さばかずに焼いてほぐすサンマパスタ:リュウジが作るオクラ入り和風ペペロンチーノ

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概要

スーパーに並ぶ機会が増えたサンマを、塩焼き以外でどう食べるか。この動画でリュウジは、得意のパスタにサンマを使う。生サンマとオクラを合わせ、ペペロンチーノをベースにした和風の一皿である。リュウジが特に強調するのは、サンマを三枚におろさず、内臓だけを取って丸ごと焼き、身をほぐして使う方法だ。家庭ではこの方が楽で、しかもおいしいとリュウジは言う。終盤には、さばいて使いたい人向けに大名おろしの手順もおまけとして紹介している。

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サンマはパスタか炊き込みご飯

冒頭でリュウジは、最近サンマがよく獲れていて、スーパーでも見かけるようになったと話す。値段は少し高いが、十分に買える金額だという。これまでもサンマのレシピを扱ってきたが、今回は自分の得意なパスタにしたと説明する。

リュウジにとってサンマの料理といえば、炊き込みご飯かパスタだという。理由はサンマの脂の多さにある。脂の多い魚は油を使う料理と相性がよく、パスタにすると最高だとリュウジは話す。サンマに合うと考えているパスタはペペロンチーノとトマトソースの二つで、今回はペペロンチーノを和風に寄せた。これだけ出回っていれば、焼く以外の食べ方を知りたい人もいるだろう、というのが企画の動機である。

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麺は1.7mm:伸びにくさを優先する理由

麺には1.7mmのパスタを使う。リュウジは最近、撮影では1.5mmを使いたくないと言う。1.5mmも1.4mmもすぐに伸びるからだ。茹で時間5分の麺は、皿に盛って1分たつと6分茹でたような状態になる。出来上がったらすぐに食べないといけない、とリュウジは説明する。

撮影現場には麺の硬さに強くこだわるスタッフが一人いて、柔らかいパスタだと食べないのだという。リュウジ自身は柔らかいパスタもかなり好きだと認めつつ、硬めが好きな人向けにこの麺を用意したと話す。そのため、あまり慌ただしく食べたくない家庭には、1.7mmや1.8mmで作ることを最近は勧めている。柔らかい麺が好きなら気にしなくていい、とも付け加えている。

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具材:大きめのニンニクと生のオクラ

ほかの具材はニンニクとオクラだ。ニンニクは2人分で合わせて20gあるかないか。今回は主役ではないので、潰してから半分に割る程度の大きめに切る。食べても取り出してもよい。

オクラは約80gで、2人分として全量を使う。少し古めのものだったが、ヘタのあたりで切り落とし、斜めに切った。リュウジによると、冷凍オクラはよく使ってきたが、生のオクラのパスタはあまり作ってこなかった。秋の食材ならキノコを合わせる手もあるが、キノコのパスタはもうたくさん作ってきた。そこで今回はオクラにしたという。リュウジはオクラとサンマの相性は「とんでもなくいい」と言う。この量を入れるととろみがつき、パスタの味も変わる。オクラは一年中売っているので手に入れやすい、という趣旨の発言もある。

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さばかない下処理:内臓は取り、塩だけ振る

今回、魚はさばかない。撮影前に「さばいてほしくない」「さばきたくない」という声が多かったからだという。リュウジは、さばける人にはさばく方が簡単だと思うとしつつ、さばかなくても作れる方法を見せる。

ただし内臓は取り出す。リュウジによると、肝を入れると苦みが出て、万人受けしない味になる。子どもは食べられない、大人向けの味になるという。以前の焼き魚では砂糖を振ったこともあったが、今回はパスタにするので塩だけでよい。

このあと、リュウジはさばいたサンマと丸のままのサンマを並べて比べる。レストランなら必ずさばくが、家庭ではさばかない方がうまいとリュウジは言う。理由は脂だ。さばくと骨の部分をすべて取り除くことになり、そこについている脂も失われる。丸ごと焼けば、その脂がパスタに入るという説明である。

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フライパンで丸ごと焼く:頭から出る脂

サンマはフライパンに入る長さに切る。中をよく洗い、血などをしっかりかき出しておくと苦くならない。ソースの油には、サンマの脂がうまいので、くせのない米油が一番いいとリュウジは言う。2人前で大さじ2を使う。

焼き方は、焼き魚を作ってから身をほぐす流れだ。こうすればさばく必要がなく、おいしくもなる。皮はパリッと焼けば香ばしくなる。頭は落としてもよいが、頭からも脂が出るので、そのままの方がよりサンマらしい味になるという。こんがり焼くことが大事なので、魚焼きロースターでもフライパンでもよいとしている。

今回のサンマは少し古く、身が崩れかけていた。スタッフが「スーパーにも古いものがあるのか」と聞くと、リュウジは、スーパーは廃棄すれば儲けにならないので売り切ろうとする、と答えた。焼き上がったフライパンには脂がかなり出ていて、これもソースに使う。

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焼いた身を骨から外す

焼けたサンマは、トングか箸で身を骨から外す。リュウジは、魚を食べるのが上手な人なら骨だけをよけられるとして、身がきれいに外れる様子を見せた。トングならつまみやすくて楽だという。

海の魚は腹に脂肪があり、先ほど内臓を取った部分は焼くと簡単に取れる。この部分を使うとパスタにコクが出るとリュウジは言う。脂の多い部分の肉がうまいのは焼肉と同じだ、とスタッフとのやりとりで説明している。

小骨は適当に取り除けばよい。どこまで取るかは人それぞれで、リュウジ自身は小骨など噛み砕けるので気にせず食べるという。骨の多い部分を適当に処理すれば誰でもできる、とまとめている。

