米中首脳会談、日銀利上げ、長期金利、円安、株価――「積極財政が成長につながるか」に賭ける見立て
高須幹弥(高須クリニック)この動画では、話者が最近の世界情勢と日本経済について自身の見解を語っている。チャンネルでは睡眠関連の話題が続いていたため、政治経済や投資の話をしてほしいというリクエストに応えた回である。扱う話題は、米中首脳会談、イラン戦争とロシア・ウクライナ戦争の行方、日銀の利上げ、円安、日本の長期金利、そして今後の株価だ。話者の結論は一貫している。今の日本の金利・為替・株価がどうなるかは、高市政権の積極財政が実際の経済成長につながるかどうかで決まる。話者自身は、成長する方に「かけるしかない」という立場をとる。
米中首脳会談でアメリカが中国に「すり寄った」理由
話者は、先日の米中首脳会談について、トランプ大統領の側が中国にかなりすり寄っているという印象が強かったと述べる。ただし、今はそれも仕方がないと見ている。理由は11月の中間選挙である。
話者によれば、トランプ政権は現在かなり不利な状況にある。とくにイラン戦争は、圧倒的な戦力差から短期間で、アメリカに有利な条件で終わると予想されていた。しかし実際にはホルムズ海峡が事実上封鎖され、原油価格が上がった。その結果、アメリカも日本も世界全体もインフレになり、利下げができず、むしろ利上げの方向に向かっている。本来なら利下げで株価を押し上げ、資産効果で共和党に有利な状況を作れたはずだが、それができなかった。だからアメリカは中国にすり寄るしかない、というのが話者の解釈である。
中国が握るアメリカの弱み
話者は、中国がアメリカの弱みを多く握っていると説明する。一つ目はレアアースだ。アメリカは関税で中国を封じ込めようとしたが、関税の引き上げ合戦になり、結局お互いに譲歩する形に終わった。その背景には、中国がレアアースを大量に生産・輸出する能力を持っていることがある。二つ目は、中国が保有する米国債である。アメリカとしては、これ以上売ってほしくない。三つ目は、中国とイラン・ロシアの深いつながりだ。中国は軍事面で両国を支え、両国からエネルギーを輸入している。
アメリカは中間選挙に向けて、ロシア・ウクライナ戦争もイラン戦争も早く終わらせたい。しかし自力ではそれができないので、中国の協力が必要になる。話者はこの文脈で、トランプ大統領が「第二次世界大戦のときは中国とアメリカが同盟国だった」と発言したことに触れる。話者はこれを歴史認識として明らかに間違っていると評価する。本当に分かっていないのか、分かって言っているのかは分からないとしつつ、中間選挙を少しでも有利にするための発言だと見る。日本側にとっては苦しい態度だった、とも述べている。
中間選挙で大敗した場合:イラン戦争の「落としどころ」
話者は最悪のシナリオも描く。中間選挙までにイラン戦争もロシア・ウクライナ戦争も終わらない可能性が高い。そこへ物価上昇と利上げで国民生活が苦しくなれば、共和党が大敗するかもしれない。その場合、トランプ大統領は残りの2年間で、2期8年の「レガシー」を何か残さなければならない。そこで戦争の終結を強引に進める可能性がある、と話者は見る。
イラン戦争について、話者は現状をこう整理する。イランはホルムズ海峡を封鎖し、ドローン攻撃で徹底抗戦しており、簡単には終わらせられない。一方のアメリカも、大規模な地上攻撃や市民を巻き込む空爆は国際的な批判を受けるため実行できない。
そこで話者が考える落としどころは次のようなものだ。ホルムズ海峡をイランの管理下に置き、通行料を取ることを認める。アメリカはその代わりに、オバマ時代のイラン核合意を上回る条件、たとえば20年かそれ以上にわたるウラン濃縮の制限で合意する。通行料はイランの復興費用に充ててもらう。ホルムズ海峡を通る原油には通行料分が上乗せされるが、それでも今の原油価格よりはずっと下がる。話者は、これくらいしか落としどころはないのではないかと考えている。
ロシア・ウクライナ戦争の終わらせ方
ロシア・ウクライナ戦争については、終わらせるならウクライナ側に大きな妥協をさせるしかないと話者は言う。例として挙げたのは、クリミア半島をあきらめさせること、ドンバス地域を独立国として認めさせること、NATO加盟をあきらめさせることである。場合によっては、アメリカがNATO離脱をほのめかして圧力をかけることもありうる。話者は、トランプ大統領がそれくらいのことをやりかねないと見ている。
