「スマホ疲れ」なのに手放せないのはなぜか:脳科学者・榊浩平さんが語る、前頭前野のブレーキと三つの仕組み
新R25チャンネル疲れているのにスマホを触ってしまい、さらに疲れる。新R25編集部の十石泰誠さんは、この悪循環から抜け出す方法を東北大学の脳科学者・榊浩平さんに尋ねた。聞きたいことは二つある。スマホ疲れはどこから来るのか。そして、疲れを感じているのになぜ触り続けてしまうのか。榊さんの答えは、「自分の脳は自分で守る」というものだ。個人の意思の力には限界があるので、仕組みで対抗するよう勧めている。
編集部の実感:「疲れているならやめればいい」ができない
本題の前に、編集部員どうしで雑談があった。1日に何時間スマホを触るかという話になり、寝ているとき以外はほぼ触っている、10時間以上は見ている、という声が続いた。視聴者の9割くらいは同じ状態ではないか、という冗談も出ている。
十石さんは「絶賛スマホ疲れ中」だという。疲れを感じているのに触ってしまう。「疲れているならやめればいい」と言われても、それができない。睡眠の質や仕事の効率に何かしら悪影響が出ているはずだと感じている。別の編集部員は、スマホを見ながら洗濯物を運び、干す前にまたスマホに気を取られて、洗濯物を置いたまま忘れてしまったという体験を話した。
十石さんは、仕事の道具でもあるスマホをゼロにするのは無理だと考えている。そのうえで、何時間までなら悪影響が少ないのかという線引きがあれば行動しやすい、という問題意識を持って取材に臨んだ。
研究のきっかけは「7万人のデータ」
榊さんは千葉県出身で、東北大学理学部を卒業し、現在は仙台に住んで東北大学応用認知神経科学センターで研究している。専門は、一言で言えば脳科学だ。著書に『スマホはどこまで脳を壊すか』がある。
スマホと脳の研究を始めたのは「たまたま」だったと榊さんは話す。東北大学と仙台市教育委員会は15年以上共同研究を続けていて、毎年約7万人の子どものデータを集め、学習意欲や学力と生活習慣の関係を網羅的に分析してきた。その分析で学力に最も悪影響を与えていたのが、スマホの使用習慣だった。そこでまずスマホの習慣をどうにかしようと、啓発活動に取り組むようになった。榊さんの関心はもともと教育にあるため、主な対象は小中学生と、幼稚園・保育園の子どもたちだという。
スマホ疲れの三つの要因
十石さんは1日平均8時間以上スマホを使っている。仕事は YouTube のプロデューサーで、連絡や動画視聴にスマホが欠かせない。プライベートでも SNS を見るし、野球好きなので DAZN で野球中継も見る。多い日は10時間を超える。目の疲れだけでなく、頭や心が疲れる感覚があるという。
榊さんはこの話を聞いて、スマホ疲れの要因を三つ挙げた。
一つ目は社会的なつながりだ。特に10代・20代に多いと榊さんは見ている。つながりには良い面もたくさんあるが、過剰になると社会的なつながりを処理する脳の働きを使いすぎて疲れてしまう。昔は対面で会うだけだったのに、今は深夜まで SNS でつながり、ストーリーを見て「いいね」をし、自分も投稿しなければならない。通知が鳴れば見ずにはいられない。自分でコントロールできない外的な要因で「触らされる」ことも、ストレスになる。榊さんによれば、これはどの年代にも共通するが、10代・20代のほうが社会的なつながりに敏感に反応すると言われている。
二つ目は情報の過多だ。仕事で最新の情報を追い、企画を考え、ゲストについて調べる。そうした作業をスマホやパソコンで続けて情報を入れ続けると、脳が処理しきれる量を超えて単純に疲れてしまう、と榊さんは考えている。
三つ目は注意が頻繁に移り変わることだ。榊さんは、脳には原則として一度に一つのことにしか集中できない性質があると説明する。スマホでは通知が来ればそちらに飛び、調べものをしていてもリンクをたどるうちに、もともと何を調べるつもりだったか忘れてしまう。この頻繁な注意の切り替えが脳にとってストレスになり、疲れにつながるという。
仕事の連絡は夜でも返さなければならない、という十石さんの悩みについて、榊さんは個人でできる対策は限られると認めた。理想を言えば、経営側がトップダウンで「何時以降の業務連絡は最重要のものだけにする」といった方針を出さないと、末端で変えるのは難しいという。
「休息」のつもりが、疲れをためる方向に
十石さんは、SNS や YouTube は娯楽や休息のつもりで見ていると話した。榊さんは、エンターテインメントを全面的にやめろとは言わないし、適度であればストレス発散にもなると応じた。問題は、すぐ終わらせないための仕組みが盛りだくさんに組み込まれていることだという。
例えば動画を1本見終えると、おすすめ動画が表示される。ユーザーの好みを学習したアルゴリズムが、その人が必ず見たがるものを出してくるので、見るつもりのなかった動画までクリックしてしまう。気づけば1時間、2時間、3時間と延びていく。ちゃんと止められれば休息になるかもしれないが、そこから先は睡眠時間も削られ、休息とは逆に疲れをためる方向に行ってしまう、と榊さんは言う。十石さんも、最初は見る動画を決めていても、関連動画をずるずる見てしまうと認めた。
前頭前野は「ブレーキ」、快楽は「アクセル」
スマホを触っているとき、脳にはどんな負荷がかかっているのか。榊さんによれば、使い方によって働く脳の領域は変わる。SNS では社会的なつながりに関わる働きが使われ、疲れにつながる。一方、ネット動画を受動的にぼーっと見ているときは、脳はむしろ働かない方向に向かう。それだけでなく、脳の奥にある報酬を処理する回路が回り、「面白い」「かわいい」「かっこいい」と気持ちよく感じる。そのため、ますますやめられなくなる依存のループにはまる。これがネット動画の特徴だと榊さんは説明する。
