特級調理師の青椒肉絲・回鍋肉・麻婆豆腐を学ぶ:クックドゥ企画の前編

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概要

料理研究家のリュウジが、味の素の「クックドゥ」のPR企画で、ガチ中華で知られる味坊集団の一店舗を訪ねた回である。リュウジが関わる「プレミアム麻婆」「プレミアム回鍋肉」と「青椒肉絲」の認知を広げる方法を味の素の担当者と話すなかで、「本場の人にクックドゥを食べさせたらどうなるか」という案が出たという。企画は二段構えになっている。まず店の料理長に同じ三品を本場の作り方で作ってもらい、リュウジたちが学ぶ。そのあと、店のスタッフにクックドゥを食べてもらい、評価を聞く。今回の動画は前半で、料理長の三品の調理と試食までを扱う。

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「日本人に媚びない」店と特級調理師

リュウジは味坊集団を「一切日本人に媚びない中華料理を出す」ことで有名な人気店と紹介する。ロケハンで一度訪れており、その時点で「半端ない」と感じたという。料理を担当するのは特級調理師の料理長だと説明される。

店側の説明によると、グループは神田から始まった。会長が東北料理を出すところから始め、次にラム串を手がけたという。リュウジは、本格的な中華をリーズナブルに食べられる店で、飲食に関心がある人なら知らない人はいないほどの格式があると述べる。

撮影前のやり取りでは、スタッフはクックドゥという商品を知っているが、食べたことはないと答えた。リュウジは、食べたことがない人の率直な感想が欲しいと趣旨を説明している。

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青椒肉絲:油通しと火加減の切り替え

最初の料理は青椒肉絲である。具材は豚肉の細切り、ピーマン、赤ピーマン、たけのこ。味付けの中心は自家製のオイスターソースだ。

料理長はまず中華鍋をよく焼いてから油を入れ、たっぷりの油で肉を油通しする。続けて野菜も油に通すが、ここは強火で手早く済ませる。リュウジはその速さに驚いていた。ニンニク、生姜、ネギは逆に弱火でゆっくり炒め、香りを油に移す。そこへ具材を戻してソースを加え、最後に水溶き片栗粉でまとめる。リュウジは「めちゃめちゃシンプル」と感想を漏らした。

試食では、クックドゥを担当し中国にもよく食べに行くという味の素の社員が、ガチ中華の青椒肉絲はかなり食べてきたが、これは非常においしいと評価した。特に肉が「ふわふわ」で柔らかいことに驚いている。料理長はその理由として肉の下処理を挙げた。肉に水分を含ませ、臭みを取る工程があるという。

味についてリュウジは、優しい味なのに食べ進めるほど甘みが増していくと話す。料理長によると、ソースはオイスターソースだけではない。醤油や砂糖など複数の調味料を合わせ、店で味を決めた自家製ソースを使っているという。リュウジも牡蠣の味だけではなく、いろいろなものが合わさっていると応じた。スタッフからは、柔らかいのにピーマンの食感が残っているという感想が出た。

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麻婆豆腐:ラム肉と毎日取るスープ

次は麻婆豆腐である。料理長は、本場の麻婆豆腐はひき肉を使い、葉ニンニクを入れるものだと説明する。味坊の麻婆は肉が違い、煮込んだラムのバラ肉を使う。ラム肉料理で知られる店ならではの仕様だとリュウジは補足した。豆腐は木綿豆腐で、辛味には自家製の唐辛子と二種類の豆板醤を使う。

手順は次の通りだ。まず豆腐を塩を入れた湯でゆでて下ごしらえする。煮込んだラム肉を油で炒め、水分や脂を飛ばして香りを出す。続いて二種類の豆板醤を入れる。料理長によれば、二種類使うのは香りのためだという。そこに自家製唐辛子を加え、スープを注ぐ。

このスープは毎日取っているもので、5時間以上かけるという。材料は鶏や鴨、スペアリブなどで、リュウジが「上湯(シャンタン)」かと尋ねると料理長は肯定した。リュウジが「味の素とかも入れないのか」と聞くと、入れないという答えだった。素材本来の味で旨味を出しているという。

その後、醤油で色と味を整え、葉ニンニクを入れる。リュウジは香りの違いに反応していた。水溶き片栗粉は一度に入れず、2〜3回に分けてゆっくり加える。料理長によれば、早く入れるととろみがうまくつかないという。最後に醤油を少し、自家製のラー油を足して仕上げる。リュウジは「これは作れない」と笑った。