ベッセント財務長官が円安を嫌う理由
次に話者は、ベッセント財務長官が円安を嫌がり、日銀に政策金利を上げるよう圧力をかけているという見方を示す。政策金利は1.25%になり、今後1.5%へとさらに上がる可能性もある。
アメリカが円安を嫌う理由として、話者はまず米国債を売ってほしくないという事情を挙げる。円安が進むと、日本は以前のように為替介入を行い、保有する米国債を大量に売る可能性がある。そうなれば米国債の価格が下がって金利が上がり、利払いが増えて、アメリカの財政がさらに厳しくなる。
話者はもう一つの経路も説明する。円安で日本の物価が上がれば、インフレを抑えるために日銀が利上げする。利上げは日米金利差を縮め、円高方向の圧力になる。ただ、日銀が利上げしすぎると日本国債の長期金利が押し上げられる。すると市場は米国債を売って日本国債を買う方向に動き、米国債の利払いが増える。アメリカはこうした事態も恐れているのではないか、と話者は推測する。
日銀の利上げは「すべきではなかった」
では今回、日銀は利上げすべきだったのか。話者の答えは「個人的には利上げすべきではなかった」である。
理由の一つは、高市政権の「責任ある積極財政」との関係だ。話者の理解では、今は政府が民間企業に投資して供給能力を高め、それによってインフレを適度に抑えていく段階にある。そのために経済を成長させる高圧経済を続けている。経済が成長するには、企業が借金をして設備投資に回す必要がある。その時期に利上げをすべきではない、と話者は考える。
もう一つの理由は物価の状況である。コアコアCPIはそれほど高くないと話者は見る。インフレ目標を2%に置くのであれば、2%を超えて3%、4%に達して初めて利上げを検討するくらいであってほしい、というのが話者の考えだ。利上げで日米金利差が縮まり、円安をある程度抑えられる効果は認めている。
円安は長期的に日本を強くするという見方
話者は円安について、さまざまな意見があると前置きしたうえで、マクロで見れば肯定的に捉えている。円安で輸入物価が上がり、国民の暮らしが苦しくなることは認める。しかしそれには、食料品の消費税減税や、電気代・ガソリン価格の引き下げといった政府の個別対応で対処すべきだという。
円安を支持する根拠として、話者はまずGDPと税収が増えることを挙げる。さらに10年、20年の単位で見れば、空洞化した日本の産業が国内に戻り、生産能力が高まるとも述べる。歴史的な裏付けとしては、自国通貨安の時期に国は発展してきたと話者は主張する。日本の高度経済成長期には1ドル360円の固定レートがあった。その後プラザ合意で、アメリカの方針によって強制的に円高にされ、日本は締めつけられた。バブル崩壊後の30年間の停滞期は円高だった、というのが話者の歴史解釈である。
アメリカにとっても、対中国という点では円安が都合のよい面があると話者は言う。中国に移っていた製造業を日本に戻し、防衛装備、半導体、造船などを日本で生産すれば、対中国の観点から日本経済が強化される。ただし円安はアメリカの製造業には不利に働く。
150〜160円での「裏の合意」という推測
こうした事情を踏まえ、話者は日米が水面下で協調しているのではないかと推測する。イラン戦争が予想以上に長引き、エネルギー価格の上昇で世界的にインフレが起きている。そのため世界的に利下げができない。その中で、アメリカの金利に引っ張られる形で日銀が利上げし、1ドル160円以下に抑えようとしている。今のところ150〜160円程度に抑えることで裏で合意しているのではないか、というのが話者の見立てである。
話者個人としては、もう少し円安でもよいと考えている。ただしその条件として、取りすぎた税金を国民に還元するなど、国民の生活が苦しくならないようにすることを挙げる。それがうまくできていれば、もう少し円安でもいいのではないか、という意見である。
長期金利3%は高いのか:ドーマー条件で決まる
日本の長期金利は現在3%程度である。話者は、過去の日本の歴史から見れば3%はそれほど高くないとする。問題は、すでに大量の国債が発行されていることだ。
話者の説明によれば、今の国債の平均利払いは1%程度である。これはマイナス金利時代やゼロ金利時代に発行された国債が多くを占めているためだ。しかし今後、新規発行や借り換えでは3%、4%の利払いの国債を発行していくことになる。そうなれば平均利払いは上がり、財政を圧迫する。これが「長期金利が高すぎる」という懸念の中身である。
