肉なしで1食100円、『鉄鍋のジャン』第1話の豆腐チャーハンを再現する

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概要

料理研究家のリュウジが、アニメ化が決まった料理漫画『鉄鍋のジャン』の第1話に登場する豆腐入りチャーハンを再現した。材料はご飯、豆腐、卵1個、干し貝柱スープの素だけで、肉は入れない。テレビ東京の特番で一度作ったが、放送は1回きりで作り方を覚えている人は少ないだろうと考え、自分のチャンネルでも改めて紹介することにしたという。

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豆腐でチャーハンを作るという「無理難題」

リュウジによれば、原作は平成7年ごろに始まった30年近く前の作品で、今になってアニメ化されることに驚いている。今回のチャーハンは、主人公ジャンが最初に実力を示す回で作る料理である。

豆腐がチャーハンにあまり使われないのは、水が出てしまうからだと彼は説明する。作中では、豆腐でチャーハンなど聞いたことがない、絶対にべしゃべしゃになる、という周囲の反応を、ジャンが様々な工夫で覆して美味しいチャーハンに仕上げる。豆腐はご飯の代わりではなく、あくまで具材として使う。

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卵はご飯と絡めず錦糸卵にする

最初に作るのは錦糸卵である。卵をご飯と絡めないことを、リュウジは「異次元の調理」と表現した。弱めの火でフライパンを温め、油を引かずに溶き卵1個を流し入れる。弱火のうちに広げると薄く伸ばせ、フライパンが大きいほど薄くなる。広がったら少し火を強めて固める。両面焼く人もいるが、片面で十分だという。

剥がすときはゴムベラを使うと剥がしやすい。フッ素加工が効いていないフライパンなら油を引くように注意している。焼けた卵は畳んで細く切り、冷やし中華に載っているような錦糸卵にする。リュウジは塩などで味付けせず、卵だけで作る。面倒なので、このチャンネルで錦糸卵を作ることはあまりないとも話した。

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豆腐を焼いて水分を飛ばす

原作のジャンは豆腐を干し貝柱のスープで煮るが、リュウジはその工程は踏まず、市販の干し貝柱スープの素だけを使う。豆腐は木綿がよい。絹ごしだとボロボロになるからで、具材として使うならサイの目に切るのがよいという。

ジャンは作中でフライパンを3つほど使い、鍋を煽って水分を飛ばす。リュウジはそれを昔の料理漫画らしい表現だと見ている。自分にはその技術がないので、代わりに油で豆腐を焼いて水分を飛ばす。油の量は、概要欄のレシピではこめ油大さじ1と1/2、豆腐は150gである。

豆腐から水分が出てきたところで、干し貝柱スープの素を小さじ1入れる。リュウジ自身も以前はこのスープの素を使っていなかったが、チャーハンがとても美味しくなると評価する。色々試した結果、豆腐に粉末のまま直接入れ込むのが一番味がつくという結論に至った。貝柱スープの素は焦げ目がつきやすいため、見た目も美味しそうになる。焼き上がった豆腐はそれほど形が崩れていない。焼けたら一度そのまま置いておく。

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ご飯にもスープの素で味をつける

続いて温めたご飯200gを入れ、崩しながら炒める。ここで干し貝柱スープの素をさらに小さじ2/3ほど加え、米にも味をつける。リュウジは、ご飯にもこれで味付けするのが一番美味しいと言い、塩はひとつまみ程度で足りるとした。ホワイトペッパーを3振りし、なければ普通の胡椒でよい。

炒める際に豆腐も崩したほうがよいかという質問には、崩すのはご飯のほうがよいと答えている。仕上げにこめ油を少しだけ足す。後から追い油をすることでパラパラ感が出るという。

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盛り付けで原作の見た目に寄せる

形を整えるため、炒めたチャーハンをボウルに入れて押し付け、皿にひっくり返して丸く盛る。リュウジはこの見た目がかなり原作に近いと話し、アニメの名シーンの再現なのにとても簡単だと強調した。周りに錦糸卵を広げ、紅生姜を添えて完成である。卵1個分の錦糸卵は量が多く、広げても見栄えがする。

具材は豆腐だけで、余計なものは入れない。入れるとしてもベビーホタテなどだが、それも要らないほど美味しいとリュウジは言う。豆腐で量がかさ増しされているのでお腹も膨れる。原価は豆腐と卵1個程度で、およそ100円で作れるとリュウジは見積もり、今100円で作れるチャーハンは珍しいと述べた。

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実食:錦糸卵の甘さと紅生姜の酸味

試食したスタッフとリュウジは、錦糸卵の甘さと紅生姜の酸味がよく合うと口を揃えた。とてもさっぱりしている点も評価している。リュウジは、チャーシューなどを入れると重さが出るが、豆腐は軽い具材になると説明し、肉を入れないこのチャーハンの良さとして挙げた。

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『鉄鍋のジャン』という作品について

リュウジはジャンの声優と共演したことがあるという。印象を聞かれると、好青年すぎて驚いたと答え、品のある人だと話した。ヒールっぽい役が多い人だとも付け加えている。

作品の紹介では、ジャンはとても性格が悪く、リュウジいわく「俺より性格悪い」。料理は勝負だと考え、絶対に勝とうとするヒール的なキャラクターだという。一方、ライバルの女性料理人は料理は心だと考え、愛情を込めて作る。ジャンと同じくらい強い。ジャンは幼少期に、伝説的な料理人である祖父から厳しく鍛えられたと説明された。

4話か5話あたりには、本名が「リュウジ」というライバルキャラクターが登場するという。声優は杉田さんで、1話しか出てこないキャラクターにしては豪華だとリュウジは笑った。テレビ東京の番組ではそのキャラクターのレシピも作っており、リュウジはそちらの料理もいずれやりたいと話している。

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今後の再現と作品への評価

リュウジは、ジャンの料理は色々再現したがどれも美味しくなると話す。もう一品やりたい料理としてシャリアピンステーキを挙げ、本人はそちらのほうが自信があるという。それでも、まずは第1話のチャーハンから作ることにした。

最後にリュウジは、今回の紹介は頼まれたものではなく自分が勝手に宣伝しているだけだと断った。そのうえで、自分はこの作品の料理が好きで、作中の料理はきちんと料理監修されていると述べ、原作とアニメを見るよう勧めた。リュウジ自身もアニメを見るつもりだという。