サッポロ一番の袋麺を12種類食べ比べる:リュウジと武島たけしが探した「一番うまい一杯」

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概要

料理研究家のリュウジが、料理YouTuberの武島たけし(「武島たけしの極み飯」)を招き、サンヨー食品の「サッポロ一番」ブランドの袋麺を10数種類まとめて食べ比べた回である。問いは単純で、定番の塩・みそ・しょうゆと派生商品、ご当地監修シリーズまで並べたとき、結局どれが一番うまいのかである。リュウジは以前プロモーションに「みそ派」として参加したほどのみそ好きで、武島は「めっちゃ食う」と言い、とくに塩とみそを好む。2人に加えてスタッフも試食に加わり、1品ずつ評価を出していく。冒頭で武島は、動画を3か月ほど更新しないことで知られる「ニート」としていじられている。

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作り方の流儀:水は50cc減らすか、麺はのばすか

最初に、作り方の好みの違いが話題になる。武島は袋の表示どおりではなく、麺を長めに茹でて「ちょっと伸びたぐらい」にするのが好きだという。汁がなくなるのではと思うほどぶよぶよにするのが武島の好みである。リュウジには「バズレシピ規定」があり、表示の水量から50cc減らして作る。塩ラーメンは450ccで作った。

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塩ラーメン:他にない風味と、明かされないレシピ

1品目は「塩ラーメン」。粉末スープを溶かし、付属の切りごまを最後に振る。リュウジは粉末スープを「これだけで売ってほしいぐらい」と言い、他の塩ラーメンにはない独特の風味があると評した。鶏ガラが出汁のベースらしいが、サッポロ一番の関係者に聞いても詳しくは教えてもらえなかったという。リュウジは、自分には真似できないと思う、レシピを知っているのは世界で3人ぐらいではないかと冗談まじりに語った。

武島は、アレンジすればSSSぐらいまで化けると評した。何にでも応用できる土台だという見方である。

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みそラーメン:「みそ」ではなく「サッポロ一番の味」

2品目の「みそラーメン」は水400ccで作った。リュウジによると、サッポロ一番の麺には味ごとに異なる素材が練り込まれており、みそラーメンの麺にはみそが入っている。塩、みそ、しょうゆで麺そのものが違うことを、武島は知らなかった。リュウジは「サッポロ一番を再確認しなければいけない」と話している。

子どもの頃の話では、リュウジはほとんどみそばかり食べていたという。九州出身の武島の周りには豚骨系の袋麺が多く、うまかっちゃんなどが身近だった。

付属の七味のおかげで少し辛みがある。2人とも、みそラーメンというより「サッポロ一番の味」だと口をそろえた。武島はプラス評価をつけたが、この日は何も食べずに来たのでみそがとてもうまく感じたと付け加え、リュウジに「それはコンディションだろう」と返されている。リュウジは塩の次にみそを食べて改めてうまいと感じ、「塩もうまいけど、俺はみそ」と自分の好みを確かめた。この時点で、後の商品がこれを超えたらすごいと話している。

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しょうゆ味:麺の個性が強く、評価が分かれた

3品目の「しょうゆ味」は、リュウジの祖母の一押しだという。麺にはしょうゆが練り込まれ、少し茶色い。鶏ガラが基本のスープに、付属の胡椒を振る。リュウジにとっては懐かしい味である。

武島の評価は控えめだった。スープはうまいが、ほかにもありそうな味だという。麺はもっと細くしてほしいとも言った。リュウジも、みそと比べると麺とスープの一体感が弱いと感じた。リュウジはこの麺に独特の張りがあるテクスチャーを感じていて、武島はそれが少し強いと受け止めた。もう少しスープになじむ麺が好みだという。ただリュウジは、アレンジで一番うまくなるのがしょうゆだとも主張する。野菜炒めを乗せるだけでうまく、自分はしょうゆを一番食べてきたという。2人は結局、前の2品が強すぎたとも話している。

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塩とんこつラーメン:豚骨ではなく「パイタン風の塩」

4品目は「塩とんこつラーメン」。リュウジによると、これが一番好きだという人もいる商品で、ベースは塩ラーメンである。麺には卵が練り込まれ、色が違う。スープは白濁していて、豚骨臭さはなく、少しクリーミーだ。仕上げの切りごまは塩ラーメンと同じである。