話者は、金利が高すぎるか妥当かは今後の経済成長次第だと言う。高市政権の積極財政がうまくいき、実質GDPも名目GDPもしっかり増え、名目GDP成長率が名目金利を上回るなら、長期金利が3%でも問題はない。話者はこの条件をドーマー条件と呼び、満たすことが大事だと強調する。
話者は現在の状況を「ボーナスステージ」と表現する。国債の利払いが比較的安い期間が、10年かもう少し続くと見ているからだ。この間に日本経済をどれだけ強くできるか。政府も国民も企業も頑張れば決して高い金利ではない、というのが話者の考えである。
積極財政が失敗した場合のシナリオ
一方で話者は、失敗した場合の未来も示す。積極財政がうまくいかず、期待したほど成長しなければ、単に通貨の供給量が増えるだけになる。インフレと円安が進み、金利も上がっていく。株価は最初は積極財政で上がると話者は見る。しかし、インフレ・円安・金利高の中で成長しない日本企業に市場が魅力を感じなくなれば、資金は米国株などの成長している国の株に流れ、日本株も下がる。
話者は、積極財政が供給能力の向上につながるか、ばらまきだけで終わるかを、市場が今見極めている段階だと言う。長期金利の上昇もその表れだという。そのうえで、長期金利が高いか安いかは今後の成長次第としか言いようがないと述べ、自分は成長する方に賭けるしかないし、それを期待していると語った。
少子高齢化と社会保障費:AI診断とセルフメディケーション
話者は、少子高齢化は避けられないとも指摘する。少子化対策がうまくいって出生率が大きく上がれば、日本国内のほとんどの問題は解決すると話者は考えている。しかし、世界の先進国を見ても出生率はなかなか上がらない。話者はこれを「先進国病」と呼ぶ。韓国や台湾は出生率が1を切っており、それが日本の未来なのかもしれないとも述べる。
高齢化が止められない以上、社会保障費は膨らみ、社会保険料の上昇や増税で国民の手取りが減り、経済が停滞する。これに対して話者は、無駄な医療費を削ることを提案する。病院の統廃合のほか、薬局で買える薬は医師にかかって保険で処方してもらうのではなく、セルフメディケーションに移すべきだという。具体的には、本当に軽い病気であればAIで自己診断し、ドラッグストアで薬を買う流れを作る。花粉症や腰痛あたりから広げていくのがよいのではないか、と話者は考えている。
高市政権と石破政権の違い
話者は、高市政権が積極財政に舵を切ったことを株価上昇の背景として説明する。高市氏は総裁になる前から、プライマリーバランス黒字化目標を一時的に凍結すべきだと主張していた。総裁就任、総理就任、衆議院選挙での圧勝という流れの中で、日経平均もTOPIXも上がっていった、と話者は振り返る。
話者は石破政権との違いも挙げる。石破総理は「日本の財政はギリシャより悪い」「金利のある世界は恐ろしい」と発言しており、気持ちは完全に緊縮財政だったと話者は評価する。結果的には国債を大量に発行し、プライマリーバランスの黒字化はなかなかできなかったが、財務省の言いなりの政権だったという。それに比べて今は、片山財務大臣を置くことで財務省にも強気に出られる状況にある、と話者は見ている。
骨太方針では、政府債務の対GDP比を下げていく方針のもと、債務残高の伸び率を成長率の範囲内に抑えることになった。話者はこれを、借金を返すつもりはないが、それ以上にGDPを伸ばして借金を目減りさせていく方針だと要約する。「インフレ税」との批判があることにも触れる。そのうえで話者は、インフレだけでなく、実質GDPを伸ばして供給能力を上げ、借金を少しずつ目減りさせていく方向性だと説明する。この方針が世界の市場へのメッセージとなり、官民連携で成長分野に投資する日本に期待した市場が日本株を買っている。話者は、日本は今、うまくいけば株価が上がり続け、ばらまきで終われば株価もいずれ低迷するという分岐点にいると見ている。
長期政権の意義と消費税減税
話者は、高市政権の支持率は今のところ高く、次の選挙はどうなるか分からないものの、長期政権として維持できる期待があると述べる。長期政権であれば、政府の投資を受けて成長する企業も方向性が定まる。政権がころころ変わると、企業は長期的な経営計画を立てられない。だから長期政権であることが大事だ、というのが話者の考えである。