こうした使い方を続けたときのリスクとして、研究チームが最も深刻に捉えているのは、子どもなら脳が発達しなくなること、大人なら脳の老化が早まることだ。短期的な影響だけでなく、65歳を超えたときに認知症のリスクがどれだけ高まっているかも含めて、長期的に見ていく必要があるという。
十石さんが、前頭葉の活動が落ちて物忘れや知力の低下、うつにつながるというニュースを見たと話すと、榊さんはそこがまさに研究チームが深刻に捉えている点だと答えた。額の裏側にある前頭前野は、考える、覚える、理解するといった働きの中枢にあたる。榊さんによると、受動的にスクリーンを見ている時間には、この前頭前野が特に働かない。そして脳は原則として、使えば育ち、使わなければ育たない。大人であれば衰えていく。だから前頭前野を使わない時間が長いほど、子どもは脳が育たず、大人は衰えていく、というのが榊さんの説明だ。
榊さんが「恐ろしい」と強調するのは、この前頭前野がブレーキ役も担っている点だ。「今日はこの辺にしておこう」と自分でやめる力も前頭前野の働きなので、その働きが落ちると、ますますやめられなくなる悪循環に陥る。快楽が「触りたい」というアクセルになり、本来なら「明日も仕事があるから今日はここまで」と止めるはずのブレーキが効かなくなる。アクセルばかりが踏まれる状態になるという。
大人の仕事への影響については、「十分あり得る」と榊さんは言う。子どもの学力、つまりテストの成績は前頭前野の認知機能の指標の一つとして使われている。社会人に置き換えれば、仕事の効率、思考力、新しいものを生み出す力、コミュニケーションといったスキルが、学力と同じように低下していくと考えられる、というのが榊さんの見方だ。
依存は「時間」では定義されない
では何時間以内に抑えればいいのか。十石さんの問いに、榊さんは、適切な時間は人によって違うので科学的にはっきり言うのは難しいと答えた。そもそも依存は時間で定義されていないという。
榊さんが挙げた依存の三つの要件は次のとおりだ。
- 自分でコントロールできているか。やめるべきときにやめられるか。
- 生活の中での優先順位が上がりすぎていないか。睡眠や仕事、勉強よりスマホを優先していないか。
- 実際に心身に悪影響が出ているか。
使用時間が長くてもこれらに当てはまらなければ、使いこなしていると言えるかもしれない。逆に時間が短くても、コントロールできない、不調が出ているのであれば依存を疑ったほうがいい、というのが榊さんの示した目安である。十石さんは三つとも当てはまると笑った。
いきなりゼロにせず、意思ではなく仕組みで戦う
改善策について、榊さんは「少しずつ戦っていくしかない」と話す。十石さんは以前にスマホを減らそうとして挫折したことがあり、一度にやめようとすると離脱症状のようなものが出るとも話していた。これを受けて榊さんは、いきなりゼロにすることは勧めないと言う。やめられるところとやめられないところを仕分けし、仕事は削りにくいならプライベートから削る。例えば「今週は寝る前のスマホだけでも減らす」と自分でルールを決めて守る。意思の力で取り組むなら、こうしたスモールステップが地味だが唯一の正攻法だという。
ただ、意思だけでは難しいので、大人には意思の力に頼らない仕組みづくりが必要になる。榊さんは、自分も実践しているという「今日からできる仕組み化」を三つ紹介した。
仕組み1:ホーム画面を片付け、起動までの「摩擦」を増やす
一つ目はホーム画面の片付けだ。アプリがたくさん並んでいると、用もないのに触ってしまう。特に SNS がそうだ。榊さん自身のホーム画面には、カレンダー、地図、設定、ブラウザの四つしか置いていない。
基準は「なぜそのアプリがホーム画面になければならないのか」を考えることだ。ホーム画面に置く理由は、すぐに起動できないと困るからのはずだ。そう考えると、即座に起動できないと困るアプリは意外とない、と榊さんは言う。どのアプリを残すかは人によって違ってよいが、この観点で仕分けて、ホーム画面からごっそり外してほしいという。
注意点は、アプリ自体は削除せず、アイコンだけを消すことだ。榊さんの場合、アプリはアプリライブラリに入っていて、LINE を開くときは検索で「LINE」と打ち込んで起動する。これが面倒になる。起動までの摩擦を増やすことが肝心で、そうすれば目的を持って開くとき以外に、つい触ってしまうことがなくなる。スマホは「便利すぎる」のだと榊さんは言う。十石さんは自分のアプリが並んだホーム画面を見せ、四つでなくても、とにかく減らしてみると応じた。
仕組み2:通知を最小限にし、確認する時間を決める
二つ目は通知を切ることだ。仕事の Slack のように切れないものはあるだろうが、LINE なら切れるかもしれないし、ほかのアプリも通知を送ってくる。アプリは自分に注意を向けさせようと必死に通知を出してくるので、それを最小限に抑えてほしいと榊さんは言う。
榊さん自身は通知を完全にゼロにしている。ただ、それは難しいだろうとして、通知をできるだけ減らしたうえで、時間を決めて開くことを勧めた。榊さんの場合、メッセージは夕食後にまとめて確認するとルーティン化している。これが仕組み化の例だという。
仕組み3:目覚まし時計を買い、寝室の外で充電する
三つ目は「今日、目覚まし時計を買ってください」という提案だ。多くの人はスマホでアラームを設定して寝るので、起きて最初に触るのも、寝る前に最後に触るのもスマホになる。榊さんはこれを、スマホに始まりスマホに終わる生活に支配されている状態だと表現した。特に冬は布団から出たくなくてベッドの中でいじり、夜も寝落ちするまで見てしまう。
そこで、できれば寝室の外、リビングや別の部屋でスマホを充電し、目覚まし時計で起きるようにする。そうすれば寝る前と起きた後のだらだらスマホをなくせる。十石さんも、スマホのアラームで起き、止めたそのまま YouTube や SNS を見ていると認めた。
