寿司職人と金沢の回転寿司2軒を食べ比べる:まいもん寿司とすし食いねぇ!

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概要

リュウジが本職の寿司職人(動画内では「大将」と呼ばれている)と同行者を連れて金沢を訪れ、地元で有名な回転寿司を2日にわたって食べ歩いた回である。1日目は「金沢まいもん寿司」本店、2日目は「すし食いねぇ! 金沢駅前店」。職人がシャリの温度、握り、醤油、ネタの状態をどう見るかが主な見どころで、最後には回転寿司を寿司屋と比べること自体をどう考えるかという話にもなった。

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1日目:金沢まいもん寿司本店へ

リュウジによれば、これまでの企画では安い回転寿司に行っていたが、まいもん寿司は「レベルが違うみたい」だという。撮影の許可は事前に取ってある。

最初の一皿はのどぐろだった。卓上の塩を付けて食べるよう勧められたが、大将はそのまま口にした。そして大将が驚いたのはネタよりもシャリの扱いである。シャリの温度や握り加減について「回転寿司のレベル超えてるな」と話し、機械で握っているのかと尋ねた。店側は、職人が手で握っているはずだと答えている。

2:16

ガスエビ、ヒラメ、フグ:醤油と塩の違い

続くガスエビについて、同行者の一人は以前市場でも食べたが、こちらのほうがうまいと話した。

ヒラメでは醤油の違いが話題になった。大将は、九州の甘めの醤油のような方向性とは違うと前置きしたうえで、旨みがあって少し甘いと評価した。店で配合しているのかという問いには、自家製だと聞いたという答えが返っている。

フグは本来ポン酢で出される皿だが、大将は塩で食べたいと言い、全員が塩で食べた。反応は「フグ超うまい」「びっくりうまい」と、ここまでで特に大きかった。白えびは、最初にわさびだけ味見したときは辛くなかったのに、乗せて食べるとかなり辛かったという。それでも甘みの強さは好評だった。

5:58

タコ、鉄火、へしこ:地物と郷土の味

能登産と説明された歯応えの強いネタは「ゴリンゴリ」とした食感で好評だった。タコは醤油ではなく塩のほうが合うのではという話になり、水っぽさが一切ないと評価された。

鉄火はわさび入りの具を自分で巻くスタイルで、海苔のうまさとシャリの具合のよさ、歯切れのよさが挙がった。

意外な反応が出たのはへしこである。へしこ自体が塩辛いと考えて醤油を付けずに食べたところ、「へしこはあまり好きじゃない」と言っていた同行者まで、なぜこんなにうまいのかと驚いた。塩味がちょうどよく、「これは酒だ」という声も上がった。初めて食べたという人もいた。

8:36

治部煮と「石川県のルール」

金沢の郷土料理である治部煮も頼んだ。大将は、石川県では出汁にわさびを溶いて食べるのがルールだと説明する。自分で作るときは、煮ている途中でわさびを入れるという。店からも溶いて食べるよう案内され、全員がそのとおりに食べた。具の車麩が大好きだという人もいて、評判はよかった。

10:23

煮ツメ、いなり、冷たさへの不満

甘めのツメを塗った煮物系のネタについて、大将は先日行った東京の寿司屋よりうまいと話した。一方で、これは塩で食べてみたいとも言っている。

いなりは、酢飯が揚げに包まれていない形で出てきた。揚げが熱く、出汁の味はおでんのようで、一同は「俺の知ってるやつじゃない」と驚いた。ここで大将は、この店では「頼んだら絶対冷たいやつなんだろうな」と思う品がない、という見方を話している。例として挙げたのがウナギで、多くの店が「国産ウナギ」と書くのを見るたびに中身はどうなっているのかと思う、という話だった。

ただし、すべてが好評だったわけではない。エビの香りがする具なしの汁物は好評だったが、別の一品については大将が温度が少し低いと指摘し、「ちょっと残念」と話した。

13:01

創作巻き:メルティーロール、赤ワイン漬けマグロ、梅肉の真鯛

店の創作巻きもいくつか試した。「メルティーロール」は穴子とキュウリを巻き、上にアボカドを乗せたもので、メルティは「とろける」という意味だと説明された。ほかに、赤ワイン醤油に漬けたマグロとキュウリを巻いたもの、真鯛を巻いて梅肉のソースを合わせたものがあった。巻物の名前には、地元を流れる川の名前が付けられているという。

真鯛の巻物は梅肉とのバランスがよいと好評だった。ただ大将は、シャリが少し冷たかったので、さっきの握りのシャリでやってほしかったと指摘している。赤ワイン漬けのマグロは、赤ワインの味はあまり感じず、ステーキソースに漬け込んだような印象だという。大将は、今日食べた中でいちばん「わけがわからなかった」が意外とうまいと話した。全体としては創作巻きも全部うまく、全部頼んでもいいくらいだという評価だった。改善点として、タクアンのような「ゴリッ」とした食感が欲しいという意見が出ている。