長期政権を保つには選挙で勝ち続け、国民の支持を得る必要がある。積極財政に舵を切りすぎて円安と物価高が進めば、それも問題になる。そのため話者は、民意を得るためにも消費税減税は必要だと考えている。
株価の見通し:日経平均10万円とAI半導体バブル
最後に話者は株価について語る。来年に日経平均が10万円に達するかという議論について、話者は個人的には来年10万円はまだ厳しいと見ている。ただ、長期的には右肩上がりで上がる可能性が高いとも考えている。
話者によれば、ここ数カ月の日経平均の上昇は半導体関連によるところが大きい。Amazon、Google、Microsoft、OpenAIなど、アメリカを中心としたハイパースケーラーがデータセンターを大量に作っている。投資が進めば進むほど、半導体サプライチェーンを担う日本企業の株価が上がる。逆に、AI半導体バブルが崩壊すれば日経平均も下がる。
バブルが崩壊するかどうかは専門家の間でも意見が分かれている、と話者は言う。その中には、多少崩壊してもアメリカ政府とFRBが大規模な金融緩和や支援を行い、すぐに回復するという見方がある。対中国という点でAI競争はある意味で戦争であり、それだけ本気で取り組んでいるので、崩壊はありえないという意見だ。話者はこの意見に「半分賛成」だと述べる。
話者が期待しているのは、アメリカのデータセンター投資がうまくいく展開である。医療、自動運転、事務作業など、世界のあらゆるものがAI化されて生産性が上がり、利益が増える「AI革命」が起きれば、日経平均はさらに上がる。TOPIXにも、高市政権の17の成長分野やAIの恩恵を受ける企業が含まれているので、すべてのセクターが上がってTOPIXも上がっていく、という流れを話者は期待している。
ただしそのためには、データセンター投資を回収できる世の中にならなければならない。話者は、中国のAIの質が上がってアメリカが負け、投資を回収できなくなる可能性や、技術の進歩による変化もなくはないと認めている。そのうえで、波やボラティリティはあっても、長期的には日本株も米国株も右肩上がりで上がっていくと思っており、それを期待している、と述べて話を締めくくった。
こんにちは。今回なんですけれども、世界情勢とか日本の経済、あとは株価などについて、最近の情勢を見て僕の意見をお話しさせていただこうと思うのですが、というのは、ここ最近やっぱり睡眠関連の話が多くて。このチャンネルは政治経済とか投資の情報を得たくて、僕の意見を聞きたくてチャンネル登録してくださる方もたくさんいて、そういう方々からも「最近もう睡眠の話ばっかなので、たまには経済の話してください」とか「世界情勢の話してください」っていうリクエストが結構来てますんで、ここ最近起きたことをまとめて、僕の意見をお話しさせていただこうと思うのですが。
まず先日の米中首脳会談ですよね。これに関しては色々言われてますけど、やっぱりトランプ大統領、アメリカ側が中国側に結構すり寄ってるなっていう印象が強かったんですけど、これは今はしょうがないかなっていうのはありますね。というのは、トランプ大統領、中間選挙が11月にありますので、今の世界情勢を見てもかなり不利な状況ですよね。
特にイラン戦争、短期間で終結してアメリカ側に有利な条件で終わるっていうふうに予想されてたんですけど、圧倒的な戦力差とも言われてましたんで。ホルムズ海峡は事実上封鎖されて、原油価格は上がるわ。それによってアメリカも日本も、世界がインフレで利下げできない。日本もアメリカも利上げの方向に向いてるわけですよね。それによって、本来だったら利下げされて株価がもっと上がって、資産効果で共和党有利っていう状態を作ることができなかったと。
これはアメリカが中国にすり寄るしかしょうがないわけですね。というのは、中国っていうのはアメリカの弱みをたくさん握っているわけですよ。まずレアアースですよね。アメリカ側が関税によって中国を封じ込めようとしても、これ結局うまくいかなかったわけですよ。関税の引き上げ合戦になってしまって、結果的にお互い譲歩する形になってしまったわけであって。
やっぱり弱み、レアアースですよね。中国、大量にレアアースを輸出する能力を、生産能力を持ってますんで。あとは米国債を中国が保有していて、できればこれをこれ以上売ってほしくないっていうこともありますし、あとは中国はイラン、ロシアと深いつながりがあると。軍事でもつながっていて、軍事的な支えということもしているし、なおかつイランからもロシアからもエネルギーを中国が輸入しているわけですよね。
