テスタ、5億円の予算で不動産投資へ 最初の候補は晴海フラッグの「住みながら投資」

YouTubeで開く ↗
概要

株式投資家のテスタが、不動産投資を始めるために物件を見て回る企画の初回である。経験ゼロのテスタに不動産投資家の小林さんが付き添い、タレントの加藤と一緒に候補物件を訪ねる。第1弾は、近年注目を集める分譲マンション「晴海フラッグ」だ。実際に住んでいるオーナーの部屋を内見し、自宅として買った物件がそのまま投資になる仕組みや、テスタのような資金力のある人は現金とローンのどちらで買うべきかを話し合った。

11分で読めます

「何があっても大丈夫なポートフォリオ」の一部として不動産を

テスタは不動産に関心を持った理由を、人生で何があっても大丈夫なポートフォリオを作るためだと説明する。米国債やビットコインなど、さまざまな商品を少しずつ買い進めており、その一つとして不動産を組み入れたいという。

予算はまず5億円を用意し、手応えがよければ10億円まで増やす考えだ。最初の1件は2026年中に買いたいと話す。企画の発端は、以前番組に出演した小林さんの話を聞いて不動産に興味を持ったことだという。テスタは冗談交じりに、自分が損をすれば視聴者も不動産は怖いと感じて家を買わなくなる、だからまず自分が得をしなければいけない、と意気込んだ。

小林さんは普段から20〜30人規模の物件見学バスツアーを開いており、今回もその流れで、マイホーム、自身が建てたマンション、自身が建てるホテルまで、ジャンルの異なる物件を順に見せる計画だ。加藤が「庶民が見ても参考になるか」と尋ねると、小林さんは、ローンを組んで買う手法もあるので視聴者や加藤にもできる可能性はあると答えた。

20年以上賃貸、家賃は最高400万円

テスタは20年以上ずっと賃貸暮らしだ。最初の部屋は家賃5万3000円で、洗濯機もカーテンもなく、実家から持ち出せたのは14型テレビと布団だけ。100円ショップで一つずつ物をそろえ、掃除機を買うまでに半年かかったという。その後、家賃を上げることを自分を追い込むモチベーションにしていた時期があり、最高で月400万円の部屋に住んだ。現在はその半分ほど、月200万円程度に下げている。

小林さんはこれを「もったいなさすぎる」と指摘した。月400万円なら年間約5000万円、200万円でも年間約2500万円になる。それだけ払えるなら住宅ローンでかなり高額な物件が買える、というのが小林さんの見方だ。そこで第1弾のテーマは「まず自宅を買ってみませんか」になった。

晴海フラッグのオーナー宅を内見

訪れたのは、小林さんの友人であるかずさんの部屋だ。自宅なので頼みにくかったが、テスタと加藤が来るということで特別に見せてもらえたという。

部屋は90平米の4LDKで、かずさんは一人暮らしだ。住み始めて1年ほど経つが、室内はモデルルームのように整い、生活感がほとんどない。キッチンもピカピカで、収納を開けてもほとんど空だった。食器は1〜2人分を一か所にまとめているだけで、勉強机は以前の家から持ってきたものをそのまま置いている。いつでも引っ越せる状態にしているのだという。

理由は、最初から投資を半分考えて住んでいるからだ。かずさんは「住みたいところに住む」スタイルで、次に住む人のために部屋を綺麗に使い、売却を挟んでまた住み替えていければいいと話す。職業は外資系IT企業の会社員で、英語とスペイン語も話す。リモートワークは5年目で、ほとんど外出しないという。

以前住んでいた家も、手放した際に利益が出ている。かずさんは、住み替えのたびに資産を増やしてきたことになる。

住宅ローンで買った自宅がそのまま投資になる

小林さんが強調したのは、住宅ローンの有利さだ。投資用ローンと比べて住宅ローンは金利がかなり低く、借りやすい。小林さんの説明では、住宅ローンは国民の誰もが借りたいものなので金利が安く設定されている。マイホームとして買いながら、資産運用としても大きな成果が出ているのがかずさんのケースであり、賃貸暮らしのテスタにとっても、家賃の代わりにマイホームを買うのは一つの選択肢だというのが小林さんの提案だった。