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ソース作り:ニンニク、オクラ、昆布だし、醤油、水

パスタ用のお湯を沸かす。ワンパンで作ってもよいが、ここまで手をかけたなら別茹でがいい、とリュウジは言う。

フライパンには、サンマを焼いた油を残したまま大さじ1と半分ほどの米油を足し、ニンニクを入れる。サンマの風味が強いので、ニンニクを焦がす必要はない。次にオクラを炒める。オクラが焼かれると、あとで水分を加えたときにとろみがつくという。鷹の爪も少し入れる。辛みを少し感じるとおいしいからだ。

炒まったら、ほぐしたサンマの身を加える。サンマのうまみは出ているが、もう少し足したいとして、昆布だしを小さじ1入れる。リュウジはこれだけで味がかなり決まると言う。1人前なら小さじ半分くらいで、少しだけでよい。醤油大さじ1は鍋肌に焦がすように入れる。

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茹で汁ではなく水を入れる理由

ここで入れる水分は、パスタの茹で汁ではなく水で、量は約80ccだ。リュウジはスタッフに理由を聞き、答えを示す。パスタの茹で汁は塩辛いので、それを入れると塩分が強くなりすぎる。だから水の方がいい、という説明だ。

茹で汁を入れる目的のひとつは、溶け出した小麦粉でとろみをつけることだ。しかし今回はオクラのおかげで、すでにソースにとろみがついている。リュウジは、オクラがあるときは茹で汁はいらないと考えていて、その分を醤油で補っている。パスタは塩分濃度1%(1Lに10g)のお湯で茹でる。濃度を厳密に測らなくても、スプーンですくって飲み、スープくらいの塩気と感じれば大丈夫だという。この茹で汁をソースに入れると非常に塩辛くなる。リュウジは、これがパスタがしょっぱくなる大きな原因だと指摘する。

撮影の都合で時間が空いたので、水を少し足した。水分を飛ばし、汁気がちょうどいい量になるまで煮詰める。

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飲食店がサンマのパスタを出さない理由

ソースを煮詰めながら、リュウジはサンマのパスタが店であまり出ない理由を話す。小骨が出るとクレームになりかねないからだという。家庭ではサンマをいろいろな方法で食べたいはずなので、こうしたパスタはとても向いていると考えている。リュウジ自身は骨も食べてしまうが、気になる人は取り除けばよい。

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仕上げ:茹で汁は最小限、最後に米油

パスタの表示時間は8分だが、撮影の都合もあり、1分早く上げた。ソースと合わせて火をつけて和えると、汁がすぐになくなる。オクラの粘り気が麺にまとわりつき、汁を吸ってしまうからだ。リュウジはこれをパスタの面白いところだと言う。今回は茹で汁を使わない予定だったが、汁が足りなくなったので、少しだけ加えて調整した。

仕上げに米油を回しかける。スタッフに「オリーブオイルではないのか」と聞かれ、リュウジは、オリーブオイルだとサンマを感じにくくなると答えた。米油はくせがないので、サンマの香りが立つ。リュウジはサンマのパスタには米油が一番だと考えている。これで、旬のサンマとオクラの和風パスタが完成した。

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試食:サンマが主役の味

試食では、リュウジもスタッフも「うまい」を繰り返した。スタッフは、サンマの味がかなり出ていて、サンマが完全に主役だと話す。頭ごと焼いたことで、深みとも苦みともいえる味が少しだけ出ていて、それがうまいという感想もあった。オクラのおかげで麺へのソースの絡みがよく、オクラが手元になければ冷凍オクラでもいいとリュウジは勧める。オリーブオイルだと違う味になるだろう、米油はくせがなくていい、というやりとりもあった。

苦みが苦手な人も大丈夫かという話では、肝は取り除いたので、サンマのほのかな苦みがある程度だろうと述べている。

リュウジはサンマとオクラの組み合わせを、自分にとっての「発見」だったと振り返る。オクラ以外ならモロヘイヤも合うという。ネバネバしたものが合う理由について、リュウジは、サンマから出たうまみを粘り気がすべてパスタにまとわせてくれるからだと説明する。このやり方ならイワシでもサケでもブリでもおいしいとリュウジは言う。

さばかなくていい点も改めて評価された。さばく工程があると動画を飛ばす人が多く、ハードルが上がってしまう。慣れれば楽だが、という話だ。三枚におろしたサンマを使う場合は、最初にそれを焼き、そのままニンニクなどを入れて同じように進めればよいという。リュウジは、多少の手間はあるが、それを超えるおいしさになっていると締めくくった。

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おまけ:サンマの大名おろし

最後に、さばいて使いたい人向けの手順が紹介される。まず頭を切り落とす。鱗は取り忘れたが、パリッと焼くならあまり歯に当たらないので、取らなくてもよいという。腹は肛門の方から開く。

内臓は今回は使わない。新鮮なサンマなら、ワタを醤油と合わせてワタ醤油にするとうまいとリュウジは話す。ただ、今回は加熱用のサンマで中身が溶けかけていたため不要とした。内臓が好きな人はパスタに入れてもいいかと聞かれると、このパスタには合わないので入れない方がいいと答えている。

おろし方は、中骨に沿って一度に身を外す大名おろしだ。リュウジはペティナイフでさばいていたが、三徳包丁の方がいいかもしれないと話している。スタッフは難しそうだと言ったが、リュウジは慣れれば超簡単だと答え、あっという間におろした。その後、腹骨をすき取り、エラの部分を切り欠いて整える。身に通っている細かい骨はピンセットで抜いてもいいが、焼けば気にならないので不要だという。三徳包丁の方が身がきれいに仕上がると確かめたうえで、これがきれいにおろして使う場合のやり方だとして、動画は終わる。