だけど中間選挙に向けて、ロシア・ウクライナ戦争もなるべく早く終わらせたいし、イラン戦争はもっと早く終わらせたいはずなんですけど、それができないので、中国側の協力がいるという形になってしまって。なのでトランプ大統領、「第二次世界大戦の時は中国とアメリカが同盟国だった」とか言うんですね。歴史認識的にも明らかに間違ってるような発言をしていて、これ本当に分かってないのか、分かって言ってるのか分からないんですけれど、中間選挙に少しでも有利になるようにという発言で、日本側としては苦しい発言、苦しい態度だったわけなんですけれど。
という形で、最悪、中間選挙前までにイラン戦争もおそらく終結しないでしょうと。もちろんロシア・ウクライナ戦争も終結しないでしょうと。アメリカも物価が上がって、利上げもして、国民の生活が苦しくなってってなると、最悪、中間選挙で共和党が大敗してしまって。となるとトランプ大統領、残りの2年間で何かしらのレガシーを残さないといけない。トランプ大統領、4年、4年、合計8年間で残したものというレガシーを作らないといけないってなると、何をするかってなると、やっぱり戦争を終わらせるっていうことを強引に進めるっていう可能性ありますよね。
まずはイラン戦争に関しては、イランもホルムズ海峡を封鎖して、ドローンの攻撃で徹底抗戦して、なかなか終わらせることもできないし、やはりアメリカ側が大規模な地上攻撃とか、市民を巻き込んでの空爆とかも、国際的な批判にさらされることもあってできないわけであって。じゃあどうするかってなると、最悪、ホルムズ海峡をイランの管理にして通行料を取ると。
アメリカ側としてはオバマ時代のイラン核合意を上回る条件で、例えば20年、あるいはそれ以上にわたってウランの濃縮の制限をかける。そういう辺りで合意して、結果的に通行料を取るっていう流れになって、その通行料をイランの復興の費用に使ってくださいと。原油価格はその分上乗せされることになるんですけれど、ホルムズ海峡を通過するものに関しては、それでも今の原油価格よりかはよっぽど下がるわけなので、これで良かったんではないか。これぐらいしか落としどころないかなって僕的には思っていて。
あとはウクライナとロシアの戦争に関しては、これを終わらせるんだったら、やっぱりウクライナ側に大きな妥協をさせないといけないわけですよね。クリミア半島を諦めさせるとか、ドンバス地域に対してはもう独立国として認めるとか、ウクライナがNATOに加入するということを諦めさせるとかですね。場合によってアメリカがNATOを離脱するっていうことをほのめかして、そういうことをしないといけない。それぐらいのことをやりかねないかなって思ってるわけでして。
あとは、ベッセント財務長官が円安を嫌がるわけですよね。アメリカ側は円安を嫌がると。日銀に対して政策金利を上げる方向へと圧力を加えて、1.25%になって、今後も1.5%ってさらに上がるっていう可能性があるわけなんですけど、じゃあなんでアメリカ側は円安を嫌がるか。これ、いろんな理由があると思うんですけど、まず大きな理由としては米国債を売ってほしくないっていうことですよね。
米国債を日本が売ってしまえば、アメリカの金利が上がってしまって、国債の利払いが増えてしまって、アメリカの財政がより厳しくなるということですよね。それは、円安であれば、前にもあったようにまた為替介入して、日本が保有している米国債を大量に売却してしまうと、米国債の価格が下がって、金利が上がってしまうということ。
あとは、円安であれば日本の物価が上がってしまうわけですよね。となるとなかなかインフレを抑えることができなくて、日銀が利上げするという流れになる。日銀が利上げすれば日米の金利差が縮小するので、その分円高への圧力になるわけなんですけれど、あまりにも日銀が利上げしてしまうと、結果的に日本の国債の長期金利が押し上げられてしまうわけですよね。となるとアメリカの国債と比較しても、マーケットとしては魅力を感じて、その分マーケットが米国債を売って日本国債を買うという流れになって、米国債の利払いが増えてしまう。こういうことを恐れて円安を嫌がってるっていうものもあるとは思いますが。
