「好きなことしか頑張れない」から2年、新R25藤野が八木仁平さんと価値観を再定義する
新R25チャンネル新R25は2026年9月でメディア運営を終了する。編集部の藤野の卒業企画として制作されたのが、この動画だ。2年前、藤野は編集部に入って最初のインタビューで、自己理解の専門家である八木仁平さんに自分の価値観を言語化してもらった。そのとき明確になった「ありのままで生きる」という軸は、2年間でどう変わったのか。藤野はもう一度八木さんのもとを訪ね、今の自分に合った価値観を定義し直してもらう。
2年前の悩みは「好きなことしか頑張れない」
本題に入る前に、藤野は2年前の八木さん回で編集部トークに出ていたメンバーを呼んで振り返りをしている。当時の編集部トークにいた森久保も、この3人で集まりたいという理由で呼ばれた。森久保は6月に最終出社して退職しており、今は日本でADHD対策のYouTubeを始めたと近況を話す。
藤野によれば、2年前に八木さんへ相談したのは「好きなことしか頑張れません」という悩みだった。当時は社会人5年目ほどで、編集部のメンバーがそれぞれ悩みや課題を挙げたとき、藤野から真っ先に出てきたのがこれだったという。編集部トークでも「服が好きで、それ以外はちょっと厳しい」と話しており、先輩からは「さすがに狭すぎる。もう少しエネルギーを出せる幅が必要かもしれない」と言われていた。自己分析が足りないのではないかということで、八木さんに相談することになった。
当時の藤野は、仕事とは好き嫌いの気持ちを抑えて我慢しながらやるものだ、それが処世術だとも話していた。藤野自身は今、当時の自分を「仕事の責任を全部背負うのではなく、うまく距離を取ってやろうというマインドだった」と振り返る。
「ありのまま」を軸にした2年間と、広告案件の責任者経験
2年前の取材で明確になったのは、「本音でありのままに生きる」という価値観だった。藤野はこれを仕事だけでなく生き方の軸にして2年間過ごし、その結果「めっちゃ成長できた」と話す。周囲から言われることも増え、妻からは「仕事が楽しそう」と言われるようになったという。
同僚が特に変化を感じたのは、好きではない仕事にも気合を入れて取り組むようになった点だ。藤野は新R25で、クライアントからお金をいただいてサービスを紹介するタイアップ動画、つまり広告案件の制作責任者を務めていた。広告案件の大目的はサービスを面白く伝えることであり、自分の好きなことをやるのが主眼ではない。同僚は、昔の藤野なら「ファッション以外は作れません」となっていたはずの仕事に乗り気で取り組み、最後は藤野に預ければ大丈夫だと思えるまでになったと話す。
八木さんとの対話でも藤野は同じ経緯を説明している。価値観が明確になったことで、何を判断軸に生きるべきかが言語化された。そのうえでファッションの個人発信を始めたことで、仕事の中で自己欲求を満たそうとする気持ちがあまりなくなったという。ちょうど同じ頃にタイアップ動画の責任者を任され、最後は自分が責任を持たなければならない立場で働くうちに「夢中になれた」感覚が強かった、と藤野は語る。
憤りを感じる対象の変化:リフォームから「責任のない発言」へ
藤野が今回の相談をしようと思った理由のひとつは、憤りを感じる対象が変わったことだった。2年前、八木さんに「何に猛烈に怒りを感じるか」と聞かれたとき、藤野はマンションを買った直後でリフォームがうまくいかなかった話や、いじめを受けた経験を挙げていた。今同じ質問をされたら、まったく違うものが浮かぶという。
今の答えは「発言に責任がない人がすごく嫌」だ。同僚は「リフォームの話からだいぶ変わった」と笑う。当時の処世術の話と比べると真逆だ、とも言われている。藤野は、ありのままの自分は今後も大切にしたいとしたうえで、2年間の成長を経て、もっとしっくりくる価値観があるのではないかと考えて八木さんに相談することにした。
八木さんに具体例を求められ、藤野はミーティングの場面を挙げた。場合によるとしつつ、指摘をするなら代案なり自分の考えなりをセットで持ってくるべきだと藤野は考えている。それなしに「違くない?」とただ指摘を続ける発言にはイライラしてしまうという。昔はそこまで仕事に当事者意識を持てていなかったので、こうした苛立ちもなかったと藤野は説明する。
