袋の「日清焼きそば」をひと手間でうまくする リュウジの茹でて焼くアレンジ

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概要

料理研究家のリュウジが、スタッフや同席者を相手に袋入りの乾麺「日清焼きそば」を紹介した。リュウジは、ふだん自分がチルドの焼きそばばかり使っているせいで、袋の乾麺焼きそばを食べる人がいなくなったのではないかと考えている。そこで、まず袋の表示どおりに作って味を確かめ、そのあと自分のアレンジ版を作って食べ比べた。リュウジの主張は、袋麺でも調理を工夫すればチルド麺に負けない焼きそばになる、というものである。

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なぜ今、袋の乾麺焼きそばなのか

リュウジが挙げる袋麺の利点は、乾麺なので消費期限が長く、保存がよく効くことだ。麺そのものもとても美味しいとリュウジは言うが、多くの人は食べたことがないようだという。同席者の一人は食べたことがないと答え、もう一人も袋の焼きそばがあったかどうかはっきり覚えていなかった。日清焼きそばはどこのスーパーでも売っているので人気商品ではあるだろう、とリュウジは見ている。ただし、食べる機会がない人はずっと食べないままだろうとも話した。

リュウジは、この動画は宣伝ではないと断っている。日清の商品をよく取り上げるが、日清から仕事をもらったことは一度もないという。

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まずは袋の表示どおりに作る

最初はセオリーどおりの作り方を試した。具材はキャベツと豚肉。同席者から「もやしは入れないのか」と聞かれ、リュウジは「焼きそばにもやしなんか入れない」と答えている。理由は、もやしを入れると水っぽくなるからだという。この発言は後半でひっくり返ることになる。

具材は味塩こしょうで味をつけて炒める。袋には「ワンパンで作れる」とあるが、具材は別に炒めると書かれているそうで、リュウジはここを一番面倒なポイントだと言う。水を入れて麺をふやかしながら炒める工程で、野菜と肉も一緒にふやかすとぐしゃぐしゃになってしまう。だから具材は一度取り出しておく必要がある。

通常の手順はこうだ。フライパンで水220ccを沸騰させ、麺を入れて水分を吸わせながら強火で炒める。火加減の目安としてリュウジは「4ぐらい」と言っている。麺は普通の油揚げ麺で、見た目はサッポロ一番のような麺だとリュウジは説明した。水気がなくなったら具材を戻し、粉末ソースを絡め、付属の青のりをかけて完成になる。

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表示どおりの味の評価

初めて食べた同席者は「美味しい」と言い、昼ご飯にちょうどいいと話した。もう一人の同席者は、麺がUFOの麺に似ていると感じた。リュウジは「日清だからね」と応じている。もちもちした食感で、意外と麺がうまいという感想が出た。ソースについては、粉末で個人的な評価は分かれる、というニュアンスの発言があったが、全体としては「乾麺の焼きそばもうまい」という結論になった。

リュウジによると、乾麺焼きそばには熱心な支持者の「界隈」があり、備蓄している人たちもいるという。1袋に5食入っている点にも触れている。

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アレンジの狙い

リュウジは、このままでも十分うまいので本来アレンジは要らないと前置きした。そのうえで、何食も食べてきた中で、この袋麺をアレンジするならどうするかを考えたという。リュウジは自分で作って自分で食べるのも好きだが、人に作るときにこそ料理が威力を発揮すると考えている。安い乾麺でとびきりうまい焼きそばが作れたら、と考えたのがこのアレンジの出発点だ。

使う材料は、ごま油、豚バラ肉、もやし、卵だけ。あれば鰹節も使う。「さっきもやしは使わないと言ったのに出してくる」と自分で言いながら、ここではもやしが重要な役割を担うと説明した。

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袋の作り方は無視して、具材と麺を別々に

リュウジは「袋の作り方は無視」すると宣言した。どうせ具材を別に炒めるなら、麺も別の鍋で茹でても手間は変わらない、というのが理由である。袋の方法だと麺にベタベタ感が出て、パリッとした感じにならないとリュウジは指摘する。

まずフライパンにごま油を大さじ1ほど入れ、豚バラを切って焼く。豚の脂を出すために、カリッとするまでしっかり炒めるのがリュウジの好みだ。フライパンの端に寄せると脂が出やすいという。色が変わってカリッとしたら肉を取り出す。フライパンには豚の脂と焦げが残るが、これが旨みになる。

