オタフクのお好み焼きマイスターに学ぶ、フライパンで焼くふわふわのお好み焼き

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概要

料理研究家のリュウジが、オタフクソースとのコラボ動画で同社の「お好み焼きマイスター」を招き、ソースメーカーが推奨するお好み焼きの焼き方を教わった。テーマは、家庭のフライパンでどうすれば店のようにふっくら焼けるかだ。王道の豚玉に加え、冷蔵庫にあるもので作る節約版と、パーティー向けの小さなお好み焼き「プチオコ」も紹介された。

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社内に3人しかいない「上級」のお好み焼士

ゲストはオタフクソースの社内資格「お好み焼士」の上級保持者だ。説明によると、資格は初級・中級・上級に分かれ、試験には筆記と実技がある。初級はお好み焼きの作り方が分かるレベル、中級はお好み焼き店に指導できるレベルで、中級は約200人いる。上級は会社が認めたお好み焼きの専門家という位置づけで、役員会の承認が必要になり、現在3人しかいない。リュウジは「狭きすぎないですか」と驚いていた。

前回のコラボでは天かすを使った鍋を作ったが、リュウジによれば視聴者の多くが試したのは、レディーボーデンに天かすをかけたほうだったという。今回はオタフクでなければ撮れない動画を撮りたいと考え、お好み焼きを選んだ。調理器具はホットプレートではなく、家庭にあるフライパンを使う。

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材料は「こだわりセット」でずるをする

使ったのはオタフクの「お好み焼こだわりセット」だ。粉、天かす、青のりが1袋にまとまっている。マイスターによると、粉には4種類の出汁が使われていて、水で溶くだけでおいしくなる。山芋粉は国産にこだわっていて、一般のお好み焼き粉とは別物だという。山芋をすりおろして入れるのは面倒なので「最初からずるをする」という方針で、リュウジもこれに賛成した。

天かすにはイカ粉が入っている。青のりは「すじ青のり」という種類で、歯につきにくく、色も香りもいいという。費用はマイスターの見積もりで1枚100円ほどだ。ほかの材料はキャベツ、ねぎ、豚バラ肉(こま切れでもよい)、卵、仕上げのソース、マヨネーズ、かつお節である。

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キャベツは芯に直角の千切り、長さを揃える

キャベツは千切りにしてから短く切るのがオタフクの推奨だ。マイスターによれば、みじん切りのほうが火の通りが悪く、焼き時間が長くなる。リュウジはこれを知らなかったという。

切り方も細かく説明された。キャベツを4分の1に切り、硬い芯を取り除く。葉脈の硬い部分が残るので、芯と平行に切ると硬いところがそのまま出てしまう。そこで、芯に対して直角に、繊維を断ち切るように切る。最初の数回だけ斜めに包丁を入れると長さが揃う。長さが揃っていれば、さらに短く切ったときにも大きさが揃い、目安は2cmほどになる。こうするとキャベツの間に隙間ができ、焼いたときに中がふわっとする。4分の1個で200〜250g、1.5枚分ほどになるという。

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生地とキャベツは1対1.5、混ぜすぎない

マイスターが重視するのは生地とキャベツの割合で、重さで生地1に対してキャベツ1.5倍を推奨する。今回は生地100gに対してキャベツ150gだ。キャベツが多いほど火が通りやすく、ふっくらするという。店に教えるときは1対2程度にするが、家庭では生地が多いほうが混ぜやすいので1.5倍にしている。慣れた人なら生地を減らしてよく、こだわりセット1袋(表示は2人前)で3枚焼けるそうだ。

粉を水150ccで溶くときは泡立て器もいらない。ダマが少し残っていてもよく、混ぜすぎないほうがいいという。ボウルにキャベツを入れ、生地の半量、天かすの半量、ねぎ、卵を加える。

天かすの役割についてリュウジが尋ねると、マイスターは三つ挙げた。油分を含むこと、生地にコクを加えること、熱の伝わりを助けて中心まで火が通らない失敗を減らすことだ。

この段階ではまだ混ぜない。焼く直前に混ぜるのがポイントだという。早く混ぜると塩分でキャベツから水が出る。さらに生地のグルテンが分解され、焼いている間に生地が下に流れ出て、うまく焼けなくなる。

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フライパンの温度と「叩く」混ぜ方

フライパンは26cmを使い、お好み焼きの直径は18〜20cmを目安にする。混ぜるのは1枚分ずつだ。中火で200℃程度まで温めるが、フライパンでは温度が分かりにくい。そこで水を少しかけ、大きな泡が出て蒸発したら焼き始めの合図とする。ホットプレートなら200℃設定でよい。

混ぜ方は「叩く感じ」と表現された。ぐるぐる回すのではなく、ボウルの底に落ちた生地と卵を上から下へ持ち上げ、キャベツにまぶして絡ませる。白身と黄身がまだ分かれていても構わない。混ぜ終わったら全体をボール状にまとめ、生地が溜まっている底側が上になるようにフライパンへ落とす。高さは2cmほどに整える。キャベツが多すぎると思うくらいがちょうどよく、中に空気が入ってふわっとするという。リュウジは粉の多いお好み焼きが苦手なので、この食感が楽しみだと話した。テフロン加工のフライパンなら油はひかなくてよい。

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豚肉は返す直前、ふたで蒸し焼きにする

豚肉は最初にはのせない。マイスターによると、鉄板の上はかなり熱く、早くからのせると肉が縮み、血合いやアクも出る。のせるのは返す直前だ。目安は二つあり、フライパンを揺らすと生地が動くこと、表面に白い気泡が出てくることだ。豚バラが向いているのは脂が出るからで、こま切れを使うならサラダ油を少し足すとよい。