八木さんがさらに掘り下げて何が一番嫌なのかと尋ねると、藤野は「ただその場の雰囲気に合った言葉を発しているように見えること」だと答えた。会議としては穏当でスムーズなのかもしれないが、前に進みたくても進めない感覚にイライラしているのかもしれない、と藤野は言語化している。
不足を埋める段階から、喜びや感動から価値観を見つける段階へ
ここで八木さんは、藤野のフェーズが変わってきていると指摘する。前回は憤りを感じることから価値観を導き出した。これはマイナスをゼロに戻したい、プラスに変えたいという方向の見つけ方だ。一方で、満たされたときの大きな喜び、インスピレーションを受けたり感動したりする経験から見つける、ポジティブ側の方向もあると八木さんは説明する。
八木さんの見立てでは、2年前の藤野には不足感や欠乏感がかなりあり、社会のここが嫌だ、あれが嫌だというものがたくさんあった。それは当時としては健全な欲求だった。今は自分の心のコップが、ありのままに生きられることである程度満たされ、人にも分かち合えるようになってきた。だから社会に対して「これが悪い」と反抗するのではなく、「自分はこれが理想だ」「こういう影響を人に与えていく」という、自分から広がっていく方向で価値観を見つけるほうがよい段階にいる、というのが八木さんの話だ。
令和ロマン・くるまさんの英語密着動画で感じたこと
仕事で心が揺さぶられた経験を聞かれ、藤野は数々の案件動画の中から、お笑いコンビ令和ロマンのくるまさんが半年間本気で英語に取り組む様子に密着した動画を挙げた。公開後のコメント欄には「こんなに忙しいくるまさんが英語を頑張っているなら私もやろうかな」といった声があり、視聴者が明らかに動画を見て心を動かされていると感じたという。
この経験をきっかけに、藤野は今後の人生でも、コンテンツを通して人の心を揺さぶり、半歩でもすり足でもいいから少しでも足を前に出したくなる気持ちにさせたい、という思いが湧いたと話す。
八木さんはこれを受けて、2年前の藤野は「ありのままの自分を認めたいし、みんなにもそうあってほしい」という土台的な価値観を大事にしていたと整理する。その土台がしっかりしてきたからこそ、今はその上で一歩進む、自分の可能性を拡張していく方向に向かっているのだという。
価値観はピラミッド状で、複数の体験の共通点から導く
八木さんは、価値観はピラミッド状になっていて下から順番に満たされていくものだと説明する。土台が揺らいでいると上は満たせない。お腹が空いているときに自己実現を考えるのは難しい、という例えだ。藤野はその土台が満たされてきている、と八木さんは見る。
また、価値観はいくつかの体験の共通点から導き出すと強くなるという。椅子も最低3本の足があれば立つように、複数の体験から共通点を見出したほうがよい。そこで八木さんは、過去の体験の中で「この瞬間をもう一度味わいたい」「これが最高だ」と思えるものを挙げてほしいと促した。
フジロックで坂本慎太郎さんを見て泣いた夜
藤野が最初に挙げたのは、前年に初めて行ったフジロックでの体験だった。夜中に坂本慎太郎さんのステージを見たとき、理由もなく泣いたという。まだ全然言語化できていないが、最近心を揺さぶられた経験としてはそれが一番だと藤野は話す。
八木さんは言語化よりも、その時の感覚を思い出すよう促し、場面を回想させていく。場所は森の中にあるステージで、時間は夜11時半から12時ごろ。かなり暗く、藤野は体を全部その人に預けてしまっているような感覚だったと振り返る。八木さんが「委ねている」「安心感があったのか」と言葉を重ねると、藤野は「絶対的な安心感」「無条件の」という表現に同意した。
藤野によれば、坂本さんは泣かせるタイプのアーティストではなく、歌詞がものすごく泣けるわけでもない。ただ圧倒されて、委ねて、涙がこぼれたという感覚だった。八木さんはこれを「ありのままよりもさらにレベルの高いありのまま」と表現し、藤野の人生はこの無条件の安心感を人に与える側へシフトしていきたがっているのだと話す。八木さん自身も、非常に大きなテーマだと付け加えている。
