浅草のビアハウスで食べた「ザワペペ」を、リュウジが記憶と味見だけで再現する

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概要

料理研究家のリュウジは前日、浅草のビアハウスでザワークラウト入りのペペロンチーノ(通称「ザワペペ」)を食べて感動した。この動画では、店にレシピを聞かずに、同席者と一緒に食べた記憶と味見だけでその一皿を家庭の材料で再現する。後半では、余ったザワークラウトを使い切るためのスープも作っている。

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きっかけ:酸っぱくないザワークラウトのパスタ

冒頭では、前回の動画のピーマンの炊き込みご飯の再生数が伸びていることに触れたあと、前日の店での映像が流れる。リュウジは「ザワークラウトのペペロンチーノは食べたことがない」と言いながら口にし、もっと酸っぱいと思っていたのに酸味がまったくないことに驚いている。「これだけ食いに来てもいい」「まだまだ知らねえもんがいっぱいある」とまで話していた。その感動から自分で作れないか試したくなり、この日ザワークラウトを買ってきたという。

同席者はザワークラウトを知らなかった。リュウジは、キャベツを酢に漬けて少し発酵させたもので、肉料理などに添えるだけでも使えると説明する。スーパーで売っていて手作りもできるが、買ったほうが早いというのがリュウジの考えだ。店も既製品を使っていると言っていたかもしれない、とも話している。

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開かない瓶のふたを開けるコツ

調理の前に、ザワークラウトの瓶が開かない場面があった。リュウジはふたの縁を軽く叩いて開ける。叩くとアルミのふたが変形して空気が入りやすくなり、開けやすくなるという理屈だ。イタリアンの店で働いていたころ、海外製の瓶が多く使われていて、そこで教わったそうだ。叩くのはハサミでも包丁の背でもよいと勧めている。

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記憶から材料を割り出す

材料は二人の記憶をすり合わせて決めていく。唐辛子は1本丸ごと入っていて割ってあったようで、辛さはごく控えめだった。そのため1人前1本で十分と判断している。ニンニクはかなり多く、10〜15g程度と見積もった。普通のペペロンチーノと違うのは、ニンニクを最初に揚げてガーリックチップにし、最後に上からかけていた点だという。

ソースのうまみについては、店の味がリュウジの普段使うコンソメとは違っていたと話す。フォンのようなものを取っているのかもしれない、という推測だ。同席者は、自分はうまみの強い味が好きなのに、調味料をあまり使っていないような味でもとても美味しく、不思議でソースをスプーンでずっと舐めていたと振り返る。どうやったら家でこの味を作れるかを考えるのが料理研究の面白いところだ、とリュウジは言う。

玉ねぎも結構入っていたので、スライスして使う。ベーコンについては、店員はベーコン入りと言っていたが、見た目には入っていなかった。そこでリュウジは、細かく刻んで味出しに使っているのではないかと推測した。ベーコンの存在感は強くなかったので、ハーフベーコン2枚をみじん切りにして少量入れる。仮に店と違っていても合わないはずはない、という判断だ。

麺の扱いについては、別茹でだと断言している。一緒に茹でるとソースにとろみがつくので、絶対にワンパンではないという理由だ。麺は少し太めに感じたので、1.6mmか1.7mmを使うよう勧め、この日は1.7mmを使った。同席者は、玉ねぎを使ったり麺を別茹でしたりする作り方は、普段のリュウジの発想にはないものだと指摘している。

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ガーリックチップ:中火で、芯は取らない

最初に大さじ1のオリーブオイルで薄切りのニンニクを炒め、取り出す。強火だと薄いニンニクがすぐ焦げるので中火で行う。ニンニクの芯は普通なら取るところだが、最近は取らなくても味にあまり影響がないとわかったので取っていない、とリュウジは話す。

パスタを茹でる湯は塩分1%で、目安は「少しだけ濃いめのスープ」くらいの味だという。ニンニクの色づきは、店のものが強くカリカリに焦げていなかったことを思い出し、ほどほどで止めた。通常のペペロンチーノならここまで火を入れないそうだ。

この違いについて、リュウジは店のシェフがフレンチとドイツ料理の人だったことを挙げる。だから本場イタリアンの作り方ではないのだろう、という見立てだ。和食の料理人が作るパスタもまた違うものになる。「本場の作り方が全ていいってわけではない」と話している。ニンニクを引き上げたら、油はなるべくフライパンに残しておく。この油で具を炒めるからだ。

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具を炒めてブイヨンを作る

ガーリックオイルに唐辛子、ベーコン、玉ねぎを入れて炒める。ベーコンは焦げた感じではなく、ソースに混じり合っていたはずだという。玉ねぎ入りのペペロンチーノを新鮮がる同席者に、リュウジは一人暮らしのころの話をする。玉ねぎは常温でも腐らないので一人暮らしの味方で、若いころは何にでも入れていたそうだ。軽く炒めたら火から外し、表示8分のパスタを7分で茹で始める。

茹でている間にブイヨンを作る。煮詰まる分を見越して水80ccをフライパンに入れる。店はブイヨンをきちんと取っているか、ドイツのブイヨンを使っている可能性が高い、とリュウジは推測する。ただ今回はコンソメで代用した。店の味はそれほど強くなかったし、ベーコンのうまみも加わるので、コンソメは小さじ1/2にする。さらに、コンソメだけではないうまさを出すため、鶏ガラスープを小さじ1/4加えた。チキンブイヨンでもよいが、家庭にはないだろうから鶏ガラで、という理由だ。強火で煮立てると水分が飛ぶので、ここからは弱火にする。