ただ、じゃあ日銀は今回利上げすべきだったのか、すべきじゃなかったのかっていう意見に関しては、僕は個人的には利上げすべきではなかったと思いますね。というのは、今、高市政権の責任ある積極財政で、今後は政府が民間企業に投資して供給能力を上げて、それによってインフレを適度に抑えるということをしないといけないわけですよね。そのために今、経済を成長させるための高圧経済をしているっていう状態だと思うのですが。
やっぱり経済が成長するためには、企業が借金しないといけないわけですよね。そして設備投資に回さないといけないっていうこの時期に、利上げはあるべきではないっていうものと、あとは物価に関しては色々言われておりますけれど、コアコアCPIにしてもそれほど高くないわけであって。インフレ目標を2%に据えるのであるならば、2%を超えて3%、4%ぐらいに行って初めて利上げを考えるぐらいで、本来はあってほしいと思います。
もちろん利上げをすることによって日米の金利差が縮小して、適度に円安を抑えるってことができるわけなんですけれど、円安に関してもいろんな意見があるわけですが、円安になれば輸入物価が上がって国民の暮らしが厳しくなる。それに対しては食料品に関しては消費税の減税をして、あとエネルギー価格に関しては電気代とかガソリン価格を下げるっていう政府の方針として対応をしてですね。
だけどやっぱり円安っていうのは、マクロで見るとGDPも増えるし、なおかつ税収も増えるわけで。長期的に見れば空洞化してしまった日本の産業が日本国内に戻ってきて、生産能力を上げてっていう、10年、20年スパンで見ればやっぱりプラスになるわけで。世界の経済歴史を見ても、やっぱり自国通貨、その時に発展しているわけで。日本の高度経済成長期の時も、1ドル360円、円安で固定レートにしてくれてたっていうのもあって。
その後プラザ合意が起きて、あががあって、強制的に円高にされて日本を締めつけるっていうアメリカ側の方針で、そこからバブル崩壊で30年間日本の経済が停滞して、その停滞している期間は円高であったわけですよね。なので、やっぱり長期的に見れば、マクロで見れば自国通貨安である方が日本の経済を強くするという効果があるっていうものもありますが。
イラン戦争が思ったより長引いてしまって、エネルギー価格が上がってしまって、インフレが世界的に起きているわけですよね。だから今、世界的に利下げができない状態で、アメリカの金利に引っ張られての日銀の政策金利利上げっていう流れで、1ドル160円以下に抑えようという、アメリカ側と日本側がこんな感じで協調してるんじゃないかなって思います。
なので、円安になれば長期スパンで見れば日本の経済が強くなると思います。物価高に関しては政府が個別に対応していくっていうのが、僕は望ましいのではないかなと。なので円安になれば日本にプラスになる。アメリカ側にとっても対中という点では、円安で中国に行っていた製造を日本の方に戻して、防衛装備にしても半導体にしても、あと造船にしても日本で生産して、対中国という点で日本の経済を強化するっていう点では円安がいいわけなんですけど。
ただ円安であれば、アメリカの製造業にとっては不利になるわけですよね。という感じで今のところは150円から160円ぐらいで抑えましょうかねっていうふうに、裏で合意してるのではないかなと思うわけなんですけど、個人的にはもう少し円安でも良いのかなとも思いますが。もちろん日本国民の生活が苦しくならないように、取りすぎてしまった税金は日本国民に還元するようにすべき。これがうまくできていれば、もう少し円安でも良いのではないかなと個人的には思いますね。
あとは日本の長期金利、これが高いのか安いのか。大体3%ぐらいになってるわけなんですけれど、過去の日本の歴史を見れば、別に3%はそれほど高くないのですが、ただ今は大量に国債を発行してしまっていると。今の国債の利払いって、平均すると大体1%くらいなんですね。それはマイナス金利時代とか、ゼロ金利時代に発行した国債が主に占めてるわけなんですけど。
ただ今後は長期国債を新規で発行したり借り換えしていく際には、3%、4%の利払いの国債を発行していくわけです。そうなれば、平均的な利払いももっと今よりか増えるわけであって、日本の財政をそれで圧迫するのではないかということで、長期金利が高すぎるっていう懸念があるわけなんですけど。
これは高すぎるか妥当なのかっていうのは、今後の日本の経済が成長するか成長しないかにかかってるわけなので、高市政権の積極財政がうまくいって、日本経済が成長して、実質でGDPも増えて、名目でしっかりとGDPが増えて、その名目のGDPの成長率が名目の金利を上回れば、別に長期金利が3%でもいいわけですよね。なので長期金利3%が高すぎるのかどうかっていうのは、今後の日本の経済成長にかかってると。
