豆板醤と焦がしニンニクで作る「究極の辛口チョリソーペペロンチーノ」:リュウジが自分の定番ペペロンチーノを塗り替える

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概要

料理研究家のリュウジが、ソーセージを具にしたワンパンのペペロンチーノを作る回である。素材は燻製屋の熟成ウインナー「旨辛チョリソー」。リュウジは以前のペペロンチーノのレシピが1000万回以上再生されていると話し、今回はそれを自ら「更新する」つもりで臨んでいる。本人は「めっちゃ怖い」と繰り返しながらも、ワンパンペペロンチーノの中ではこの作り方が一番うまいと考えている。

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なぜチョリソーと辛口なのか

リュウジによれば、これまでのワンパンペペロンチーノは具なしで作ることが多かった。今回は、最近開発した「めちゃくちゃうまい」ワンパンパスタとして、ソーセージ入りのペペロンチーノを紹介する。普通のソーセージでも作れるが、辛口のペペロンチーノが食べたかったので旨辛チョリソーを選んだという。以前このチョリソーでペペロンチーノを作ったときに「異常にうまかった」こと、辛みがありつつ旨味も強いことを理由に挙げている。

調理の前に、チョリソーだけを焼いて試食する。フライパンに油を引かずにウインナーを入れ、水を大さじ1杯加えて中火にかけ、蓋をする。蒸気で転がる程度に火を通し、水分を飛ばして軽く焼き色をつける。食べたリュウジは「うまい」「結構傑作」と評価し、旨味が強いので辛さも「うま辛」な味わいになっていると話した。同席者は、辛さは少し抑え気味に調整していると説明している。

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材料:1.7mmのパスタ、多めのニンニク、鷹の爪の代わりに豆板醤

今回は2人前を作る。パスタは、ペペロンチーノなら1.4mmや1.5mmでもかまわないが、今回は1.7mmを使う。リュウジは銘柄にも触れ、案件ではないと断っている。

ニンニクは多めがよく、1人前12g程度が目安である。今回はスライスにした。スライスのほうがニンニクらしさが出てうまいという。用意した量では少し足りないと感じ、大きめの国産ニンニクをもう1個出して、半分をスライスして追加した。

このレシピで特徴的なのは、鷹の爪を使わずに豆板醤を使う点である。リュウジは、ペペロンチーノで唐辛子の代わりに豆板醤を使うと旨味が高まると説明する。チューブでもいいかという質問には、できれば「ユウキ」のものがいいと答えた。唐辛子の味が一番濃く、塩気と旨味も強いので、一番信用しているという。

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チョリソーの切り方で味が変わる

チョリソーは1袋(9本ほど)を全部使う。リュウジがポイントとして強調するのは切り方である。断面の面積を広く取るように切ると、チョリソーの中の脂が全部出てきて旨味に変わるという。細長い形はフォークに巻き取りやすく、洋食屋のナポリタンも同じ切り方だと説明した。

面倒ならちぎってもいいが、ちぎるとミートソースのような印象になるので、リュウジはスライスを推している。野菜を入れたい人はキャベツやアスパラなど、好きなものを加えてもよいとしている。

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焦がしニンニクを一度取り出す

フライパンにオリーブオイルを大さじ2(2人前)入れ、ニンニクを炒める。今回はあえてニンニクを焦がす。焦がしニンニクのペペロンチーノは邪道だが、チョリソーを入れている時点でかなり邪道なので「邪道を極めし者」になってほしい、とリュウジは冗談まじりに話す。しっかり色をつけると、チョリソーの辛口の香りとよく合うという。

今回の重要な変更点は、炒めたニンニクをいったん取り出すことだ。リュウジによれば、これまでは取り出していなかった。そのまま水を入れると焦がしニンニクの香りが飛んでしまうため、取り出すことにしたという。手間が増えるので「虚無」(手間を省くリュウジの料理シリーズ)らしくないと言われても、うまいのが正義だと話す。やるかやらないかで味に大きな差が出る、というのがリュウジの主張である。

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チョリソーも炒めて取り出す

続いて、ニンニクの香りが移ったオイルでチョリソーを炒める。焦げ目がつくまで焼くと、チョリソーの旨味と脂がオイルに出て、表面にカリッとした食感が生まれる。唐辛子の香りが強く立ち、焼けたチョリソーがくるっと丸まってきたら火を止め、チョリソーも取り出す。

オイルはできるだけ鍋に残したほうがよいが、一緒に取り出してしまっても特に問題はないという。ニンニクとチョリソーを一緒に炒めない理由を聞かれたリュウジは、一緒に炒めるとニンニクが焦げるからだと答えた。チョリソーは別に炒めることで、ガーリックオイルの風味がつく。

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水を先に入れてしまった失敗と、そのリカバリー

本来は、具を取り出した後のガーリックオイルで豆板醤を炒め、それから水を入れる手順だった。ところがリュウジは、豆板醤を炒める前に水を入れてしまう。本人は「この間違いをよくやる」と認め、別のフライパンで豆板醤を炒めて鍋に加える方法でカバーした。視聴者は同じフライパンで豆板醤を炒めればよいと補足している。