ヘラを横から入れて持ち上げ、奥へ運んでから手前に返す。そのあと水を入れてふたをし、蒸し焼きにする。店ではやらない工程だが、理由は鉄板の厚さにあるという。店の鉄板は15〜20mmあるのに対し、家庭用フライパンは4〜5mmほどで、すぐ温度が下がる。そこで蒸し焼きにして中心まで火を通す。油が飛ばず、においもあまり出ないので家庭向きだという。

ふたをして約4分待つ。ふたをしない場合は、温度を下げて長めに焼く。焼き上がりは音で分かる。返した直後のジュージューという音がほとんどしなくなれば、水分が飛んだ証拠だ。最後にふたを取って水分を飛ばす。持ち上げても折れないこと、串を刺して生地がつかないことが焼き上がりの確認方法である。キャベツを切るのが面倒なら、カットキャベツを使ってもよいとのことだ。

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ソースは多めに、流れる動きもごちそう

仕上げはオタフクのお好みソースだ。マイスターは野菜と果物がたっぷり入ったソースだと説明し、リュウジは大阪の店でもよく使われていると話した。マイスターによれば、ブレンドして使う店もあるという。かけ方は工場のように細く線を引くのではなく、たっぷりかける。ソースがじわじわ流れる動きに「シズル感」があるという。マヨネーズ、かつお節(粉っぽさを抑え、出汁の風味を足す)、すじ青のりをのせて完成だ。

試食したリュウジは、少量の豚肉とキャベツなのにうまいと驚いた。ふわふわで重くなく、関東のお好み焼きは重いものが多いと比べていた。マイスターは、生地で包むことでキャベツの甘さが引き立つと説明した。リュウジは「お好み焼き屋さんでこれ出てきたらこの店うまいなってなりますよ」と評価し、ソースは生地が多いぶんしっかりかけたほうがいいと実感していた。キャベツの火の通りが良い理由として、マイスターは待つ時間と、キャベツを太く切らないことを挙げた。

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節約版「ちくわこんにゃく玉」

2品目はマイスターの提案だ。豚・イカ・エビが入るミックス玉を、家にあるもので再現する。マイスターによれば、エビアレルギーでミックス玉が食べられないことから試作したところ、おいしくできたという。

分量は1枚目と同じで、こんにゃくを大きめに切って加える。最近のこんにゃくはアク抜き済みのものが多いので、そのまま切ってよい。ちくわも入れ、同じ叩くような混ぜ方で混ぜて焼く。上には大葉をのせ、豚肉の代わりに天かすをのせる。マイスターの説明では、豚肉の旨みとカリッとした食感を天かすで補う。天かすは長く火を通しても問題ない。ただ、大葉の上には天かすがくっつきにくく、返すとばらばらになりやすいので、生地を少し残しておき、上に塗って貼りつける。もっとカリカリにしたいなら、返す前にサラダ油を大さじ1ほどかけてもよいが、今回は油なしで焼いた。返したあとは同じく水を入れて蒸し焼きにし、音と蒸気がほとんど出なくなったら完成だ。

焼いている途中、表面の天かすがカリッとしているのを見て、リュウジは「僕の知らないお好み焼きですね」と言った。食べると「肉いらんかも」と話し、天かすの食感が豚の代わりになっていること、大葉の香り、ちくわの旨みを挙げた。ちくわは半信半疑だったが、旨みがかなり直接的に感じられたという。少し味のある具材を足すだけで大きく化けると感じたそうだ。名前は未定だったため、リュウジが「給料日前お好み焼き」と名付けた。給料日前でも悲しくなく、むしろこれを食べたい日もあると話している。油をひかずに作れて胃にもたれない点を高く評価し、みんなが作りたくなるレシピだと話した。

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小さく焼く「プチオコ」とトッピング

3品目はパーティー向けの「プチオコ」だ。ここではキャベツをみじん切りにして食べやすくする。キャベツ150g(1枚分)で約12個できる。生地はアイスクリームディッシャーですくって焼くと便利で、スプーンでもよい。豚肉は小さめに切り、ハサミで切ってもよい。生地の上にチェダーチーズをのせ、さらに豚肉を重ねる。

焼き方は大判と同じで、揺らして動くようになったら返す。小さいので約7分で焼ける。マイスターは、子どもでも返しやすいことも利点に挙げた。リュウジは、焼き方は同じなのに見た目が違うので別の料理に見えると話した。

小さいので、いろいろなソースを試せる。オタフクの「大人の辛口」ソースは、マイスターによるとハラペーニョを乾燥させて燻製したものを使っている。ハイボールで乾杯しながら試食したリュウジは、チーズとの組み合わせを絶賛した。トッピングにはコーンやツナなど缶詰を開けるだけのものも用意された。手間をかけるなら、明太子とプロセスチーズがおすすめだという。リュウジは明太チーズが一番好きかもしれないと話し、「つまみとして優秀すぎる」と評した。マイスターはキムチも合うだろうと付け加えた。カレーを思わせるスパイシーなソースも出され、リュウジは「結構革命じゃないですか」と、組み合わせの幅の広さに手応えを示した。

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締めくくり

リュウジは、生地のふわふわ感とオタフクソースのおいしさをあらためて振り返った。お好み焼きを重いと思っている人も、食べてみるとかなり軽いと勧め、1枚ずつ焼くのも、プチオコでパーティー風に楽しむのもいいと話した。最後には前回話題になった「レディーボーデンに天かすをかけただけ」のデザートをもう一度食べた。前回は場の勢いでおいしく感じたのかもしれないと確かめたが、やはりクランチのような味でうまいと言い、「どっかで売った方がいい」と話して動画を終えた。