なので今の国債の利払いが比較的安い、このボーナスステージの間、10年とかもうちょっとあるとは思うんですけど、この間にいかに日本の経済を強くするのか。だから政府も頑張って、国民も頑張って、あとは日本企業も頑張れば、決して高い金利ではないとは思いますが。
だけど積極財政がうまくいかなくて、日本経済が期待してるほど成長しなかったら、通貨の供給量が増えて、インフレになって、なおかつ円安になって、金利は上がっていって。株も最初は上がっていくと思いますけど、積極財政で。さすがにこのインフレ、円安、金利高の日本国内で経済が成長しなくて、インフレで株価が上がったとしても、そんな成長しない日本の企業には魅力を感じなくなってしまって、そのお金が違う方向に、アメリカの株とか、それ以外の成長してる国の株の方に流れてしまえば、株も下がってしまうっていう、そういう未来もあるので。
長期金利が高いか安いかに関しては、今後の日本の経済の成長にかかってるとしか言いようがなくて、僕はもう成長してくれるっていう方に賭けるしかないと思ってますんで、それを期待しているということです。
なので積極財政がうまくいって供給能力が上がればいいわけですよね。うまくいかなかったら、ただ単に通貨の供給量が増える。ばらまきだけに終わるわけであって、それを今マーケットはどっちに行くのかっていうふうに見ていて、長期金利が上がってるっていうのもあるわけですよね。なので今後の積極財政がうまくいくか、うまくいかないかによって、全てが変わってくるというのはあります。
あとは少子高齢化というのはもう避けられないわけであって、少子化対策がうまくいって出生率がぐんと上がれば、日本国内のほとんどの問題は解決すると思うのですが、やっぱりこれは先進国病っていうものがあって、世界中の先進国を見ても出生率はなかなか上がらないと。むしろ韓国とか台湾とか見てると1を切っていて、あれが日本の未来なのかも分からないなと思ってるわけで。
じゃあ高齢化は止められないわけなので、それに関しては社会保障費が膨れ上がっていって、ますます日本国民の手取りが減っていくと。社会保険料が上がって、増税があればそういう流れになって経済が停滞してしまうので、無駄な医療費を削る。病院の統廃合をするとか、あとは薬局で買えるお薬はなるべくお医者さんにかかって保険で処方してもらうんじゃなくて、セルフメディケーションするという流れになって。
そのためにはAIで、ある程度のことなんですけど、本当に軽い病気であればAIで自己診断、AI診断して、ドラッグストアでセルフメディケーションとか、花粉症とか腰痛とか、その辺りから広げていくのが良いのではないかなと思っているわけです。
ということで、高市政権になって積極財政に舵を切ったわけですよね。高市さんは総裁になる前から、プライマリーバランス黒字目標、これは一時的に凍結すべきっていうことを言っていたわけであって。なので高市さんが総裁になって、総理大臣になって、衆議院選挙で圧勝してっていうそのスパンで、必ず日経平均は上がっていく、TOPIXも上がっていくという流れであったわけです。
それは例えば石破総理の時と比較すると、石破総理の発言を聞いてても、やっぱり明らかに高市総理との発言が違うわけであって。例えば「日本の財政はギリシャより悪い」とか、「金利のある世界は恐ろしい」とか、気持ちは完全に緊縮財政だったわけですよね。結果的には積極財政寄りで大量に国債を発行していって、プライマリーバランスは黒字になかなかできないっていう状況だったわけなんですけど。
この財務省の言いなりだった政権に比べて、今は財務省に対しても強気に出ることができる。片山財務大臣を置いて強気に出ることができるっていう状況で、政府の債務対GDP比を減らしていくっていう骨太方針の中、これで成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑えるという方針になったわけですね。
要するにもう借金を返す気はないですよと。むしろこれからも借金は増えていくんだけれど、だけどGDPをそれよりも伸ばしていって、借金を目減りさせていきますよと。これがインフレ税とか色々言われてるわけなんですけど、もちろんインフレだけじゃなくて、実質でGDPを伸ばして供給能力を上げて、日本の経済を強くしていって、日本の借金を少しずつ目減りさせていこうっていう方向性に舵を切ったわけであって。