ファッション発信で「一番乗れている」とき
藤野はもうひとつ、自分のファッション発信の話を挙げた。最近は、マイノリティでも構わないと思えるような動画を作ろうという気持ちがあり、自分の体型や容姿に合った服を選べば自然と似合う、という趣旨の動画をよく出している。他にもいろいろな動画を出しているが、こうした動画を撮っているときが一番楽しく、乗れているという。
八木さんはそれを自己受容だと言い、話しながら藤野が肩をさすっていたことに気づいて理由を尋ねた。藤野は無意識だったと言い、自分が話していた内容を確認し直す。誰かに憧れることももちろんいいことだが、それはいったん置いておいて、今の自分を認めたり受け入れたりできるほうが素敵ではないか、という話だった。
八木さんはこの言葉に説得力があると評価する。深い価値観から出た言葉は聞いている人にも響き、自分も少し涙腺にきていると話した。一方で、話し始めのときの藤野は腕を組むようなポーズを取っていて、その価値観を思い切り出せないという感覚で話しているように見えたとも指摘する。腕組みは心臓を守るためのポーズであり、本当は出したいけれど出したら怖い、という葛藤の中に藤野はいるのではないか、というのが八木さんの読みだ。そして、そこが藤野の使命やミッションに当たる部分なのだろうと述べた。
「挑戦しなければ」という自分との葛藤
藤野は、最初は責任感が価値観なのかと思っていたが、深く掘り下げてもらったことで、その奥にある気持ちが出てきたのかと問い返す。八木さんはひとつの仮説として、本当に届けたいのは自己受容的なものだが、藤野の中には「それではダメだ」「ストイックに挑戦することが大事」「自分を変えることが大事」という自分もいて、そちらに引っ張られているのではないかと示した。藤野もその感覚があると認める。
八木さんによれば、挑戦している間は、自分は変わろうとしている、成長している、社会的な価値が上がっているという疑似的な安心感が得られる。しかし本当に求めているのは、挑戦による安心ではなく無条件の絶対的な受容なのだという。
藤野はこれに対して、挑戦する姿で勇気を与えることもコンテンツのひとつのやり方として素晴らしいと思う反面、それが押し付けになりかねないという考えも自分の中にあると話す。実際、くるまさんのタイアップ動画でも、その押し付けが強くならないよう裏で意識していたという。ただ、タイアップの目的はサービスを面白く魅力的に伝えることなので、2年間で気づかないうちにこの感覚を押し殺していたのかもしれない、と藤野は振り返る。
八木さんは、みんな押し殺しているもので、自分の命が望んでいるレベルの価値観で生きている人はほぼいないと応じる。今すぐにその価値観で100%生きるのは難しいので、無条件の受容や、委ねる・つながるといった体験を徐々に増やし、自分の深い価値観への確信を得ていけばよい、というのが八木さんの提案だ。
藤野は、ありのままで生きることを大事にしながらも、結局は自分を変えなければいけないのかという気持ちが少しあったと明かす。それよりも、ありのままの価値観を研ぎ澄ませたうえで生きていくほうがいいと感じた、と話した。八木さんは「ありのままでいるために挑戦する」のだと言い、藤野の好きなミュージシャンのような生き方はきっとかっこいいはずだと続けた。藤野はさらに、冒頭で「仕事で自己実現しようとしなくなった」と話したのも、少し自分に嘘をついていた可能性があるかと尋ね、八木さんはそれを肯定している。
「今の自分はダメだ」と思う自分も受け入れる
八木さんは、その葛藤を抱える藤野だからこそ良いものが作れると話す。自分が深いところで葛藤している悩みは、同世代や同じ時代を生きる人たちも必ず似た感覚を持っている。無条件に受容したいし、されたい。けれど今の社会でそんな甘えたことは言っていられない、社会で価値を出すことも大事だ。これは誰もが抱えている今の大きなテーマであり、その両方を素直に自分の中で両立させ、人と分かち合っていくことが、今の社会における藤野の役割に見えると八木さんは語る。