実践の時期について、榊さんは段階的に取り組んできたと話す。通知オフは5〜6年前から、ホーム画面の片付けと目覚まし時計はこの1年以内に始めた。睡眠の質が上がったと感じているという。ただし「1人のデータなので科学的ではない」と断ったうえでの、実感としての報告である。
疲れているのに触ってしまう理由
もう一つの問い、なぜ疲れているのに触ってしまうのかについて、榊さんは「一言で言えば、そう作られているから」と答えた。作る側の企業は、いかにユーザーの注意を引きつけるかに注力して製品をつくっている。無意識に使っているのではなく、使わされているのだという。それによって企業には広告収入などのお金が入る。これが大前提だ。
もう一つの理由は、前頭前野のブレーキが弱まっていることだ。疲れるほど前頭前野の活動は落ちるので、ますますブレーキが効かなくなり、つい触らされてしまう。このループにはまっていくのがメカニズムだと榊さんは説明する。
十石さんが、企業側の仕組みは自分たちには止められないので、先ほどの三つの方法で離れるしかないのかと尋ねると、榊さんは「自分の脳は自分で守る」に尽きると答えた。
子どもはなぜリスクが高いのか、そしてスマホ育児の難しさ
依存のメカニズムに子どもと大人で差はあるのか。榊さんによれば、原則は同じだ。ただ子どもは前頭前野の発達が未熟なので、ブレーキの力自体が弱い。また、どんな依存物でも始める年齢が若いほど重症化しやすいと言われている。そのため、早くスマホを触り始めた子ほど依存のリスクが高まる。この二点を榊さんは挙げた。
十石さんは、自分がスマホを持ったのは高校生くらいだったが、今の10代は生まれたときからスマホがあると話した。榊さんも、研究者として最も危機感を持っている点だという。国の統計では1〜2歳児でも平均2時間ほど使っているというデータが出ている。この子たちがこれから保育園、幼稚園、小学校、中学校と上がっていくので、事態の悪化は「確定している」と榊さんは述べた。
一方で、スマホ育児の問題は複雑だと榊さんは強調する。親もやりたくてやっているわけではない。社会が変わって共働きやワンオペ育児が増え、猫の手も借りたい思いで「スマホの手」を借りているにすぎない。そうした人から「スマホ育児はダメ」と取り上げれば、育児うつなどにつながるかもしれない。だから子どもへのリスクの啓発は必要だが、「親が悪い」ではない。スマホに頼らずに安心・安全に子育てできる環境を整えることが必要で、これは政治や行政に働きかけていく問題だと榊さんは言う。
「使いこなす側」と「使わされる側」の格差
榊さんはもう一つ、「恐ろしいポイント」として格差の拡大を挙げた。スマホを使いこなしている側や作っている側の一部のエリートと、使わされてしまっている多くの市民との間で、経済的な格差も能力的な格差も拡大していくのではないか。大きく見れば、それが社会全体の問題だという。だからこそ、一人でも多くの人がこの動画をきっかけに目覚め、支配されないという強い意思と仕組み化によって戦ってほしいと榊さんは語った。
効果が出るまでの期間:依存に至ったのと同じくらいの時間を覚悟する
スマホから離れる取り組みの効果はどれくらいで出るのか。榊さんによれば、研究でもまちまちだ。1日のデジタルデトックスキャンプのような短期の研究もあれば、1週間、2週間、1か月、半年、1年といった長期のものもある。
そのうえで榊さんは、依存していったのと、つまり使用時間が延びていったのとおそらく同じくらいの時間はかかると覚悟したほうがよいと話す。習慣をつくるにも長い時間がかかって今に至っているので、今日これをやれば治る、この薬を飲めば治る、という世界ではない。習慣を変えるには習慣を変えていくしかない。十石さんが「スマホ歴10年なら10年スパンで考えるくらいがいいのか」と確認すると、榊さんは気持ちとしてはそのくらいでいたほうがよいと答えた。途方もなく思えるかもしれないが、人間は誰しも今この瞬間がいちばん若いので、始めるなら今がいちばんいい、というのが榊さんの考えだ。
一人で戦わず、「人生を取り戻す」と捉える
十石さんが、若い世代と一緒にトライできたらと話すと、榊さんはその「一緒に」がいちばん大事だと応じた。仲間をつくることだ。友達同士で、子どもが小さければ家族でルールを一緒につくって取り組む。一人で戦っていると LINE でメッセージが来てしまうが、友達同士で「10時以降はやめておこう」と口裏を合わせておく。スクリーンタイムを測って、これくらい減ったと励まし合う。みんなで戦うことも必要だと榊さんは言う。
最後に、スマホと適正な距離を保てれば幸福度などの面でも恩恵はあるのかと問われ、榊さんは「大きいと思います」と答えた。これまで話してきた心身への悪影響がごっそりなくなると考えれば、心も体もかなり軽くなるのではないかという。楽しいことを我慢すると考えるとネガティブになる。そうではなく、知らないうちにビッグテックに取られていた自分の人生を取り戻すのだ、くらいにポジティブに捉えて楽しんでほしい、と榊さんは話した。
榊さんは、人間に与えられた時間は有限で非常に貴重だと言う。その時間を溶かしてしまうのは、「おじさん臭いかもしれない」と前置きしつつ、正直もったいないと感じるという。SNS を全くやるなとは言わないし、SNS を通じてつながった仲間もたくさんいるだろう。だからこそ、オンラインで終わらせずに「リアルな体験を一緒にしに行こう」と誘ってほしい。リアルで遊びに行けば、その時間は少なくともデジタルデトックスになる。楽しいことをやめる、諦めるという発想ではなく、自分の人生を楽しむというポジティブな思いで、自分の人生をテックから取り戻してほしい。榊さんはそう願っていると語った。十石さんも、頑張るというより楽しみながらスマホから離れる生活を送っていきたいと応じ、対談は終わった。
1日にスマホって何時間ぐらい触ってますか、皆さん?