リュウジは、豆板醤を炒めるのは大事だと説明する。炒めている最中に同席者が「鼻が辛い」と言うと、熱で辛さが飛んでいる証拠であり、炒めたものと炒めていないものでは味が変わると答えた。炒めると辛みがマイルドになり、尖りが薄れるという。

この場面について、リュウジは自分のチャンネルを失敗を見せられるチャンネルだと言う。料理は失敗したときにどうするかが一番重要で、料理家も失敗するのだと話した。

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豆板醤・塩・ハイミーで旨味を足す

水の量は2人前で640cc、1人前なら400cc。豆板醤は2人前で小さじ1である。リュウジは、豆板醤は空豆から作られており、その旨味が加わるので普通の唐辛子より旨味が強くなると説明した。本人は豆板醤で作るほうが「全然好き」だという。塩は小さじ2/3。

うま味調味料はハイミーを12振り入れる。ペペロンチーノのように旨味に乏しい料理では、ハイミーのほうがうまいとリュウジは言う。肉の旨味も入っているので、少しまろやかになるという説明である。

同席者に「今日は喋りが虚無っぽくない」と指摘されると、リュウジは今一番うまいと思うペペロンチーノを作っているからだと返した。そして、1000万再生のレシピを更新するのだから怖いに決まっている、と改めて口にしている。

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煮汁でパスタを茹でる理由

湯が沸いたらパスタを入れ、7〜8分ほど煮る。具の旨味が出たスープで直接茹でることで、煮汁を最大限に活用できる。

リュウジはここで、店のペペロンチーノがおいしい理由についての自説を語る。店ではずん胴鍋で1日に何度もパスタを茹でるので、茹で汁に小麦粉が溶け込んでいる。その茹で汁を使うことで、オイルと一体化してとろみが出る。ワンパンで作れば、この状態を家庭で再現できるという。乳化は素人には難しいという話には、勝手に乳化するので大丈夫だと答えている。

火加減は強めの中火で、IHのメーターなら4。豆板醤を小さじ1入れると辛くて食べられないかもしれないとしつつ、同席者は自分は辛いものに耐えられる体になっていると話した。

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野菜を入れるなら主張の弱いものを

茹で上がり1分前にブロッコリーなどを入れてもよいとしたうえで、リュウジ自身は、つまみとして食べるならソーセージだけのほうがいいと考えている。野菜を入れると「野菜の料理」になってしまうからだという。入れるならアスパラやマッシュルームのように味の邪魔をしにくいものがよく、ブロッコリーや椎茸は主張が強すぎるという。リュウジはこれを食材の相性と表現したが、一番うまいのはソーセージだけだと繰り返している。また、鍋に浮く辛そうなオイルは、唐辛子の輪切りを使っても出ない色だと話した。

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タイマーより麺の硬さで判断する

同席者が経過時間を告げると、リュウジはまだ5分も経っていないはずだと反論し、麺の煮え方を見ればわかると話す。結局の目安は麺の硬さであり、初心者は7分などと時間を測ってもよいが、自分は家で一度も測ったことがない、食べて確かめればいいと語った。

途中では強火の話題にもなる。同席者は、料理をすると妻に強火を使うなと怒られるという。リュウジ自身は基本的に強火を多用しないと言うが、同席者は全部強火でやってしまうらしい。焦がすと取り返しがつかないが、弱火ならリカバリーできるからではないかという話になり、リュウジは慣れていない人は強火を使わないほうがいいと話した。自分は慣れているから平気で、最初は肉も全部強火で焼いていたという。

20:45

仕上げと試食

麺がかなり硬い段階で、取り出しておいたニンニクとチョリソーをオイルごと戻し、和える。最後にオリーブオイルを回しかけると艶が出る。リュウジは仕上がりを見て「これ、俺だよ」と自画自賛した。

パスタは置いておくとまずくなるので、すぐ食べるようにとカメラを止めさせて試食する。リュウジは「この作り方がペペロンチーノの最高」と評価した。同席者もニンニクがよく合う、辛いので後を引くと感想を述べている。

普通のペペロンチーノもこれほど辛いのかという質問には、辛口のペペロンチーノならこのくらいのものもあり、今回はチョリソーも入っているので辛いと答えた。普通のソーセージでも作れ、その場合は普通のペペロンチーノ程度の辛さになるので、辛いものが苦手な人はそちらでもよいという。リュウジは、自分で作るパスタはほとんどソーセージのペペロンチーノだと話している。

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余談:火を通したニンニクは匂わない、というリュウジの主張

打ち合わせ前にニンニクを大量に食べて大丈夫かと聞かれたリュウジは、火を通したニンニクは匂わないと答える。生のニンニクの成分は食べると毛穴から出てくるが、加熱すれば匂わないという説明である。餃子が臭いと言われるのは、生のニンニクを皮で包んでいるため十分に火が入らないからだとし、ニンニクに完全に火が入るペペロンチーノは臭くないと話した。ホテルマン時代に毎日ペペロンチーノを食べていたが、一度も指摘されたことはないという。同席者は、馬刺しに添える生ニンニクのスライスを食べたら大変なことになったと話し、リュウジは生のニンニクだけ気をつければいいと締めくくった。

最後に、リュウジは手に力が入りにくいと漏らす。物理的な痛みがあるので、酔ってどこかにぶつけたのだろうと推測しているが、記憶はないという。