藤野が「挑戦も大事だという気持ちを持ちつつ自己受容を届ける、ということか」と確認すると、八木さんは「今のままの自分じゃダメだという自分すら自己受容するフェーズ」だと答えた。社会で価値を出したいという本能は人間である以上なくならない。それも自分である。大きな方針は自己受容でいいが、その中には「今の自分はダメだ」と思う自分への受容も含まれる、と八木さんは説明する。変わろう、頑張ろうというモチベーション自体は素晴らしいものなので捨てる必要はなく、そういう気持ちを持っている自分を受け入れればよい。そうすると、みんなが自分との葛藤を抱えているからこういうコンテンツが広がるのだ、というように社会がとても広く見えるようになるし、みんなが思っていることすべてが「オッケー」になる、と八木さんは話した。
藤野は「すごくレベルが高いけれど、感覚的にめちゃくちゃ分かる」と応じる。こうして再定義された価値観は、自己受容を世の中に広げていくこと。藤野はそれを価値観にして次の場所でも頑張ると語り、八木さんが応援の言葉を送って対話は終わった。
新R25の藤野です。新R25は2026年9月をもってメディア運営を終了いたします。これまで新R25をご覧いただき本当にありがとうございました。フィナーレは「終わり始まり」をコンセプトに、動画を制作し皆様にお届けできればなと思っております。
私、藤野の卒業コンテンツは、2年前自分の価値観を明確にしてくれた自己理解のスペシャリスト八木仁平さんに、今の自分に合った価値観を再定義してもらうという動画になります。是非最後までご覧ください。
おかえり森久保。久しぶり。久しぶりだね。お久しぶりです。一言だけなんか言っとく。えっと、辞めてから。あ、そうですね。1年前にか。そうですね。嘘。いや、ちょうど8年ぐらいじゃないですか? 6月で最終出社だった。マジか。
で、仕事辞めさせていただいて。1本だけ出しの動画出してたね。で、辞めさせていただいて。そうですね。向いてないなって思っちゃって、で、それも辞めさせていただいて、今日本にいると。日本にいて、ちょっとADHDの対策のYouTubeを最近始めたということ。なるほど。気になった方は概要欄見ていただきたい。そう、そういう状況になってます。はい。ありがとうございます。
なぜこの2人かって言うとですね、僕が初めてインタビューをした八木仁平さんの動画、あの時の編集部トークでこのメンバーだったので。あ、そうなんだ。そうです。この3人がいいなという理由だけで呼びました。森久保をね。大した理由じゃない。他の理由はない。なんかそこと会ったらエモいなぐらいでしか呼んでないんですけど。それなんで八木仁平さんのメンバーなの?
そもそもどういう内容を悩み相談したかっていうと、「好きなことしか頑張れません」。みんなが自分が抱えてる悩みだったり課題ってのをあげた時に、多分藤野から一番に出てきたのがそれだったんだよね。だからそれがなんか自分の中で大きかったんだよね。そうです。社会人あん時は5年目とかですね。の時にそれを抱えてて、じゃあそれ動画にしようかっつうことで、その悩みを八木さんに相談したと。
なんかその時の編集部トークでも服が好きですとか、それ以外ちょっと厳しいっすわみたいな話をしてて、でも八木さんはいや、さすがに狭すぎるねと。もうちょっとこうエネルギーを出せるような幅は必要かもねみたいな話をしてくれた。新卒1年ぶりとか、確かにそのなんか違う捉え方ができた方がいいんじゃないかっていうね。そういうことです。好きなことということに対して。そうです。そもそも自己分析が足りないんじゃないっつって、八木さんに相談したという流れでございます。
僕がその動画で価値観っていうのを明確にしてもらったんですよ。で、それが何かっていうと、本音でありのままで生きていくっていう価値観を軸にしていきましょうと。僕はこれを仕事だけじゃなくて、もう生きる上で軸にしながらこの2年間生きてきたんですね。その結果どうなったかって言うと、めっちゃ成長できました。この2年間で。
本当そう思う。言われるでしょ。でも、他の人からも言ってもらえることは増えましたね。ビフォー藤野を知ってる人からしたらさ。そうですね。妻からもやっぱ仕事が楽しそうっていう風に。嬉しかったです。よかった。忙しくなって、ちょっと恨まれて。確かに。