24時間。え、寝てない。そのぐらい触っちゃうよ。まあ、24は言いすぎかもしれないけど、10何時間とか触っちゃうよ。
そっか。そんな触る?やば、触ると思う。もうだからあれか、寝てる時以外は基本スマホ触ってるぐらいの感じ。もう常に触ってるから、24時間ってその大げさじゃないかもしんない。
いや、僕そうですね、10時間以上は見るよね。来てますね。いや、結構やばいすよ。だって今さん、この収録の前も「はい、回りましたよ」って言ったけど、なんかスマホぼーっとしてねと思う。
依存だ。依存ですね。これは間違いなく依存。これ多いと思う。だと思う。収録。いや、多いと思う。9割とかじゃない?見てる人たちは。
疲れません?疲れます。なんかね、僕それがあって疲れます。そう。スマホ疲れっていう。絶賛スマホ疲れ中。分かるよ。スマホ疲れ感じてるんだけど、スマホ触っちゃうんすよ。わかる。
問題が起きました。やり直してください。問題が起きた。問題。あ、スマホから。スマホがもうね。これはさ、テレビ的には最高な美味しい場面。
スマホ疲れを感じてるんだけど、スマホを触っちゃうんですよ。確かに。そうだ。疲れてるのだったらやめりゃいいじゃんって言われるじゃないですか。無理なのよ。無理なのよ。無理なのよ。無理なのよ。分かるな。
やっぱね、何かしら絶対どっかで弊害があると思うんですよ。睡眠の質を悪くしたりとか、仕事効率を落としたりとか。絶対それってそのスマホ疲れって、何かしらどっかの部分部分でやっぱり悪影響を及ぼしてると思うんですよね、僕は。うん。確かに。
で、俺も認知症、スマホ認知症。はいはいはい。だと思いますね。ああ、もうすぐ忘れる。何やってたかとか。それスマホのせいなんかね。
なんかスマホ見ながら例えば洗濯こう入れて、で、もうと思って洗濯出して、で、ちょっとこのスマホを触りながら洗濯を持ってってベランダで干そうと思って置いて、で、ちょっとスマホに行くかと思ったらまたスマホ見て、気づいたら洗濯物…。
なるほどな。認知症ですね、それは。もうね、そんな僕ですよ。うん。わかる。
ニュースかなんかで僕見たんですけど、なんかそのスマホを見ると、なんかその前頭葉になんかすごいこう負荷がかかって、子供だとやっぱ学力の伸び悩みにつながったりとか。はい。本当にあるんだ。そう。大人とかだとやっぱりその仕事でインプットする時のこう弊害というか、何かしらやっぱ悪影響あるらしいんですよね。ええ、そうなの。怖い。
絶対ゼロにすんのはもう無理じゃないですか。てか普通に社会人として生きてる以上、スマホなんてもう仕事道具だからパソコンと一緒じゃないですか。なるべく短い時間にした方がいいなら、じゃあ何時間までだったらいいのかとか、どこまでだったら悪影響は与えないのかっていう、ある程度なんか線引きがあれば、なんか行動できるきっかけにはなるかなっていうのは思いますし。スマホ疲れをちょっとなんとかしたいという。
私も興味あります。はい。ちょっと勉強していきます。あ、もう本当に現代病ですからね。うん。
いいと思います。はい、ということで、今回はですね、東北大学の榊さんにご出演いただきました。本日はよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。お願いいたします。
ちょっと私の方から簡単にご紹介させていただければと思うんですけども、えっと、ご出身は千葉県のご出身で。はい。実家が千葉で、今は宮城の仙台に住んでおります。なるほど。
宮城ということで、東北大学の理学部をご卒業されて、東北大学の応用認知神経科学センターの助教を務めてらっしゃると。はい。これ、ご専門としては脳科学がご専門になるんですかね?そうですね。脳科学というと一番分かりやすいかなと思います。あ、なるほど。
ご著書にも『スマホはどこまで脳を壊すか』というご著書があると思うんですけども、スマホと脳についての研究をされてると。なんでこの研究をされようっていう風に思ったんですか?
きっかけはたまたまだったんですね。我々東北大学と宮城県の仙台市教育委員会がもう15年以上共同研究をしてるんですね。その中で分かってきたのが、毎年7万人という膨大な子供たちのデータを取って、学習意欲と子供たちの生活習慣の関係を網羅的に分析をしていたんです。そしたらたまたま一番学力に悪影響を与えていたのがスマホの習慣だったということで、今はまずはじゃあスマホの習慣どうにかしようねということで啓発を行っていると、そういう背景になってます。
あ、そういうことですね。基本的にはなので、その小学生であったりとか若年層の方のスマホと脳の関係について調べてらっしゃるっていうような感じなんですかね。
そうですね。私の関心が元々教育にありますので、メインのターゲットは小学生や中学生、あるいはその下の幼稚園とか保育園の子供たちがメインのターゲットにはなってます。
うん。なるほど。ありがとうございます。今回ですね、ちょっと大きくお伺いしたいのが、まず1つ目がこのスマホ疲れっていうところで、なぜスマホ疲れを感じるのかっていうところがまず1つと、スマホ疲れを感じてるのにスマホを触ってしまうのはなぜなのかっていう、この2つを色々と今日お伺いできたらと思ってます。ちょっと私の話をさせてもらうと、
1日にまず平均8時間以上使ってるんですね、スマホで。これは仕事でもスマホでやっぱやり取りをしたりとか、それこそ動画、我々YouTubeのプロデューサーをやってる仕事なので、どうしてもスマホってもうなくてはならない存在というか。そうですよね。色々と動画を視聴したりとか、ただプライベートでもSNS見たりとか、僕それこそ野球がすごい好きなので、DAZNで野球中継を見たりとか、もう四六時中スマホ触ってる。うん。すると必然的に8時間、9時間になってしまって、多い時だと10時間以上見てる日もあるっていうぐらいスマホを触ってしまってるんですけど、やっぱりスマホを触っている中でスマホ疲れというか、これはもちろん目の疲れであったりとか、そういう肉体的な面もそうなんですけど、頭と心が疲れるなっていうのもあってですね、脳も体も疲弊してしまってるのかなというのがまず1つ実感としてあって。なのにスマホを触ってしまうっていう、そこの解決というか、どういう風にしたらスマホと一定の距離を保てるのか、スマホ疲れを感じなくなるのかっていうところをちょっと今日は色々とお伺いできたらと思いまして。なるほど。はい。
まずちょっと最初聞きたいのが、このスマホ疲れっていうところで、そもそもこのスマホ疲れの正体というか、やっぱり目が疲れるっていう肉体的なもの以上に精神的な面ですね、このスマホ疲れを感じる要因っていったところがまずどこにあるのかっていうのを最初ちょっとお伺いしたいんですけども。
