リュウジが作るガーリック・カマンベールミルフィーユ鍋 コンソメではなく合わせだしを選んだ理由

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概要

料理研究家のリュウジが、カメラマンのえびすと「まかない」を作って食べる企画の回である。テーマはミルフィーユ鍋だ。ミルフィーユ鍋はずっと流行っているのに、リュウジは自分のレシピを出していなかった。そこで今回は、真ん中にカマンベールを置く既存の鍋にニンニクを強く効かせ、自分なりの一品に仕上げる。リュウジにとっても初めて作る鍋で、「これはうまいのではないか」という見込みで始めたと本人は話している。

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なぜミルフィーユ鍋で、なぜニンニクなのか

冒頭でリュウジは、チャンネルに鍋のレシピが少ないことを挙げる。カマンベールを真ん中に置く鍋は何年も前から流行っているが、ニンニクをがっつり効かせたカマンベール鍋は見かけないという。今回の狙いはそこにある。材料は白菜、豚バラ肉、ニンニク、カマンベールチーズだ。

リュウジによれば、ニンニクとカマンベールは相性がいい。今回は3片を使う。えびすが「好きならもっと入れてもいいか」と聞くと、リュウジは構わないと答えた。ただしカマンベールも入るので、入れすぎると微妙になるかもしれないと付け加えている。この鍋には、リュウジの代表作「無水油鍋」の要素も入っている。

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最初にガーリックチップを作る

最初の工程は、スライスしたニンニクをオリーブオイル大さじ1で炒めることだ。後でチーズが入るので、油は多く要らないという。これは無水油鍋でも最初に行う工程で、ニンニクを香ばしく焼いておくと鍋全体がおいしくなるとリュウジは説明する。香りが出たらニンニクは取り出しておき、仕上げにチップとして戻す。今回は事情があって無水では作らない、ともリュウジは言っている。

後半、チップを鍋に散らす場面で、リュウジは「無水油鍋のうまさの根源は無水ではなくガーリック」だと語っている。ガーリックチップの工程を重視するのはこの考えからだ。

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白菜と豚バラを重ねて切る

ニンニクを炒めている間に白菜の下処理をする。芯の部分を取り除き、根元に汚れがたまりやすいので軽く洗う。次に白菜を2〜3枚重ね、その上に豚バラを乗せ、さらに白菜を重ねていく。豚バラの量は350g程度で、肉はたくさん食べるだろうからとリュウジは少し多めにしている。

えびすが豚こまでもいいかと尋ねると、リュウジの答えは「使えなくはないが、柔らかくなくなる」だった。重ねたものは高く積むと倒れるので、分けて重ねてもいい。重ねたら等間隔に切り、切り口を上に向けて、層が見えるようにフライパンに敷き詰める。厚い部分はできれば真ん中に寄せるとよいという。

ミルフィーユにする利点について、リュウジは見た目が楽しいことを挙げる。えびすは、肉と白菜を一緒につまめることも大きな利点だと応じた。切るところだけは面倒だが、あとは待つだけでいい。えびすが「もっと面倒だと思っていた」と言うと、リュウジは実はそれほど面倒ではないと答えている。

この間の雑談で、えびすは最近毎日投稿をしていて、ラーメン以外も作るようになったと話した。リュウジは「ラーメンだけでは弱い」と言う。毎日ラーメンを食べる人はいないし、ラーメン好きはラーメンの動画を見て店に食べに行くからだという。

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カマンベールは後から入れる

カマンベールは最初から入れない。早く入れるとグズグズになるからだ。途中から入れてとろけさせる。チーズには切れ目を入れておく。豚バラの煮込み時間は15分ほどが目安だという。

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水を少なめにし、だしは和風の合わせだしにする

水は250cc、酒は50ccだ。豚バラからスープがかなり出るので、水は少なめから始めることが大切だとリュウジは強調する。合計で300cc程度になり、必要なら後で足せばいい。逆に水が多すぎるとよくないという。実際に煮てみると汁はかなり出た。リュウジは、ミルフィーユを切った幅が大きかったからかもしれないと振り返っている。

この鍋の要はだしだ。カマンベールの鍋はコンソメで作る人が多いが、リュウジは和風だしが「めちゃくちゃ合う」と言い、ぜひ和風だしで作ってほしいと勧める。今回使うのは昆布だし小さじ1とほんだし小さじ1の合わせだしだ。昆布だしだけ、あるいはほんだしだけでも十分おいしいが、合わせるとよりおいしくなるという。昔はかつお節も使っていたが、今回はチーズが主役なので顆粒だし2種類にした。ほんだしと鶏ガラを混ぜてもおいしいそうだ。リュウジは最近、2種類のだしを混ぜて市販品とは違う味を作ることにハマっているという。

食べ終えた後には、最初はコンソメにするつもりだったという話も出た。チーズにコンソメは使い古されていてありきたりだと考え、あえて合わせだしにしてみたら、ぴったり合ったという。えびすも、だしがかえってカマンベールを引き立てている気がすると応じた。