これが世界のマーケットに対するメッセージになって、これからは日本は積極財政で行くだろうと。積極的に政府が民間に投資して、成長分野に投資して、官民連携で日本の経済を強くしていくっていう方法になったわけですよね。それに期待したマーケットが日本の株を買って、上がっていってっていう状況なわけです。
これがうまくいけばどんどん日本の株は上がっていくし、これがうまくいかなくてばらまきだけに終わってしまえば、インフレ、円安、金利高だけが残って、いずれ株価も低迷するという流れになって、今その分岐点にいるということだと思います。
ただ、高市政権の支持率は今のところ高いわけだし、それなりの国民の支持もあって、次の選挙もどうなるか分からないですけれど、まだ長期政権として維持できていくだろうっていう期待ができるわけですよね。これが長期政権であれば、投資を受けて成長していく企業も方向性が定まっているので。これが政権がコロコロ変わってたら長期スパンで経営の計画を立てることができないので、長期政権でいるってことは大事だと思います。
そのためには選挙で勝ち続けないといけないし、国民の支持も必要であると。なのであんまりにも積極財政に舵を切ってしまって、円安が進んで物価高になってしまうのも問題であると。なので消費税減税は民意を得るためには、僕はこれは必要であると思っております。という感じですよね。
なので、ドーマー条件を満たすということが大事で、それは名目のGDPの成長率が名目の金利を上回るっていうこと。日本の経済が成長し続けるっていうことが大事なので、日本国民、頑張り続けないといけませんねという話です。
じゃあ今後株価はどうなるのか。日経平均株価が来年に10万円行くのかとか、そういう議論もあるわけなんですけど、僕個人的には来年10万円はまだ厳しいかなと思います。ただ、長期的には右肩上がりで上がっていく可能性が高いと思うわけなんですけれど。
日経平均がここ数ヶ月で上がってるのって、やっぱり半導体関連によるものが大きくて、それはアメリカを中心としたハイパースケーラーですよね。Amazon、Google、Microsoft、あとOpenAIなんかがデータセンターを大量に作っていて、そちらの投資が進めば進むだけ、その半導体サプライチェーンである日本企業の株価が上がりますよと。
なのでAI半導体バブルがもし崩壊してしまったら、日経平均も下がるわけなんですけれど、このバブルが崩壊するかしないかっていうのが、これも専門家の間で議論が分かれてるわけなんですけど、多少アメリカの半導体AIバブルが崩壊しても、アメリカ政府とFRBが大規模な金融緩和支援を行うことによって、すぐに回復するのか。これは対中国という点では、ある意味AIの競争は戦争でございますんで、それだけ気合が入ってるので、AI半導体バブル崩壊はありえないという意見もあるわけで、僕はこれ半分賛成ですね。ということです。
なので日経平均が上がっていくのは、やっぱりアメリカのデータセンター投資がうまくいって、結果的に世界のあらゆるものがAI化されて、医療も自動運転も、それ以外の事務作業もAIによって生産性が向上して利益が増えれば、もう革命ですよね。AI革命が起きて、さらに日経平均が上がって、あとTOPIXも、結果的に高市政権の17の成長分野、あるいはAIによって恩恵を受ける企業が含まれておりますんで、全てのセクターが上がって、TOPIXも上がってっていう流れを期待していますよと。
そのためにはデータセンターの投資がうまく回収できる世の中にならないといけないわけですよね。場合によっては中国のAIの方が質が上がってしまって、アメリカがそれに負けてしまって、データセンター投資の回収ができないということもなくはないし。技術が進歩してとか、いろんなことが考えられるわけなんですけど、僕はこれ期待しております。
波はある、ボラティリティはあると思いますけど、長期的スパンで見れば、右肩上がりで日本の株もアメリカの株も上がっていくと思っております。それを期待しております。以上が僕の意見です。よかったら皆さんの意見もお聞かせください。ご視聴ありがとうございました。
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