「キユーピーを使え」と批判した挑戦者の冷やしカルボナーラそうめんを、リュウジが自分のレシピと食べ比べる

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概要

リュウジの「冷やしカルボナーラそうめん」はSNSで大きく拡散したが、X上でこのレシピを強く批判する引用投稿がついた。リュウジが「それならレシピを出してほしい」と返すと、その人物は自作の写真付きでレシピを送ってきた。動画では、リュウジがこの「挑戦者」のレシピを自分のレシピと同じ条件で作り、同席者と食べ比べる。どちらがうまいかを決めるだけでなく、二つのレシピが何を目指しているのか、リュウジがどう評価したのかまでが語られる。

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発端:「ピュアセレクトに卵黄を足すなら、最初からキユーピーを使え」

元のレシピは、マヨネーズと卵黄を混ぜて冷たいカルボナーラ風のソースを作るものだ。著作権の問題を避けるため、リュウジは批判の投稿を画面に出さず、内容を口頭で紹介した。批判の要点は「わざわざ味の素のピュアセレクトマヨネーズを指定しておいて、追加で卵を使うのはめちゃくちゃだ。最初からキユーピーマヨネーズと卵を使えばいい」というものだった。リュウジの説明では、ピュアセレクトマヨネーズは全卵を使い、キユーピーは卵黄を使う。批判者は、卵の要素を足すなら最初から卵黄のマヨネーズを使えと主張していたことになる。

リュウジはこの主張がそもそもずれていると考え、二つの点を挙げた。一つ目は全卵を使った場合の問題だ。卵白は火を通さないと固まらないので、全卵を使うとソースがしゃばしゃばになる。どのマヨネーズを使っても、生の卵白を食べるそうめんになってしまう。

二つ目はマヨネーズに含まれる卵の量である。このレシピでは1人前にマヨネーズを15g使うが、キユーピーに替えても卵に換算すると0.1個分にしかならないとリュウジは説明する。マヨネーズの卵成分はごく少ないので、銘柄を替えても差はほとんど出ない。卵黄1個分の卵をマヨネーズでまかなおうとすると150gほど必要になり、100gの麺に150gのマヨネーズを合わせればそれはそうめんではなくマヨネーズを食べているのと同じだ、とリュウジは反論した。卵を使わず市販のマヨネーズだけで作ると、それはカルボナーラではなく「マヨネーズそうめん」になる、というのも反論の一部である。

これに対して相手は、卵を入れたいならマヨネーズを使わず、普通のカルボナーラのベースを作ればいいと返した。やりとりが続いたあと、リュウジが「そこまで言うならレシピを出してください」と求めると、相手は実際に作った写真付きでレシピを出してきた。リュウジにとって初めての展開で、「この人すごく好きだな」と感じたという。暴言も含む投稿だったので最初は「アンチ」と呼んでいたが、途中から呼び方を「挑戦者さん」に改めている。

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条件をそろえる:同じ粉チーズ、同じベーコン

挑戦者は元のレシピで、削るタイプのパルミジャーノとパンチェッタを使っていた。ただし挑戦者自身も、高い食材を使えばおいしいのは当たり前でレギュレーション違反だと認めていた。そこで今回は、両方ともリュウジのレシピと同じ粉チーズと同じベーコンを使う。

材料で違うのは次の点だ。卵黄はリュウジが1個、挑戦者が2個。粉チーズは挑戦者のほうがずっと多い。挑戦者のレシピは旨味調味料を使わない。卵を2個使うぶん、原価は挑戦者のレシピのほうが高くなるとリュウジは見る。判定は同席者に任せた。同席者が責任の重さを口にすると、リュウジは「俺は唯一負けられる料理研究家なので、負けても大丈夫」と笑って返した。

パンチェッタやグアンチャーレ、パルミジャーノ・レッジャーノを日常的に使う人は、基本的に自分のことが嫌いなはずだ、とリュウジは言う。自分はそれらを絶対に使わないからだ。それでも料理への反論は好きだという。たいていの批判者は口だけで何も出してこないが、この人は実際に作ってきた。挑戦者がパンチェッタを選んでいる点から、日常的に料理をする人だろうとリュウジは推測した。

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ベーコンの下ごしらえ

挑戦者はベーコンをあらかじめ炒めていたので、リュウジのほうも先に炒める。油は引かない。ベーコンは40gずつ量ったが、炒めると脂が出て30〜35g程度になるとリュウジは見積もった。多少の差が出ても、両方を同じ条件で炒めているので問題ないという判断だ。

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リュウジのソース:マヨネーズと旨味調味料でチーズを抑える