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火加減と煮込み時間

蓋はできればしたほうがいい。強火で沸騰させ、グツグツしてきたら中火に落とす。沸騰後5分ほど煮たら、切れ目を入れたカマンベールとガーリックチップを乗せ、チーズが柔らかくなるまでさらに4〜5分煮る。リュウジの見立てでは、合計15〜20分ほどになる。

えびすは煮ている途中で味見をした。この時点で合わせだしがうまいと感じたという。

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分量の調整と具材の追加について

レシピは2〜3人前だ。1人あたり肉を100g強食べる想定で、約3人前になる。1人分なら半量がよく、小さめのフライパンや小さめの土鍋を使えばいい。

ニンニクを炒めるにはフライパンが向いているとリュウジは言う。土鍋でも油で炒めることはできるが、強火にすると割れるという。弱火なら問題ないというのがリュウジの説明だ。

具材を足すならキノコが合うという。チーズの鍋なので、平茸やエリンギを入れてもいい。ただしリュウジは、最近はシンプルなレシピのほうが伸びると話す。多くの人は材料欄を見て、材料が多いと作らない。料理好きばかりではないというのがリュウジの見方だ。

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鍋レシピは簡単でなければ市販の鍋つゆに勝てない

えびすが鍋レシピを考えるときに気をつけていることを尋ねた。リュウジの答えは「簡単なこと」で、難しい鍋はあまり作らないという。

リュウジ自身も市販の鍋つゆを出していて、それはおいしいと言う。ただ、その鍋つゆは牛だしや山椒の香りなど、家庭ではあまり使わない素材をふんだんに使っている。家で再現できない味だから商品にしたのだという。家庭で作るレシピは、材料も調味料も簡単でなければならない。そうでなければ市販の鍋つゆには絶対勝てない、とリュウジは言い切る。鍋の味を自分で決めることを楽しいと思う人はまだ少なく、だから鍋つゆの市場は大きいのだという。

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スープは飲むためではなく締めのために残す

今回のミルフィーユ鍋は水分が少なめだ。リュウジは、スープと一緒に食べる鍋ではないと説明する。基本は具材を食べる鍋で、スープは締めのために残っていればいいという。

食べ方は塩だ。リュウジはこの鍋をポン酢で食べる人が多いと考えているが、今回はポン酢でないほうがおいしいという。レモンをかけてもいいが、基本は塩で十分だ。カマンベールを具材に絡めて食べるからだという。仕上げに黒胡椒を大粒で挽いた。

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実食 カマンベールがソースになる

食べたえびすはまず香りのよさを挙げた。カマンベールがソースになっていて、ニンニクの風味が最高だという。ガーリックチップにしていったん取り出したことで、香りがちゃんと生きているとも評した。水分量もちょうどよく、締めまでいけそうだという。

えびすは、ピザ用チーズではなくカマンベールである点も大事だと言う。ピザ用チーズだと一気に溶け出してしまい、コントラストが生まれない気がするからだ。リュウジは、シンプルな合わせだしが効いていて、スープがうまいから何でもおいしく感じると話している。

味変には、リュウジが出しているタバスコ「マジスコ」をかけた。リュウジによれば、食べているとチリの要素が欲しくなる。普通のタバスコでもいいという。えびすはチーズとよく合うと感想を述べた。

リュウジは、副菜がなくてもこれだけで十分だと言う。自分の昔の食生活はこんなものだったと言いかけ、むしろ豪華だと言い直した。酒にも合うが、塩加減によっては優しい味なので、ご飯にも合うという。

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締め カルボナーラのようなチーズ雑炊

締めでは、チーズが溶け込んだスープを少し残しておき、チーズ雑炊を作る。ご飯はパックご飯を温めずに使う。水をかけてほぐしてから入れるだけで、リュウジは楽すぎるので雑炊用に常備していると話す。

えびすは、カマンベールは値段が高いからとピザ用チーズを追加することを提案した。塩をひとつまみ振り、黒胡椒を挽く。さらにえびすの案で卵を落とし、あえてかき混ぜずに半熟にして、崩しながら食べることにした。

食べたえびすは「カルボナーラみたい」と言い、リュウジも「もうカルボナーラでしょ、これ」と応じた。リュウジは、この冬はここまでやったほうがいいと勧めている。

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1人で食べるより、みんなで分け合う鍋

えびすは、これはみんなで取り分けて喜びを分かち合う鍋だという感想を述べた。1人で食べてもいいが、みんなでワイワイ食べて「うまい」と共感する鍋だと思うという。リュウジは、副菜をつけて3人分くらいにするとちょうどいいかもしれないと応じた。ただし実際には、2人で締めまで完食している。

リュウジは、この味は店では食べられない家庭ならではの味だと話す。コンソメではなく合わせだしにした判断を振り返り、こうして考えると料理は無限大だと述べた。

最後に、えびすにも鍋レシピがあるという話になった。鍋は懐が深いので自分らしさも出せると思う、とえびすは言う。機会があれば次回の「えびすまかない」で披露し、そのときはリュウジがカメラを回すことになりそうだ、という話で動画は終わった。