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ザワークラウトは20g、火を入れて酸味を飛ばす

ここでようやくザワークラウトを加える。店でもそれほど量は入っていなかったはずで、20g、多くても25g程度だと見積もった。入れすぎると酸っぱくなる。店の味で酸味を感じなかったのは、火を入れて酸味を飛ばしていたからだろう、というのがリュウジの推測だ。実際に煮ると発酵臭が立つ。店のパスタにはこの香りがなかったので、少し飛ばす。酸味が好きならもっと入れてもよいという。最後に茹で汁を少量加える。

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仕上げ:茹で汁を残し、ガーリックチップは半分ずつ

パスタは固めに茹で上げる。茹で汁を少し残しておいて後で伸ばせるようにするのがコツだと説明している。パスタをソースと和え、ガーリックチップの半分を加えて、うまみを麺に溶け込ませる。店のパスタにはソース感が残っていたので、取っておいた茹で汁をさらに足す。リュウジは「やっぱ残しててよかった」と話していた。最後にコンソメをひとつまみ加えて味を整え、オリーブオイル小さじ2で仕上げる。

同席者は、仕上げの油が別の油かと思っていたらしい。以前ごま油だったことがあり、一日立ち直れなかったと笑い話をしている。胡椒はペペロンチーノなので入れない。皿の底にスープが残る状態が店と同じだという。盛り付けたら、残りのガーリックチップを上にたっぷりのせて完成だ。リュウジは改めて、レシピは一切聞いておらず想像で作ったと強調し、店で一緒に食べた同席者に「それっぽいか」を判定してもらう。

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試食:「かなり一緒」

食べた二人の感想は「かなり同じ」「マジでほぼ一緒」だった。ニンニクのパンチの強さ、麺の硬さや太さまで近いという。麺については、同席者が固めを好むと聞いていたので合わせた、とリュウジは明かしている。ベーコンのうまみがかなり効いていて、同席者は店でもこういう形で入っていたのかもしれないと話した。ザワークラウトを入れても酸っぱくならないことも確認している。

食べながら、ザワークラウトの使い道の話になった。酢漬けなので日持ちし、ポトフに添えてもよい。紅生姜のような漬物的な役割をする、とリュウジは言う。売り場は大抵ピクルスと同じで、要はピクルスの一種だからだという説明だ。リュウジの行くスーパーにあるのだから、多くの店にあるだろうと見ている。

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余ったザワークラウトをどうするか

パスタには20gしか使わないので、一瓶買うとなかなか減らない。最初は300g程度かと話していたが、後で量ると680g入っていた。いちばん簡単なのはソーセージに添える食べ方で、酸味がソーセージを引き立てる。ホットドッグにピクルス代わりに入れるのもよい。ただ一品の料理として作るならスープがおすすめだということで、続けてスープを作ることになった。

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ザワークラウトとベーコンのスープ

ベーコン(全体で約60g)を細切りにする。ブロックベーコンなら大きめに切ってよい。ソーセージでもよく、そのほうがうまいかもしれない、とリュウジは言う。オリーブオイル(なければ米油)で炒め、ザワークラウトを90gほど加えて一緒に炒める。キノコがあれば入れるとよく、余っていたマッシュルームを50gほど使った。マッシュルームは家庭ではそれほど余らないだろうから、舞茸や平茸でもよいと補足している。

ここでしっかり炒めるのがポイントだと説明している。酸っぱいスープを受け付けない日本人は多い。炒めることで酢が飛んで酸味が抜け、うまみだけが凝縮する、というのがリュウジの説明だ。炒めた段階で味見すると、すでに美味しいという。普段使わない食材が出てくると興奮する、とも話している。

水500ccを加え、2〜3人前にする。コンソメでもよいが、先ほどのパスタと味を変え、ザワークラウトのうまさをシンプルに出したいので、鶏ガラスープで調味した。ニンニクを入れてもよいが、入れるとパスタと同じ味になってしまう。ザワークラウトは発酵していてうまみが出るので、スープの素にするととても美味しいというのがリュウジの見方だ。

味付けは様子を見ながら進める。鶏ガラスープだけでは足りないので塩をひとつまみ、胡椒を4振り加えた。鶏ガラスープは最終的に小さじ1と1/2にしている。塩気が苦手なら塩は不要で、調整しながら作るとよい。豚肉でも合うという。火が通り、自分が美味しいと思えば完成だ。仕上げにオリーブオイルを軽く回しかける。

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スープの試食と、ザワークラウトを常備する理由

スープの感想は、酸味が少し残っているのがよい、具材の食感もよい、というものだった。リュウジは、鶏ガラスープにしたことでコンソメ味に寄らず、ザワークラウトの味がきちんと効いていると話す。パスタと同じく少量を具材として使うのがよく、今回の90gという分量がちょうどよかったという。同席者は人参やじゃがいもなど余り野菜を入れても合いそうだと提案し、リュウジもじゃがいもはいいかもしれないと応じた。もう一品スープが欲しいときに簡単に作れて、野菜も取れる点を評価している。

最後にリュウジは、ザワークラウトは買って損はないと思うと勧める。リュウジが買ったのはそれほど安くないスーパーだったが、それでも350円台で、量も多かったという。酢漬けなので日持ちし、冷蔵庫に置いておけば付け合わせにもスープにもなる。朝食でパンと合わせてもよい、という話で動画は締めくくられた。