九州出身で豚骨を「死ぬほど食ってきた」武島は、プラスの評価をつけつつ「豚骨ではない」と言い切った。やりたいことは伝わるが、パイタンのような塩ラーメンに近いという。リュウジはこの商品が好きで、紅しょうがなどを乗せれば評価が変わるのではないかと話した。武島が鍋にしたらうまいかもしれないと言うと、リュウジは、すでにこれを使った鍋のレシピがあると答えた。

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みそラーメン旨辛:サッポロ一番らしくない「タレ」付き

5品目の「みそラーメン旨辛」は、麺は通常のみそラーメンと同じで、スープを辛くした商品だとリュウジは説明する。特徴は粉末スープに加えて「旨辛だれ」が付いている点である。リュウジによると、サッポロ一番はふつうタレ系を付けないので、これは今どきの味になりそうだという。

食べてみると思ったより辛い。武島は塩とんこつよりは好きだと評価した。辛さは台湾ラーメンに近いところがあり、にんにく、卵、ひき肉を入れれば大化けするという意見が出た。旨味は強いので、あとは辛さの扱いと油分が課題で、油が欲しいという声もあった。リュウジは素のままでも十分うまいと感じた。通常のみそより少し甘めなので、そこが評価の分かれ目になるかもしれないとも話している。

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ごま味ラーメン:しょうゆの印象を覆した一杯

6品目の「ごま味ラーメン」は、その場にいた全員が食べたことのない商品だった。リュウジは最初「地域限定」と言いかけて訂正し、地域限定ではないが売っている地域に偏りがあるという趣旨の説明をしている。麺はしょうゆラーメンと同じとみられる。中身は粉末スープ、黒ごまも入った切りごま、調味油で、油を足したごま味のしょうゆラーメンという位置づけだ。リュウジは、調味油やタレを付けるのはサッポロ一番では珍しく、「進化したサッポロ一番」だと話す。

評価は高かった。武島は、さっきのしょうゆよりこちらのほうが全然いいと言った。麺は同じに見えるのに、さっきよりスープになじんでいるように感じ、それは油の影響ではないかという。しょうゆの香りも強く、キレがある。リュウジは、しょうゆ味はノスタルジックで、ごま味は最近のラーメンという感じだとまとめた。出前一丁を超えたのではという冗談も出て、同じしょうゆ系でもこれほど味が違うのかという驚きが共有された。

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ご当地熱愛麺 坂内食堂:サッポロ一番の味がしない再現度

ここからは「ご当地熱愛麺」シリーズに移る。最初は喜多方の「坂内食堂 喜多方本店監修 中華そば」。パッケージの説明によると、独自の技術で1本の麺に太い部分と細い部分があり、手打ち風に仕上げている。粉末スープは薄めで、油が付く。寒い地域のラーメンは油で熱々に保つものだ、という話も出た。

2人とも、サッポロ一番らしさがまったくないと感じた。武島は、油感よりも旨味の再現に力を入れていると評価し、再現しようとする努力が伝わったと話す。リュウジもとてもうまかったと言い、すっきりしているのにコクがあるスープが特に気に入ったという。以前に出ていた坂内食堂のカップ麺は微妙だったという話も出て、麺がまったく違うと比べられていた。

20:24

ご当地熱愛麺 元祖ニュータンタンメン本舗:場が沸いた「まんま」の味

次は川崎の「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」。黄色みがかった卵麺で、にんにく、卵、唐辛子が特徴の塩味のタンタンメンだと説明される。武島は東京の店舗で食べたことがあるという。

スープを入れた段階から、にんにくと唐辛子の香りが立ち、匂いが本物そのものだと声が上がった。食べると一同が驚き、「まんまじゃん」という反応が続く。裏でガーリックソテーを作っているのかという冗談まで出た。評価では、ニュータンタンメンが好きかどうかは別にして再現度がすごいという点で一致した。唯一無二すぎて、こういう袋麺はほかにないだろうという意見も出た。リュウジは、食べてほしいランキングならここまでで1位かもしれないと話し、スープのスパイス感も高く評価した。