住宅ローンは1件しか組めないのかという質問に、小林さんは「セカンドハウスローン」という仕組みもあり、属性次第で利用できると答えた。小林さん自身、セカンドハウスローンで晴海フラッグを買おうと抽選に3回申し込んだが、すべて外れたという。小林さんが申し込んだ部屋の倍率は30倍ほどで、一番人気の部屋は300倍だったという。

かずさんも抽選には外れた。それでも気持ちを切り替え、抽選で当選した人から購入した。当選者から買えば当然高くなるが、かずさんはそれでもよいと判断した。

仲介手数料も売り値も交渉するもの

住み替えのたびに仲介手数料がかかるのに、それを上回る利益が出ているのかという質問に対し、かずさんは不動産会社との関係性でサービスしてもらうことがあると答えた。小林さんによれば、仲介手数料は上限3%だが、必ず買うという意思を伝えれば2.5%や2%に下げてくれる不動産会社も普通にあるという。金額が大きいので、1%の差は大きい。

売り値についても交渉が前提だ。加藤が「関西の電気屋のように、値札があっても『いくらになる?』と聞くノリが必要か」と尋ねると、小林さんは、その程度の感覚でもいいかもしれないと応じた。たとえば1億5000万円の物件に「1億3000万円にならないか」と指値を入れるのは普通のことで、小林さんによれば、ほとんどの場合、売り値は指値を入れられる前提で高めに設定されている。ただし、あまり大きく値引きを求めると断られるので、バランスは必要だという。テスタは株の指値と同じだと理解しつつ、自分は値札のまま買ってしまいそうだと苦笑した。

売り時まで計算して買う

テスタの質問コーナーでは、まず「買う時点で売ることも考えているのか」が話題になった。かずさんは、この時期にこの金額で売ればこれだけのキャピタルゲインが出る、という計算をしたうえで購入していると答えた。テスタは株と似ていると感じたようだ。

判断材料は、さまざまな投資家や、すでに住んでいる人からのアドバイスだ。また、ポストに毎週届く「売ってください」というチラシからも相場感がつかめるという。成約実績も毎週確認でき、購入後も常にチェックしている。売却は3〜5年のサイクルで考えており、住み始めて1年なので、あと2〜4年ほどで売るつもりだという。

テスタは、番組で「不動産をやりたい」と話して以来、不動産イベントに次々と呼ばれるようになったと明かした。登壇者として参加し、専門家に話を聞いて教えてもらい、出演料をもらって帰るという立場で、いまはいろいろな人から学んでいるという。

テスタは現金で買うべきか、ローンを組むべきか

テスタのように資金に余裕がある人は、現金とローンのどちらで買うべきか。小林さんはまず一般論として、ほとんどの人は住宅ローンを使わないと買えないので、35年ローン、最近では50年ローンで低金利で借りるのが通常だと説明した。テスタは現金でも買えるが、住宅ローンは通りやすいので、融資を検討するなら銀行に打診しておきたいという。通ればほぼフルローンで、自己資金は諸経費程度で済む。

ただし注意点がある。住宅ローンで買った物件は、原則として賃貸に出せない。許可が取れれば別だが、貸し出すなら投資用ローンで買う必要がある。住宅ローンで買うなら自分で住む前提になる。その上で小林さんは、最初の一歩として自宅を買ってみるのはどうかと提案した。

加藤が、毎月家賃でお金が出ていく感覚に抵抗はないのかと尋ねると、テスタは自身の考え方を説明した。たとえば10億円で部屋を買うと、その10億円は投資に使えなくなる。一方、その10億円を運用して、家賃分、たとえば年間2000万円以上増やせるなら、賃貸のほうが得になる。テスタの場合は運用力があるため、現金で買うと運用資金が減ってしまうのがデメリットだという。

それでも不動産を現物で買いたいと考える理由として、テスタは二つを挙げた。資金が増えるにつれて運用に回しにくくなり、回転数が落ちていくこと。そして、いろいろなものに分散しておきたいことだ。