16:02

いくらの高騰、プリン、だし巻き

終盤にいくらを頼んだ流れで、大将は価格の話をした。今年の値上がりは衝撃的で、「上がってるレベルじゃない」という。この先いくらとウニは食べられなくなるのではないか、おせちにいくらが入らなくなるのではないか、という見通しは大将個人の考えとして語られた。

デザートの「金時プリン」と思われるものは甘いと好評だった。同行者のひとりがさつまいも好きで、天ぷら屋ではさつまいもの天ぷらを10個食べるという話も出た。だし巻きは甘めで温かく、家庭的な味だと評された。

18:26

2日目:すし食いねぇ!へ

1日目の終わりに、同行者の一人から別の店の名前が挙がり、翌日はすし食いねぇ! 金沢駅前店に行くことになった。人気ランキングで1位ではないが、駅前にあって入りやすく、美味しかったという紹介だった。

リュウジはこの店が2回目である。前日のまいもん寿司も「めっちゃうまかった」としたうえで、自分にはこちらのほうがうまく感じたと話し、大将にも刺さるのではないかと予想した。注文はタッチパネルで、皿は上のレーンで届く。

20:21

シャリの比較と「石川県の酢と醤油だけ」

甘エビの皿は大きく、全員から甘くてうまいという反応が出た。のどぐろの炙りは塩を振り、柑橘を絞って食べる。

大将は、シャリはこちらの店のほうがうまいと評価した。ただし前日の店と比べたのは「シャリ自体の味」で、握り方は別だという言い方をしている。店の説明によると、ここは石川県の酢と石川県の醤油だけを使っているという。ネタとシャリのボリュームは大きく、一口では食べられない。

ひきわり納豆の軍艦では、大将が口当たりの違いを説明した。納豆は油でシャリがコーティングされないが、トロのように脂のあるネタは、その脂のおかげでシャリがほぐれやすい、という話である。

23:06

シャリ小とトロの見立て

シャリを小さくする注文(シャリコマ)で比べたところ、大将はこのくらいの量がちょうどいいと話した。撮影のために皿の向きを変えたら逆になってしまう、という小さな騒動もあった。

トロについて大将は「天然じゃないよ」と判断した。根拠として挙げたのは三つある。最後に脂がぐっと乗ってくること。この大きさでこの脂の乗りの天然魚は、今の時期にはまだないこと。そして食感がとても柔らかいこと。仮に天然だとしたら、相当長く寝かせないとこの食感にはならないという。一方で、シャリの温度はこの皿が一番最高だとも評価していた。

25:30

「生姜事件」:薬味の正体を当てる

真鰈(字幕では「赤ガレイ」「マガレイ」と揺れている)は塩で食べることになった。前日ののどぐろの塩のほうが良かったという声が出て、店に特別に粗塩を頼む場面もあった。のどぐろの塩には金箔が入っていたことも、ここで分かっている。

この皿で、同行者の一人が「お菓子の味がしないか」と言い出した。大将はそれなら上に乗った生姜の味だろうと応じ、生姜はいらないという意見も出た。その同行者はさらに、生姜からレモンのような酸味を感じると指摘した。店に確認すると、色を保つためにレモン汁を少し絞っていると答えが返ってきた。一同は驚き、大将に「どういう育て方をしたのか」と冗談が飛んだ。リュウジは「若干引いてる」と笑っている。

そのあとも、生姜がすりおろして保存されたものか、チューブ品か、生か、という議論が続いた。繊維が見えるのでおろして保存している可能性は高いという意見の一方で、チューブ特有の辛みがあるという声や、生の感じがするという声もあり、結論は出ていない。ただ、生姜が強すぎてネタとの相性が悪かったという点はおおむね共通していた。

31:03

2軒の評価と「回転寿司を寿司屋と比べること」

最後に、2軒を通じてうまかったものを振り返った。リュウジのナンバーワンは甘エビとのどぐろだった。大将は、のどぐろなら前日のまいもん寿司のほうが良かったという。理由として、向こうのほうが魚体がずっと良く、こちらはふわふわではあったが状態が劣った、と説明した。

ここで、こんな比べ方をしているのは自分たちくらいで、ほかの客は家族で笑顔になって食べている、という話になった。大将は、どちらもめっちゃうまいと前置きしたうえで、自分たちは寿司屋と比べてしまっているが、寿司屋と比べられること自体がクオリティの高さを示していると話した。1皿100円の店なら値段で客が来るが、今回の店はこれだけの客を集めたうえで本物の寿司屋と比べられる水準にある、という見方である。

次回は北海道の回転寿司「トリトン」に行く予定だという。同行者の一人によると、トリトンは今回の店より安い印象で、酒をたくさん飲んで腹いっぱい食べても4,000円ほどだったという。