でもさ、俺が思うのはさ、好きなことしか乗れません、頑張れませんって言ってた藤野なんだけど、仕事してたらさ、それがすごい好きじゃない仕事もあるわけじゃん。そういうのも気合入れて頑張ってたんだよ。そうなんですよ。こういう方向じゃない方向に仕上がったっていうかさ。新R25でお悩み相談の動画とタイアップの動画っていう、クライアントさんからお金をいただいてサービスを紹介するっていう広告案件。広告案件ですね。それの責任者。僕はそこの広告案件の制作責任者。もう大目的がサービスを面白く伝えるというところになるので。そうで、自分が好きなことやってるのはメインじゃないもんね。そうなんですよ。サービスをいかに面白く伝えるかにコミットができたんですよね。
昔の俺だったらこの案件が、いや、もちろん無理だった。ファッション以外ごめんなさい、作れませんっていうところを、結構乗り気に頑張れちゃった。藤野に最後預けたら大丈夫だろうと思えたもん。マジすか? 本当に価値観が変容した可能性があるっていうことなんです。そうなんですよ。それはでかい。
だからこの2年間で、もちろんありのままの自分っていうのはこれからも大切にしていきたい価値観だと思ってるので。これは大事な1個の価値観ではあるが。そうです。もっとなんか深まったんじゃないか。そうです。この2年間の成長を通してもっとしっくり来る価値観っていうのがもしかしたらあんのかなと思って。なるほど。今回はまた八木さんにちょっと相談したいなと思う。
八木さんにインタビューした当時、価値観を明確にしてもらう時に「何に猛烈に怒りを感じますか。すごく憤りを感じる瞬間ってどんなことありましたか?」って言われて、マンション買ってすぐぐらいだったんで、リフォームがうまくいかなくてみたいなことを話してたんですね。で、もう1個、あとそのいじめを受けましたという話をしたという話だったんですけど、僕が多分今それをパッて聞かれた時に、全然違うものが浮かんでくるなと思ってて。
あ、確かに。それはそれであるかもしんないけど、もっと自分の価値観として現れてくるものをピックアップ。そうだよね。そう。ピックアップなんかできるっていうか、出てくると思うんですよ。今だったら何にイラつくとかって言えるの? 発言に責任がない人がすごく嫌ですね。お前さ、リフォーム屋の話からさ、だいぶ変わったな。変わったね。
いや、そうです。で、当時はしかも仕事って好きか嫌いかみたいな気持ちを抑えて我慢しながらやるのが処世術だみたいなのをこのトークで言ってたんですよ。そう。それが社会人だとか。確かに。だからどっちかというとちょっと仕事に対して責任を全部背負うとかじゃなくて、うまいこと距離取ってやろうぜみたいなマインドだったのかなって解釈してて。素晴らしいね。真逆。いや、そうなんですよ。新天地でいいスタートダッシュも切りたいなという思いも込みで相談してきます。おお。はい。
八木さん、お久しぶりです。久しぶりです。
八木さんを取材したのが実は僕が最初に編集部に入って最初にインタビューした動画になってまして。確かにめっちゃ緊張されてました。なんかもう正直インタビューというか、カウンセリングしていただいてるような、どちらかというとそういう感覚ではあったんですけど。懐かしい。
今回は2年前に八木さんに明確にしていただいた価値観、ありのままで生きるという僕の価値観が変わったのか、それとも価値観がアップデートしたのかみたいなところを定義していただきたいなと思って。今後の人生の方針を言語化したいみたいな。はい。もうまさにその通りでございますね。なるほど。じゃ、藤野さん自身も内面が変化してるようなフェーズってことなんですね。
はい。そうですね。本当にこの2年間で変化してきたなっていう実感がすごくあって、やっぱ一番大きいのはありのままで生きるという価値観が明確になったこと。やっぱりこれを僕は軸にして、仕事だけじゃなくてこの価値観を軸に生きてきましたね。おお、すごいですね。めっちゃ素直ですね。2年前にも言ってくださいました。なんか同じこと言ったっけ? いや、なんかすごい素直なんですね、ピュアですねって言っていただきました。はい。もう目が輝いてますもんね。あ、本当ですか?
