%以上の水が出ていると森田は説明し、さらに手で絞るとまだ水が出た。

森田は、氷を入れるのは日本の技術であり悪いとは言わない、ただ自分の中では要らないと述べた。この水を取ると肉の香りがかなり上がるという。

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オリーブオイルと牛脂の相性

並行してパスタ用のお湯を沸かしておけば、全体で10分ほどで完成すると森田は言う。2人前で、にんにくをオリーブオイル大さじ1で中火で炒める。牛肉から脂が出るので、オイルは大さじ1で十分だという。

リュウジは、牛肉とオリーブオイルだけだとくどくなるのではと考えていた。森田は、牛肉の脂とこのオイルの相性が良く、それだけで成り立つと答えた。

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乳化を家庭でやりやすくするバターとハイミー

リュウジは、家庭では乳化のハードルが高いと思われがちだと話を振った。森田によると、ポイントはバターとグルタミン酸ナトリウムである。ハイミーはすぐ水に溶けるので、少し入れるだけで乳化が大きく進み、わずかな水分でも乳化するという。

リュウジは視聴者向けにかみくだいた。水と油は本来混ざらず油が上に浮くが、こうしたものやレモン、バターを入れると混ざり合って、乳液のようなエマルジョンになる。そのしっとりさせる効果を料理に使うのが、イタリア料理やフランス料理の基本だという。リュウジ自身はワンパンで煮込み、溶け出したパスタのでんぷんで乳化させることが多いが、今回はバターとハイミーで乳化させる。

パスタは1Lのお湯に塩分1.5%程度の塩を入れ、160gを茹でる。8分茹ての表示で、1分短い7分にする。リュウジはこのパスタを推しだと話していた。

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味噌と低温でゆっくり火を入れる

炒めたにんにくにハイミーを小さじ半分入れ、続けて麹味噌大さじ1強と、水を抜いた牛ひき肉を加える。ここから火は弱火にし、低温でゆっくり火を入れる。森田によると、ひき肉に水分を保たせる方法はいくつかあり、今回は低温でゆっくり加熱する方法を選んだという。

リュウジは、ミンチがほぐれていく一方で水分がまったく出てこず、普段と様子が違うことに気づいた。森田の説明では、このミンチは先に入れた油をまとって吸っていき、やがて自分自身の脂を出していく。下処理でわずかに残った砂糖が味噌と合わさり、パスタソースになる。パスタが後から入るので、ここで火を入れすぎなくていいという。

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仕上げ:バターと茹で汁で和える

パスタの茹で上がりまで1分を切ったところでバター10gを入れる。火はかなり弱いままだ。パスタは100℃なので入れた瞬間にバターが全部混ざる、と森田は言う。大事なのはバターの香りを飛ばさないことと、余計な水分を出さないことだという。

7分で茹で上がったパスタを入れ、茹で汁を大さじ1加える。最後に火を上げて和えるだけで乳化が完了した。リュウジは「シンプル」だと驚き、味噌の香りが立っていると言う。二人とも完全に乳化していると確認した。仕上がりのひき肉は少し赤みが残る、きれいな色だった。

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試食:香りの強さと詰まった食感

リュウジは最初に香りがまったく違うと反応した。肉は1人前60gほどでそれほど多くないのに、肉の香りと味が十分強いという。森田がミンチを食べるよう促すと、リュウジはミンチの違いを認め、とてもおいしいと答えた。ソースはしゃばしゃばではなく、味と香りが詰まっているとリュウジは言う。

森田は、オリーブオイルが肉の香りを引き出していると話す。リュウジも、オリーブオイルの香りが立ちながら牛の味と香りを邪魔せず、両者が相乗効果で押し上げ合っているようだと評した。ステーキを食べているような感覚があるという。森田は、ちょっとしたことでひき肉の家庭料理の技術は上がると思う、と述べている。

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なぜトマトなしで成り立つのか

リュウジは、ソースをオリーブオイルだけで作る発想はあまりないと言い、森田も、YouTube上にもほぼないのではと応じた。ひき肉パスタはたいていトマトを使い、いろいろ足していく。リュウジは、牛肉自体がこの下処理でおいしくなるならトマトは要らなかったのか、と受け止めている。

森田の説明は、料理人の考え方は引き算だというものだ。トマトを引くと、普通は肉が立たない。トマトのグルタミン酸が肉とパスタのつなぎになっているからだ。その間を抜くと料理は成り立たない。しかし、ひき肉に下処理をし、乳化を覚えれば成り立つ、と森田は言う。リュウジはこれに同意した。

最後にリュウジは、自分もいろいろなオリーブオイルを使っているが、このオイルで牛が立つのはその通りだと述べた。スタッフが直近で食べたパスタの中でいちばんおいしいと言うと、リュウジは冗談まじりに「俺も修行しなきゃ」と返した。リュウジは今回の料理を、トマトを使わない味噌と牛ひき肉のミートソースとして紹介し、パスタとオリーブオイルの可能性を感じたと締めくくった。