リュウジのソースは、卵黄1個にピュアセレクトマヨネーズ15g、塩、味の素6振り、粉チーズ大さじ1を加えて箸で混ぜるだけだ。残った卵白は別の容器にまとめた。挑戦者のレシピには卵白の使い道が書かれていなかったという。

卵黄を2個使うのが好きではない理由について、リュウジは「うまいに決まってるから」と言う。それに、卵白が2個分残ると使い道に困る。

マヨネーズの酸味が気になるという声が多かったことについては、自分には気にならないと答えた。卵黄の割合が多いので酸っぱくならず、ピュアセレクトはもともと酸っぱくない、という説明である。チーズを少なくするかわりに旨味調味料で旨味を補っている、とリュウジは自分のレシピの考え方を説明した。実際に粉チーズ大さじ1を量ると8gだった。普段使いならこちらのほうが安く済むという。リュウジはこのソースを、コストパフォーマンスとおいしさのバランスが自分の中で一番いいものだと位置づけている。原価の比較は後でテロップで出すと話していた。

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挑戦者のソース:マヨネーズのかわりにサラダ油、粉チーズ30g

挑戦者のソースは、卵黄2個にサラダ油大さじ1、塩ひとつまみ、粉チーズ30gを合わせる。挑戦者の考えは、油と卵を混ぜればマヨネーズになるのだから、酢の酸味を避けたいなら最初から酢を入れずに卵黄とサラダ油で作ればいい、というものだ。リュウジはこれを「酢を使わないマヨネーズ」と言い表した。

リュウジが心配していたのはチーズの量だ。粉チーズは容器全体で80g入りなのに、そのうち30gを使う。容器の3分の1以上である。計量中に1gが先にこぼれたので29gにそろえた。リュウジは「恐ろしい量」と驚きつつ、「これは確かにうまいかもしれない」とも話している。

混ぜてみると、ソースはかなり硬くなった。リュウジによれば、油と卵が混ざると硬いマヨネーズのような状態になり、そこに30gの粉チーズが入るので、ソースというより塊に近くなる。レシピには「お好みの硬さに水で」とあるだけで水の量は書かれていない。リュウジは、水で薄めると旨味も薄まるのではないかと気にしつつ、自分のソースと同じくらいのゆるさに合わせることにした。水を大さじ1加えるとちゃんと伸び、残りは麺との絡み具合を見て調整することにした。リュウジはこれを「贅沢バージョン」と呼んでいる。

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そうめんの茹で方:45秒と1分の氷水

そうめんはどちらも100g(1束)。伸びるとおいしくなくなるので、1人前ずつ順に茹でる。そうめんの茹で方について挑戦者から反論はなかったので、ここは同じ条件にした。

茹で時間は45秒。表示は2分だが、45秒のほうが麺にコシが出て好きだから、というのがリュウジの理由だ。流水で洗った直後は硬いが、氷水に1分浸すとコリッとした食感になるという。「ここは厳密にやらないとみんなブチ切れちゃう」と話し、盛り付けの差を言われないように同じような皿を用意した。

茹でている間、リュウジは自分を嫌う人について話した。この動画は自分を嫌いな人も見るだろうが、嫌いな人の中には料理を愛している人がいるので、そういう人は結構好きだという。イタリアンをきちんと勉強してきた人にとって、安い材料ばかりの自分の適当な料理がおいしいとされると、勉強してきたことの価値が下がるようで嫌なのだろう、とリュウジは推し量る。そのうえで同席者には、挑戦者のほうがおいしければそう言ってほしいと頼んだ。

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リュウジのレシピを試食:水の切り方で食感が変わった

リュウジは氷水から上げた麺の水を軽く切り、卵マヨネーズソースで和えて、パスタのように盛り付けた。ベーコンと仕上げの粉チーズをのせて完成。

試食した二人は「めっちゃうまい」と言い、酸味もまったく気にならないと口をそろえた。リュウジも酸味は苦手なほうだという。

同席者は、以前の撮影のときよりそうめんが軽く感じると話した。リュウジによれば、今回は水を絞りすぎないようにした。前回の動画のコメントに「パサついているのでは」という指摘があり、リュウジ自身も前回は最後が少しパサついたと感じていたので、今回は意識して軽めに水を切ったという。そうめんは絞り方で食感が変わるので、少し水が残っているほうがいいのかもしれない、とリュウジはこれを今回の発見として挙げた。まとまりすぎるのが嫌な人は水を緩めに切るといい、というのが視聴者への助言である。

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挑戦者のレシピを試食:「チーズパスタ」「イタリアンっぽい」