はい。そうですね、同じような悩みをおそらく同年代の方は多く抱えてらっしゃるのかなと思うので、皆さんの悩みも一緒に解決していけたらと思います。お願いします。はい。
話を聞いていて、おそらくスマホ疲れの要因として考えられるのは3つあるかなと思いました。で、1つは、特におそらく20代ですかね、あるいは10代の子たちに多いのは、やはり社会的な繋がりですよね。社会的な繋がりがもちろんいい面もたくさんあるんだけれども、それが過剰になってしまうと、むしろコミュニケーションとかそういった社会的な繋がりの脳をたくさん使うことになるので、やはり使いすぎて疲れてしまうという関係があると思います。
昔であれば対面で会うだけだったのが、もう夜中の深夜までSNSで繋がってなければならない。そのストーリーを必ず見ていいねしなければならないとか、あるいは自分も投稿しなきゃならない。そういった社会的な繋がりの疲れというところが一番精神的には大きいんじゃないかなという風に感じました。
なるほど。社会とのこう繋がり。SNSとかもまさにそうですよね。本当になんか、インスタもXもそうですけど、ずっと誰かと繋がってるっていう、それって孤独感の解消っていう1つメリットはあるとはいえど、やっぱり24時間四六時中、1人の時間を取れないっていう、そこに結構疲れを感じるところがあるってことですね。
そう。はい。特にSNSはやっぱり外的な要因としてメッセージが来て通知が鳴ったら、どうしても見ずにはいられなくなるじゃないですか。これまさに自分でコントロールができない外的な要因で触らされてしまうっていうとこも、やはりストレスになりますよね。
なるほど。やっぱりそういうのって若年層というか、我々Z世代が一番、被害っていうとあれですけど、影響を受けてる部分。
そうですね。もちろん全年代に共通することではあるんですけれども、やはり20代とか10代の子の方がそういった社会的繋がりには敏感に働くと言われてますね。なるほど。
2つ目がやはり情報がたくさん入りすぎるという点だと思います。これはお仕事でも使われているっていうことをおっしゃっていたので、どちらかというとそちら側。やはりずっと繋がっていて、情報をたくさん、最新のものを得なきゃいけないとか、次の企画も考えなければいけない。私とかゲストを呼ぶのであれば、その人の情報も調べなければいけない。そういったものを全部スマホとか、あるいはパソコンとかでやり続けて情報を入れ続けると、やはり脳の中で処理しきれる量を超えてしまって、単純に疲れてしまうってことは考えられるんじゃないかなと思いました。
3つ目は注意が頻繁に移り変わることですね。これ原則として脳は1度に1つのことにしか集中できないという性質があるんですね。一方でスマホで、それこそ通知が鳴ったらそちら側に飛んでいく。で、何か調べようと思って調べていたら、そのリンクを飛んでまた別のものを見ていて、元々何を調べるつもりだったのかも覚えていないなんてこともありますよね。この頻繁な注意の切り替えというのが脳にとってはストレスになり、疲れに繋がってくると考えられます。
なるほど。例えばプライベートとかでスマホを触る時間を減らすとかって、できる部分はあると思うんですけど、どうしてもやっぱ仕事とかだと、平日だとやっぱり夜でも連絡が来たりすると、やっぱり返さないといけないじゃないですか。だから結構距離を取るのってすごい難しいのかなっていう部分はあると思うんですけど。
そうですね。やはりお仕事の面ですと、どうしても個人の単位でできる対策は限られてくると思います。理想を言えば、やはり経営の方が、例えばもう何時以降のそういった業務のメール、全くやめるのは難しいけれども最重要のものだけにしようとか、なんかトップダウンで指令を出してもらわないと、なかなか末端で変えることは難しいですよね。確かに。うん。
仕事以外の部分でも、やっぱり我々としては休息というか、娯楽としてスマホ触ってるんですね。で、SNSを見たりとか、YouTubeも基本的にやっぱり娯楽というか休息として見てる。でもやっぱり今のお話だと、逆に休まってないというか、逆効果になってしまってる部分あるんですかね。
はい。そうですね。まさにエンターテインメントなので全くやるなというつもりはないし、むしろ適度にやればそういったストレス発散にもつながるとは思います。ただ、すぐ終わらせないような仕組みが盛りだくさんなんですよね。なるほど。
なので例えば動画を1つ見るにしたって、じゃあ今日はこの動画見ようと思って見終わりました。次にはおすすめ動画が提示されます。これはそのユーザーの好みを学習したアルゴリズムが組まれていて、必ず見たがるものが出てくる。本来見るつもりがなかったものまでクリックしてしまう。で、気づいたら1時間、2時間、3時間伸びてるなんてことが起こるわけですよね。ちゃんと止められたら休息になるかもしれないんだけれども、そっから先はもうただただ、まず睡眠時間も削られますし、休息とはむしろ真逆の、疲れを貯める方向にいってしまうんじゃないかなと思われますね。
なるほど。結構めっちゃやっちゃってますね、それ。もう意図してないけど。YouTubeとかだと、この動画見ようで最初は決めて見るんですけど、やっぱずるずると関連動画ばっかり見ちゃって。やっぱりそれにまんまと乗せられてる部分はあると思うので。スマホを触ってる時って、なんかどういう負荷というか、負担が脳にかかってるもんなんですかね。
はい。もちろん使い方次第で働く脳の領域っていうのは変わってきます。先ほどと少し繰り返しにはなってしまうんですが、例えばSNSとかであれば、やはり社会的な繋がりっていう面が働いてくるので、むしろやっぱ疲れてしまうっていうことが起きるでしょう。逆にネット動画とかを受動的にぼーっと見てる時は、脳がむしろ働かない方向に作用するわけですね。で、働かないだけではなくって、脳の奥の方でいわゆる報酬を処理するような回路が回るわけですね。気持ちいいと感じるわけです。
はい。はい。例えば面白いとか、かわいい、かっこいいとか、そういった動画をおそらく見ることが多いと思うんですけれども、そういったもので考えられる。そうすると、ますますやめられなくなるという、依存のループにはまっていってしまうっていうのが、やはりネット動画の特徴かなと思いますね。
なるほど。スマホをそういう状態で触り続けると、なんかどういう弊害というかリスクが出てくるのかってのすごく気になったんですけど。はい。まず我々が一番注目をしてるのは、やはり脳の発達、子供であれば発達。で、大人であればその老化ですよね。これが発達しなくなる、あるいは老化が早まってしまうっていうリスクを一番深刻だと捉えてます。