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麺はたっぷりのお湯で1分30秒茹でる

別の鍋で沸かしたお湯に麺を入れ、1分30秒だけ茹でる。同席者に、多めのお湯で茹でると何が変わるのかと聞かれ、リュウジはこう説明した。油揚げ麺を煮ると油が出てくるが、たっぷりのお湯で茹でると麺から出るデンプンも揚げ油も落ちる。そのあと肉の脂とごま油の香りをまとわせるので、油の質がよくなるという。

付属のソースはもちろん使う。リュウジは、付属ソースを使わないならサッポロ一番の麺でもできてしまう、とも言っている。

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豚の脂が残るフライパンで麺を焼きつける

茹でた麺は、豚の脂と焦げが残ったフライパンに広げて焼く。焼きそばなのだから麺は焼かないとダメだ、というのがリュウジの考えだ。最初は強めの中火で、じっと焼きつける。こうすると麺にコシ、というよりパリッとした食感が出るとリュウジは言う。手間としてはほんの少しだが、さっきの表示どおりの焼きそばを食べた人なら驚くはずだ、とも話した。

麺が焼きついたら肉を戻し、もやしを半袋(約100g)のせる。調味は次のとおり。

  • オイスターソース小さじ1
  • ガーリックパウダー6振りほど
  • こしょう

オイスターソースは、この焼きそばに足りない旨みを補ってくれるとリュウジは説明している。

キャベツではなくもやしを使う理由を聞かれると、リュウジは食感が生まれるからだと答えた。もやしはさっと炒める程度でいい。水分が出ても美味しいという。粉末ソースはもやしとほぼ同時に入れると作りやすいとのことで、粉末なのでよく絡む。

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仕上げは生卵、食べ方にもこだわる

アレンジはまだ終わらない。焼きそばの中央に生卵を落とし、付属の青のりと、あれば鰹節をかける。リュウジは生卵を「絶対マスト」と言い、付属の青のりもいい仕事をすると評価した。同席者は、お好み焼き屋で出てくるもののようだと感想を述べている。

食べ方にもこだわりがあり、リュウジは全員にそのとおり食べるよう頼んだ。この麺は普通の焼きそばより硬い。だから卵を潰して全体を混ぜ、卵で麺にソフトさを出してから食べる、という手順である。

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食べ比べの感想

同席者たちは「麺が全然違う」と口をそろえた。「麺がすごくいい」「味もこちらのほうが好き」という声も出ている。少し硬くてパリッとした食感があり、さらにもやしの食感も加わる。

目玉焼きではなく生卵にする理由も話題になった。リュウジによると、目玉焼きでも悪くはないが、パリパリの麺と合わせると「バリバリすぎる」。わざわざ目玉焼きを焼く手間もない。昔の人はよく焼きそばに卵を添える発想に至ったものだ、とリュウジは感心していた。

経済面にも触れている。もやしはキャベツより安い。余った具材は何でも一緒に炒めればいいので、キャベツを足してもいいし汎用性がある、とリュウジは話した。同席者の一人が「これなら一度に2玉食べられる」と言い、2玉目はマヨネーズをかけたいと続けた。リュウジも、マヨネーズを足すとかなりこってりした味わいになると応じている。リュウジにとっては、手間をかけられるギリギリのラインで一番美味しくなるアレンジがこれだという。

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チルド麺との違いと結論

最後にリュウジは、乾麺を勧める理由をチルド麺と比べて整理した。チルドの3食入りはとてもいいが、比較的足が早い。また、チルド麺は水分が多いので、パリッとさせようとしてもうまくいかないことがある。乾麺はもともと油で揚げた麺なので、焼くと表面がパリパリになりやすいという。

リュウジは、別の動画で山Pと上海焼きそばを作ったときにも乾麺を使い、そのときは「鬼バリバリ」になったと振り返った。乾麺を使えば硬いテクスチャーが出せる、というのがリュウジの考えで、今回の調理法はすべてそのパリッとした食感のためにあると説明している。所詮は乾麺だが、工夫次第で生麺のチルド麺を凌駕する、それを体験してほしいとリュウジは締めくくった。

この方法は日清でなくても、ほかの袋入り乾麺焼きそばで使えるという。例として、リュウジによればほぼ千葉でしか売っていない「アラビヤン焼そば」の名前が挙がった。どの袋の乾麺焼きそばでも使える技なので試してほしい、というのが動画の結びである。