家賃を払うより「貯金」になるという考え方

小林さんは購入のメリットを数字で示した。1億円の物件を35年の住宅ローンで買うと、金利にもよるが、月々の返済は25万〜30万円程度になる。月100万円や200万円の家賃を払っているなら、1億〜2億円の物件を住宅ローンで買った方が毎月の支払いは少ない。

さらに小林さんが強調したのは、家賃は大家に払って消えていくが、ローン返済は残債が減っていくだけで、実質的には貯金だという点だ。買った価格かそれ以上で売れれば、支払った分は売却時に戻ってくる。そのため、資産価値の高い良い場所なら、一般的には賃貸より購入の方がよいと小林さんは考えている。一方、資産価値が下がるエリアで買うと資産が目減りするので、その場合は賃貸の方がよい。エリアによって、買うか借りるかを冷静に判断する必要があるという。

金利上昇局面での判断

いま家を買う際に最も気になるのが金利上昇だ。小林さんによれば、変動金利は少し前まで0.3〜0.4%の人もいたが、現在は属性の高い人で0.5〜0.8%程度。1%を超えるのはほぼ間違いないと小林さんは見ている。政策金利がまた上がったので、マイホームのローンも収益不動産のローンもおそらく上がるという。

固定金利で組めば金利上昇の影響を受けないため、計画的に固定金利でマイホームを買う人も増えているという。テスタの場合は、金利が上がるなら一括で買った方がいいかもしれない、というのが小林さんの見立てで、テスタも納得した様子だった。

気になる価格:抽選時から約2倍に

最後に、この部屋の価格が明かされた。築2年ほどで、ほぼ新築の4LDK・90平米だ。かずさんが当選者から購入した価格は約1億3000万円。抽選時の価格はおそらく8000万〜9000万円程度だったという。小林さんは、当時の晴海フラッグは値付けが安すぎたと振り返る。

現在は、成約実績から見ると、同じ間取り・同じ広さの部屋が約1億8000万円で売れている。かずさんの購入時からさらに5000万円上がったことになり、抽選で当選した人から見れば2〜3年で約2倍になった計算だ。1億3000万円でもまだ安いと分かっていて住宅ローンで買ったかずさんの判断は、結果的に正しかったことになる。

値上がりの根拠と東京の不動産

値上がりの根拠について、かずさんは、買う時点で何十倍、何百倍という申し込みが殺到しており、その時点で「買えたら上がる」と分かっていたと答えた。小林さんによれば、デベロッパーは融資が通る抽選申込者に「この部屋は何倍です」と倍率を教えてくれるという。小林さん自身も「30倍です」と言われて外れたそうだ。分かっている人にとっては、当選した瞬間に数千万円の利益が確定するような感覚で、情報が重要だという。

小林さんは周辺の相場も挙げた。道路を渡った向こうのタワーマンションでは、7年ほど前に7000万円程度だった部屋が今は2億円になっている例もあり、2倍以上になった部屋が実際にたくさんあるという。それと比べて晴海フラッグは安すぎた、というのが小林さんの説明だ。立地の判断基準としては、23区の駅徒歩10分以内は軒並み上昇しており、テスタのような人なら山手線の内側で買えば大きく値上がりしていて、そうそう下がりにくい状況だと小林さんは述べた。

人口が減っていくのではという加藤の疑問には、小林さんは、将来人口が大きく減ると言われていても、東京圏に住みたいというニーズは日本で圧倒的に一番のままだと答えた。人口が減れば地方の過疎化が進んで不便になり、かえって東京に人が集まるので、東京の土地は下がらないのではないかと言われている、という見方を示した。

テスタの結論と次回予告

購入する気になったかと問われたテスタは、「抽選に申し込みます」と答えた。小林さんも、人気で何十倍にもなるマンションはいまもあるので、テスタがそういう物件にエントリーするのは十分ありだと後押しした。テスタは、この情報が広まると倍率が上がってしまうので流したくない、と冗談めかして締めくくった。

次回は、小林さんが駐車場だった土地に1億8500万円で建てた鉄筋コンクリート造のマンションを、一棟丸ごと検討する。その後には、インバウンド需要を狙った木造ホテルの運営、つまり「テスタホテル」開業の可能性も予告されている。