いやいや、そうなんですよ。で、その価値観が明確になったので、なんか自分が今まで、ベース何を判断軸として生きるべきかというのがなかったところを言語化してくださったので、それがまず1個、編集部に入って大きいポイントでしたと。
で、個人発信っていうのも始めたんですね。はい。知ってますよ。フォローしてるんで。ありがとうございます。おお、八木さんすぐいいね。ファッションの発信ね、すごい面白いんで。いやいや、ありがとうございます。やらしてもらってて、で、それをやったことによって、仕事の中で自己欲求を満たそうみたいなのがあまりなくなった感覚があるんですよ。めちゃくちゃいいっすね。
なんかそれと同時期ぐらいに、僕タイアップ、広告の動画を新R25でやってるんですけど、そこの責任者をやらしてもらってました。なるほど。結構大きな任務ですね。そうですね。で、その責任者の経験を経て、間違いなく仕事への向き合い方は変わりましたね。やはり責任者として自分が最後ケツを持たなきゃいけないなという中で働いてきたので、夢中になれたっていう感覚が強いですね。この責任者経験を通して。
なるほど。なんかフォーカスできたっていうのは本当に素晴らしいことですよね。いや、本当にこの価値観が明確になったのが一番大きいかもしれないですね。個人的には。軸がないとね。そうなんですよ。進めないですからね。
そうなんです。で、この2年間働いてきて、もちろんありのままで生きるっていう価値観は僕の中で今でもすごく大切な価値観だと思ってるんです。ただ、まずこの憤りを感じる瞬間っていうのもちょっと変わってる気がしてます。正直。なるほど。どう変わったんですか? 責任感のない発言とか、そうです、責任感のない言動とかを見ると激しくイライラしてしまうようになってしまいました。昔はそんなだったんですか? 昔はそこまでの当事者意識をおそらく仕事に持てなかったんです。
ああ、なるほど。具体で言うと例えば? 例えば、言えるやつで言うと、あるミーティングがあって、その中で指摘だけをずっとするとか。なるほど。もちろん場合によると思うんですけど、基本的な考えとしては、指摘をするのであれば代案なり自分の考えっていうのもセットで持ってくるべきっていう考えを持ってるんですけど、なんかそれもなしにただただ「いや、だめ」「ここ違くない」「違くない」みたいな発言とかはすごくイライラしちゃう。
うーん。責任感のなさにイライラしてるのか、なんかもうちょい掘った方がいい感じ、良さそうですよね。そうやって感じる時って具体的に何が一番嫌な感じなんですか? ただただその場の雰囲気に合った言葉を喋っているように見えてしまうことにイライラしている。雰囲気に合った言葉。雰囲気に合った話をしている。で、ミーティングとしては全うだし、会議としてはそれがスムーズなのかもしれないが、前に進みたくても進めないような感覚にすごくイライラしてるかもしれないです。なるほど。
ちょっと今話を聞いてると、藤野さんのフェーズが結構変わってきてるなと思って。その憤りを感じることから価値観を導き出したじゃないですか、前って。けどこれって、マイナスをプラスに変えたい、マイナスを0に戻したいとかプラスに変えたいっていうところで。価値観ってもう一方の見つけ方としては、満たされてる時って大きな喜びだったりとか、自分がインスピレーションを受けたり感動したりっていうポジティブ側の方向もあるんですよね。なるほど。
今の話聞いてると、なんかもうそっちのポジティブ側の、自分はこういうことをやってこういう影響を人に与えていくんだっていう、もっと自分から広がってく感じ。社会に対してこれが悪いよねって反抗するんじゃなくて、自分はこれが理想なんだよねっていう、より次のフェーズの価値観の見つけ方をした方がいいフェーズにいるなって。憤りも大事なんだけど、ある程度満たされちゃってるから。なるほどな。
やっぱ2年前は不足感かなりあったじゃないですか。欠乏感。だから社会のここが嫌だ、これが嫌だ、やだがいっぱいあったと思うんですよ。ありました。当時からしたら健全な欲求で。で、今ある程度自分の心のコップがありのままに生きられることに満たされて、人にもある程度分かち合えるようになってきてるので、2年間でなんか自分にとって仕事で感動したとか、心が揺さぶられる、そういう経験ってなんかあったりしました?