なるほど。結構言いますよね、その若年層だけどすごい物忘れが激しい人とか。やっぱりそういう影響があるってことですかね。
はい。はい。短期的にそういう影響がもちろん出てくるのもありますし、さらに長期化した時に、それこそ我々が65を超えた時に認知症のリスクがどれだけ高まっているのかということまで含めて、長期的にやっぱ見ていく必要があるかなと思います。
なるほど。なんかそれこそ僕ニュースでちょっとそのスマホの疲労みたいな言葉を聞いたんですけど、記憶とかその思考を処理する前頭葉がスマホを使うことによって活動が低下してしまって、知力が低下したりとか物忘れが激しくなったりとか、精神的な面で言うと、それがうつ病に繋がってしまうとか、いろんなリスクがやっぱあるんだなと思ったんですけど。
はい。はい。まさにそこが我々深刻に捉えているところです。脳のちょうどおでこの裏側に前頭前野という領域が入っています。ここがまさに今おっしゃった思考の中枢にあたるわけですね。何かを考えたり、覚えたり、理解したりするような働き。こういったところが、特に受動的にそのスクリーンを見ている時間には働いてこないと。で、脳は原則として使えば育つし、使わないと育たない。大人だったらどんどん衰えていってしまう性質があるんですね。なので前頭前野を使わない時間が長ければ長いほど、子供は脳が育たないし、大人はどんどん衰えていってしまうと。
なるほど。なんかダラダラとスマホを見てる時間が長ければ長いほど、やっぱりそういう風になってしまうってことなんですね。
はい。で、ここが恐ろしいのが、前頭前野っていうのはいわゆるブレーキ役になるんですね。例えば今日はこの辺にしておこうって自分でコントロールをしてやめようとする力もまた前頭前野の働きなわけです。なので悪循環になるんですよね。前頭前野の働きが落ちるとますます。ここが恐ろしいとこだと思いますね。うん。そういうことか。だから触れば触るほど依存につながってる。そういうことなんですね。
快楽物質みたいなのが出てるから、それを意図せずにやっちゃうっていう部分もやっぱあるんですかね。
はい。まさにそうで、その快楽物質っていうのがアクセルになるわけですね。触りたいアクセルに対して、本来はブレーキが働いて「いやいや、明日も仕事あるから今日はこの辺で」という力が、どんどんブレーキが働かなくなってきて、むしろアクセルばかりが付加されていってしまう状態になってしまうんですよね。
なるほど。大人の場合だと、スマホをダラダラ触ることによって前頭前野の働きが低下してしまい、ブレーキが効かなくなってしまうっていう、ビジネスパーソンで言うと、なんか例えば仕事に影響が出たりとか、やっぱりなんかそういう部分ってあるんですかね。
はい。十分あり得ると思います。子供たちの学力、いわゆるテストの成績っていうのは、まさに前頭前野の認知機能の指標の1つとして用いてるわけですね。これが社会人であれば仕事の効率であるとか、思考力とか、新しいものを生み出すかどうか、コミュニケーションなんかもそうですよね。仕事で使う上でのスキルがどんどん学力と同じように低下していくっていう風に置き換えられるんじゃないかなと思いますね。
なるほど。ぶっちゃけ何時間以内に抑えた方がいいとかってあるんですか?スマホ触る時間って。
はい。時間に関してはもう人によって違うので、ここはっきり言うことはなかなか科学的には難しいです。依存っていうのは実は時間で定義されてないんですよね。3つ要件があります。で、1つは自分でコントロールができているかどうか。何度も申し上げてるように、自分でやめるべき時にやめられるか。で、もう1つが生活の中での優先順位が上がりすぎていないか。まさに寝る時間なのに、それを睡眠よりもスマホを優先してしまうとか、お仕事や勉強より優先してしまう。で、3つ目が実際に心身に悪影響が出てるかどうか。なので時間がどれだけ長くてもこの要件に当てはまらなければ、使いこなしてると言えるかもしれないし、逆に時間が短くても全然コントロールできないとか、不調が出ているっていうんであれば、依存を疑った方がいい。そういった感じの目安になりますね。
なるほど。今のお話だと僕3つとも全部当てはまっちゃうんですけど、これどうしたら改善できるんですかね?
はい。もう少しずつ戦っていくしかないですね。うん。そうか。先ほどチャレンジをしようとして挫折をされた、それから一遍にやめようとすると離脱が出てしまうっていうこともおっしゃっていたので、いきなりゼロはやはりお勧めしないですね。やっぱり段階的に少しずつ減らすことが必要かなと。
なので、おっしゃるように仕分けをして、やめられるところ、やめられないところを決めると、おそらくまずは仕事をちょっと削るのは難しいと。プライベートの面でちょっと削ってみようかな。例えば今週は寝る前のスマホだけでも減らしてみようかなと自分でルールを決めて守るっていうところが正攻法ですよね。意思の力でなんとかするっていう面では、そういったスモールステップで自分のできる範囲で減らしていくっていうことが、もう地味だけれども、これが唯一の正攻法だと思いますね。
うん。なるほど。ただどうしても意思だけだと難しいので、やはり自分の意思の力に頼らず仕組みを作って戦っていくっていうことが大人には必要になってきますね。うん。なるほど。やっぱり一番は仕組み化するっていうことなんですね。
はい。はい。で、まさに今日からできる仕組み化、3つ紹介したいなと思います。あ、お願いします。はい。これ実際私もやってるので、皆さんにも真似してもらえたらなと。で、一番簡単にできるのがホーム画面のお片付けですね。ホーム画面にアプリがたくさん並んでいると、用もないのについつい触ってしまう。特にSNSなんか触ってしまいますよね。これを防ぐためには、まずホーム画面を片付けるのが一番ですね。なるほど。
はい。実際私もホーム画面片付けていて、アプリが4つしかないです。え、あ、そのホーム画面の中にですか?はい。4つしか置いてないです。具体的にはカレンダーと地図と設定とブラウザーですね。はい。この4つだけにしました。どういう基準で決めたかと言うと、なんでホーム画面になきゃいけないかをまず考えて欲しいんですね。これは即座に起動できないと困るからホーム画面ですよね。うん。そうです。って考えてみると意外とないです。なるほど。SNSとかもそうか。いらないっちゃいらないか。即座に起動できなきゃ困るのってほぼないんですけど。これは人によって違うので、アプリは同じじゃなくてもいいんですけど、その観点で仕分けをして、もうごっそり削除してください。なるほど。