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ご当地熱愛麺 博多純情らーめん ShinShin:スープは近いが麺に不満

ご当地シリーズ3品目は、博多の「博多純情らーめん ShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」。武島によると有名な店で、昔ながらの強烈に臭い豚骨というより、東京の人にも好まれそうな食べやすい最近の豚骨だという。

武島は、スープがかなり近く、ShinShinの味を思い出したと評価した。一方で麺については、別の棒ラーメンのほうがうまいと感じたという。豚骨にしては優しすぎるという声もあった。カップ麺版が微妙だったので袋麺ならうまいかと期待したが、という感想も出ている。

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極辛 味噌旨タンメン:単体なら旨辛より上

続く別シリーズの「極辛 味噌旨タンメン」は、みそと卵が入った油揚げ麺で、ほかより少し太い。スープは先ほどの旨辛より色が濃く、辛さも上だった。この頃には連続の試食で「ちょっとしんどくなってくる」という声も出ている。

武島は先ほどの旨辛より好きだと言った。麺がやや太く、スープに少しとろみがあってしっかり絡み、辛いものが好きなのでという理由である。リュウジは、麺がここまでで一番うまいかもしれないと話し、タンメン風に作っているはずだと推測した。アレンジで化けるのは旨辛のほうかもしれないが、単体でうまいのはこちらだという整理である。辛いラーメンとしての評価はとても高いとした。

27:25

ソース焼きそば:無難で優しすぎる

ラーメン以外として「ソース焼きそば」も試した。220ccのお湯で2分茹で、水気がなくなったら付属のソースを入れて混ぜながら炒める。ソースに油が入っているので、別に油を入れなくていいのが楽だとリュウジは言う。麺は細めで、仕上げに青のりをかけた。

評価は「普通に来たな」という程度だった。麺もソースも薄く優しい味で、正直ほかの商品のほうがうまいという感想になった。だから全国展開していないのかもしれない、という推測も出た。

29:49

久世福商店監修「毎日だし」シリーズ:評価が真っ二つに割れた

最後は「久世福商店監修『毎日だし』で仕上げた和風醤油らーめん/和風塩らーめん」。サッポロ一番では珍しいタイプの麺だという。久世福商店の「毎日だし」をベースにしており、スープからは出汁の香りが強く立ち、「もうサッポロ一番じゃない」という声が出た。

この商品で評価がはっきり割れ、リュウジは「こんなに分かれたことは1回もない」と言った。武島ははっきり好きだと評価した。リュウジは「一切うまくない」とまで言う。麺がゴムのようで、出汁もラーメンではなくうどん系だという理由である。武島も麺は若干気になったと認めつつ、ラーメンと言えばラーメンだと返した。リュウジは、ずっとサッポロ一番の味を食べ続けて飽きたところに別の味が来たから良く感じたのではないかと言い、ケーキビュッフェの中の漬物のようなものだと例えた。武島もその面はあると認めている。リュウジは、もうしばらくサッポロ一番はいいかなという気分になったと漏らした。

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最終ランキング:誰の順位も重ならなかった

最後に各自が上位を挙げた。ある出演者は3位に坂内、2位にニュータンタンメンを挙げ、1位はみそで、「結局みそに勝てない」とした。別の出演者は、全部食べ終えて一番強烈な印象が残ったのはニュータンタンメンだとし、3位には手打ち風の袋麺を作ってくれた坂内のうまさを挙げた。久世福のシリーズを上位に入れた人もいれば、定番の塩を推す人もいた。ごま味を挙げた人は、これまでのサッポロ一番のしょうゆの概念を覆されて印象に残ったと話し、ニュータンタンメンはインパクトがありうまいが「変わりすぎ」だとした。

結果として、選んだ商品は1つも重ならなかった。リュウジは、結局は塩やみそに勝てないのかと思っていたが、サッポロ一番を少し舐めていたかもしれず、ポテンシャルがすごいと感じたという。ブランドへの理解度がかなり増えたとまとめている。武島は、とても器用なメーカーだと思った、麺が全部違うことも知らなかったし、ご当地の再現度もすごいと感想を述べた。