はい。数々の案件動画を作らせてもらったんですよ。で、その中でも特にお笑い芸人の令和ロマンのくるまさんに、半年間英語をガチでやるので密着するという。で、その動画を出した時のコメントで、こんだけ忙しいくるまさんが英語頑張ってるなら私もやろうかなとか、視聴者さんが明らかにその動画を見て心が揺さぶられる感覚がしたんです。そのコメントを見て。
で、その動画をきっかけに、今後の人生においてもコンテンツを通して人の心を揺さぶり、半歩すり足でもいいから、ちょっとでもこの足を前に出したくなるような気持ちにさせたいっていう気持ちが湧きました。なるほど。
やっぱり自分の中でありのままの自分を認めたいっていうところ、認めたいしみんなも認めてほしいっていう、なんですかね、土台っぽい価値観を2年前は大事にしてたと思うんですけど、その土台がしっかりしてきたからこそ、この土台を元になんか一歩進むとか、自分の可能性を拡張していくとか、そっちにすごい行ってますよね。そうかもしんないです。
価値観ってやっぱピラミッド状になってて、下から順番に満たされていく。へえ。なので、土台が揺らいでると上が満たせない。お腹空いてて自己実現考えるの難しいみたいな。なるほど。っていうもんなので、やっぱすごくそこが変化されてるなって思って。
やっぱ価値観っていくつかの要素の共通点から導き出されると、すげえ強くなるというか。椅子とかも3本足があったら、最低3本の足があったら立つみたいな感じで、いくつかの体験の共通点を見出した方がいいんですけど、自分の過去の体験で、自分がなんかこの瞬間もう1回味わいたいみたいな、もうこれが最高なんだみたいなものとか。ちょっとじゃあ思いつく限り話してもいいですか? はい、どうぞ。もちろん。
今思いついたので言うと、去年フジロックに初めて行ったんですけど、夜中に見た坂本慎太郎っていうアーティストがいるんですけど、その人を見た時に理由もなく泣いたんですよ。ああ。で、これはまだ全然ずっと言語化できてないんですけど、心を揺さぶられた感覚とかで言うと、最近だとそれが一番揺さぶられてるし。めっちゃいい。見れた感動とかじゃなくて、なんか響いちゃったんだ。なんか響いてる。ここの言語化がまだ甘いんですけど。
言語化というか、その時の感覚を思い出した方がいいですね。どんな感覚? そのシーンをちょっと回想してみて。はい。どんな場所にいたんですか? 森の中にあるステージですよね。森の中のステージ。11時半とか12時ぐらいですね。じゃあもうかなり暗いか。かなり暗いっす。で、体も全てその人に預けちゃってるみたいな感覚。預けちゃってる。委ねてる。委ねてるみたいな感じ。
ああ。でもなんか安心感とかは若干あったのか。ああ、なるほどね。絶対的な安心感って感じですよね。あ、そうですね。無条件の。あ、そうです。そんな感じですね。そうですよね。なんかありのままよりもさらにレベルの高いありのままというか。あ、でも言われてみればそうなのかもしんないです。脱力して委ねる。
泣くようなアーティストではないんです、正直。歌詞がめちゃくちゃ泣けるとかっていう感じでもなく、ただただなんか圧倒されて委ねてポロみたいな感じだったんだ。それを藤野さんが与える側ですね。うわあ。なるほど。超レベルの高いんですけど、それを体現する方向に人生がシフトしていきたがってると思います。ああ、なるほど。すげえ大きいテーマですけどね。
そうですね。確かに。今思えばみたいな感じの話で言うと、自分が発信してるファッションの動画、マイノリティでも別にいいと思えるような動画を最近作ろうっていう気持ちですよ。自分の体型だったりとか容姿に合った服を選べば自然と似合うよなみたいな動画を結構出してて。もちろんそれだけじゃなくていろんな動画出すんですけど、そういう動画を撮ってる時は一番楽しいというか、乗れてはいますね。来てますか? 自己受容とかですよね。ああ、なるほど。
今その肩をさすってるのはなんでさすってるんですか? え、なんだろう? めっちゃ自然と。言ってました。上向いて。なんだ? なんておっしゃってましたっけ? 誰かに憧れたいとかっていうのももちろんいいことだと思うんですけど、一旦それは置いといて、今のこの自分を認めたりとか受け入れられるような方が素敵じゃないかなっていう話をしてました。結構言ってました。
いいっすね。今の言葉めっちゃ物いいですね。あ、マジすか? 自分で感じません? いや、なんかでもしっくりはすごい来てる感覚ありますね。そういう深い価値観から出てる言葉って聞いてる人にもう響くんですよ。僕も響いてちょっと若干涙腺に食らってるので。ああ、本当ですか?