はい。ここで注意してもらいたいのは、アプリは消してないです。あ、なるほど。残してるのか。消してるんですね。そういうことか。はい。だから例えばSNS開いたりとかLINEを開く時は、1回その画面上にはないから、そこに戻って探して起動しないといけないようにしてるっていう。はい。まさにそこが肝なんですね。具体的には一番後ろにアプリライブラリーっていうのが並んでるんですね。ここで検索に例えばLINEって打ち込んで起動するんですね。そうするとめんどくさいんですよ。はい。そうですね。確かに。起動するまでの摩擦を増やすってことが重要なんですよね。なるほど。となると、自分で目的を持って開くってことをしない限りは、ついつい触ってしまうってことがなくなる。ここが重要なポイントですね。アプリを消すんじゃなくてアイコンを消す。なるほど。だからめんどくさくするんですね、そういう意味で。そう。便利すぎるんです。なるほどな。
2つ目は通知を切ることです。これはまさにお仕事でSlackがっていう話になると、Slackはおそらく消せないと思うんです。ただ例えばLINEだったら消せるかもしれないとか、他のアプリも通知を飛ばしてきますよね。これはもうアプリが自分のアプリに注意を向けさせようと必死になって通知を出してきてるんで、それを最小限に抑えてください。なるほど。私の場合はもう完全にゼロにしちゃってますけれども、それはちょっと難しいかなと思うので、通知をできるだけ抑えて、通知がない状態で時間を決めて開くようにするっていうことがポイントです。私の場合は夕飯を食べた後にメッセージを一括で確認すると決めてます。あ、なるほど。もうある程度ルーティン化してるというか。はい。これが仕組み化ですね。そういうことか。まあ、でも1つ目と繋がってる部分ではありますよね。はい。
僕が使ってるスマホなんですけど、アプリとかも結構、こういうあれですよね。はい。これを、めちゃめちゃ並んで。そうですよね。これを4つにするってことですよね、まずは。4つじゃなくてもいいですけど、とにかく減らすっていうことですね。なるほど。そういうことか。これちょっとやってみます。ありがとうございます。はい。これできますよね、皆さんね。はい。確かに。
3つ目は、皆さん今日目覚まし時計買ってください。目覚まし時計。はい。これなぜかと言うと、多くの場合スマホでアラーム設定して寝て起きたりするんですよね。となるともう起きて最初に触るのもスマホだし、寝る前最後に触るのもスマホ。もうスマホに始まりスマホで終わる人生に支配されちゃうんですよね。確かに。で、特に冬なんかはもう布団から出たくないなと言ってベッドの中でいじる。寝る前も同じく、寝落ちするまで見ちゃうってことが起こる。なので充電する場所をできれば寝室の外、リビングとか別の部屋で充電をし、目覚まし時計によって起きるっていう風にすることによって、その寝る前と起きた後のダラダラスマホをなくすことができますね。
なるほど。確かに僕も寝る時いつもスマホでアラームセットして、寝てスマホの音で起きて、スマホを見て目覚まし消して、だけどそのまんままたYouTube見たりとか、SNS見たりとか、確かにしてます。え、これ榊さんはいつぐらいからやられてるんですか?
はい。段階的にやってるんですけれども、もうかなり前から、何年ぐらいだろうな、もう5、6年やってると思います。で、ホーム画面の片付けと目覚まし時計はこの1年以内に始めたんですけれども、やはり睡眠の質が上がったなと。もちろん1人のデータなので科学的ではないんですけれども、実感としてもやはり睡眠の質が上がったなと感じてますね。
なるほど。スマホ疲れを感じてるのに触ってしまう謎っていったところをちょっとお伺いしたいんですけど。はい。はい。これ一言で言えば、そう作られてるからですよね。もう作ってる側の企業が、いかにそのユーザーの注意を引きつけるか、もうそこに注いで作ってるわけなんですね。なので無意識に使ってるっておっしゃいましたけど、使わされてるってわけですよね。なるほど。それによって彼らにはお金が入っているわけですよね。広告収入が得られたりとか。そういう風に使わされてしまっているってことが大前提としてあります。
で、疲れてるのになんで触ってしまうのかというのは、まさに前頭前野のブレーキをする力が弱まってるからですね。疲れれば疲れるほど前頭前野の活動っていうのは落ちてくる。なのでよりブレーキが効かなくなって、ついついいじらされてしまう。このループにはまっていくっていうのがメカニズムですね。
なるほど。その2つの要因があるわけですね。使わされてる企業側の策略というか、マーケティング戦略に乗せられてるっていうのが1つと、そのブレーキが効かなくなってしまってるっていうところですね。はい。でもなんか最初の前者って多分僕らが止めることできないじゃないですか。もう企業側が勝手にやってることなんで。そこに乗らないようにすることは確かにできますけど、それをストップさせることは難しいと思うんで。だからそういう意味では後者の部分というか、榊さんがおっしゃってた3つの、なるべくスマホから離脱するというか、そういうのを実践していくしかもう方法ないもんなんですかね。
そうですね。もう自分の脳は自分で守る、これに尽きるんじゃないでしょうか。
なるほどな。このスマホ依存のメカニズムというか、これって子供と大人で差があるもんなんですか?うん。はい。まず原則同じです。あ、一緒なんですね。はい。原則は同じですけれども、やはり子供の方が前頭前野の発達がまだ未熟なので、ブレーキをする力自体が弱いというのと、これはもう依存の原則として、どんな依存物であっても始める年齢が若ければ若いほど依存は重症化しやすいって言われてるんですね。なので早くスマホを触り始めた子の方がやっぱり依存のリスクが高まってしまう。この2つの点が考えられるかなと思います。
僕も確かにスマホを触り出したのって高校生ぐらいだったと思うんですよ。ちょうどスマホが出たのが多分小学校の高学年ぐらいで、当然それまではもちろんゲームとかはありましたけど、スマホはもちろん持ってなくて。でも今の多分若い人っていうか、10代の子たちってもう生まれた瞬間から多分スマホがあるわけですもんね。
はい。我々も一番危機感を持っているところです。もう国の統計でもう2歳児とか1歳児のデータで平均2時間ぐらい使ってるって出てるんですよね。もうこういった子たちがこれから保育園、幼稚園、小学校、中学校と上がっていくわけなんで、もう事態が悪化するのは確定してるんですね。確かに。