挑戦者のそうめんも45秒茹でて同じ手順で冷やした。より冷たくするため、氷を少し増やしている。リュウジは「でも俺のソースは傑作だと思うけどな」と言いつつ、粉チーズが多いぶん旨味は補えているはずだと見ていた。

麺を和えると、チーズの量が効いてまだ硬かった。水を大さじ半分ほど足すと、とろっとしたソースになった。仕上がりの色はかなり黄色い。ベーコン、黒胡椒、仕上げの粉チーズをリュウジのものと同じくらいのせて完成させた。

試食では、リュウジが先に反応しかけたところを同席者が止めた。感想に流されたくないからだ。二人とも「味が全然違う」と言い、同席者は「チーズパスタって感じ」、リュウジは「イタリアンっぽい」と表現した。濃厚さでいえば圧倒的にこちらだという。ベーコンと一緒に食べると味が完成する、パサつきもなくうまくできている、という感想も出た。

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白だしの味変はどうだったか

挑戦者はレシピに「白だしをかけたほうがうまい」と書き添えていた。そこで白だしを少しかけて試した。リュウジは、出汁の概念を加えるということだろうと解釈する。自分のレシピには旨味調味料が入っているが、挑戦者のレシピには出汁の要素がないからだ。一方で、白だしを足すと結局は旨味調味料を入れるのと同じことになるとも指摘した。

食べたリュウジは「だったらチーズを減らしたほうがいいかな」と言った。同席者は、白だしがチーズの濃さと少しけんかしていると感じた。ただし挑戦者は白だしの銘柄を指定していなかったので、使ったものが違えば結果も違ったかもしれない、とリュウジは留保をつけている。最終的にリュウジは「俺は好きかも」と言っていた。

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判定:一食のそうめんならリュウジ、コースの一皿なら挑戦者

同席者は、リュウジのレシピのほうが好きだと答えた。濃厚すぎる料理がそもそもあまり好きではなく、食べているうちに飽きるからだという。挑戦者のものも途中まではおいしかった、と付け加えている。リュウジも「一食として食べるなら僕のほうがうまい」と言った。お昼に「そうめんだよ」と出されて食べるなら、自分のレシピのほうがいいという評価だ。

一方でリュウジは、ここが料理の難しいところだと続けた。挑戦者のレシピは旨味が少なめに仕上がっている。だから、たとえばイタリアンの小鉢として少量出すなら、こちらのほうがうまいかもしれない。いろいろな料理が出てくる中で、他の旨味と合わせて食べるなら、とてもおいしい一皿になるはずだという。リュウジはこのレシピを「イタリアン色がかなり強い構成」と評し、「この料理はめっちゃ好き」と話した。挑戦者のほうはキリッとした白ワインに合わせたくなる一方、自分のそうめんは旨味が強いのでワインと合わせる感じではない、という指摘もあった。

結論としてリュウジは「どっちがうまいかはケースバイケース」とまとめた。自分の舌に嘘はつけないとしたうえで、チーズがとにかく好きな人には挑戦者のレシピのほうが合うだろうとも認めている。

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コストとレシピの性格の違い

挑戦者がもともと使っていたパルミジャーノ・レッジャーノで作れば、もっとうまくなるだろうとリュウジは考えている。ただしその場合、原価は3倍ほど違ってくるはずで、粉チーズで作った今回でもすでに2〜3倍の差があるだろう、というのがリュウジの見立てだ。正確な数字は後で割り出してテロップで示すとしている。

そのうえでリュウジは、このレシピは「バズレシピ向きではない」と話した。一食を安く済ませるための料理というより、イタリアンのシェフがそうめんを使ったらどうなるかというレシピだ、という位置づけである。それでも「素晴らしいと思う」「このレシピは否定したくない」と繰り返し、普通の人にはなかなか思いつかない組み立てで、そうめんとの合わせ方もよくまとまっていて勉強になったと述べた。

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「アンチ」と呼んだことへの謝罪と、残された提案

最後にリュウジは、冒頭で挑戦者を「アンチ」と呼んだことを謝った。アンチではなく、料理がすごく好きな人なのだろうという。食べる前は何か言い返してやろうかと思っていたが、言うことは何もなかった、とも振り返っている。同席者も、正直あまりおいしくないのではという偏見が少しあったが、思ったよりずっとおいしくて驚いたと話した。

リュウジは、料理をわかっている人に指摘されるなら納得できる面もあると話す一方で、自分のレシピも挑戦者に食べてもらいたいと言った。そういう企画をやっても悪くないし、これからも切磋琢磨したい、おすすめの食べ方があれば教えてほしい、と呼びかけている。挑戦者に直接食べてもらう企画はまだ実現しておらず、動画はレシピ提供への感謝で締めくくられた。