最初言った時はこうやって、なんかちょっと思いっきりはその価値観出せないなみたいな感覚で話してるように見えたんですよね。ちょっと守ってるじゃないですけど。なんかね、基本的にこうやって腕組みのポーズって、そうですね、命を、心臓を守るためのポーズ。だから、本当は出したいけど、なんか出したら怖いみたいな、今その葛藤の中にいると思うんですよ。状況としては。本来はそこが藤野さんの使命というか、ミッション的なところなんでしょうね。はあ。なるほど。
なんかじゃあ元々これなのかなと思ってたその責任感とかよりも、もっと深く深くを今掘ってくださって、その実みたいな気持ちが出てきたってことなんですかね。1個の仮説としては、本当は届けたいのは自己受容的なものなんだけど、やっぱそれじゃダメだよねっていう自分も自分の中にいて。ありますね。やっぱストイックに何かを挑戦するのが大事だよね、自分を変えることが大事だよねみたいなのも自分の中にあって。だからそっちに引っ張られてる。引っ張られてる。なるほど。
そっち、ありのままの自分はダメだからもっと挑戦しなきゃっていう感覚。私もあると思うんですけど。いや、それやってるうちって安心するじゃないですか。自分は何か変わろうとしてる、成長している、社会的な価値が上がっているっていう、疑似的な安心感はあると思うんですけど、本当は求めてるのは挑戦することによる安心ではなくて、要は無条件の絶対的受容。なるほど。
ただコンテンツを作る上で、何か挑戦する姿で勇気を与えるっていうのも1個のやり方としてすごく素晴らしいことだと思う反面、強者の理論的な感じになりかねないという考え方もあって。あ、自分の中にあるんですね。あります。だからそこの押し付けみたいなのは、タイアップの動画なんですけど、そこまで強くならないようにっていうのはすごい実は裏で意識してましたね。なるほど。
ただ、タイアップなんでサービスを面白く、より魅力的に伝えるっていうのが目的なので、2年間気づかないうちに押し殺してたのかもしれないです。この感覚を。いや、みんな押し殺してるんで。自分の命が望んでるそのレベルの価値観で生きてる人はほぼいないので。でも今すぐにその価値観100%で生きるっていうのは難しいと思うんですよ。徐々にその体験を増やしていく。無条件の受容だったりとか、委ねる、繋がるみたいな体験を増やしていって、自分の深い価値観により確信を得ていくっていうのかな。なるほど。
なんか僕の感覚的には、このありのままで生きるを大事にはしてるけど、結局変えなきゃいけないのかなっていう気持ちも若干あったんですよ。っていうよりかは、もっとこのありのままの価値観を研いだ上で生きていった方が今いいんだなっていうのをすごい感じましたね。ありのままでいるために挑戦するんですよ。なるほど。お好きなミュージシャンの方の生き方、多分かっこいいと思うんですよ。
なるほど。僕が最初言ってた、仕事で自己実現をしようとしなくなったって言ったと思うんですけど、これもなんかもしかしたら若干自分に嘘ついてた可能性ありますかね。そうですね。いや、そうですよね。その葛藤する藤野さん自身だからこそいいもの作れると思うんですよね。
自分が深いところで葛藤してる悩みって、同じ年代の人だったり、同じ時代を生きる人たちは必ず似た感覚を持ってるので。それを素直に、藤野さんがありのまますごい無条件の受容をしたいしされたい。けど今の社会そんな甘ったれたこと言ってらんない。社会で価値出すのは大事だ。誰しも思ってる今の大きなテーマじゃないですか。だからそこを素直に自分の中で両立してあげるっていうのかな。一緒に分かち合っていくその感覚。それが今の藤野さんにはすごい大事な、なんか今の社会における藤野さんの役割に僕は見える感じです。
なるほど。ありのままで生きるっていう価値観を持つために、挑戦することも大事だよねという気持ちを持ちつつも自己受容をしていくみたいな、自己受容を届けるみたいな感じなんですか? 今のままの自分じゃダメだっていう自分すら自己受容をするっていうフェーズでしょうね。うわ、なるほど。
だってみんな持ってるじゃないですか。この気持ちがなくなることはないので。人間だから、社会での価値を出していきたいって思う本能は必ずある。でもそれも自分だよね、だし。なるほど。大きな方針としては自己受容でいいと思うんですけど、自己受容の中に、今の自分はダメだって思う自分も自己受容なんすよね。ああ。すげえレベル高いけど。いやいやいや、でもすごく分かるというか、めちゃくちゃ感覚的に分かりますね。
そう。別にその変わろうとか頑張ろうっていうモチベーションは素晴らしいものなので、それを捨てるとはせず、そういう気持ち持っちゃってるな自分っていう自分を受け入れるという。そう、そう、そう。そうすると社会がものすごく広く見えると思いますよ。ああ、確かに。みんな自分とのこういう葛藤を抱えてるからこういうコンテンツがバズるんだなとか、ものすごく見えるようになると思います。みんなが思ってること全てオッケーだよね、になるから。確かにそうっすね。
再定義した価値観、自己受容を世の中に広げていくということを価値観にして、次の場所でも頑張ります。応援してます。ありがとうございます。はい、ありがとうございます。ありがとうございます。頑張ります。はい。
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