はい。ただこのスマホ育児の問題って複雑なんですね。親御さんも別にやりたくてやってるわけじゃないんですよ。もう社会が変わって共働きになってワンオペ育児になって、もう猫の手も借りたいという思いでスマホの手を借りてるにすぎない。もうそういう人たちから「スマホ育児ダメだ」って言って取り上げてしまったら、それこそ育児のうつや能量につながるかもしれない。なのでお子さんに対してこのリスクの啓発は当然必要なんだけれども、親が悪いではなくて、やっぱりスマホなんかに頼らずに安心安全に子育てができる環境を整えようよと。これは政治や行政に働きかけていく問題なんですよね。なるほど。ここがやはり複雑なポイントですね、スマホ育児に関しては。
確かに僕もやっちゃいそうですもんね、子供がもしできて子育てするってなった時に。やっぱ楽な手段じゃないですか。でもね、スマホをずっと見続けることによる学力の低下であったりとか、正直多分悪影響だらけだと思うんで。すごいなんか便利だなって感じる一方で、そういう負の側面もやっぱり理解しとかないとダメってことですもんね。
はい。で、もう1つ陰の恐ろしいポイントが、格差の拡大なんですよね。はい。格差。はい。その一部の使いこなしている側、あるいは作ってる側の、ある種エリートたちと、使わされてしまっている多くの市民の間での格差。これは経済的な格差もそうだろうし、能力的な格差もそうだろうし、どんどん拡大されていってしまうんじゃないかっていうことが、実は大きく見ると社会全体の問題としてはあるんですよね。なるほど。そういうことか。スマホ格差みたいな感じですよね。そうか。
はい。1人でも目覚めてもらって、この動画をきっかけにでもいいんですけれども、自分の脳は自分で守るというところを、支配されないぞと、強い意思と仕組み化によって戦っていってほしいなと思いますね。
なるほど。スマホをなるべく自分から離すっていう、どれぐらいで効果というか成果が出てくるもんなんですかね、期間で言うと。
はい。研究でも結構まちまちなんですけれども、それこそ短期だったら1日、それこそデジタルデトックスのキャンプに行こうとか、そういった研究ももちろんありますし、長期で言えば1週間、2週間、1ヶ月、半年、1年とあるんですけれども、これも人によってどのくらいのペースで依存していったかというか、時間が伸びていったかと、それとおそらく同じ時間ぐらいはかかるんじゃないかなと覚悟しておいた方がいいと思います。
はい。もう習慣がつくにも長い時間がかかって今のとこに至ってるわけなんで、例えば今日これやったら治りますよとか、この薬飲んだら治りますよとか、そういった世界ではないんですよね。やはり習慣を変えるには習慣を変えていくしかないという、非常にシンプルなんだけれども、その1歩目、まずは始めるっていうとこが大事っていうのはそういうことですね。
スマホ離れの習慣を作るってことですね。うん。はい。だからそういう意味ではね、スマホ歴10年だったら、10年スパンぐらいで考えるぐらいの方がいいってことですよね。
はい。そうですね。気持ち的にはそのぐらいでいた方がいいかなと。そう言うとかなり途方もないように思われるかもしれないんですけれども、人間誰しも今この瞬間が一番若いので、もういつ始めるかって言ったら、もう今始めるのが一番いいわけなんですよね。
僕もちょっと今日からそれはやろうっていう風に聞いてすごい思いましたし、なかなか行動できてないような若い世代もすごい多いと思うので、是非ちょっと一緒にトライできたらなっていう風にはすごい思いました。
はい。最後おっしゃったことが一番素晴らしいなと思ったんですけど、これは仲間を作ることですね。なるほど。はい。1人で戦うんではなくて、お友達同士とか、あるいは小さければお子さんと家族でルールを一緒に作って取り組むっていうことが大切だと思います。やっぱり1人で戦っていると、それこそLINEでメッセージ来ちゃったりするわけじゃないですか。でもこのお友達同士の中では、じゃあ10時以降はちょっとやめとこうよとか、口裏合わせをしておくとかで、実際なんかスクリーンタイムとか測ってみて、これくらい減ったよねってことで皆さん励まし合うとか。やっぱ1人で戦うんではなくて、みんなで一緒に友達同士戦うってことも1つ必要かなと思いますね。
なるほど。共同作業で頑張るっていうことですね。そうか。スマホとの距離っていうのをある程度適正に持つことができると、幸福度とか、なんかそういう精神的な面での恩恵とかも結構あるもんなんですかね。
はい。大きいと思います。やはりこれまで話してきたように、精神面、心身への悪影響がたくさんあるって話をしてきたんで、それがごっそりなくなるって考えれば、ものすごい心も体も軽くなるんじゃないかなと。なので、ある種そういったポジティブな未来を思い浮かべながら。なんか楽しいことを我慢するって考えるとネガティブになっちゃうじゃないですか。そうではなくて、やめることによってむしろ自分の人生を取り戻すんだと。知らないうちにそのビッグテックに取られていた自分の人生を自分の元に取り戻すんだ、ぐらいにポジティブに捉えて楽しんでもらえるといいんじゃないかなと思いますね。
なるほど。それをすることによってやっぱ習慣もできるし、楽しみながらスマホ依存を解消できるっていうようなことですよね。
はい。もう今しかできないことがたくさんあると思います。で、人間に与えられた時間っていうのは有限でものすごい貴重なものなんですね。で、そういった時間をある種溶かしてしまっているっていうのは、おじさん臭いかもしれないけれども、正直もったいないなと思ってしまいます。もちろん全くやるなとは言わないし、そのSNSを通じて繋がった仲間たちもたくさんいると思います。そこで是非オンラインで終わるんじゃなくて、リアルな体験を一緒にしに行こうよと誘ってもらって、リアルで遊びに行けば、その時間は少なくともデジタルデトックスできるわけですよね。是非なんか楽しいことをやめなきゃいけないとか諦めなきゃいけないっていうネガティブな発想ではなくて、リアルな人生、自分の人生を楽しんでやるんだというポジティブな思いで、自分の人生をテックから取り戻してもらいたいなという風に切に願うところです。
なるほど。いい言葉をいただきました。ありがとうございます。ちょっと僕も、頑張るというよりかは楽しんでスマホ脱却の人生を送っていけたらと思います。今日はありがとうございました。はい、ありがとうございました。ありがとうございました。
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