あまりの手早さにリュウジは「俺こんな早くできない」と言う。料理長はポイントを火の強さだと話した。弱くすべきところはきちんと弱く、強くすべきところはきちんと強くする、という趣旨である。

11:19

回鍋肉:皮付き豚と季節のキャベツ

三品目は回鍋肉である。豚バラ肉はスープで一度ゆで、冷ましてから切る。後の説明では、ゆで時間は50分ほどだという。肉は皮付きで、リュウジは「なかなか食えない」と驚いていた。

タレには二種類の豆板醤と、店で作る甜麺醤を使う。ほかに生姜、青唐辛子、葉ニンニクを入れる。生姜は本当は新生姜が一番おいしいという。葉ニンニクは彩りの役割もある。

キャベツについての説明もあった。リュウジが「中国の回鍋肉はあまりキャベツを入れないんですよね」と確認すると、料理長は本場では葉ニンニクだけだと答えた。ただ、今の季節はキャベツが一番おいしいので今回は入れたという。キャベツは生でも食べられるほどで、旨味がある。そのためさっと火を通すだけにして、シャキシャキ感を残す。

炒めの手順では、大きめに切った生姜と唐辛子で香りを出し、豆板醤と甜麺醤を加える。甜麺醤はかなりの量が入る。最後に肉と葉ニンニクを合わせる。リュウジは豆板醤と甜麺醤の香りが強く立つことに驚いていた。

16:11

回鍋肉の試食:クックドゥとの違いは「ゆで」の工程

料理長によれば、回鍋肉は四川の家庭料理だが、コース料理でも出すという。社員は、回鍋肉はクックドゥで一番売れている商品だと紹介した。リュウジは本場の作り方の要点を、豚をゆでてから切ることだと整理する。クックドゥはこのゆでる工程を省き、家庭で作れるようにしていると説明した。

試食では、社員が豆板醤と甜麺醤のバランスが最高だと評した。辛みの後に甘みが来るので、辛すぎず絶妙だという。リュウジは、下ゆでした肉を高温で炒めているため、食感と香ばしさが出ていると指摘する。焦げのような香ばしさも味の一部になっていると話した。料理長は、豚肉の脂と野菜が合わさることで、キャベツの甘さが出るとも説明している。

リュウジはご飯にもお酒にも合うと言い、実際に飲みながら食べていた。葉ニンニクの風味についても、ニンニクの味として非常に良いと評価している。スタッフからは、しっかり辛く、醤の味がストレートに来るという感想が出た。リュウジは「特級調理師ってすごい」と繰り返した。

なお、リュウジが確認したところ、青椒肉絲と回鍋肉は夜の通常メニューにはなく、ランチで出している料理だという。夜はラム肉料理が中心になる。それでもこの完成度だったことに、リュウジは「これ企画大丈夫か」「とんでもない企画を始めてしまった」と漏らしている。

19:58

麻婆豆腐の試食:うま味調味料なしで出す旨味

麻婆豆腐は、ロケハンの際にリュウジと社員がすでに一緒に食べていた料理だ。今回はできたてを改めて試食した。

リュウジは、ラムのバラ肉がほろほろに煮込まれていて、繊維がほぐれる柔らかさとスープの旨味が効いていると評価する。社員は、木綿豆腐は本来硬めだが、下ゆでのせいかふわっとしていて、柔らかいラム肉との相性が良いと述べた。

リュウジが特に驚いたと振り返るのは、うま味調味料を使っていないという点だ。ロケハンで食べた後にそれを聞き、「入れてないのこれ」と言ったという。そこから相当な仕込みがあるのだと感じたそうだ。料理長は、毎日取るスープがベースで、そのスープをいろいろな料理に使っていると説明した。

味の構成について、リュウジはこう分析する。ラムの香りはするが、醤と合わさることで麻婆豆腐としての一体感が出ている。そのため羊が苦手な人も食べられるはずで、羊が好きな人にとっては一番好きな麻婆になりうる味だという。社員は、自分たちが普段食べているのは豚や牛のひき肉の麻婆豆腐なので、羊の味は未知だったと話した。

22:54

後編へ:スタッフはクックドゥをどう評価するか

当初は、このままクックドゥの試食まで撮る予定だった。しかし料理長の調理を一から撮れた素材が多く、二部構成にすることになったとリュウジは説明する。本題は店の人たちにクックドゥを食べてもらうことで、その様子は後編で公開するという。

動画の最後では、クックドゥの開発者である社員が店でクックドゥを作り始める。いい匂いがすると言いつつ、全員が「緊張する」と口にしていた。本場の料理を作るプロが家庭向けの合わせ調味料をどう評価するのかは、後編に持ち越された。